23-24 中田璃士

2008年9月8日生まれ

ジュニア2シーズン目

シーズン獲得賞金:$16,500

世界ランキング:42位

シーズンランキング:22位

シーズンベストスコア 229.31(39位) 世界ジュニア

ショートプログラムシーズンベスト 77.60 世界ジュニア

フリーシーズンベスト 160.06 ジュニアグランプリファイナル

スピンレベル4率 40/63 = 63.5%(国際大会:23/30 = 76.7%)

ステップレベル4率 0/12 = 0.0%(国際大会:0/5 = 0.00%)

スピンオールレベル4 0/10(国際大会:0/5)

スピンステップオールレベル4 0/10(国際大会:0/5)

ジャンプ回転不足率 2/103 = 1.94%(国際大会:1/50 = 2.00%)

ジャンプ回転不足なし 8/10(国際大会:4/5)

スピンステップオールレベル4ジャンプ回転不足なし 0/10(国際大会:0/5)

 

○23-24シーズンの戦績

J/S Grade Event Pl Total SP FS
J DL アクアカップ SP 1 71.09 71.09  
J DL げんさんサマーカップ 1 201.82 64.59 137.23
J JGP JGP Bangkok 1 217.65 75.28 142.37
J JGP JGP Istanbul 2 222.35 73.55 148.80
J RT 東京選手権 1 207.38 76.41 130.97
J RT 東日本選手権 2 179.32 70.07 109.25
J NJ 全日本ジュニア 2 205.76 64.28 141.48
J JGPF Junior Grand Prix Final 1 227.77 67.71 160.06
S NC 全日本選手権 17 200.27 71.45 128.82
J Others Youth Olympic 5 198.29 55.59 142.70
J WJ World Junior 2 229.31 77.60 151.71

中田璃士選手はジュニア2シーズン目です。昨季はジュニアグランプリシリーズ2試合に出場。全日本ジュニア5位。まず一定の結果を残したというシーズンでした。

 

今期はカレンダー的には今シーズンカウント。7月1日に千葉でアクアカップに出場。ショートだけのカテゴリーでジャンプはノーミス。71.09を出します。

 

8月に入ってげんさんサマーカップに出てきます。トップのジュニアにとってはもうすぐ国際大会を控えた時期です。ショートはルッツが1回転になって零点というのが祟り64.59に留まりますが、フリーは4回転とトリプルアクセルを1本づつ決めて137.23と自己ベスト相当のスコアを出して201.82 トータルスコアも自己ベスト相当で優勝します。

 

ジュニアグランプリシリーズはげんさんサマーカップの10日後、初戦のバンコクから出てきます。ショートプログラム、スピンでマイナス取られるミスは出ますが、ジャンプはすべてプラス評価で75.28とパーソナルベストを出し3位に付けます。首位とは2.41差、初優勝のチャンスがある位置です。フリーは2人残しての登場。4回転トーループ成功、トリプルアクセルもセカンド3回転付きで成功します。後半、3連続でミスが出ますが142.37とパーソナルベスト更新。トータル217.65も大幅パーソナルベスト更新して首位に立ち残り2人を待ちます。最終的には際どい勝負、0.15差で逆転優勝。ジュニアグランプリシリーズ初優勝を果たしました。

 

1週空いて9月に入ってジュニアグランプリ2戦目はイスタンブール。表彰台に乗ればファイナルがほぼ見えるという状況です。ショートは何と1番滑走。冒頭のトリプルアクセルが今回はステップアウト。後はしっかり決めて73.55 しばらく1位を保って後続を待ちますが最終的には3位で折り返します。2位まで2.12差、1位まで2.55差。フリーで最終滑走だったら面白かったのですが、2人残しての登場です。表彰台確定には110.62でいいという展開になりました。冒頭で4回転トーループを成功。続いてトリプルアクセルからの3連続を3回転サルコウ付きで成功した時点で表彰台はほぼ当確。以降も最後のシークエンスのアクセルが1回転半になったくらいでミスなく滑り148.80とフリーのパーソナルベスト更新。トータル222.35と初めて220点台に乗せて残りの2人を待ちます。最終的には2位。2戦表彰台でジュニアグランプリファイナルをほぼ確定させました。

 

ここから日本のジュニアは国内戦。まずは9月後半の東京ブロック。フリーでルッツが1回転になりeがつく、やや苦手になっているルッツが将来心配、という姿は見せましたが207.38で優勝し東日本選手権へコマを進めます。

ここで少し時間が空いて11月に入って東日本選手権です。これがうまくいかず。特にフリーでアクセルが2つシングルになり、ループも1回転にと散々な出来でトータル179.32 2位に終わります。

