キーガンメッシング Keegan Messing 19-20

1992年1月23日生まれ

シニア9シーズン目

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シーズン獲得賞金:$6,000

世界ランキング:11位

シーズンランキング:14位

シーズンベストスコア 256.02(12位) オータムクラシック

ショートプログラムシーズンベスト 96.34 スケートアメリカ

フリーシーズンベスト 166.45 オータムクラシック

ショートプログラム楽曲: Perfect

フリープログラム楽曲 :November Rain

スピンレベル4率 11/24=45.8%

ステップレベル4率 0/8=0.00%

スピンオールレベル4 0/4

スピンステップオールレベル4 0/4

ジャンプ回転不足率  2/40=5.00%

ジャンプ回転不足なし試合 2/4

スピンステップオールレベル4ジャンプの回転不足もなしの試合 0/4

 

 ●キーガンメッシング選手の19-20シーズンの戦績

Grade Event Pl Total SP TSS SP TES SP PCS FS TSS FS TES FS PCS
CS Autumn Classic 3 256.02 89.57 46.22 43.35 166.45 84.25 83.20
GP Skate America 4 239.34 96.34 51.66 44.68 143.00 61.64 81.36
GP Cup of China 4 237.36 76.80 36.34 41.46 160.56 77.56 84.00
4CC Four Continents 8 243.93 94.03 50.82 43.21 149.90 66.90 84.00

平昌オリンピックシーズンから力をつけてきたメッシング選手。今季初戦チャレンジャーシリーズ、カナダで行われたオータムクラシックでした。256.02 まずまずのスコアで3位。ただ、結果的にこのスコアがシーズンベストという形になりました。

グランプリは2戦あります。スケートアメリカショートプログラム、全要素全ジャッジプラス評価という会心の出来で96.34 パーソナルベストを出します。しかしフリーが伸ばせず。トータルスコア239.34 メッシング選手としては平凡なスコアで4位に終わりました。

中国杯は2位に入れば二年連続ファイナルも見えるという試合ですが、今度はショートが四回転転倒のアクセル2回転となって70点台に留まります。トータルスコア237.36 悪いながらも4位には入りましたが、表彰台に届かずファイナル進出はなりませんでした。

 

シーズン後半に入ってのカナダ選手権。ショートで首位に立つもフリーで崩れるというスケートアメリカと同じパターンで、3位。四大陸選手権の代表には何とか踏みとどまりました。

四大陸選手権は、世界選手権のカナダ代表1枠を賭けた戦いとなります。ショートプログラムスケートアメリカに続いて、全要素全ジャッジプラス評価の出来で94.03の4位発進。カナダのライバルナムグエン選手に8.79ポイントの差をつけてリードして折り返します。

フリーは第3グループでナム選手がいい演技をして、その上に行くには160点が必要、という状態で回ってきた第4グループ3番滑走。冒頭の四回転二本までは踏みとどまったのですが、そのあとが、アクセル2回転になり、ルッツ転倒、ルッツコンビネーションは入れずリピートのアクセル2回転、という形で立て直すことができずトータルスコア243.93の8位。6位に入ったナムグエン選手の後塵を拝し、世界選手権の代表を逃し、シーズン終了となりました。

 

 ●キーガンメッシング選手の今シーズンの要素別得点

Grade Event Pl Total TES PCS Jump Spin Step
CS Autumn Classic 3 256.02 130.47 126.55 93.28 25.30 11.89
GP Skate America 4 239.34 113.30 126.04 78.71 22.45 12.14
GP Cup of China 4 237.36 113.90 125.46 78.12 23.50 12.28
4CC Four Continents 8 243.93 117.72 127.21 82.71 21.76 13.25

要素別ではTESよりPCSの方が高い試合が多いです。ジャンプがしっかり決まったオータムクラシックではTESの方が高くなりました。

PCSは120点台後半。五項目平均8.5で127.5になるので、それに少し届かないくらいとなります。四大陸選手権の127.21というPCSは今シーズンの全選手中10位です。

