NHK杯 エースは勝ちます

グランプリシリーズ、4戦目。今期は順番がだいぶ動いていますが、NHK杯だけは昨季と同じ4戦目。今年も日本勢の活躍が見られる試合となりました。

 

○男子シングル

Pl Name Nation Total SP FS
1 Yuma KAGIYAMA JPN 287.24 98.58 188.66
2 Shun SATO JPN 285.71 96.67 189.04
3 Lukas BRITSCHGI SUI 246.94 83.45 163.49
4 Boyang JIN CHN 239.05 83.92 155.13
5 Junhwan CHA KOR 230.26 91.60 138.66
6 Adam HAGARA SVK 230.00 72.52 157.48
7 Matteo RIZZO ITA 229.60 76.11 153.49
8 Francois PITOT FRA 229.47 78.24 151.23
9 Andrew TORGASHEV USA 212.01 75.75 136.26
10 Jimmy MA USA 208.56 69.44 139.12
11 Gabriele FRANGIPANI ITA 204.64 64.78 139.86
12 Haru KAKIUCHI JPN 186.40 61.59 124.81

鍵山優真選手3連覇。最後は際どい勝負になりましたが勝ち切りました。これでコロナ開催含めて日本男子が8連覇継続となります。日本男子として初の3連覇、海外勢ではプルシェンコさんがかつて3連覇しています。通算は高橋大輔さんが5回、というのがあって鍵山選手はコロナの国内大会含めて4回目の優勝となりました。

佐藤駿選手が2位。フリー終わった時には勝ったかな? と思ったのですがわずかに届きませんでした。

3位はスイスのブリッチギー選手が入っています。ショート5位からの逆転表彰台。2年ぶりの3位表彰台となりました。今期はこれでグランプリシリーズ2戦終了。4位と3位となっています。次戦はゴールデンスピンあたりに出てくるか? そうでなければ全日本と同スケジュールになったスイスナショナルになると思われます。

ボーヤンジン選手は4位でした。ショートフリーで4回転トーループ3本を着氷。中盤以降乱れて表彰台には届きませんでしたがシーズンベスト更新です。これで今期の中国勢でダイダイウェイ選手を抜いてシーズンベスト1位になりました。中国男子のオリンピック代表枠は1 ダイダイウェイ選手らとの争いになるかと思われます。グランプリ2戦は5位と4位で終了。次戦、2年前に優勝しているゴールデンスピンにエントリーするか? それとも国際大会は今年はここで終了するのか、まだよくわかりません。

ショート3位のチャジュンファン選手が5位。ショートはまずまずよかったのですが、フリーはジャンプがことごとく決まりませんでした。まあ、最近はグランプリシリーズはあまりよくないことも多いので、年が明ければ本領発揮してくるのではないかと思われます。グランプリ2戦は終了。韓国ナショナルは年明けすぐです

日本からもう1人、垣内珀琉選手は12位でした。

 

○鍵山優真選手のフリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4S   9.70   3.60 13.30 3.778
2 4T F 9.50   -4.75 4.75 -5.000
3 3Lz   5.90   1.77 7.67 3.000
4 3A+1Eu+3S   12.80   1.94 14.74 2.333
5 FCSSp4   3.00   0.73 3.73 2.444
6 4T+2T   11.88 x 1.49 13.37 1.556
7 3F+3Lo   11.22 x 0.53 11.75 1.000
8 3A   8.80 x 2.29 11.09 2.778
9 CCoSp4   3.50   1.05 4.55 2.889
10 ChSq1   3.00   1.93 4.93 3.778
11 StSq4   3.90   1.45 5.35 3.667
12 FCCoSp4   3.50   1.05 4.55 3.000
  TES   86.70   13.08 99.78  

4回転は2種類3本。セカンド3回転トーループが入りませんでしたが、セカンド3回転ループが入っています。今回青木祐奈選手、チャジュンファン選手はセカンドループがうまくいかなかったのですが、鍵山選手はひそかにセカンドループ使いです。スピンステップはオールレベル4で基礎点86.70となります。セカンドループ持ちでセカンド3回転を2つに出来る選手は3連続をダブルアクセル2本にした方が、オイラーサルコウにするよりも1.80基礎点を上げることができます。

