全日本選手権25 男子レビュー2

今回から数値編へと移ります。

 

○上位選手6名のショートプログラム構成

  鍵山 優真 佐藤 駿 三浦 佳生 中田 璃士 山本 草太 友野 一希
1 4T+3T 3Lz 4S+3T 4T+3T 4T 4T+3T
2 4S 4T+3T 3A 4S 4S+2T 4S
3 CCSp4 CSSp4 FCSp3 CCSp4 FCSp4 FCSp3
4 3A FCSp2 4T 3A 3A 3A
5 FSSp4 3A CCoSp2 FSSp2 CSSp4 CSSp3
6 StSq4 StSq2 StSq3 StSq2 StSq2 StSq2
7 CCoSp4 CCoSp4 CSSp4 CCoSp3 CCoSp4 CCoSp3
Base 45.80 39.80 43.95 43.30 41.60 43.20
GOE 12.32 6.74 9.25 7.29 1.89 3.93
PCS 46.15 41.45 42.45 39.32 38.72 41.92
Total 104.27 87.99 95.65 89.91 82.21 88.05

上位6選手は全員ショートから4回転を2本入れてきています。佐藤駿選手のみ4回転ルッツを入れていましたが、今回はそれが3回転になり基礎点が低くなりました。他の選手はサルコウトーループです。セカンド3回転が入らなかったのが山本草太選手。ショートで出遅れた要因となっていました。三浦選手のみ1.1倍に4回転トーループ、他の選手はトリプルアクセルです。スピンステップオールレベル4は鍵山選手のみ。ステップレベル4がショート全体で鍵山選手しかいませんでした。山本選手はスピンはオールレベル4でしいた。

鍵山選手の加点がやはり大きいですが三浦選手も10点に近いところまで稼ぎました。中田選手がそれに続きます。中田選手はスピンステップのレベルがいまいち取れていないあたりが90点に乗らない要因でした。友野選手はスピンでレベル4がなくステップもレベル2 この辺しっかり取れていれば、やはり90点は超えていたはずです。転倒扱いされたスピンだけでなく、全体的にジャンプ以外でショートは点が取れていませんでした。三浦選手もレベルは獲り切れていませんが、ジャンプが今季一の出来だったことで2位スタートとなっています。

PCSは鍵山選手のみ9点平均を超え、三浦選手、友野選手、佐藤駿選手と8点台中盤あたりで続きます。中田選手は8点平均に届かず。山本選手はジュニアの中田選手よりも下、というあたりも痛かったです。

 

○世界ジュニアを争った6選手のショートの構成

  蛯原 大弥 西野 太翔 周藤 集 森 遼人 高橋 星名 植村 駿
1 3A 3A 3A 3A 3F 3A
2 3Lz+3T 3Loq 3Lz+3T 3Lz+3T 3A 3F
3 CCSp3 CCSp3 CCSp4 CCSp3 CCSp4 CCSp4
4 3F! 3F!+3T 3F 3F 3Lz!+3T 3Lz+3T
5 FSSp4 FSSp3 StSq2 StSq3 StSq2 FSSp3
6 StSq2 StSq2 FSSp4 CCoSp4 FSSp4 StSq2
7 CCoSp4 CCoSp4 CCoSp4 FSSp4 CCoSp4 CCoSp4
Base 35.83 34.85 36.23 36.53 36.71 36.31
GOE 2.57 0.43 2.60 2.60 4.49 1.55
PCS 31.83 34.90 32.76 31.78 32.62 31.12
Total 70.23 70.18 71.59 70.91 73.82 67.98

世界ジュニアの代表を争った、の中には、全日本ジュニアで勝って先に内定済みの中田選手は含みません。

4回転を構成に入れた選手はいません。トリプルアクセルは全員飛びます。1.1倍にコンビネーションを入れたのは西野選手、高橋選手、植村選手。蛯原選手、周藤選手、森選手は今期のジュニアルールでは跳べない単独フリップを1.1倍に入れています。基本的にルッツとフリップを皆飛んでいるのですが、西野選手はルッツが回避されて単独ループが入っています。

