渡辺倫果 24-25

2002年7月19日生まれ

シニア3シーズン目

シーズン獲得賞金:$15,000

世界ランキング:10位

シーズンランキング:24位

シーズンベストスコア 213.36 (8位) チャレンジカップ

ショートプログラムシーズンベスト 75.86 チャレンジカップ

フリーシーズンベスト 137.50 チャレンジカップ

スピンレベル4率 42/66 = 63.6%(国際大会:16/24 = 66.7%)

ステップレベル4率 3/22 = 13.6%(国際大会:2/8 = 25.0%)

スピンオールレベル4 1/10(国際大会:1/4)

スピンステップオールレベル4 0/10(国際大会:0/4)

ジャンプ回転不足率 32/114 = 28.1%(国際大会:7/40 = 17.5%)

ジャンプ回転不足なし 2/10(国際大会:1/4)

スピンステップオールレベル4ジャンプ回転不足なし 0/10(国際大会:0/4)

 

○24-25シーズンの戦績

Grade Event Pl Total SP FS Date
DL 木下トロフィー 6 145.19 48.23 96.96 2024/8/3
DL 東京夏季フィギュア 6 153.07 57.94 95.13 2024/8/31
CS Lombardia Trophy 8 164.04 61.79 102.25 2024/9/13
RT 東京選手権 5 147.42 55.04 92.38 2024/9/21
GP Skate America 2 195.22 66.54 128.68 2024/10/18
GP Cup of China 5 196.95 69.08 127.87 2024/11/22
DL 国民スポーツ大会予選会 1 121.34   121.34 2024/11/30
NC 全日本選手権 7 198.55 65.96 132.59 2024/12/20
CC 日本学生氷上選手権 8 162.17 55.32 106.85 2025/1/6
NG 国民スポーツ大会 9 172.24 58.33 113.91 2025/1/29
IC Challenge Cup 1 213.36 75.86 137.50 2025/2/15
DL サイニチホールディングス杯 1 127.74   127.74 2025/5/5

渡辺倫果選手はシニア3シーズン目です。ずいぶん前からシニアのような気がしてしまいますが、22年にはまだ世界ジュニアに出ていました。

 

今期は8月に国内で2戦。どちらもぱっとしないを通り越して心配になるようなスコアでした。9月に入ってチャレンジャーシリーズのロンバルディア杯ですがスコア伸びません。帰国して東京選手権に臨みますがこちらも散々でした。このあたりまでは長くアイスショーに出ていた影響が感じられました。

 

グランプリシリーズは当然2戦エントリーです。今期はスケートアメリカから。ここまで4戦はショートフリーで3本のトリプルアクセルを入れるという構成を組んでいましたが、この試合では現状の調子に合わせてダブルアクセル構成を組みます。ショートはジャンプノーミスで66.54 ここまでのスコアがウソのような出来で3位に付けます。フリーもトリプルアクセルを回避。アンダーローテーション2つ付きましたが遠目にはミスなく見える演技で128.68 トータル195.22を出して2位表彰台となります。

2戦目は中国杯。この試合は千葉百音選手、住吉りをん選手という日本勢の他に、アンバーグレン選手、キムチェヨン選手といった実力者5人でファイナルを争う試合となりました。ショートはループにqが付いたくらいでほぼノーミスの滑りを見せ69.08を出したのですがこれでも5位スタート。ただ首位とも1.78という僅差。フリー次第で全くわからないというところにトリプルアクセルを投入。これをqで降りたので、逆転優勝有るか、とも思ったのですが後半に入ってルッツで転倒。さらにループの転倒まであってフリーは127.87 トータル196.95で結局5位に終わります。2期ぶりのファイナル進出には届きませんでした。

 

国内で国民スポーツ大会の予選をこなして全日本へ。代表選考では世界ランキングが4番目なのでそこで選考基準に入ってくる可能性は高いですが、この時点ではそれくらい。代表の候補にはなるけれどちょっと不利な状態にあるので世界選手権を目指すなら表彰台は必須、4大陸でもトップ5くらいには入ってきたいというくらいの立ち位置です。

