鍵山優真 24-25

2003年5月5日生まれ

シニア5シーズン目

シーズン獲得賞金:$87,000

世界ランキング:2位

シーズンランキング:2位

シーズンベストスコア 300.09(2位) NHK杯

ショートプログラムシーズンベスト 107.09 世界選手権

フリーシーズンベスト 194.39 NHK杯

スピンレベル4率 47/57 = 82.5%(国際大会:40/48 = 83.3%)

ステップレベル4率 17/19 = 89.5%(国際大会:14/16 = 87.5%)

スピンオールレベル4 3/9(国際大会:3/8)

スピンステップオールレベル4 2/9(国際大会:2/8)

ジャンプ回転不足率 5/97 = 5.2%(国際大会:4/80 = 5.0%)

ジャンプ回転不足なし 5/9(国際大会:4/8)

スピンステップオールレベル4ジャンプ回転不足なし 0/9(国際大会:0/8)

 

○24-25シーズンの戦績

Grade Event Pl Total SP FS Date
CS Lombardia Trophy 2 291.54 98.68 192.86 2024/9/13
CC 西日本学生選手権 1 181.22   181.22 2024/10/20
GP NHK Trophy 1 300.09 105.70 194.39 2024/11/8
GP Finlandia Trophy 1 263.09 103.97 159.12 2024/11/15
GPF Grand Prix Final 2 281.78 93.49 188.29 2024/12/6
NC 全日本選手権 1 297.73 92.05 205.68 2024/12/20
Others World University Games 1 289.04 106.82 182.22 2025/1/16
Others Asian Winter Games 2 272.76 103.81 168.95 2025/2/11
WC World Championships 3 278.19 107.09 171.10 2025/3/27
WT World Team Trophy 5 262.66 93.73 168.93 2025/4/17

鍵山選手ははやシニア5シーズン目に今期でなります。昨季はグランプリファイナルで3位、4大陸選手権を優勝、世界選手権は2位。それよりもなによりも、宇野選手が引退した、ということを受けて、今期は名実ともに日本の一番手を担う選手になる、という重荷を背負うことになりました。

 

初戦はロンバルディア杯。いきなりここからマリニン選手と激突です。ショートフリー共に派手なミスはなかったですが、まだシーズン序盤、ちょこちょこしたミスはあって291.54 初戦としては十分ですが、初戦から312点を見せつけられた試合ともなりました。

 

10月に西日本学生を滑ってからグランプリシリーズへ。遅めのスタートで4戦目のNHK杯からになります。このショートは全要素全ジャッジプラス2以上でスピンステップオールレベル4 105.70を出します。2位三浦佳生選手とは2.74差。仲のいい二人の勝負かとも思ったのですが、フリーは先に滑った三浦選手が崩れてしまい。159.16で優勝出来るという、非常に緩いシチュエーションとなりました。冒頭に入れた4回転フリップが転倒となりますが、他はしっかりまとめて194.39 トータル300.09 300点オーバーでしっかり優勝。グランプリシリーズ通算4勝目です。

2週連続でフィンランディア杯に出場。ファイナルが掛る試合で、山本草太選手、友野一希選手との遠征、ケビンエイモズ選手、ダニエルグラスル選手あたりもファイナルを狙っています。このショートをミスなく滑って103.97 2位と13.19差。これは安全圏です。フリーは155.19以上で優勝というイージーモード。それが、どうしたことでしょう、冒頭のフリップが抜けてしまったのはしかたないにしても、その後もジャンプがすっきり決まらず、トーループ2本こそ決めましたが、ほかはほとんど乱れっぱなしでした。フリー159.12 トータル263.09 ショートの貯金で逃げ切り、グランプリシリーズ通算5勝目と共にファイナル進出は決めましたが、フリーはシニアに上がってからのワーストスコアで、何がどうなっているんだろう? と心配になる出来でした。

 

12月、グランプリファイナル。誰がマリニン選手に対抗できるのか? そう考えると鍵山選手が1番手なわけですが、ショートプログラム、4回転サルコウで転倒してしまい93.49 11.94のビハインドを背負い苦しくなります。フリーは4回転フリップを決めたものの、次のサルコウが2回転になってしまいます。後はまずまずまとめて188.29 トータル281.78 ファイナル最高位となる2位は確保しましたが、マリニン選手には及びませんでした。

