23-24 イリアマリニン

2004年12月2日生まれ

シニア2シーズン目

シーズン獲得賞金:$120,000

世界ランキング:1位

シーズンランキング:1位

シーズンベストスコア 333.76(1位) 世界選手権

ショートプログラムシーズンベスト 106.90 グランプリファイナル

フリーシーズンベスト 227.79 世界選手権

スピンレベル4率 35/39 = 89.7%(国際大会:30/33 = 90.9%)

ステップレベル4率 8/13 = 61.5%(国際大会:7/11 = 63.6%)

スピンオールレベル4 2/6(国際大会:2/5)

スピンステップオールレベル4 2/6(国際大会:2/5)

ジャンプ回転不足率 0/67 = 0.00%(国際大会:0/57 = 0.00%)

ジャンプ回転不足なし 6/6(国際大会:5/5)

スピンステップオールレベル4ジャンプ回転不足なし 2/6(国際大会:2/5)

 

○23-24シーズンの戦績

Grade Event Pl Total SP FS
CS Autumn Classic 1 281.68 100.87 180.81
Others Japan Open 1 193.91   193.91
GP Skate America 1 310.47 104.06 206.41
GP Grand Prix de France 2 304.68 101.58 203.10
GPF Grand Prix Final 1 314.66 106.90 207.76
NC US Championships 1 294.35 108.57 185.78
WC World Championships 1 333.76 105.97 227.79

昨季4回転アクセルを成功させて世界をあっと言わせたマリニン選手。今期は世界の頂点に君臨することを目指すシーズンとなりました。

 

初戦はオータムクラシックから。初戦からショート100点超えです。フリーは結果的に4回転3本という本人比で緩い構成で180.81に留まります。

10月にはジャパンオープンで来日。早くもフィギュア界の顔です。ここでは4回転アクセルを見せてくれました。平均GOE-0.200 5人のジャッジのうち2人がマイナス、2人がプラスという際どいジャンプですがしっかり着氷。193.91を出します。

 

グランプリシリーズは当然スケートアメリカからです。ショートは全要素プラス評価で104.06まで出してきます。フリーは4回転をアクセル無しで4本構成。全要素全ジャッジプラス評価で206.41まで出してトータル310.47 早くも300点台を記録してきました。

 

2戦目はフランス。アダムシャオイムファ選手がいて、鍵山選手のグランプリ復帰戦でもあります。ここのショートもジャンプは決めたのですがステップで転倒するという珍しい光景。それでも101.58と100点に乗せます。2位のシャオイムファ選手とは0.51差。際どい点差です。フリーは先に滑ったアダムシャオイムファ選手が素晴らしい出来だったので、優勝するには205.21が必要となります。4回転は4本構成。悪くない滑りとは思うのですが、4回転ルッツからの3連続でわずかに乱れが出ます。こういう際どい勝負になってくると、まだPCSでやや劣るのがのしかかって、フリー203.10 トータル304.68で2位となりました。2戦連続の300点ででもグランプリシリーズで連勝できないという恐ろしい時代になってきました。

 

ファイナルは5番滑走でショートプログラム出てきます。冒頭、4回転アクセルを入れてきました。あれ? ショートのアクセルはダブルかトリプルがルールとして必要なはずなんだけど??? ということですが、最後のジャンプ要素としてトリプルアクセルは跳んでいます。単独の3回転あるいは4回転のジャンプ、という要素として4回転アクセルを入れてきた形です。ルールの解釈でレフリーもバグってしまったでしょうか、5番ジャッジが-5を付けたりしていましたがしっかり合法ですし、9人のジャッジの平均では+1.778としっかり決めてきます。スコアは106.90で首位に立ちました。ただ、2位の宇野選手とは0.88差、3位に鍵山選手も3.18差。ショートでは大差は付きません。

フリーは最終滑走です。190.45を出せば優勝に手が届きます。無理せず滑れば大丈夫という領域なのですが、フリーも冒頭で4回転アクセルを入れてきました。これは転倒。さあ分からなくなった、と思われたのですがこの後、ルッツ、ループ、サルコウと単独4回転3本を決め、後半はコンビネーションでルッツ、トーループ、結局5本の4回転を決めて見せて207.76まで出すとトータル314.66で圧勝。初のビッグタイトルを手に入れました。

 

1月は全米選手権。ここはあまり強敵はいません。フリーでは4回転アクセルを決めたものの、ルッツ転倒やトーループが2回転になどとミスも目立って185.78で終わります。それでも294.35で2連覇です。