ショートはジャンプでqが2つ付きましたがまずまずの出来で65.96を出すのですが、これでも11位。日本の女子は層が厚い。フリー、逆転を狙って冒頭にトリプルアクセル。これが平均GOE+2.556の高評価で決まり、次のコンビネーションも決まります。得意の逆転パターン入った、と思われたのですが後半のルッツがアンダーローテーション。さらに終盤ステップレベル3、スピンレベル3、スピンレベル3Vと細かく点を取りこぼしていったことで、いい出来に見えたのにフリー132.59 トータル198.55で最終的には7位。ルッツにスピンステップとノーミスだったら3位にまでは届いていた点計算なので、大変もったいない試合となりました。代表争いでは4大陸選手権の補欠2をもらえただけ、となりました。

 

これで気落ちしたでしょうか、学生選手権は162.17で7位、国民スポーツ大会は172.24で9位とまったくスコア伸びてきません。

シーズン後半はB級大会、日本御用達のチャレンジカップへの派遣がありました。この試合で今季唯一のショートでのトリプルアクセルを成功して75.86という高いスコアを出して折り返すと、フリーはトリプルアクセルこそ転倒となったものの、他はいい出来で137.50 トータル213.36という高いスコアで優勝。これが中国杯か全日本で出来ていれば、という試合になりました。

 

5月に入ってフリーだけの試合、サイニチホールディングス杯も滑り、127.74を出していました。

 

○要素別スコア

Event Total TES PCS J Base J GOE Spin Step
木下トロフィー 145.19 66.63 79.56 49.27 -10.11 17.04 10.43
東京夏季フィギュア 153.07 70.19 84.88 49.70 -8.49 18.40 10.58
Lombardia Trophy 164.04 77.52 88.52 55.16 -9.60 20.68 11.28
東京選手権 147.42 69.31 81.11 44.01 -4.65 19.37 10.58
Skate America 195.22 98.99 96.23 62.76 4.46 20.20 11.57
Cup of China 196.95 101.39 97.56 70.52 -3.88 23.03 11.72
国民スポーツ大会予選会 121.34 62.15 59.19 43.55 -0.17 9.66 9.11
全日本選手権 198.55 105.08 93.47 70.30 1.91 20.43 12.44
日本学生氷上選手権 162.17 80.84 82.33 58.79 -10.02 20.54 11.53
国民スポーツ大会 172.24 86.89 87.35 63.85 -9.66 21.17 11.53
Challenge Cup 213.36 115.84 98.52 76.30 4.12 21.36 14.06
サイニチホールディングス杯 127.74 68.65 60.09 49.49 -0.03 11.18 8.01

今期は140点台から210点台まで様々ありました。ISU公認は196.95が最高です。213.36は今期8位のスコアですが196.95はISU公認で23位となります。

技術点は115.84というすごいのがある一方、60点台にとどまったものもありました。主要大会では90点台以上はあります。

PCSは国際大会では8点平均程度の評価は受けています。全日本はその辺と比べるとあまりもらえませんでした。

ジャンプの基礎点はチャレンジカップで76.30と極めて高いです。中国杯でも70点に乗りました。トリプルアクセル込みで回転不足をあまり出さずに滑れればこういった高い基礎点をもらえます。76.30は今季4位、シニアの中では1位という高い基礎点、中国杯の70.52でISU公認として今季8位、シニアの中で2位という基礎点になります。

加点の方はスケートアメリカの+4.46が最高です。意外でしたがチャレンジカップの方がややそれより低くて4.12 全日本はかろうじてプラスでしたが他はマイナスが並びました。

スピンは中国杯では23.03ありましたが他は21点台まで、20点台やそれを下回るスコアも目立ちます。スピンのレベル4率は60%台、国際大会だけ見ても2/3で66.7%ということで、レベルを取るのに苦労しているところもありそうです。

