北京オリンピック フィギュア個人戦 優勝オッズ

先日、団体戦についてブックメーカーのオッズを見てみましたが、今回は個人戦のオッズを見てみます。男子はすでに試合が近く、ペアはまだだいぶ先。だいぶ先の種目は直前にまた変わってきたりもしますが、そこまで待たずに全種目2月5日時点でのオッズで見てみます。

3社のどれかのオッズで100倍を下回っている選手と日本人選手を載せています。

 

○男子シングル

  William Hill Bet365 Betway
Nathan Chen 1.57 1.61 1.60
Yuzuru Hanyu 2.75 2.62 2.75
Yuma Kagiyama 13.00 15.00 15.00
Shoma Uno 17.00 17.00 15.00
Vincent Zhou 21.00 21.00 15.00
Mark Kondratiuk 34.00 29.00 29.00
Jason Brown 41.00 41.00 51.00
Mikhail Kolyada 41.00
Daniel Grassl 51.00 41.00 51.00
Cha Jun-hwan 67.00 67.00 51.00
Jin Boyang 67.00 67.00 51.00
Deniss Vasiljevs 101.00 67.00 51.00
Evgeni Semenenko 81.00 81.00 101.00
Kavin Aymoz 81.00 81.00 51.00
Keegan Messing 81.00 67.00 51.00

いずれもネイサンチェン選手がトップにいて羽生結弦選手が続くという構図。2強の争いでその下は10倍超えるよ、という見立てです。

3,4,5番手が鍵山選手、宇野選手、ヴィンセントジョウ選手なのもいずれも同じ。3人同等としたのがbetwayで他は鍵山選手が上と見ています。

ヨーロッパ選手権優勝のコンドラチュク選手が6番手というのも共通です。

その下からいくらか割れてきます。コリヤダ選手が載っているbet365はご愛敬というか、ブックメーカー側としては、コロナで欠場が決まった選手も勝ってもらっても痛くもかゆくもないというかむしろ歓迎なわけで、早い段階でオッズを公開していて、その後けがで欠場などが決まっても、その選手もそのまま載せておく、というのは割とある光景です。

優勝争いは2強、表彰台争いは世界選手権で表彰台経験のある3人の闘い、というのがブックメーカー共通の見立てなようです。

ちなみに、William Hillではエントリー30選手すべて載せていて、下6人は2501倍というオッズを付けています。

 

アイスダンス

  William Hill Bet365 betway
Papadakis/Cizon 1.50 1.45 1.45
Sinisina/Katsalapov 3.25 3.50 3.20
Hubbell/Donohue 15.00 19.00 15.00
Gilles/Poirier 17.00 21.00 15.00
Chock/Bates 29.00 29.00 29.00
Stepanova/Bukin 29.00 34.00 29.00
Guignard/Fabbri 51.00 51.00 51.00
       
Komatsubara/Koleto 2001.00   201.00

試合のスケジュール順で次はアイスダンス。パパダキス/シゼロン組がどれ見てもトップという位置づけです。ネイサンチェン選手よりパパダキス/シゼロン組の方が優勝の確率は高い、というのも共通の見立てだったりします。このカップルは団体戦もなく万全の状態で試合に臨めます

対抗できるのはロシアのシニツィナ/カツァラポフ組のみ、というのも共通です。団体戦ではハベル/ダナヒュー組に負けていましたが評価は維持されているようです。

小松原組はオッズが載っていたのは2つのみでしたがいずれも一番低いオッズになっていました。

 

○女子シングル

  William Hill Bet365 betway
Kamila Valieva 1.11 1.12 1.10
Anna Scherbakova 7.00 7.50 7.00
Alexandra Trusova 10.00 10.00 10.00
Kaori Sakamoto 34.00 34.00 24.00
Alysa Liu 51.00 67.00 34.00
Loena Hendrickx 51.00 67.00 34.00
You Young 67.00 67.00 34.00
Wakaba Higuchi 67.00 101.00 67.00
Mariah Bell 151.00 81.00 67.00
Karen Chen 101.00 101.00 67.00
Kim Ye-lim 501.00 101.00 67.00
Mana Kawabe 101.00 101.00 101.00

4種目の中で一番圧倒的な存在、とされているのがワリエワ選手です。影も踏ませぬ、というようなくらいの差があるという扱い。でも、1.12倍とかだと、コロナが怖くて買えないですね。誰かに負ける確率よりコロナに負ける確率の方が高い感じがします。

シェルバコワ選手が2番手、トゥルソワ選手が3番手というのもすべて共通。さらに、坂本花織選手が4番手なのもすべて共通です。ロシアに何か合ったら坂本選手に表彰台チャンスが、というのは日本人の身びいきではなく、お金かかって真剣なブックメーカーたちでもすべて共通の認識なようです。

その下がアリサリュウ選手とヘンドリックス選手。ユヨン選手を並べるかその下に置くか。

樋口新葉選手は評価が分かれているようです。一発あるけど大崩れもする。ブックメーカーもお悩みなようで。

マライアベル選手あたりも全米選手権チャンピオンを重く見て評価を上げるか、セカンド3回転入ってないしなあ、みたいなところを見て評価を下げるか、それぞれ見立てがあるでしょうか。

河辺愛菜選手はどれ見ても101倍。10番手前後とみられているようです。

 

○ペア

  William Hill Bet365 betway
Mishina/ Galliamov 2.37 2.37 2.50
Wenjing/Cong 2.75 2.60 3.00
Tarasova/Morozov 6.00 6.50 4.00
Boikova/Kozlovskii 9.00 11.00 6.00
James/Radford 15.00 26.00 29.00
Cheng/Yang 34.00 34.00 24.00
Knierim/Frazier 151.00 67.00 51.00
Miura/Kihara 201.00 67.00 51.00
Gribble/LeDec 151.00 81.00 51.00
Towers/Marinaro 101.00 101.00 51.00
Monica/Guarise 251.00 201.00 51.00

トップが2倍を超えるオッズになっているのはペアのみです。ミシナ/ガリアモフ組とスイ/ハン組。その2強にタラソワ/モロゾフ組が絡めるかどうか、という見立てになっています。団体戦ではスイ/ハン組がまず一つ勝っていましたし、地元中国で金メダルが狙える唯一の種目なわけですが、オッズには地元効果はあまり反映されていないようにも見えます。

三浦/木原組は8番手あたり。入賞ライン付近という位置づけ。世界選手権で10位だったわけですが、オリンピックでは入賞なるでしょうか。

 

以上、今回は、ブックメーカーにおける、フィギュアスケート各種目の優勝オッズを見てみました。