22-23 佐藤駿

2004年2月6日生まれ

シニア3シーズン目

シーズン獲得賞金:$39,000

世界ランキング:12位

シーズンランキング:6位

シーズンベストスコア 262.21(13位) グランプリエスポ―

ショートプログラムシーズンベスト 95.08 チャレンジカップ

フリーシーズンベスト 180.62 グランプリエスポ―

ショートプログラム楽曲:Carol of the Bells

フリープログラム楽曲:レッドバイオリン

スピンレベル4率 39/69 = 56.5%(国際大会:27/42 = 64.3%)

ステップレベル4率 1/23 = 4.3%(国際大会:0/14 = 0.00%)

スピンオールレベル4 1/10(国際大会:1/7)

スピンステップオールレベル4 0/10(国際大会:0/7)

ジャンプ回転不足率 3/121 = 2.48%(国際大会:3/70 = 4.29%)

ジャンプ回転不足なし 8/10(国際大会:5/7)

スピンステップオールレベル4ジャンプ回転不足なし 0/10(国際大会:0/7)

 

○22-23シーズンの戦績

Grade Event Pl Total SP FS
RT 東京選手権 4 205.76 65.13 140.63
CC 東日本学生選手権 1 169.98   169.98
DL Autumn Kobaton 1 166.28   166.28
GP MK John Wilson Trophy 3 249.03 82.68 166.35
GP Grand Prix Espoo 2 262.21 81.59 180.62
GPF Grand Prix Final 4 250.16 76.62 173.54
NC 全日本選手権 4 249.64 81.78 167.86
CC 日本学生氷上選手権 1 181.28   181.28
Others World University Games 5 230.73 84.43 146.30
NG 国民体育大会 1 253.12 77.92 175.20
4CC Four Continents 3 259.14 80.81 178.33
IC Challenge Cup 1 262.20 95.08 167.12
WT World Team Trophy 10 241.31 76.45 164.86

昨季は中盤以降ケガに悩まされ、獲りなおしの権利を得ていた世界ジュニアも欠場となりました。今季は全試合シニアでの登場となります。

怪我からの回復に時間がかかったのか、8月の国内ローカルや9月のチャレンジャーシリーズには出場せず、9月末の東京選手権が初戦となりました。スコアは205.76でまさかの4位表彰台落ち。ブロック通過に問題はありませんが、本調子は程遠いというのが見て取れました。

それでも問題は調整や試合勘の方なようで、東日本学生やオータムコバトンのような国内戦にも出場してきて160点台のフリーを滑ります。グランプリシリーズ戦えるな、というのが見える状態になってから国際大会へ。

グランプリ初戦はイギリスです。混戦模様のメンバーで、これは優勝のチャンスもあるか? という試合でショートプログラムから4回転ルッツを着氷。しかし次のコンビネーションが入らず82.68で4位スタートとなります。首位とは6.81差ありますが、逆転チャンスはありそうなフリー。ノーミスで行きたいところでしたが今度はルッツが転倒でした。トーループ2本は決めて166.35までスコアは出しトータル249.03は最終的に3位、表彰台を確保しました。

2戦目は最終戦エスポ―。2位以内でファイナルが見える試合です。ここはイギリスよりもメンバーが強力。2位は苦しいんじゃないか、とも思われましたが、ショートプログラム81.59で3 位につけます。2位とは3.98差ですがフリー得意なマリニン選手なので追いつくのは大変。首位とは7.37差、届くにはかなりのスコアが必要というフリー。ここでルッツ含む4回転3本を下り180.62 ジュニアグランプリファイナルを勝った時以来のパーソナルベスト更新でトータル262.21 最終滑走者次第で2位か?3位か? というところでしたが、逆転で2位。ファイナル初出場を決めました。

 

グランプリファイナルはシーズンベスト4位で臨みます。一発当てれば表彰台あるぞ、という位置です。しかしながらショートで4回転ルッツを転倒。コンビネーションもセカンド2回転になって76.62となり6位スタート。3位と10.45差は苦しい出だしです。フリーは一転、4回転3本決めて大逆襲、今季唯一の技術点100点超えも果たしてフリー173.54のトータル250.16 残りの選手を待ちますが、結局4位まででした。