今期はまだ4回転はサルコウトーループしか入れていません。木下グループ杯ではショートでサルコウ1本、フリーは2種類で2本でしたが、それよりは構成は上がりました。フリップの投入は無し。次あたりで入れてくるのかどうか? マリニン選手と勝負するにはフリップまではいれないとどうにもならないわけですが、他人と勝負することを考えていくか、自分の完成度を上げていくことを考えていくのか。代表争いは問題ないと思うので、この先どう構成を作りこんでいくか、というところかと思います。

グランプリシリーズ通算6勝目。フィニッシュ時に、セーフ、とやっていて、いや、セーフって言いきれるほどの余裕はなくて、セーフじゃない可能性あるんだけど?? と思いましたが、ホントにギリギリセーフで3連覇。日本勢ではグランプリシリーズ8勝というのが、高橋大輔さん、羽生結弦さん、宇野昌磨さんと3人いるわけですが、3人ともファイナルの優勝経験、世界選手権の優勝経験があります。グランプリシリーズの優勝回数は今季で引退しなければおそらく追いつけると思いますが、ファイナル、世界選手権の実績で追いつくことができるでしょうか?

次戦は6戦目フィンランディア杯。このNHK杯から隔週で全日本まで4戦続くスケジュールになります。

 

○佐藤駿選手のフリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4Lz   11.50   3.12 14.62 2.667
2 3A+1Eu+3S   12.80   2.40 15.20 2.889
3 4T+2T   10.80   1.09 11.89 1.000
4 FCSp3   2.80   0.32 3.12 1.111
5 4T   9.50   3.12 12.62 3.333
6 3A+2A+SEQ   12.43 x 1.83 14.26 2.333
7 3Lo   5.39 x 1.33 6.72 2.556
8 3Lz   6.49 x 1.52 8.01 2.444
9 CSSp4   3.00   0.69 3.69 2.333
10 StSq3   3.30   0.90 4.20 2.667
11 ChSq1   3.00   0.93 3.93 1.889
12 CCoSp4   3.50   0.70 4.20 2.000
  TES   84.51   17.95 102.46  

全要素プラス評価。スピンはレベル4が2つ、ステップレベル3 4回転はルッツとトーループ2本。セカンド3回転は入らずで基礎点84.51となっています。基礎点はセカンド3回転がちゃんと入った中国杯の方が上です。2戦連続で技術点100点超え。昨シーズンのグランプリファイナルの102.89がフリーの技術点の自己最高ですが、それに次ぐスコアとなりました。PCSの86.58は昨季のロンバルディア杯と同じで自己最高タイ、となってフリーのスコアは自己最高となっています。

これは勝ったのではないか、とも思ったのですがわずかに届きませんでした。昨季入っていた4回転フリップが今期は入っていません。怪我の影響によるものなのか、成功率の問題によるものなのか、そのあたりはわかりません。基礎点上げるには有力な選択肢ではあります。

今回の285.71で今期シーズンベスト順位は3番目になりました。オリンピックのメダルの有力候補といって何の違和感もありません。

グランプリシリーズの表彰台がこれで9回目。デビュー戦で4位だった以外はすべてしっかり表彰台に上がってきています。日本男子では鍵山選手を上回って現役最多。今シーズンの出場選手中ではジェイソンブラウン選手と並んで最多回数となっています。ベテランというにはまだ早い年齢かと思うのですが、着実に実績を積み上げています。

これで優勝と2位でファイナル進出確定。次戦はグランプリファイナルです。もうほぼオリンピック代表は当確と言えそうです。

 