ステップは森選手と植村選手はレベル3ですが後はレベル2 全体的にステップのレベルを男子はもらえなかったです。スピンは周藤選手と高橋選手がオールレベル4です。この辺が僅差ながらショートで上に出た要因ともなっています。加点は髙橋選手が1位ですがそれほど大きくはないです。

PCSは西野選手が7点平均程度で1番高いですがその差はそれほど大きくないです。他の選手は6点台前半から中盤程度です。

というわけで70点前後に世界ジュニアを目指す選手たちが集まる形になりました。

 

○上位6選手のフリー構成

  鍵山 優真 佐藤 駿 三浦 佳生 中田 璃士 山本 草太 友野 一希
1 4S 4Lz 4Lo 4S 4S 4T
2 4T 3A+1Eu+3S 4S 4T+3T 4T< 4T+REP
3 3Lz 4T+3T 4T+3T 3T 4T<+REP 4S<
4 1A+1Eu+3S FCSp3 FCSp3 CCSp4 ChSq1 3Lo
5 FCSSp4 4T StSq3 3A+1Eu+3S 3A+1Eu+3S FCSp3
6 4Tq+REP 3A+2A 4T 3A 3A 3A
7 3F+3Lo 3Lo 3A< 3F+2A 3Lz+2A 3F+2A
8 3A+2T 3Lz 3A<+2Aq 2Lo FCSp3 3A+REP
9 CCoSp4 CSSp4 ChSq1 CCoSp3 StSq3 StSq3
10 ChSq1 StSq3 3Loq+1Eu+2S StSq2 3F CSSp4
11 StSq4 ChSq1 CSSp ChSq1 CCoSp4 ChSq1
12 FCCoSp3 CCoSp4V CCoSp3 FSSp4 CSSp4 CCoSp4
Base 76.17 86.54 80.58 75.33 75.77 68.83
GOE 16.56 16.70 1.00 6.56 2.27 -5.79
PCS 91.95 85.52 83.95 76.85 79.69 80.65
Total 183.68 188.76 165.53 158.74 156.73 141.69

フリーは三浦選手がループ、サルコウトーループ2本で4回転3種類4本入れましたが、他の5選手は2種類3本を入れようとしていました。佐藤駿選手はルッツとトーループ2本で後の4選手はサルコウトーループ2本です。実際には全く決まらなかった友野選手、サルコウ1本決まった山本選手、サルコウトーループ1本づつ決まった鍵山選手と中田選手、すべてしっかり決めた佐藤選手に、ループサルコウトーループ1本づつ決めた三浦選手となりました。佐藤選手と三浦選手は4回転の決まった本数は同じですが、トリプルアクセル2本がアンダーローテーションな三浦選手の方が劣ります。三浦選手は3連続の3つ目も2回転になったり、スピンノーバリューがあったりと、前半と後半でまったく出来が異なりました。前半の出来が後半も持続すれば、佐藤選手と遜色ないスコアまでは出るはずです。

鍵山選手は基礎点76.17 これだと世界で戦えない、という認識を本人がしてしまうのはわかるなあ、というスコアです。中盤以降はフリップループ以外はうまくいっていません。序盤良くても最後まで続かない、というのが男子では多かったでしょうか。そんな中で佐藤駿選手はジャンプはすべてしっかり決めていきました。ただ、最後のスピンはVが付いていて、これがちゃんとできていれば190点に乗った、という計算です。

中田選手も最初の2本良かったけれど3本目は決まらず。最後のループも2回転で2ミス。鍵山選手と基礎点はほぼ変わらない水準になったのですが、加点が小さく、まあ差があります。そしてPCS差も大きく、まだ優勝はなかなか厳しい、という現実も見えました。

山本選手は4回転トーループ2本が決まっていれば全然違う展開もありました。この2つで5.54と減点マイナス1しか点が取れていません。セカンド3回転まで含めて決めれば20点以上違ったわけで、表彰台まではチャンスあったんですね。ただ、PCSが8点平均に届いていません。PCSの弱さも克服できませんでした。

友野選手はどこがどうというよりは全体的にうまくいかなかったとしか言いようがない結果でした。

 

