フィギュアスケート19 地方大会終了2 シニア男子

2019年シーズンのフィギュアスケート、地方大会が終了しました。各地の上位選手が次の東日本選手権、あるいは西日本選手権へと進んでいきます。

 

前回のシニアの女子に続いて、今回はシニア男子の結果を見てみます。

地方大会を通過し、東日本/西日本へ進出した選手の得点をまず並べます。

 

Event Pl Name Nation Total SP TSS FS TSS
中部選手権 1 日  野  龍  樹 中京大学 215.26 74.33 140.93
近畿選手権 1 須  本  光  希 関西大学 209.32 69.83 139.49
近畿選手権 2 本  田  太  一 関西大学 205.54 71.88 133.66
近畿選手権 3 友  野  一  希 同志社大学 205.03 64.32 140.71
東京選手権 1 國  方  勇  樹 日本大学 193.71 64.21 129.50
近畿選手権 4 中  村      優 関西大学 193.11 76.75 116.36
北海道・東北選手権 1 佐  藤  洸  彬 南部美人 186.37 68.66 117.71
東京選手権 2 山  隈  太一朗 明治大学 185.90 65.50 120.40
中四国九州選手権 1 小  田  尚  輝 倉敷芸術科学大学 184.43 65.63 118.80
近畿選手権 5 櫛  田  一  樹 関西学院大学 179.36 58.69 120.67
北海道・東北選手権 2 鈴  木      潤 北海道大学 178.65 59.15 119.50
中四国九州選手権 2 中  野  紘  輔 福岡大学 177.86 58.28 119.58
東京選手権 3 石  塚  玲  雄 早稲田大学 176.89 61.65 115.24
中四国九州選手権 3 山  田  耕  新 SMBC 172.20 59.91 112.29
東京選手権 4 鎌  田  英  嗣 明治大学 168.46 59.91 108.55
近畿選手権 6 時  國  隼  輔 同志社大学 166.34 55.17 111.17
近畿選手権 7 渡  邊  純  也 関西学院大学 163.66 55.99 107.67
東京選手権 5 小  林  諒  真 法政大学 150.73 62.01 88.72
東京選手権 6 中  野  耀  司 明治大学 150.13 54.04 96.09
東京選手権 7 菅  原  生  成 東洋大学 149.06 52.98 96.08
東京選手権 8 唐  川  常  人 日本大学 147.04 48.10 98.94
東京選手権 9 小  林  建  斗 法政大学 146.53 45.14 101.39
中部選手権 2 山  本  恭  廉 アテナ豊橋FSC 143.24 52.12 91.12
東京選手権 10 山  藤  一  悟 明治大学 140.85 57.37 83.48
近畿選手権 8 山  田  晋  一 関西学院大学 139.44 47.20 92.24
東京選手権 11 古  庄  優  雅 日本大学 137.55 52.18 85.37
中四国九州選手権 4 古  家  龍  磨 北九州FSC 135.52 50.87 84.65
北海道・東北選手権 3 坪  井  聖  弥 苫小牧駒澤大学 135.20 50.39 84.81
東京選手権 12 鎌  田  詩  温 明治大学 132.89 43.89 89.00
中部選手権 3 竹  内  孝太朗 中京大学 131.93 46.54 85.39
中四国九州選手権 5 東  健  太 川崎医療福祉大学 131.59 44.76 86.83
中四国九州選手権 6 早  川  晃太郎 国際医療福祉大学 129.27 43.15 86.12
東京選手権 13 緑  川  諒  人 日本大学 122.67 40.87 81.80
東京選手権 14 齋  藤      翔 法政大学 121.14 44.47 76.67
東京選手権 15 鶴  田  翔  真 東洋大学 120.48 41.18 79.30
東京選手権 16 神  戸  巧  輝 東洋大学 112.60 36.88 75.72
近畿選手権 9 辻  村  岳  也 同志社大学 110.13 38.83 71.30
北海道・東北選手権 4 田  村  亮  太 宮城鶴ヶ谷FSC 102.19 34.85 67.34
東京選手権 17 伊  東  良  真 日本大学 94.20 36.07 58.13
関東選手権 1 有  江  克  生 神奈川FSC 92.33 34.68 57.65

地方大会を通過したのは以上の40選手。実際には、通過枠よりも出場選手数の方が少ない、というブロックがほとんどで、枠より選手数が多かったのは中四国九州選手権のみでした。

男子は地方ブロックではなく、東日本/西日本からが勝負、というところ。この辺が競技人口の男女差を反映しているなあ、と感じさせられます。

 

全国トップスコアは日野龍樹選手。全日本最高位4位の選手ですから、特に驚くことでもないのですが、そういえば今シーズンは強化指定選手になってなくて、チャレンジャーシリーズへのエントリーもなかったなあ、と今更ながら思いました。215.26というスコアは世界のトップで戦うには厳しいですが、チャレンジャーシリーズ、あるいはグランプリシリーズでも普通に見かけるスコアではあります。男子のいまの層の厚みのなかでは、もう一度国際大会の舞台に立ってほしいし立てる選手なような気はします。

今年の地方ブロック大会では、男女とも中京大学の選手、かつ、長久保先生の元で育った選手がトップスコアだった、ということになりました。

 

200点台は近畿選手権から3人。ジュニアグランプリファイナルでメダルを取った経験のある須本選手、世界選手権5位のある友野選手の間に、本田太一選手が入っています。200点オーバーはパーソナルベストかと思います。国内参考記録ではありますが。本田家は三女の望結選手以外はアメリカでアルトゥニアンコーチの元で現在トレーニングを積んでいるようですが、あまりこれまで結果が出ていません。四女の紗来選手も今年から渡米したようですが、近畿選手権ではノービスAで3位と調子は上がっておらず、真凛選手もチャレンジャーシリーズでは170点台と今一つ。そんな中で、目立たない立ち位置ではありますが、200点を超えてパーソナルベストを出した、ということで一つ結果を出した形です。アルトゥニアン先生を信じてついて行っていいんだ、と、家族に勇気を与える一つの結果だったのかもしれません。

 

男子も女子と同じく西高東低で、東日本勢の最上位は國方選手の193.71でした。おそらく全日本未経験で、今年大学生になってシニアに上がった、という選手ですが、この調子なら

東日本も向けて全日本までたどり着きそうです。

グランプリシリーズ経験組の佐藤洸彬選手は全体7番目の186.37 あまり伸びていません。

 

全日本への出場枠は、東日本からは7ですが、島田高志郎選手がグランプリ免除で入るので、実質6 西日本からは13あります。西日本選手権には、上記のリストにある選手のほかに、中部選手権をチャレンジャーシリーズの出場で免除された山本草太選手が加わります。高橋大輔選手がエントリーしている姿を見ますが、昨年全日本2位で予選は免除のため、西日本選手権の成績は関係なく全日本の出場権があります。したがって、西日本選手権は、高橋大輔選手を除いて上位13人が全日本へ進めるということになります。

 

地方大会の結果からすると、東日本の6番手は168.46 西日本の12番手は143.24となっています。160点台までは結構いるのですが、150点台は150.13と73で二人だけ、となっていて、160点台以上の選手とそれ未満の選手でだいぶ差がついています。

