地方大会 お金取ります?

前回、スケート連盟お金持ちだし、フィギュアスケート全日本選手権は興業として成り立っているのに、賞金なしで選手からエントリーフィー取るの??? というようなことを書きました

 

今回は、じゃあ、地方大会は、どれくらいのエントリー費が生じているのだろう? というのを見てみます。

全日本選手権は一人15,000円(カップル競技も1人15,000円なので、各カップル30,000円計算)でした。この金額は、地方大会でも同じです。

以下、2019年の実績を計算しました。

 

全日本選手権

男子31 女子29 ペア1組 アイスダンス4組

70人 × 15,000円 = 105万円

 

全日本ジュニア

男子29 女子30 アイスダンス2組

63人 ×15,000円 = 94.5万円

 

東日本+西日本

男子94 女子118 アイスダンス5組 ペア1組

224人 × 15,000円 = 336万円

 

 

地方大会

男子103 女子313  ノービスは数えていない

416 × 15,000円 = 624万円

 

全日本選手権およびそれにつながる地方大会(全日本ジュニア含む)において、合計すると、

 

105+94.5+336+624 = 1,159.5万円

 

1,000万円を超えるエントリー代が発生しています。

今回はノービスはカウント外としました。ノービスを入れた場合はさらに金額は増えて、全体で1,500万円ほどにまでなるはずです

 

地方大会も、主催は日本スケート連盟です。主管はそれぞれ地方の連盟が担当しています。

各大会の入場料は、有料/無料 どちらもありますが、地方大会は無料の方が多いでしょうか。全日本ジュニアは有料。西日本選手権は有料だけど東日本選手権は無料だったり、東日本無料なのにその予選相当の東京選手権は有料だったり、さまざまです。

ただ、高くても3,000円 全日本と比べると、大きな価格差はあります。全日本ジュニアなんかはそれなりの客数いるように見えますし、ジュニアグランプリファイナル? とか言われたりもした一時期の西日本ジュニア、横井ゆは菜、紀平梨花、白岩優奈、坂本花織、山下真瑚、本田真凜のフリー最終グループ、なんて入場料いくらの価値がある? みたいな試合も時にはありますが、基本的には全日本と違って、収支としてはマイナスでしょう。

 

そう考えれば、受益者負担ということで選手がエントリー代を払うのはわからないではないし、妥当は妥当だと思います

ただ、勝ち上がっていくと、大会出場料だけで結構な金額がかかります。

ジュニアで地方大会から全日本ジュニアまで勝ち上がり、さらに全日本の出場権まで得ると、4試合あるので6万円かかります。

本田一家とか結構すごいです

ジュニアの二人は理論上最大4試合、シニアの二人もブロック大会から出ると3試合あります。2×4×15,000+2×3×15,000=21万円。最大でこれだけかかります。理論値ですけど。

昨シーズン、姉妹で全日本にまで進んだ竹野姉妹は、実際に二人で9万円かかっているはずです。横井家も、そろそろゆは菜選手はブロック大会あたりは出ないようになってきていますが、ジュニアのきな結選手含め、下から全部勝ちあがっていくとすると10.5万円かかります。

あの本田家が、21万円に困ってるとは思いません。でも、21万円って、結構な金額であるのも確かです

横井家はどうだろう? 強化指定Aに入ってますし、グランプリシリーズで賞金を稼ぐ権利はありますが、明確なスポンサーはまだついていなかったはずです。この辺の、スポンサーは付かないけど上位にいて世界を転戦するクラス、というのが一番金銭的につらい、なんてことも聞いたりします

 

この辺の、エントリー費用というのはどうなんでしょう? 妥当なものでしょうか?

 

ある程度妥当なような気はするんですよね

実際、地方大会は収支はマイナスなはずですから

そして、エントリー費用として集まる1,000万円ないしは1,500万円くらいの金額は、これくらいまとまれば上位選手の強化費として、何人分かになる

一方で、それはそれとして、普及という面から見て、地方大会に出てくるレベル、バッジテスト6級あるいは7級という、トップを目指す入り口はクリアした選手たちには、全日本につながる大会のエントリーは無料にする、ということを考えるのもありかと思ったりします

 

まあ、フィギュアってそもそもお金かかるんで、高々15,000円の試合エントリー費用がなくなったからって、どれだけ助かるか? というと、大した影響はないとは思うんです

それでも、今回はコロナで懐が痛んでいる人がそれなりにいる

一方で、連盟は、元々結構お金を持っている中で、今回、特に懐は目立って痛んではまだいないはずなんですよね。

なので、今年、あるいは来年くらいまで、限定的にでも、エントリー費用をゼロにする、というようなことがあってもいいのかな、と

そんなことを思ったりします

 

 

 

 

 

全日本選手権 お金取ります?

入場料の話じゃないです。

 

前回、スケート連盟の財務状態は、だいぶ余力がありますよ、コロナコロナ世の中言ってますけど、スケート連盟の財務状態は、基本的に問題ないはずです、というお話をしました。

 

ただ、選手たちの財務状態は、どうなんでしょうか?

この辺は、正直なところよくわかりません

トップの方の選手にはスポンサーというのが割とついていますが、そのあたりとの契約は、基本的にはコロナ関係なく維持されるのではないか、と思いますが、中には、更新のタイミングで切られちゃうようなこともあるかもしれないでしょうか

はっきりと出ているのは、この春から夏のアイスショーはほぼ全滅、というのがあると思います。このあたりは、中堅選手にとって、ある程度の収入源となっている部分もあったでしょうから、いくらか痛いかもしれません

あとは、各選手のご家庭がどうか?

こんなの、わかりようがないですけど、中には、多少傷んでいる人もいるのではないかとも思われます

 

さて、ここからが本題

スケート連盟主催で、毎年、全日本選手権が開かれています

まだ今年の要項は出ていないので、今年も同じなのかは確定していませんが、昨年以前はずっと変わらないでいるものがありました。

各選手は、出場するために必要なものがあります

15,000円です

各選手なので、ペアやアイスダンスは、それぞれ15,000円で、一組30,000円が必要です。

 

まあ、わかるんですけど

受益者負担、ということで、大会に出る選手が出場料を払う

その辺のマラソン大会とかでもそうですよね。大会の運営にはお金がかかりますので、その試合に出たい、と言う人がお金を出し合ってその運営費をいくらか賄う、というのは、自然と言えば自然な考え方です

 

全日本選手権と名の付く大会で、選手から参加料を徴収する競技というのは結構あります

例えば、卓球なんかも参加料を取っています。卓球は、出場選手数も半端ないので、大会運営においてそういった選手たちを管理するのも大変、という部分もたぶんありますが、一方で、賞金が出ます。全体から参加料を取りつつ、成績優秀者には賞金が出る、というのはある種バランスが取れているかと思います。

体操協会なんかも、天皇杯では1選手1万円の参加料を取っています。女子選手のみ、JASRAC負担金500円、というのは床競技の音楽を指すんでしょうけど、これはどうにかならんのか? という気もしますが、ともかく、参加料を取っています

まあ、ただ、体操協会は、すごく潤っている、というような協会でもないですしね。結果はこれまでだいぶ出してきた競技ではあるんですけれど。

 

それと比べると、スケート連盟というのは潤っている連盟です。

そして、この、全日本選手権、というイベントは、明らかに興業として成り立っています

主に入場料収入を元にして、毎年黒字を出しています。2018年大会はおおよそ1億円の黒字でした。また、その外数(大会毎ではなくシーズン契約だと思われるため)として、放映権料収入が入ります。

 

という催しにおいて、選手たちから参加料取りますか? というお話です。

 

大した額ではないです。15,000円。羽生選手や紀平選手が、15,000円に困っているなんてことはないでしょう。とはいえ、その二人に向かって、試合に出たいならお金出しなさい、というのも違和感ありますけれど

もちろん、15,000円に相当する見返りが、トップ選手だけでなく、ショート落ちするような位置の選手にもあることはわからないではないです。会場は設営しないといけませんし、バンケットのメニューもそれなりの金額するでしょう

なので、対価として意味があることは否定はしません

ただ、選手たちを支援していく、というのが一つの大きな目的の団体なので、財政面に余裕があるなら、参加料という形で選手からお金を取らなくてもよいのではないかな、と思います

 

ただ、難しいのは、同じスケート連盟の中の他の競技との兼ね合いでしょうか

スピードスケート、ショートトラックにも、当然、全日本選手権に相当する大会はあり、それらは基本1名10,000円となっています(1種目5,000円のパターンもある)。

まあ、その辺は、フィギュアだけは明らかに興業として成り立っている、というあたりの理由で整合性とるんですかね

 

ちなみに、スケート連盟と比べて、各段に財政面で貧弱なカーリングは、全日本選手権の参加料は無料です。「全国農業協同組合連合会の協賛により無料とする。」 と大会要項に明記されています。

そんなんだから競技力の割に財政が貧弱で強化にお金費やせないんだよ、と思わないこともないですが、強化の対象となるチーム自体からお金集めても仕方ない、という意味では妥当な対応と思います

 

トップ選手が15,000円に困っているとは思っていません。

中堅選手も、15,000円くらいじゃ、逆に、大した足しにはならないでしょう

それでも、連盟というものの理念として、財政に余裕があり、興業として成立して大きな黒字が出ている競技会において、選手から参加料を取るのはいかがなものか、とどうしても感じてしまいます

 

特に今年は、コロナウイルスというものが蔓延し、各地で、経済的に困窮しているひとがいます

選手たちのご家庭でも、そういった部分がいくらかあってもおかしくはありません

 

全日本選手権、というものにおいて、選手から参加料を徴収するのを、やめていくいい機会なのではないかと思います

 

 

 

 

日本スケート連盟の財務余力

前回、相撲協会の財務余力を見ました。

相撲協会はかなりの金持ち団体ですが、協会員の給料という固定費が大きいため、本場所という興業が行えずに収入が途絶えるとちょっと苦しい。ただ、持ってる金額が桁違いなのでまだ大丈夫、というものでした。

 

さて、では、割とお金持ってそうなスケート連盟はどうでしょう?

ちょっとその辺を今回は見ていきます。

 

スケート連盟の最新の決算は2019年6月期のものです。もうすぐ2020年6月期が終わりますが、これ、決算書が出るのは9月の終わりころになるので、まだ全然見えてきません。

2019年6月期の決算については以前に見ました。

18年6月期に続いて、2年連続で5億円レベルの大きな黒字があり、純資産に相当する正味財産が31.8億円まで増えています、というような状態でした。

 

資産合計

3,533,156,234

負債合計

351,535,352

正味財産合計

3,181,620,882

 

負債が3.5億円ほどに対して資産が35億円と10倍水準であります。差し引きで正味財産は31.8億円ほど。かなり大きな資産を持っています。

 

流動資産合計

1,471,876,630

固定資産合計

2,061,279,604

資産合計

3,533,156,234

 

その資産の持ち方ですが、スケート連盟も、それなりに固定資産扱いのものがあります。一方、すぐに現金のように使える資産である流動資産も14.7億円あります。それなりの金額。これでどれだけ暮らせるか?

 

スケート連盟の年間の支出はどれくらいあるのでしょう? 2019年6月期は40.2億円の経常費用がかかっていました。スケート連盟の支出は年ごとに大きく変わります。2019年6月期は結構特殊な年。世界フィギュアを開催したシーズンでした。世界フィギュアに賭けた特別事業費が12.85億円あります。それを除くと27億円台です。

 

実は、連盟自体の本当の固定費は、年間3億円程度しかありません。なので、14.7億円の流動資産があれば理論上5年近くは暮らせます。前回見た相撲協会は、金持ちだけどそんなに5年も何もしなくても暮らせる、というようなことはありませんでした。その差は、相撲協会は協会員という名前の関取たち含め、多くの人達に給料を払わないといけないため、そこが固定費として重くのしかかっていました。一方、スケート連盟にとって、選手たちは給与を払う対象ではありません。したがって、選手たちを支援する費用は固定費にはなりえないわけです。なので、固定費が軽く、連盟自体はちょっと世の中止まっても、いきなりつぶれるというようなことはありません。

相撲協会とスケート連盟では、ビジネスモデルがだいぶ違う、ということが言えます。公益法人に向かって、ビジネスと言ってしまうと怒られるなら、収益モデル、と言い換えましょうか。

 

スケート連盟の支出の中で、19年6月期決算において最もお金がかかっていたのは、特別事業費という名の大会運営費用でした。

 

2019年スケート連盟の支出額比率

 

支出の半分が特別事業費 = 大会運営費です。ここでいう大会とは、NHK杯フィギュア、全日本フィギュア、世界フィギュア、スピードスケートワールドカップ、の4試合でした。実際にはこの全体の支出の半分である大会運営費の中の6割が世界フィギュアの運営費です。

 

何が言いたいかというと、準備もしていない段階で大会が中止になっても、連盟の懐は痛まないけれど、準備をしてから中止になると懐が結構痛む、という話です。大会運営費は固定費扱いではないですが、大会の準備をしてしまえば実際に発生する支出ですので、結構痛い、ということになります。

例えば、18年のNHK杯フィギュアで懸かった費用は3.91億円でした。大会がもし直前で中止になれば、賞金などが発生しないことでわずかに出費が減りはしますが、9割以上はそのまま費用が掛かったうえで、メインの収入源となる入場料を得られないので、大きな赤字を抱えることになります。

 

ただ、それでも、15億円近い流動資産を持つスケート連盟としては、痛いけれど支えきることは問題なくできる、という水準ではあります。

 

固定費、大会運営費、以外で毎年何にお金が使われているのか?