 

シーズン後半の代表選考会となる全日本。全項目1位ですので、代表選出は問題ないとみられます。後はしっかり全日本を初制覇できるかどうか。ショートは冒頭2つのジャンプを決めてノーミスで行けるという雰囲気だったのですが、最後のアクセルで転倒。首位は確保しましたが92.05 スコア伸びません。フリーは171.95以上で優勝。ちゃんと滑れば問題ないですが、今期は1試合しくじっているのでそれがまた出ると危ない、というくらいのスコアです。ここは4回転フリップをしっかり決め、続くジャンプも決めていきます。後半少し危ないジャンプもありましたがフリー205.68 トータル297.73 全日本初制覇となりました。

 

1月からは代表戦。まずはワールドユニバーシティゲームズです。佐藤駿選手、山本草太選手との遠征で、韓国のチャジュンファン選手、イタリアのグラスル選手、カザフスタンのシャイドロフ選手などがいます。このショートはトーループからのコンビネーションを先に飛んで、単独サルコウを2番目に飛ぶという構成に変えて、全要素全ジャッジプラス2以上のスピンステップオールレベル4 106.82を出して2位に10.52差を付けます。フリーは最終滑走で173.75以上で優勝できます。冒頭のフリップを決めたのですが次のサルコウで転倒。その次のルッツはおそらく4回転にしたかったのではないかと思うのですが抜けて1回転になります。これ以上ミスが出ると危ない、という状況になってきましたが、以降はまとめて182.22 トータル289.04で優勝。1つタイトルを手に入れました。

 

続いて2月は冬季アジア大会です。ここも佐藤駿選手との遠征。韓国のチャジュンファン選手、カザフスタンのシャイドロフ選手、ワールドユニバーシティゲームズに近いメンバーがいます。ショートはワールドユニバーシティゲームズと同じ構成で同じように全要素全ジャッジプラス2以上でスピンステップオールレベル4 103.81で首位に立ちます。フリーはチャジュンファン選手が首位にいて、177.89以上が優勝には必要です。冒頭の4回転フリップはステップアウト、サルコウは良かったのですが、次に入れた4回転ルッツは転倒。まだそれでも十分勝てるはずだったのですが、後半のトーループが3回転になりセカンドも2回転、次のアクセルが転倒。ここまでミスが重なると168.95に留まりトータル272.76 今回は2位。連続のタイトルは取れませんでした。

 

3月、世界選手権。シーズンベストは2位ですが、ここの所あまりスコアが伸びていません。ショートは最終滑走を引きました。直前にマリニン選手が110.41を出したところでの登場です。非常にやりにくい場面でしたが、ショートはここ2試合と同じように安定していて、全要素全ジャッジプラス2以上、スピンステップオールレベル4 107.09でマリニン選手に3.32差の2位に付けます。フリーはノーミスすれば勝負にあるのでは、という点差だったのですが、フリップが2回転になりサルコウもステップアウトで万事休す。後半のトーループで転倒したりミスが重なり171.10となってトータル278.19 結局3位。4回出場で4回目の表彰台となりましたが、本人としては不本意な結果に終わりました。ただ、日本は来期の3枠をしっかり確保しました。

 

4月の国別対抗戦は初出場となりました。ショートは4回転フリップを組み込みましたが転倒で93.73となり4位。フリーは2転倒含め全体的に精彩を欠いて168.93の5位。全体的に今一つな出来でシーズンを終えました。

 

○要素別スコア

Event Total TES PCS J Base J GOE Spin Step
Lombardia Trophy 291.54 155.88 135.66 105.01 10.95 24.45 15.47
西日本学生選手権 181.22 91.28 89.94 54.80 13.54 12.68 10.26
NHK Trophy 300.09 164.66 136.43 107.67 17.70 23.50 15.79
Finlandia Trophy 263.09 134.08 129.01 87.97 9.26 21.89 14.96
Grand Prix Final 281.78 147.87 134.91 97.95 12.92 23.05 13.95
全日本選手権 297.73 160.12 138.61 102.94 16.59 24.22 16.37
World University Games 289.04 155.88 134.16 97.69 17.61 25.24 15.34
Asian Winter Games 272.76 144.42 130.34 101.51 3.68 25.18 14.05
World Championships 278.19 144.48 134.71 92.82 10.09 25.40 16.17
World Team Trophy 262.66 136.98 128.68 98.74 -2.75 25.80 15.19

