前回の女子シングルに続いて、今回は男子シングルです。
○男子シングル 総合結果
| Pl | Name | Nation | Total | SP | FS |
| 1 | Ilia MALININ | USA | 329.40 | 111.29 | 218.11 |
| 2 | Yuma KAGIYAMA | JPN | 306.67 | 93.80 | 212.87 |
| 3 | Shun SATO | JPN | 288.54 | 95.84 | 192.70 |
| 4 | Stephen GOGOLEV | CAN | 281.04 | 94.38 | 186.66 |
| 5 | Adam SIAO HIM FA | FRA | 271.56 | 101.85 | 169.71 |
| 6 | Aleksandr SELEVKO | EST | 270.42 | 96.49 | 173.93 |
| 7 | Kevin AYMOZ | FRA | 269.13 | 84.74 | 184.39 |
| 8 | Daniel GRASSL | ITA | 254.94 | 88.53 | 166.41 |
| 9 | Lukas BRITSCHGI | SUI | 251.90 | 88.30 | 163.60 |
| 10 | Andrew TORGASHEV | USA | 249.41 | 89.07 | 160.34 |
| 11 | Nika EGADZE | GEO | 248.62 | 78.84 | 169.78 |
| 12 | Jacob SANCHEZ | USA | 241.74 | 85.15 | 156.59 |
| 13 | Kyrylo MARSAK | UKR | 234.67 | 83.36 | 151.31 |
| 14 | Vladimir SAMOILOV | POL | 233.41 | 77.98 | 155.43 |
| 15 | Adam HAGARA | SVK | 230.29 | 76.75 | 153.54 |
| 16 | Yudong CHEN | CHN | 225.02 | 74.36 | 150.66 |
| 17 | Andreas NORDEBACK | SWE | 224.66 | 72.59 | 152.07 |
| 18 | Tamir KUPERMAN | ISR | 224.40 | 76.63 | 147.77 |
| 19 | Donovan CARRILLO | MEX | 219.74 | 79.65 | 140.09 |
| 20 | Francois PITOT | FRA | 218.75 | 74.61 | 144.14 |
| 21 | Deniss VASILJEVS | LAT | 211.54 | 82.27 | 129.27 |
| 22 | Georgii RESHTENKO | CZE | 207.16 | 75.14 | 132.02 |
| 23 | Gabriele FRANGIPANI | ITA | 207.07 | 76.89 | 130.18 |
| 24 | Genrikh GARTUNG | GER | 192.31 | 73.20 | 119.11 |
| 25 | Kao MIURA | JPN | 71.05 | 71.05 | |
| 26 | Semen DANILIANTS | ARM | 70.94 | 70.94 | |
| 27 | Younghyun CHA | KOR | 70.92 | 70.92 | |
| 28 | Hyungyeom KIM | KOR | 70.71 | 70.71 | |
| 29 | Tomas GUARINO SABATE | ESP | 69.12 | 69.12 | |
| 30 | Maurizio ZANDRON | AUT | 67.82 | 67.82 | |
| 31 | Vladimir LITVINTSEV | AZE | 65.10 | 65.10 | |
| 32 | Yu-Hsiang LI | TPE | 64.74 | 64.74 | |
| 33 | Edward APPLEBY | GBR | 64.30 | 64.30 | |
| 34 | Alp Eren OZKAN | TUR | 60.10 | 60.10 | |
| 35 | Dias JIRENBAYEV | KAZ | 59.34 | 59.34 | |
| 36 | Fedirs KULISS | LAT | 56.85 | 56.85 |
男子は36人出場。最近は男子の方が出場人数が多いです。ショート通過ラインは72.59 昨年は73.00 一昨年は73.23 それほど変わらない通過ラインとなりました。
首位はやはりマリニン選手で2位と9.44差。オリンピックみたいなことが無ければ勝てそうですね、という点差。鍵山選手はトリプルアクセルが抜けて93.80の6位。3位までなら2.69差で十分射程圏ですが、今季フリーうまく行ってないからなあ・・・。4位の佐藤駿選手は3位と0.65差、2位とも6.01差。フリーが今期調子いい佐藤選手の方が表彰台に近い、という印象を受けます。三浦選手はジャンプ2ミスでショート落ちとなってしまいました。さらに韓国が2人ショート落ちで来期複数枠もらえないことが確定。ソミンギュ選手がシニアに上がるのですが、チャジュンファン選手かソミンギュ選手か、どちらか世界選手権に出られないことが早くも確定です。