それは、大事な大事な、選手の強化費です。

これは、上記の円グラフでは、強化費と書かれた項目だけでなく、一般事業費からも割り当てられています。

 

強化派遣費推移

 

決算書の中に、判別しにくい項目もあるので、概算ですが、各年の強化・派遣費はこのグラフのようになっています。2019は2018年7月から2019年6月までのシーズンの意味です。

ショートトラックが2016-17シーズンから初めて数字が入っている形になっていますが、それ以前はスピードスケートとショートトラックの区別が決算書から読み取れませんでした。

近年は毎シーズン7億円ほどの強化・派遣費が捻出されています。これを次のシーズンも普通にねん出することができるか?

 

結論から言えば、できます。間違いなくできます。

 

万が一、収入が途絶えた場合、上記の流動資産からだけだと年間7億円を支出するのは、多少の不安がある水準です(できなくはないけど)。ただ、資産はもう一つありました。固定資産です。

 

固定資産は20.6億円あると上記の表に出しました。このうちの19.0億円は特定資産という、特定の目的のためにもっている、と宣言されている資産になっています。

特定の目的とは何か?

 

退職給付引当預金 みずほ銀行定期預金 91,351,000
特別基金引当預金 三菱UFJ信託銀行定期預金 10,000,000
積立引当預金(フィギュア関係) 三菱東京UFJ銀行定期預金 20,000,000
積立引当預金(強化関係) みずほ銀行定期預金 1,776,646,213

これは決算書の財産目録に書いてありました。17.77億円相当がみずほ銀行に定期預金として預けられていて、これは、強化関係のものである、とありました。

つまり、固定資産の中に、実質的にすぐ現金化できる強化に使用できる資産が17.77億円ある、ということです。

来シーズンも、その次のシーズンも、収入がちょっとやそっと途絶えても、昨シーズン並みの強化費の捻出は問題なくできます。

 

今日のお話は、簡単にまとめてしまうと

スケート連盟はコロナでNHK杯や全日本のような主催大会が中止になると、収益が損なわれるけれど、十分に今の段階でお金持ってるから、1年2年くらいなら、今までと変わらず選手の強化費は出せるよ、というお話でした

 

 

日本相撲協会19年12月期決算と財務体力

さて、久しぶりにお金の話をします

ずいぶん前に、日本相撲協会の財務状況について記したことがありました

当時は2017年12月期の決算までの数字のお話でした

その後時間が経ち、2019年12月期の決算まで出ています

今回は、その直近の決算に関してと、コロナで本場所が出来なくなってしまった今、財務状況はどうであろうか? というお話をします。

 

日本相撲協会経常収益推移

 17年決算の話の時に、売上に相当する経常収益は右肩上がりに来ていて、120億円を少し超えるくらい、というお話をしました。

18年19年は、右肩上がりは止まりましたが、120億円を超えるあたりにあるのは変わっていません。2019年の経常収益は123.5億円でした。

 

相撲協会の収益の推移

売上のほとんどは相撲事業で上げています。2019年は106億円が相撲事業から得た売上です。

 

相撲協会の正味財産増減額推移

正味財産増減額は、一般的な企業で言えば、当期純利益に相当するものです。

これが2017年をピークに下がってしまってきています。ただ、それでも18年19年はしっかり黒字でした。2019年は2.07億円の正味財産増加を成し遂げています。

 

相撲協会の部門別 計上増減額推移

前回のお話の時に、相撲協会で稼いでいるのは相撲事業だけでなく、国技館の貸し出しをする貸館事業や、広告・物販の部門もある、ということを記しました。

18年19年も、これら3部門で利益を上げているわけですが、様相が少し変化していて、相撲事業の利益が減少してきています。一方、貸館事業、広告物販は安定しています。19年は、貸館事業で5.49億円、広告・物販で3.32億円の利益相当額があった一方、相撲事業では1.92億円に留まりました。

 

相撲協会の正味財産期末残高推移

正味財産期末残高は、一般的な企業で言えば総資産のようなものです。これが19年末時点で379.6億円あります。これが、これまで積み上げてきた相撲協会の資産です。ある意味で内部留保をかなりの額ため込んでいるというのがわかります。

 

さて、大相撲は3月場所は無観客、5月場所は中止となりました。

上記は昨年までの財務状態で、それを見る限りでは日本相撲協会は非常に裕福である、ということが言えます。この相撲協会が、本場所の中止などにより財政状態が危うくなるようであれば、ほかの、取り立てて裕福とは言えない団体は、さらに危ない、という可能性もあります。

では、コロナの影響で相撲強化の財務状態はどの程度痛む可能性があるでしょうか?

 

固定費、という概念があります。飲食店などがコロナ影響で店を開けず売り上げが上がらないのだけど、でも、家賃などの固定費は店を開けようが開けまいがかかるので辛い、というあれです。

相撲協会も、本場所があろうがなかろうが、固定的にかかる費用というものがあるはずです。これが、持っている資産に対して過大である場合、一見財政状態が豊かに見えても、一気に苦しくなっている可能性があります。

 

相撲協会の事業費中の主な固定費推移

何をもって固定費か? というのはちょっと難しい部分があるわけですが、例えば従業員の給与関係は固定費になります。相撲協会の場合、力士に対しての養成費や奨励金というのもそれに入るものかな? と推測して固定費として入れています(本場所の賞金などであれば本場所がなければ発生しないので固定費にはいれませんが、ここではそういうものではないと推定)。

賞与なんかも、景気が悪ければ減額、というのが世の常ではありますが、計算するときには固定費にいれます。

その辺ひっくるめて、この辺が主な固定費かな、というのを見ると、90億円程度はあるだろうと見ています。このほかにも管理系で数億円は固定費がいるようなので、大ざっぱに年間100億円近い固定費がある、と推測できます。

120億円ほどの事業規模のうち、100億円近い固定費がある、というのは、結構固定比率が高い商売(と言ったら怒られるのかもしれませんが)だな、と感じます。

ああいった興業商売は、費用のほとんどが人件費、ということなのでしょう。

 

さて、固定費率が高い、ということは、本場所があろうがなかろうが、ほとんど変わらず費用が掛かる、ということです。なので、本場所が無観客でチケット売り上げがないというのはつらい。さらに、本場所が中止になれば放映権収入入らないし、関係収入全部なくなるので辛い、ということになります。

さらには、相撲協会は副業的なところで費用をあまりかけずに収益を得ている、というお話を以前にしました。国技館を使った貸館事業、というやつですね。この事業は当然、壊滅しているはずです。6月の貸出予定もゼロ。まあ、当然ですね。考えるまでも調べるまでもなく、今、誰も、国技館なんて借りてイベントやろうなんてしません

 

というわけで、副業収入も途絶えてしまう(広告物販事業は貸館事業よりはましだろうけど)ので、収入面ではかなり苦しいことになってしまっているはずです。

 

さて、この収入が途絶えてしまったのに固定費が重い、という苦境は、相撲協会が持っている資産で支えることができるでしょうか?

 

結論から言うと、微妙な部分はあるけど、たぶん大丈夫。

 

貸借対照表の方を見てみます。

 

資産合計

47,316,372,024

負債合計

9,353,176,414

正味財産合計

37,963,195,610

2019年末の資産、負債、財産です。

負債が100億円弱ありますが、資産が473億円にも及ぶため、正味財産として380億円ほどあります。これは、19年の決算の話のところでも見た、正味財産の推移にあったものと同じです。380億円もの財産があれば、年間100億円ほどの固定費が発生している中で収入が途絶えたとしても、3.8年ほど持つじゃないか、と一瞬見えます。ただ、それはまやかしです。

 

流動資産合計

3,473,115,666

固定資産合計

43,843,256,358

資産合計

47,316,372,024

 

資産は、流動資産と固定資産に分かれます。流動資産は、手元にある現金のようなもので、お金払って、と言われたときにすぐに払える状態の金額をさします。一方で、固定資産は固定化されてしまった資産で、お金払って、と言われてもすぐにお金として払えない状態のものです。一番わかりやすいのは土地ですね。明日お金払って、と言われたときに、どれだけ土地を持っていても、それを売って現金化してお金として払うには時間がかかります。

 

なので、すぐに支払えるのは35億円ほどでしかない、と言えます。

この時点で、年間の固定費100億円にはだいぶ遠く、4か月分程度の金額しかないことがわかります。

 

流動資産合計

3,473,115,666

流動負債合計

2,685,476,726

 さらに見ていくと、流動負債、というものがあります。これは、お金払って、と言われていてもうすぐ払わないといけない金額に相当します。

なので、実際には流動資産から流動負債を引いた金額しか余剰はありません。

流動資産の余剰は8億円ほどです。この金額だと、年間で100億円に及ぶ固定費に対して、収入が途絶えた状態ではほとんど持ちません。

 

さて、どうしましょう?

資産には流動資産の他に固定資産がありました。固定資産にもさまざまあるので、その中で現金化しやすいというか現金に近いものが十分にあれば、なんとかなるでしょうか

 

土地

9,400,000,000

定期預金

100,000,000

昭和報謝基金資産

24,016,854

博物館資料

48,343,622

基本財産 合計

9,572,360,476

 固定資産は基本財産や特定資産に分けられますが、上記は基本財産の方です。

評価額94億円の土地があります。こんなもの、すぐに現金化することは出来ませんね。

ただ、定期預金1億円。これは、ほとんど現金みたいなものでしょう。100億円と比べると大した額ではないですが、こういうものは固定資産くくりであっても、素早く現金化できるはずです。

 

退職給付引当資産

5,483,917,100

役員退職慰労引当資産

398,700,000

減価償却引当資産

12,221,144,447

国技館改修基金

3,677,468,554

公益目的事業用資産

3,000,000,000

管理目的用資産

2,000,000,000

建物

16,058,855

特定資産合計

26,797,288,956

 特定資産はこういうものに使う予定、という区分に従って入っていて、どういう持ち方をしているかはこれだけ見てもよくわかりませんね。

ただ、退職給付引当資産や役員退職慰労引当資産あたりは、将来的に従業員に払うためのもの、という意味合いになるので、この辺をほかの用途に流用することはなかなかできないでしょう(退職金規定などを変える、ということができればやれますけれど).