 

世界選手権、優勝候補本命として登場することになります。ショートプログラムは40人中の38番滑走。構成注目されましたがここではトーループとルッツからのコンビネーションという本人比標準構成で滑って105.97 首位宇野選手と1.75差、2位鍵山選手と0.38差。僅差の3位に付けます。

フリーは抽選で最終滑走。真打感のある存在で、この辺は抽選でも持っていたというところでしょうか。初優勝には203.69が求められます。ちょっとミスすると危ないですよ、というところだったのですが、これをアクセル込みで4回転6本。コンビネーションすべて1.1倍という構成で全要素全ジャッジプラス評価。文句のつけようのない出来で227.79を出してトータル333.76 初の世界タイトルを手に入れました。

 

○要素別スコア

Event Total TES PCS J Base J GOE Spin Step
Autumn Classic 281.68 157.76 123.92 107.03 16.90 22.35 11.48
Japan Open 193.91 109.25 84.66 86.89 2.28 11.77 8.31
Skate America 310.47 178.84 131.63 116.39 24.35 24.10 14.00
Grand Prix de France 304.68 175.64 130.04 116.39 22.65 24.87 11.73
Grand Prix Final 314.66 184.02 131.64 129.49 17.65 23.86 13.02
US Championships 294.35 157.09 138.26 99.60 18.18 24.71 14.60
World Championships 333.76 198.48 135.28 127.59 32.62 24.55 13.72

トータルスコアは4試合で300点超え。もはや300点が普通です。333.76は歴代2位の好スコアになります。

技術点は170点台くらい普通に出してファイナルで180点に乗せて世界選手権では198.48と200点近いところまで来ました。技術点今季2位の選手が173.40ですので、圧倒的大差で全選手中の1位です。

PCSは130点台に乗ってきて、世界選手権では135.28まで来ました。1項目平均9点台に乗ったということになります。今期の全選手中6位にあたるスコアです。

ジャンプの基礎点は世界選手権のフリーのインパクトが強いですが、ショートから4回転アクセルを入れたグランプリファイナルの方が上で129.49ありました。これも2位の選手が110.84 ISU公認で109.76ですので圧倒的大差の1位です。

加点は悪い時でも10点台後半あって、20点台が普通にあり、世界選手権では32.62まで出ました。加点の2位は25.14 加点の方まで1位なわけですから手も付けられません。

スピンは24点台までです。24.87は今期全選手中9位、ISU公認で7位ですので悪いスコアではありません。

ステップ系要素は時に11点台というのが混ざって13点台が標準。スケートアメリカで14.00までは出しました。15点台がごろごろいますので、これはあまりいいスコアとは言えないです。

 

○要素別偏差値

Event Total J Base J GOE Spin Step PCS
Autumn Classic 68.36 69.15 72.46 56.74 50.14 61.93
Skate America 75.80 74.77 81.68 62.75 61.64 67.08
Grand Prix de France 74.30 74.77 79.58 65.40 51.28 66.01
Grand Prix Final 76.88 82.62 73.39 61.92 57.17 67.08
US Championships 71.64 64.70 74.05 64.85 64.38 71.50
World Championships 81.82 81.48 91.92 64.30 60.37 69.51

偏差値で見るとトータルスコアが初戦こそ70に乗っていませんが、他は70台中盤が標準位に出ます。世界選手権は81.82と異常値領域に入りました。

ジャンプの基礎点も70台中盤が標準です。グランプリファイナルと世界選手権は80台でやはり異常値領域となっています。

基礎点だけ高い選手は多いのですが、加点も悪くても70台の偏差値が出ています。世界選手権は91.92 異常値どころではない、とんでもない領域の偏差値が出ました。

スピンは60台前半から中盤あたりで、割と普通のレベルの偏差値になります。

ステップ系要素は悪いと50台もあって、良い時に60台前半。こちらも常識的な範囲です。

PCSは全米で70台に乗りましたが他は60台後半あたりの領域にいます。

ジャンプでひたすら稼ぐ。異常値レベルで稼ぐ。偏差値90って神の領域なんでしょうか? そんな構図になっています。

 

イリアマリニン選手の要素別偏差値レーダーチャート23-24

右側がとにかく突出しています。ステップは見せ場も多いはずなのですが、スコア、偏差値で見ると意外と凹む構図です。

 

