グランプリシリーズ25展望 男子シングル

前回の女子に続いて今回は男子です

 

○フランスグランプリ

    25-26Best 24-25Best 25-26Worst 24-25Worst
Ilia MALININ (USA) 306.65 318.56 306.65 289.96
Adam SIAO HIM FA (FRA) 254.11 280.73 244.36 246.58
Kao MIURA (JPN) 233.02 278.67 219.17 230.48
Lukas BRITSCHGI (SUI) 236.06 267.09 236.06 212.94
Nika EGADZE (GEO) 266.90 263.03 261.02 217.01
Tatsuya TSUBOI (JPN) 231.19 251.52 209.01 204.98
Andrew TORGASHEV (USA) 239.54 246.58 239.54 207.65
Gabriele FRANGIPANI (ITA) 198.37 246.11 198.37 182.13
Mihhail SELEVKO (EST) 229.20 245.06 229.20 202.74
Luc ECONOMIDES (FRA) 229.19 236.87 229.19 204.02
François PITOT (FRA) 214.57 235.46 214.57 183.17
Maxim NAUMOV (USA) 223.43 216.38 223.43 193.69

初戦のフランスはエントリー変更ありません。フランス地元枠が追加されたのみです。

マリニン選手が初戦から登場。アダムシャオイムファ選手といきなり激突です。マリニン選手は今季すでに300点超えていて、しっかり順調なようです。アダムシャオイムファ選手は、今季初戦は254.11と今一つ。この試合でマリニン選手に勝ちに行く、というスタンスにはならない気はしますが、表彰台には順当に乗ってきそうに見えます。

他の選手だとエガーゼ選手が今季260点台を出しています。グランプリシリーズ4戦連続4位という謎の実績のある選手。表彰台チャンスな試合ではありますが、また4位になったりするでしょうか。

日本から三浦佳生選手に壷井達也選手。どちらも今期うまくいっていません。三浦選手は昨季278.67がありますのでスコア順に並べるとかなり上位には来ます。本調子であれば当然表彰台に乗ってくる選手ではあるのですが、どうなんでしょう。

スイスのブリッチギー選手も実績のある選手です。ただ、グランプリシリーズはそれほど重視する必要のない立場。この段階でどこまでの滑りを見せてくるか。

イタリアのフランジパーニ選手もいます。イタリアは有力4選手がオリンピック2枠を争う状況です。その中でやや落ちる位置にいます。今季初戦もスコア伸びていませんでした。そろそろ調子が上がっているところを見せたい立場かと思います。

 

中国杯

    25-26Best 24-25Best 25-26Worst 24-25Worst
Mikhail SHAIDOROV (KAZ) 282.22 287.47 282.22 231.86
Shun SATO (JPN) 254.14 285.88 254.14 232.10
Junhwan CHA (KOR) 253.31 281.69 253.31 228.48
Daniel GRASSL (ITA) 241.81 280.56 241.81 237.70
Sota YAMAMOTO (JPN) 233.91 262.72 233.91 237.47
Deniss VASILJEVS (LAT)   257.55   226.46
Vladimir LITVINTSEV (AZE) 223.47 246.00 209.71 183.80
Daiwei DAI (CHN)   238.83   204.88
Boyang JIN (CHN)   231.89   219.05
Jacob SANCHEZ (USA) 223.14 230.41 211.31 218.21
Camden PULKINEN (USA)   226.97   193.60
Zhiming PENG (CHN)   210.91   198.96

2戦目は中国杯です。エントリー変更は無く、中国地元枠が足されたのみです。

ここはシャイドロフ選手と佐藤駿選手がシードです。シャイドロフ選手は今期も序盤から好調、地元カザフスタン開催のデニステンメモリアルを280点超えるスコアで勝っています。そのまま行くとここでも勝ちそう。

佐藤駿選手がスコア2番手。チャジュンファン選手、グラスル選手も昨季280点を出しています。グランプリシリーズを一番重視していそうなのは佐藤選手。チャジュンファン選手、オーサー先生のところのメンバーは日本人選手以外はグランプリシリーズを重視しない印象が強いです。グラスル選手はイタリアのオリンピックの代表争いの中心にいる選手。割とグランプリシリーズもしっかり滑ってくる選手の印象です。

山本選手はトリアレティ杯を現地まで行って棄権。行かなきゃよかったみたいなことになってますが、そこから2週間しかありません。どこまで回復しているでしょう? ちゃんと滑れるでしょうか?

