グランプリシリーズ出場回数 2022年9月現在 男子シングル

今シーズンのグランプリシリーズがもうすぐ始まります。この機に、これまでのグランプリシリーズを振り返ってみました。

1995年のチャンピオンズシリーズとしてスタート。1998年にグランプリシリーズと名前を変え今に至っています。95年から昨シーズンまでで27シーズン。20年は実質的には中止になってしまっていますので、実働26シーズン。長い歴史なってきました。

このグランプリシリーズに最多で誰が何回出ているのか? 優勝回数最多は? というようなことを見ていきます。

95年のチャンピオンズシリーズからカウントするものとします。20年の地元民しか出られないルールのグランプリシリーズは含めません。また、グランプリファイナルは別カウントで、シリーズの出場回数だけを並べています。

今回は男子シングルです。

 

○グランプリシリーズ出場回数

  Nation Name 回数
1 日本 本田 武史 24
1 ロシア セルゲイ ボロノフ 24
3 チェコ ミハル ブレジナ 23
4 ロシア エフゲニー プルシェンコ 22
4 米国 マイケル ワイス 22
6 フランス ブライアン ジュベール 21
6 日本 高橋 大輔 21
6 ドイツ アンドレイ ウラシェンコ 21
9 米国 アダム リッポン 20
9 中国 李成江 20
9 カナダ パトリック チャン 20
12 日本 小塚 崇彦 19
12 日本 羽生 結弦 19
14 ロシア アレクサンドル アブト 18
15 スペイン ハビエル フェルナンデス 17
15 カナダ エマニュエル サンデュ 17
15 ベルギー ケビン ヴァン デル ペレン 17
15 カナダ ケヴィン レイノルズ 17
19 ロシア アレクセイ ヤグディン 16
19 フランス フレデリック ダンビエ 16
19 米国 ジェレミー アボット 16
19 米国 ジョニー ウィアー 16
19 カザフスタン デニス テン 16

出場回数最多は24回で二人いました。日本の本田武史さんが1位。95年のNHK杯から2005年のNHK杯までで合計24回です。昔は1シーズンにグランプリシリーズへ条件次第で3試合出ることが出来ました。それもあり出場回数が多くなってますが、そうはいってもやはり長くトップで戦ってきた証だと思います。

同じく24回がロシアのセルゲイボロノフさん。本田武史さんと入れ替わるかのように、2006年のスケートアメリカで初出場し、2019年のNHK杯までで24試合出場しました。この時代はもう1シーズンに3試合出ることは出来なくなっていますので、本当に息長くトップで戦ってきたと言えると思います。20年からコロナが拡がっていなければ、もう少し出場回数を積み上げられたかもしれないのですが、20年9月で引退しています。

昨シーズンまで現役だったブレジナさんが3番目。ブレジナさんは2009年のNHK杯から21年のロステレコム杯まで。やはり20年に試合があれば最多記録を更新できていたはずでした。

こうやって並べると、ブレジナさん、羽生結弦さんの引退により、このリストに現役選手がいなくなってしまいました。出場回数15回にジェイソンブラウン選手がいますが今シーズンは欠場。今シーズンエントリー済みの選手の中では宇野昌磨選手の12回が最多になっています。宇野選手が次回のオリンピックシーズンまでフルに出場して、ようやく20回になってきます。次のオリンピックが終わった時点では28歳になっていて、その先まで競技を続けることが記録更新には必要になってきます。

 

○日本男子シングルのグランプリシリーズ出場回数

  Name 回数
1 本田 武史 24
2 高橋 大輔 21
3 小塚 崇彦 19
3 羽生 結弦 19
5 織田 信成 15
6 無良 崇人 14
7 田村 岳斗 13
8 宇野 昌磨 12
9 田中 刑事 11
10 中庭 健介 10
11 町田 樹 9
11 南里 康晴 9
13 岡崎 真 8
14 友野 一希 7
15 竹内 洋輔 6
15 村上 大介 6
17 重松 直樹 5
18 山本 草太 4
19 柴田 嶺 3
19 鈴木 誠一 3

日本男子でグランプリシリーズに出場経験があるのは30人います。その中から2シーズン以上で出場しないとたどり着かない3回以上出場した選手をリストに載せています。上の方には世界のトップで戦っていたなあ、というのがはっきりと思い出せる顔ぶれが並びます。

