20年シーズン東日本地区大会終了2

前回女子でしたので今回は男子シングルを見ていきます

東日本地区のシニア男子は、全員地区大会は通過で東日本に進む、という形になっています

 

  Event Name Total SP FS
1 関東 鍵  山  優  真 287.21 98.46 188.75
2 関東 佐  藤      駿 198.42 77.90 120.52
3 東京 山  隈  太一朗 167.35 57.66 109.69
4 東京 小  林  建  斗 165.26 60.96 104.30
5 東京 小  林  諒  真 164.45 58.04 106.41
6 東京 長谷川  一  輝 160.45 58.52 101.93
7 東京 唐  川  常  人 155.51 54.53 100.98
8 東京 石  塚  玲  雄 150.30 58.69 91.61
9 東京 佐  藤  由  基 148.32 51.22 97.10
10 東京 菅  原  生  成 142.61 53.01 89.60
11 東京 國  方  勇  樹 140.25 50.53 89.72
12 東京 齋  藤      翔 129.06 48.92 80.14
13 東京 古  庄  優  雅 129.05 45.13 83.92
14 東北・北海道 坪  井  聖  弥 125.39 47.38 78.01
15 東京 緑  川  諒  人 116.73 43.43 73.30
16 東京 鈴  木  楽  人 104.07 38.41 65.66
17 東京 松  井  努  夢 104.00 40.09 63.91
18 東京 堀  義  正 102.65 32.48 70.17
19 東京 神  戸  巧  輝 99.65 35.55 64.10
20 東北・北海道 田  村  亮  太 92.41 31.92 60.49
21 東京 鶴  田  翔  真 73.04 26.35 46.69

 

なんだか見間違いか? と思うような人が突出して一人混ざっています

今シーズンシニアに上がった鍵山優真選手。昨シーズン全日本で3位表彰台に乗っていますので、本来シードがついていて地区大会に出る必要はないのですが、今シーズンの試合数の少なさからか、エントリーして出場し、すごいスコアを出しました。昨シーズンの全日本優勝スコアは290.57  それに匹敵するスコアです

 

同じく今シーズンシニアに上がった佐藤駿は今シーズン初戦はパッとせず200点に届きませんでした。まあ、まだまだチャレンジプログラムで調整はこれから進んでいくんでしょうし、あんまりこのスコア見て何か言えるものでもないんでしょうきっと

 

さて、その二人はいいのですが、その下が、160点台になりました。東京の大学生たち。

東京選手権優勝の山隈選手は、昨シーズンの東日本の優勝者。200点も国内では出している選手なのですが今回は160点台スタート。ちょっと残念な感じはあります

 

東日本から全日本への進出枠は9人プラスシードで2人分。鍵山選手はシードなので、上記のリストで見ると10番目のところがボーダーラインになりそうなんですが、東日本所属の島田高志郎選手が、おそらくグランプリシリーズフランス杯出場ということで東日本免除になりそうなので、ボーダーラインは9番目相当になるかと思います。148.32と140点台のボーダーラインになっています

 

昨シーズンはボーダーラインが167.09だったわけですが、それと比べるとだいぶ水準は下がっています。枠が広がった、というのもありますが、全体的に調整できてないところもあるんでしょうか、出ている点数が低いです。

シーズン進んで東日本では全体のレベルは上がって来るんでしょうか?

 

 

続いてジュニアです

 

  Event Name Total SP FS
1 関東 三  浦  佳  生 197.84 71.44 126.40
2 関東 大  島  光  翔 174.37 59.11 115.26
3 東京 菊  地  竜  生 164.60 62.97 101.63
4 関東 大久保  政  宗 129.88 44.41 85.47
5 関東 大  中  惟  吹 124.98 44.76 80.22
6 東京 藤  城  柊  治 124.20 41.02 83.18
7 関東 志  賀  海  門 121.01 47.34 73.67
8 東京 坂  東      凜 120.50 42.70 77.80
9 東京 矢  島      司 116.34 42.06 74.28
10 関東 山  田  琉  伸 111.15 41.30 69.85
11 東北・北海道 加  藤  海  里 109.58 41.08 68.50
12 東京 小田垣      櫻 108.68 41.09 67.59
13 関東 渡  邊      元 107.36 39.67 67.69
14 関東 青  木  優  斗 107.29 38.27 69.02
15 東京 廣  田  聖  幸 106.16 34.81 71.35
16 東北・北海道 尾  形  広  由 103.50 38.30 65.20
17 東京 木  村  智  貴 101.93 43.31 58.62
18 関東 福  島  寛  輝 101.47 37.88 63.59
19 関東 周  藤      集 99.72 40.65 59.07
20 東京 深  瀬  憲  人 96.97 29.90 67.07
21 東北・北海道 中  森  飛佑伽 93.62 37.71 55.91
22 東京 田  村  篤  彦 92.69 35.31 57.38
23 東京 鷹  取  慶  太 91.20 31.69 59.51
24 東北・北海道 本  田  大  翔 79.49 27.50 51.99
25 関東 栖  川  源二郎 78.19 30.05 48.14
26 関東 宮  田  力  生 77.37 26.58 50.79

 

ジュニアは東京地区が枠が足りず、一名が東日本へ進出できない形になりました。東日本進出は26人です

 

トップスコアは15歳になりました、中学三年生三浦選手。フリーでは四回転サルコウを成功。ただ、四回転トーループトリプルアクセルに転倒。昨シーズンは全中で四回転二本とトリプルアクセルすべてGOEプラスで降りてますので、それと比べるとよくなかったわけですが、順当に優勝。全日本ジュニアの優勝候補の一人になりますし、今シーズンこそは全日本で滑る姿が見られそうです。

 

その下二人までは170点台、160点台といますが、4番手以下は120点台にまで下がります。

東日本から全日本ジュニアへの進出枠は13

ボーダーラインは107.36にいまのところなっています。西日本は139.96がボーダーラインになってましたので、東の方がだいぶ緩い、かな?