一番大きな金額として、減価償却引当資産、というのがあります。これは国技館を建て替えるための準備として積み上げてきているものなようです。その次の国技館改修基金は、建て替えではなく修繕をするための準備金です。

 

減価償却引当資産

 

定期預金

6,900,000,000

金銭の信託

253,764,447

国債・地方債

4,046,280,000

社債

1,021,100,000

国技館改修基金

 

普通預金

3,034,381,839

定期預金

200,000,000

金銭の信託

443,086,715

 これら資産の持ち方を見てみると、すごいですね、普通預金で30億円なんてのがあります。定期預金69億円なんてのもいます。

 

これらがそのまま使えれば、年間の固定費くらいは問題なく支えられる計算になります。問題は、そのまま使えるのか? という点です。

特定資産、というのは特定の目的のために持っている資産です。減価償却引当資産は、国技館建て替えのため、国技館改修基金は、国技館の改修のため、と明言されています。

そのため、これらの資産はその目的のためにしか使用することができません。ただ、これら特定資産は、目的外取り崩しの要件、といったものが通常定められています。この要件に合致すれば、国技館の建て替え以外にもこの資産を使うことができます。

 

要件がどういったものなのかは、実際のところよくわかりません。ただ、以前、相撲協会は各種不祥事により大きな赤字を計上していた時期がありました。この時期には、その赤字を、減価償却引当資産の取り崩しにより補填していた、ということがあります。

そのあたりから考えると、コロナだろうがそれ以外の何かだろうが、本場所が開けず収入が途絶えた状態、というのは、減価償却引当資産を取り崩してもよい、目的外使用の要件に、おそらく合致しているもの、と思われます。

 

減価償却引当資産は、定期預金で69億円、国債などで40億円、といったものなど、ほぼ現金に近い状態で120億円あまりあります。

そういったことから考えれば、本場所の一場所や二場所なく、協会員の給料を中心とした固定費が多額であっても、十分支えていくことができるだろう、ということが見て取れます。

 

大ざっぱにまとめると、金持ちでも固定費が大きいとコロナで営業止まってしまうとつらい。でも、金持ちなので数カ月から1年くらいは止まったままでもなんとかなる。ただ、国技館建て替えとかのお金はなくなっちゃうけどそうなると、というものでした。

 

勝武士さんのご冥福をお祈りいたします

 

 

19-20 男子シングル ジャンプスピンステップ

さて、今回が19-20シーズンの振り返りの実質的な最終回のつもりです。

女子で並べたように、男子シングルの、ジャンプ、スピン、ステップのショートフリー合わせてのスコアランキングを見ていきます。

 

●ショートフリー合わせてジャンプ90.00以上

  Grade Event Name Nation Jump Base GOE
1 GPF Grand Prix Final Nathan CHEN USA 149.88 115.80 34.08
2 GP Skate Canada Yuzuru HANYU JPN 136.16 108.85 27.31
3 JGPF JGP Final Shun SATO JPN 111.10 92.79 18.31
4 4CC Four Continents Yuma KAGIYAMA JPN 110.29 92.35 17.94
5 CS Lombardia Trophy Boyang JIN CHN 109.47 94.95 14.52
6 IC Challenge Cup Shoma UNO JPN 109.16 95.49 13.67
7 ECC Europe Championships Dmitri ALIEV RUS 107.87 98.22 9.65
8 GP Rostelecom Cup Makar IGNATOV RUS 105.95 91.87 14.08
9 GP Internationaux de France Alexander SAMARIN RUS 102.82 104.33 -1.51
10 GP Skate Canada Nam NGUYEN CAN 102.82 90.93 11.89
11 GPF Grand Prix Final Kevin AYMOZ FRA 101.99 89.35 12.64
12 JGP JGP Baltic Cup Daniil SAMSONOV RUS 99.36 86.19 13.17
13 4CC Four Continents Junhwan CHA KOR 98.07 88.01 10.06
14 CS Ice Star Daniel GRASSL ITA 98.06 90.92 7.14
15 4CC Four Continents Kazuki TOMONO JPN 96.92 87.60 9.32
16 JGP JGP Croatia Andrei MOZALEV RUS 96.58 87.81 8.77
17 CS Autumn Classic Conrad ORZEL CAN 96.45 96.63 -0.18
18 ECC Europe Championships Morisi KVITELASHVILI GEO 95.66 94.57 1.09
19 4CC Four Continents Tomoki HIWATASHI USA 94.67 88.53 6.14
20 ECC Europe Championships Artur DANIELIAN RUS 93.97 92.05 1.92
21 CS Autumn Classic Keegan MESSING CAN 93.28 93.42 -0.14
22 CS US International Keiji TANAKA JPN 92.73 91.56 1.17
23 4CC Four Continents Jason BROWN USA 92.09 74.91 17.18
24 IC Tallink Hostels Cup Evgenii SEMENENKO RUS 90.78 79.92 10.86

ジャンプのスコアは二人突出しています。ネイサンチェン選手がトップ。ジャンプだけで149.88のスコアを稼ぎました。基礎点115.80も加点34.08もトップです。羽生選手が二位。この辺まではトータルスコア見れば誰もが想像つくところかと思います。

三番目にジュニアから佐藤駿選手が入っています。ジュニアグランプリファイナルのあの演技は、今シーズン全体でジャンプのスコアが3位まで来るすごい演技でした。ショートに四回転無しからのフリーで2種類3本でもここまでジャンプで点が出せます。

鍵山選手が僅差で四位。ショートプログラムから四回転を使える四大陸選手権でのスコアです。

宇野選手の6位まで含めて、日本勢が上位に並んでいます。

ロシア勢が四回転のイメージ強いように感じていますが、ロシアのトップは7位のアリエフ選手。9位のサマリン選手もそうですが、基礎点ベースでは佐藤駿選手や鍵山選手など日本勢よりだいぶ上なのですが、加点差で逆転されています。

 

ロシア勢の下には、四回転のイメージがそれほど強くないナムグエン選手が10位、ケビンエイモズ選手が11位と続きます。ジュニアのサムソノフ選手もそうですが、加点をしっかり稼げれば基礎点段階でそれほど極端に高くなくても、ジャンプで100点までは持ってこられるわけです。

ジャンプで四回転が飛べていないジェイソンブラウン選手も、23位で92.09まで稼いでいます。基礎点は上記のリストの中で極端に低い74.91しかありませんが、加点を17.18も稼いでいて、これは5番目のスコアです。四回転がなくてもこの辺まで来ることは可能で、ネイサンチェン選手と羽生結弦選手と言った二強はだいぶ遠いですが、それ以外の選手とはジャンプの点差は20点未満。スピンステップPCSで稼げばぎりぎり勝負にはなるくらいの中にはいて、実際、ジャンプ3位の佐藤駿選手より、トータルスコアは上の数値を持っています。

 

日本勢では他に、友野一希選手が15位、田中刑事選手が22位に名を連ねています。

 

●ジュニアでショートフリー合わせてジャンプで70.00以上

  Grade Event Name Nation Jump Base GOE
1 JGPF JGP Final Shun SATO JPN 111.10 92.79 18.31
2 JGP JGP Baltic Cup Daniil SAMSONOV RUS 99.36 86.19 13.17
3 JGP JGP Egna Daniel GRASSL ITA 96.75 91.76 4.99
4 JGP JGP Croatia Andrei MOZALEV RUS 96.58 87.81 8.77
5 JGP JGP Baltic Cup Yuma KAGIYAMA JPN 96.42 80.32 16.10
6 JGP JGP Egna Petr GUMENNIK RUS 88.77 84.61 4.16
7 JGP JGP Baltic Cup Gleb LUTFULLIN RUS 85.40 81.55 3.85
8 WJ World Junior Maxim NAUMOV USA 84.09 74.62 9.47
9 JGP JGP Egna Ivan SHMURATKO UKR 83.81 77.11 6.70
10 JGP JGP Croatia Artur DANIELIAN RUS 83.73 75.73 8.00
11 JGP JGP Riga Sihyeong LEE KOR 81.36 74.98 6.38
12 JGP JGP Croatia Stephen GOGOLEV CAN 81.07 73.85 7.22
13 JGP JGP RUS Ilya YABLOKOV RUS 79.98 76.18 3.80
14 WJ World Junior Adam SIAO HIM FA FRA 79.96 74.62 5.34
15 JGP JGP LakePlacid Ilia MALININ USA 78.13 71.72 6.41
16 JGP JGP Baltic Cup Joseph PHAN CAN 76.32 74.28 2.04
17 JGP JGP Baltic Cup Ryan DUNK USA 73.24 72.33 0.91
18 JGP JGP Croatia Mark GORODNITSKY ISR 72.63 71.70 0.93
19 JGP JGP Egna Yudong CHEN CHN 72.51 63.54 8.97
20 JGP JGP Egna Mihhail SELEVKO EST 72.27 75.01 -2.74
21 WJ World Junior Mikhail SHAIDOROV KAZ 71.39 81.37 -9.98
22 JGP JGP Courchevel Aleksa RAKIC CAN 71.03 62.74 8.29
23 JGP JGP Courchevel Egor RUKHIN RUS 70.42 75.50 -5.08
24 WJ World Junior Andrew TORGASHEV USA 70.26 73.22 -2.96

ジュニアだけで見ると、当然、全体3位の佐藤駿選手がトップに来ます。ただ一人の100点越え、を通り抜けて110点越え。圧倒的です。

二番手にサムソノフ選手。当時のジュニア最高点を出した時のスコアです。三番手グラスル選手は基礎点で見ると佐藤駿選手に匹敵するのですが、加点差でだいぶ離されました。

鍵山選手はシニアカテゴリーの四大陸選手権で全体4位のスコアを出しましたが、ジュニアカテゴリーの試合ではジュニアの中で5番目のスコアにとどまっています。まあ、3位まで0.33ポイント差でほとんど差がないですし、2位とも僅差なので、5位、順位が低い、というのはちょっと違うのですけど

佐藤駿選手が抜けていて、2位から5位までは僅差で6位以下は割と離れているという構図。今シーズンのジュニアの主役はジャンプの上位5人まで、というのが出ているでしょうか。

 

●ショートフリー合わせてスピンで23.60以上

  Grade Event Name Nation Spin Base GOE
1 JGP JGP Baltic Cup Daniil SAMSONOV RUS 27.72 19.90 7.82
2 4CC Four Continents Jason BROWN USA 27.63 19.90 7.73
3 GPF Grand Prix Final Nathan CHEN USA 26.86 19.90 6.96
4 GP NHK Trophy Roman SADOVSKY CAN 26.72 19.90 6.82
5 GPF Grand Prix Final Yuzuru HANYU JPN 26.50 19.70 6.80
6 IC Challenge Cup Shoma UNO JPN 26.26 19.90 6.36
7 ECC Europe Championships Deniss VASILJEVS LAT 26.08 19.70 6.38
8 CS Autumn Classic Keegan MESSING CAN 25.30 18.80 6.50
9 GPF Grand Prix Final Kevin AYMOZ FRA 25.10 19.40 5.70
10 JGP JGP Egna Daniel GRASSL ITA 24.87 19.70 5.17
11 GP Rostelecom Cup Alexander SAMARIN RUS 24.64 19.40 5.24
12 WJ World Junior Championships Maxim NAUMOV USA 24.62 19.70 4.92
13 JGP JGP Courchevel Andrei KUTOVOI RUS 24.54 19.40 5.14
14 Others Youth Olympic Games KAGIYAMA Yuma JPN 24.51 19.40 5.11
15 GP Rostelecom Cup Michal BREZINA CZE 24.50 19.20 5.30
16 JGP JGP Egna Petr GUMENNIK RUS 24.40 19.50 4.90
17 4CC Four Continents Junhwan CHA KOR 24.23 19.40 4.83
18 JGP JGP Egna Ivan SHMURATKO UKR 24.21 19.40 4.81
19 CS Lombardia Trophy Boyang JIN CHN 24.20 19.40 4.80
20 CS Golden Spin Aleksandr SELEVKO EST 23.99 19.90 4.09
21 WJ World Junior Championships Joseph PHAN CAN 23.94 19.50 4.44
22 CS Nebelhorn Trophy Nikolaj MAJOROV SWE 23.83 19.70 4.13
23 WJ World Junior Championships Andrei MOZALEV RUS 23.80 19.40 4.40
24 IC Philadelphia International Andrew TORGASHEV USA 23.73 19.40 4.33
25 IC Challenge Cup Keiji TANAKA JPN 23.70 19.40 4.30
26 GP Skate America Koshiro SHIMADA JPN 23.65 19.50 4.15
27 CS Finlandia Trophy Sergei VORONOV RUS 23.61 19.40 4.21
27 IC Tayside Trophy Graham NEWBERRY GBR 23.61 19.40 4.21

スピンは24点で切ると20人切ってちょっと少ないし、23.5だと30超えて多いなあというところで、ちょっと半端な23.60で切っています。

 

トップはジュニアからサムソノフ選手でした。スピンのトップがジュニアになるのは男女共通の出来事。そして、女子のトップスコアが27.99でしたので、男子より女子の方がスコアが高い、というすごいことが起きています。

サムソノフ選手の、ジャンプで話題だけど実はスピンもしっかり点を取っている、というのはエテリ組共通の特徴でもあります。スピンのトップは男女でエテリ組でした。

 

二番手にジェイソンブラウン選手。表現面で定評のある選手ですが、実際には、四回転以外すべてで高い評価、というとらえ方が良いのだろうと思います。

ネイサンチェン選手は3番手、羽生結弦選手は5番手。順当に上の方にはいました。

 

スピンの上位にはトータルスコアで上位にはいない選手も結構います。

カナダのサドフスキー選手が4位。NHK杯でグランプリ初表彰台に立った時のスコアです。バシリエフス選手も7番手にいます。ランビエール門下生のスピン特性。島田高志郎選手も26位で、高い順位とまでは言えませんが、トータルスコアの順位と比べるとだいぶ高い位置にいますね。

 

日本勢では他に、宇野選手が6位、鍵山選手が14位、田中刑事選手が25位にいます。

 