昨年のボーダーラインは東日本が160.92 西日本は160.52 どちらも160点台に乗せること、というところになっていました。今シーズンもやはり近いところがボーダーラインになるでしょうか。

 

 

 

なお、今回の地方大会で4回転に挑んだ選手は以下のようにいました

 

Event   Name Nation   Elements    BaseValue GOE
北海道・東北選手権 SP 佐藤洸彬 南部美人 1 4T+2T   10.8 1.27
北海道・東北選手権 SP 田村亮 宮城鶴ヶ谷FSC 1 4S<< <<  4.3 -2.15
北海道・東北選手権 FS 佐藤洸彬 南部美人 1 4T   9.5 -4.75
北海道・東北選手権 FS 佐藤洸彬 南部美人 3 4T+2T   10.8 -0.63
北海道・東北選手権 FS 田村亮 宮城鶴ヶ谷FSC 1 4S<< <<  4.3 -1.86
北海道・東北選手権 FS 田村亮 宮城鶴ヶ谷FSC 2 4S<<+2T< <<  5.34 -2.15
東京選手権 FS 古庄優雅 日本大学 1 4T<< <<  4.2 -2.1
近畿選手権 FS 友野一希 同志社大学 1 4T+2T   10.8 1.9
近畿選手権 FS 中村優 関西大学 1 4S<< <<  4.3 -2.15

5選手が延べ9回挑んでいます。回転が足りたのは佐藤洸彬選手と友野一希選手の二人だけ。加点が付いた成功ジャンプはそれぞれ1回だけ。ということで、地方選手権レベルの大会では、やはりまだまだ四回転というのはレアなジャンプ、ということが見て取れます。

 

 

フィギュアスケート19 地方大会終了1 シニア女子

2019年シーズンのフィギュアスケート、地方大会が終了しました。各地の上位選手が次の東日本選手権、あるいは西日本選手権へと進んでいきます。

 

今回はまずシニアの女子の結果を見てみます。

地方大会を通過し、東日本/西日本へ進出した選手の得点をまず並べます。

 

Event Pl Name Nation Total SP TSS FS TSS
中部選手権 1 新田谷      凜 中京大学 183.38 60.99 122.39
中四国九州選手権 1 竹  野  比  奈 福岡大学 169.59 59.81 109.78
中部選手権 2 横  井  ゆは菜 中京大学 166.75 47.54 119.21
近畿選手権 1 細  田  采  花 関西大学 163.75 57.57 106.18
中部選手権 3 大  庭      雅 東海東京FH 163.19 46.44 116.75
中部選手権 4 笠  掛  梨  乃 愛知みずほ大瑞穂高 160.42 59.00 101.42
中四国九州選手権 2 三  宅  咲  綺 岡山理大附高校 158.08 56.83 101.25
東京選手権 1 永  井  優  香 早稲田大学 155.15 57.07 98.08
北海道・東北選手権 1 廣  谷  帆  香 岩手大学 154.07 59.82 94.25
近畿選手権 2 山  田  さくら 立命館大学 153.59 51.06 102.53
中部選手権 5 松  田  悠  良 中京大学 150.85 50.85 100.00
近畿選手権 3 籠  谷  歩  未 同志社大学 150.58 53.73 96.85
東京選手権 2 佐  藤  伊  吹 明治大学 150.45 54.56 95.89
中部選手権 6 酒  井  祐  香 中京大学 147.64 49.35 98.29
近畿選手権 4 野  口  望々花 関西学院大学 145.68 52.10 93.58
近畿選手権 5 森  下  実  咲 関西大学 145.44 54.31 91.13
近畿選手権 6 津  内  胡  菜 近畿大学FSC 144.74 50.68 94.06
中四国九州選手権 3 伊  勢  桃  菜 広島スケートクラブ 143.53 50.99 92.54
中部選手権 7 磯  邉  ひな乃 中京大学 143.14 50.96 92.18
近畿選手権 7 白  岩  優  奈 関西大学KFSC 141.96 57.44 84.52
中部選手権 8 渡  辺  真  央 中京大学 141.10 48.76 92.34
東京選手権 3 船  迫  麗  愛 日本大学 140.98 44.76 96.22
近畿選手権 8 高  村  幸  来 臨海フィギュアSC 139.35 47.19 92.16
中部選手権 9 吉  田  莉  菜 中京大中京高校 136.30 47.16 89.14
東京選手権 4 松  原      星 明治大学 136.14 40.00 96.14
中部選手権 10 谷  口  美  菜 中京大学 135.65 51.34 84.31
東京選手権 5 井  上  千  尋 明治大学 135.58 50.19 85.39
東京選手権 6 望  月  美  玖 日本大学 135.32 46.24 89.08
東京選手権 7 鈴  木  星  佳 慶應義塾大学 134.65 48.01 86.64
中四国九州選手権 4 竹  野  仁  奈 筑紫女園大学学スケート部
134.46 47.79 86.67
近畿選手権 9 十  倉  日  和 関西大学 134.21 50.43 83.78
中部選手権 11 竹  内  す  い 大同大学大同高等学校 132.89 42.13 90.76
東京選手権 8 川  島  優  子 立教大学 131.33 43.97 87.36
中部選手権 12 渡  邉  朱  音 愛知みずほ大瑞穂高 131.00 48.48 82.52
東京選手権 9 大  矢  里  佳 明治大学 127.44 49.80 77.64
近畿選手権 10 井  上  晴  絵 立命館大学 127.33 47.20 80.13
中四国九州選手権 5 那  須  夏  海 岡山理大附高校 126.82 42.37 84.45
東京選手権 10 岡  部  季  枝 新渡戸文化中高SC 126.48 49.53 76.95
東京選手権 11 海  津  あすか 東洋大学 126.06 42.30 83.76
関東選手権 1 廣  田  彩  乃 KOSE新横浜プリンスFSC 123.39 40.91 82.48
東京選手権 12 松  丸  夏  未 日本大学 122.99 43.70 79.29
東京選手権 13 佐  上      黎 法政大学 122.67 49.66 73.01
東京選手権 14 村  田  直  美 日本大学 120.91 44.63 76.28
北海道・東北選手権 2 加  藤  花  怜 北海高等学校 120.64 42.97 77.67
関東選手権 2 山  中  里  紗 清泉女学院大学 118.61 44.40 74.21
中四国九州選手権 6 白  神  伶  菜 倉敷芸術科学大学 117.79 39.98 77.81
関東選手権 3 鈴  木  珠  里 日本体育大学 117.05 39.67 77.38
中四国九州選手権 7 白  神  瑠  菜 倉敷芸術科学大学 116.56 37.77 78.79
北海道・東北選手権 3 三  善  友  奈 札幌アースFC 114.48 37.32 77.16
関東選手権 4 河  西  萌  音 山梨学院大学 112.00 39.70 72.30
関東選手権 5 藤  本  梨  乃 山梨学院大学 111.34 38.02 73.32
北海道・東北選手権 4 大  澤  寧  子 三沢GOLD F・S・C 111.25 37.80 73.45
関東選手権 6 八  巻  絵梨花 栃木県スケート連盟 111.11 42.18 68.93
北海道・東北選手権 5 清  水  柚梨恵 札幌月寒高等学校 109.16 36.48 72.68
北海道・東北選手権 6 壷  井  麗  美 岩手大学 105.51 34.28 71.23
関東選手権 7 佐  藤  紗  菜 宇都宮フィギュアC 104.85 31.57 73.28
関東選手権 8 山  崎  愛  莉 埼玉栄高校 102.25 36.05 66.20