 

東日本選手権は11月5日から。大学生はその前に、東日本学生選手権が10/17-18にあります。(学生選手権は中止なようです) そこで試合をもう一つこなして、全体の調子が上がってきてくれたらと思います

 

 

20年シーズン東日本地区大会終了

先週は近畿選手権をもって西日本三地区のブロック大会が終了しましたが、今週は東北・北海道と東京のブロック大会が行われ、東日本三地区のブロック大会が終了しました。

東日本選手権への通過者が決まりましたので並べてみます

 

まずシニアの女子シングル

 

  Event Name Total SP FS
1 東京 永  井  優  香 171.19 61.08 110.11
2 東京 松  原      星 155.69 58.53 97.16
3 東京 佐  藤  伊  吹 155.28 52.40 102.88
4 東北・北海道 渡  辺  倫  果 152.44 54.71 97.73
5 東京 大  矢  里  佳 152.03 51.33 100.70
6 東京 平  金      桐 143.54 53.10 90.44
7 関東 吉  岡  詩  果 141.87 54.92 86.95
8 東京 望  月  美  玖 141.64 49.21 92.43
9 東京 本  田  真  凜 140.95 47.29 93.66
10 東京 青  木  祐  奈 137.61 48.73 88.88
11 東京 佐  上      黎 135.53 49.76 85.77
12 東北・北海道 廣  谷  帆  香 133.99 45.97 88.02
13 関東 河  西  萌  音 130.42 45.06 85.36
14 東北・北海道 三  浦  向日葵 128.32 48.93 79.39
15 東京 船  迫  麗  愛 126.14 46.78 79.36
16 東京 依  田  茉里紗 125.60 39.42 86.18
17 東北・北海道 加  藤  花  怜 124.99 46.85 78.14
18 関東 増  田  未  夢 124.27 46.03 78.24
19 東京 本  田  望  結 123.31 43.91 79.40
20 東京 廣  田  彩  乃 123.25 42.75 80.50
21 東京 三  澤  日向子 121.27 43.71 77.56
22 東北・北海道 中  本  有  咲 121.06 43.01 78.05
23 東京 井  上  千  尋 118.74 45.98 72.76
24 関東 藤  本  梨  乃 115.18 43.69 71.49
25 東京 松  下  紗  千 115.02 41.83 73.19
26 東京 海  津  あすか 112.83 43.83 69.00
27 東北・北海道 大  関  凜  花 112.80 43.80 69.00
28 東京 樋  口  瑞  保 111.98 41.34 70.64
29 関東 佐  藤  紗  菜 111.13 36.06 75.07
30 関東 鈴  木  珠  里 110.49 43.35 67.14

 

地区大会通過者30人を得点順に並べました

 

東は、有力どころが落ちましたってのはなかったように感じます。

トップスコアは永井優香選手。川畑選手が欠場し、本田真凜選手がケガで本調子ではない、となるとこの人が勝つのはまあ順当だった気がします。今シーズンで引退、とのこと。毎シーズンあることですが、この領域の選手が大学卒業とともに引退、というのがフィギュア界の一つの問題点かと思います。昨シーズンは新田谷凜選手が引退を表明して、結局続行していますが、永井選手は、どうだろう。一度はグランプリシリーズの表彰台にまでたっての、今大学四年生、ということなので、永井選手の場合は、表明した通りに引退するのかな、という感じは受けます

 

170点台に乗っている永井選手の下は少し離れて150点台が4人。渡辺倫果選手が復活してきたんでしょうか。二シーズン前はジュニア経由で全日本にまで出場した選手。昨シーズン沈んでいましたが今シーズンはこのスコアが出せればシニアルートで全日本まで進めそうです。

ちょっと残念なのは、2番手のスコアでも155.69 これは西日本だと、全日本進出のボーダーラインの下になる13番目のスコアの156.23を下回っています。いろいろなめぐりあわせにより、今シーズンの全日本枠はこうなっているわけですが、この力関係だと来シーズンの枠はぐっと西日本へ傾く形になります。

 

東日本から全日本への進出枠は9 ボーダーラインの9番目は140.95で本田真凜選手がいます。確か最初は、演技中断の3点減点があって137.95だったはずなのですが、減点3は取り消されたようです。けがが治りきってない選手は曲間違えないといけないルールでもあるんでしょうか? 田中刑事選手もそうでしたが・・・。

まあ、肩の脱臼からまともに練習できていない中の三回転ほとんど無し構成なうえに、曲間違えハプニングでプログラムはほぼ即興、という中でのこのスコアなので、全日本への進出が危ういようなことは基本的にはないと思いますが・・。

演技構成表を見るとなかなか面白く、予定と実施が全然違う。ジャンプの種類が変わるなんてのはよくあることですが、スピンの場所も違えばコレオシークエンスの入るところも全然違う。これ、本人も大変だったんでしょうが、ジャッジの方々も、次の要素何が来るんだ? というのがわからない中での採点で、苦労されたんじゃないかと思います。

 

かつての全日本ノービス優勝者の青木祐奈選手は、全日本ボーダーラインの下になる10番目のスコア。昨シーズンケガで欠場してからの復帰戦。今一つな出来な感じですが、東日本でもう少し復調すれば全日本カムバックが十分ある位置、と思ってよいのでしょうか。

関東選手権で今一つだった吉岡詩果選手も含め、この三人が東日本で復調してくると、全日本へのボーダーラインが一気に上がっていく、という可能性もありそうではあります

 

注目されている本田望結選手は全体19番手の123.31 全日本ボーダーとは17点ほど差があります。構成が・・・。三回転のジャンプがエッジジャンプしか入っておらず、トーループも含めてトゥジャンプが一つもありません。ショートフリー含めて。フリーでは最後の方のジャンプ、一回転になってましたが、おそらく予定要素としてダブルルッツとダブルフリップでした。なんでしょうこれ、ケガでもしているのか、ジャンプの調子のせいなのか。ルッツとフリップはもともとちゃんと三回転が飛べていないのですが、トーループはさすがに普通に飛べるはずなわけで。

東日本ではトーループまでは入れてきて、フリーで単独二回転を要素からなくしてノーミス近い演技が出来ればトータル140点から150点は出せるのでチャンスはあるのですが、逆にショートからフリップやルッツを三回転に入れる博打構成を組んでうまくいかないと、ショート落ちの危険もある、みたいな立ち位置になるかと思います

 