 

その流れで2週間後の全日本ジュニアに臨みます。優勝すれば世界ジュニアの代表に決まります。ショートプログラムは最終滑走を引きました。トリプルアクセルを決めたものの、次のコンビネーションでフリップが1回転に。最後のルッツはe判定。64.28となり5位スタートになります。首位とは12.53差。かなり大きな点差です。9位まで1.35差。まかり間違うと全日本の切符が取れないという可能性も残るフリーです。大逆転を目指して、冒頭4回転トーループを決め、次のトリプルアクセルをセカンド3回転付きで決めます。これで全日本進めないというのはおそらく回避。後はどこまで行けるか。ほぼミスはなかったのですが、3連続がうまく決まらずスピンでもミスは出ました。それでも141.48を出してトータル205.76 残り4人で首位に立ちます。結局最終順位は2位。世界ジュニア一発内定はなりませんでした。

 

12月に入ってジュニアグランプリファイナルに出場します。非常に力が拮抗した試合です。ショートプログラムは最終滑走となりました。これがトリプルアクセル転倒となり67.71で4位スタートとなります。3位とは3.72差で射程圏内。首位とは9.30差あるので少し遠いかなという印象です。フリーは3番滑走。大逆転を目指したこの演技はほぼ完ぺきでした。スピンが1つレベル3になったくらい。4回転、トリプルアクセル、コンビネーション、すべて決めて全要素プラス評価。160.06というパーソナルベストを出してトータル227.77もパーソナルベスト更新。首位に立って残り3人を待つと、最終的にそのまま首位に残って大逆転優勝。ジュニアグランプリファイナルのタイトルを手に入れました。

 

12月はもう1試合、全日本選手権があります。世界ジュニア代表には決まっていませんが、ここまでの実績からするとほぼ当確だろうと思われる状態です。ショートプログラムからシニアの試合なので4回転トーループを入れてきましたがステップアウト。以降のジャンプはきめましたがスピンでのミスも重なり71.45で16位となります。フリーは4回転が2回転になり、トリプルアクセルは2本構成を組んできたものの2本目はダブルアクセルに。フリー128.82に留まりトータル200.27 17位に終わりました。ただ、世界ジュニアの代表には問題なく選ばれました。

 

1月、中田選手は全中ではなくユースオリンピックに出場です。一生に一度のチャンス。ぜひとも取っておきたいタイトルともなります。ここは最終滑走をひきました。冒頭のトリプルアクセルでステップアウト。これだけならまだよかったのですが、後半のルッツが1回転になり零点。それで動揺したのか次のスピンは転倒、ノーバリューで零点扱いにもなり、まさかの55.59で13位となります。首位までは20.79差。ジュニアグランプリファイナルに続く大逆転のハードルは高いですがそれに挑むフリー。ただ、流石にこの点差はインポッシブルなミッションでした。ステップアウトなどはありながらも大きなミスまではなく142.70を出してトータル198.29にまではしましたが、結果は5位でした。

 

少し調子が上がっていないな、という流れで3月の世界ジュニアを迎えます。残り1人というところでショートプログラムは登場。コンビネーションが少し耐える形になったものの77.60とパーソナルベスト更新。しかし今回はレベルが高いこれでも5位となります。首位とは0.42差と僅差、首位とも2.98差と射程圏内ではあります。フリー、冒頭の4回転トーループはステップアウトとなりました。ただ、以降はノーミス。ジャンプを次々と決めていき、いつもはミスが出るスピンもオールレベル4をもらいました。フリー151.71を出してトータル229.31 首位に立って残り3人を待ちます。結局最終滑走がそのまま上へ残って、1.44差の2位。4回転クリーンに決まっていれば勝っていた試合、と考えると惜しかったですが、ついでに言うと、最後のジャンプがダブルアクセルではなくて余っているトリプルルッツを入れる力量があればそれでも勝っていました。惜しい試合でした。

 

○要素別スコア

Event Total TES PCS J Base J GOE Spin Step
アクアカップ SP 71.09 35.73 35.36 21.16 3.23 8.22 3.12
げんさんサマーカップ 201.82 103.19 98.63 68.02 7.65 20.40 7.12
JGP Bangkok 217.65 109.93 107.72 73.10 7.44 21.29 8.10
JGP Istanbul 222.35 111.03 111.32 72.91 8.22 21.41 8.49
東京選手権 207.38 109.16 98.22 74.94 5.07 20.86 8.29
東日本選手権 179.32 82.23 97.09 59.16 0.72 15.38 6.97
全日本ジュニア 205.76 98.85 106.91 68.87 3.57 19.29 7.12
Junior Grand Prix Final 227.77 117.96 110.81 82.02 7.23 20.49 8.22
全日本選手権 200.27 98.57 101.70 69.28 2.46 16.95 9.88
Youth Olympic 198.29 99.96 99.33 75.86 -0.70 17.87 6.93
World Junior 229.31 119.72 109.59 82.75 6.38 22.30 8.29