 

地方大会を通過したのは以上の57選手。この中で白岩優奈選手は、グランプリシリーズのエントリーにより西日本選手権は免除で全日本選手権へ進みます。また、チャレンジャーシリーズのエントリーにより地方大会免除になった山下真瑚選手が西日本選手権は免除にならず出場が必要です。

 

地方大会で一人だけ180点を超えて突出したスコアを出したのが新田谷凛選手でした。ショートもフリーも全国最高点です。昨シーズンは全日本でショート落ち、今シーズンもげんさんサマーカップではフリーで100点に届かず総合155.15で終わるなど、今一つ調子が上がっていないのかな、と思いましたが、地方大会ではしっかり力を発揮して全国トップスコアを出しました。

大学四年生の今シーズンで引退、と言っていますが、正直、このレベルの選手の大学四年で引退、はあまり信じていなくて、うまくいかなかったらやっぱりあともう一年、というかもしれませんし、うまくいったら、強化指定選手になるだけの位置にいますので、もう一回国際大会へというかもしれないし。ということで、来シーズンにはこっそりNHK杯地元枠、なんてことを期待したりもしています。

 

新田谷選手から少し離れて160点台に5人います。この辺は全日本常連が並んでいますが、今年18歳でシニアに上がった笠懸梨乃選手もここに名を連ねました。昨年全日本に出てないメンバーの中ではこれが最高点です。

一方、名を連ねちゃいけない人も混ざってまして、横井ゆは菜選手。げんさんサマーカップでは198.30をだしていて、これが現在まで今シーズンの国内最高スコアであり、順調に来ているのかと思ったのですが、地方大会とはいえ166.75、特にショートプログラムの47.54は問題です。これからシニアデビュー戦のフィンランディア杯、さらにグランプリ2戦と続いていく中でちょっと心配な結果でした。

 

東日本勢のトップは今年も永井優香選手で155.15 すぐ下に東北北海道から廣谷帆香選手が154.07で続きます。廣谷選手も昨シーズンは東日本5位で全日本へ進めませんでした。今シーズンは地方大会のスコア序列のままなら全日本へ進める点数です。

 

150点以上のスコアを出したのは13人いるのですが、10人が西日本勢で東日本からは3人のみ。西高東低の傾向は今シーズンも変わっていません。

 

地方大会の結果でかなり心配なのは白岩優奈選手。グランプリ2戦出る選手が141.96というスコアは尋常ではありません。フリーは84.52 チャレンジャーシリーズも欠場していましたし、なにかあったんでしょうか? ショートプログラムのコンビネーションジャンプが3S-2Tとなっていたり、明らかに滑る前からおかしいというのが垣間見えています。西日本選手権はグランプリ免除なので全日本に出るには問題ないのですが、国際大会大丈夫なのかな? と心配です。

 

昨年の全日本組では、松原星選手が136.04 十倉日和選手が134.21 竹内すい選手132.89あたりが、あまり点が伸びていません。また、上記リストにいない加藤利緒菜選手は中部選手権13位で西日本に進出できずでした。

 

全日本への出場枠は東日本は8で、グランプリ免除の樋口選手がいるので7、となるはずでしたが、本田真凛選手もスケートカナダに追加派遣になったため、東日本免除になることが確定的なので、それも除いて枠は6になります。本田真凛選手は濱田先生のチームに元々いて関西のイメージですが、現在は東京ブロック扱いの東日本の選手です。

西日本は枠が13でそこにグランプリ免除で白岩選手と三原選手の分が除かれ、実質11を争う、という形だったはずなのですが、三原選手の分がなくなり、12枠を争う形になりそうです。

地方選手権の結果からすると、東日本の六番手は135.58、西日本の12番手は145.68となっています。昨シーズンは実質3枠しかなかった東日本の3位は146.81 実質11枠あった西日本の11番目(シードの紀平選手が出ていたので12位は144.62でした。

東日本も西日本も、ショート50点フリー100点で合計150点まで出せばほぼ安心だけど、それを下回って140点台になるとだいぶ心配、130点台は危ないかな、という感じになっています。

 

 

 

 

卓球 201910世界ランキングと東京オリンピック選考ポイント(男子)

卓球の世界ランキング10月頭の更新が入りました。9月と比べて上位の変動はなし。中国選手4人が上位を占め、5位に張本選手、丹羽選手が11位にいて水谷選手は13位、というあたりはすべて変わっていません。

 

さて、では東京オリンピックに向けての選考ポイントはどうか? というのを見てみます。

9月はチャレンジャーシリーズのプラス大会がパラグアイで、また、アジア選手権インドネシアで行われました。そのあたりの結果をまず見ます。

 

 

 

チャレンジプラス(PAR)

アジア選手権(INA)

張本智和

出場無し

ベスト4(1170)

水谷隼

出場無し

出場無し

丹羽考希

ベスト32(330)

出場無し

吉村和弘

出場無し

ベスト64(360)

森園政崇

優勝(1100)

出場無し

吉村真晴

出場無し

ベスト16(720)

 

ポイントを稼いだのはチャレンジプラスで優勝した森園選手とアジア選手権でベスト4まで進んだ張本選手です。

注目される2番手争いでは水谷選手は9月に大会出場無し。丹羽選手はチャレンジシリーズに出場しましたが初戦敗退に終わりポイントを伸ばせませんでした。これで丹羽選手は7大会連続で初戦敗退に終わっており、大変苦しいシーズンが続いています。

 

これを受けて10月頭のランキング更新時点でのポイントはこうなりました

 

 

当月ポイント

先月ポイント

8番目

7番目

張本智和

10930

10660

1080

1125

水谷隼

8245

8245

720

900

丹羽考希

7690

7690

675

675

森園政崇

4885

4125

340

450

吉村和弘

4830

4810

360

540

吉村真晴

4120

3400

180

340

 

上位6選手まで上げています。チャレンジシリーズ絵優勝した森園選手が5番手から4番手に順位を上げました。3位丹羽選手とのポイント差は2805ポイント、2位水谷選手との差は3360ポイント、大変大きな差があり、年内に追いつくのは大変苦しい情勢です。

今期のポイント獲得大会数がまだ7だった吉村正晴選手は、アジア選手権ベスト16のポイントが丸々加算されて獲得ポイント数は大きく増やしています。

張本選手は3位丹羽選手との差を3240ポイントまで広げて、これはもう当確圏といってよいでしょうか。8番目のポイントが1080ポイントもあり、ワールドツアーではベスト4以上まで進まないとポイントを増やせない、という大変な領域にまですでに来ています。

 

1週目からワールドツアーがスウェーデンで行われ、2週目はツアーのプラチナ大会がドイツで行われます。3週目にチャレンジシリーズがポーランドであります。

スウェーデンのワールドツアーはすでに終わっていて、張本水谷丹羽三選手は二回戦敗退、森園選手は予選通過後本線一回戦敗退、吉村和弘選手吉村正晴選手はエントリーなしでした。