 続いてジュニア

  Event Name Total SP FS
1 東京 住  吉  りをん 155.23 57.80 97.43
2 東北・北海道 千  葉  百  音 151.52 55.29 96.23
3 関東 鈴  木  な  つ 142.21 53.85 88.36
4 東京 元  榮  愛  子 137.63 50.65 86.98
5 関東 髙  橋      舞 136.92 42.23 94.69
6 東京 穂  積  乃  愛 135.92 42.57 93.35
7 東北・北海道 瀬  川  穂  乃 131.23 48.61 82.62
8 関東 田  邊  桜  香 125.61 48.43 77.18
9 東北・北海道 聖  前  埜乃華 121.85 42.73 79.12
10 東北・北海道 中  川      涼 120.67 43.26 77.41
11 東京 奥  野  友莉菜 120.43 44.37 76.06
12 東北・北海道 柚  木  心  結 117.48 44.86 72.62
13 関東 三  枝  知香子 117.39 42.19 75.20
14 東北・北海道 長  岡  柚  奈 115.14 43.74 71.40
15 東京 生  方  日  凜 113.53 39.34 74.19
16 関東 石  田  真  綾 113.49 43.24 70.25
17 関東 沼  田  有  樹 113.15 41.64 71.51
18 関東 吉  野  汐  香 112.59 44.14 68.45
19 東京 齋  川  怜  子 112.04 41.98 70.06
20 東京 髙  砂  真  優 111.89 40.47 71.42
21 東北・北海道 勝  長  あすみ 108.09 38.90 69.19
22 東京 堀  川  美  咲 105.10 40.93 64.17
23 東京 増  渕  彩  月 104.25 36.05 68.20
24 東京 横  谷  杏  林 104.20 38.06 66.14
25 東北・北海道 藤  﨑      鈴 102.85 37.31 65.54
26 東北・北海道 宮  本  藍  里 102.51 39.95 62.56
27 東北・北海道 園  田  真  央 97.73 39.17 58.56
28 東北・北海道 岡  垣  ゆかり 97.13 36.99 60.14
29 東北・北海道 伊  吹  有  紗 96.65 35.96 60.69
30 東北・北海道 千  葉  広  美 95.11 36.34 58.77

 

ジュニアも昨シーズン実績のある二人が順当に上から二つ並んでいます

ただ、この二人も含め、フリー100点越えが一人もいないのは寂しい感じがします

ジュニアの東日本からの全日本への進出枠は厳しくて、7しかありません。7番手スコアは131.23 西日本はボーダーの18番目が123.89でしたので、東の方が結構厳しい、という水準になっています

 

ジュニアは全体トップが中部の松生選手で183.31と抜けていましたが、その次が150点台になります。シードの吉田陽菜選手含め、150点台の選手が世界ジュニアの二枠目の椅子を争う、という未来が見えるわけですが、東京優勝の住吉選手と東北・北海道優勝の千葉選手の二人は、その争いの中心になっていく選手なのかな、という風に見えます

 

 

20年シーズン西日本地区大会終了2

前回女子でしたので、今回は男子です

男子は、ブロック大会だと予選の体をなしておらず、ほぼ全員西日本へ進んでしまったりするのですが、西日本→全日本はしっかりと壁がありますので、そのボーダーラインあたりを見ていきたいと思います

 

  Event Name Total SP FS
1 中部 山  本  草  太 220.12 80.77 139.35
2 近畿 友  野  一  希 215.61 86.47 129.14
3 近畿 須  本  光  希 194.66 68.64 126.02
4 中四国九州 田  中  刑  事 192.18 66.97 125.21
5 近畿 櫛  田  一  樹 189.79 73.77 116.02
6 中部 日  野  龍  樹 184.23 59.66 124.57
7 近畿 本  田  太  一 180.58 66.34 114.24
8 近畿 森  口  澄  士 174.08 47.09 126.99
9 中四国九州 中  野  紘  輔 168.87 63.62 105.25
10 中四国九州 杉  山  匠  海 167.62 56.72 110.90
11 中四国九州 山  田  耕  新 161.20 51.50 109.70
12 近畿 辻  村  岳  也 137.24 45.68 91.56
13 中四国九州 古  家  龍  磨 136.90 50.78 86.12
14 近畿 山  田  晋  一 133.58 44.05 89.53
15 近畿 市  橋  翔  哉 132.34 48.51 83.83
16 中四国九州 早  川  晃太郎 129.58 40.99 88.59
17 中部 和  田  龍  京 122.06 42.92 79.14
18 中四国九州 東  健  太 120.24 40.54 79.70
19 近畿 前  川  裕  士 97.17 35.24 61.93

 

地区大会通過者30人、ではなくて、枠は合計30あるのですが、19人しか西日本へは上がってきませんでした。ブロック大会へ出場できる選手自体が非常に限られている、というのが男子シングルの現実です

西日本から全日本への進出枠は12プラスシードの宇野選手分となります

スコア12位のボーダーラインは137.24になっていました。一つ上の11番手は161.20 だいぶ開きがあります。

女子と違って男子は、有力どころが西日本で落ちる、ということはなく、全日本までは問題なく進めそうに見えます

 

トップスコアは山本草太選手の220.12 200点を超えたのはもう一人友野一希選手で215.61  国際大会では240点250点の経験のある選手ですし、世界選手権3枠目を狙うにはちょっと寂しいスコアです。本人たちも全然満足してない感じが全面に出てました。

二人とも、ショートで2本、フリーで3本の四回転が基本構成で、その上でノーミス、というのが目指すプログラムなようですので、試合数少ない今シーズンですが、全日本で損な演技が見られたらいいですね

 

オリンピアンの田中刑事選手は192.18で4番目。四回転どころかトリプルアクセルもなし、セカンド三回転もなし、三回転も一番難易度高いのはサルコウジャンプ、ショートでは別の曲が流れる、と驚きの構成でしたが、ケガ明けというかケガ真っ最中なようなので、全然参考にはならないでしょうか。男子は無理しなくてもこの構成でも滑っておけば西日本もクリアは出来るので、全日本までに回復していただければと思います

 

 

  Event Name Total SP FS
1 近畿 片伊勢      武 202.95 71.56 131.39
2 中部 壷  井  達  也 199.25 63.46 135.79
3 近畿 三  宅  星  南 179.63 63.91 115.72
4 近畿 朝  賀  俊太朗 177.33 61.08 116.25
5 近畿 吉  岡      希 172.76 65.47 107.29
6 近畿 森  本  涼  雅 165.79 60.91 104.88
7 近畿 垣  内  珀  琉 164.96 56.04 108.92
8 近畿 中  村  俊  介 161.46 59.71 101.75
9 近畿 木  科  雄  登 156.76 55.40 101.36
10 中四国九州 松  岡  隼  矢 146.34 49.37 96.97
11 中四国九州 門  脇  慧  丞 146.30 54.63 91.67
12 中四国九州 鈴  木  零  偉 139.96 44.05 95.91
13 中部 三  島  舞  明 135.69 47.31 88.38
14 中四国九州 三  島  悠  生 131.94 51.25 80.69
15 近畿 佐々木  晴  也 131.90 53.36 78.54
16 中部 誉  田  知  己 128.71 44.60 84.11
17 中四国九州 垂  水  爽  空 127.78 46.40 81.38
18 中四国九州 鈴  木      空 124.93 45.33 79.60
19 近畿 小  林      隼 117.36 37.58 79.78
20 中四国九州 末  国  太  樹 111.35 41.85 69.50
21 近畿 定  山  照  永 111.14 36.27 74.87
22 近畿 高  浜  琢  斗 107.61 37.72 69.89
23 中四国九州 松  下  大  地 103.47 34.90 68.57
24 近畿 川  口  清  壽 97.79 37.71 60.08
25 中四国九州 伊  藤  倖  生 96.82 32.23 64.59
26 近畿 小  山      紡 94.58 34.81 59.77
27 中四国九州 樋  口  温  之 94.08 39.26 54.82
28 近畿 小  島  志  凰 88.35 37.76 50.59
29 近畿 清  水  晴  陽 86.47 36.72 49.75
30 近畿 北  村  凌  大 83.00 34.11 48.89