トータルスコアは260点台が2試合、270点台が2試合、280点台が2試合、290点台2試合に300点台が1試合。割と広く分散しました。フリーのばらつきが極めて大きかった印象です。300.09のNHK杯は今季2位のスコアです。

技術点はNHK杯の164.66が最高。今期3位にあたるスコアです。一方で130点台も2試合ありました。ここまで凹むとマリニン選手以外が相手でも勝てなくなってきます。

PCSは9点平均の135点を超える試合が3試合ありました。NHK杯の136.43が今季4位の評価になります。

ジャンプの基礎点は80点台まで凹む試合もありましたが100点台が4試合。NHK杯の107.67は今季7位です。マリニン選手の一番いい時で127.31でそこと20点差。3番目で117.94なのでそことでも10点差あります。もう一声欲しいでしょうか。

加点の方は二桁は稼ぐことが多いです。これもNHK杯が最高で+17.70 今季4位の加点です。ジャンプの合計スコアはNHK杯で125.37あったのですが、これで3位、マリニン選手の最高の時と16.08差になります。マリニン選手の4番目以下のスコアよりは上のスコアを出せていました。

スピンはシーズン前半は23点台24点台でしたが、後半は25点台が並びました。国別対抗戦の25.80が今季4位、ISU公認で3位となる評価です。レベル4率は82.5% オールレベル4は9試合中3試合。もう少しあるかと思いましたが、極めて高いというほどではなかったです。

ステップ系要素は全日本の16.37は国内参考記録として、世界選手権で16.17、16点越えをしています。今季4位のステップ系要素のスコアです。ステップのレベル4率は89.5% スピンよりもステップのレベル4率の方がたかくなっています。

どの要素もトップ10に入る、バランスの取れた選手です。

 

○要素別偏差値

Event Total J Base J GOE Spin Step PCS
Lombardia Trophy 72.90 67.98 67.99 66.35 68.76 70.74
NHK Trophy 75.25 69.63 76.86 62.98 70.23 71.26
Finlandia Trophy 65.07 57.39 65.77 57.27 66.42 66.25
Grand Prix Final 70.21 63.59 70.58 61.38 61.79 70.24
全日本選手権 74.60 66.69 75.40 65.53 72.89 72.74
World University Games 72.21 63.43 76.74 69.15 68.17 69.73
Asian Winter Games 67.73 65.80 58.44 68.94 62.25 67.15
World Championships 69.22 60.40 66.86 69.72 71.97 70.10
World Team Trophy 64.95 64.08 49.99 71.13 67.48 66.03

トータルスコアは70前後でばらついています。NHK杯で75まで達しました。

ジャンプの基礎点は60台中盤から後半が多いです。こちらは70にまでは達しませんでした。加点の方は70台が普通に並びます。国別対抗戦は驚きの50割れ。出来の悪さがどうにも目立っていました。

スピンもシーズン後半は70前後になりました。ステップ系要素も70前後、さらにPCSも70前後。

どの項目取っても70前後の力があるという選手です。

 

鍵山優真選手の要素別偏差値レーダーチャート24-25

レーダーチャートはバランス型なのですが、右下が膨らんでいます。割とどの項目もばらつきがあります。スピンでも凹むときが結構ある。全日本やNHK杯のようにジャンプが良くてもスピンは凹んでいたり、国別のようにジャンプがだめでもスピンはよかったりと、今期はすべてが揃う試合が無かったようです。

 

●シーズン最高の基礎点構成

○世界選手権 ショートプログラムの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4T+3T   13.70   3.80 17.50 4.000
2 4S   9.70   3.19 12.89 3.333
3 FSSp4   3.00   0.94 3.94 3.111
4 3A   8.80 x 2.40 11.20 3.000
5 CCSp4   3.20   0.87 4.07 2.667
6 StSq4   3.90   1.78 5.68 4.444
7 CCoSp4   3.50   1.25 4.75 3.556
  TES   45.80   14.23 60.03  