ステップ系要素はチャレンジカップこそ14点台ありましたが、他は全日本の12点台が最高。後は11点台以下となっています。シニアデビューシーズンは14点台を連発していたことを考えると、これは少し残念でした。ステップは今季21本中レベル4が3回だけですので、これもレベルを取るのに苦労していると言えそうです。

 

○要素別偏差値

Event Total J Base J GOE Spin Step PCS
木下トロフィー 45.08 47.76 34.90 37.02 46.47 49.95
東京夏季フィギュア 47.99 48.22 38.22 42.50 47.21 54.33
Lombardia Trophy 52.03 54.05 35.94 51.69 50.64 57.33
東京選手権 45.91 42.14 46.09 46.41 47.21 51.23
Skate America 63.51 62.17 64.75 49.76 52.06 63.68
Cup of China 64.14 70.46 47.66 61.17 52.79 64.78
全日本選手権 64.73 70.22 59.53 50.69 56.32 61.41
日本学生氷上選手権 51.34 57.93 35.08 51.13 51.86 52.23
国民スポーツ大会 55.04 63.33 35.82 53.67 51.86 56.37
Challenge Cup 70.18 76.63 64.06 54.44 64.26 65.57

偏差値で見るとトータルスコアは60台が標準的ですがシーズン序盤は50を下回ることもありました。チャレンジカップは70超えです。

ジャンプの基礎点は70を超えることも頻繁にあります。チャレンジカップは天才レベルの70台後半までありました。加点の方は50を超えるのが3試合だけ。加点が得られていないというか減点されるジャンプが多い、と言えそうです。

スピンは中国杯こそ60を超えていますが他は50台前半から40台です。スピンは得意とはいいがたいです。

ステップ系要素もチャレンジカップ以外は50前後程度です。

スピンステップの評価が今一つなのと比べるとPCSは主要大会では60台と高めな評価になります。

 

渡辺倫果選手の要素別偏差値レーダーチャート24-25

右下のばらつきがひどいですが、形としては両肩張っていて、特に右の方が伸びる形です。ジャンプの基礎点とPCSで稼ぐというのは少し変わった組み合わせです。

 

●シーズン最高の基礎点構成

チャレンジカップ ショートプログラムの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 3A   8.00   1.44 9.44 1.857
2 3Lz   5.90   1.30 7.20 2.286
3 CSp4   2.60   0.57 3.17 2.143
4 3Lo+3T   10.01 x 0.49 10.50 1.000
5 FSSp4   3.00   0.78 3.78 2.429
6 StSq4   3.90   1.09 4.99 2.857
7 CCoSp4   3.50   0.70 4.20 2.000
  TES   36.91   6.37 43.28  

渡辺倫果選手は、今期、36.91という高い基礎点構成のショートプログラムがありました。トリプルアクセルが入って、コンビネーションを1.1倍に付けてスピンステップオールレベル4で36.91 今期の全女子選手のショートプログラムの中で最高基礎点でした。一応これより上として、スピンでまだ基礎点上がる組み合わせはありますし、ジャンプもループをフリップに変えるとかセカンドループにするとかあるにはありますが、ほぼほぼ女子ルールの中では最高峰の構成と言えます。

この時の技術点43.28は今期の女子の中で2位の技術点でした。これが主要大会で出せていれば、と言いたくなる出来でした。

 

チャレンジカップ フリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 3A F 8.00   -4.00 4.00 -5.000
2 3Lo+3T   9.10   1.37 10.47 2.714
3 3F! ! 5.30   0.42 5.72 0.857
4 3Lzq+2A+SEQ q 9.20   -0.24 8.96 -0.571
5 FCSp4   3.20   0.51 3.71 1.571
6 ChSq1   3.00   1.00 4.00 2.143
7 3Lz   6.49 x 1.30 7.79 2.143
8 2A+1Eu+3S   8.91 x 0.86 9.77 2.000
9 3Lo   5.39 x 1.18 6.57 2.286
10 StSq4   3.90   1.17 5.07 3.143
11 FSSp4   3.00   0.84 3.84 2.714
12 CCoSp3V   2.25   0.41 2.66 1.857
  TES   67.74   4.82 72.56  