 

ジュニアは30人います。ただ、ブロック大会で落ちたのは中部で一人、中四国九州で一人の二人だけです。

ジュニアの全日本ジュニアへの西日本からの進出枠は12プラス、シードの本田ルーカス剛史選手となります。

従ってボーダーラインは12番目で139.96となります。12番目のスコアはシニアよりわずかですが高い・・・。

 

トップスコアは昨シーズンの全日本ジュニアでは10位だった片伊勢選手。200点クリアは初めてでしょうか。2番手には昨シーズン全日本選手権当日ケガ棄権からの復活、壺井選手。まだ復活途上なようですが、199.25まで来ました。

大学生ながらジュニアに残った三宅選手が3番目。スコアが170点台と伸びていません。

NHK杯へのエントリーもある吉岡希選手は5番目でやはり170点台。

このあたりの選手までは問題なく全日本ジュニアにまでは進むのだろうと思いますが、全日本ジュニアではもう少し点が欲しそうです

 

男子は女子よりも世界の表彰台クラスな日本勢は多いのですが、中堅以下の厚みはまだあまりなく、競技人口自体に女子との差が著しくあるんだなあ、と感じさせられるブロック大会でもありました

 

 

 

20年シーズン西日本地区大会終了

コロナのせいでおかしなことになっている今シーズンですが、地区大会の西日本系のものが終了しました。

今回は、シニア/ジュニアの女子で、地区大会を通過して西日本へ進んだメンバーのスコアを並べてみます

 

  Event Name Total SP FS
1 近畿 坂  本  花  織 218.35 74.88 143.47
2 近畿 河  辺  愛  菜 188.48 57.92 130.56
3 中部 山  下  真  瑚 178.23 65.64 112.59
4 中部 本  郷  理  華 176.07 60.29 115.78
5 近畿 三  原  舞  依 173.38 59.69 113.69
6 中部 新田谷      凜 166.80 61.69 105.11
7 近畿 籠  谷  歩  未 165.71 55.93 109.78
8 近畿 滝  野  莉  子 165.36 60.46 104.90
9 近畿 白  岩  優  奈 164.64 57.20 107.44
10 中部 横  井  ゆは菜 163.70 57.21 106.49
11 中部 松  田  悠  良 162.20 53.86 108.34
12 中部 大  庭      雅 159.89 54.12 105.77
13 近畿 細  田  采  花 156.23 55.52 100.71
14 中四国九州 竹  野  比  奈 152.30 51.98 100.32
15 近畿 野  口  望々花 151.02 40.69 110.33
16 中四国九州 三  宅  咲  綺 148.99 52.28 96.71
17 中部 荒  木  菜  那 148.75 53.95 94.80
18 中部 酒  井  祐  香 147.30 51.37 95.93
19 中部 笠  掛  梨  乃 142.75 52.58 90.17
20 近畿 井  上  晴  絵 141.03 46.56 94.47
21 中四国九州 永  見  千代乃 135.31 51.04 84.27
22 中部 金  澤  茉  由 133.89 45.00 88.89
23 中四国九州 白  神  伶  菜 130.20 47.11 83.09
24 中四国九州 田  村  綾  音 129.83 48.56 81.27
25 中部 鬼  頭  まりあ 125.05 48.07 76.98
26 中四国九州 竹  野  仁  奈 122.47 51.90 70.57
27 中部 谷  口  美  菜 119.98 49.93 70.05
28 中部 松  岡  さら沙 118.69 50.11 68.58
29 中部 渡  邉  朱  音 117.99 41.56 76.43
30 中四国九州 白  神  瑠  菜 112.68 41.66 71.02

地区大会通過者30人を得点順に並べました

シニアの全日本への進出枠は西日本からは12人です

 

有力どころでは、枠が9人の近畿で今年からシニアに上がった岩野桃亜選手が10位で落ちてしまいました。全日本ジュニアで7位や8位を続けていて、あと少しのところで全日本に出られなかった選手。シニアに回っての全日本を目指したのですが、今年の異常なレベルの高さもあり、1.07足りずに地区予選通過ならず。毎年、あと一歩届かずに上の大会に進めない、というパターンが続いていますが、来シーズンを期待します

 

上の方は近畿と中部の名前が並んでいます。近畿勢では中野先生vs濱田先生、という構図があったりしますが、今回は中野先生の勝ち。

濱田先生のところは、最近毎年主力が抜けて行って顔触れだいぶ変わってます。

今シーズンはついに紀平選手が抜け、昨シーズンは宮原知子選手がカナダへ渡りました。忘れられがちですが、その前のシーズンは本田真凜選手が離脱してます。

今シーズンは、昨シーズン全日本ジュニアを制した河辺愛菜選手が筆頭でしょうか。濱田チームはトリプルアクセルがよく似合う。ただ、今回はショートフリー共にトリプルアクセルは不発。それでもフリーで130点を出してトータル188点までもってきています。アクセル決まれば200点、というのが見えたシーズン初戦でした

濱田チームでは細田選手がショートでトリプルアクセル着氷。フリーは回転不足減点でしたがダブルアクセルよりは点を稼ぎました。この細田選手が全体13位のスコア。全日本への西日本の枠は12 (後日訂正 枠は11+シード)当落線上にいます

 

中部では山下選手が優勝しましたがスコアは平凡。四回転サルコウを要素として入れていましたが、まだチャレンジジャンプなレベルの模様。女子は四回転よりトリプルアクセルの方がお得なんですけどね。伊藤みどり-浅田真央、の系譜をひくチームにいるので、トリプルアクセル跳んでほしい気もしますけど、その辺はそれぞれ選手の特性によるのでしかたないのでしょうきっと。ベストは200点を持ってる選手ですし、昨シーズンのケガは治ったようですし、このスコアはシーズン最初の小手調べくらいに思っておけばいいんでしょうか

