グランプリシリーズ20エントリー

グランプリシリーズのエントリーが発表になりました

今回はその感想を記します

 

まず、NHK Trophy NO PAIR SKATING EVENT の記載

開催国拠点の選手だけで大会やれって言われたらこうなった、ってのはスケートの盛んな国ですフィギュア大国です、と名乗るにはちょっと恥ずかしい事態ですね。予想通りの結末ではありますが・・・

三浦/木原組はカナダ拠点でカナダに出ますけど

 

アイスダンスNHK杯が一番エントリー少なくて3組

うち一組は、いわゆる開催地枠相当であろう、実績ゼロの村元/高橋組です

これもまあ、予想されたことではありますけど、このカップル競技の閑散さは、日本のフィギュア界として改めて反省・改善していかないといけないことなんだろうなという風に見えます

オリンピックに団体戦が出来たのって、一大スポンサー国である日本に、ペアとアイスダンスを強化してもらおう、という意図があったんだじゃないか、と思うくらいに、この二つが弱い、というより、競技人口自体がすくないですね

 

 

男子シングルは、中国が少なめ。エントリー4人。後二人は開催地枠で割り当てられるようですけれど。

これを見ると、こんな形式であってもミニマムスコア制は残っているのかな、と思いました。ちゃんと検証はしてませんが。昨シーズンのベストスコア75位までを優先、とはあったので、優先ではなくて必須、という扱いで実際には切っているのかもしれません

 

NHK杯は11人エントリー。10人は昨年国際大会実績のある選手で、本田ルーカス選手のみ実績なし。これは地元枠が全日本ジュニア表彰台の本田ルーカス選手にまわった、という意味合いかと思います。12枠目はなし。スコアもってる選手がもういない、ということでしょう。まあ、実際にはあと一人、羽生結弦選手、というのもいますが、出ないと言ってますんでね。

オリンピックメダリスト抜きで全日本をやるとどうなるか? みたいな試合になりましたけど、優勝候補はシニアデビューの鍵山佐藤駿両選手になるんでしょうか。田中刑事選手はどうもケガから回復途上みたいですし。まだ2カ月近くあるからわかりませんけれど。

 

 

宇野選手島田選手はフランスでエントリー。島田選手は、フランスの枠12人に入れたんですね。危ないんじゃないかと思ってましたが。また、島田選手は西日本かと勘違いしてましたが、東京ブロック扱いの東日本なので、グランプリシリーズと東日本は一週違いなため、従来ルールの、出場するグランプリシリーズの前後の週に地区大会なら免除、に該当出来て、日本に帰ってこなくてもよさそうです。

フランスが一番、割と高い位置で実力が近い選手が集まって面白い試合、になりそうに見えます。宇野選手が筆頭ですが、ケビンエイモズ選手がいて、イタリアからグラスル選手、リッツォ選手も来て、ネーベルホルン杯で四回転を飛んだというバシリエフス選手もいます。

面白そう

 

カナダが8人しかいなくて意外。カナダ国籍のゴゴレフ選手、メッシング選手がアメリカで出るのも影響してますけど、もうちょっとここで練習してる選手もいるかと思いましたが。ああ、そうか、羽生選手がいたはずなのか本来は

ジェイソンブラウン選手、チャジュンファン選手といった他国からエントリーの二人と、ナムニューエン選手あたりの争いになるんでしょうか。

 

スケートアメリカはネイサンチェン選手、ちゃんと出るんですね。ヴィンセントジョー選手もエントリー。チェコブレジナ選手やイスラエルのビシェンコ選手もここにいました。

アメリカ人多いな、とちょっと思うくらいで、普通のフランプリシリーズがここにある、という感じです

 

ロシアは、旧ソビエト連邦大会、といった感じで。EUNってありましたっけ昔。そんな感じですね。

 

こうやって見ると、日本はよく日本人選手だけで自国に11人集めたな、という風にも見えます。逆に、それだけ選手がいる実績ある国なのに、そこを拠点にして練習している外国籍選手がいない、という閉じた国感も出てます

 

 