ジャンプは一番良かったオータムクラシックで93.28 100点には届いていません。

スピンはオータムクラシックで25.30を出しました。25.30は今シーズン全選手中9位の高スコアです。

ステップは四大陸の13.25が最高。13点台というのはこの水準の選手からすると平凡なスコアとなります。

 

 ●キーガンメッシング選手のスケート偏差値

Event Pl Total Jump Base Jump GOE Spin Step PCS
Autumn Classic 3 63.20 64.66 52.24 65.25 52.32 63.18
Skate America 4 58.95 50.94 60.63 56.35 53.50 62.87
Cup of China 4 58.44 57.16 47.86 59.63 54.16 62.52
Four Continents 8 60.12 53.76 60.14 54.19 58.74 63.58

トータルスコアは偏差値に直すと60前後です。240点台に乗ると偏差値60に乗ってきます。

ジャンプはいい時に基礎点偏差値が60台半ばまで出る構成を持っています。ジャンプのGOEはいい時でやはり偏差値60に乗るくらい。

スピンでばらつきが大きいというちょっと変わった傾向があって、いい時は偏差値65まで出るのに、悪いと50台前半になります。これはレベルの方で大きく変動が起きてしまっているためです。スピンのレベルが今一つ安定して4が取れておらず、スピンの基礎点偏差値を出すと、オータムクラシックは55あるのですが、ほかの試合は50を割って来ます。加点はもらえているけれど、レベルが取れず、スピンスコアが伸びない試合が多いです。

ステップ系要素の偏差値は50台。昨シーズンのチャップリンなんかを見ているとステップ系要素はもう少し評価が高くてもよさそうに感じますが、実際には、コレオはいいけどステップは低め、ということが多く、また、スピンと同じでレベルの方の問題もあって、高得点にはなかなかなっていません。

PCSは安定して偏差値60台となっています。

だいたいにおいて、偏差値60前後の選手ということなようです。

 

 

キーガンメッシング スケート偏差値

レーダーチャートは、試合ごとの傾向の差が大きいです。スピンやステップでこんなにばらつく選手は珍しい。ジャンプがこれくらいばらつく選手は多いですけれど。

一番いい時はどの要素も偏差値60台なのだけど、それが全部試合でそろうことがなかった、というのが今シーズンの結果でした。

 

●シーズン最高のショートプログラム基礎点構成

Event   Elements    BaseValue   GOE Scores  
Four Continents 1 4T+3T   13.70   2.04 15.74 2.111
Four Continents 2 3A   8.00   2.06 10.06 2.667
Four Continents 3 FCSp4   3.20   1.01 4.21 3.111
Four Continents 4 3Lz   6.49 x 1.94 8.43 3.333
Four Continents 5 CSSp4   3.00   0.73 3.73 2.444
Four Continents 6 StSq3   3.30   0.80 4.10 2.556
Four Continents 7 CCoSp4   3.50   1.05 4.55 3.111
Four Continents   TES   41.19   9.63 50.82  

ショートプログラムの最高基礎点は41.19 全体の中で30位前後という位置にあります。

四回転はトーループ1本で、1.1倍には3回転のルッツ。四回転あり組の中では基礎点が下位の方になる構成です。

それでもこの四大陸選手権のように、出来栄えで稼いで技術点50点には到達しますし、PCSも高めにあるので90点台半ばまでは普通に出してきます。

 

●シーズン最高のフリープログラム基礎点構成

Event   Elements    BaseValue   GOE Scores  
Autumn Classic 1 4Lz   11.50   -5.52 5.98 -4.571
Autumn Classic 2 4T   9.50   2.85 12.35 3.000
Autumn Classic 3 3A+2T   9.30   2.08 11.38 2.714
Autumn Classic 4 FSSp4   3.00   0.90 3.90 2.857
Autumn Classic 5 3Lo   4.90   0.59 5.49 1.143
Autumn Classic 6 4T+2T   11.88 x -2.85 9.03 -2.857
Autumn Classic 7 3S+3T   9.35 x 0.43 9.78 1.286
Autumn Classic 8 3A   8.80 x 0.96 9.76 1.143
Autumn Classic 9 StSq2   2.60   0.47 3.07 1.571
Autumn Classic 10 ChSq1   3.00   1.60 4.60 3.000
Autumn Classic 11 FCCoSp3   3.00   1.08 4.08 3.571
Autumn Classic 12 CCoSp4   3.50   1.33 4.83 3.857
Autumn Classic   TES   80.33   3.92 84.25  