ショートプログラムは45.80の基礎点でした。ロンバルディア杯、NHK杯フィンランディア杯、ワールドユニバーシティゲームズ、冬季アジア大会、世界選手権、6試合でこの基礎点です。シーズン前半は先にサルコウを飛んで、トーループからのコンビネーションが2つ目だったのですが、シーズン後半はコンビネーションを先にしていました。

45.80は今季7位の基礎点になります。ここから基礎点上げていくには、国別対抗戦で試そうとしていた4回転フリップの投入、あるいは1.1倍にコンビネーションを入れていく、というのがあります。

ショートのマリニン選手との基礎点差は4.07 フリップを投入すれば3点以内の差にはなってきて、ショートだけならある程度互角の勝負が出来そうですし、今の4点差でも出来栄えがしっかりあれば、それほど差は付かずに勝負出来ています。

 

NHK杯 フリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4F< F< 8.80   -4.40 4.40 -5.000
2 4S   9.70   3.74 13.44 3.889
3 4T+3T   13.70   3.39 17.09 3.556
4 3A+1Eu+3S   12.80   2.40 15.20 3.000
5 FCSSp4   3.00   0.73 3.73 2.444
6 4T   10.45 x -1.09 9.36 -1.111
7 3A   8.80 x 2.40 11.20 3.111
8 3F+3Lo   11.22 x 1.59 12.81 3.000
9 StSq4   3.90   1.78 5.68 4.556
10 ChSq1   3.00   1.71 4.71 3.444
11 CCoSp3   3.00   0.77 3.77 2.556
12 FCCoSp3   3.00   0.86 3.86 2.778
  TES   91.37   13.88 105.25  

フリーはNHK杯で91.37の基礎点がありました。4回転は3種類4本、フリップはアンダーローテーション。セカンド3回転、3連3サルコウ、セカンドループ、スピンが2つレベル3にステップレベル4で91.37です。今季6位の基礎点になります。フリップが回転十分になれば93.57 さらにスピンオールレベル4で94.57というのがノーミス基礎点です。今期のマリニン選手の最高基礎点が106.64なので12点差程度になりますが、マリニン選手の今期のセカンドベストが100.11でしたので、そこと比べれば5.54差にまで縮まります。多少、ミス待ちになりますが、この構成でノーミスして待つ、というシチュエーションを作れれば勝負にはなりそうです。

4回転4本の場合、セカンドループが入っている鍵山選手はそれを活かせます。3連続をダブルアクセル2本型に変えると、1EU+3Sの4.80が2A2つで6.60になるので1.80基礎点を上げることができます。さらにそれを後半に出来ると0.66上がるので、97.03にまですることが今の手持ちの札で出来ます。4回転5本にすると、セカンドループをトリプルアクセルや4回転から入れないといけなくなるので、たぶん難しい。セカンドループが出来る鍵山選手は4回転4本で97点構成を作って勝負、という考え方もありそうに感じます。

 

○平均GOE3.800以上(国際大会と全日本より)

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
全日本選手権 FS 9 StSq4   3.90   1.95 5.85 5.000
Grand Prix Final FS 9 StSq2   2.60   1.19 3.79 4.556
NHK Trophy FS 9 StSq4   3.90   1.78 5.68 4.556
World Championships FS 9 StSq4   3.90   1.73 5.63 4.444
World Championships SP 6 StSq4   3.90   1.78 5.68 4.444
Lombardia Trophy FS 9 StSq4   3.90   1.64 5.54 4.286
全日本選手権 FS 1 4F   11.00   4.71 15.71 4.222
World Team Trophy FS 9 StSq4   3.90   1.62 5.52 4.222
World University Games SP 1 4T+3T   13.70   3.80 17.50 4.143
Grand Prix Final SP 6 StSq4   3.90   1.62 5.52 4.111
全日本選手権 SP 6 StSq4   3.90   1.62 5.52 4.111
World Team Trophy SP 7 CCoSp4   3.50   1.45 4.95 4.111
World University Games SP 2 4S   9.70   3.88 13.58 4.000
World Championships SP 1 4T+3T   13.70   3.80 17.50 4.000
World Team Trophy SP 6 StSq4   3.90   1.56 5.46 4.000
Lombardia Trophy FS 2 4S   9.70   3.88 13.58 4.000
NHK Trophy FS 2 4S   9.70   3.74 13.44 3.889
NHK Trophy SP 6 StSq4   3.90   1.50 5.40 3.889
全日本選手権 FS 10 ChSq1   3.00   2.00 5.00 3.889
NHK Trophy SP 1 4S   9.70   3.88 13.58 3.889
World University Games SP 6 StSq4   3.90   1.56 5.46 3.857
World University Games FS 1 4F   11.00   4.40 15.40 3.857
World University Games FS 9 StSq4   3.90   1.48 5.38 3.857