●シーズン最高の基礎点構成

○グランプリファイナル ショートプログラムの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4A   12.50   3.04 15.54 1.778
2 4Lz+3T   15.70   3.29 18.99 2.889
3 CCSp4   3.20   0.69 3.89 2.333
4 3A   8.80 x 2.06 10.86 2.667
5 FSSp4   3.00   0.47 3.47 1.444
6 StSq4   3.90   1.23 5.13 3.222
7 CCoSp4   3.50   1.15 4.65 3.222
  TES   50.60   11.93 62.53  

ショートプログラムで50.60というトンでも基礎点が出ました。単独4回転がアクセル。ルッツトーループをコンビネーションで入れて、トリプルアクセルが後半です。スピンステップオールレベル4で50.60 当然全選手中1位です。

50点超えの基礎点を4回転アクセル無しで出すには、4Lz+3Loを1.1倍で跳んで、単独4回転をフリップにしていけば50.64まで出ますので可能です。まあセカンドループを4回転に付けた選手というのは皆無ですので現実的ではないと思いますが。セカンドトーループでは50点超えの基礎点は組めません。

ここから基礎点を上げようとする意味があるかはわかりませんが、4Lz+3Tを後半に持っていけば51.37という基礎点に出来ます。

 

○世界選手権 フリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4A   12.50   3.93 16.43 3.111
2 4Lz   11.50   4.44 15.94 3.889
3 4Lo   10.50   2.70 13.20 2.556
4 4S   9.70   2.91 12.61 3.111
5 CCSp4   3.20   0.78 3.98 2.333
6 StSq4   3.90   1.00 4.90 2.556
7 4Lz+1Eu+3F   19.03 x 4.27 23.30 3.778
8 4T+3T   15.07 x 2.17 17.24 2.222
9 ChSq1   3.00   1.29 4.29 2.667
10 3Lz+3A+SEQ   15.29 x 1.94 17.23 2.333
11 FSSp3   2.60   0.56 3.16 2.111
12 CCoSp4   3.50   1.40 4.90 3.778
  TES   109.79   27.39 137.18  

世界選手権で109.79という基礎点が出ました。当然全選手中1位です。スピンレベル3がレベル4に出来れば110.19と110点に乗る基礎点に出来ました。

4回転が6本。一応フリップは余っていますのでまだ上はあります。フリーの基礎点2位は94.54ですので基礎点段階で15点差があります。その上で全要素全ジャッジプラス評価を出されたらちょっと太刀打ちできません。

4回転の数も目立ちますが、コンビネーションをすべて1.1倍につぎ込んでいるというのも大きいですし、3連続の3つ目がフリップであったり、シークエンスでトリプルアクセル使ったりと、4回転以外のところでも高い基礎点が出る形になっています。

 

○平均GOE3.500以上

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
US Championships SP 6 StSq4   3.90   1.89 5.79 4.778
US Championships SP 4 3A   8.80 x 3.54 12.34 4.444
US Championships SP 7 CCoSp4   3.50   1.45 4.95 4.222
US Championships SP 1 4T   9.50   3.94 13.44 4.111
World Championships SP 4 3A   8.80 x 3.31 12.11 4.111
US Championships FS 2 4Lz   11.50   4.76 16.26 4.111
World Championships FS 2 4Lz   11.50   4.44 15.94 3.889
World Championships SP 1 4T   9.50   3.66 13.16 3.889
Grand Prix de France SP 4 3A   8.80 x 3.09 11.89 3.889
World Championships FS 7 4Lz+1Eu+3F   19.03 x 4.27 23.30 3.778
World Championships FS 12 CCoSp4   3.50   1.40 4.90 3.778
Grand Prix de France FS 2 4Lz   11.50   4.11 15.61 3.667
Grand Prix de France FS 1 3A   8.00   2.86 10.86 3.667
Grand Prix de France SP 7 CCoSp4   3.50   1.25 4.75 3.667
Skate America SP 7 CCoSp4   3.50   1.25 4.75 3.667
World Championships SP 6 StSq3   3.30   1.23 4.53 3.667
Skate America SP 6 StSq4   3.90   1.45 5.35 3.667
Skate America SP 1 4T   9.50   3.39 12.89 3.667
Grand Prix de France FS 12 CCoSp4   3.50   1.20 4.70 3.556
Grand Prix Final FS 12 CCoSp4   3.50   1.25 4.75 3.556
Grand Prix de France SP 2 4Lz+3T   15.70   3.94 19.64 3.556
Skate America FS 1 3A   8.00   2.86 10.86 3.556
World Championships SP 7 CCoSp4   3.50   1.25 4.75 3.556