トータルスコアは200点割れが2試合。ユースオリンピックでそれが出たのは残念でした。いい方では220点台が3試合、すべて国際大会で出ています。世界ジュニアの229.31は今期全選手中39位、ジュニアとしては2位のスコアです。

技術点は110点台に国際大会3試合で乗せました。世界ジュニアの119.72は今期のジュニアの中で1位の技術点でした。

PCSは110点台が2試合あります。1項目平均は7.5に少し届かない程度です。今期のジュニアの中で4位、ISU公認では3位です。技術点に少し寄っています。

ジャンプの基礎点は80点台まで出しました。世界ジュニアの82.75は今期のジュニア選手として3位の基礎点でした。加点の方は二桁まで届いた試合はありません。唯一のマイナスの試合がユースオリンピックなのは残念でした。イスタンブールの8.22は今期のジュニア選手として6位にあたります。

スピンは最高で22点台まででした。それほど伸びていません。15点台や16点台の試合も国内ではあり、ユースオリンピックでも17.87があるなどミスも目立つ要素です。

ステップ系要素はジュニアカテゴリーの試合では8.49が最高でした。これもそれほど高いスコアとは言えません。

比較的今のところジャンプで点を取っています。スピンステップは稼げないけれどPCSはジュニアの中ではトップに近いところまでは取れています。

 

○要素別偏差値

Event Total J Base J GOE Spin Step PCS
げんさんサマーカップ 47.73 45.77 61.01 50.03 44.47 45.05
JGP Bangkok 51.82 48.81 60.75 53.09 53.42 51.11
JGP Istanbul 53.03 48.70 61.72 53.51 55.66 53.52
東京選手権 49.16 49.92 57.82 51.62 55.16 44.77
東日本選手権 41.91 40.46 52.44 32.78 44.02 44.02
全日本ジュニア 48.74 46.28 55.97 46.22 44.47 50.57
Junior Grand Prix Final 54.43 54.16 60.50 50.34 53.56 53.18
全日本選手権 47.33 46.52 54.59 38.18 42.83 47.10
Youth Olympic 46.81 50.47 50.68 41.34 42.42 45.51
World Junior 54.83 54.60 59.44 56.56 54.52 52.36

トータルスコアは50前後です。1番いい時で54.83と50台中盤くらいまででした。

ジャンプの基礎点は40台が多く、シーズン中盤以降50を超えるようになり、最高で54.60になりました。トータルスコアとの相関が非常に強いです。

加点の方はすべて平均は超えています。60台に達す試合も多いです。

スピンは50前後で悪い時は30台というのもありました。それでもいい時は50台中盤までは出ています。

ステップ系要素は50前後でいいときは50台中盤まで出ています。

PCSも50前後でこちらはいい時は50台前半あたりまでです。

全体的に50台前半から中盤あたりの力があるようです。

 

中田璃士選手の要素別偏差値レーダーチャート23-24

レーダーチャートは右下が伸びる形になっています。ジャンプの加点はばらつく選手が多いのですが、中田選手はそれほど大きなばらつきは無くむしろスピンのばらつきの方が大きいです。まだ4回転は1本で、ノーミスは少ないですが大崩れすることも少なくある程度安定して決めていくことができるようです。

 

●シーズン最高の基礎点構成

○世界ジュニア ショートプログラムの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 3A   8.00   1.37 9.37 1.667
2 3F+3T   9.50   -0.38 9.12 -0.778
3 CCSp3   2.80   0.16 2.96 0.444
4 3Lz   6.49 x 1.69 8.18 2.778
5 CCoSp4   3.50   0.80 4.30 2.222
6 StSq3   3.30   0.85 4.15 2.667
7 FSSp4   3.00   0.56 3.56 1.889
  TES   36.59   5.05 41.64  

ショートプログラムは36.59の基礎点がありました。トリプルアクセルがあり、フリップからコンビネーションを飛んで、1.1倍には単独ルッツ。スピン1つレベル3でステップもレベル3で36.59です。全日本では4回転トーループを入れましたがスピンステップのレベルが低く基礎点は37.39でした。

ジュニアルールではスピンステップのレベルを上げることと、コンビネーションを1.1倍にもっていくことというのが基礎点上げる条件になってきます。

シニアルールでは4回転トーループが入ってくるのでしょう。

 