フリー第1グループはヨーロッパから5人、東アジアが1人。世界ジュニアにも出ていたドイツのガルトゥング選手がルッツフリップで4回転3本構成、全部決めてくれば面白かったのですがクリーンに決まったジャンプは無くスコア伸びませんでした。最終的に24位という形で終わります。
アジア勢は日本以外ではシャイドロフ選手が欠場し、韓国もショート落ちしてしまったので、あとは中国のユドンチェン選手だけになっていました。ショートに続いてフリーも4回転サルコウを成功。フリーは150.66 トータル225.02 セカンドベストにあたるスコアで、第1グループ終わった時点まで首位に残りました。
第2グループもヨーロッパから5人。やはりヨーロッパ国数多く出てきます。そこにメキシコが1人入ります。
ショート18位、昨季世界ジュニア3位のハガラ選手がまずいい演技を見せました。4回転は回避してほぼミスなし。スロバキアの代表。開催地はチェコ。昔はチェコスロバキアでしたよね。独立ではなく、幸福な離婚、とか言われていたとかいないとか。非常に盛り上がりもありました。
ショート15位、出遅れた形のジョージア、エガゼ選手。このグループの中ではちょっと力が抜けていました。4回転3種類4本構成。クリーンには決まらなかったですが4本すべて降りました。本人比はまずまず、といったくらいだったでしょうか。フリー169.78 トータル248.62で首位に立ちます。
第2グループには今期苦労していたラトビアのバシリエフス選手もいました。今回も2転倒含めジャンプがうまくいかず、やはり苦労する展開になってしまいました。フリー129.27 トータル211.54 12人残して9位。来期は、1シーズン、しっかり環境整えて頑張ってほしいです。
前半終わってエガゼ選手が248.62で首位。ポーランドのサモイロフ選手が233.41で2位にいます。エガゼ選手でトップ10に残るかどうか、くらいのスコアに見えます。
第3グループ最初は、オリンピックでも同じ場面で出てきました、ウクライナのマルサク選手。ショートで10位とは1.79差。ひょっとして来期2枠確保ある?? という位置にいます。冒頭4回転ルッツを初成功。これは・・、と思われましたが次のサルコウは抜けて2回転になりました。あとは、コンビネーションが1つ入らなかったくらいでしっかりまとめた印象です。リーダーズシートのエガゼ選手はスマホいじってましたけど。ロシアで練習するジョージアの選手から見たウクライナの選手というのはどういう存在なのでしょう?
フリー151.36 トータル234.67はパーソナルベスト更新。11人残して2位。2枠はちょっと苦しいかな?
続いてフランスのエイモズ選手登場。フランスはショート終わって2位と11位。来期3枠の瀬戸際、という状態でもあります。ボレロ。毎回ハラハラさせられるエイモズ選手の演技。冒頭の4回転からのコンビネーション決まりました。2本目の4回転は転倒。ここから崩れるか、立て直すか。非常に心配だったのですが、ここからが素晴らしかった。このボレロが見たかった。中盤のステップ、最終盤のコレオ。ようやくこのボレロが見られました。エガゼ選手はやっぱりスマホいじってたみたいだけど。
フリー184.39 トータル269.13 10人残して首位に立ち、フランス3枠確保にも大きく前進しました。
次は世界ジュニア4位だったジェイコブサンチェス選手。アメリカはマリニン選手以外の2人がしくじると、3枠取り逃す可能性が残っている、という情勢です。4回転無し構成。トリプルアクセル2本目が抜けた時は危ういのではないかとも思いましたが後はまとめました。フリー156.59 トータル241.74でパーソナルベスト更新。9人残して3位。これでアメリカ3枠はマリニン選手がちゃんと滑れば大丈夫、という状態は作り出しました。
残り9人、スイスのブリッチギー選手が出てきます。今期はあまり満足できる演技が出来ていない印象でしたが、このフリーも本人比では今一つだったでしょうか。4回転は1つ目がステップアウト、2つ目は3回転に。後半のトリプルアクセルが転倒。それでもまずまず点が出せる総合力のある選手。フリー163.50は出してトータル251.90がシーズンベスト。8人残して2番目に入り、スイス来期の2枠を確定させます。
次はイタリアのグラスル選手。イタリアは3枠欲しい国ですが、もう一人のフランジパーニ選手が8人残して15位。すでに不可能なので、しっかり2枠を確定させるのがノルマで、あとはショートで7.96差の3位にどこまで迫れるか、といったところ。4回転3本構成。すべてきまってくれば、というところでしたが、qに<に抜け2回転。いい雰囲気のコンクラーベに見えたのですが、回転足りないと点は伸びない。フリー166.41 トータル254.94 7人残して2位。イタリア来期2枠は決めました。
第3グループ最後はアメリカのトルガシェフ選手。オリンピックではいい演技を見せていましたが今回はどうか? 冒頭の4回転は耐えつつ降りましたが2つ目は抜け2回転に。あとはだいたいよかったでしょうか。最後にリカバリーコンビネーション付けようとしてうまくいかなかったですが、印象はいい演技でした。フリー160.34 トータル249.41で6人残して4位。トップ10確定です。