復帰組の本郷理華選手、三原舞依選手も順当に地区予選通過。二人ともまだ、プログラムに三回転-三回転は入っておらず、構成的にはまだまだ復活途上感はありあり。こんなものではないのでしょうきっと

 

グランプリ組では白岩選手、横井選手が160点台であまり伸びず。西日本はレベルが高いので、このレベルの選手でもちょっとやらかすと全日本へ進めない可能性もあって心配です

一方で、全日本出場経験のある籠谷選手と滝野選手がその上に出て調子よく地区大会通過。滝野選手は近年不調でしたけど、久しぶりの160点台でしょうか。

 

全日本へのボーダーとなる12番目は大庭雅選手で159.89 11番目は松田悠良選手の162.20 全日本ラインが160点台に乗ってきそうな雰囲気になっています

全日本常連の竹野比奈選手は中四国九州選手権をきっちり優勝はしましたが、全日本ラインより下の14番目のスコア。昨年12位に入った三宅選手も全体16位、今シーズンからシニアに上がった荒木選手は17位。

極めて熾烈な西日本選手権になりそうです

 

  Event Name Total SP FS
1 中部 松  生  理  乃   183.31 61.02 122.29
2 近畿 前  野  百  花 156.84 57.38 99.46
3 近畿 清  水  咲  衣 153.99 55.47 98.52
4 中四国九州 江  川  マリア 148.77 54.57 94.20
5 中四国九州 岡  本  真  綸 144.09 50.75 93.34
6 中部 浦  松  千  聖   142.50 56.88 85.62
7 近畿 田  中  梓  沙 141.65 60.95 80.70
8 中部 横  井  きな結   139.11 51.37 87.74
9 近畿 岩  崎  陽  菜 132.80 46.60 86.20
10 中四国九州 鴨  井  彬莉彩 131.82 51.83 79.99
11 中四国九州 村  岡  那  菜 131.67 44.09 87.58
12 中部 田  村  珠里亜   130.33 48.07 82.26
13 中部 後  藤  千  弦   128.13 40.03 88.10
14 中四国九州 片  山  緋奈子 126.10 45.58 80.52
15 中部 吉  井  絹  恵   125.92 42.56 83.36
16 中部 森      実  愛   125.65 46.33 79.32
17 中部 長  縄  和  奏   124.85 44.66 80.19
18 中部 高  岡  も  も   123.89 40.32 83.57
19 中四国九州 久保山      唯 123.87 41.02 82.85
20 近畿 寺  島  綾  優 122.01 36.23 85.78
21 中部 磯  村  彩  姫   121.21 43.67 77.54
22 中部 加  藤  日向子   120.89 41.64 79.25
23 中四国九州 伊  勢  野  花 120.44 40.81 79.63
24 近畿 今  永  梨  絵 118.43 43.24 75.19
25 近畿 緒  方  美  揺 116.43 43.61 72.82
26 近畿 芳  岡  優  釉 115.50 38.57 76.93
27 近畿 重  田  美  星 111.90 39.96 71.94
28 近畿 丸  一  里  桜 108.10 38.53 69.57
29 近畿 小  嶋  孝  夏 107.55 50.25 57.30
30 近畿 水  口  乃  按 105.87 44.86 61.01

全日本ジュニアへの西日本からの進出枠は、上記メンバーの中からは18人です。それにプラスして、シードの吉田陽菜選手がいます。 

 

有力どころでは、昨シーズンの全日本ノービスで4位に入り、今シーズンからジュニアに上がった本田紗来選手が枠が12の近畿で16位で西日本へ進めず。昨シーズン全日本ジュニアで12位の手島選手は枠が11の中部で12位、13位の吉本選手は近畿で15位とやはり西日本へ上がってきませんでした。

 

 

全体トップは中部の松生選手。ただ一人180点台、というか160点超えたのも松生選手ただ一人で突出してます。昨シーズンもジュニアの国際大会では日本勢最高得点を出してましたし、ケガさえなければ世界ジュニアも見えてましたから、順当と言えば順当なんでしょうか。PCSが全然出てないんですが、技術点の方はシニアの200点クラスの選手と遜色ないです。

 

ただ、他が結構心配・・・

NHK杯にもエントリーしている浦松選手で142.50 トリプルアクセル持ちの横井きな結選手は139.11で140点にも届かず。

西日本からの全日本ジュニアへの枠は18あるので、地区大会の序列ではボーダーラインは123.89  まあ、これくらいなら有力選手は超えてくるとは思いますが、それにしても全体的にスコアが低め。フリーで100点超えたのが松生選手しかいない

全体的にコロナで練習不足で、それを補い切れていない選手が多いのでしょうか。

近畿ではノービスで100点を超えた選手が複数いる、技術点50点越えが5人もいる、なんて逆転現象も起きてますので、その辺がジュニアに上がってくると状況は変わってくるのでしょうが、今シーズンはちょっと厳しそうです。

 

 

グランプリシリーズ20エントリー

グランプリシリーズのエントリーが発表になりました

今回はその感想を記します

 

まず、NHK Trophy NO PAIR SKATING EVENT の記載

開催国拠点の選手だけで大会やれって言われたらこうなった、ってのはスケートの盛んな国ですフィギュア大国です、と名乗るにはちょっと恥ずかしい事態ですね。予想通りの結末ではありますが・・・

三浦/木原組はカナダ拠点でカナダに出ますけど

 

アイスダンスNHK杯が一番エントリー少なくて3組

うち一組は、いわゆる開催地枠相当であろう、実績ゼロの村元/高橋組です

これもまあ、予想されたことではありますけど、このカップル競技の閑散さは、日本のフィギュア界として改めて反省・改善していかないといけないことなんだろうなという風に見えます

オリンピックに団体戦が出来たのって、一大スポンサー国である日本に、ペアとアイスダンスを強化してもらおう、という意図があったんだじゃないか、と思うくらいに、この二つが弱い、というより、競技人口自体がすくないですね

 

 

男子シングルは、中国が少なめ。エントリー4人。後二人は開催地枠で割り当てられるようですけれど。

これを見ると、こんな形式であってもミニマムスコア制は残っているのかな、と思いました。ちゃんと検証はしてませんが。昨シーズンのベストスコア75位までを優先、とはあったので、優先ではなくて必須、という扱いで実際には切っているのかもしれません