○垣内珀琉選手のフリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 3Lz+3T+2T   11.40   0.59 11.99 1.000
2 3F!+2A+SEQ ! 8.60   -0.15 8.45 -0.333
3 3Lo   4.90   0.49 5.39 1.000
4 FCSp2   2.30   0.10 2.40 0.556
5 3F!+2T ! 6.60   -0.15 6.45 -0.333
6 2S   1.43 x -0.07 1.36 -0.556
7 2A   3.63 x 0.33 3.96 1.111
8 3Lzq q 6.49 x -1.10 5.39 -1.667
9 ChSq1   3.00   0.21 3.21 0.333
10 StSq3   3.30   0.24 3.54 0.778
11 FCCoSp4   3.50   0.10 3.60 0.111
12 CCoSp3   3.00   0.30 3.30 0.778
  TES   58.15   0.89 59.04  

構成がどうのこうの、という状態ではなかったかと思います。よく近畿ブロックでジャンプは構えだけで何もせず、というところから1か月余りで間に合わせてくれたなあ、という感想です。3回転5種類7本の構成で1つ2回転になりました。

今回はいい経験できてよかったね、という試合かと思います。木下グループ杯のスコアで4大陸選手権、あるいはオリンピックのミニマムスコアを持っていますので、代表選考の対象に入ります。世界選手権のミニマムには届いていません。全日本の最高位は17位。このままだと代表選考は厳しい、というだけでなく、来期国際大会に出てこられるかという点でも厳しいという現実はありますが、まずはケガを完治させて、全日本で今後につながる結果を残していってもらえたらと思います。

 

○男子シングル ショートフリー合わせた要素別スコア

Pl Name Total PCS J Base J GOE Spin Step
1 Yuma KAGIYAMA 287.24 134.67 102.00 16.65 20.77 14.15
2 Shun SATO 285.71 129.58 102.91 18.84 22.01 12.37
3 Lukas BRITSCHGI 246.94 124.91 80.43 7.41 23.33 10.86
4 Boyang JIN 239.05 115.46 87.60 3.62 22.86 10.51
5 Junhwan CHA 230.26 123.58 76.82 -4.77 20.73 14.90
6 Adam HAGARA 230.00 110.54 87.91 3.51 18.83 10.21
7 Matteo RIZZO 229.60 119.56 77.60 3.71 17.76 11.97
8 Francois PITOT 229.47 113.67 81.50 4.00 20.42 9.88
9 Andrew TORGASHEV 212.01 116.41 68.11 -4.51 23.14 11.86
10 Jimmy MA 208.56 112.44 77.32 -10.45 19.68 10.57
11 Gabriele FRANGIPANI 204.64 110.60 78.56 -9.51 17.51 10.48
12 Haru KAKIUCHI 186.40 99.24 62.28 -0.55 15.10 10.33

PCSは鍵山選手が134,67 9点平均にわずかに欠けるところまで出ました。佐藤駿選手が129.58で2番目。昨季のロンバルディア杯で129.84というのがありますが、グランプリシリーズ以上の格の試合では自己最高です。なお、技術点合計は佐藤選手が鍵山選手を上回っています。

ジャンプの基礎点は佐藤選手と鍵山選手が102点台です。その下は80点台なのでだいぶ離れます。4回転を合計5本、しっかり基礎点を2人ともとりました。加点の方は佐藤選手が18.84で1位、鍵山選手が16.65で2位です。佐藤選手はこれも昨季のロンバルディア杯に次ぐ2番目の加点。非常に印象のいい滑りでした。

スピンはブリッチギー選手が23.33で1位です。もう1人、トルガシェフ選手も23点台でした。鍵山選手は20.77 通常25点台を出す選手なわけですが、1つ零点だとさすがにこうなります。ISU公認試合として、ジュニアデビュー以来の最低スコアでした。

ステップ系要素はチャジュンファン選手が14.90で1位。鍵山選手が14.15で2位です。佐藤選手は12.37 いつもこれくらいではあるのですが、この鍵山選手との1.78差が優勝に届かない差でもあり、鍵山選手は最終的にはステップで逃げ切ってセーフ、という形になりました。

 