 

シーズン後半の行方が決まる全日本。過去最高位は5位が2回あります。今季一度もノーミスがないショートプログラム。安全策の4回転1本で3-3コンビネーション入れて今回はノーミスかと思ったところのトリプルアクセル転倒。81.78の5位スタートとなります。ファイナルまで出てますので表彰台ならワールド行けるでしょう、という感じの中3位まで5.11差、2位まででも6.91差。勝負のフリーでしたが冒頭4回転ルッツで転倒。そこまでは仕方ないとして、後半、苦手のフリップで!ついて、セカンドが1回転に。フリー167.86でトータル249.64 首位に立って残り4人を待ちましたが最終順位は4位。3位表彰台まで1.20差。際どい所で表彰台には届きません。この結果、4大陸選手権の2枠目、世界選手権は補欠1ということでワールドの代表には届きませんでした。

 

1月は学生選手権で4回転3本降りて優勝。日本の学生ナンバーワンになって、世界の学生ナンバーワンを決めるワールドユニバーシティゲームズへ向かいます。ショートで3回転にしたルッツが決まらないという痛いミスが出ましたがそれでも84.43の3位。日本勢のワンツースリーが期待されたフリーですが、4回転2本転倒でスコア伸びず146.30 トータル230.73では表彰台に届かず5位で終わりました。

 

国体はショートで3回転フリップを入れるという謎構成だったりしましたがしっかり優勝して2月の4大陸選手権へ向かいました。シーズンベストは出場選手中3番目。表彰台チャンスのある試合です。ショートを4回転1本構成にしたのですが、その4回転トーループで転倒。80.81の6位スタート。3位とは5.83差。届かないことはないという差です。フリーはルッツを含む4回転3本を下りて178.33まで出してトータル259.14で首位に立って残り5人を待ちます。韓・中・米、それぞれのエース格が順に出てきましたがスコア伸びず、佐藤選手が首位にそのまま残って表彰台確定、残り2人は上へ行きましたが3位。チャンピオンシップの初表彰台となりました。

 

2月後半にチャレンジカップをこなしてランキングポイントを稼ぎます。世界選手権は補欠のまま代打は回ってこなかったですのでそのままシーズン終わるかと思われたのですが、国別対抗戦で代打に呼ばれました。他の試合と違って、国別対抗戦の代打は、シーズン終わったつもりでいたところを呼ばれるわけでなかなかつらい。ショートはボロボロで、流石に厳しいでしょうと思ったのですが、フリーは文字通り根性見せて点を取りに行って164.86 160点台までは出します。納得いったかどうかはともかくとして、国として3位の賞金の分配金としておそらく2万ドルを苦労代としては確保してシーズンを終えました。

 

○要素別スコア

Event Total TES PCS J Base J GOE Spin Step
東京選手権 205.76 100.43 107.33 85.41 -13.51 18.29 10.24
東日本学生選手権 169.98 92.00 77.98 63.70 11.72 9.20 7.38
Autumn Kobaton 166.28 86.93 79.35 66.05 4.55 9.12 7.21
MK John Wilson Trophy 249.03 129.03 121.00 95.85 -1.23 23.29 11.12
Grand Prix Espoo 262.21 141.43 121.78 100.53 7.56 22.31 11.03
Grand Prix Final 250.16 140.93 110.23 100.05 9.53 20.86 10.49
全日本選手権 249.64 135.17 116.47 96.36 4.85 22.10 11.86
日本学生氷上選手権 181.28 98.29 82.99 65.95 13.99 10.47 7.88
World University Games 230.73 116.98 115.75 90.46 -5.29 21.77 10.04
国民体育大会 253.12 135.34 117.78 94.99 7.28 21.01 12.06
Four Continents 259.14 138.26 121.88 94.45 11.43 22.35 10.03
Challenge Cup 262.20 141.78 120.42 97.83 13.13 19.78 11.04
World Team Trophy 241.31 125.92 116.39 97.12 -2.19 20.02 10.97