ドイツのプラチナ大会は張本丹羽水谷三選手は本選から、吉村正晴選手と森園選手は予選から、吉村和弘選手はエントリーなし。

ポーランドでのチャレンジシリーズは上位選手のエントリーなしです

 

男子は残りは、水谷選手と丹羽選手の二番手争い、というのが注目される部分かと思いますが、ポイントの大きなドイツの大会で両者どこまで勝ち進めるか、というのが今月の注目点になるようです。

また、ツアーファイナルに出場できると、大きなポイントを得られるチャンスが生まれるのですが、このファイナルに出場するためのツアーランキングでは、水谷選手が13位、丹羽選手が19位となっており、16人の枠の内側に水谷選手はいるものの、丹羽選手は入っていない、という状況があります。したがって、丹羽選手が最終的に水谷選手よりポイントを上に持っていくためには、まず、ワールドツアーのランキングポイントを16位以内にして、ファイナルの出場権を得ることが必要になってきます。その辺の観点からも、ドイツのプラチナ大会の二人の結果は、オリンピック出場レースに大変重要になってきそうです。

 

 

卓球 201910世界ランキングと東京オリンピック選考ポイント(女子)

卓球の世界ランキングが10月度版に更新されました。女子は上位陣のランキング順位に変動はありません。中国選手が上位6位までを占め、7位に伊藤美誠選手、8位石川佳純選手、9位に平野美宇選手の順です。8位と9位の間というのは、結構意味として大きな差があって、8位までならどんな大会でも準々決勝まで上位8選手と当たらないけれど、9位以下は上位8人の誰かに勝たないとベスト8い上がれない、ということで、トーナメント戦において、一つシード階層が変わってきます。なので、平野選手はその点でちょっとだけ上二人よりも苦しむ組み合わせになりがちです。まあ、卓球の場合、ランキングが全然下でもなんだか強い中国選手、というのが山ほどいるのであまり影響ないような気がしたりもしますけれど。

 

さて、今現在、日本人選手にとっては、世界ランキングそのものよりも、東京オリンピックに選考されるためのポンと、の方が重要だったりします。そちらの方を見ていきたいと思います。

 

9月にはランキングポイントに影響するような主な大会は二つありました。チャレンジシリーズのプラスグレードの大会がパラグアイで行われ、もう一つ、アジア選手権インドネシアで行われています。その辺の結果をまず見てみます。

 

 

チャレンジプラス(PAR)

アジア選手権(INA)

伊藤美誠

出場無し

出場無し

平野美宇

出場無し

ベスト8(900)

石川佳純

出場無し

ベスト8(900)

佐藤瞳

出場無し

ベスト16(720)

加藤美優

出場無し

ベスト16(720)

早田ひな

優勝(1100)

出場無し

芝田沙希

出場無し

ベスト32(540)

橋本帆之香

準優勝(880)

出場無し

 

上位選手の中で伊藤美誠選手のみ9月は出場無し。他の選手はチャレンジシリーズかアジア選手権かどちらかに出場しています。成績は、なんというか、上からランキングをそのまま反映したような形になりました。早田選手はパラグアイのチャレンジプラスの試合で優勝。今季チャレンジシリーズで3勝目、大きくポイントを稼ぎました。チャレンジプラスでの優勝は、アジア選手権のベスト8よりもポイントが大きく、9月に稼いだポイントは早田選手が最大です。

 

では、9月終了時点での東京オリンピック選考ポイントを見ていきます。

 

 

当月ポイント

先月ポイント

8番目

7番目

伊藤美誠

10865

10865

900

900

平野美宇

10175

10175

900

900

石川佳純

9855

9855

900

900

加藤美優

7195

7015

550

675

佐藤瞳

7135

7135

720

720

早田ひな

6625

5975

540

540

芝田沙希

5720

5720

675

675

橋本帆乃香

5115

4575

450

540

 

上位3選手は獲得ポイントを伸ばせませんでした。ランキングポイントの8番目でも900あるので、それより高いポイントを得ないと、総ポイントが増やせない、という状態にあり、獲得ポイントを増やすのも容易ではありません。

加藤美優選手がアジア選手権ベスト16のポイントを得て佐藤選手を上回り4番手に上がりました。それでも3番手の石川佳純選手との差は2660ポイントと大きなものがあります。

増加ポイント最大は650ポイント増加させた早田選手。3位石川選手との差は3230ポイント、2位平野選手とは3550ポイント。まだまだかなり大きな差です。

 

10月は、1週目からワールドツアーがスウェーデンで行われ、2週目はツアーのプラチナ大会がドイツで行われます。3週目にチャレンジシリーズがポーランドである一方で、ワールドカップが中国で開催されます。

大きな大会が複数あるので、ここで差が詰まる可能性がある一方、加藤選手以下の選手はここで大きなポイントを得ないと、ほとんど東京オリンピック出場は絶望的になる、という瀬戸際の時期になってきました。

 

スウェーデンオープンでは一回戦から予選勝ち上がりの早田選手が平野選手と、同じく予選勝ち上がりの佐藤選手が伊藤選手とぶつかる、という場面があり、下位選手はここで勝てれば直接上位を叩ける(上位選手のポイント増加を阻める)という場面だったのですが、結果は順当にランキング上位の平野選手伊藤選手が勝ち。さらに2回戦で平野選手伊藤選手の直接対決、という場面もあったのですが、ここもランキング上位の伊藤選手の勝ち、となりました。結果的にスウェーデンオープンでポイントをしっかり伸ばせたのは、オリンピックポイント首位の伊藤美誠選手のみ、ということになり、差が広がる形となりました。

 

2週目のプラチナプラスのドイツオープンには、オリンピックポイント上位8選手はすべてエントリーで、伊藤石川平野佐藤4選手は本選から、それ以外の選手は予選からとなっています。

3週目のポーランドで行われるチャレンジシリーズには芝田早田橋本3選手がエントリーで3選手とも本線から出場です。

また同じ週のワールドカップには石川平野2選手がエントリーしています。

ワールドカップは優勝で2550ポイント、レギュレーションの関係で中国選手は2名しか出てこないこの大会は、大きくポイントを稼ぐチャンスです。現在二番手三番手の平野石川遼選手は、伊藤選手との差をここで一気に詰める、あるいは逆転する可能性があります。

 

 

 

バスケは男子より女子 アジアカップ四連覇

 インド、バンガロールで行われていたバスケットボールのアジアカップ女子、日本は4連覇を果たしました。

 

ワールドカップのアジア予選を男子が勝ち抜け、ワールドカップに出場し、八村塁がNBAのドラフトに掛り、と日本の男子バスケットボールが盛り上がっています

つい一年ちょっと前は、一次予選で連敗続き、どうにか二次予選に進んだと思ったらアジア大会で言語道断な不祥事。お先真っ暗だったところから何とかここまで来た、という男子です。

 

一方女子は、取り上げられることが割と少ないのですが、近年、世界の強豪の一角を占めています。2013年、アジアカップでグループリーグから、チャイニーズタイペイ、韓国、中国に完勝。準決勝チャイニーズタイペイ、決勝韓国と20点前後の大差をつけて完全優勝