フリーの最高基礎点は80.33 基礎点80点に乗っていると、割と高い側かなという位置づけになり、この点数は全選手中13位でした。

 

この時は四回転ルッツを構成に入れてきています。転倒しましたが回転は足りていたということで基礎点は満額入りました。

4回転は3本構成。2回飛ぶジャンプは四回転トーループトリプルアクセル。この構成で3回転のルッツとフリップがない、というのは基礎点的にはもったいなくて、ループやサルコウから代替可能です

また、三連続ジャンプが入っていません。そこは非常にもったいないところになっています。

 

この構成は着氷できたことのない四回転ルッツの入ったチャレンジプログラムです。四回転ルッツない構成では、中国杯の73.17というのが一番高い基礎点でした。四回転トーループ2本にトリプルアクセル2本ですが、トリプルアクセル1本は回転不足でした。また、スピンステップでレベルが取れていない部分も多く、まだ、その構成のまま基礎点を上げていくことは可能です。

 

●平均GOE+3.200以上

Event     Elements    BaseValue   GOE Scores  
Autumn Classic SP 7 CCoSp4   3.50   1.40 4.90 4.143
Cup of China SP 7 CCoSp3   3.00   1.20 4.20 4.000
Four Continents FS 10 ChSq1   3.00   2.00 5.00 4.000
Skate America SP 7 CCoSp4   3.50   1.35 4.85 3.889
Cup of China FS 4 FSSp4   3.00   1.20 4.20 3.889
Autumn Classic FS 12 CCoSp4   3.50   1.33 4.83 3.857
Autumn Classic FS 11 FCCoSp3   3.00   1.08 4.08 3.571
Cup of China FS 11 FCCoSp3   3.00   1.07 4.07 3.556
Skate America SP 4 3Lz   6.49 x 2.11 8.60 3.444
Skate America FS 4 FSSp3   2.60   0.93 3.53 3.444
Skate America FS 10 ChSq1   3.00   1.71 4.71 3.444
Cup of China FS 12 CCoSp3   3.00   1.03 4.03 3.444
Skate America FS 1 3Lz   5.90   2.19 8.09 3.333
Cup of China FS 10 ChSq1   3.00   1.64 4.64 3.333
Four Continents SP 4 3Lz   6.49 x 1.94 8.43 3.333
Skate America SP 3 FCSp4   3.20   1.01 4.21 3.222
Cup of China FS 1 3Lz   5.90   1.94 7.84 3.222

メッシング選手は、シーズンベスト250点台の選手の中では、高GOEの要素が割と多めです。

高評価なのはスピン、そしてコレオシークエンスがいます。また、ジャンプからはトリプルルッツが入っています。

スピンはレベル4でGOE高いと、一つで5点入ってきたりしているのですが、レベル3になってしまうと、せっかく高評価でも4点ほどしか入っていません。レベルさえ取れればもっと得点は伸びます。

 

●4回転ルッツ

Event     Elements    BaseValue   GOE Scores  
Autumn Classic FS 1 4Lz   11.50   -5.52 5.98 -4.571

今シーズン、四回転ルッツにチャレンジしました。結果は回転は足りていたものの転倒です。

昨シーズンはグランプリファイナルでGOEマイナスではありますが着氷していますので、全くできないジャンプということでもないです。回転は足りているのであとは安定して降りるだけ。計算できる要素になる日もそんなに遠くはないのかな、とは感じます。

 