●ジュニアでショートフリー合わせてスピンが22.00以上

  Grade Event Name Nation Spin Base GOE
1 JGP JGP Baltic Cup Daniil SAMSONOV RUS 27.72 19.90 7.82
2 JGP JGP Egna Daniel GRASSL ITA 24.87 19.70 5.17
3 WJ World Junior Maxim NAUMOV USA 24.62 19.70 4.92
4 JGP JGP Courchevel Andrei KUTOVOI RUS 24.54 19.40 5.14
5 Others Youth Olympic KAGIYAMA Yuma JPN 24.51 19.40 5.11
6 JGP JGP Egna Petr GUMENNIK RUS 24.40 19.50 4.90
7 JGP JGP Egna Ivan SHMURATKO UKR 24.21 19.40 4.81
8 WJ World Junior Joseph PHAN CAN 23.94 19.50 4.44
9 WJ World Junior Andrei MOZALEV RUS 23.80 19.40 4.40
10 JGP JGP Riga Andrew TORGASHEV USA 23.69 19.40 4.29
11 Others Youth Olympic RAKIC Aleksa CAN 23.57 19.90 3.67
12 WJ World Junior Nikolaj MAJOROV SWE 22.96 19.30 3.66
13 JGP JGP LakePlacid Joseph KLEIN USA 22.95 19.00 3.95
14 JGP JGP Baltic Cup Ryan DUNK USA 22.88 19.00 3.88
15 JGP JGP Egna Yudong CHEN CHN 22.79 18.60 4.19
16 JGP JGP Riga Sihyeong LEE KOR 22.74 19.30 3.44
17 JGP JGP Courchevel Matthew NIELSEN USA 22.64 18.90 3.74
18 JGP JGP Egna Ilya YABLOKOV RUS 22.54 19.40 3.14
19 JGP JGP Courchevel Egor RUKHIN RUS 22.45 19.10 3.35
20 JGP JGP Croatia Artur DANIELIAN RUS 22.35 19.00 3.35
21 JGP JGP Egna Ilia MALININ USA 22.32 19.00 3.32
22 WJ World Junior Stephen GOGOLEV CAN 22.23 18.80 3.43
23 JGPF JGP Final Shun SATO JPN 22.20 18.30 3.90
24 JGP JGP LakePlacid Matvei VETLUGIN RUS 22.00 19.00 3.00

ジュニアのスピントップは、当然、全体トップのサムソノフ選手です。ジュニアカテゴリーだけで見ると、2位と2.85ポイントという大差をつけています。

ジュニアでは24点台まで出せるとかなり上位に来ます。鍵山選手は24.51の5位。サムソノフ選手が高すぎるスコアを持っていますが、それを除けば、24点台出しておけば、足を引っ張るということはないです。

 

モザレフ選手は23.80で9位。ジュニアとしてはこれくらいで悪くないです。

それらジュニアの主役選手と比べると,佐藤駿選手の22.20で23位というのは少し低めのスコアと言えると思います。

 

●ショートフリー合わせてステップとコレオで13.50以上

  Grade Event Name Nation Step Base GOE
1 4CC Four Continents Jason BROWN USA 16.62 10.80 5.82
2 GP Internationaux de France Nathan CHEN USA 16.37 10.80 5.57
3 GP NHK Trophy Yuzuru HANYU JPN 16.18 10.80 5.38
4 GP NHK Trophy Kevin AYMOZ FRA 15.97 10.80 5.17
5 IC Challenge Cup Shoma UNO JPN 15.39 10.20 5.19
6 ECC Europe Championships Deniss VASILJEVS LAT 15.24 10.80 4.44
7 ECC Europe Championships Michal BREZINA CZE 15.17 10.80 4.37
8 4CC Four Continents Junhwan CHA KOR 14.97 10.80 4.17
9 GP Rostelecom Cup Kazuki TOMONO JPN 14.93 10.80 4.13
10 CS Nepela Memorial Matteo RIZZO ITA 14.88 10.80 4.08
11 IC Philadelphia International Andrew TORGASHEV USA 14.62 10.80 3.82
12 GP NHK Trophy Roman SADOVSKY CAN 14.50 10.80 3.70
13 ECC Europe Championships Artur DANIELIAN RUS 14.49 10.80 3.69
14 IC Challenge Cup Keiji TANAKA JPN 14.48 10.80 3.68
15 ECC Europe Championships Dmitri ALIEV RUS 14.45 10.80 3.65
16 GP Cup of China Han YAN CHN 14.42 10.20 4.22
17 IC Sofia Trophy Larry LOUPOLOVER BUL 14.38 10.80 3.58
18 ECC Europe Championships Adam SIAO HIM FA FRA 14.31 10.80 3.51
19 IC Denis Ten Memorial Morisi KVITELASHVILI GEO 14.30 10.80 3.50
20 IC Challenge Cup Adrien TESSON FRA 14.20 10.80 3.40
21 IC Shanghai Trophy Alexander SAMARIN RUS 14.01 10.80 3.21
22 IC Bosphorus Cup Maurizio ZANDRON AUT 13.91 10.80 3.11
23 CS Lombardia Trophy Boyang JIN CHN 13.89 10.80 3.09
24 IC Shanghai Trophy June Hyoung LEE KOR 13.88 10.80 3.08
25 ECC Europe Championships Gabriele FRANGIPANI ITA 13.59 10.80 2.79

ステップ系要素は、ショートフリーのステップとフリーのコレオシークエンスの得点の和になります。

トップはジェイソンブラウン選手。四回転以外の評価はすべて高い、というのがここにも出ています。

ネイサンチェン選手2位、羽生結弦選手3位。この二人は、ジャンプ、スピン、ステップ、すべてネイサンチェン選手の方が上でした今シーズン。PCSは羽生選手が上。スピンステップの得点差は小さいですが、技術点三要素ですべて負けている、というのはちょっと気分良くない感じでしょうかね。

四番手ケビンエイモズ選手、五番手宇野選手。この辺はトータルスコアも今シーズン高めで、ステップで定評のある選手でもあります。

 

その下あたりから、トータルスコアであまり上位にいない選手が入ってきます。

バシリエフス選手が6位。ジャンプで点が伸びないので、トータルスコアで上位に来ないのですが、スピンの7位と合わせて、ジャンプ以外の要素の評価は高いです。この辺が、ランビエール先生の弟子だからというだけでなく、日本でもファンが多い理由の一つなんでしょうか。

ブレジナ選手が7番目にいます。昨シーズン再躍進したのに対して今シーズンは不振でしたが、得意分野はしっかり点が出てます。

友野一希選手がトップテン入りで9位。マッテオリッツォ選手が10位。このあたりもジャンパーというより表現面で目を惹く選手でしょうか。復帰したハンヤン選手は16位。後輩ボーヤンジン選手の23位を、ステップでは上回りました。中国は2枠は確実に取れるでしょうから、北京オリンピックには出てくるでしょうし、そこでの上位での活躍も期待したいです。

 

日本からは田中刑事選手も14位にはいっています。

 

●ジュニアでショートフリー合わせてステップで8.00以上

  Grade Event Name Nation Step Base GOE
1 JGP JGP Baltic Cup Daniil SAMSONOV RUS 10.31 7.80 2.51
2 WJ World Junior Petr GUMENNIK RUS 9.92 7.80 2.12
3 JGP JGP Baltic Cup Yuma KAGIYAMA JPN 9.71 7.20 2.51
4 WJ World Junior Andrew TORGASHEV USA 9.71 7.20 2.51
5 JGP JGP Baltic Cup Aleksandr SELEVKO EST 9.52 7.80 1.72
6 WJ World Junior Nikolaj MAJOROV SWE 9.45 7.20 2.25
7 JGP JGP Croatia Sihyeong LEE KOR 9.42 7.80 1.62
8 WJ World Junior Adam SIAO HIM FA FRA 9.39 7.20 2.19
9 WJ World Junior Andrei MOZALEV RUS 9.27 7.20 2.07
10 Others Youth Olympic RAKIC Aleksa CAN 9.19 7.80 1.39
11 JGP JGP LakePlacid Joseph KLEIN USA 8.92 7.80 1.12
12 JGP JGP LakePlacid Matvei VETLUGIN RUS 8.91 7.20 1.71
13 JGP JGP Egna Daniel GRASSL ITA 8.88 7.20 1.68
14 WJ World Junior Stephen GOGOLEV CAN 8.72 7.20 1.52
15 JGP JGP Riga Alexander ZLATKOV BUL 8.61 7.20 1.41
16 Others Youth Olympic BODENSTEIN Noah SUI 8.53 7.20 1.33
17 WJ World Junior Gabriele FRANGIPANI ITA 8.51 6.50 2.01
18 JGP JGP RUS Ilya YABLOKOV RUS 8.49 7.20 1.29
19 JGP JGP Baltic Cup Ryan DUNK USA 8.39 6.60 1.79
20 JGP JGP Egna Luc MAIERHOFER AUT 8.25 6.60 1.65
21 JGP JGP Riga Eric LIU CAN 8.19 7.20 0.99
22 JGP JGP RUS Artur DANIELIAN RUS 8.19 6.50 1.69
23 JGP JGP Courchevel Yudong CHEN CHN 8.06 6.60 1.46

ステップ系要素ではジュニアにコレオシークエンスがないため、トータルで上位にジュニアが入ってくるということがありません。

 

ジュニアのトップはサムソノフ選手。これでスピンと並んで2冠。ジャンプは佐藤駿選手にかないませんでしたけれど。ただ一人10点を超えています。ジュニアの中では突出して点が高いです。

鍵山選手は3位。レベル4が揃っておらず、片方レベル3なこともあり9.71止まりですが、レベル4を二つ揃えられれば、サムソノフ選手の上まで行く計算でした。

 

世界ジュニアを取ったモザレフ選手が9位にいますが、ジュニアグランプリファイナルを勝った佐藤駿選手はリストに名前がありません。

 

ジュニアは全体的に基礎点7.80、すなわちショートフリーでレベル4をそろえた選手、というのが少ないです。GOEでの差の前に、レベル4を二つ揃えること、というのがジュニアの中でステップで点を取るために必要なことなようです。ただ、良くても10点を少し超えたくらい、というステップ要素は、全体で250点前後まで出る、今の男子ジュニアの中では得点率として4%ほどしかありません。ここに力は注ぎにくい、という現実はあるかもしれません。

 

 

以上、男子シングルのジャンプスピンステップでした。

19-20 女子シングル ジャンプスピンステップ

前回までに、トータルスコア、ショート/フリー、TES/PCS、さらには基礎点のランキングを並べてきました。今回はジャンプ、スピン、ステップといった各要素のスコアランキングを並べていきます。

 

●ショートフリー合わせてジャンプ70.00以上

  Grade Event Name Nation Jump Base GOE
1 GP Skate Canada Alexandra TRUSOVA RUS 104.43 92.78 11.65
2 GPF Grand Prix Final Alena KOSTORNAIA RUS 97.88 77.90 19.98
3 GPF Grand Prix Final Anna SHCHERBAKOVA RUS 96.12 89.16 6.96
4 WJ World Junior Kamila VALIEVA RUS 89.82 76.52 13.30
5 IC Challenge Cup Rika KIHIRA JPN 87.75 77.48 10.27
6 CS Golden Spin Elizaveta TUKTAMYSHEVA RUS 87.49 75.66 11.83
7 JGP JGP Baltic Cup Alysa LIU USA 86.95 79.78 7.17
8 4CC Four Continents Young YOU KOR 84.96 74.17 10.79
9 JGP JGP Egna Kseniia SINITSYNA RUS 82.06 66.25 15.81
10 IC Challenge Cup Yuhana YOKOI JPN 78.02 65.58 12.44
11 JGP JGP RUS Viktoria VASILIEVA RUS 77.54 64.73 12.81
12 WJ World Junior Maiia KHROMYKH RUS 77.05 72.08 4.97
13 JGP JGP Baltic Cup Anastasia TARAKANOVA RUS 76.97 65.73 11.24
14 WJ World Junior Seoyeong WI KOR 76.52 65.40 11.12
15 WJ World Junior Daria USACHEVA RUS 76.35 64.48 11.87
16 JGP JGP Croatia Haein LEE KOR 76.11 65.16 10.95
17 4CC Four Continents Bradie TENNELL USA 75.53 65.86 9.67
18 GP Rostelecom Cup Evgenia MEDVEDEVA RUS 74.74 63.04 11.70
19 CS Golden Spin Viktoriia SAFONOVA BLR 74.66 65.69 8.97
20 JGP JGP Riga Rino MATSUIKE JPN 73.92 65.92 8.00
21 JGP JGP LakePlacid Yeonjeong PARK KOR 73.76 64.68 9.08
22 IC Tallinn Trophy Ksenia TSIBINOVA RUS 73.49 65.55 7.94
23 CS Warsaw Cup Ekaterina KURAKOVA POL 73.04 64.29 8.75
24 GP Internationaux de France Mariah BELL USA 71.96 63.53 8.43
25 4CC Four Continents Yelim KIM KOR 71.92 63.88 8.04
26 4CC Four Continents Wakaba HIGUCHI JPN 70.19 67.40 2.79
27 IC Sofia Trophy Alexandra FEIGIN BUL 70.05 60.11 9.94