今シーズンは国際大会7試合と結構な試合数ありました。国内ではショートフリーあった試合が3試合、フリーのみも3試合ありました。

トータルスコアは260点台がベストとなっています。

技術点はグランプリシリーズで141.43 チャレンジカップで141.78を出しています。今シーズン9位の技術点になります。

PCSは1番良くても4大陸の121.88まででした。1項目平均8点を少し超えたあたりまでです。

ジャンプの基礎点はグランプリシリーズで100点を超えました。今シーズン7位の高い基礎点です。

ジャンプの加点は東京選手権で-13.51という壊滅的なものもありますが、チャレンジカップでは13.13まで出しました。4大陸でも11.43と二桁加点を得ています。13.13は今シーズン9位の加点です。

スピンは1番良くて23.29です。22点台くらいが多く、チャレンジカップでは19点台となってしまっています。

ステップ系要素は・・・今シーズンレベル4が1回だけ、国際大会ではレベル4ゼロ。11.12が国際大会で1番良いスコアでした。

上位とはスピンステップで10点近く差が出ることもあるということになっています。

 

○要素別偏差値

Event Total J Base J GOE Spin Step PCS
東京選手権 50.39 58.37 35.16 43.70 45.77 51.43
MK John Wilson Trophy 62.59 65.05 52.85 60.69 50.05 60.78
Grand Prix Espoo 66.31 68.05 65.51 57.36 49.61 61.32
Grand Prix Final 62.91 67.74 68.35 52.43 46.98 53.42
全日本選手権 62.76 65.38 61.61 56.65 53.64 57.68
World University Games 57.43 61.60 47.00 55.53 44.80 57.19
国民体育大会 63.74 64.50 65.11 52.94 54.61 58.58
Four Continents 65.44 64.16 71.09 57.50 44.75 61.38
Challenge Cup 66.30 66.32 73.54 48.76 49.66 60.39
World Team Trophy 60.41 65.87 51.47 49.58 49.32 57.63

偏差値で見るとトータルスコアは60台です。いい時は後半まで出ます。

ジャンプの基礎点は60台半ばあたりでいい時は後半まで伸びてきます。

ジャンプの加点はいい時は70台に乗りますがワールドユニバーシティゲームズのように50割るときもありました。

スピンは1度だけ偏差値60に乗ってますが、50台が標準で、チャレンジカップなど50を割る試合もあります。

ステップ系要素は50前後で40台と平均割れの試合の方が多いです。

PCSは60前後まで出ています。

 

22-23シーズン 佐藤駿選手の要素別偏差値レーダーチャート

レーダーチャートで見ると完全に右寄りです。左下がこういう凹み方するチャートは珍しいです。

 

・シーズン最高の基礎点構成

チャレンジカップ ショートプログラムの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4Lz   11.50   2.76 14.26 2.429
2 4T+3T   13.70   2.28 15.98 2.286
3 CSSp3   2.60   0.52 3.12 2.000
4 FCSp4   3.20   0.13 3.33 0.429
5 3A   8.80 x 1.92 10.72 2.429
6 StSq2   2.60   0.68 3.28 2.429
7 CCoSp4   3.50   0.56 4.06 1.714
  TES   45.90   8.85 54.75  

ショートプログラムの最高基礎点は45.90でチャレンジカップでした。ISU公認ではグランプリエスポ―で44.10はあります。45.90は今シーズン4位の基礎点になります。

4回転のルッツとトーループが入って1.1倍にトリプルアクセル。スピンステップのレベルが獲れていませんが、これをすべてレベル4まで持っていけると1.70基礎点上がって47.60に出来ます。47.60はマリニン選手が持っている今シーズン最高のショート基礎点となります。トップとの差はスピンステップのレベルの差ということになります。