 

NHK杯は11人エントリー。10人は昨年国際大会実績のある選手で、本田ルーカス選手のみ実績なし。これは地元枠が全日本ジュニア表彰台の本田ルーカス選手にまわった、という意味合いかと思います。12枠目はなし。スコアもってる選手がもういない、ということでしょう。まあ、実際にはあと一人、羽生結弦選手、というのもいますが、出ないと言ってますんでね。

オリンピックメダリスト抜きで全日本をやるとどうなるか? みたいな試合になりましたけど、優勝候補はシニアデビューの鍵山佐藤駿両選手になるんでしょうか。田中刑事選手はどうもケガから回復途上みたいですし。まだ2カ月近くあるからわかりませんけれど。

 

 

宇野選手島田選手はフランスでエントリー。島田選手は、フランスの枠12人に入れたんですね。危ないんじゃないかと思ってましたが。また、島田選手は西日本かと勘違いしてましたが、東京ブロック扱いの東日本なので、グランプリシリーズと東日本は一週違いなため、従来ルールの、出場するグランプリシリーズの前後の週に地区大会なら免除、に該当出来て、日本に帰ってこなくてもよさそうです。

フランスが一番、割と高い位置で実力が近い選手が集まって面白い試合、になりそうに見えます。宇野選手が筆頭ですが、ケビンエイモズ選手がいて、イタリアからグラスル選手、リッツォ選手も来て、ネーベルホルン杯で四回転を飛んだというバシリエフス選手もいます。

面白そう

 

カナダが8人しかいなくて意外。カナダ国籍のゴゴレフ選手、メッシング選手がアメリカで出るのも影響してますけど、もうちょっとここで練習してる選手もいるかと思いましたが。ああ、そうか、羽生選手がいたはずなのか本来は

ジェイソンブラウン選手、チャジュンファン選手といった他国からエントリーの二人と、ナムニューエン選手あたりの争いになるんでしょうか。

 

スケートアメリカはネイサンチェン選手、ちゃんと出るんですね。ヴィンセントジョー選手もエントリー。チェコブレジナ選手やイスラエルのビシェンコ選手もここにいました。

アメリカ人多いな、とちょっと思うくらいで、普通のフランプリシリーズがここにある、という感じです

 

ロシアは、旧ソビエト連邦大会、といった感じで。EUNってありましたっけ昔。そんな感じですね。

 

こうやって見ると、日本はよく日本人選手だけで自国に11人集めたな、という風にも見えます。逆に、それだけ選手がいる実績ある国なのに、そこを拠点にして練習している外国籍選手がいない、という閉じた国感も出てます

 

 

女子シングルは、中国・・・

今のところエントリーは一人だけ。他は、スコア足りてないんでしょうね・・・。足りてる後の人は、アメリカやカナダでエントリーしてます

まあ、国際大会出場経験のある選手はいるので、6人目まで地元枠で埋めてきて大会は成り立つんでしょうが、なんだかなあ…、という感じになってます。成金たちが娘に優美なお稽古事を、ってことでフィギュアスケート始めさせたら一気に強くなりそうな気もするんですけど、あんまり一般知名度がないですかね中国国内ではフィギュアスケート自体が。

 

カナダも7人だけ。あれ? デールマン選手がいない。ミスコンに出たりして元気そうだし、出てくると思ったんですが。ミニマムスコア相当の点数は持ってると思うのですが・・・

カナダ勢に交じって宮原選手がエントリー。このメンバーなら勝てますね、と思ったのですが、ポーランド国籍のクラコワ選手がエントリーしていて、昨シーズン201.47を出していたりするので意外と強敵です

 

スケートアメリカ、意外とアメリカ人ばかりになりました。中国籍が一人だけいますけど。

そんな中にグレイシーゴールド選手がエントリー。スコアは足りていないはずなので地元枠扱いでしょうか。ブレイディテネル、マライアベル、カレンチェン、プチ全米選手権、アリッサリュウ抜き、といった感じ。男子は普通のグランプリシリーズでしたが、女子は意外といまアメリカで練習している選手はいなかったようです。

 

フランスに紀平選手がいました。もしかしたらカナダに渡れずヨーロッパに残るんじゃないか、なんてことを前に書きましたが、当たった当たった。これ、記録として有効かわかりませんが、史上最大得点差優勝、なんてことになりそうな顔触れに見えます

 

ロシアが男子と同じように旧ソビエト連邦大会になってますが熾烈さは男子の比ではない。ただ、ジュニア年齢でも出られるロシア選手権よりは多少甘い、とも言えるかもしれません

メドベージェワ選手はカナダに渡れずエテリ組復帰でロシアでエントリー。ザギトワ選手はいませんが、エテリ組vsプルシェンコ の第一ラウンド? になるんでしょうか? まあ、ロシアカップってのもありますが

あと、トゥルシンバエワ選手のエントリーがありません。世界選手権銀メダル以降、ケガがありほとんど試合に出てきていませんが・・・。この選手がいるといないとで、オリンピックの3枠争いという点で、日米韓三か国の難易度がだいぶ違ってくるのですが、現在の状況はどうなんでしょう?

 

そして日本、NHK杯

韓国勢がいませんね。本人たちが希望しなかったのか、中国日本が受け入れなかったのか。ユヨン選手は昨シーズン日本を拠点にしていたはずですが、今は日本にいないんでしょうかね。ということで、プチ全日本選手権、グランプリ優勝経験者抜き、となりました

誰が勝っても初優勝。これに勝ってグランプリ優勝経験者、と言ってよいのかどうかわかりませんが。忘れがちですが、坂本花織選手も樋口新葉選手も、グランプリ優勝経験はありません。

あと、全日本ジュニアの翌週開催なのですが、ジュニアもエントリーさせましたね。まあ、前ならともかく、あとなので、経験積ませるためには良い、という判断なのかと思います

 

三原舞依選手のエントリーがありました。地方大会ではまだコンビネーションも3-2で、100%の状態なわけではないようですが、今シーズンは感覚を取り戻して、来シーズンオリンピック目指して勝負、という流れでいいんでしょうし、実力者ですし、NHK杯には期待

昨シーズンまでの実績ある選手で見ると、白岩優奈選手の名前がありません。昨シーズン、ケガもあったので、ベストスコアの順で行くと、ジュニア勢に負けて零れ落ちてしまうんですね。全日本上位ながらスコア持ってない新田谷凜選手や永井優香選手も入ってないのですが、そのあたりの選手、あるいは今シーズン復帰した本郷理華選手あたりも含めて、残り1枠ある地元枠が誰に行くのか、というのも気になります。地方大会で一番点のいいひと、とかになったりするんでしょうか。その辺加味しつつ、本郷理華選手に行きそうな雰囲気も感じます。あるいは、全日本ジュニアのご褒美扱いにしてぎりぎりまで1枠残すってのも面白いかも