第3グループ終わってエイモズ選手が269.13の首位で残っています。イタリア、スイスの来期2枠が確定。フランス、アメリカも2枠以上が確定。ジョージアはこのままだと11位で2枠取れないですけど、エガゼ選手以外にしっかりしたシニアがいないので、あまり問題ないかもしれません。
最終グループは鍵山優真選手から。鍵山選手がしくじると、ちょっと日本の3枠が心配かも、という部分もあるなかでのトゥーランドット。今期はまったくいいところなく、毎回トゥーランドット姫に打ち首になっていたフリー。4回転は3本構成。フリップはなし。4回転フリップなんていらなかったんだ。完璧でした。トゥーランドット姫もこれは認めざるを得ない。全要素全ジャッジプラス評価。エイモズ選手の、さあ、こちらへ、リーダーズシートへお越しくださいポーズ。あれ、誰かにやってほしかったんですけど、エイモズ選手がやるとは思わなかった。フリー212.87はパーソナルベスト トータル306.67 圧倒的な首位に立ちました。
残り5人、今季第復活のゴゴレフ選手。久しぶりのカナダ2枠確保、だけでなく表彰台も狙える位置。鍵山選手が作った空気にしっかり乗って、こちらもほぼ完ぺきと言える演技でした。4回転3本構成。オリンピックに続いて今回も素晴らしい出来でした。フリー186.66がパーソナルベスト。トータル281.04でこれもパーソナルベスト。4人残して2位。カナダの来期2枠とグランプリシリーズシード権も確定させました。
続いてショート4位の佐藤駿選手。首位に立つには210.84が必要なのでかなり厳しいですが、どこまで出せるか? 相変わらず冷静なファイアーバード。冒頭の4回転ルッツを今回も完璧に決めます。トリプルアクセルからの3連続、4回転トーループからのコンビネーション、さらに2本目の4回転トーループ。ジャンプを次々に決めていきます。そしてそのままノーミス。今シーズン通じて転倒無しかな? とにかく強い今シーズンでした。フリー192.70 トータル288.54 3人残して2位。強かったのだけど、結局鍵山選手に今期トータルスコアでは勝てなかった、という現実も残りました。
残り3人。エストニアのアレクサンドルセレフコ選手が出てきます。パーソナルベストは250点台という選手。この展開で表彰台争いするのはちょっと荷が重いですが、4回転ルッツ込みでノーミス出来ればあるいは、というところでしたが転倒となりました。それでも以降は次々ジャンプを決めていきます。結局ミスは冒頭の4回転ルッツだけ。フリー173.93はパーソナルベスト。トータル270.42もパーソナルベストで2人残して4位。表彰台には届きませんでしたが、6位以内を決め、来期エストニア2枠を確定。初の兄弟ワールドのチャンスを作りました。
残り2人、アダムシャオイムファ選手。ここまで最終グループはいい流れで来ていました。4人滑って目立ったミスは1つだけ。その流れに乗って行ければ、というところだったのですが2つ目のジャンプ、4回転ルッツで転倒。それだけならまだよかったのですがサルコウが2回転になり、その後のジャンプでステップアウトが2つ。最終グループのいい流れを壊してしまいました。それでもスピンステップコレオはさすがの出来でスコアはまずまず出てフリー169.71 トータル271.56 1人残して4位。フランス3枠は確定させました。
最終滑走、イリアマリニン選手。優勝するには195.39以上が必要です。ショートの点差があるので、マリニン選手にとってはそれほど高いハードルにはなっていません。どんな構成で来るか? というところでしたが、冒頭は4回転ルッツ出来ました。次はトリプルアクセル? TESカウンターが4Aって言ってますけど、あれ? 次に4回転ルッツを決め、そのあと、3回転のフリップ? いつもここループじゃなかったっけ? と思っていたらTESカウンターは4回転フリップのリピートと言っています。 あれ4回回った??? 私の目は節穴か? いずれにしても順調に滑って後半、4回転からコンビネーションを決めていきます。最後はトリプルアクセルではなくてダブルアクセルになってましたけど、これは最初からそのつもりだったかどうか? そしてジャンプはもう一つ、バックフリップを付けて、スピン2つ入れてフィニッシュ。ノーミスでした。結局節穴だったのはTESカウンターでアクセルはトリプルでしたし4回転フリップのリピートもなし。オリンピックを挟んでるんで、雪辱感ありますけど、それを横に置くと、普通に滑って普通に結果出しましたね、というマリニン選手でフリー218.11 トータル329.40 しっかり3連覇となりました。
結局、オリンピックからシャイドロフ選手が外れてそこにマリニン選手が収まった、という形になりました。昨年の大会からシャイドロフ選手が外れて、佐藤選手が下から上がってきた、とも言えます。グランプリファイナルそのまま、ともまた言えます。こうして振り返ると、今期の実績が結局そのまま最後も出たな、というところだったかと思います。
アメリカと日本とフランスが来期3枠確保。カナダ、エストニア、イタリア、スイスが2枠です。来期は、どんなメンバーになるんでしょうか。3連覇は今世紀も結構いますが、4連覇は81-84年のスコットハミルトンさんまで遡らないといないようです。普通に戦うと、ちょっとマリニン選手が負ける気がしないのですが、オリンピック勝てなかったので引退することもないでしょうし、次のオリンピックまで勝ち続けるんでしょうか?