フリーもやはりチャレンジカップが最高基礎点で67.74ありました。トリプルアクセルが入って、2回飛ぶジャンプはルッツとループ。セカンド3回転、シークエンスのアクセルがあり、3連続は3サルコウが入って、スピンが1つ3Vで67.74です。スピンレベル4に出来れば68.99になる構成でした。シニアの中では今季3位の基礎点構成となっています。その68.99を組んで今季シニア1位の構成だったのが、ワールドユニバーシティゲームズの吉田陽菜選手でした。

ここから基礎点上げていく、というよりは、このトリプルアクセルが入った構成でノーミス出来るといいですね、という段階かと思われます。最後のスピンでレベル4を取って、冒頭のトリプルアクセルを降りていれば、技術点で78~79点ほどまで出せていた計算になります。フリーで150点、というのが現実的な目標としてありえる構成、ありえる力を持っていると言えそうです。

 

○平均GOE2.400以上(国際大会+国内主要大会より)

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
Cup of China SP 6 StSq3   3.30   1.13 4.43 3.444
Challenge Cup FS 10 StSq4   3.90   1.17 5.07 3.143
全日本選手権 SP 5 FSSp4   3.00   0.90 3.90 3.000
全日本選手権 SP 1 2A   3.30   0.99 4.29 2.889
Skate America FS 1 2A   3.30   0.94 4.24 2.889
Challenge Cup SP 6 StSq4   3.90   1.09 4.99 2.857
Skate America SP 1 2A   3.30   0.90 4.20 2.778
Challenge Cup FS 2 3Lo+3T   9.10   1.37 10.47 2.714
Challenge Cup FS 11 FSSp4   3.00   0.84 3.84 2.714
Cup of China SP 1 2A   3.30   0.94 4.24 2.667
Cup of China SP 5 FSSp4   3.00   0.77 3.77 2.667
Lombardia Trophy SP 6 StSq3   3.30   0.86 4.16 2.571
Cup of China SP 7 CCoSp4   3.50   0.90 4.40 2.556
Cup of China FS 9 ChSq1   3.00   1.21 4.21 2.556
Skate America FS 9 ChSq1   3.00   1.29 4.29 2.556
全日本選手権 FS 1 3A   8.00   2.06 10.06 2.556
全日本選手権 SP 7 CCoSp4   3.50   0.90 4.40 2.556
全日本選手権 SP 6 StSq3   3.30   0.85 4.15 2.556

渡辺選手の評価の高い要素はステップとダブルアクセル、さらにフライングシットスピンが目立ちます。ステップはGOEの面では高い評価が多いのですが、レベル4率は低く、全体で14.3% 国際大会だけ見ても25%で、レベル4よりも3が標準的で、シーズン前半はレベル2を取る試合も目立ちました。

ジャンプで稼いでいる印象なのですが、こうやって並べるとダブルアクセル以外はあまり上に出てきません。AvGOEで2.000以上だったジャンプを見ると、ダブルアクセル以外では比較的ルッツが多いかな、といったところでした。チャレンジカップでは3Lo+3Tで+2.714という高い評価があります。3Lo+3Tというコンビネーションを飛ぶ選手は意外と少ないのですが、その中で今期の最高評価ではありました。

 