 

女子はこうやって見ると、今シーズンは日本勢が三大会優勝、という可能性がかなり高そうに見えます。

 

そんなことを思ったグランプリシリーズエントリーでした

 

 

 

僕は自分が見たことしか信じない 内田篤人

僕は自分が見たことしか信じない 内田篤人

幻冬舎文庫 文庫版 439ページ

 

先日引退した、元鹿島アントラーズ内田篤人さんの自伝? です

この文庫版は平成25年6月15日初版発行ですので、2013年のことですね

文庫になる前の元の方は2011年12月刊行とあります

15万部売れたというベストセラーの文庫版です

 

時期的には2011年12月というのは絶頂期ともいえる頃かと思います

内田選手の経歴を時系列で追っていくと

 

2006年高卒ルーキーとして鹿島アントラーズに入団 Jリーグデビュー

2007~9年 鹿島アントラーズJリーグ史上初の三連覇に貢献

2010年夏 ドイツ1部リーグ シャルケ04へ移籍

10-11 チャンピオンズリーグベスト4 DFBポカール優勝 42試合出場

11-12 ヨーロッパリーグベスト8 ブンデスリーガ3位 24試合出場

12-13 チャンピオンズリーグベスト16 ブンデスリーガ4位 30試合出場

13-14 チャンピオンズリーグベスト16 ブンデスリーガ3位 25試合出場

14-15 チャンピオンズリーグベスト16 ブンデスリーガ6位 26試合出場

15-16 16-17 ケガによりリーグ戦出場無し

17年夏 ドイツ2部リーグ ウニオンベルリンへ移籍

17-18  リーグ戦2試合出場

18年1月 鹿島アントラーズへ復帰

18年 9試合出場 ACL優勝 クラブワールドカップ4位

19年 試合出場無し

20年 引退

 

ヨーロッパで、特にチャンピオンズリーグで、ここまでコンスタントに活躍をした日本人選手はなかなかいません。ベスト4まで行って試合に出た、というのは内田選手だけなはずです(決勝でベンチ入りした、というのは他にいますけど)

ケガにより15年以降ふるいませんでしたが、絶頂期の実績は抜きんでたものでした

 

そんな絶頂期に出版された本です

そしてこの、自分が見たことしか信じない、というタイトル

ついでに、誰が見てもイケメン

 

これだけ揃ったら、偉そうにというか、オレサマ全開というか、そんな一冊になっててもおかしくなさそうなところなんですが、それがそうなっていない

謙虚、というのとはだいぶ違うのですが、地に足の着いた語りになっていて、かつ、誰かの口から出た言葉ではなく、本人の口から出た言葉でかいてあるんだな、というのが感じられます。

なるほど15万部売れたはずだ、といえるもの

 

文庫とはいえ439ページありますからかなりの分量です

きれいごとだけだと間違いなく飽きる分量なのですが、きれいごとは基本的に出てこなくて、生の声が感じられるので飽きない

サッカー選手としてうまくなるために何を考えているか? ではなく、生きていくうえで何を考えているか? というのが描かれています

長谷部選手の本がビジネス本化して人気だったりしましたが、これも、ビジネスマンが読んでもいいんじゃないかな

とも思いましたが、文庫版でも25歳、元のものは23歳の時点で書かれているこの本は、就活生向け推薦本としていいんじゃないか、というのをより、思いました

生きること、の中にサッカーをすること、がある

生きること、の中に働くこと がある

そんなつながり

 

そして、考えていることをしっかり言語化して語ることができる人なんだな、とも思いました

だからこそなんでしょうか、引退してすぐ、数週間しかたっていない時点でコーチ職を得ていたりする

 

タイトルは、文字通り本当に、見ないと信じない、ということではたぶんないんでしょうけれど、人の言ったことを鵜呑みにはせず、一度咀嚼して自分で考えて理解して納得したこと、しか信じない、という意味なんだろうな、と思いました

いわゆるヒーローインタビュー的なところでも、たぶん、通り一遍のありきたりのことしか言わないってことはなくて、自分の言いたいことを考えながら話すんだろうな

そのあたりが読んでいて伝わってきます

 

残念だったのは、本文中にも出てきますが、ケガをしても、基本的には「やれます」というスタイル、なところかなあ

結果的に、そのスタイルがたぶん、選手寿命を縮めてしまって、特に、20代後半のいい時期を棒に振ってしまった、というところにつながるんだろうと思います

もう少し、あと5年くらいはチャンピオンズリーグに出続けるチームにいて活躍できたんだろうな、なんてことを思うと残念でなりません

 

 

 

こんな友達欲しいな、と思いました

 

 

 

本田望結選手の全日本への道

子役として有名だった、と言うべきか、女優として有名と言うべきか、中堅スケート選手と言うべきか、本田家の三女、望結選手が20-21シーズンからシニアへ上がることになりました

2004年6月1日生まれの本田望結選手は16歳高校1年生

スケート年齢で言えば、あと3年は理論上ジュニアでの活動が可能です。一方で、昨シーズンからシニアへ上がることも可能でした

そんな中での今シーズンから出のシニア移行です

 

全日本選手権に出るには、ジュニアからのコースもありますが、シニアからのコースの方が容易です。シニアへ移行した本田望結選手が、全日本選手権に出られるかどうか?