マリニン選手の得意な要素は当然ジャンプなのですが、最高評価は全米選手権のステップでした。ただ、ISU公認試合ではトリプルアクセルの+4.111が最高です。ISU公認で+4以上が1つだけ、というのはこのレベルの選手としてはやや少ないとも言えます。これ以上上げていく必要はなにもないですが・・・。

トリプルアクセルの+4.111というのは今期の全選手のトリプルアクセルの中で最高評価になります。

 

○4回転アクセル

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
Japan Open FS 1 4A   12.50   0.00 12.50 -0.200
Grand Prix Final SP 1 4A   12.50   3.04 15.54 1.778
Grand Prix Final FS 1 4A F 12.50   -6.25 6.25 -5.000
US Championships FS 1 4A   12.50   4.29 16.79 3.444
World Championships FS 1 4A   12.50   3.93 16.43 3.111

今期、4回転アクセルは5回飛んで転倒1回以外しっかり着氷しました。世界選手権では+3.111と高評価。一か八かではなく、普通に決まるジャンプになっています。もはや決まっても驚かれない、飛びに行くときは割とよく決まるというジャンプになってきています。

 

○4回転ルッツ

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
Autumn Classic SP 2 4Lz+3T   15.70   2.99 18.69 2.857
Autumn Classic FS 2 4Lz   11.50   2.76 14.26 2.571
Japan Open FS 2 4Lzq q 11.50   0.38 11.88 0.200
Japan Open FS 7 4Lzq+1Eu+3S q 17.93 X -0.38 17.55 -0.400
Skate America SP 2 4Lz+3T   15.70   2.63 18.33 2.333
Skate America FS 2 4Lz   11.50   2.79 14.29 2.444
Skate America FS 7 4Lz+1Eu+3S   17.93 x 3.61 21.54 3.222
Grand Prix de France SP 2 4Lz+3T   15.70   3.94 19.64 3.556
Grand Prix de France FS 2 4Lz   11.50   4.11 15.61 3.667
Grand Prix de France FS 7 4Lz+1Eu+3S   17.93 x -0.99 16.94 -0.778
Grand Prix Final SP 2 4Lz+3T   15.70   3.29 18.99 2.889
Grand Prix Final FS 2 4Lz   11.50   3.45 14.95 3.000
Grand Prix Final FS 7 4Lz+1Eu+3S   17.93 x 3.12 21.05 2.556
US Championships SP 2 4Lz+3T   15.70   2.63 18.33 2.222
US Championships FS 2 4Lz   11.50   4.76 16.26 4.111
US Championships FS 7 4Lzq+REP Fq 8.86 x -5.75 3.11 -5.000
World Championships SP 2 4Lz+3T   15.70   3.29 18.99 2.889
World Championships FS 2 4Lz   11.50   4.44 15.94 3.889
World Championships FS 7 4Lz+1Eu+3F   19.03 x 4.27 23.30 3.778

4回転ルッツは標準構成で入れているジャンプです。ショートではコンビネーション、フリーでは2回入れることが多く、3連続までつけています。

ショートは6回飛んで成功率100% 一番悪くて平均GOE+2.222という素晴らしい出来です。

フリーは単独ルッツは7回飛んで7回成功でこれも成功率100% 一番悪くてジャパンオープンの平均GOE+0.200 それ以外の試合では+2.444以上とやはり驚異的な出来栄えです。

3連続だけはやや確率下がって6回飛んで転倒1、他にGOEマイナスが2回あるので成功率は5割になります。それでも転倒以外は十分ではありますし、そもそも4回転ルッツから3連続を付けようなどという選手は他にいませんでした。

世界選手権の+3.889という評価は今期の全4回転ルッツの中で2位、ISU公認では1位の評価です。

また、4回転ルッツからコンビネーションを付けてGOEプラスの成功をした選手はマリニン選手のみでした。

4回転ルッツが他の選手の3回転ルッツ並み、あるいはそれ以上の安定度で成功する普通のジャンプになっています。

なお、世界選手権の4Lz+1Eu+3Fで得た23.30というスコアは1つの要素として得た最高スコアとなっています。

 

○4回転ループ

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
Grand Prix Final FS 3 4Lo   10.50   2.85 13.35 2.667
World Championships FS 3 4Lo   10.50   2.70 13.20 2.556