これをきっかけに、ある種の黄金時代を築いてきました

オリンピック予選も兼ねた15年アジアカップもグループリーグ全勝。準決勝でチャイニーズタイペイに勝ち、決勝、今度は中国戦。85-50の大差で勝って連覇を果たします

リオデジャネイロオリンピックではグループリーグ3勝2敗で通過。組み合わせ次第では上位進出のチャンスがあったものの、準々決勝の相手はアメリカ。前半10点差で一瞬だけアメリカを本気にさせましたが、最終的には大敗してベスト8止まりに終わりました。グループリーグのトルコ戦がもったいなかった・・・。

 

17年のアジアカップは、拡大されて、オセアニア地域にいたニュージーランドとオーストラリアが参加してきます。この二チームはバスケの世界では強豪、とくにオーストラリアはワールドカップでもメダルを取っていくような世界の上位チームです。

さすがにここは簡単にはいかず、グループリーグで74-83で敗れます。しかし決勝トーナメントでは準決勝で中国に3点差とかろうじて勝ち上がり、決勝オーストラリア戦は74-73きわどく逃げ切って三連覇を果たしました。

 

18年ワールドカップ、女子は男子の半分の16チームで行われます。グループリーグ、初戦でスペインに敗れるも、二戦目ベルギー相手に延長の末何とか勝利。最終戦プエルトリコにも勝ち2勝1敗でベスト12に進みベスト8決定戦に進みます。ここで当たったのが中国。なんでワールドカップにまで来てアジアとやりあう、という感じの試合ですが、アジアになら負けないだろう、と思ったら81-87で敗れてしまいました。9位扱い。ここでベスト8に残っておけば、順位決定戦もあり、さらに最低3試合戦えたので、若返ったチームの経験のために望ましかったので、非常に残念な敗戦でした。

 

そんな感じでの今回19年アジアカップでしたので、正直、今回はダメかな、と思ってました。

グループリーグはインドや韓国には100点ゲームでしたし、大差をつけて全勝で勝ち上がり。準決勝で当たったのが、18年ワールドカップ2位のオーストラリア。ああ、無理、と思いきや76-64で勝ち上がります。決勝は中国。この決勝が非常に好ゲームでした。スリーポイントそんなに入るか両方とも。スラムダンクの三井か? 神か? 10点ビハインドからスリーポイント3連発で1点差って、マンガですか?

というようなものも含め、足は動いているしパスは回るし、第三者として見ても面白い好ゲームを71-68で制して4連覇を果たしました。

 

今大会は本橋選手が素晴らしく、グループリーグの韓国戦、準決勝オーストラリア戦、決勝中国戦と三戦続けて20点台のハイスコアをマーク。160cm台が点を取りまくる、という姿がそこにはありました。

男子の迫力ある試合も魅力はありますが、女子のこういった平面バスケットにも大きな魅力があります。女子はオリンピックの地元枠なんていりません、予選が必要なら予選普通に通過して出ていけます。

今の日本女子は、アメリカ以外が相手なら、どこが来ても勝つチャンスが普通にあります。来年のオリンピックも、準々決勝でアメリカに当たる、という形にさえならなければ、メダルにまでたどり着ける可能性が十分にある。

 

もうちょっと、取り上げられてもいいと思うんですよね、バスケットボールの日本女子。国内リーグ戦が、JX勝ちすぎて面白くない、という指摘はまあ、おっしゃる通りなところもごにょごにょ・・・、という感じはありますが、代表戦は十分面白いよ。

 

アジアで四連覇している競技、何かほかに思い当たるものありますか?

 

男子のバスケ? 最後に優勝したの1971年です

バレーボールのアジア選手権?  男子は15年17年と連覇してましたけど、今年は3位。女子は17年優勝していて2連覇目が今年かかってますけど、これまで2連覇したことはありません。

サッカーのアジアカップ? 2000年2004年と連覇したことはありますけど2連覇が最高です。女子ならどうかって? 確かに14年18年と二連覇してますね。でもまだそこまでです。

ハンドボールとかどう? 男子は最後に優勝したのは1979年。女子は2004年。女子は三大会連続準優勝だったり惜しいですけど、むしろ四連覇してるのは韓国だったりします。

ホッケーだと男子は優勝経験なし。女子は2007年と13年に優勝したことありますが、連覇はないです。

 

団体球技でアジアで四連覇しているもの、なんてオリンピック級の競技では女子バスケットボールくらいなものです。

 

女子のバスケットボール日本代表は強いんです。世界でも通用してるんです。来年のオリンピックも期待できるんです。

もう少し、いろいろなメディアで、取り上げてあげて欲しいな、と思います

 

 

アレクサンドラトゥルソワ 技術点98.34の衝撃

トゥルソワ選手のシニアデビュー戦、ネペラメモリアル。優勝、までは予想される展開ではありますが、そんな予想を超える、とんでもないスコアでの優勝となりました。

ショートは74.91。シニアデビュー戦としては好スコアではありますが、まだ、常識の範囲内で収まった、というくらいなものでした。それがフリーは163.78の史上最高スコア。それも、技術点98.34というお化けスコアでの優勝となりました。

 

この、98.34という技術点は今シーズンのここまでの最高点です。

女子シングルの、ではありません。男子シングルまで含めても最高点です。羽生結弦選手のオータムクラシックでのフリー技術点は90.97でした。これが男子の最高点。それをはるかに上回るスコアとなりました。

 

昨シーズン、男子シングルで98.34を上回る技術点を出した選手は四人しかいません。

ネイサンチェン、羽生結弦、ビンセントジョー、宇野昌磨、以上四人です。

女子の昨シーズンの最高点は紀平梨花選手が持っていました。NHK杯フリーで出した87.17 これを11点以上上回るスーパースコアです。

 

こんなスコアの人と、誰か、まともに勝負できる人いるんでしょうか?

少し見てみようと思います。

 

トリプルアクセル以上のジャンプ無しで好スコアを出している選手。まず、メドベージェワ選手を見てみます。

今シーズン、オータムクラシックに出場しました。回転不足やレベルの取りこぼしが実際にはありましたが、実際にやりたかった要素構成としては以下のものであったと思われます

  Elements Base   GOE
1 3Lz+2T+2T 8.50   2.95
2 3S+3Lo 9.20   2.45
3 3Lz 5.90   2.95
4 FCSp4 3.20   1.60
5 ChSq1 3.00   2.50
6 2A 3.30   1.65
7 2A+3T 8.25 x 2.10
8 3F 5.83 x 2.65
9 3Lo 5.39 x 2.45
10 FCCoSp4 3.50   1.75
11 StSq4 3.90   1.95
12 CCoSp4 3.50   1.75
  TES 63.47   26.75

トリプルルッツ二本にトリプルループ二本、セカンドループをサルコウからつけ、セカンドトーループはダブルアクセルから、といった工夫を何とか入れて、基礎点は63.47

もし、全要素でGOE満点を取れば、26.75の加点を得ることができます。この時、技術点はトータルで90.22  つまり、メドベージェワ選手は全要素GOE満点でも、トゥルソワ選手の技術点に8.12ポイント足りない、ということになります。メドベージェワ選手の場合、高いPCSがありますので、まだ、今の段階でのトゥルソワ選手と比べてPCSの高さで勝負できないこともないですが、それでも、GOE満点でやっと勝負になる、というくらいの差があります

 