○世界ジュニアを争った6選手のフリー構成

  蛯原 大弥 西野 太翔 周藤 集 森 遼人 高橋 星名 植村 駿
1 4T 4T 3A+2T 3A+3T 4S< 3A
2 3Aq 4S 3A 3Lz 3Lz+3T 3A+2T
3 3Lo 3F!+2T 3Lo 3A 3A+2T 3Lo
4 CCSp3 3Aq CCSp3 CCSp3 CCSp3 CCSp3
5 3A+2T FCSp3 1Lz 3Lo ChSq1 3Lz+3T
6 ChSq1 ChSq1 3Lz+3T ChSq1 3A< 3F
7 3Lz+3T 3Aq+1Eu+3S 3S+2A+2A 3Lz+1Eu+2S 3F+2A 3T+2A+1A
8 3Lz+2A+2A 3Lo<+2A StSq2 3F 3Lo StSq2
9 FSSp4 3Lz ChSq1 2A+2Aq FSSp4 ChSq1
10 3S StSq2 3F FSSp3 3F FSSp4
11 StSq3 CSSp3 FSSp4 StSq2 StSq3 3S
12 CCoSp3 CCoSp4 CCoSp4 CCoSp3 CCoSp4 CCoSp
Base 76.39 76.81 66.63 66.56 69.84 63.72
GOE 4.94 0.85 4.70 3.40 -2.59 -2.87
PCS 67.43 65.27 67.19 64.57 66.37 63.04
Total 148.76 140.93 138.52 134.53 131.62 123.89

ジュニアの選手たちはまだそれほど4回転が入ってきませんが、西野選手はサルコウトーループ2種類入れてどちらも成功させました。蛯原選手もトーループ1本を成功。4回転を成功させた2人が世界ジュニアの代表です。高橋星名選手はサルコウを入れましたがアンダーローテーションとなりました。

トリプルアクセルは全員2本入れています。トリプルアクセルは世界ジュニア代表争いの参加券みたいなものでしょうか。ほぼミスなく滑ったのが蛯原選手。西野選手はセカンド3回転が入らずループがアンダーローテーションということもあって、4回転1本多いですが蛯原選手と基礎点は同水準となりました。後の選手は基礎点70点に届かず。4回転やトリプルアクセル以外のところでも、少しずつ思い通りに行かなかったジャンプがありました。

ジュニアにはないステップは全員がジャンプ終了後に入れてきています。ジュニアがシニアルールで滑ると1.1倍が2つになりがち、というのがあるのですが今回はそういった選手はいませんでした。

PCSは全員6点台平均。蛯原選手と周藤選手がやや高いです。西野選手はジュニアグランプリ2試合では70点台あったのですが、今回は60点台半ば。国際大会と比べてPCSがややもらえない、という選手は結構いました。

 

○ショートフリー合わせた要素別のスコア(フリー滑走24選手)

Pl Name Total PCS J Base J GOE Spin Step
1 鍵山 優真 287.95 138.10 91.97 16.88 25.51 16.49
2 佐藤 駿 276.75 126.97 100.21 16.91 21.28 11.38
3 三浦 佳生 261.18 126.40 100.83 5.31 16.33 12.31
4 中田 璃士 248.65 116.17 92.73 8.93 20.58 10.24
5 山本 草太 238.94 118.41 89.47 -3.54 23.75 11.85
6 友野 一希 229.74 122.57 85.43 -7.58 19.53 12.79
7 蛯原 大弥 218.99 99.26 85.22 3.38 20.95 10.18
8 吉岡 希 214.59 104.96 86.90 -6.24 19.35 9.62
9 片伊勢 武アミン 213.16 108.89 69.42 1.87 22.13 11.85
10 大島 光翔 212.98 104.34 81.05 0.38 17.76 10.45
11 西野 太翔 211.11 100.17 85.66 -1.95 19.72 9.51
12 周藤 集 210.11 99.95 75.66 3.67 21.57 9.26
13 壷井 達也 207.43 110.04 80.79 -10.92 18.67 11.85
14 森 遼人 205.44 96.35 76.49 3.50 19.25 9.85
15 高橋 星名 205.44 98.99 78.65 -3.44 22.63 10.61
16 杉山 匠海 202.71 101.77 77.39 -4.25 18.96 9.84
17 三宅 星南 200.95 111.30 79.70 -17.71 20.45 11.21
18 垣内 珀琉 199.56 103.35 71.08 -3.84 19.20 10.77
19 中村 俊介 194.10 100.59 75.44 -6.55 16.45 10.17
20 森本 涼雅 193.18 95.89 64.01 3.88 19.63 9.77
21 植村 駿 191.87 94.16 76.73 -1.47 15.93 7.52
22 木科 雄登 174.82 95.15 55.97 -5.08 19.94 9.84
23 武田 結仁 174.13 85.78 76.23 -8.19 15.63 8.68
24 朝賀 俊太朗 173.62 94.24 56.58 -7.98 20.29 12.49