●一つ目トーループ

Event     Elements    BaseValue   GOE Scores  
Autumn Classic SP 1 4T+3T   13.70   -2.85 10.85 -2.857
Autumn Classic FS 2 4T   9.50   2.85 12.35 3.000
Autumn Classic FS 6 4T+2T   11.88 x -2.85 9.03 -2.857
Skate America SP 1 4T+3T   13.70   2.58 16.28 2.778
Skate America FS 2 4T   9.50   -1.22 8.28 -1.222
Skate America FS 6 3T+2T   6.05 x 0.18 6.23 0.333
Cup of China SP 1 4T   9.50   -4.61 4.89 -4.778
Cup of China FS 2 4T   9.50   0.27 9.77 0.556
Cup of China FS 6 4T+2T   11.88 x -3.94 7.94 -4.111
Four Continents SP 1 4T+3T   13.70   2.04 15.74 2.111
Four Continents FS 1 4T+2T   10.80   2.17 12.97 2.222
Four Continents FS 2 4T   9.50   -2.04 7.46 -2.222

四回転トーループはショートで1本、フリーで2本入る要素。

12回飛んでGOEマイナスが6回、3回転になったのが1回なので、成功率は5割を切ります。

これがショートフリーで合計3本しっかり決まるようになると強いのですけれど、まだそこまでは至っていないようです。

ただ、回転不足、というのはないです。メッシング選手は全体的にそうなのですが、回転不足が少ないです。

 

●アクセル

Event     Elements    BaseValue   GOE Scores  
Autumn Classic SP 2 3A   8.00   2.40 10.40 3.143
Autumn Classic FS 3 3A+2T   9.30   2.08 11.38 2.714
Autumn Classic FS 8 3A   8.80 x 0.96 9.76 1.143
Skate America SP 2 3A   8.00   2.06 10.06 2.556
Skate America FS 3 3A   8.00   -1.71 6.29 -1.778
Skate America FS 8 1A   1.21 x 0.05 1.26 0.556
Cup of China SP 2 2A   3.30   0.90 4.20 2.556
Cup of China FS 3 3A+2T   9.30   2.06 11.36 2.556
Cup of China FS 8 3A< 7.04 x -3.20 3.84 -5.000
Four Continents SP 2 3A   8.00   2.06 10.06 2.667
Four Continents FS 3 2A+2T   4.60   0.14 4.74 0.556
Four Continents FS 7 2A   3.63 x 0.52 4.15 1.444

アクセルジャンプもショートフリーで合計3本飛ぶ要素。これがシーズン後半苦しみました。12回飛んで、1回転になったのが1つ、2回転が3つ、回転不足1つ、回転足りてGOEマイナスが1つとあって、成功率は5割です。

回転不足は少ないのですが、抜けが出て1回転や2回転になってしまうのは痛いです。

トリプルアクセルは本来得意なはずで、四回転アクセルへの挑戦も報じられたりしているのですが、今シーズンはトリプルアクセルが今一つしっかり決まりませんでした。

 

●セカンド三回転

Event     Elements    BaseValue   GOE Scores  
Autumn Classic SP 1 4T+3T   13.70   -2.85 10.85 -2.857
Autumn Classic FS 7 3S+3T   9.35 x 0.43 9.78 1.286
Skate America SP 1 4T+3T   13.70   2.58 16.28 2.778
Skate America FS 7 3S+3T   9.35 x 0.80 10.15 1.778
Cup of China SP 4 3Lz+3T   11.11 x 0.84 11.95 1.556
Cup of China FS 7 3S+3T   9.35 x 1.17 10.52 2.667
Four Continents SP 1 4T+3T   13.70   2.04 15.74 2.111
Four Continents FS 8 3S+3T   9.35 x 0.80 10.15 1.778

セカンド三回転は三種類入っています、四回転トーループからショートで入れるというのが基本パターンとしてありますが、他に、3Lzからというのや3Sからというのもあります

これの成功率は割と高いです。GOEも+1以上、良い時は+2以上を得ています。

 

 

メッシング選手のジャンプ構成の特徴としては、三連続ジャンプが要素に入っていない、というのがあります。また、回転数問わずフリップが構成に入っていません。

おそらく、コンビネーションの後ろにループを付けるのが苦手だったり、フリップも単純に苦手だったりするのだろうと思います。その辺の課題もクリアできていくと、基礎点が上がって来て、安定的に世界のトップ10にいられて、安定的にカナダが2枠を得ていくことができる、というそんな道筋も見えてくるようにも感じます。

