グランプリシリーズ25展望 男子シングル

前回に引き続いて、男子シングルの展望です。

同じように、各試合のエントリーメンバーに関して、24-25シーズンのシーズンベスト、セカンドベスト、シーズンワーストを並べています。国際大会のみで各国ナショナルや日本国内の試合などは含めません。ISU公認非公認は問わず、国際大会ならすべて入れています。ただ、ショート落ちやショート後棄権、などをシーズンワーストに入れるというようなこともしていません。

 

○フランスグランプリ

Grand Prix de France   24-25Best 24-25Second 24-25Worst
Ilia MALININ (USA) 318.56 312.55 289.96
Adam SIAO HIM FA (FRA) 280.73 275.48 246.58
Kao MIURA (JPN) 278.67 240.38 230.48
Lukas BRITSCHGI (SUI) 267.09 244.19 212.94
Nika EGADZE (GEO) 263.03 261.71 217.01
Tatsuya TSUBOI (JPN) 251.52 234.93 204.98
Andrew TORGASHEV (USA) 246.58 233.64 207.65
Gabriele FRANGIPANI (ITA) 246.11 223.82 182.13
Mihhail SELEVKO (EST) 245.06 239.00 202.74
Luc ECONOMIDES (FRA) 236.87 211.88 204.02
Maxim NAUMOV (USA) 216.38 199.30 193.69
TBD (FRA)      

初戦はフランス。マリニン選手は初戦をここに選びました。アメリカだから初戦に出ていたのではなく、初戦だからアメリカに出ていた、という構図なようで、初戦のフランスにエントリーです。

地元フランスからアダムシャオイムファ選手。昨季は不本意なシーズンだったのではないかと思われますが今期は復調しているでしょうか。2シーズン前のように300点台を出してくるようだと、マリニン選手の連勝を止める可能性もありそうです。

日本からは三浦佳生選手。三浦選手はエントリーできる試合を選べる立場なわけではないわけですが、それでも今年も初戦に入ってきました。しっかり表彰台候補です。もう一人壷井選手もここに入りました。海外のグランプリシリーズで結果を残せるかどうか。

ヨーロッパ勢で上位にいるのがブリッチギー選手とエガーゼ選手。エガーゼ選手はグランプリシリーズ4大会連続4位。記録を5に伸ばせるか、じゃなくて、そろそろ表彰台に乗りたいところでしょう。

アメリカのトルガシェフ選手、イタリアのフランジパーニ選手、エストニアのミハイルセレフコ選手といったあたりはオリンピックの代表争いで際どい位置にいる選手です。グランプリシリーズの結果をどこまで重視するかは各国それぞれあるかと思いますが、ブリッチギー選手やエガーゼ選手よりは、代表になるまでが大事なのでグランプリシリーズでいい結果を出してくる可能性もありそうに感じます。

 

中国杯

Cup of China   24-25Best 24-25Second 24-25Worst
Mikhail SHAIDOROV (KAZ) 287.47 285.10 231.86
Shun SATO (JPN) 285.88 278.48 232.10
Junhwan CHA (KOR) 281.69 269.53 228.48
Daniel GRASSL (ITA) 280.56 267.08 237.70
Sota YAMAMOTO (JPN) 262.72 257.00 237.47
Deniss VASILJEVS (LAT) 257.55 252.26 226.46
Vladimir LITVINTSEV (AZE) 246.00 233.31 183.80
Daiwei DAI (CHN) 238.83 237.35 204.88
Boyang JIN (CHN) 231.89 219.05 219.05
Jacob SANCHEZ (USA) 230.41 229.46 218.21
Camden PULKINEN (USA) 226.97 217.25 193.60
TBD (CHN)      

2戦目は中国杯。ここにはシャイドロフ選手がいます。どんな構成を組んでくるか注目されます。グランプリ初優勝を目指す試合です。

佐藤駿選手は昨季の中国杯優勝で2連覇を目指します。十分それを言う資格がある位置にいます。

チャジュンファン選手はスコア3番手。最近はあまりグランプリシリーズに力が入っていないようにも見えますが今期はどうでしょう。代表争いは特に問題ないですし、オリンピック一本に絞って来るのではないかと思われます。

グラスル選手もここにいます。スコア的には優勝を争う位置にいます。グラスル選手もどんな構成で来るか注目。

スコアで見ると4強の争いに見えますが、山本草太選手もグランプリシリーズの優勝経験のある選手です。代表争いではここで表彰台に立ちつつ佐藤駿選手に勝ちたいでしょうか。