鍵山選手の評価の高い要素はステップです。全日本の満点は国内参考記録とはいえ素晴らしかったです。NHK杯の+4.556は今期のステップの中で3位タイの高評価です。

スピンも高評価があって、国別対抗戦の足替えのコンビネーションスピンは+4.111でした。これは今期のスピンの中で2位、足替えのコンビネーションスピンとして1位という評価になります。

 

○4回転ルッツ

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
Asian Winter Games FS 3 4Lzq Fq 11.50   -5.75 5.75 -5.000

アジア大会で4回転ルッツを初めて実戦投入しましたが転倒となりました。まだ完成には至っていないようです。

 

○4回転フリップ

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
Lombardia Trophy FS 1 4F   11.00   0.00 11.00 0.000
NHK Trophy FS 1 4F< F< 8.80   -4.40 4.40 -5.000
Grand Prix Final FS 1 4F   11.00   2.20 13.20 2.000
全日本選手権 FS 1 4F   11.00   4.71 15.71 4.222
World University Games FS 1 4F   11.00   4.40 15.40 3.857
Asian Winter Games FS 1 4F   11.00   -1.98 9.02 -1.857
World Team Trophy FS 1 4F< F< 8.80   -4.40 4.40 -5.000

4回転フリップは昨季から入れるようになった要素です。今期はフリー冒頭で跳んでいます。7回4回転フリップとして要素が入って、転倒が2赤井、それ以外のGOEマイナスが1回あって、4回は評価0以上の成功ジャンプです。入っていない2試合も跳ぼうとして2回転になった、というものなので、成功率は5割に少し足りない、というくらいになります。

GOEプラスにならないまでも、転倒や抜け2回転にならずに、軽いマイナスくらいになる程度に抑えられると安心感があるのですが、現状は、一か八かの要素が強いジャンプと言えそうです。

ワールドユニバーシティゲームズで+3.857の評価を受けましたが、これは今季2位の4回転フリップになります。

今期入った7本で、転倒のマイナス1を無視して、得たスコアは平均10.61 基礎点を下回るものになっていました。

 

○4回転サルコウ

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
Lombardia Trophy SP 1 4S   9.70   -1.75 7.95 -1.857
Lombardia Trophy FS 2 4S   9.70   3.88 13.58 4.000
西日本学生選手権 FS 2 4S   9.70   2.91 12.61 3.000
NHK Trophy SP 1 4S   9.70   3.88 13.58 3.889
NHK Trophy FS 2 4S   9.70   3.74 13.44 3.889
Finlandia Trophy SP 1 4S   9.70   3.74 13.44 3.778
Finlandia Trophy FS 2 4S   9.70   -2.22 7.48 -2.222
Grand Prix Final SP 1 4S F 9.70   -4.71 4.99 -4.778
全日本選手権 SP 1 4S   9.70   2.63 12.33 2.667
全日本選手権 FS 2 4S   9.70   2.91 12.61 3.000
World University Games SP 2 4S   9.70   3.88 13.58 4.000
World University Games FS 2 4S< F< 7.76   -3.88 3.88 -5.000
Asian Winter Games SP 2 4S   9.70   3.30 13.00 3.286
Asian Winter Games FS 2 4S   9.70   2.91 12.61 2.857
World Championships SP 2 4S   9.70   3.19 12.89 3.333
World Championships FS 2 4S   9.70   -2.22 7.48 -2.222
World Team Trophy FS 2 4Sq Fq 9.70   -4.85 4.85 -5.000