○女子シングル

Pl Name Nation Total SP FS
1 Kaori SAKAMOTO JPN 227.18 77.05 150.13
2 Sofia SAMODELKINA KAZ 200.00 67.75 132.25
3 Loena HENDRICKX BEL 198.97 62.45 136.52
4 Young YOU KOR 198.82 67.66 131.16
5 Sarah EVERHARDT USA 186.69 61.41 125.28
6 Yuna AOKI JPN 183.31 56.72 126.59
7 Ahsun YUN KOR 180.23 61.51 118.72
8 Anna PEZZETTA ITA 173.75 61.35 112.40
9 Wakaba HIGUCHI JPN 168.27 53.15 115.12
10 Elyce LIN-GRACEY USA 162.41 60.62 101.79
11 Katherine MEDLAND SPENCE CAN 146.63 48.42 98.21
12 Livia KAISER SUI 134.21 47.95 86.26

坂本花織選手の圧勝。しっかり2連覇となりました。227.18は今期の最高スコアとなっています。

2位にはグランプリシリーズデビュー戦という形になったサモデルキナ選手が入りました。ぴったり200点。なかなか見ないスコアですが、ショート2位からしっかり表彰台確保です。これでファイナル候補、と思いきや、2戦目エントリーがありません。補欠順番待ちの筆頭にいるので、2戦目もらえるチャンスはあります。

ルナヘンドリックス選手が3位。2期ぶりのグランプリ復帰戦。まあオリンピック最終予選会でしっかりスコア出してますので大丈夫だろうとは思っていましたが、しっかり表彰台に乗ってきました。次戦はフィンランディア杯。アンバーグレン選手、千葉百音選手、

住吉りをん選手といった中で2位以内がファイナル進出には求められる計算になります。

ユヨン選手が4位。久しぶりにいい演技が出た、という印象で国際大会の190点台は3年ぶりです。前のオリンピックシーズン終了後のベストスコアとなりました。滑り終わった時点では表彰台に乗ったかな? と思ったのですがわずかに届かず。グランプリ2戦を9位と4位で終了。ゴールデンスピンあたりにエントリーするか? 韓国ナショナルへ直行するか。キムチェヨン選手、イ・ヘイン選手、シンジア選手、3人の代表争いかと思われた韓国ですが、ユヨン選手がこれでシーズンベストをシニア中2番目のスコア出してきたことで、私もいるよ、と名乗りを上げたように見えます。

アメリカのサラエバーハート選手が5位。ショート6位から大きなミスなく滑って1つ順位を上げました。ロンバルディア杯では199.91を出していますし、もう少し出せるとは思うのですが、今回はこの程度、という形になりました。グランプリ2戦は7位と5位で終了。USナショナルは1月初旬。そこに直行か、ゴールデンスピンあたりに顔を出すか、という次戦になります。

昨年3位表彰台の青木祐奈選手が6位でした。ショート9位スタートでしたがフリーで順位を上げました。

日本からもう1人、樋口新葉選手は9位となっています。

 

○坂本花織選手のフリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 2A   3.30   1.27 4.57 3.778
2 3F   5.30   1.51 6.81 2.889
3 3Lz+2T   7.20   1.52 8.72 2.556
4 FSSp4   3.00   0.86 3.86 2.778
5 StSq4   3.90   1.23 5.13 3.222
6 3S   4.30   1.35 5.65 3.111
7 3F+3Tq q 10.45 x 0.23 10.68 0.333
8 2A+3T+2T   9.68 x 1.20 10.88 2.667
9 ChSq1   3.00   1.43 4.43 2.889
10 3Lo   5.39 x 1.47 6.86 3.000
11 CCoSp4   3.50   1.05 4.55 3.000
12 FCCoSp4   3.50   1.10 4.60 3.111
  TES   62.52   14.22 76.74  

いつもの構成。スピンステップオールレベル4 2回飛ぶのはフリップとトーループ。基礎点削られるミスなし。62.52の基礎点で全要素プラス評価となりました。+2を下回ったのはコンビネーションのqだけ。これだけ加点付けば強いです。