現役では宇野選手が一番上で12回、それに次ぐのが友野一希選手で7回になります。今シーズン初出場予定として三宅星南選手、壷井達也選手、本田ルーカス剛史選手の3人がいます。

 

○優勝回数上位(4勝以上)

  Nation Name 優勝回数 出場回数
1 ロシア エフゲニー プルシェンコ 18 22
2 カナダ パトリック チャン 12 20
2 ロシア アレクセイ ヤグディン 12 16
4 日本 高橋 大輔 8 21
4 日本 羽生 結弦 8 19
6 フランス ブライアン ジュベール 7 21
6 スペイン ハビエル フェルナンデス 7 17
6 米国 ネイサン チェン 7 10
9 日本 宇野 昌磨 6 12
10 日本 織田 信成 5 15
10 カナダ エルビス ストイコ 5 12
12 日本 小塚 崇彦 4 19
12 米国 ジョニー ウィアー 4 16
12 米国 トッド エルドリッジ 4 11
12 日本 町田 樹 4 9
12 ロシア アレクセイ ウルマノフ 4 7

優勝回数最多はプルシェンコさんでした。初優勝は98年のスケートカナダ、最後の優勝は2009年のロステレコム杯でした。勝率も極めて高いです。

日本勢では高橋大輔さんと羽生結弦さんが8回で並んでいます。宇野昌磨選手は6回。日本勢最多にまではあと2回で並べますので、ここまでなら今シーズンにも到達可能です。日本勢で他に現役で優勝経験があるのは鍵山優真選手の2回というのがあります。

 

○表彰台に乗った回数(10回以上乗った選手)

  Nation Name 優勝 2位 3位 合計
1 ロシア エフゲニー プルシェンコ 18 3 0 21
2 ロシア アレクセイ ヤグディン 12 2 2 16
3 カナダ パトリック チャン 12 2 1 15
4 日本 羽生 結弦 8 7 0 15
5 日本 高橋 大輔 8 4 2 14
6 日本 織田 信成 5 5 3 13
7 フランス ブライアン ジュベール 7 3 1 11
7 スペイン ハビエル フェルナンデス 7 3 1 11
9 米国 ジョニー ウィアー 4 5 2 11
10 日本 小塚 崇彦 4 4 3 11
11 日本 宇野 昌磨 6 4 0 10
12 カナダ エルビス ストイコ 5 3 2 10
13 米国 エヴァン ライザチェク 2 6 2 10
14 ロシア セルゲイ ボロノフ 1 4 5 10
15 ロシア アレクサンドル アブト 0 4 6 10
16 中国 李成江 0 3 7 10

表彰台に10回以上乗った選手というのが16人います。

最多はプルシェンコさんなのは優勝回数と変わらずですし、優勝回数リストとあまり差がありません。日本勢では意外と2位が多かった羽生結弦さんが表彰台回数では単独1位となりました。現役では宇野昌磨選手がトップです。この先次のオリンピックまで4シーズンフルに表彰台の乗ると歴代2位まで上がっていけます。

 

○日本人選手の表彰台経験者

  Name 優勝 2位 3位 合計
1 羽生 結弦 8 7 0 15
2 高橋 大輔 8 4 2 14
3 織田 信成 5 5 3 13
4 小塚 崇彦 4 4 3 11
5 宇野 昌磨 6 4 0 10
6 本田 武史 2 4 3 9
7 町田 樹 4 1 1 6
8 無良 崇人 2 0 2 4
9 村上 大介 1 0 2 3
10 鍵山 優真 2 0 0 2
11 田中 刑事 0 0 2 2
11 友野 一希 0 0 2 2
13 佐藤 駿 0 1 0 1

日本人選手で表彰台に乗ったことがある選手は13人います。名だたる選手が並んでいます。この中で世界選手権の出場経験がないのは2人だけです。現役の佐藤駿選手はこれから出場できる可能性がもちろんあります。グランプリ優勝経験もあるのに世界選手権にたどり着けなかった村上大介さんは不運だったと思います。

現役選手は4人。4人とも昨シーズンに表彰台に乗っています。この先も数字を上積みしていくことでしょう。

 

 

グランプリシリーズが始まる前にこれまでの記録を振り返ってみました。長く続けられるというのもそれはそれで偉大だな、と感じました。