4回転サルコウはショートフリーで1回づつ飛ぶジャンプです。今期17回要素として入り、転倒が3回、それ以外のGOEマイナスが3回あり、成功ジャンプは11回です。グランプリファイナルのフリーも入れようとして2回転になっていたことを考えると、成功率は6割程度となります。

ロンバルディア杯およびワールドユニバーシティゲームズの+4.000という評価は、今期の4回転サルコウの最高評価となっています。決まると大きな加点が入るのですが、意外と成功率はそれほどでもなくなってきています。

17回飛んで得たスコアは減点のマイナス1を無視して10.61でした

 

○4回転トーループ

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
Lombardia Trophy SP 2 4T+3T   13.70   3.42 17.12 3.571
Lombardia Trophy FS 3 4T+1Eu+3S   14.30   3.42 17.72 3.571
Lombardia Trophy FS 6 4T   10.45 x -2.28 8.17 -2.429
西日本学生選手権 FS 3 4T+3T   13.70   3.17 16.87 3.200
西日本学生選手権 FS 6 4T   10.45 x 3.48 13.93 3.800
NHK Trophy SP 2 4T+3T   13.70   3.39 17.09 3.556
NHK Trophy FS 3 4T+3T   13.70   3.39 17.09 3.556
NHK Trophy FS 6 4T   10.45 x -1.09 9.36 -1.111
Finlandia Trophy SP 2 4T+3T   13.70   2.99 16.69 3.222
Finlandia Trophy FS 3 4T+3T   13.70   2.99 16.69 3.222
Finlandia Trophy FS 6 4T   10.45 x 2.85 13.30 3.000
Grand Prix Final SP 2 4T+3T   13.70   3.39 17.09 3.556
Grand Prix Final FS 3 4T+3T   13.70   2.85 16.55 3.000
Grand Prix Final FS 6 4T   10.45 x 2.71 13.16 2.889
全日本選手権 SP 2 4T+3T   13.70   2.99 16.69 3.111
全日本選手権 FS 3 4T+3T   13.70   3.12 16.82 3.222
全日本選手権 FS 6 4T   10.45 x -1.22 9.23 -1.333
World University Games SP 1 4T+3T   13.70   3.80 17.50 4.143
World University Games FS 6 4T+3T   15.07 x 2.47 17.54 2.571
Asian Winter Games SP 1 4T+3T   13.70   2.85 16.55 3.000
World Championships SP 1 4T+3T   13.70   3.80 17.50 4.000
World Championships FS 3 4T+2T   10.80   2.58 13.38 2.778
World Championships FS 6 4T F 10.45 x -4.75 5.70 -5.000
World Team Trophy SP 1 4T+3T   13.70   3.66 17.36 3.778
World Team Trophy FS 3 4T   9.50   -2.04 7.46 -2.222
World Team Trophy FS 6 4T+2T   11.88 x 2.85 14.73 2.889

4回転トーループはショートフリーで合計3本飛びます。今季26本飛んでGOEプラスは21本。成功率は約80%です。

ワールドユニバーシティゲームズで+4.143という評価がありますが、これが今期の4回転トーループにおける最高評価です。2番目がアダムシャオイムファ選手が+3.556というのを出していますが、その3.556以上を鍵山選手は国際大会だけで8回出しています。

ミスをすることはあるけれど、決まるジャンプはお手本そのもの、というのが鍵山選手です。

 

今期はグランプリシリーズ2勝、全日本初優勝にワールドユニバーシティゲームズも制覇しました。さらにはグランプリファイナル2位に世界選手権3位もあります。一般的には上々なシーズンにそこだけ切り取りと見えるのですが、オリンピックのメダルも持っている鍵山選手にとっては、不本意なシーズンだったようでした。

それにしてもスピンもステップもジャンプも、すべて決まったものは世界の最高評価に近いという非常にバランスの取れた選手。しかしながら、世界を制覇するにはまだあと一歩たりない、というのが続いています。来期はオリンピックシーズン。マリニン選手にどう挑んでいくのか? 4回転ルッツは入るのか? 前のオリンピックシーズンには4回転ループも入れていましたので、5種類すべて練習段階では飛べたことがあると思われます。どういう構成で勝負するのか? 非常に注目されます。