トリプルアクセル

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
木下トロフィー SP 1 3A<< <<  3.30   -1.65 1.65 -5.000
木下トロフィー FS 1 3A<< <<  3.30   -1.65 1.65 -4.600
木下トロフィー FS 2 3A<<+REP <<F 2.31   -1.65 0.66 -5.000
東京夏季フィギュア SP 1 3A< < F 6.40   -3.20 3.20 -5.000
東京夏季フィギュア FS 1 3A<< <<  3.30   -1.65 1.65 -4.800
東京夏季フィギュア FS 2 3A<<+REP <<F 2.31   -1.65 0.66 -5.000
Lombardia Trophy SP 1 3A< F< 6.40   -3.20 3.20 -5.000
Lombardia Trophy FS 1 3A<< <<  3.30   -1.65 1.65 -4.857
Lombardia Trophy FS 2 3A<<+REP F<< 2.31   -1.65 0.66 -5.000
東京選手権 SP 1 3A<< F<< 3.30   -1.65 1.65 -5.000
東京選手権 FS 1 3A<< F<< 3.30   -1.65 1.65 -5.000
東京選手権 FS 2 3A<<+REP <<  2.31   -1.65 0.66 -5.000
Cup of China FS 1 3Aq q 8.00   -1.26 6.74 -1.444
全日本選手権 FS 1 3A   8.00   2.06 10.06 2.556
日本学生氷上選手権 FS 1 3A<< F<< 3.30   -1.65 1.65 -5.000
国民スポーツ大会 SP 1 3A F 8.00   -4.00 4.00 -5.000
国民スポーツ大会 FS 1 3Aq Fq 8.00   -4.00 4.00 -5.000
Challenge Cup SP 1 3A   8.00   1.44 9.44 1.857
Challenge Cup FS 1 3A F 8.00   -4.00 4.00 -5.000
サイニチホールディングス杯 FS 1 3A F 8.00   -4.00 4.00 -5.000

今期トリプルアクセルはシーズン序盤にショートフリーで3本入れていました。中盤はフリー1本に、終盤になってショートフリー1本づつとなりました。

結局20本飛んでGOEプラスの成功ジャンプは2本です。東京選手権まではトリプルアクセルに限らず全体的に不調で、アクセルも決めるつもりで入れてなかったように感じますので、中国杯以降だけで考えると、学生選手権以外は基礎点は満額入って、転倒は4回あったけれど3回は立っている、ということになるので、高難度ジャンプの成功率としてはそこそこあったとも言えるかもしれません。

 

○セカンド3回転を含む要素

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
木下トロフィー SP 4 3F!q+3T<< ! 7.26 X -2.65 4.61 -5.000
Skate America SP 4 3Lo+3T   10.01 x 0.91 10.92 1.889
Skate America FS 2 3Lo+3T< 8.26   -0.91 7.35 -1.889
Cup of China SP 4 3Loq+3T q 10.01 x -0.49 9.52 -1.000
Cup of China FS 2 3Lo+3Tq q 9.10   -0.42 8.68 -0.889
国民スポーツ大会予選会 FS 2 3Loq+3T< q|< 8.26   -1.31 6.95 -2.600
全日本選手権 SP 4 3Loq+3T q 10.01 x -0.56 9.45 -1.111
全日本選手権 FS 2 3Lo+3T   9.10   0.98 10.08 2.000
日本学生氷上選手権 SP 4 3Lo<+3T<< <|<< 5.74 x -1.70 4.04 -4.400
日本学生氷上選手権 FS 2 3Loq+3T< q|< 8.26   -1.47 6.79 -3.000
国民スポーツ大会 SP 4 3Lo<+3T<< <|<< 5.74 x -1.96 3.78 -5.000
Challenge Cup SP 4 3Lo+3T   10.01 x 0.49 10.50 1.000
Challenge Cup FS 2 3Lo+3T   9.10   1.37 10.47 2.714

渡辺選手はループからのコンビネーションをショートフリーで1本づつ跳びます。ショートで後半に入れているのも1つの特徴です。シーズン序盤はショートではフリップから入れていて、フリーはおそらくトリプルアクセルから入れる計画で1つも入らなかった、というかた知でした。

スケートアメリカ以降ループからのコンビネーションとしては、国民スポーツ大会でセカンドが2回転になった以外はすべて入って、その12回のうちセカンドダウングレードが2回、セカンドアンダーローテーションが2回あって、基礎点満額が8回、GOEプラスの成功ジャンプは4回でした。基礎点満額入ってもqがつくことが多かったです。チャレンジカップフリーのAvGOE2.714は今期の全選手の3Lo+3Tの中で最高評価でした。