マリニン選手は昨季は4回転ループは無かったのですが、今期は大事な2試合で跳んできてどちらも成功しました。

グランプリファイナルの+2.667という評価は、今期の全4回転ループの中で最高評価です。

 

○4回転サルコウ

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
Autumn Classic FS 4 4S   9.70   1.36 11.06 1.429
Japan Open FS 4 4S   9.70   2.91 12.61 2.800
Skate America FS 4 4S   9.70   1.94 11.64 2.000
Grand Prix de France FS 4 4S   9.70   2.77 12.47 2.889
Grand Prix Final FS 4 4S   9.70   2.77 12.47 2.889
US Championships FS 4 4S   9.70   3.19 12.89 3.333
World Championships FS 4 4S   9.70   2.91 12.61 3.111

マリニン選手はショートでサルコウを飛ばないので意外と試技回数が少ない4回転サルコウです。7回飛んで7回成功。成功率100%になります。

世界選手権で+3.111の評価をもらっています。今期4回転サルコウを飛んだ選手の中で8位の評価となります。

 

○4回転トーループ

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
Autumn Classic SP 1 4T   9.50   3.23 12.73 3.429
Autumn Classic FS 8 4T+3T   15.07 x 2.28 17.35 2.429
Japan Open FS 8 4Tq+3T q 15.07 X -3.48 11.59 -3.800
Skate America SP 1 4T   9.50   3.39 12.89 3.667
Skate America FS 8 4T+3T   15.07 x 2.17 17.24 2.222
Grand Prix de France SP 1 4T   9.50   3.26 12.76 3.333
Grand Prix de France FS 8 4T+3T   15.07 x 0.27 15.34 0.222
Grand Prix Final FS 8 4T+3T   15.07 x 1.49 16.56 1.556
US Championships SP 1 4T   9.50   3.94 13.44 4.111
World Championships SP 1 4T   9.50   3.66 13.16 3.889
World Championships FS 8 4T+3T   15.07 x 2.17 17.24 2.222

4回転トーループはショートフリーで1回づつ飛びます。ショートは単独で跳んで5分の5成功です。フリーはコンビネーションで跳んで6回中5回がGOEプラスの成功ジャンプです。やはり高い成功率になります。

世界選手権のショート冒頭の4回転トーループは+3.889 これは今期の全4回転トーループの最高評価タイになります。

 

○何かマークがついた要素

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
Autumn Classic FS 7 3Lz+1Eu+3Sq q 11.77 x -1.18 10.59 -2.000
Japan Open FS 2 4Lzq q 11.50   0.38 11.88 0.200
Japan Open FS 7 4Lzq+1Eu+3S q 17.93 X -0.38 17.55 -0.400
Japan Open FS 8 4Tq+3T q 15.07 X -3.48 11.59 -3.800
Grand Prix de France SP 6 StSq4 F 3.90   -1.17 2.73 -2.667
Grand Prix Final FS 1 4A F 12.50   -6.25 6.25 -5.000
US Championships FS 7 4Lzq+REP Fq 8.86 x -5.75 3.11 -5.000

マリニン選手はジャンプを飛ぶだけでなく、しっかり決めることができるのが強みです。今期、あれだけの高難易度構成であれいながら、アンダーローテーション、ダウングレード、といったものが1つもありませんでした。せいぜいqが5回ついたくらいです。

転倒は3回。そのうち1回はステップという不思議なことになっていて、ジャンプの転倒は2回だけです。また、ルッツ、フリップでエッジのアテンションが付くこともありません。

驚異的なジャンプの安定感でした。

 

4回転ゴッドを名乗っていたマリニン選手。昨季はアクセルでゴッドを名乗った感じでしたが、今期はアクセル以外のジャンプも全体的に高評価で、人間レベルを超えてしまったようです。ジャンプの加点偏差値は90超え。80超えると異常値ですが。90超えたら神の領域ということでよいのかもしれません

ノーミスされたらちょっとまわりがこれと太刀打ちするのはなかなか厳しいです。全く無理、ということではなく、かろうじてチャンスはあるかな、というところではあるのですが、それでも心折れそうな領域です。ここに、4回転フリップ入れてセブンクワッドにしてきたらもうお手上げです。こんな構成を何年も続けられるのか? 続けていけるとしたら、それはもう神のなせる業、ということになるのかもしれません。