○世界ジュニア フリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4T   9.50   -3.12 6.38 -3.333
2 3A+3T   12.20   1.03 13.23 1.222
3 FCSp4   3.20   0.55 3.75 1.778
4 3A   8.00   2.51 10.51 3.222
5 3F   5.30   0.68 5.98 1.333
6 3F+1Eu+3S   11.11 x 0.98 12.09 1.889
7 3Lo+2A+SEQ   9.02 x 1.05 10.07 2.222
8 CSSp4   3.00   0.43 3.43 1.444
9 ChSq1   3.00   1.14 4.14 2.333
10 2A   3.63 x 0.57 4.20 1.778
11 CCoSp4   3.50   0.80 4.30 2.222
  TES   71.46   6.62 78.08  

フリーは71.46の基礎点になりました。4回転トーループが1本あり、2回飛ぶジャンプはトリプルアクセルトリプルフリップ。ルッツなしでスピンオールレベル4取って71.46です。今期のジュニアルールの中では全選手中2位の基礎点になります。

中田選手はルッツが苦手です。最後のダブルアクセルトリプルルッツに出来ていれば基礎点が2.86上がって74.32にまで出来ます。この差は意外と大きなものです。世界ジュニアで最後にトリプルルッツを飛んでいれば優勝でした。

将来を考えると、今、高い点を取るためにルッツを外すというのはちょっと心配な選択にも感じます。中田選手がシニアに上がるころには、4回転のルッツが必須な世界になっているように感じます。

 

○平均GOE2.600以上

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
Junior Grand Prix Final FS 1 4T   9.50   3.12 12.62 3.333
World Junior FS 4 3A   8.00   2.51 10.51 3.222
Youth Olympic FS 4 3A   8.00   2.51 10.51 3.222
JGP Istanbul FS 1 4T   9.50   2.99 12.49 3.111
JGP Istanbul FS 4 3F   5.30   1.67 6.97 3.111
げんさんサマーカップ FS 1 4T   9.50   2.85 12.35 3.000
JGP Bangkok FS 1 4T   9.50   2.71 12.21 2.889
JGP Istanbul FS 5 3Lo   4.90   1.40 6.30 2.889
アクアカップ SP SP 3 FSSp4   3.00   0.90 3.90 2.800
げんさんサマーカップ FS 4 3F   5.30   1.59 6.89 2.800
World Junior SP 4 3Lz   6.49 x 1.69 8.18 2.778
World Junior SP 6 StSq3   3.30   0.85 4.15 2.667
JGP Istanbul SP 6 StSq3   3.30   0.90 4.20 2.667
全日本選手権 FS 6 3F+1Eu+3S   10.10   1.44 11.54 2.667
Junior Grand Prix Final FS 2 3A+3T   12.20   2.17 14.37 2.667
東京選手権 SP 6 StSq3   3.30   0.99 4.29 2.600
東京選手権 SP 1 3A   8.00   2.13 10.13 2.600

中田選手の評価の高い要素はジャンプが集まっています。

ジュニアグランプリファイナルの4回転トーループで得た+3.333という評価は今期の4回転トーループを跳んだ選手の中で6位、ジュニアだけなら1位という高い評価です。

世界ジュニアとユースオリンピックトリプルアクセルが+3.222という評価を得ていて、これは今期のトリプルアクセルを跳んだ全選手中7位、ジュニアの中で2位とやはり高い評価でした。

上記は今期の全試合から選んでいるのですが、上の方には国際大会が並びます。国内の試合より国際大会の方がいいジャンプが飛べるという傾向があるのかもしれません。

 

○4回転トーループ

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
げんさんサマーカップ FS 1 4T   9.50   2.85 12.35 3.000
JGP Bangkok FS 1 4T   9.50   2.71 12.21 2.889
JGP Istanbul FS 1 4T   9.50   2.99 12.49 3.111
東京選手権 FS 1 4T   9.50   -2.22 7.28 -2.200
東日本選手権 FS 1 4T   9.50   2.09 11.59 2.286
全日本ジュニア FS 1 4T   9.50   2.09 11.59 2.286
Junior Grand Prix Final FS 1 4T   9.50   3.12 12.62 3.333
全日本選手権 SP 1 4T   9.50   -2.99 6.51 -3.111
Youth Olympic FS 1 4T   9.50   -3.53 5.97 -3.778
World Junior FS 1 4T   9.50   -3.12 6.38 -3.333