 

●ステップシークエンスとコレオシークエンス

Event     Elements    BaseValue   GOE Scores  
Autumn Classic SP 6 StSq3   3.30   0.92 4.22 2.857
Autumn Classic FS 9 StSq2   2.60   0.47 3.07 1.571
Autumn Classic FS 10 ChSq1   3.00   1.60 4.60 3.000
Skate America SP 6 StSq3   3.30   0.94 4.24 2.889
Skate America FS 9 StSq2   2.60   0.59 3.19 2.111
Skate America FS 10 ChSq1   3.00   1.71 4.71 3.444
Cup of China SP 6 StSq3   3.30   0.80 4.10 2.333
Cup of China FS 9 StSq3   3.30   0.24 3.54 0.778
Cup of China FS 10 ChSq1   3.00   1.64 4.64 3.333
Four Continents SP 6 StSq3   3.30   0.80 4.10 2.556
Four Continents FS 9 StSq3   3.30   0.85 4.15 2.556
Four Continents FS 10 ChSq1   3.00   2.00 5.00 4.000

ステップ系要素のGOEは、コレオシークエンスで高めです。一番いい時には+4.000の評価を得ています。

今シーズンコレオシークエンスで+4以上の評価を受けたのは6人だけであり、その1人となっています。並べると、ネイサンチェン、羽生結弦、ジェイソンブラウン、ケビンエイモズ、宇野昌磨キーガンメッシング。すごい名前が並んでいます。

一方で、ステップの評価は一番いい時で+2.889 +3を超えてきません。また、レベル4がなく、3が標準で時折2もある。ステップのレベルの取れなさがステップ系要素での点の取れなさにつながっています。

フリーでは9番目にステップ、10番目にコレオという、ステップコレオの要素順をつなげて滑る見せ場を長く続けるという構成。これを下手な選手がやると、単に間延びしてつまらないプログラムになるのですが、あとについているコレオの方で高評価を得る、というのはそうはならずに魅せる狙いはうまくいっている、ということになるかと思います。

なかなかそんな芸当を出来る選手はいません。

 

スピンがレベル4率45.8%と、5割を切ってしまっています。

スピンの加点は結構もらえているのですが、レベルがしっかり取れていない。スピンのGOEだけで偏差値計算させると、試合によっては70超えるほどの高評価なんですけどね。レベルが3だと獲得点数自体は普通になってしまう。

スピンもステップも、課題はレベルを取ること、となっています。

 

 

オリンピックから二シーズン、躍進を見せていたメッシング選手ですが、今シーズンは苦しみました。私生活では結婚という慶事もありましたが、弟さんをなくすという悲劇にも見舞われています。

今シーズンで28歳になったベテラン。世界ランクのトップ20に入る選手としては、ブレジナ選手に次ぐ年齢ですが、グランプリシリーズに出るようになってからはまだ3シーズン。25歳過ぎてから世界のトップに上がってきたという遅咲きの選手です。まあ、ジュニアグランプリでの優勝経験はあったりしますので、まっさらに実績ゼロからいきなりトップまで来たわけではないですけれど。

 

フェルナンデスさんの引退後、個人的には、ミスターチャップリン、と呼べる選手かと思っています。フェルナンデスさんはミスタービーン感もありましたが、メッシング選手はどうですかね。

 

カナダは今の世界の枠は1つ オリンピックで複数枠を取るために来シーズンの代表選手の役割は非常に重要です。カナダでは実績のあるナムグエン選手がいますし、サドフスキー選手もカナダ選手権で優勝しました。ゴゴレフ選手もオリンピックシーズンまでにはシニアに上がって来るでしょう。そういった面々を相手にオリンピック出場権を争うには、2枠に広がってもまだ大変です。

主要国からシングル競技で30台で代表になってオリンピックに出てくる、というのはプルシェンコさんくらいしか覚えがないのですが、メッシング選手は次のオリンピックの時には30歳になっています。25過ぎてからぐっと伸びてきた遅咲き選手の星として、今後の活躍も期待したいです。

 

エキシビジョンでいいので、ミスタービーン、一回やってもらえないかなあ