 

○3連続ジャンプ

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
木下トロフィー FS 7 2A+1Eu+3Sq q 8.91 X -0.72 8.19 -1.800
東京夏季フィギュア FS 7 2A+1Eu<<+2S <<  5.06 X -0.99 4.07 -2.800
Lombardia Trophy FS 7 2A+1Eu+3S   8.91 x 0.86 9.77 1.714
東京選手権 FS 7 2A+1Eu+3S   8.91 x 0.86 9.77 1.600
Skate America FS 7 2A+1Eu+3S   8.91 x 0.92 9.83 2.111
Cup of China FS 7 2A+1Eu+3S   8.91 x 0.74 9.65 1.778
国民スポーツ大会予選会 FS 7 2A+1Eu+3S   8.91 x 0.57 9.48 1.600
全日本選手権 FS 7 2A+1Eu+3Sq q 8.91 x -0.43 8.48 -1.000
日本学生氷上選手権 FS 7 2A+1Eu+3S< 7.96 x -0.69 7.27 -1.800
Challenge Cup FS 8 2A+1Eu+3S   8.91 x 0.86 9.77 2.000
サイニチホールディングス杯 FS 8 2A+1Eu+3S   8.91 x 0.86 9.77 1.600

3連続ジャンプはダブルアクセルからの3つ目サルコウ型です。12試合で11回は3連続が入り、基礎点満額入ったのが9回、GOEプラスの成功ジャンプは7回で成功率は5割を超えました。このジャンプは比較的計算できる要素になっています。

 

○ルッツで始まる要素 (国際大会+国内主要大会より)

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
Lombardia Trophy SP 2 3Lz   5.90   1.42 7.32 2.429
Lombardia Trophy FS 4 1Lz+2A+SEQ   3.90   -0.33 3.57 -0.857
Lombardia Trophy FS 6 3Lz< 5.19 x -2.36 2.83 -4.571
東京選手権 SP 2 3Lz   5.90   0.00 5.90 0.000
東京選手権 FS 4 1Lz+2A+SEQ   3.90   0.00 3.90 -0.200
東京選手権 FS 6 1Lz   0.66 x -0.06 0.60 -1.000
Skate America SP 2 3Lz   5.90   0.25 6.15 0.444
Skate America FS 4 3Lz+2T   7.20   0.84 8.04 1.333
Skate America FS 6 3Lz< 5.19 x -1.35 3.84 -2.778
Cup of China SP 2 3Lz   5.90   0.67 6.57 1.111
Cup of China FS 4 3Lz+2A+SEQ   9.20   0.93 10.13 1.667
Cup of China FS 6 3Lz F 6.49 x -2.95 3.54 -5.000
全日本選手権 SP 2 3Lzq q 5.90   -0.42 5.48 -0.778
全日本選手権 FS 4 3Lz+2A+SEQ   9.20   1.01 10.21 1.667
全日本選手権 FS 6 3Lz< 5.19 x -0.94 4.25 -2.000
日本学生氷上選手権 SP 2 3Lzq q 5.90   -0.59 5.31 -0.800
日本学生氷上選手権 FS 4 3Lzq q 5.90   -2.36 3.54 -4.200
日本学生氷上選手権 FS 6 3Lz<+2A+SEQ 8.82 x -0.78 8.04 -1.600
国民スポーツ大会 SP 2 3Lz   5.90   1.18 7.08 2.000
国民スポーツ大会 FS 4 3Lz+2A+SEQ   9.20   0.59 9.79 1.000
国民スポーツ大会 FS 7 3Lz   6.49 x 0.98 7.47 1.600
Challenge Cup SP 2 3Lz   5.90   1.30 7.20 2.286
Challenge Cup FS 4 3Lzq+2A+SEQ q 9.20   -0.24 8.96 -0.571
Challenge Cup FS 7 3Lz   6.49 x 1.30 7.79 2.143