PCSで鍵山選手が1人だけ9点平均を超えて130点台後半の評価をもらっています。佐藤選手、三浦選手がほぼ同等で8点平均中盤あたりです。佐藤選手は技術点では鍵山選手を上回りました。友野選手も8点平均を超える評価です。

ジャンプの基礎点は三浦選手と佐藤選手が100点に乗せています。3番目は中田璃士選手で鍵山選手は4番目です。加点の方は佐藤選手が1位で鍵山選手もほぼ同等あります。三浦選手はPCSやジャンプの基礎点は佐藤選手と同等なのですが加点は大きく差が付きました。中田選手の方が加点は三浦選手より高くなっています。男子は、ジャンプについてはマイナス評価の選手がどうしても多くなっています。

スピンは鍵山選手が25点台で1位。山本選手が23点台で2番目です。22点台あるのが高橋星名選手に片伊勢武アミン選手です。三浦選手は1つノーバリューもありショートフリーでレベル4は1つ。スピンのスコアが伸びていません。

ステップ系要素も鍵山選手が16点台と1人だけ突出しています。それに次ぐのが12点台で友野選手、朝賀選手、三浦佳生選手でした。今回はスピンステップのレベルが各選手なかなか4をもらえず苦労していました。

 

○4回転のループ、フリップ、ルッツ

  Name   Elements    Base   GOE Scores AvGOE
FS 三浦 佳生 1 4Lo   10.50   3.60 14.10 3.444
FS 佐藤 駿 1 4Lz   11.50   3.12 14.62 2.667
FS 大島 光翔 1 4Lze< Fe< 6.90   -3.45 3.45 -5.000

今回高難度ジャンプを飛んだ選手は少なかったです。4回転フリップは誰も跳びませんでした。ループを三浦選手が飛んで+3.444という高い評価。本人過去最高の評価です。フリー冒頭のこのジャンプが決まった時点で、オリンピックへの道筋がはっきりと開かれた、とも言えます。

4回転ルッツは佐藤駿選手の標準装備ですが、今回はショートは3回転になって決まらず、フリーでしっかりと決めてきました。

大島光翔選手も4回転ルッツに挑みましたがアンダーローテーションなうえエッジエラーまで取られての転倒となりました。

 

○4回転サルコウを含む要素

  Name   Elements    Base   GOE Scores AvGOE
FS 鍵山 優真 1 4S   9.70   4.57 14.27 4.667
FS 三浦 佳生 2 4S   9.70   3.88 13.58 4.000
SP 鍵山 優真 2 4S   9.70   4.16 13.86 3.889
SP 三浦 佳生 1 4S+3T   13.90   3.46 17.36 3.444
FS 中田 璃士 1 4S   9.70   3.33 13.03 3.444
FS 山本 草太 1 4S   9.70   2.36 12.06 2.556
SP 中田 璃士 2 4S   9.70   2.22 11.92 2.222
FS 西野 太翔 2 4S   9.70   2.08 11.78 2.111
SP 山本 草太 2 4S+2T   11.00   0.28 11.28 0.222
FS 三宅 星南 1 4S+2T   11.00   -0.83 10.17 -0.778
SP 友野 一希 2 4S   9.70   -1.39 8.31 -1.333
FS 三宅 星南 3 4Sq q 9.70   -2.91 6.79 -3.111
SP 三宅 星南 1 4S   9.70   -3.19 6.51 -3.333
FS 高橋 星名 1 4S< < 7.76   -2.77 4.99 -3.556
FS 友野 一希 3 4S< < 7.76   -3.77 3.99 -4.667
SP 壷井 達也 1 4S< F< 7.76   -3.88 3.88 -5.000
FS 壷井 達也 2 4S< F< 7.76   -3.88 3.88 -5.000