女子シングルは、中国・・・

今のところエントリーは一人だけ。他は、スコア足りてないんでしょうね・・・。足りてる後の人は、アメリカやカナダでエントリーしてます

まあ、国際大会出場経験のある選手はいるので、6人目まで地元枠で埋めてきて大会は成り立つんでしょうが、なんだかなあ…、という感じになってます。成金たちが娘に優美なお稽古事を、ってことでフィギュアスケート始めさせたら一気に強くなりそうな気もするんですけど、あんまり一般知名度がないですかね中国国内ではフィギュアスケート自体が。

 

カナダも7人だけ。あれ? デールマン選手がいない。ミスコンに出たりして元気そうだし、出てくると思ったんですが。ミニマムスコア相当の点数は持ってると思うのですが・・・

カナダ勢に交じって宮原選手がエントリー。このメンバーなら勝てますね、と思ったのですが、ポーランド国籍のクラコワ選手がエントリーしていて、昨シーズン201.47を出していたりするので意外と強敵です

 

スケートアメリカ、意外とアメリカ人ばかりになりました。中国籍が一人だけいますけど。

そんな中にグレイシーゴールド選手がエントリー。スコアは足りていないはずなので地元枠扱いでしょうか。ブレイディテネル、マライアベル、カレンチェン、プチ全米選手権、アリッサリュウ抜き、といった感じ。男子は普通のグランプリシリーズでしたが、女子は意外といまアメリカで練習している選手はいなかったようです。

 

フランスに紀平選手がいました。もしかしたらカナダに渡れずヨーロッパに残るんじゃないか、なんてことを前に書きましたが、当たった当たった。これ、記録として有効かわかりませんが、史上最大得点差優勝、なんてことになりそうな顔触れに見えます

 

ロシアが男子と同じように旧ソビエト連邦大会になってますが熾烈さは男子の比ではない。ただ、ジュニア年齢でも出られるロシア選手権よりは多少甘い、とも言えるかもしれません

メドベージェワ選手はカナダに渡れずエテリ組復帰でロシアでエントリー。ザギトワ選手はいませんが、エテリ組vsプルシェンコ の第一ラウンド? になるんでしょうか? まあ、ロシアカップってのもありますが

あと、トゥルシンバエワ選手のエントリーがありません。世界選手権銀メダル以降、ケガがありほとんど試合に出てきていませんが・・・。この選手がいるといないとで、オリンピックの3枠争いという点で、日米韓三か国の難易度がだいぶ違ってくるのですが、現在の状況はどうなんでしょう?

 

そして日本、NHK杯

韓国勢がいませんね。本人たちが希望しなかったのか、中国日本が受け入れなかったのか。ユヨン選手は昨シーズン日本を拠点にしていたはずですが、今は日本にいないんでしょうかね。ということで、プチ全日本選手権、グランプリ優勝経験者抜き、となりました

誰が勝っても初優勝。これに勝ってグランプリ優勝経験者、と言ってよいのかどうかわかりませんが。忘れがちですが、坂本花織選手も樋口新葉選手も、グランプリ優勝経験はありません。

あと、全日本ジュニアの翌週開催なのですが、ジュニアもエントリーさせましたね。まあ、前ならともかく、あとなので、経験積ませるためには良い、という判断なのかと思います

 

三原舞依選手のエントリーがありました。地方大会ではまだコンビネーションも3-2で、100%の状態なわけではないようですが、今シーズンは感覚を取り戻して、来シーズンオリンピック目指して勝負、という流れでいいんでしょうし、実力者ですし、NHK杯には期待

昨シーズンまでの実績ある選手で見ると、白岩優奈選手の名前がありません。昨シーズン、ケガもあったので、ベストスコアの順で行くと、ジュニア勢に負けて零れ落ちてしまうんですね。全日本上位ながらスコア持ってない新田谷凜選手や永井優香選手も入ってないのですが、そのあたりの選手、あるいは今シーズン復帰した本郷理華選手あたりも含めて、残り1枠ある地元枠が誰に行くのか、というのも気になります。地方大会で一番点のいいひと、とかになったりするんでしょうか。その辺加味しつつ、本郷理華選手に行きそうな雰囲気も感じます。あるいは、全日本ジュニアのご褒美扱いにしてぎりぎりまで1枠残すってのも面白いかも

 

女子はこうやって見ると、今シーズンは日本勢が三大会優勝、という可能性がかなり高そうに見えます。

 

そんなことを思ったグランプリシリーズエントリーでした