ジャンプのスコアトップは、誰が予想しても外さないでしょうという予想通りのトゥルソワ選手。104.43はただ一人の100点越えです。

二位はコストルナヤ選手。トゥルソワ選手との差は6.55ポイント。基礎点では15点近い差があるところをGOEでだいぶ埋め合わせています。

シェルバコワ選手は三位。トゥルソワ選手とは基礎点の方はあまり差がないのですがGOEで引き離されています。シェルバコワ選手は完成度を上げれば今の構成のままトゥルソワ選手に近いところまで点が出せる、ということでもありますが、今の段階ではジャンプの時点でコストルナヤ選手に負けているのでトータルでは勝てないよね、ということでもあります。

ジュニアからワリエワ選手が4番手に入っていて、これも加点が大きくここまで来ているという形。

紀平選手はその下で5番手でした。トゥルソワ選手との差は16.68 結構大きいです。コストルナヤ選手と基礎点差は0.42しかないのに、得点差は10.13ある。これがすなわち出来栄えの差です。チャレンジカップは四回転無しのトリプルルッツ有り構成でしたので、ほぼコストルナヤ選手に近い構成。四回転がなくてももう少し伸ばせるし、四回転サルコウまでは行って出来栄えを増せば・・・、ジャンプで100点、さらにはトゥルソワ選手並みの点まで出せるはず、ということになります。

 

上位は当然高難度ジャンプのある選手が並ぶのですが、トリプルアクセル以上のジャンプがない選手のトップは9位にいるジュニアのシニツィナ選手です。基礎点は66.25ながらGOEで15点以上稼いでジャンプのスコアは82.06 紀平選手と5.69ポイントしか差がない、というのは驚異的とも言えます。横井ゆは菜選手が高難度ジャンプ無し組では2位。トリプルアクセル、以前はチャレンジしていて、六分間練習で着氷、というくらいまで来ていましたので、アクセル実装で一気に世界のトップへ、という道もあるのかもしれません。

 

この表で、結構驚きだったのが、ザギトワ選手がいないことです。ザギトワ選手の今シーズンのベストはNHK杯の67.80 高難度ジャンプ無しのトップにいるシニツィナ選手より14.26低いスコアです。今シーズン、今一つ伸びなかったのは、高難度ジャンプがないから、ではなく、自分の持っているジャンプをしっかり決められなかったから、という要素の方が強そうです。

 

日本からはジュニアの松生理乃選手が全体20位、日本勢で3番目、樋口新葉選手が全体26位で日本勢4番目に名を連ねています。

 

●ジュニアでショートフリー合わせてジャンプで60.00以上

  Grade Event Name Nation Jump Base GOE
1 WJ World Junior Kamila VALIEVA RUS 89.82 76.52 13.30
2 JGP JGP Baltic Cup Alysa LIU USA 86.95 79.78 7.17
3 JGP JGP Egna Kseniia SINITSYNA RUS 82.06 66.25 15.81
4 Others Youth Olympic Games YOU Young KOR 81.13 67.01 14.12
5 JGP JGP RUS Viktoria VASILIEVA RUS 77.54 64.73 12.81
6 WJ World Junior Maiia KHROMYKH RUS 77.05 72.08 4.97
7 JGP JGP Baltic Cup Anastasia TARAKANOVA RUS 76.97 65.73 11.24
8 WJ World Junior Seoyeong WI KOR 76.52 65.40 11.12
9 WJ World Junior Daria USACHEVA RUS 76.35 64.48 11.87
10 JGP JGP Croatia Haein LEE KOR 76.11 65.16 10.95
11 JGP JGP Riga Rino MATSUIKE JPN 73.92 65.92 8.00
12 JGP JGP LakePlacid Yeonjeong PARK KOR 73.76 64.68 9.08
13 Others Youth Olympic FROLOVA Anna RUS 69.74 63.98 5.76
14 JGP JGP RUS Nana ARAKI JPN 69.35 61.37 7.98
15 WJ World Junior Ekaterina KURAKOVA POL 68.60 63.45 5.15
16 JGP JGP RUS Kate WANG USA 67.30 64.17 3.13
17 Others Youth Olympic KAWABE Mana JPN 67.04 66.38 0.66
18 JGP JGP Baltic Cup Seoyeon JI KOR 66.33 61.33 5.00
19 WJ World Junior Ekaterina RYABOVA AZE 65.85 63.54 2.31
20 JGP JGP Riga Niina PETROKINA EST 64.93 62.42 2.51
21 Others Youth Olympic SHIN Audrey USA 63.56 60.68 2.88
22 JGP JGP Egna Alessia TORNAGHI ITA 63.48 59.67 3.81
23 WJ World Junior Alison SCHUMACHER CAN 62.45 55.94 6.51
24 JGP JGP Baltic Cup Tomoe KAWABATA JPN 62.03 57.98 4.05
25 Others Youth Olympic MAZZARA Maia FRA 61.97 57.01 4.96
26 WJ World Junior Starr ANDREWS USA 61.85 56.31 5.54
27 JGP JGP Egna Isabelle INTHISONE USA 60.96 58.78 2.18
28 Others Youth Olympic URUSHADZE Alina GEO 60.22 56.71 3.51
29 JGP JGP RUS Chisato URAMATSU JPN 60.01 58.76 1.25

ジュニアだけで区切ると、全体で4位だったワリエワ選手が当然トップです。二番目にはアリッサリュウ選手が入ってきます。10位まではロシア韓国+アリッサリュウ選手。11位に日本から松生理乃選手が入っているという形です。ジュニアの勢力図としては、日本は露韓米にだいぶ後れを取っている現状があります。

 

日本からは荒木菜那選手が14位、河辺愛菜選手が17位、川畑和愛選手が24位、浦松千聖選手が29位に名を連ねています。

河辺選手はトリプルアクセル持ちなので、ジュニアで3番目の位置にいるシニツィナ選手よりジャンプの基礎点は高くなっています。なので、あとは出来栄え。トリプルアクセルを含め、しっかり決めることが出来ていけば、得点は大きく伸びて行って、上位で勝負できる芽があるはずです。松生選手はショートフリーで4回あるコンビネーションをすべて1.1倍に投入という構成で高い基礎点なうえで高めのGOEでこの位置にいます。ケガでシーズン中盤以降結果を出せていませんが、来シーズンは楽しみです。

 

●ショートフリー合わせてスピンで23.50以上

  Grade Event Name Nation Spin Base GOE
1 WJ World Junior Kamila VALIEVA RUS 27.99 19.40 8.59
2 GP Internationaux de France Alina ZAGITOVA RUS 27.66 19.60 8.06
3 GPF Grand Prix Final Anna SHCHERBAKOVA RUS 27.16 19.60 7.56
4 WJ World Junior Daria USACHEVA RUS 26.51 19.40 7.11
5 GP NHK Trophy Alena KOSTORNAIA RUS 26.29 19.10 7.19
6 4CC Four Continents Bradie TENNELL USA 26.14 18.40 7.74
7 JGP JGP LakePlacid Alysa LIU USA 25.97 18.60 7.37
8 4CC Four Continents Karen CHEN USA 25.31 19.10 6.21
9 GPF Grand Prix Final Alexandra TRUSOVA RUS 25.25 19.60 5.65
10 JGP JGP RUS Kseniia SINITSYNA RUS 25.21 18.90 6.31
11 JGP JGP Croatia Haein LEE KOR 25.19 18.60 6.59
12 GP Cup of China Satoko MIYAHARA JPN 24.94 18.80 6.14
13 GP NHK Trophy Rika KIHIRA JPN 24.89 18.80 6.09
14 GP Internationaux de France Mariah BELL USA 24.85 18.90 5.95
15 GP Rostelecom Cup Evgenia MEDVEDEVA RUS 24.63 18.90 5.73
16 IC Tallink Hostels Cup Anastasiia GULIAKOVA RUS 24.60 18.80 5.80
17 GP Skate Canada Young YOU KOR 24.52 18.80 5.72
18 IC Bosphorus Cup Alina URUSHADZE GEO 24.44 19.10 5.34
19 4CC Four Continents Kaori SAKAMOTO JPN 24.34 19.00 5.34
20 JGP JGP Baltic Cup Anastasia TARAKANOVA RUS 24.20 18.90 5.30
21 IC Denis Ten Memorial Serafima SAKHANOVICH RUS 24.12 18.40 5.72
22 JGP JGP Riga Maiia KHROMYKH RUS 24.04 18.60 5.44
23 CS Warsaw Cup Elizaveta NUGUMANOVA RUS 24.02 18.50 5.52
24 CS Asian Open Figure Eunsoo LIM KOR 23.77 18.80 4.97
25 IC Bosphorus Cup Olga MIKUTINA AUT 23.72 18.90 4.82
26 WJ World Junior Starr ANDREWS USA 23.71 18.90 4.81
27 IC Challenge Cup Yuhana YOKOI JPN 23.70 19.40 4.30
28 ECC Europe Championships Alessia TORNAGHI ITA 23.68 18.80 4.88
29 CS Asian Open Figure Gabriella IZZO USA 23.53 19.10 4.43
30 JGP JGP Riga Rion SUMIYOSHI JPN 23.52 18.60 4.92
31 IC Sofia Trophy Alexandra FEIGIN BUL 23.51 18.70 4.81

スピンのトップは、何とジュニアからワリエワ選手。27.99で他を圧倒しました。

ザギトワ選手が二位です。スピンは、ジャンプと比べると波が少ないので、不振と言われるシーズンであっても、スピンまで崩れるということはあまりなく、ちゃんと上の方に名前が出てきます。

5位までがロシア勢。今シーズンの主役三人の中で、スピンはコストルナヤ選手ではなくシェルバコワ選手が一番上で3位にいます。

アメリカ勢が6から8位に並ぶ。テネル選手はスピンに定評のある選手。その次が意外にもアリッサリュウ選手。ワリエワ選手もそうですが、四回転ジャンプに注目される二人のジュニアは、スピンこそシニアに混ざっても遜色ないどころか上回るスコアを出せるのです。

今シーズン復活途上、という姿を見せてくれたカレンチェン選手が8番目にいます。

トゥルソワ選手が9番目。ジャンプで勝てないんだから、ほかの選手はスピンでトゥルソワ選手に負けてはいけないんです。という中での宮原選手12位、紀平選手13位。世界一のレイバックスピンを持つ宮原選手なのですが、残念ながらレイバックスピンは基礎点が低い。基礎点が低いとGOEが高くても加点は小さい。ショートフリーでともにレイバックスピンを入れると、基礎点が18.80にしかなっていないのですが、トゥルソワ選手なんかはスピン基礎点が19.60あります。そこの差を埋め切れていないです。テネル選手のように、基礎点低くてもあそこまで加点を稼げれば上に行けるんですけれど。

 

メドベージェワ選手が15位。ジャンプは今の時代、ちょっと上位まで行くのが苦しいのは感じ取れるわけですが、スピンはもうちょっと上まで行けそうなのにな、と思ったりもします。

日本勢では他に、坂本花織選手が19位、横井ゆは菜選手が27位、ジュニアから住吉りをん選手が30位に名を連ねています。

 