次に、上位の常連、宮原知子選手。今回のUSインターナショナルの構成です。3Lz-3Tはおそらく本当は二つ目の要素に入れたいんだろうと思いますが、今回の計算では、甘めに、リカバリーで入れた後半の2Tのところを3Tにしたかった、という仮定で計算させます。

  Elements Base   GOE
1 2A 3.30   1.65
2 3Lz 5.90   2.95
3 3Lo 4.90   2.45
4 FCSp4 3.20   1.60
5 3S 4.30   2.15
6 StSq4 3.90   1.95
7 3F+2T+2Lo 9.13 x 2.65
8 CCoSp4 3.50   1.75
9 3Lz+3T 11.11 x 2.95
10 2A+3T 8.25 x 2.10
11 ChSq1 3.00   2.50
12 LSp4 2.70   1.35
    63.19   26.05

ルッツ2本にトーループ2本で、スピンも基礎点低めなレイバックスピンが入ることもあり、トータル基礎点は63.19となります。GOEは全要素満点で26.05  トータル89.24となり、満点でも90点に届かない計算です。こうなると、満点でもトゥルソワ選手と9.10の差があるという状態。まだトゥルソワ選手のPCSは65点台ということですが、シーズン終盤に70点に乗るようになってきたら、技術点のGOE満点かつPCS満点で勝負になる、というくらいの水準になってきます。

 

では、トリプルアクセル無しの最高水準として、ザギトワ選手に出てきてもらいます。今シーズンはまだ登場がないので、昨シーズンの世界選手権の構成を見てみます。

 

  Elements Base   GOE
1 2A 3.30   1.65
2 3Lz+3T 10.10   2.95
3 3S 4.30   2.15
4 2A 3.30   1.65
5 FCSp4 3.20   1.60
6 ChSq1 3.00   2.50
7 3Lz+3Lo 11.88 x 2.95
8 3F+2T+2Lo 9.13 x 2.65
9 3F 5.83 x 2.65
10 CCoSp4 3.50   1.75
11 StSq4 3.90   1.95
12 FCCoSp4 3.50   1.75
  TES 64.94   26.20

 

ルッツ二本、フリップ二本、スピンも最高難度構成で技術点は64.94までありますが、2A単独やセカンドループがルッツに隠れるなどにより、満点GOEはメドベージェワ選手より低くなり26.20 合わせると91.14までは出ます。これでも、トゥルソワ選手の今回のスコアと比べると7.20の差があります。

昨シーズンのザギトワ選手の最高技術点は、ネーベルホルン杯の83.54 これもすごいスコアであり、全要素の平均GOE+4くらいまでは出しかねない選手ですが、さすがにオール満点は理論上の世界であって、現実的にはなかなか難しい。

 

このザギトワ選手の構成を多少いじって、2つめの要素のルッツトーループを9番目と入れ替えるなどすれば、まだいくらか基礎点を挙げていくことはできなくはないですが、7.20の差を埋めるには遠く至りません。

 

というわけで、もはや、トリプルアクセル無しでは勝負できない、という世界が、出来上がってしまいました。

 

 

では、トリプルアクセル持ちならどうなるか?

まず、トゥクタミシェワ選手。昨シーズンまではフリーでは一本のみが基本でしたが、今シーズン、ロンバルディア杯ではフリーで二本のトリプルアクセルを入れてきました。その構成ではこうなります。

  Elements Base   GOE
1 3A+2T 9.30   4.00
2 3A 8.00   4.00
3 3Lz+2A+SEQ 7.36   2.95
4 3F 5.30   2.65
5 FSSp4 3.00   1.50
6 LSp4 2.70   1.35
7 StSq4 3.90   1.95
8 2A+3T+2T 9.68 x 2.10
9 3Lz 6.49 x 2.95
10 3Lo 5.39 x 2.45
11 ChSq1 3.00   2.50
12 CCoSp4 3.50   1.75
  TES 67.62   30.15


トリプルアクセル二本、トリプルルッツ二本、これで十分鬼構成なのですが、この時の基礎点は67.62 GOE満点は30点を超えて30.15付くのですが、合わせて97.77  トリプルアクセル二本構成でGOE満点でも、今回のトゥルソワ選手のスコアには届きません。この構成は、ルッツがダブルアクセルとのシークエンスになって基礎点0.8倍になっているのが痛いところです。

 

ではもう一人、トリプルアクセルといえば、現代では紀平梨花選手。

今シーズンのオータムクラシック、回転不足などもありましたが、全要素しっかりこなせた場合はこうなるはずでした

  Elements Base   GOE
1 3A+2T 9.30   4.00
2 3A 8.00   4.00
3 3F 5.30   2.65
4 FCSp4 3.20   1.60
5 3S 4.30   2.15
6 StSq4 3.90   1.95
7 3F+3T 10.45 x 2.65
8 3Lz+2T+2Lo 9.79 x 2.95
9 CCoSp4 3.50   1.75
10 ChSq1 3.00   2.50
11 3Lo 5.39 x 2.45
12 LSp4 2.70   1.35
  TES 68.83   30.00

 

トリプルアクセル二本に今シーズンはフリップが二本。コンビネーションを二つ後半に入れて基礎点が68.83 GOE満点なら30.00付いて、合計は98.83になります。これでなんとか、満点取れればトゥルソワ選手を超えられる、という計算になりました。

 

紀平選手は昨シーズンはトリプルアクセル二本にトリプルルッツ二本でしたので、実はジャンプ構成はやや弱くなっていますが、コンビネーションを1.1倍ボーナスタイムに二つにしたことなどにより、昨シーズンより基礎点は上がりました。

紀平選手はこの構成に四回転を入れる、という話がありますが、ここでは四回転は横に置いて、トリプルアクセル以下の構成だけでこれより基礎点を上げる構成を考えると、①フリップではなくルッツを二本にする。②三連続をオイラーからのトリプルサルコウにして、余る単独ジャンプにダブルアクセルを入れる。➂スピンを基礎点の高い構成に入れ替える(レイバックスピンを外す)。といった手があり満点なら100点を超える、という構成に持っていくことは可能です。さらに言えば、セカンドループの導入、トリプルアクセルの後半化、などという手も理論的にはあり得ます。

 

また、トリプルアクセル持ちは、現在のトゥルソワ選手の構成からすると、ショートプログラムでリードすることが理論上可能です。四回転はショートプログラムに入れられない。これは、ルール上の規制のため、少なくとも今シーズンは変わりません。現在の段階ではトゥルソワ選手はトリプルアクセルがない。つまり、ショートプログラムトリプルアクセル持ちの選手の方が優位です。大ざっぱには、ダブルアクセルトリプルアクセルの基礎点差、4.7程度の優位がありますし、実績値として基礎点で3.3程度、紀平選手のノーミス構成が今回のトゥルソワ選手の構成より上になります(ルッツループがあるなどの理由で、アクセルの基礎点差より小さくなる)

 

したがって、ショートフリーでトリプルアクセルを三本跳べる選手は、ノーミス演技をして演技構成点のいくらかの優位もあれば、四回転三本構成のトゥルソワ選手と勝負することは、まだ、可能、ということになります。

 

逆に言うと、ショートフリーでトリプルアクセル三本をそろえること、というのが、トゥルソワ選手と真っ向勝負することができる最低線、とも言えます。

 