ラトビアのバシリエフス選手も実績ある選手ですが、グランプリシリーズには全然合わせてこずにヨーロッパ選手権から頑張る選手なので、ここではあまり上位には来なさそうに感じます。

中国からボーヤンジン選手しっかりエントリー。昨季終盤いなくなっていたのでどうなんだろう? と思っていましたが、しっかりエントリー入っていてうれしいです。4回転時代を開いた選手。オリンピックでも姿を見たいです。

 

スケートカナダ

    25-26Best 24-25Best 25-26Worst 24-25Worst
Ilia MALININ (USA) 306.65 318.56 306.65 289.96
Kevin AYMOZ (FRA) 261.90 282.88 261.90 183.84
Kao MIURA (JPN) 233.02 278.67 219.17 230.48
Nika EGADZE (GEO) 266.90 263.03 261.02 217.01
Nikolaj MEMOLA (ITA) 265.37 262.61 220.05 214.77
Stephen GOGOLEV (CAN) 255.06 216.84 231.81 216.84
Roman SADOVSKY (CAN) 243.23 240.38 233.39 212.15
Kazuki TOMONO (JPN) 236.78 242.08 234.59 231.48
Tomoki HIWATASHI (USA)  237.11 226.38 201.66 190.56
Aleksandr SELEVKO (EST) 235.70 234.56 208.14 208.88
Vladimir SAMOILOV (POL) 222.32 233.02 221.87 175.83
Aleksa RAKIC (CAN) 221.18 222.49 210.91 197.91

3戦目はスケートカナダアメリカのブルサード選手が外れて、同じアメリカの樋渡選手が入りました。

マリニン選手の2戦目がここ。まあ、順当に2戦2勝でファイナルを決めていくと思われます。

シードもう1人はケビンエイモズ選手。非常に不安定な選手ですが、グランプリ初戦は結構しっかり滑ってきます。なんだかんだでファイナルも2年連続で出ています。ここでも表彰台に乗ってきそうに見えます。

三浦選手も2戦目。ファイナル目指すなら表彰台に乗りたいわけですが、初戦次第では、もうとにかく全日本に集中しましょう、みたいな展開になっている可能性も。

エガーゼ選手も2戦目。意外に多い、初戦3戦目セット。どちらもマリニン選手いるので、ファイナル確定は厳しいですが、2位2つになっている可能性はあります。

イタリアはメモラ選手。初戦のフランジパーニ選手、2戦目のグラスル選手との関係性が大事でしょうか。ロンバルディア杯で265.37を出していて好調。初のグランプリ表彰台のチャンスがありそうです。

おもしろいのはここ数年低迷していた地元カナダ勢。ゴゴレフ選手がネーベルホルン杯を225.06出して優勝してきています。これが一度だけのフロックなのか、ジュニア時代から期待されてきた選手の完全復活なのかがこの試合で問われます。サドフスキー選手もこんきは早くも240点台は出してきていて上位に絡むチャンスもあるかもしれません。

日本からは友野選手もエントリー。ここ2シーズンうまくいっていませんが、そろそろ結果が欲しいところになります。

 