ここから基礎点上げるには1.1倍にコンビネーションを持っていくとか、トーループより基礎点高い4回転持ち込むとかの前に、スピンステップのレベルを取ることかと思われます。

この構成でスピンステップオールレベル4のGOE満点だと技術点は68.90となりPCS加味して118.90満点となります。

 

○グランプリエスポ― フリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4Lz   11.50   2.96 14.46 2.667
2 4T+3T   13.70   2.04 15.74 2.111
3 3A   8.00   1.26 9.26 1.556
4 FCSp3   2.80   0.32 3.12 1.222
5 4T   9.50   1.63 11.13 1.778
6 CSSp4   3.00   0.73 3.73 2.444
7 3A+2T   10.23 x 1.71 11.94 2.222
8 3F!+1Eu+3S ! 11.11 x -0.30 10.81 -0.556
9 3Lo   5.39 x 1.12 6.51 2.333
10 StSq2   2.60   0.59 3.19 2.222
11 ChSq1   3.00   0.79 3.79 1.556
12 CCoSp4   3.50   0.55 4.05 1.556
  TES   84.33   13.40 97.73  

フリーは84.33が最高基礎点でした。今シーズン10位の基礎点です。

4回転2種類3本。2回飛ぶジャンプは4回転トーループトリプルアクセル。4回転はルッツがいます。セカンド3回転あり、3連3Sあり。シークエンスアクセルは無いので2Tを2Aへ置き換えることは可能です。スピンステップのレベルが取れていないのでこの構成のまま1.70基礎点を上げることは可能で、86.03にまでなります

ここから基礎点を上げるには2Tを2Aに置き換えられれば2.20基礎点を上げることができます。また、トリプルルッツが余っていますので、苦手の3Fの代わりに入れれば0.66基礎点を上げられるのですが、4回転飛べるジャンプを3回転飛ぼうとすると難しい、とコメントしていた佐藤選手なので、3Lzをあまり入れたくないのかもしれません。それでも!率の高いフリップよりは点が取れそうな気はします。

また、ジャンプが得意の佐藤選手なので、4回転は2種類3本ではなくて3種類目が欲しいところかと思います。4回転サルコウを構成に入れていたことがかつてはありましたが、国際大会ではGOEプラスの成功なし。国内では2020年に決めたことはありますが21年以降は構成に入っていません。これを入れていくというのが本線かと思われます。

上記の84.33の構成でスピンステップオールレベル4のGOE満点を取ると技術点は123.68となりPCS加味して223.68満点になります。

 

○平均GOE2.600以上(国際大会と全日本より)

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
全日本選手権 SP 1 4T   9.50   3.39 12.89 3.556
Four Continents FS 1 4Lz   11.50   3.78 15.28 3.333
全日本選手権 FS 5 4T   9.50   2.99 12.49 3.222
Four Continents FS 5 4T   9.50   2.99 12.49 3.222
全日本選手権 FS 2 4T+3T   13.70   2.85 16.55 3.000
Challenge Cup FS 5 4T   9.50   2.85 12.35 3.000
World University Games SP 3 CSSp4   3.00   0.90 3.90 3.000
Four Continents FS 6 CSSp4   3.00   0.90 3.90 3.000
MK John Wilson Trophy FS 5 4T   9.50   2.71 12.21 2.889
Four Continents SP 1 3Lz+3T   10.10   1.69 11.79 2.889
MK John Wilson Trophy FS 6 CSSp4   3.00   0.86 3.86 2.889
World University Games FS 6 CSSp4   3.00   0.84 3.84 2.857
Grand Prix Final FS 2 4T+3T   13.70   2.71 16.41 2.778
World Team Trophy FS 3 3A+1Eu+3S   12.80   2.40 15.20 2.778
Grand Prix Final FS 5 4T   9.50   2.71 12.21 2.778
全日本選手権 FS 6 CSSp4   3.00   0.86 3.86 2.778
World University Games SP 5 3A   8.80 x 2.24 11.04 2.714
Challenge Cup FS 6 CSSp4   3.00   0.84 3.84 2.714
Grand Prix Espoo FS 1 4Lz   11.50   2.96 14.46 2.667
MK John Wilson Trophy SP 3 CSSp4   3.00   0.81 3.81 2.667
全日本選手権 SP 3 CSSp4   3.00   0.81 3.81 2.667
Four Continents SP 3 CSSp4   3.00   0.77 3.77 2.667