●ジュニアでショートフリー合わせてスピンが22.50以上

  Grade Event Name Nation Spin Base GOE
1 WJ World Junior Kamila VALIEVA RUS 27.99 19.40 8.59
2 WJ World Junior Daria USACHEVA RUS 26.51 19.40 7.11
3 JGP JGP LakePlacid Alysa LIU USA 25.97 18.60 7.37
4 JGP JGP RUS Kseniia SINITSYNA RUS 25.21 18.90 6.31
5 JGP JGP Croatia Haein LEE KOR 25.19 18.60 6.59
6 JGP JGP Baltic Cup Anastasia TARAKANOVA RUS 24.20 18.90 5.30
7 JGP JGP Riga Maiia KHROMYKH RUS 24.04 18.60 5.44
8 Others Youth Olympic YOU Young KOR 23.74 17.90 5.84
9 WJ World Junior Starr ANDREWS USA 23.71 18.90 4.81
10 JGP JGP Riga Rion SUMIYOSHI JPN 23.52 18.60 4.92
11 JGP JGP Courchevel Nana ARAKI JPN 23.45 18.40 5.05
12 JGP JGP RUS Viktoria VASILIEVA RUS 23.32 18.40 4.92
13 JGP JGP Egna Alessia TORNAGHI ITA 23.28 18.60 4.68
14 JGP JGP RUS Chisato URAMATSU JPN 23.26 18.40 4.86
15 JGP JGP Courchevel Alina URUSHADZE GEO 23.03 18.70 4.33
16 JGP JGP Baltic Cup Ekaterina KURAKOVA POL 23.03 18.90 4.13
17 JGP JGP Riga Rino MATSUIKE JPN 22.98 18.40 4.58
18 JGP JGP Baltic Cup Seoyeon JI KOR 22.90 18.90 4.00
19 JGP JGP Courchevel Seoyeong WI KOR 22.87 17.73 5.14
20 JGP JGP Baltic Cup Lindsay THORNGREN USA 22.82 18.20 4.62
21 JGP JGP LakePlacid Emilia MURDOCK USA 22.81 18.60 4.21
22 JGP JGP Egna Anna FROLOVA RUS 22.77 18.40 4.37
23 JGP JGP Egna Yeonjeong PARK KOR 22.76 18.20 4.56
24 Others Youth Olympic SHIN Audrey USA 22.65 18.40 4.25
25 JGP JGP LakePlacid Mana KAWABE JPN 22.61 18.40 4.21
26 JGP JGP Riga Anastasiia ARKHIPOVA UKR 22.51 18.90 3.61

スピンはジャンプと違ってシニアもジュニアもルールが変わりありません。そんなこともあって、ジュニアのトップが全体のトップでもありました。

全体でもトップなわけですからジュニアでもトップで27.99のワリエワ選手は圧倒的です。

スピンも9位までは露韓米で占めていて、日本勢はようやく10位に住吉りをん選手、11位に荒木菜那選手が入ります。住吉選手でワリエワ選手との点差が4.47 ダブルアクセルトリプルアクセルの基礎点差が4.7なのでそれに近いくらいの点差になる。ワリエワ選手はすごすぎる、としても25点台の選手はそれなりにいるので、やはり1.5~2点近い差になり、1.1倍ジャンプをコンビネーションで1つ多く入っている、くらいの差になる。高難度ジャンプがない選手は、スピンステップでは差を付けられないようにしたいところで、そうなるともう少し点が欲しい、ように見えます。

 

日本勢では他に、浦松千聖選手が14位、松生理乃選手が17位、河辺愛菜選手が25位に名を連ねています。

 

●ショートフリー合わせてステップとコレオで13.50以上

  Grade Event Name Nation Step Base GOE
1 CS US International Satoko MIYAHARA JPN 15.84 10.80 5.04
2 GP Rostelecom Cup Evgenia MEDVEDEVA RUS 15.67 10.80 4.87
3 4CC Four Continents Kaori SAKAMOTO JPN 15.55 10.80 4.75
4 GP Skate Canada Rika KIHIRA JPN 15.54 10.80 4.74
5 4CC Four Continents Bradie TENNELL USA 15.43 10.80 4.63
6 CS Finlandia Trophy Alena KOSTORNAIA RUS 15.42 10.80 4.62
7 GP Internationaux de France Alina ZAGITOVA RUS 15.35 10.80 4.55
8 CS Nebelhorn Trophy Mariah BELL USA 15.17 10.80 4.37
9 GPF Grand Prix Final Anna SHCHERBAKOVA RUS 14.96 10.80 4.16
10 GP Rostelecom Cup Alexandra TRUSOVA RUS 14.68 10.80 3.88
11 IC Challenge Cup Natasha McKAY GBR 14.56 10.80 3.76
12 GP Cup of China Marin HONDA JPN 14.29 10.80 3.49
13 GP Internationaux de France Starr ANDREWS USA 14.14 10.80 3.34
14 CS Lombardia Trophy Elizaveta TUKTAMYSHEVA RUS 14.12 10.80 3.32
14 CS Warsaw Cup Ekaterina KURAKOVA POL 14.12 10.20 3.92
16 IC Shanghai Trophy Elizabet TURSYNBAEVA KAZ 14.08 10.20 3.88
17 IC Volvo Open Cup Lara Naki GUTMANN ITA 14.05 10.80 3.25
18 IC Tallink Hostels Cup Anastasiia GULIAKOVA RUS 13.86 10.20 3.66
19 CS Ice Star Hanul KIM KOR 13.79 10.20 3.59
20 ECC Europe Championships Alessia TORNAGHI ITA 13.73 10.80 2.93
20 CS Autumn Classic Karen CHEN USA 13.73 10.20 3.53
22 CS Finlandia Trophy Eva Lotta KIIBUS EST 13.69 10.80 2.89
23 CS Nebelhorn Trophy Nicole SCHOTT GER 13.65 10.80 2.85
24 IC Denkova Staviski Cup Alexandra FEIGIN BUL 13.64 10.20 3.44
25 IC Bosphorus Cup Alina URUSHADZE GEO 13.63 10.20 3.43
26 IC Challenge Cup Yuhana YOKOI JPN 13.60 10.80 2.80
26 ECC Europe Championships Alexia PAGANINI SUI 13.60 10.80 2.80
28 4CC Four Continents Wakaba HIGUCHI JPN 13.59 10.20 3.39
29 CS Finlandia Trophy Jenni SAARINEN FIN 13.58 10.80 2.78
30 4CC Four Continents Amber GLENN USA 13.55 10.20 3.35

ステップ系要素は、ジャンプのランキングとはもう全然並ぶ名前が違ってきます。

トップは、ジャンプでは圏外だった宮原知子選手でした。ただ一人、加点で5点以上を稼いでいます。

二位にはメドベージェワ選手。やはりこういう部門は強いです。

三位に坂本花織選手。今シーズン不振でしたが、ステップ系要素の評価は高く、エテリ組の上にちゃんと来ました。

紀平梨花選手が僅差の四位に続きます。ステップ系要素は日本勢が上位独占。

ステップ系要素はPCSランキングで上位にいた選手と重なります。

 

ザギトワ選手は7位。ステップ系要素も調子の良しあしの影響をジャンプと比べると受けにくく、ちゃんと上の方に名前が来ます。

 

トゥルソワ選手も10位。エテリ組の中では下の方ですが、それでも上位にいます。ジャンプ以外でもそれほど悪い位置にはおらず足を引っ張ることはなく点が取れている。なので、ジャンプが飛べてしまうと誰も追いつけないところまで多分行きます。

 

ここまで名前が挙がってくることのなかった本田真凜選手がステップ系要素では12位にいます。日本勢で4番手。ショートだけあるいはフリーだけ、はたまたコレオだけ、評価が良くても、ステップ系要素として上位には入ってこないので、ちゃんと総合的に高い評価をステップ系要素で受けている、というのがここから読み取れます。

 

ジャンプやスピンとステップでは上位にいる顔ぶれがだいぶ異なり、日本勢が優位なだけでなく、日米露韓といった主流国以外の名前もステップ系要素では多いです。

11番目にイギリスのナターシャマッケイ選手。グランプリシリーズの出場経験もなく、ヨーロッパ選手権で23位という選手。こういった選手がステップでは高い評価を受ける。全体の中での配点が低いため、トータルスコアでは上位に来ることができませんが、こういう、一つ一つの要素では魅力的な選手、というのが各地にいるわけです。

 

日本勢では26位に横井ゆは菜選手、28位に樋口新葉選手も名を連ねました。

 

●ジュニアでショートフリー合わせてステップで8.50以上

  Grade Event Name Nation Step Base GOE
1 WJ World Junior Kamila VALIEVA RUS 10.59 7.80 2.79
2 JGP JGP Egna Kseniia SINITSYNA RUS 10.58 7.80 2.78
2 WJ World Junior Haein LEE KOR 10.58 7.80 2.78
4 JGP JGP Baltic Cup Viktoria VASILIEVA RUS 10.53 7.80 2.73
5 WJ World Junior Daria USACHEVA RUS 10.42 7.80 2.62
5 JGP JGP Baltic Cup Moa IWANO JPN 10.42 7.80 2.62
7 JGP JGP Courchevel Lara Naki GUTMANN ITA 9.86 7.80 2.06
8 WJ World Junior Seoyeong WI KOR 9.75 7.80 1.95
9 WJ World Junior Starr ANDREWS USA 9.69 7.80 1.89
10 JGP JGP Egna Eva Lotta KIIBUS EST 9.64 7.80 1.84
11 JGP JGP RUS Jihun TO KOR 9.52 7.80 1.72
12 WJ World Junior Alison SCHUMACHER CAN 9.47 7.80 1.67
13 JGP JGP Baltic Cup Tomoe KAWABATA JPN 9.44 7.20 2.24
14 WJ World Junior Ekaterina KURAKOVA POL 9.39 7.20 2.19
15 Others Youth Olympic TORNAGHI Alessia ITA 9.36 7.80 1.56
16 WJ World Junior Alysa LIU USA 9.22 7.20 2.02
17 Others Youth Olympic URUSHADZE Alina GEO 9.01 7.20 1.81
18 JGP JGP Baltic Cup Anastasia TARAKANOVA RUS 8.97 7.20 1.77
19 JGP JGP LakePlacid Azusa TANAKA JPN 8.58 6.60 1.98
20 JGP JGP Egna Ann-Christin MAROLD GER 8.56 7.20 1.36
21 JGP JGP Riga Rino MATSUIKE JPN 8.54 6.60 1.94
22 WJ World Junior Maiia KHROMYKH RUS 8.53 6.60 1.93
22 WJ World Junior Ekaterina RYABOVA AZE 8.53 7.20 1.33
24 WJ World Junior Maria LEVUSHKINA BUL 8.51 7.20 1.31

ステップ系要素ではジュニアにコレオシークエンスがないため、トータルで上位にシニアが入ってくるということがありません。

 

ジュニアはショートフリーのステップ1つづつだけの評価ですが、そんな中でもトップはワリエワ選手でした。ワリエワ選手はジュニアカテゴリーとしてはジャンプ、スピン、ステップ、三冠王です。TESもそうなると当然トップですが、PCSだけは、ユースオリンピックに出たユヨン選手の方が上でした。

 

ジュニアでもステップ系要素ではこれまで名前が出てこなかった選手が上に入ってきます

岩野桃亜選手が5番目にいます。ジュニアグランプリシリーズでマークした10.42はワリエワ選手との差も0.17と僅差です。全日本ジュニア8位で全日本選手権への出場権も得られなかったのですが、世界の舞台でステップに関してはジュニアのトップにいるよ、という評価をはっきり受けてきています。10.42というスコアは、コレオシークエンスの基礎点3.0を足すと13.42 そこにGOEが+2でも14.42まで入り、シニアの中でもトップ10に近い数値です。

 

日本勢では川畑和愛選手が13位、田中梓沙選手が19位、松生理乃選手が21位に名を連ねています。田中梓沙選手は、ショートフリー共にレベル3で基礎点が他より低いにもかかわらず、評価の高さでこの順位にいます。レベル4が揃えばジュニアの世界トップクラスに近い水準にまで届きます。松生理乃選手も同様です。

 

 

 

以上、女子シングルのジャンプスピンステップでした。

 

 

19-20 男子シングル TESPCS-ショートフリー基礎点

女子に引き続いて男子のショートフリー合わせたTES/PCSのランキングと、ショート、フリー、それぞれの基礎点のランキングを示します。

 

 