NHK杯

    25-26Best 24-25Best 25-26Worst 24-25Worst
Yuma KAGIYAMA (JPN) 285.91 300.09 285.91 262.66
Shun SATO (JPN) 254.14 285.88 254.14 232.10
Junhwan CHA (KOR) 253.31 281.69 253.31 228.48
Lukas BRITSCHGI (SUI) 236.06 267.09 236.06 212.94
Matteo RIZZO (ITA) 249.46 247.26 213.32 234.11
Andrew TORGASHEV (USA) 239.54 246.58 239.54 207.65
Gabriele FRANGIPANI (ITA) 198.37 246.11 198.37 182.13
Jimmy MA (USA) 218.52 245.01 207.53 209.71
Adam HAGARA (SVK) 223.16 236.01 192.46 211.23
François PITOT (FRA) 214.57 235.46 214.57 183.17
Boyang JIN (CHN)   231.89   219.05
Haru KAKIUCHI (JPN) 203.83 209.50 203.83 194.38

NHK杯はエントリー変更なく、地元枠の垣内珀琉選手が足されました。

鍵山選手はここがグランプリ初戦になります。ここから全日本まで4戦、なかなかハードスケジュールです。怪我だけ心配ですが普通にやれば勝ちです。どんな構成で来るかが注目。

佐藤駿選手もシードでここにいます。三浦選手もここにいれば面白かったのですが、流石に地元枠になる選手ではないので、鍵山佐藤三浦がNHK杯で揃うことは残念ながらありえないでしょう。佐藤選手も調子よければ鍵山選手に勝つチャンスのある選手です。ファイナルがここで決まるか? 現状、日本では2番手の位置にいて、オリンピック代表有力なのですが、鍵山選手と2人だけファイナルとなれば、全日本前にほぼ当確というところまで行けるので、ここは重要な試合になる可能性があります。

チャジュンファン選手はどこまで力入れてくるか、というところでしょうか。でも力入れなくても普通に表彰台くらいならあります。ブリッチギー選手も同様です。

イタリアのリッツォ選手はここがグランプリ初戦。イタリアは4人が順番に初戦を迎えます。フランジパーニ選手はここが2戦目。2人の直接対決としてどちらが上に行くかも1つ注目どころです。

ボーヤンジン選手がここにエントリーあります。日本へ来てくれるのはこれが最後かもしれませんね。日中韓の現在の英雄がしっかりそろう形になりました。

垣内珀琉選手が地元枠でグランプリデビュー戦。先日の近畿選手権ではケガで滑れていませんでした。無理しない方が、と思うことも多いのですが、垣内選手にとってはこのグランプリシリーズの出場というのがこれまでのスケート人生のハイライトになると思うので、無理してでも出たいですよね。これはちょっと止められないなあ、と思ったりします。

 

スケートアメリカ

    25-26Best 24-25Best 25-26Worst 24-25Worst
Mikhail SHAIDOROV (KAZ) 282.22 287.47 282.22 231.86
Kevin AYMOZ (FRA) 261.90 282.88 261.90 183.84
Daniel GRASSL (ITA) 241.81 280.56 241.81 237.70
Jason BROWN (USA) 257.81 273.15 249.30 218.75
Nikolaj MEMOLA (ITA) 265.37 262.61 220.05 214.77
Tatsuya TSUBOI (JPN) 231.19 251.52 209.01 204.98
Vladimir LITVINTSEV (AZE) 223.47 246.00 209.71 183.80
Kazuki TOMONO (JPN) 236.78 242.08 234.59 231.48
Daiwei DAI (CHN)   238.83   204.88
Luc ECONOMIDES (FRA) 229.19 236.87 229.19 204.02
Corey CIRCELLI (ITA)   232.26   169.70
Liam KAPEIKIS (USA) 227.45 208.93 201.94 187.53

5戦目がスケートアメリカ。ここもエントリー変更はなく、地元枠の追加だけです。

マリニン選手がいません。代わりにアメリカを担うのはベテランジェイソンブラウン選手です。ここがグランプリ初戦となります。完成度がどこまで上がっているか?