ルッツはショートフリーで3本飛ぶジャンプです。主要8大会で24本飛んでいます。1回転になったのが3回、アンダーローテーション4回、転倒1回で、基礎点がしっかり入ったのが15回です。そのうちGOEプラスの成功ジャンプは10回なので、成功率は42%程度なります。まあ東京選手権以前は壊滅なので、分母はスケートアメリカ以後の18でもいいのかもしれませんが、その場合で5割を超える成功率になります。

ショートフリーで3本しっかりプラスだったのが国民スポーツ大会だけでした。トリプルアクセル決まらなくてもルッツがしっかり決められる、という状態であれば安心感あるのですが、ルッツも不安定なのでいつもはらはらしながら見守ることになります。中国杯のフリーの転倒、全日本のフリーのアンダーローテーション、この辺をしっかり決められていれば、今シーズンが全然違うものになっていた可能性もありました。

 

○フリップを含む要素

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
木下トロフィー SP 4 3F!q+3T<< ! 7.26 X -2.65 4.61 -5.000
木下トロフィー FS 3 3F! ! 5.30   -0.53 4.77 -1.000
東京夏季フィギュア SP 4 3F!+2T ! 7.26 X 0.00 7.26 -0.200
東京夏季フィギュア FS 3 3F! ! 5.30   -0.35 4.95 -0.600
Lombardia Trophy SP 4 3F!q+2T !|q 7.26 x -1.38 5.88 -2.571
Lombardia Trophy FS 3 3F!+2Tq !|q 6.60   -1.70 4.90 -3.143
東京選手権 SP 4 3F!+2T ! 7.26 x 0.35 7.61 0.600
東京選手権 FS 3 3F!+2T ! 6.60   0.00 6.60 0.200
Skate America FS 3 3F   5.30   0.91 6.21 1.556
Cup of China FS 3 3F! ! 5.30   -0.08 5.22 -0.111
国民スポーツ大会予選会 FS 3 3F! ! 5.30   -0.18 5.12 -0.200
全日本選手権 FS 3 3F   5.30   0.83 6.13 1.444
日本学生氷上選手権 FS 3 3F! ! 5.30   -0.53 4.77 -0.800
国民スポーツ大会 FS 3 3F! ! 5.30   -0.53 4.77 -0.800
Challenge Cup FS 3 3F! ! 5.30   0.42 5.72 0.857
サイニチホールディングス杯 FS 3 3F! ! 5.30   0.00 5.30 0.000

フリップはシーズン序盤はショートでコンビネーションに入れようとしていましたが、グランプリシリーズ以降は外しました。フリーで3番目に単独で跳ぶ要素となっています。

今期全体で15回飛んで、基礎点はすべて満額はいりました。GOEプラスの成功ジャンプは6回なので成功率は4割です。グランプリシリーズ以降の7回ではプラスは4回ですがマイナスの時もわずかなマイナスです。アテンションが15回中13回ついていて、踏切に課題があるのがわかります。それを除けば転倒することもなく、アンダーローテーションも無く、わりとしっかり決まるジャンプではあります。これはこれで、ある程度計算が立つ要素と言えるのかもしれません。

 

シニア3シーズン目、今期はファイナルには届かず、チャンピオンシップの出場権も得られず、ということで今一つ目立った活躍は出来ませんでした。全日本のフリーでトリプルアクセル決めた時には4大陸くらいは見えたと思ったのですが、そこも届かず。だいぶ残念なシーズンでした。チャレンジカップで210点台出していますが、ここは日本人選手御用達。ここで高得点を出してきた選手は数々います。来期、オリンピックシーズン。ジャンプ全部そろえばオリンピックの表彰台までありますが、うまくいかなかったときは代表争いに全く絡めないという展開もありえます。一発あるのが魅力だけど、不安定さは心配の種。来期はどうなるでしょうか