●TES ショートフリー合計125点以上

  Grade Event Name Nation TES PCS Total
1 GPF Grand Prix Final Nathan CHEN USA 192.27 143.03 335.30
2 GP Skate Canada Yuzuru HANYU JPN 177.72 144.87 322.59
3 IC Challenge Cup Shoma UNO JPN 150.81 139.60 290.41
4 4CC Four Continents Yuma KAGIYAMA JPN 147.67 122.94 270.61
5 CS Lombardia Trophy Boyang JIN CHN 147.56 120.75 268.31
6 ECC Europe Championships Dmitri ALIEV RUS 145.27 127.62 272.89
7 GPF Grand Prix Final Kevin AYMOZ FRA 142.84 133.79 275.63
8 GP Internationaux de France Alexander SAMARIN RUS 140.53 126.57 265.10
9 JGPF JGP Final Shun SATO JPN 139.54 115.57 255.11
10 JGP JGP Baltic Cup Daniil SAMSONOV RUS 137.39 114.12 250.51
11 4CC Four Continents Junhwan CHA KOR 137.27 128.16 265.43
12 4CC Four Continents Jason BROWN USA 136.34 138.48 274.82
13 GP Rostelecom Cup Makar IGNATOV RUS 136.10 116.77 252.87
14 GP Skate Canada Nam NGUYEN CAN 135.85 126.92 262.77
15 ECC Europe Championships Daniel GRASSL ITA 134.57 111.31 244.88
16 ECC Europe Championships Morisi KVITELASHVILI GEO 131.57 117.14 246.71
17 ECC Europe Championships Artur DANIELIAN RUS 131.35 116.39 246.74
18 4CC Four Continents Kazuki TOMONO JPN 130.99 120.06 251.05
19 JGP JGP Egna Daniel GRASSL ITA 130.50 111.03 241.53
20 CS Autumn Classic Keegan MESSING CAN 130.47 126.55 256.02
21 CS US International Keiji TANAKA JPN 129.61 121.35 249.96
22 4CC Four Continents Tomoki HIWATASHI USA 128.82 113.96 240.78
23 WJ World Junior Andrei MOZALEV RUS 128.49 116.60 245.09
24 IC Tallink Hostels Cup Evgenii SEMENENKO RUS 125.08 102.44 227.52

ショートフリー合わせて技術点で125点を超えた選手、というのが24名いました。125点はショート50点フリー75点というか、ショート45点フリー80点というか、そのあたりが目安になる点数です。

 

トップはネイサンチェン選手。圧倒的な192.27というすごい数値をたたき出しました。二位の羽生選手とも15点差。3位以下とは40点以上の差があります。ちょっと3位以下の選手は勝負になっていません・・・。

2位3位4位と日本勢が並びました。ノーミスネイサンチェン選手とただ一人戦うことができる羽生選手が2位。シーズン後半、復調の兆しを見せた宇野選手が3位。実質シニアデビュー戦で表彰台に乗った鍵山選手が4位です。四回転一種類でも4位まで来られるんだな、というのがここで見えます。

その下はボーヤンジン選手やアリエフ選手など、四回転のイメージの強い選手が多いですが、四回転一種類のケビンエイモズ選手が7位、また、成功四回転ゼロのジェイソンブラウン選手が12位に入ってきています。四回転無しでも完成度を極めれば、技術点12位まで来ます。

 

日本勢では9位に佐藤駿選手、18位友野一希選手、21位田中刑事選手と入っています。

 

●TES ジュニアカテゴリーでショートフリー合計100点以上

  Grade Event Name Nation TES PCS Total
1 JGPF JGP Final Shun SATO JPN 139.54 115.57 255.11
2 JGP JGP Baltic Cup Daniil SAMSONOV RUS 137.39 114.12 250.51
3 JGP JGP Baltic Cup Yuma KAGIYAMA JPN 130.61 114.74 245.35
4 JGP JGP Egna Daniel GRASSL ITA 130.50 111.03 241.53
5 WJ World Junior Andrei MOZALEV RUS 128.49 116.60 245.09
6 JGP JGP Egna Petr GUMENNIK RUS 122.59 110.80 232.39
7 WJ World Junior Maxim NAUMOV USA 116.17 108.93 225.10
8 JGP JGP Egna Ivan SHMURATKO UKR 115.57 105.87 221.44
9 JGP JGP Baltic Cup Gleb LUTFULLIN RUS 113.63 99.38 212.01
10 JGP JGP Croatia Artur DANIELIAN RUS 113.51 110.31 223.82
11 JGP JGP Riga Sihyeong LEE KOR 112.06 106.25 218.31
12 JGP JGP Croatia Stephen GOGOLEV CAN 109.67 103.79 212.46
13 JGP JGP Egna Ilya YABLOKOV RUS 109.34 104.06 213.40
14 WJ World Junior Adam SIAO HIM FA FRA 109.20 104.69 213.89
15 JGP JGP Baltic Cup Joseph PHAN CAN 107.23 103.47 207.70
16 JGP JGP Baltic Cup Ryan DUNK USA 104.51 101.39 205.90
17 JGP JGP Egna Ilia MALININ USA 104.35 100.12 203.47
18 JGP JGP Egna Yudong CHEN CHN 102.76 102.40 205.16
19 JGP JGP Croatia Andrew TORGASHEV USA 102.57 111.29 212.86
20 Others Youth Olympic RAKIC Aleksa CAN 102.28 102.95 205.23

ジュニアでは佐藤駿選手がトップです。鍵山選手はシニアカテゴリーで4位のスコアを出しましたが、ジュニアルールでは3位でした。

2位にはショートのジュニア最高記録を持つサムソノフ選手、5位に世界ジュニアを制覇したモザレフ選手が入りました。

100点以上の技術点を持つ選手は20人。少し少ないな、という印象なので95点まで拡げようかとも思ったのですが、95点を基準にすると、女子と同じになるので、それはないだろうと100点基準としました。

男子の100点以上20人に対し、女子も14人います。女子のトップは128.40で男子の6位相当。ジュニアの男女差は小さいなあ、なんてことを感じます。

 

●PCS ショートフリー合計120点以上

  Grade Event Name Nation PCS TES Total
1 GP Skate Canada Yuzuru HANYU JPN 144.87 177.72 322.59
2 GPF Grand Prix Final Nathan CHEN USA 143.03 192.27 335.30
3 IC Challenge Cup Shoma UNO JPN 139.60 150.81 290.41
4 4CC Four Continents Jason BROWN USA 138.48 136.34 274.82
5 CS Autumn Classic Kevin AYMOZ FRA 134.45 128.02 262.47
6 GP Rostelecom Cup Alexander SAMARIN RUS 129.39 136.06 264.45
7 GP Rostelecom Cup Dmitri ALIEV RUS 128.82 131.06 259.88
8 4CC Four Continents Junhwan CHA KOR 128.16 137.27 265.43
9 GP Cup of China Han YAN CHN 127.45 122.00 249.45
10 4CC Four Continents Keegan MESSING CAN 127.21 117.72 243.93
11 GP Skate Canada Nam NGUYEN CAN 126.92 135.85 262.77
12 GP Skate Canada Keiji TANAKA JPN 125.72 124.30 250.02
13 GP Rostelecom Cup Deniss VASILJEVS LAT 125.41 116.68 241.09
14 4CC Four Continents Boyang JIN CHN 124.72 142.95 267.67
15 IC Shanghai Trophy Matteo RIZZO ITA 124.57 123.96 248.53
16 GP Rostelecom Cup Michal BREZINA CZE 124.56 112.91 236.47
17 GP Skate Canada Camden PULKINEN USA 123.84 120.94 244.78
18 4CC Four Continents Yuma KAGIYAMA JPN 122.94 147.67 270.61
19 GP NHK Trophy Roman SADOVSKY CAN 122.86 124.64 247.50
20 GP NHK Trophy Sergei VORONOV RUS 121.75 117.30 239.05
21 IC Denis Ten Memorial Morisi KVITELASHVILI GEO 121.00 125.98 244.98
22 GP Rostelecom Cup Kazuki TOMONO JPN 120.43 118.11 237.54
23 CS US International Vincent ZHOU USA 120.35 112.60 231.95

PCSは5項目平均8.0で合計120点に達します。平均8.0を超えてきたのは23選手いました。

トップは羽生結弦選手。144.87は、150点満点ですので、極めて満点に近いスコア。平均9.5で142.5ですので、9点台後半の平均点を持っていることになります。僅差で2位のネイサンチェン選手も同様に平均9点台後半です。

3位は技術点同様PCSでも宇野選手でした。シーズン前半苦しみましたが、シーズン終わってみると、ベストスコアとしては今シーズンしっかり2強+1、という構図の+1に宇野選手が収まっています。

演技面での定評のあるジェイソンブラウン選手、ケビンエイモズ選手が4位5位で続きます。

 

日本勢では田中刑事選手が12位、鍵山優真選手が18位、友野一希選手が22位に入っています。

 

●PCS ジュニアカテゴリーでショートフリー合計100点以上

  Grade Event Name Nation PCS TES Total
1 WJ World Junior Yuma KAGIYAMA JPN 117.17 115.58 231.75
2 WJ World Junior Andrei MOZALEV RUS 116.60 128.49 245.09
3 JGPF JGP Final Shun SATO JPN 115.57 139.54 255.11
4 JGP JGP Baltic Cup Daniil SAMSONOV RUS 114.12 137.39 250.51
5 WJ World Junior Petr GUMENNIK RUS 111.52 119.60 231.12
6 JGP JGP Croatia Andrew TORGASHEV USA 111.29 102.57 212.86
7 JGP JGP Egna Daniel GRASSL ITA 111.03 130.50 241.53
8 JGP JGP Croatia Artur DANIELIAN RUS 110.31 113.51 223.82
9 WJ World Junior Aleksandr SELEVKO EST 109.75 98.25 207.00
10 WJ World Junior Maxim NAUMOV USA 108.93 116.17 225.10
11 JGP JGP Riga Sihyeong LEE KOR 106.25 112.06 218.31
12 JGP JGP Egna Ivan SHMURATKO UKR 105.87 115.57 221.44
13 JGP JGP LakePlacid Stephen GOGOLEV CAN 105.48 100.22 203.70
14 JGP JGP Riga Joseph PHAN CAN 105.08 86.64 189.72
15 WJ World Junior Adam SIAO HIM FA FRA 104.69 109.20 213.89
16 JGP JGP Egna Ilya YABLOKOV RUS 104.06 109.34 213.40
17 Others Youth Olympic CHA Younghyun KOR 103.82 95.30 199.12
18 Others Youth Olympic RAKIC Aleksa CAN 102.95 102.28 205.23
19 JGP JGP Courchevel Andrei KUTOVOI RUS 102.46 95.60 198.06
20 JGP JGP Egna Sena MIYAKE JPN 102.44 87.80 189.24
21 JGP JGP Egna Yudong CHEN CHN 102.40 102.76 205.16
22 WJ World Junior Nikolaj MAJOROV SWE 102.14 98.71 199.85
23 JGP JGP Egna Luc MAIERHOFER AUT 101.62 91.81 192.43
24 JGP JGP Baltic Cup Ryan DUNK USA 101.39 104.51 205.90
25 WJ World Junior Gabriele FRANGIPANI ITA 101.38 98.03 198.41
26 JGP JGP Egna Ilia MALININ USA 100.12 104.35 203.47

ジュニアは五項目平均7.0の合計105点で切ろうとしたら、だいぶ少なかったので、合計100点という平均6点台後半のあたりで切りました。

平均7点を超えたのは14名だけで、合計100点以上で26人いました。

 

ジュニアカテゴリーでのPCSトップは鍵山優真選手。ジュニアのトップは平均8点に届かない、という計算です。PCSはジュニアとシニアで差がある。

4位のサムソノフ選手まで、今シーズンのジュニアの主役4人がしっかり入っています。

ジャンプのイメージが強く、演技面はまだまだ、という風にとらえられがちな佐藤駿選手も実はジュニアの中では3位。鍵山選手には確かに負けていますが、その差は1.60と僅差。それほど差はありません。

 

日本勢では三宅星南選手が102.44で20番目にいます。

 