それより上の280点台を持っているのが3人います。シャイドロフ選手、エイモズ選手、グラスル選手、いずれも実績のある選手。誰が勝ってもおかしくないです。3人ともファイナル候補ですが、なかなか同じ試合から3人ファイナルには決まりにくいもの。

イタリアはメモラ選手もいて、グラスル選手とどちらが上へ来るか。

日本からは壺井選手と友野選手がエントリー。今期は2人ともうまくいっていません。ジャンプがどこまであって来るか。全日本へ向けて調子を上げていきたい時期かと思いますし、シーズンベスト3位に入って代表選考に名前を入れたいところです。

 

フィンランディア杯

    25-26Best 24-25Best 25-26Worst 24-25Worst
Yuma KAGIYAMA (JPN) 285.91 300.09 285.91 262.66
Adam SIAO HIM FA (FRA) 254.11 280.73 244.36 246.58
Jason BROWN (USA) 257.81 273.15 249.30 218.75
Sota YAMAMOTO (JPN) 233.91 262.72 233.91 237.47
Deniss VASILJEVS (LAT)   257.55   226.46
Matteo RIZZO (ITA) 249.46 247.26 213.32 234.11
Lucas BROUSSARD (USA)   246.48   206.57
Mihhail SELEVKO (EST) 229.20 245.06 229.20 202.74
Jimmy MA (USA) 218.52 245.01 207.53 209.71
Roman SADOVSKY (CAN) 243.23 240.38 233.39 212.15
Andreas NORDEBACK (SWE) 230.37 229.85 205.66 204.47
Valtter VIRTANEN (FIN) 172.03 212.90 163.19 166.25

最終6戦目はフィンランディア杯です。ここもエントリー変更なしで地元枠が足されたのみです。

鍵山選手が2戦目。アダムシャオイムファ選手との対戦になります。アダムシャオイムファ選手は初戦のフランスとここ6戦目となりました。普通にやればこの2人が強そう。ジェイソンブラウン選手は2戦連戦となっています。頑張ってファイナルを目指す、というような立ち位置の選手ではないですが、ノーミスすると表彰台に絡む位置にはいます。

日本からは山本草太選手も出場します。現状の体調考えると、中国杯で表彰台に乗っていそうには思えないので、ファイナルが掛る展開にはなっていないのではないかと思われるのですが、このあたりの時期には体調も回復させて、この試合でシーズンベスト3位に入って代表選考で少しでも有利な方へもっていきたいところだと思います。

バシリエフス選手、リッツォ選手といった実績ある選手もいます。あまりグランプリシリーズのイメージのある選手ではないですが、オリンピックへ向けてこの辺から調子が上がってきていると上位に出てくる可能性もあります。リッツォ選手はその前に、イタリア代表になる道が険しいのでこの辺で結果が欲しいでしょうか。

4大陸選手権で表彰台に乗ったジミーマ選手もいます。スコア的には上位に絡んでくるのは難しいですが、いい演技を期待したいです。

 

男子は女子と比べると上位の強い選手がはっきりしている印象です。マリニン選手が負ける絵柄は想像しづらいですし、鍵山選手もなんだかんだでファイナルに進むでしょう。それに次ぐ位置にいるのがアダムシャオイムファ選手、シャイドロフ選手あたりで、そこに安定さえすればエイモズ選手や佐藤駿選手が続く、といったところで世界選手権の上位選手がやはり強いだろう、という印象です。その辺にイタリアのグラスル選手やジョージアのエガーゼ選手あたりもチャンスがあって、あとは三浦選手の体調、チャジュンファン選手、ジェイソンブラウン選手、ブリッチギー選手あたりがグランプリシリーズにどの程度合わせてくるか、といったあたりがファイナル候補でしょうか。

日本勢は代表争い、今の状況だと3枠目が激戦です。女子と比べると男子の3枠目激選は、ちょっと悪い意味の激戦になりつつあるのですが、候補選手はグランプリシリーズあたりから調子を上げて行ってもらえたらと思います。