地元中国勢ではボーヤンジン選手、しっかりいます。昨季は途中から試合に出てこなくなって心配していましたが今期もしっかりエントリー。最後と思われるオリンピックへ向けて、ダイダイウェイ選手に勝たないといけないわけですが、国際大会でその直接対決が見られる形です。

そのダイダイウェイ選手とアメリカのジェイコブサンチェス選手はシニアのグランプリシリーズデビュー戦となります。

 

スケートカナダ

Skate Canada   24-25Best 24-25Second 24-25Worst
Ilia MALININ (USA) 318.56 312.55 289.96
Kevin AYMOZ (FRA) 282.88 272.52 183.84
Kao MIURA (JPN) 278.67 240.38 230.48
Nika EGADZE (GEO) 263.03 261.71 217.01
Nikolaj MEMOLA (ITA) 262.61 255.13 214.77
Lucas BROUSSARD (USA) 246.48 206.57 206.57
Kazuki TOMONO (JPN) 242.08 238.41 231.48
Roman SADOVSKY (CAN) 240.38 238.09 212.15
Aleksandr SELEVKO (EST) 234.56 230.91 208.88
Vladimir SAMOILOV (POL) 233.02 229.67 175.83
Aleksa RAKIC (CAN) 222.49 203.46 197.91
Stephen GOGOLEV (CAN) 216.84   216.84

3戦目はスケートカナダです。ここは地元枠含めエントリーがすでに入っています。

マリニン選手はスケートアメリカは選ばず、初戦と3戦目のここにエントリーしてきています。グランプリシリーズは早く済ませるスタイルです。

エイモズ選手がスコアは2番手。ここがグランプリ初戦です。波が激しい選手。グランプリシリーズ初戦は割といい傾向もありますが今期はどうでしょうか。

三浦佳生選手はここが2戦目です。2戦ともマリニン選手と重なることになりました。さらにエガーゼ選手も2戦一緒です。エガーゼ選手はメンバー的に、また4位の可能性が結構あります。

メモラ選手はスコア5番手。自己ベストを出してくれば表彰台争いに絡めるでしょうか。

日本からはもう一人、友野一希選手が出場します。昨季はケガもあったようで今一つうまくいきませんでしたが、今期はいよいよオリンピックシーズン。昨季の実績が薄いので、このグランプリシリーズでしっかり結果を残したいところだと思われます。

地元カナダ勢ではサドフスキー選手が240点までは昨季出していました。上位に絡めるでしょうか。

 

NHK杯

NHK Trophy   24-25Best 24-25Second 24-25Worst
Yuma KAGIYAMA (JPN) 300.09 291.54 262.66
Shun SATO (JPN) 285.88 278.48 232.10
Junhwan CHA (KOR) 281.69 269.53 228.48
Lukas BRITSCHGI (SUI) 267.09 244.19 212.94
Matteo RIZZO (ITA) 247.26 246.56 234.11
Andrew TORGASHEV (USA) 246.58 233.64 207.65
Gabriele FRANGIPANI (ITA) 246.11 223.82 182.13
Jimmy MA (USA) 245.01 236.77 209.71
Adam HAGARA (SVK) 236.01 233.93 211.23
François PITOT (FRA) 235.46 229.44 183.17
Boyang JIN (CHN) 231.89 219.05 219.05
TBD (JPN)      

4戦目にNHK杯です。鍵山選手は昨季と同じくこのNHK杯から登場です。順当に行けば勝てる、という立場ですが、昨季は意外とフリー大崩れがありましたので、その轍を踏まずに行けるかどうか。

佐藤駿選手は2戦目です。中国杯が強豪ぞろいではありましたが、その中で表彰台に乗っていればここでファイナルを賭けることになります。2位に入れば2年連続のファイナルも見えます。

スコア3番手はチャジュンファン選手。こちらも佐藤駿選手同様に中国杯に続く2戦目。中国杯ともども佐藤選手との勝ち負けがファイナルへの道に影響しそうですが、あまりファイナルを目指していなさそうにも感じます。

ブリッチギー選手が4番手。こちらは初戦のフランスからこの4戦目です。2シーズン前にNHK杯で表彰台に乗っていますが、今期もチャンスはある位置にいます。

日本からは地元枠が1つ余っています。有力6選手は2戦づつ入っているので、誰が入ってくるか? 昨季の全日本で上位に入った三宅星南選手が有力ですが、今期から国際大会ではシニアに上がる中村俊介選手が入ってくる可能性もあるかもしれません。