その辺の見通しを、少し考えてみたいと思います

 

全日本選手権に出るためには、まず、全国各六ブロックで開かれるブロック大会に出場する必要があります。この出場資格は、女子の場合はジュニアでもシニアでも変わりません。バッジテスト、という認定試験で7級をもっていること。

本田望結選手はジュニア時代からブロック大会に出ていますから、当然このバッジテスト7級は持っています。問題なくシニアになってもブロック大会への出場は可能です

 

さて、本田望結選手はブロック大会にエントリーしました。濱田美栄先生の下で幼いころからトレーニングをしていた望結選手は、昨シーズンまでは近畿ブロックに出場していました。しかし、今シーズンは東京ブロックへエントリーしています。所属はプリンスホテルの扱いです。

このあたりの所属の変更は、フィギュアスケート的にというより、タレント仕事的に、ジュニアからシニアへ、子役から女優へ、という転換期でもある影響もあるのでしょうか? 年齢的にスポンサー企業の所属にもしやすい時期になってきている。生活の拠点が東京になっているのかどうかはよくわかりませんが、タレント活動するには東京拠点の方がよいでしょう。なお、姉の本田真凜選手は東京ブロックですが、妹の本田紗来選手と兄の本田太一選手は近畿ブロックで今シーズンも登録されています。

 

東京ブロック大会は39選手がエントリーしています。ここを通過して上の大会にあたる東日本選手権へ進むことができるのは18人プラス、シードがついている川畑和愛選手を含めた19人です

昨シーズン、東京ブロック大会の19位の得点は108.29でした。一方、昨シーズン、本田望結選手は6試合に出場し、ベストスコアはげんさんサマーカップの139.18 ワーストでリンスポ杯の120.48です。また、ブロック大会では近畿選手権で132.52でした。

メンバーが入れ替わっていますし、本田望結選手の昨シーズンのスコアはジュニア時のものでシニアとはややルールが変わることもありますが、基本的には問題なく通過できるのではないかと思われます。昨シーズンワーストの120.48でも、昨シーズンの東京ブロックでは15位相当のスコアです。近畿ブロックの132.52なら8位相当。順当にいけば問題ありません。

 

問題は、次、東日本選手権です。

東日本選手権は東京選手権の他、東北北海道選手権、関東選手権を通過した、合計30選手で争われます(エントリー自体は、シード選手である川畑和愛選手、樋口新葉選手、紀平梨花選手がする可能性もあります)。東日本選手権から全日本選手権への通過枠は9です。

 

昨シーズンの東日本選手権の9位のスコアは124.73でした。不思議なもので、東京選手権の9位のスコアが127.44なので、一つ上のグレードの大会なのに、同じ順位でスコアが下がっています。これは、はっきり言ってしまえば、関東選手権(優勝スコア123.39)、東北・北海道選手権(2位が120.64)のレベルが低いためです。

 

本田望結選手が普通に力を発揮すれば、昨シーズンの東日本9位のスコア、124.73は十分に到達出来るスコアです。

 

ただ、問題は、今シーズンは昨シーズンより地区大会のレベルが高い、というのがあります。

昨シーズン、地区大会に出ていなかった選手が多数出てきます。理由は、国際大会がまともに機能していないから。グランプリシリーズに出ている選手は、地区大会が免除になることが多いのですが、今シーズンはこれがありません。

その典型的なのが、姉、本田真凜選手です。本田真凜選手はシニアに上がってから地区大会に出たことはこれまでありませんでした。3シーズンとも、グランプリシリーズに出ていたことにより、地区大会が免除になっていたためです。それが今シーズンは、初めて東京ブロック大会に出場しますし、東日本選手権にも出ることになります。

また、本田望結選手と同様に、ジュニアからシニアに上がった選手、というのがいます。そして、実績的に、本田望結選手より格上の選手たち。まず、関東選手権経由なので、東京ブロックでは合いませんが、東日本選手権では戦うことになる吉岡詩果選手。昨シーズンは全日本ジュニア5位で全日本へ出場し、171.44のスコアで10位に入り、その後のインターハイでは優勝した選手です。本田望結選手から見ると、はっきりと格上です。

もう一人、本田真凜選手とノービス時代によく争っていた青木祐奈選手が大学一年生になりシニアに上がってきました。青木選手は昨シーズンはケガにより全試合欠場しましたが、2シーズン前は全日本選手権で169.28で14位 国際大会ババリアンオープンでは182.90のスコアを出している選手。本田望結選手から見るとはるかに格上です。問題はケガが完全に回復してベストな状態で滑れるかどうか?

 

というわけで、東日本選手権で9位以内に入るラインは、昨シーズンの9位よりはだいぶ上になることが想定されます。ただ、昨シーズンの東日本では6位で131.16 5位でも136.53なので、射程圏内にはあるスコアです。

 

結局最後は、本人の調子、というのがカギを握ると思われます

昨シーズンのベストは139.18でしたが、2シーズン前は157.11を出していました。シーズンワーストの全中でも141.09  2シーズン前の力を発揮できれば、全日本への道は間違いなく見えてきます

この年代は1年あると全然変わってきたりします。それは国内の中堅レベルであっても、世界のトップレベルであっても同じ。昨シーズンからさらに体形変化など起きて調子が落ちていたりすると、かなり難しいことになる一方、これまで飛べていなかったルッツやフリップを習得していたりすると、難なく全日本へ進んで、全日本でも10位台前半くらいにまで躍進できる可能性もある。

今シーズンに入ってからは、まだ、一度も競技会でも滑りを見ることが出来ていないので状態はさっぱりわからないのですが、東京ブロック大会に出てきたときに、だいたい見通しが出るでしょうか

 

調子の他には、どんなプログラム構成で来るか? というのもポイントかと思います。

ジュニアの時にはショートプログラムの単独ジャンプは、そのシーズン通じてルールで決められてしまっていました。今シーズンならルッツなはずですが、これが本田望結選手は三回転でしっかり飛ぶことができません。しかし、シニアならばその縛りはなく、好きにジャンプの種類を選ぶことができます。この先を考えると、まだ飛べないジャンプもチャレンジジャンプとしてプログラムに入れていく、というのは価値あることではありますが、目の前の試合を勝つためには、それは入れずに飛べるジャンプだけで構成した方がいい。

本田望結選手の場合、ショートプログラムでは、ループとサルコウを軸にすれば、飛べるジャンプだけの構成になり安定して点が出せますが、ルッツやフリップを組み込むとエッジエラーやアンダーローテーションで点が出ない。

今シーズン、全日本を目指すというのであれば、ショートもフリーもループ以下の構成で安定を取った方が可能性はだいぶ高まると思うのですが、本人がどんな選択をするか? 

 

それにしても、実は、全日本へ進む可能性を一番高めたのは、近畿ブロックから東京ブロックへの移動、にあったと感じられます。西日本選手権から全日本への進出枠は11 今シーズンの西日本は大激戦で、グランプリレベルにある選手でも展開次第では弾かれてしまうかも、というレベルの高さです。本田望結選手が近畿ブロックのままだったら、全日本の芽はほとんどなかったと言ってよいかと思います。東日本へ移って、かつ、今年は樋口新葉選手、川畑和愛選手がシードを持っているうえに、枠がいつもの年より広い、という恵まれた条件。

 

もしかしたら、その条件を踏まえた上でシニア移行したのかもしれませんが、この千載一遇のチャンスを生かすことができるでしょうか?