基礎点はトーループ2本にしている分やや低めなのですが、これだけ加点付くと関係ないですね。昨季はいったん外していたコレオからの単独ループとか、ダブルアクセルからセカンド3回転入れての3連続とか、得意要素詰め込むと、ルッツ2本フリップ2本にはならない。でも得意要素なので点が出る。なかなか最後のジャンプで+3に達する評価を得られる選手はいません。昨季はルッツ2本フリップ2本の構成を組んだものの、国別対抗戦以外では結局満額基礎点は稼げず、今回の62.52より低くなっていました。今期の構成がやはり自信をもって滑れる構成、ということなんだろうと思われます。

グランプリシリーズ出場16回は現役最多。日本人選手では宮原知子さんと並んで4番目。優勝回数7回も現役最多、日本人選手では浅田真央さんに次ぐ2番目、全体でも5番目タイです。グランプリファイナルは5回目の出場になります。過去優勝は1回。複数回優勝した日本人選手は浅田真央さんしかいないのですが、それに続くことができるでしょうか?

 

○青木祐奈選手のフリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 3Lzq q 5.90   -0.59 5.31 -0.889
2 3T   4.20   0.84 5.04 2.000
3 2S   1.30   0.07 1.37 0.667
4 2A   3.30   0.57 3.87 1.667
5 FCSp4   3.20   0.82 4.02 2.667
6 ChSq1   3.00   1.50 4.50 2.889
7 2A+1Eu+3Fq q 10.01 x -0.38 9.63 -0.667
8 3Lzq+2T q 7.92 x -0.76 7.16 -1.333
9 3Fq+2T q 7.26 x -0.76 6.50 -1.444
10 LSp3   2.40   0.58 2.98 2.444
11 StSq4   3.90   1.45 5.35 3.667
12 CCoSp4   3.50   1.10 4.60 3.111
  TES   55.89   4.44 60.33  

序盤にコンビネーションなし。後半に3つ詰め込みました。サルコウが2回転に。セカンドループ入らなかったので結果として3回転が4種類5本になって基礎点は55.89でした。

あまりよくなかったといえばよくなかったのですけれど、今できることをしっかりやったとも言える気はします。ルッツループへのこだわりは多分ある一方、ルッツループで玉砕してもいい、というメンタルではなく、しっかり全体を考えて滑って、今獲れる点をしっかり取った、という形になった印象です。見たかったですけど、ルッツループ。ステップレベル4の+3.667という評価はさすがでした。126.59というフリーはごくわずかですがパーソナルベスト更新でした。

グランプリシリーズ2戦は6位2つで終了。代表争いは選考基準に何も入ってこないことがこれで確定です。現実的には全日本で好成績を出せば4大陸に選ばれるかどうか、というくらいまでかと思います。

 

樋口新葉選手のフリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 2A+3T   7.50   0.90 8.40 2.111
2 3Lz< 4.72   -0.54 4.18 -1.111
3 3Lo< 3.92   -0.28 3.64 -0.778
4 FCSp4   3.20   0.73 3.93 2.444
5 3S   4.30   0.86 5.16 2.000
6 3Lz<+REP F< 3.63 x -2.36 1.27 -5.000
7 2S+2T   2.86 x 0.02 2.88 0.222
8 3Fq q 5.83 x -0.76 5.07 -1.444
9 CCoSp4   3.50   0.45 3.95 1.222
10 StSq4   3.90   1.28 5.18 3.333
11 ChSq1   3.00   1.43 4.43 2.889
12 FCCoSp3   3.00   0.69 3.69 2.333
  TES   49.36   2.42 51.78  

戦う女のプログラムは樋口新葉に似合う。もう、それだけでいいかな今回は、という気分でした。

構成がどうとか、もうどうでもいいような気がしますが、2回飛ぶジャンプはルッツとサルコウサルコウを2回飛ぶ、というのが状態の悪さをはっきり表しているように感じました。木下グループ杯ではルッツフリップ2本の構成でした。一方で、ルッツを2本飛ぶ、というのを残しているのは意地なんでしょうか。

ステップレベル4 ステップからコレオにつなげるプログラムは、下手がやると間延びして見ていてつらいわけですが樋口選手がやるとこれ以上ない見せ場になる。GOEとしても高い評価を受けました。