佐藤駿選手の評価が高い要素はジャンプです。国際大会での最高評価は4回転ルッツでした、という珍しい選手になります。今シーズン4回転ルッツをGOEプラスで成功させた選手は全部で4人。その中でこの4大陸選手権の+3.333というのは2位の評価でした。

4回転トーループも高い評価が多いです。それらと比べるとトリプルアクセルはあまり上の方にはいません。

スピンはCSSp 足替えのシットスピンは得意でこのスピンだけはレベル4率も高く、評価も高いです。

一方、加点を得やすいコレオで国際大会では+2以上を得たことがなかったり、ステップも+2台前半までと、評価が伸びていませんでした。

 

○4回転ルッツ

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
東京選手権 FS 2 4Lz F 11.50   -5.75 5.75 -5.000
Autumn Kobaton FS 1 4Lz   11.50   -0.77 10.73 -0.800
MK John Wilson Trophy SP 1 4Lz   11.50   1.31 12.81 1.222
MK John Wilson Trophy FS 1 4Lzq F 11.50   -5.75 5.75 -5.000
Grand Prix Espoo SP 2 4Lzq F 11.50   -5.75 5.75 -5.000
Grand Prix Espoo FS 1 4Lz   11.50   2.96 14.46 2.667
Grand Prix Final SP 1 4Lz F 11.50   -5.75 5.75 -5.000
Grand Prix Final FS 1 4Lz   11.50   2.63 14.13 2.222
全日本選手権 FS 1 4Lz F 11.50   -5.75 5.75 -5.000
日本学生氷上選手権 FS 1 4Lz   11.50   4.60 16.10 4.000
World University Games FS 1 4Lzq F 11.50   -5.75 5.75 -5.000
国民体育大会 FS 1 4Lz   11.50   2.30 13.80 2.400
Four Continents FS 1 4Lz   11.50   3.78 15.28 3.333
Challenge Cup SP 1 4Lz   11.50   2.76 14.26 2.429
Challenge Cup FS 1 4Lz<< <<  5.90   -2.83 3.07 -4.571
World Team Trophy SP 1 4Lz< < F 9.20   -4.60 4.60 -5.000
World Team Trophy FS 5 4Lzq q 11.50   -5.09 6.41 -4.333

4回転ルッツは今シーズン17回飛んで転倒が7回、ダウングレードが1回、それ以外のGOEマイナスが2回あってGOEプラスの成功ジャンプは7回でした。成功率は4割程度。まだイチかバチかの要素となっています。

 

○4回転トーループを含む要素(国際大会と全日本より)

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
MK John Wilson Trophy SP 2 4T+COMBO+2T* * 9.50   -4.75 4.75 -5.000
MK John Wilson Trophy FS 2 4T+2T   10.80   1.49 12.29 1.667
MK John Wilson Trophy FS 5 4T   9.50   2.71 12.21 2.889
Grand Prix Espoo SP 1 4T+2T   10.80   0.95 11.75 1.000
Grand Prix Espoo FS 2 4T+3T   13.70   2.04 15.74 2.111
Grand Prix Espoo FS 5 4T   9.50   1.63 11.13 1.778
Grand Prix Final SP 2 4T+2T   10.80   -0.54 10.26 -0.556
Grand Prix Final FS 2 4T+3T   13.70   2.71 16.41 2.778
Grand Prix Final FS 5 4T   9.50   2.71 12.21 2.778
全日本選手権 SP 1 4T   9.50   3.39 12.89 3.556
全日本選手権 FS 2 4T+3T   13.70   2.85 16.55 3.000
全日本選手権 FS 5 4T   9.50   2.99 12.49 3.222
World University Games SP 1 4T+3T   13.70   2.09 15.79 2.143
World University Games FS 2 4T+2T   10.80   -0.19 10.61 -0.143
World University Games FS 5 4T F 9.50   -4.75 4.75 -5.000
Four Continents SP 2 4T F 9.50   -4.75 4.75 -4.889
Four Continents FS 2 4T+2T   10.80   2.17 12.97 2.333
Four Continents FS 5 4T   9.50   2.99 12.49 3.222
Challenge Cup SP 2 4T+3T   13.70   2.28 15.98 2.286
Challenge Cup FS 2 4T+3T   13.70   1.52 15.22 1.429
Challenge Cup FS 5 4T   9.50   2.85 12.35 3.000
World Team Trophy SP 2 4T+2T   10.80   -1.49 9.31 -1.556
World Team Trophy FS 2 4T+3T   13.70   2.31 16.01 2.333
World Team Trophy FS 9 4T< 8.36 X -0.65 7.71 -0.778

