フィギュアスケートというのはブックメーカーからは人気が無くて、世界選手権などでも大手ではあまり賭けの対象になることはなく、優勝オッズは誰が一番低くて~、などと出てくることはあまりありません。ブックメーカーの本家本元はイギリスなわけですが、イギリスであまりフィギュアスケートが人気無いからなんでしょうか。
ただ、オリンピックともなるとそれが変わってきます。オリンピックではフィギュアスケートのようにいつもは対象にならない競技も対象として出てきます。
というわけで今回は、ブックメーカーのオッズを見てみます。
○ブックメーカーによる フィギュアスケート団体戦 優勝オッズ
国 | William Hill | Bet365 |
ROC | 1.22 | 1.20 |
USA | 5.00 | 6.00 |
Japan | 10.00 | 17.00 |
Canada | 23.00 | 21.00 |
China | 34.00 | 34.00 |
Italy | 251.00 | 101.00 |
Georgia | 501.00 | 151.00 |
Germany | 1001.00 | 501.00 |
Czech | 1001.00 | 501.00 |
Ukraine | 1001.00 | 1001.00 |
2022年2月1日現在
2つの大手ブックメーカーからオッズを拾ってきました。状況の変化に従ってブックメーカーもオッズを再設定したりしますので、見るタイミングによっては変わってくることもあると思います。
ROCというのはロシアオリンピック委員会のこと。国として出られないんでしたっけね。いずれにしてもロシア人たちのチームが圧倒的に強い、というのがブックメーカーの見立てです。この辺は、フィギュアスケートを少し見てる人ならだれでもそう思うので特に違和感もないと思います。
倍率的に1.2倍程度というのはどうでしょうか? 通常時ならたぶん買いだと思います。100回やったら99回くらいロシアが勝ちそう。しかしながら今回は北京で行われるコロナオリンピック。試合直前コロナ一発アウト、という可能性がそれなりにあって、それもロシアはやりかねない状態なので、10チームの中でどこが勝つかなら1.2倍付けば十分いいのですけど、コロナ絡むと1.2倍では怖くて買えないですかね。
優勝はどこか? というオッズではありますが、実質的には倍率低い方から2番手3番手という序列になると言えるでしょうから、3番手までにいる国が表彰台候補として有力、とブックメーカーに見なされているということになるかと思います。
2番手はアメリカで3番手は日本。WilliamHillの方は3番手日本と4番手カナダの間は結構力の差がある、とみなしているようですが、bet365の方はかなり接近している、と見ているようです。また、上位に絡めそうなのは5番手の中国までじゃないかな、というのがブックメーカーの見立てに見えます。6番手以下は倍率100倍を超えます。
2つのブックメーカーで多少の違いはありますが、全体の序列は同じです。日本は3番手。表彰台のライバルはカナダ。アメリカの上まで行くのはちょっと厳しい。まあ、スケートファンの見立てとほぼ同じかと思います。
そんなに変わった知見が得られたわけでもないですが、ブックメーカーのような商売として客観的に順位を予測しないといけない人たちの見立てでも、上からの序列はやっぱりこうなるのね、というのは見えた団体戦のオッズでした。