4回転サルコウになってくると、構成に入れている選手は増えてきます。ただ、GOEプラスで成功したのは鍵山選手、三浦選手、中田選手に山本選手と西野選手の5選手までとなりました。

鍵山選手はやはり4回転サルコウの評価は高いです。三浦選手もサルコウは得意で過去にも+4台の評価を受けたことがあります。中田選手もショートフリー共に決めて+2台。シニアに上がる準備は出来ました、という風に見えます。山本選手もサルコウは2本決めてきました。

友野選手は2本ともマイナス、壷井選手はアンダーローテーションで転倒。この辺決まってこなかったことで苦しい展開になっていました。

 

○4回転トーループを踏む要素でGOEプラス

  Name   Elements    Base   GOE Scores AvGOE
FS 鍵山 優真 2 4T   9.50   4.34 13.84 4.444
SP 鍵山 優真 1 4T+3T   13.70   4.07 17.77 4.222
FS 佐藤 駿 5 4T   9.50   3.26 12.76 3.556
SP 中田 璃士 1 4T+3T   13.70   2.71 16.41 2.889
FS 佐藤 駿 3 4T+3T   13.70   2.58 16.28 2.778
FS 三浦 佳生 3 4T+3T   13.70   2.31 16.01 2.333
FS 中田 璃士 2 4T+3T   13.70   2.17 15.87 2.333
SP 佐藤 駿 2 4T+3T   13.70   2.04 15.74 2.222
SP 友野 一希 1 4T+3T   13.70   2.04 15.74 2.111
FS 西野 太翔 1 4T   9.50   1.90 11.40 2.000
FS 蛯原 大弥 1 4T   9.50   1.76 11.26 1.889
FS 吉岡 希 2 4T   9.50   1.49 10.99 1.556
FS 吉岡 希 1 4T+2T   10.80   1.09 11.89 1.222
SP 三浦 佳生 4 4T   10.45 x 0.81 11.26 0.889

トーループも鍵山選手が最高評価で+4台をショートフリー共に出しています。佐藤選手は3本プラスをもらったただ1人の選手です。三浦選手、吉岡選手は2本成功。ただ吉岡選手はコンビネーションは2回転になりました。

友野選手はショート冒頭でいいコンビネーションを決めていました。後が続けばオリンピックチャンスもあったのですが・・。中田選手はショートフリー共にコンビネーションで+2台の評価です。この先頂点を目指していくには加点を+3台4台に上げていく、という作業は必要なのでしょうが、シニアに上がる準備は完了、と見える評価でもあります。

西野選手、蛯原選手、世界ジュニア組も1本決めていました。

 

○ステップレベル4

  Name   Elements    Base   GOE Scores AvGOE
SP 鍵山 優真 6 StSq4   3.90   1.84 5.74 4.667
FS 鍵山 優真 11 StSq4   3.90   1.78 5.68 4.556
FS 朝賀 俊太朗 3 StSq4   3.90   0.56 4.46 1.333

今回、ステップレベル4は2選手しかいませんでした。鍵山選手がショートフリー共にレベル4。総合24位だった朝賀俊太朗選手がフリーでレベル4をもらっています。昨年は14選手が20回レベル4をもらっていましたので、今回はかなり厳しかったと言えそうです。

 