ちなみに、下記が、トゥルソワ選手の今回のスコアです

  Elements Base   GOE
1 4Lz 11.50   3.22
2 4T+3T 13.70   2.66
3 4T 9.50   3.23
4 2A 3.30   0.99
5 CCoSp4 3.50   1.05
6 ChSq1 3.00   1.30
7 3Lz+2Lo 8.36 x -0.83
8 3Lz+1Eu+3S 11.77 x 1.53
9 3F 5.83 x 1.59
10 FCSp4 3.20   0.77
11 StSq4 3.90   0.86
12 FCCoSp4 3.50   0.91
  TES 81.06   17.28


ルッツループのループが2回転になってるのはミスです。なので、ノーミスでこの点数を出したわけではない、という恐ろしい現実があります。ノーミスなら技術点100点超えます。

 

なお、この構成で全要素GOE満点を出すと、+35.00というスコアが入り、技術点合計116.06というとてつもない点数が出ます。

 

トゥルソワ選手と勝負するには、フリーで技術点を90点台に乗せて、演技構成点で3~5点くらいは上に行き、フリーの点差を数点に抑える力がある選手が、ショートプログラムトリプルアクセルの優位を生かして、演技構成点のリードも含めて5点以上上に行っておく。

そこまでできることが求められます。現段階で、四回転持ちのエテリチルドレン以外で、この条件を満たすのは、紀平梨花選手、あるいはトゥクタミシェワ選手くらいです。

その紀平選手が四回転サルコウを装備できれば。フリーの基礎点を単純には5.4ほど高くすることができ、ノーミスなら90点台後半まで技術点を出せるのは、ベースラインがトゥルソワ選手より上、とすることができます。四回転三本には、トリプルアクセル三本と四回転一本なら互角、そこに演技構成点で優位性があれば勝てる、という計算です。

 

ただ、トゥルソワ選手がトリプルアクセルを装備したら・・・

もう、まるで手の届かない世界へ行ってしまいます

トゥルソワ選手のトリプルアクセル装備が先か、紀平梨花選手の四回転装備プラスノーミスが先か

 

トゥルソワ選手が、新しい時代の幕を切ったことは間違いなさそうです

 

 

 

 

19年夏 地方ローカル大会2

前回、夏のローカル大会女子シングル編をやりましたので、今回は男子シングル編です。

 

Event Pl Name Nation Total SP TSS FS TSS
げんさんサマーカップ 1 友  野  一  希 同志社大学 226.25 73.33 152.92
げんさんサマーカップ 2 山  本  草  太 中京大学 207.68 67.50 140.18
リンスポ杯 1 須  本  光  希 関西大学 204.07 72.45 131.62
MGCアイスアリーナCUP 1 佐  藤  洸  彬 南部美人 201.99 73.43 128.56
札幌フィギュアスケート選手権 1 鈴  木      潤 北海道大学 174.18 58.23 115.95
東京夏季フィギュア 1 鎌  田  英  嗣 明治大学 169.28 64.33 104.95
げんさんサマーカップ 3 山  隈  太一朗 明治大学 168.69 64.79 103.90
東京夏季フィギュア 2 石  塚  玲  雄 早稲田大学 167.53 61.60 105.93
MGCアイスアリーナCUP 2 鎌  田  英  嗣 明治大学 166.10 51.43 114.67
げんさんサマーカップ 4 石  塚  玲  雄 早稲田大学 161.75 54.47 107.28
関東サマートロフィー 1 小  林  諒  真 法政大学 160.29 59.04 101.25
げんさんサマーカップ 5 木  科  雄  登 金光学園 159.70 64.08 95.62
げんさんサマーカップ 6 時  國  隼  輔 同志社大学 159.45 54.16 105.29
げんさんサマーカップ 7 中  野  紘  輔 福岡大学 158.07 57.20 100.87
東京夏季フィギュア 3 小  林  諒  真 法政大学 157.48 62.17 95.31
関東サマートロフィー 2 鎌  田  英  嗣 明治大学 156.98 62.51 94.47
関東サマートロフィー 3 小  林  建  斗 法政大学 156.93 53.98 102.95
東京夏季フィギュア 4 國  方  勇  樹 日本大学 153.80 52.16 101.64
東京夏季フィギュア 5 唐  川  常  人 日本大学 152.99 52.84 100.15
関東サマートロフィー 4 中  野  耀  司 明治大学 152.50 52.59 99.91
げんさんサマーカップ 8 國  方  勇  樹 日本大学 151.10 56.42 94.68
関東サマートロフィー 5 唐  川  常  人 日本大学 150.93 53.86 97.07

まず、シニアの150点以上のスコアを並べました

こうやってみると、基本的に男子のシニア≒大学生なんですね。西高東低。東も、一番上にあるのは北海道であって関東圏の大学ではありません。一般スポーツではなかなか珍しい構図。

 

上二人は順当でしょうか。グランプリレベルの2選手。二人ともおそらく満足いくという出来ではなかったんでしょうけれど、こういうところで並べれば上の方に出てきます。本当は、ショートで80点、フリーで160点、なんてところをコンスタントにまず出せるようになりたいんでしょうけれど。まずはグランプリシリーズの助走のチャレンジャーシリーズのさらに前に調整段階ですからこんなもんなんですかね。

 

今シーズンからシニアに上がった須本選手が三番目。四番目の佐藤選手までが200点台です。この辺までは全日本出場は当確と言えるでしょうか。昨シーズンの全日本進出ラインは、西日本で159.49 東日本では160.92  おおよそ160点前後でしたから、200点出す力があれば問題ないんでしょうね

なので、全日本常連の鈴木潤選手は170点台を出していて、順当にいけば全日本はやっぱり問題ない、という感じですが、その下の160点台にならぶ関東勢あたりからは、今年も熾烈な全日本出場権争いが繰り広げられる展開になりそうです。

 

Event Pl Name Nation Total SP TSS FS TSS
関東サマートロフィー 1 鍵  山  優  真 星槎国際高等学校横浜 230.41 73.64 156.77
関東サマートロフィー 2 佐  藤      駿 埼玉栄高校 222.10 72.49 149.61
げんさんサマーカップ 1 須  本  光  希 関西大学 208.04 73.58 134.46
札幌フィギュアスケート選手権 1 長谷川  一  輝 ROYCE'F・S・C 190.47 64.20 126.27
げんさんサマーカップ 2 三  宅  星  南 岡山理大附高校 169.68 70.41 99.27
げんさんサマーカップ 3 森  口  澄  士 京都両洋高校 167.61 57.09 110.52
げんさんサマーカップ 4 杉  山  匠  海 就実学園 162.48 57.93 104.55
げんさんサマーカップ 5 吉  岡      希 アクアピアスケーティングC 160.62 60.21 100.41
西日本中小学生フィギュア 1 中  村  俊  介 関西大学KFSC 157.47 62.55 94.92
リンスポ杯 1 吉  岡      希 アクアピアスケーティングC 155.90 55.96 99.94
関東サマートロフィー 3 三  浦  佳  生 KOSE新横浜プリンスFSC 152.30 53.27 99.03
げんさんサマーカップ 6 佐々木  晴  也 関西大学KFSC 151.14 64.29 86.85
げんさんサマーカップ 7 片伊勢      武 神戸FSC 150.94 44.35 106.59
げんさんサマーカップ 8 松  岡  隼  矢 沖学園 150.56 56.43 94.13
げんさんサマーカップ 9 朝  賀  俊太朗 大阪スケート倶楽部 150.09 53.38 96.71
リンスポ杯 2 朝  賀  俊太朗 大阪スケート倶楽部 146.23 51.91 94.32
リンスポ杯 3 佐々木  晴  也 関西大学KFSC 146.01 52.50 93.51
げんさんサマーカップ 10 垣  内  珀  琉 ひょうご西宮FSC 144.91 43.47 101.44
げんさんサマーカップ 11 鈴  木  零  偉 広島スケートクラブ 142.70 53.88 88.82
東京夏季フィギュア 1 堀  義  正 新渡戸文化中高SC 142.31 57.23 85.08
関東サマートロフィー 4 堀  義  正 新渡戸文化中高SC 138.83 49.56 89.27
西日本中小学生フィギュア 2 朝  賀  俊太朗 大阪スケート倶楽部 136.92 51.37 85.55
げんさんサマーカップ 12 中  村  俊  介 関西大学KFSC 136.27 54.12 82.15