中田璃士選手は今期から4回転トーループを構成に入れてきています。フリーの冒頭に必ず入れていましたが全日本では2回転になりました。またシニアルールの全日本ではショートプログラムで入れています。今期は11回飛ぼうとして2回転になったのが1回、GOEマイナスが4回で6回が成功ジャンプです。転倒無し、回転不足なしというのが強いですが、全日本以降では決まらなかったのが残念でした。

決まったジャンプはすべて+2以上の評価ですので、加点が得られるジャンプになっています。

 

トリプルアクセル(国際大会+全日本)

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
JGP Bangkok SP 1 3A   8.00   0.80 8.80 1.000
JGP Bangkok FS 2 3A+3T   12.20   2.06 14.26 2.556
JGP Istanbul SP 1 3A   8.00   -2.51 5.49 -3.111
JGP Istanbul FS 2 3A+1Eu+3S   12.80   1.14 13.94 1.222
全日本ジュニア SP 1 3A   8.00   1.60 9.60 1.857
全日本ジュニア FS 2 3A+3T   12.20   1.12 13.32 1.571
Junior Grand Prix Final SP 1 3A F 8.00   -4.00 4.00 -5.000
Junior Grand Prix Final FS 2 3A+3T   12.20   2.17 14.37 2.667
Junior Grand Prix Final FS 4 3A   8.00   1.94 9.94 2.556
全日本選手権 SP 2 3A   8.00   1.83 9.83 2.333
全日本選手権 FS 2 3A+2T   9.30   0.80 10.10 0.889
Youth Olympic SP 1 3A   8.00   -2.74 5.26 -3.444
Youth Olympic FS 2 3A+3T   12.20   1.49 13.69 1.778
Youth Olympic FS 4 3A   8.00   2.51 10.51 3.222
World Junior SP 1 3A   8.00   1.37 9.37 1.667
World Junior FS 2 3A+3T   12.20   1.03 13.23 1.222
World Junior FS 4 3A   8.00   2.51 10.51 3.222

トリプルアクセルは昨季から入っていました。シーズン序盤はショートフリーで1本づつでしたがジュニアグランプリファイナル以降はフリーで2本入れてきています。主要大会で要素として入ったのが17回あり転倒が1回、それ以外のGOEマイナスが2回ありますが、14回はGOEプラスの成功ジャンプでした。セカンド3回転も入るようになってきていますしだいぶ計算できる要素になってきました。最終的に世界ジュニアではショートフリーで3本成功出来ています。

 

○3連続の要素

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
げんさんサマーカップ FS 2 3A+1Eu+3S   12.80   1.07 13.87 1.400
JGP Bangkok FS 7 3Lo<+1Eu+1S 5.30 x -1.07 4.23 -2.778
JGP Istanbul FS 2 3A+1Eu+3S   12.80   1.14 13.94 1.222
東京選手権 FS 7 3T+2A+2A+SEQ   11.88 X 0.70 12.58 1.400
東日本選手権 FS 7 3Lo+1Eu+3S   10.67 X 0.88 11.55 1.714
全日本ジュニア FS 6 3F+1Eu<<+2S <<  7.26 X -1.80 5.46 -3.571
Junior Grand Prix Final FS 6 3F+1Eu+3S   11.11 x 1.44 12.55 2.556
全日本選手権 FS 6 3F+1Eu+3S   10.10   1.44 11.54 2.667
Youth Olympic FS 6 3F+1Eu+3Sq q 11.11 x -2.27 8.84 -4.222
World Junior FS 6 3F+1Eu+3S   11.11 x 0.98 12.09 1.889

3連続ジャンプはシーズン中の構成の変化に伴っていろいろと変わっていますが、全日本ジュニア以降はフリップから入って3つ目サルコウの形になっています。10試合すべてでしっかり入りました。GOEマイナスは3つなので7回は成功ジャンプになっています。

 

今期はジュニア2シーズン目にしてジュニアグランプリファイナルのタイトルを獲りました。世界ジュニアは惜しくも2位。ただ、少なくともあと2年はチャンスがあります。2度とチャンスの無いユースオリンピックはもったいなかったかもしれません。

次のオリンピックには間に合わない世代。次の次、あと6年かかります。昨季トリプルアクセルを習得し、今期は4回転トーループを習得。ジャンプは着々と身に付けてきました。一方で、いまいちしっかりレベルの取れないスピン。日本男子で割と見る構図にはまってきています。そして、ルッツが苦手、というのも男子だと4回転飛べれば致命傷ではないのでそのまま成長してしまう可能性もありますが、将来的には4回転でルッツが必要になる時代を生きそうなので、いまのうちに3回転のルッツをエッジ問題なく跳べるようになりたいところかと思います。