○平均GOE+2.000以上のコレオ

  Name   Elements    Base   GOE Scores AvGOE
FS 鍵山 優真 10 ChSq1   3.00   2.07 5.07 4.000
FS 友野 一希 11 ChSq1   3.00   1.79 4.79 3.556
FS 大島 光翔 11 ChSq1   3.00   1.21 4.21 2.444
FS 壷井 達也 10 ChSq1   3.00   1.07 4.07 2.222
FS 山本 草太 4 ChSq1   3.00   1.07 4.07 2.111
FS 三宅 星南 4 ChSq1   3.00   1.00 4.00 2.111
FS 中田 璃士 11 ChSq1   3.00   1.00 4.00 2.000

コレオの最高評価も鍵山選手です。それに次ぐのが友野選手。フリーは散々といっていいような出来で、この出来だとオリンピックには届かない、とはっきりわかっている中での終盤のコレオだったかと思いますが、そんな中でもしっかりと滑って高評価を得ていました。

後は+2台までです。グランプリシリーズ組が多い中、大島光翔選手が高評価でした。一方で、佐藤選手、三浦選手の名前が見られません。表彰台に乗る選手がコレオであまり評価されない、というのは少し寂しいです。

 

○平均GOE+3.000以上の要素

  Name   Elements    Base   GOE Scores AvGOE
FS 鍵山 優真 1 4S   9.70   4.57 14.27 4.667
SP 鍵山 優真 6 StSq4   3.90   1.84 5.74 4.667
FS 鍵山 優真 11 StSq4   3.90   1.78 5.68 4.556
FS 鍵山 優真 2 4T   9.50   4.34 13.84 4.444
SP 鍵山 優真 1 4T+3T   13.70   4.07 17.77 4.222
SP 友野 一希 6 StSq2   2.60   1.11 3.71 4.222
FS 三浦 佳生 2 4S   9.70   3.88 13.58 4.000
FS 鍵山 優真 10 ChSq1   3.00   2.07 5.07 4.000
SP 鍵山 優真 2 4S   9.70   4.16 13.86 3.889
FS 鍵山 優真 12 FCCoSp3   3.00   1.11 4.11 3.778
FS 佐藤 駿 5 4T   9.50   3.26 12.76 3.556
FS 友野 一希 11 ChSq1   3.00   1.79 4.79 3.556
SP 三浦 佳生 1 4S+3T   13.90   3.46 17.36 3.444
FS 三浦 佳生 1 4Lo   10.50   3.60 14.10 3.444
FS 中田 璃士 1 4S   9.70   3.33 13.03 3.444
SP 鍵山 優真 7 CCoSp4   3.50   1.25 4.75 3.444
SP 三浦 佳生 6 StSq3   3.30   1.13 4.43 3.444
SP 山本 草太 5 CSSp4   3.00   1.03 4.03 3.444
FS 山本 草太 12 CSSp4   3.00   1.07 4.07 3.444
SP 山本 草太 6 StSq2   2.60   0.89 3.49 3.444
FS 鍵山 優真 3 3Lz   5.90   1.94 7.84 3.333
SP 三浦 佳生 2 3A   8.00   2.51 10.51 3.222
SP 友野 一希 4 3A   8.80 x 2.40 11.20 3.111
FS 鍵山 優真 9 CCoSp4   3.50   1.10 4.60 3.111
FS 山本 草太 9 StSq3   3.30   0.99 4.29 3.111
SP 鍵山 優真 3 CCSp4   3.20   1.01 4.21 3.111
FS 鍵山 優真 5 FCSSp4   3.00   0.94 3.94 3.111

ここまでに乗せてきたものとかなり重なりはありますが、評価の高いものを高い順に並べると、鍵山選手がやはり目立ちます。友野選手がレベル2ながらステップ、あるいはコレオ、三浦選手のジャンプ。といったあたりも上の方に入ってきます。佐藤駿選手は4回転トーループ1つだけ。この辺が鍵山選手との差でしょう。また、中田璃士選手も4回転サルコウ1つだけです。シニアの全日本を勝つには1つ1つの要素の評価を上げていかないと、まだ、届かなさそうです。

友野選手や山本選手は今大会では力及ばずという形ではありましたが、1つ1つの要素の評価は高いものがありますので、その辺はやはりグランプリ組だなあと思うと同時に、ノーミスすればチャンスあったんだよなあ、というのがこのあたりでも見て取れました。