ジュニアは130点以上で並べています。実はジュニアの方が上は点が高い。関東サマートロフィーで鍵山選手は230点をマーク。友野選手を上回って今シーズンの最高点です。まあ、ジュニアグランプリシリーズとグランプリシリーズには二カ月の時間差があるので、仕上がりが基本的にジュニアの方が早い、というのがありますから、シニアだらしないというのとは少し話は違うんだと思いますが、少なくとも、230点台を出してきた鍵山選手が強い、というのは確かです。実際、ジュニアグランプリシリーズでも234.87で優勝。チャレンジャーシリーズ開幕前の段階で、全体のシーズンベストスコアになっています。

佐藤駿選手の222.10は、昨シーズン全日本ジュニアで2位になったスコア222.30に匹敵するもの。四回転複数持ってると、これくらいはもういつでも出せるよ、という感じなんでしょうか。

 

三番目に須本選手がいますが、ジュニア登録で試合に出るのはこれが最後、とのこと。

以下は200点を割ります。

 

全日本ジュニアへの進出ラインは、昨年は東日本では127.91 西日本で135.34

そういう視点で見ると、ここに挙げた130点以上のスコアの選手、実際にはたまたまですが、136点以上になっていて、昨年の全日本ジュニア進出ラインをクリアした選手、というのが並んでいることになります。

 

 

Name   Elements    BaseValue   GOE Scores  
小  林  諒  真 1 4T<< <<  4.20   -2.10 2.10 -5.000
古  庄  優  雅 1 4T< 7.60   -3.80 3.80 -5.000
鍵  山  優  真 1 4T   9.50   3.48 12.98 3.600
佐  藤      駿 1 4S   9.70   -4.85 4.85 -5.000
佐  藤      駿 2 4T+3T   13.70   2.53 16.23 2.800
佐  藤      駿 3 4T   9.50   2.53 12.03 2.400
杉  山  匠  海 1 4T<< <<  4.20   -1.68 2.52 -4.000
垣  内  珀  琉 2 4T<< <<  4.20   -2.10 2.10 -5.000
三  宅  星  南 1 4S< 7.76   -3.88 3.88 -5.000
友  野  一  希 1 4T   9.50   -2.66 6.84 -2.800
友  野  一  希 2 4S+3T< 13.06   -0.19 12.87 -0.200
山  本  草  太 1 4S   9.70   0.00 9.70 0.000
友  野  一  希 1 4T+3T   13.70   2.61 16.31 2.750
友  野  一  希 2 4S   9.70   1.70 11.40 1.750
山  本  草  太 2 4T+3T   13.70   2.38 16.08 2.500
山  本  草  太 3 4T   9.50   1.66 11.16 1.750
木  科  雄  登 1 4T< 7.60   -3.80 3.80 -5.000
櫛  田  一  樹 1 4T<< <<  4.20   -2.10 2.10 -5.000
小  林  諒  真 1 4T<< <<  4.20   -1.96 2.24 -4.400
佐  藤  洸  彬 1 4T   9.50   2.85 12.35 2.800
佐  藤  洸  彬 1 4T   9.50   -2.85 6.65 -3.000
吉  岡      希 1 4T< 7.60   -3.80 3.80 -5.000
鈴  木      潤 1 4S<< <<  4.30   -2.15 2.15 -5.000

要素別を少し見ます

今シーズン、4回転に挑んだ、とされているのが上記のリストです。国内戦ではサルコウトーループの二種類が出ていて、結構多くの選手が挑戦していますね。ただ、成功率はまだまだ全体見ると低い。回転不足なく跳べていると認定されているのは、鍵山選手、佐藤駿選手のジュニアのトップ二人と、友野選手、山本草太選手、佐藤洸彬選手というグランプリレベルの選手までです。

最高評価は鍵山選手の四回転トーループが平均ジャッジGOE+3.600をもらっています。

 

Name   Elements    BaseValue   GOE Scores  
佐  藤      駿 1 3A   8.00   2.13 10.13 2.800
堀  義  正 1 3A   8.00   1.60 9.60 2.200
鍵  山  優  真 4 3A   8.00   2.40 10.40 3.000
佐  藤      駿 5 3A+2T   9.30   1.87 11.17 2.200
佐  藤      駿 7 3A   8.80 X 1.60 10.40 2.000
須  本  光  希 1 3A   8.00   1.80 9.80 2.250
佐々木  晴  也 1 3A   8.00   2.40 10.40 3.000
森  口  澄  士 1 3A   8.00   2.20 10.20 2.750
山  本  草  太 4 3A   8.80 X 1.60 10.40 2.000
山  隈  太一朗 1 3A   8.00   1.76 9.76 2.200
堀  義  正 1 3A   8.00   1.60 9.60 2.000
堀  義  正 1 3A   8.00   2.13 10.13 2.600
鈴  木      潤 1 3A   8.00   1.76 9.76 2.200

次はトリプルアクセルでジャッジ平均GOEが+2.0以上のもの

トリプルアクセルまでなら、トップ選手以外でも成功率は高くなっていて、上位進出できていない選手でも高GOEで名を連ねています。

 

 

Name   Elements    BaseValue   GOE Scores  
鎌  田  英  嗣 5 StSq4   3.90   0.52 4.42 1.200

ステップでレベル4をとったのは、実はまだ一人だけ。明治大学の鎌田選手がレベル4を得ています。昨シーズンの全日本ではショート落ちでフリーに進出できなかったのですが、今年はどうでしょう?

 

Name   Elements    BaseValue   GOE Scores  
友  野  一  希 12 ChSq1   3.00   1.63 4.63 3.250
山  本  草  太 6 ChSq1   3.00   1.00 4.00 2.000
山  本  恭  廉 10 ChSq1   3.00   1.00 4.00 2.000
鈴  木      潤 4 ChSq1   3.00   1.30 4.30 2.600

コレオシークエンスでジャッジ平均GOEが+2.0以上は4人だけ。さすがの友野選手山本草太選手といった感じですが、その中に、昨年1.05ポイント差で全日本選手権に出場できなかった山本恭廉選手も名を連ねています。

 

 

こんな7月8月のローカル大会を経て、もう来週、9/20からは各地の地方大会が始まります。