 

スケートアメリカ

Skate America   24-25Best 24-25Second 24-25Worst
Mikhail SHAIDOROV (KAZ) 287.47 285.10 231.86
Kevin AYMOZ (FRA) 282.88 272.52 183.84
Daniel GRASSL (ITA) 280.56 267.08 237.70
Jason BROWN (USA) 273.15 265.40 218.75
Nikolaj MEMOLA (ITA) 262.61 255.13 214.77
Tatsuya TSUBOI (JPN) 251.52 234.93 204.98
Vladimir LITVINTSEV (AZE) 246.00 233.31 183.80
Kazuki TOMONO (JPN) 242.08 238.41 231.48
Daiwei DAI (CHN) 238.83 237.35 204.88
Luc ECONOMIDES (FRA) 236.87 211.88 204.02
Corey CIRCELLI (ITA) 232.26 211.16 169.70
TBD (USA)      

スケートアメリカが5戦目です。ここはシャイドロフ選手がいます。エイモズ選手にグラスル選手と280点台が3人です。3人の優勝争いに見えます。

ジェイソンブラウン選手がスコアは4番目。まさかの5戦目初戦で地元アメリカを背負います。もうファイナルがどうのこうのという選手ではないですが、グランプリシリーズでの活躍が見られるでしょうか。

日本からは壷井達也選手、友野一希選手、それぞれ2戦目です。280点台の3人がそのラインのスコアを出すと、ちょっと表彰台争いは苦しいですが、260点台までラインが下がってくればチャンスはあるでしょうか。

アメリカは、地元枠を残していますが、その地元枠含めても2人しか出場がありません。こんなパターンってあるのですね。

 

フィンランディア杯

Finlandia Trophy   24-25Best 24-25Second 24-25Worst
Yuma KAGIYAMA (JPN) 300.09 291.54 262.66
Adam SIAO HIM FA (FRA) 280.73 275.48 246.58
Jason BROWN (USA) 273.15 265.40 218.75
Sota YAMAMOTO (JPN) 262.72 257.00 237.47
Deniss VASILJEVS (LAT) 257.55 252.26 226.46
Matteo RIZZO (ITA) 247.26 246.56 234.11
Lucas BROUSSARD (USA) 246.48 206.57 206.57
Mihhail SELEVKO (EST) 245.06 239.00 202.74
Jimmy MA (USA) 245.01 236.77 209.71
Roman SADOVSKY (CAN) 240.38 238.09 212.15
Andreas NORDEBACK (SWE) 229.85 227.11 204.47
TBD (FIN)      

最終6戦目にフィンランディア杯です。鍵山選手とアダムシャオイムファ選手がここで当たります。順当に行けばこの2人でファイナルに進む、という試合になるかと思います。

ジェイソンブラウン選手は5戦目6戦目の連戦です。ファイナル進んでしまうと大変なスケジュールですが、そうはならないような気がします。

本草太選手はファイナルが掛っている状態になっているかどうか? オリンピックの代表争いに向けて、このあたりで270点台から280点台で表彰台に乗っておきたいところかと思います。

 

エントリー数は地元枠で出場者未定も含めて、米国14、日本13、イタリア9、フランス8、中国5、カナダ4、エストニア3、スイス、ジョージアカザフスタン、韓国、ラトビアアゼルバイジャンが各2、ポーランドスロバキアスウェーデンフィンランドが各1です。日本は昨季14でエントリー数1位だったのですが、今期は首位の座から陥落しました。2シーズン前は18のフルエントリーだったところからすると少し寂しくなりました。

グランプリファイナル争いは、女子よりも候補選手が少ないように感じます。ただ、4回転の調子が悪いと一気にスコアが落ちる怖さもあります。マリニン選手、鍵山選手あたりは結局強いでしょうが、アダムシャオイムファ選手やシャイドロフ選手は今期もジャンプが決まって来るかどうか。ケビンエイモズ選手も調子の波が激しく読めません。佐藤駿選手、三浦佳生選手、ケガの状況はいかがでしょうか。このあたりのファイナル経験者以外に絡んでくる選手が出るかどうか? フランス以外のヨーロッパ勢や、ボーヤンジン選手、チャジュンファン選手、山本草太選手といった東アジアのファイナル経験者たち、さらにジェイソンブラウン選手あたりも絡んでくると、かなり楽しい展開になります。

 

今期はオリンピックへ向けてのグランプリシリーズ。それぞれどんなプログラムを滑って来るか含め、楽しみなグランプリシリーズとなります。