ショートプログラム 基礎点41.00以上

  Grade Event Name Nation  BaseValue GOE Scores
1 GP Internationaux de France Alexander SAMARIN RUS 49.10 6.03 55.13
2 GPF Grand Prix Final Nathan CHEN USA 48.17 14.96 63.13
3 CS Lombardia Trophy Boyang JIN CHN 47.60 12.84 60.44
4 CS Nepela Memorial Dmitri ALIEV RUS 47.20 10.99 58.19
5 GP NHK Trophy Yuzuru HANYU JPN 46.37 14.86 61.23
6 ECC Europe Championships Morisi KVITELASHVILI GEO 45.95 -0.90 45.05
7 ECC Europe Championships Daniel GRASSL ITA 45.25 -4.03 41.22
8 GP Rostelecom Cup Makar IGNATOV RUS 44.80 5.99 50.79
9 GP Rostelecom Cup Kazuki TOMONO JPN 44.46 -1.27 43.19
10 CS Autumn Classic Conrad ORZEL CAN 44.30 0.04 44.34
11 CS US International Vincent ZHOU USA 43.80 4.98 48.78
12 CS Autumn Classic Junhwan CHA KOR 43.36 1.22 44.58
13 4CC Four Continents Yuma KAGIYAMA JPN 42.21 10.18 52.39
13 4CC Four Continents Tomoki HIWATASHI USA 42.21 7.56 49.77
13 ECC Europe Championships Artur DANIELIAN RUS 42.41 4.47 46.88
16 CS Warsaw Cup Petr GUMENNIK RUS 42.08 1.88 43.96
17 CS Finlandia Trophy Shoma UNO JPN 42.03 5.57 47.60
18 CS Autumn Classic Kevin AYMOZ FRA 42.00 8.11 50.11
18 CS Lombardia Trophy Egor MURASHOV RUS 42.00 -0.42 41.58
20 CS Finlandia Trophy Sota YAMAMOTO JPN 41.90 9.99 51.89
20 CS Finlandia Trophy Andrei LAZUKIN RUS 41.90 -1.44 40.46
22 CS US International Keiji TANAKA JPN 41.81 6.10 47.91
22 4CC Four Continents Camden PULKINEN USA 41.81 4.05 45.86
24 GP NHK Trophy Koshiro SHIMADA JPN 41.61 -0.89 40.72
25 IC Shanghai Trophy Michal BREZINA CZE 41.60 -5.34 36.26
26 CS Finlandia Trophy Sergei VORONOV RUS 41.40 1.11 42.51
27 CS Finlandia Trophy Roman SADOVSKY CAN 41.39 5.74 47.13
28 CS Warsaw Cup Andrei MOZALEV RUS 41.21 6.75 47.96
29 4CC Four Continents Keegan MESSING CAN 41.19 9.63 50.82
30 IC Tallink Hostels Cup Evgenii SEMENENKO RUS 41.15 6.07 47.22

ショートプログラムの基礎点は49.10が最高でした。四回転のルッツとフリップを組み込んだサマリン選手がトップです。この構成はGOE満点の時22.05の加点が得られますので、技術点は71.15が満点になります。

基礎点で上位に行くには四回転二本構成が求められます。四回転一本でのトップは鍵山選手と樋渡選手の42.21です。トーループ一本で1.1倍に3Lz-3Tを入れる構成で、スピンステップレベル4だとこのスコアになります。この構成はGOE満点で18.50が入るので、技術点60.71満点です。ネイサンチェン選手や羽生結弦選手が出す、61点とか63点とかそんなスコアには、満点でも届かない計算ではありますが、50点台前半までなら4回転一本構成でも出せるとも言えます。

日本からは羽生選手が5位。ショートはサルコウトーループなので、ルッツやフリップを入れる選手より基礎点は低めです。友野選手が9位にいます。鍵山選手13位、宇野選手17位、山本草太選手20位に田中刑事選手22位、さらに島田高志郎選手24位。シニアの国際大会に出た選手は軒並みこの中には入ってきています。

 

ショートプログラム ジュニアで基礎点35.00以上

  Grade Event Name Nation  BaseValue GOE Scores
1 JGP JGP Baltic Cup Daniil SAMSONOV RUS 37.61 11.94 49.55
1 WJ World Junior Andrei MOZALEV RUS 37.61 8.66 46.27
1 JGP JGP RUS Artur DANIELIAN RUS 37.61 8.49 46.10
1 JGP JGP Egna Daniel GRASSL ITA 37.61 8.49 46.10
5 JGP JGP Egna Petr GUMENNIK RUS 37.21 7.34 44.55
5 WJ World Junior Gabriele FRANGIPANI ITA 37.21 3.26 40.47
7 JGP JGP Baltic Cup Yuma KAGIYAMA JPN 37.01 9.81 46.82
7 WJ World Junior Ilya YABLOKOV RUS 37.01 6.88 43.89
7 JGP JGP Riga Sihyeong LEE KOR 37.01 5.26 42.27
10 WJ World Junior Nikolaj MAJOROV SWE 36.69 1.80 38.49
11 WJ World Junior Mikhail SHAIDOROV KAZ 36.61 -2.82 33.79
12 JGP JGP Egna Ivan SHMURATKO UKR 36.49 5.38 41.87
13 JGP JGP Courchevel Egor RUKHIN RUS 36.21 1.12 37.33
14 JGP JGP Riga Joseph PHAN CAN 36.11 2.32 38.43
15 JGP JGP LakePlacid Shun SATO JPN 36.09 7.94 44.03
15 WJ World Junior Ilia MALININ USA 36.09 4.69 40.78
15 JGP JGP Egna Sena MIYAKE JPN 36.09 -0.45 35.64
18 JGP JGP Croatia Andrew TORGASHEV USA 35.99 7.97 43.96
19 JGP JGP Croatia Basar OKTAR TUR 35.91 0.61 36.52
20 WJ World Junior Adam SIAO HIM FA FRA 35.90 4.10 40.00
21 WJ World Junior Maxim NAUMOV USA 35.89 4.30 40.19
21 JGP JGP Baltic Cup Ryan DUNK USA 35.89 3.30 39.19
23 WJ World Junior Aleksandr SELEVKO EST 35.60 7.52 43.12
23 JGP JGP Baltic Cup Gleb LUTFULLIN RUS 35.60 6.45 42.05
25 WJ World Junior Filip SCERBA CZE 35.39 -1.59 33.80
26 JGP JGP LakePlacid Stephen GOGOLEV CAN 35.22 7.23 42.45

ジュニアはショートに4回転を入れることができません。今シーズンの単独ジャンプはループ指定という中では37.61は理論上の最高点であり、4人がそのスコアをマークしました。

鍵山選手はジュニアの中では7位。ステップがレベル3だった分、理論上の最高点に0.6点足りていません。

佐藤駿選手は15位の36.09でした。1.1倍に入れているのが単独ループなのと、スピンステップでレベル3があるので、最高点より1.52低くなっています。ショートでジュニアルールでは80点に乗ったことがない、というのはこのあたりからきている部分なんでしょうか。

日本からは三宅星南選手も佐藤駿選手と同じ15位に入っています。

 

●フリーの基礎点78.00以上

  Grade Event Name Nation  BaseValue GOE Scores
1 GPF Grand Prix Final Nathan CHEN USA 97.73 31.41 129.14
2 GP Skate Canada Yuzuru HANYU JPN 92.98 23.61 116.59
3 ECC Europe Championships Daniel GRASSL ITA 86.42 6.93 93.35
4 GPF Grand Prix Final Boyang JIN CHN 86.34 -0.99 85.35
5 GP Internationaux de France Alexander SAMARIN RUS 85.43 -0.03 85.40
6 IC Challenge Cup Shoma UNO JPN 84.59 19.91 104.50
7 ECC Europe Championships Dmitri ALIEV RUS 84.48 13.62 98.10
8 Others Japan Open Vincent ZHOU USA 81.99 4.37 86.36
9 JGPF JGP Final Shun SATO JPN 81.40 16.82 98.22
10 JGP JGP Egna Daniel GRASSL ITA 81.05 3.35 84.40
11 CS Golden Spin Adam SIAO HIM FA FRA 80.97 -4.15 76.82
12 GP Internationaux de France Kevin AYMOZ FRA 80.40 5.82 86.22
13 CS US International Sota YAMAMOTO JPN 80.36 0.97 81.33
14 CS Autumn Classic Keegan MESSING CAN 80.33 3.92 84.25
15 GP Skate America Kazuki TOMONO JPN 80.00 0.09 80.09
16 4CC Four Continents Yuma KAGIYAMA JPN 79.74 15.54 95.28
17 GP Skate Canada Nam NGUYEN CAN 79.70 12.71 92.41
18 CS US International Keiji TANAKA JPN 79.55 2.15 81.70
19 ECC Europe Championships Artur DANIELIAN RUS 79.44 5.03 84.47
20 GP Internationaux de France Tomoki HIWATASHI USA 79.09 6.08 85.17
21 CS Autumn Classic Conrad ORZEL CAN 78.83 0.61 79.44
22 ECC Europe Championships Vladimir LITVINTSEV AZE 78.41 3.44 81.85
23 ECC Europe Championships Morisi KVITELASHVILI GEO 78.05 8.47 86.52

 

フリーは80点で切ろうとしたら案外少なかったので78点まで拡げました。

トップはネイサンチェン選手の97.73 GOE満点の時41.60付く計算なので、技術点は139.33満点ということになります。4回転は4種類5本。ループがなしです。トリプルアクセルが1本だけですが、これを2本にして3Tを1本にしても基礎点は下がる側に行くので、現在の持ち札の中ではこれがほぼマックス構成なのでしょう。

羽生選手はスケートカナダの92.98が最高。ネイサンチェン選手との基礎点差は4.75あります。この時は4回転3種類4本構成。これ以上基礎点を上げるには、セカンド3Loの投入か4種類目の4回転が必要だな、というところまで来て居ました。

85点以上の基礎点を持つのが5人。4回転がグラスル選手は3種類3本、ボーヤンジン選手は2種類3本、サマリン選手は3種類3本。4回転は3本あれば種類と構成で80点台後半の基礎点は出せます。

12位のケビンエイモズ選手が基礎点80.40 このスコアは4回転をトーループ1種類で2本組み込むことで出しました。4回転は1種類でも基礎点80点までは出せます。

 

日本勢では宇野選手が全体6位、佐藤駿選手が9位、山本草太選手13位、友野一希選手15位、鍵山優真選手16位、田中刑事選手18位となっています。基礎点ではジュニアの佐藤選手が他のシニア選手を押しのけて日本勢3番手です。また、4大陸で表彰台に乗った時の鍵山選手も、日本勢の中で6番手と、必ずしも基礎点が高い方が点数が高くなる、ということでもなく、ある程度の範疇なら問題なく逆転可能、というのも見て取れます。

 

●フリー ジュニアで基礎点62.00以上

  Grade Event Name Nation  BaseValue GOE Scores
1 JGPF JGP Final Shun SATO JPN 81.40 16.82 98.22
2 JGP JGP Egna Daniel GRASSL ITA 81.05 3.35 84.40
3 Others Youth Olympic MOZALEV Andrei RUS 76.93 5.35 82.28
4 JGP JGP Baltic Cup Daniil SAMSONOV RUS 76.28 11.56 87.84
5 JGP JGP RUS Petr GUMENNIK RUS 76.12 -0.57 75.55
6 Others Youth Olympic KAGIYAMA Yuma JPN 73.84 13.09 86.93
7 JGP JGP Baltic Cup Gleb LUTFULLIN RUS 70.60 0.98 71.58
8 WJ World Junior Nika EGADZE GEO 70.27 -6.49 63.78
9 WJ World Junior Mikhail SHAIDOROV KAZ 69.26 -8.52 60.74
10 JGP JGP Croatia Adam SIAO HIM FA FRA 67.16 -1.31 65.85
11 JGP JGP Egna Ivan SHMURATKO UKR 65.92 7.78 73.70
12 WJ World Junior Ilya YABLOKOV RUS 65.42 -3.79 61.63
13 WJ World Junior Joseph PHAN CAN 65.36 -5.98 59.38
14 WJ World Junior Gabriele FRANGIPANI ITA 65.04 -7.48 57.56
15 JGP JGP Croatia Sihyeong LEE KOR 64.95 9.95 74.90
16 JGP JGP Egna Mihhail SELEVKO EST 64.92 1.03 65.95
17 JGP JGP Egna Ilia MALININ USA 64.89 -0.19 64.70
18 WJ World Junior Maxim NAUMOV USA 64.33 11.65 75.98
19 JGP JGP Courchevel Egor RUKHIN RUS 64.29 -1.65 62.64
20 JGP JGP Croatia Artur DANIELIAN RUS 63.62 4.95 68.57
21 JGP JGP Croatia Stephen GOGOLEV CAN 63.16 8.18 71.34
22 WJ World Junior Andrew TORGASHEV USA 63.13 -4.18 58.95
23 JGP JGP Baltic Cup Ryan DUNK USA 62.04 3.28 65.32

ジュニアでは62点以上で拾いました。コレオシークエンスがないのでシニアで言えば65点以上の価値になります。

ジュニアのトップは佐藤駿選手。全体でも9位となる81.40の高いスコアでした。ジュニアグランプリファイナルノアの演技は圧巻でしたが、基礎点ではグラスル選手もほぼ差がなく2位につけています。

モザレフ選手、サムソノフ選手と言った今シーズンのジュニアの主役を張った面々が3位4位。この辺は76点台なので、コレオがあったとしても80点には少し届かない位置です。

ジュニアの主役もう一人、鍵山優真選手はユースオリンピックの73.84が最高でジュニアの中では6位でした。この時のトータルスコアはジュニアの中で2位のスコアなわけで、鍵山選手は、基礎点順位がやや低くても出来栄えGOEとPCSで逆転して上位に出ていくことができているようです。

 

 

以上、男子シングルのTESPCSとショートフリーの基礎点ランキングでした