4回転トーループはショートフリーで合計3回飛びます。

主要大会ではショートで8回のうち転倒1回、それ以外のGOEマイナス3回なので、GOEプラスの成功ジャンプは4回と確率5割です。フリーは16回のうち転倒が1回、アンダーローテーション1回で、他はGOEプラスなので14回成功と高い確率で成功させています。ただセカンドが2回転になった2回は、最初から2回転のつもりだったか3回転付けるつもりだったのかはわかりません。フリーの成功率は高いのにショートの成功率が低い、というのは何故なのでしょう??  ショートで4回転ルッツ入れるなら、少なくともトーループの成功率が高くないと怖いです。トーループの成功率が高ければ、もう少し違う展開になったかも、という試合もいくつかあったように思われます。

 

○3連続の要素

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
東京選手権 FS 3 3A+1Eu+3S   12.80   0.27 13.07 0.400
東日本学生選手権 FS 7 3A+1Eu+3S   14.08 X 1.60 15.68 2.000
Autumn Kobaton FS 3 3A+1Eu+3S   12.80   0.53 13.33 1.000
MK John Wilson Trophy FS 3 3A+1Eu+3S   12.80   1.60 14.40 2.000
Grand Prix Espoo FS 8 3F!+1Eu+3S ! 11.11 x -0.30 10.81 -0.556
Grand Prix Final FS 3 3A+1Eu+3S   12.80   1.60 14.40 2.000
全日本選手権 FS 3 3A+1Eu+3S   12.80   2.06 14.86 2.444
日本学生氷上選手権 FS 3 3A+1Eu+2S   9.80   1.87 11.67 1.800
World University Games FS 8 3Fe+1Eu+2S e 6.64 x -0.76 5.88 -1.714
国民体育大会 FS 3 3A+1Eu+3S   12.80   1.33 14.13 1.600
Four Continents FS 3 3A+1Eu+3S   12.80   1.60 14.40 2.000
Challenge Cup FS 8 3F!+1Eu+3S ! 11.11 x 0.00 11.11 0.000
World Team Trophy FS 3 3A+1Eu+3S   12.80   2.40 15.20 2.778

3連続はトリプルアクセルから入れるというのが基本ですが、たまにリカバリーなのかフリップからになることもあります。

GOEマイナスはフリップにeや!がついた時の2回で他11回はプラスの成功ジャンプになりました。3つ目が2回転になった学生氷上選手権は失敗と捉えても、10回成功で75%以上の成功率になります。

 

今期、初のグランプリファイナル出場、初のチャンピオンシップ表彰台と一定の結果を出した佐藤駿選手。しかしながら世界選手権には届きませんでした。ジャンプが得意。4回転ルッツを定常的にプログラムに入れている日本の唯一の選手です。ただ、4回転は2種類なので、ジャンプ押しでいくならもう少し本数が欲しいでしょうか。ルッツ入りの4回転4本になってくると、上位にとってかなり脅威になってきますので、来期はそのあたりまで期待したいと思います。