代表選考争いとしては、はっきり厳しい状態にあると思われます。シーズンベスト順位は日本シニアで11番目。世界ランキングは日本シニア女子の中で7番目。グランプリファイナル進出の芽はありません。次週スケートアメリカに出場予定。代表争いするにはここで一発スコア出す必要はありますが、なんかもうそういうのいいんで、痛みを悪化させずに、最後の全日本に臨む状態を作ってもらえたらと思います。

 

○女子シングル ショートフリー合わせた要素別スコア

Pl Name Total PCS J Base J GOE Spin Step
1 Kaori SAKAMOTO 227.18 109.82 65.27 12.42 24.71 14.96
2 Sofia SAMODELKINA 200.00 97.15 64.61 7.20 19.22 11.82
3 Loena HENDRICKX 198.97 100.81 58.61 1.98 24.08 14.49
4 Young YOU 198.82 92.45 65.36 6.03 23.65 11.33
5 Sarah EVERHARDT 186.69 94.08 61.71 -2.02 21.79 12.13
6 Yuna AOKI 183.31 97.70 52.57 -4.83 23.59 14.28
7 Ahsun YUN 180.23 89.81 64.54 -5.03 21.68 11.23
8 Anna PEZZETTA 173.75 90.28 56.42 -1.17 18.73 10.49
9 Wakaba HIGUCHI 168.27 95.78 40.14 -3.17 22.76 13.76
10 Elyce LIN-GRACEY 162.41 87.16 51.33 -8.12 21.94 12.10
11 Katherine MEDLAND SPENCE 146.63 78.12 45.93 -4.38 19.04 9.92
12 Livia KAISER 134.21 73.86 46.60 -8.93 18.86 7.82

PCSは坂本選手が9点平均を超える109.82まで出しました。ヘンドリックス選手が100.81と100点に到達。3番目は青木祐奈選手で97.70 8点平均を超えました。青木選手のPCS評価は国際大会ではもう安定して高いです。

ジャンプの基礎点はユヨン選手の65.36が1位で坂本選手の65.27が2番目です。今回はトリプルアクセルを構成に入れる選手がいない中での勝負、ということで70点レベルの基礎点はありません。ヘンドリックス選手は58.61 あまり高くない基礎点構成の中で表彰台に乗ってきています。

加点は坂本選手が+12.42と最多。サモデルキナ選手が7.20 ユヨン選手が6.03と続きます。

スピンも坂本選手が24.71で1位でした。ヘンドリックス選手も24点台。ユヨン選手が23.65で3番目です。サモデルキナ選手はここが19.22と伸びておらず、この辺が表彰台争いが際どい勝負になった要因ではありました。

ステップ系要素は坂本選手、ヘンドリックス選手、青木選手が14点台です。ユヨン選手は11.33 ステップはショートレベル3、フリーレベル2 これが表彰台に届かない要因に今回はなってしまいました。

 

NHK杯は男女ともしっかり連覇という形で幕を閉じました。ペアは三浦/木原組は海外転戦を優先して、長岡/森口組だけに日本勢はなりましたが、驚きの200点突破で4位。フリーだけなら3位という好成績。オリンピックに出られるかどうか、一回世界選手権でしくじってから、完全に自分たち次第という状況の半年間を経て、その重圧を乗り越えて結果を出した、というのが今期の躍進につながっているような感じがします。アイスダンスの吉田/森田組は10位。団体戦アイスダンス出場権争いがわからなくなってきたという印象です。

次戦は5戦目、スケートアメリカです。男子は初戦優勝者はおらず、初戦2位のグラスル選手、初戦3位のシャイドロフ選手、初戦4位の友野選手がいて、日本からは壷井達也選手も出場します。友野選手は2位以内でファイナルの可能性が高まります。

女子も初戦優勝者はおらず、初戦2位のアリサリウ選手、3位の渡辺倫果選手、4位のグバノワ選手がいます。日本からは吉田陽菜選手と樋口新葉選手も出場、他に韓国のキムチェヨン選手、イ・へイン選手、イタリアのララナキグットマン選手などもいます。渡辺選手もファイナルには2位以内が欲しいです。