23-24 キムユソン

2009年6月12日生まれ

ジュニア2シーズン目

シーズン獲得賞金:$6,000

世界ランキング:121位

シーズンランキング:49位

シーズンベストスコア 190.48(25位) ジュニアグランプリファイナル

ショートプログラムシーズンベスト 63.64 ユースオリンピック

フリーシーズンベスト 127.77 ジュニアグランプリファイナル

スピンレベル4率 30/36 = 83.3%(国際大会:24/30 = 80.0%)

ステップレベル4率 3/7 = 42.9%(国際大会:3/5 = 60.0%)

スピンオールレベル4 2/6 (国際大会:1/5)

スピンステップオールレベル4 0/6(国際大会:0/5)

ジャンプ回転不足率 4/60 = 6.67%(国際大会:4/50 = 8.00%)

ジャンプ回転不足なし 4/6(国際大会3/5)

スピンステップオールレベル4ジャンプ回転不足なし 0/6(国際大会0/5)

 

○23-24シーズンの戦績

Grade Event Pl Total SP FS
JGP JGP Bangkok 2 189.92 63.04 126.88
JGP JGP Budapest 2 176.98 60.03 116.95
JGPF Junior Grand Prix Final 4 190.48 62.71 127.77
NC Korean Championships 4 200.73 64.93 135.80
Others Youth Olympic 4 181.53 63.64 117.89
WJ World Junior 15 170.80 59.58 111.22

キムユソン選手はジュニア2シーズン目。昨季の国際舞台は、デニステンメモリアルのジュニアカテゴリーに出場して153.90で2位という戦績があるくらいでした。

今期はジュニアグランプリシリーズの派遣を勝ち取ります。初戦のバンコクではショートからほぼミスのない演技で63.04と2位に付けると、フリーは日本の中井亜美選手とトリプルアクセル対決。韓国勢ではユヨン選手と双子の姉キムユジェ選手に次いで3人目となるISU公認でトリプルアクセル初成功させます。フリー126.88はフリーだけなら1位なのですがトータルスコアでは0.73差、わずかに届かず2位。惜しい試合でしたが、ジュニアのトップでしっかり戦えることも示した試合になりました。

続いては1か月後にブダペスト。2位以内でファイナルが見えるという試合です。ショートプログラム、遠目にはいい演技に見えたのですが、ルッツにeが付いたのが痛く60.03で6位スタートとなります。それでも2位までは1.62差の僅差。逆転を賭けたフリーではトリプルアクセルが転倒になりますが、あとは手堅くまとめて116.95 トータル176.98で最終グループ1番滑走で残り5人を待つと、最終的には3位と0.39差、4位とも1.47差という僅差の勝負で2位を確保。ジュニアグランプリファイナル進出を際どい勝負の中で勝ち取りました。

 

12月に入ってジュニアグランプリファイナル。女子シングルは昨年と同じく日韓3vs3決戦。キムユソン選手は韓国勢2番手として2番滑走で登場。ショートはスピンステップレベル4を並べ62.71ですが、流石にレベルが高くこれでも5位スタートになります。3位とは5.16差。逆転を賭けたフリーでトリプルアクセル成功。ISU公認2本目で早くも韓国勢史上最多認定本数に並びます。以降もしっかり滑って127.77はパーソナルベスト。トータルスコアも190.48と190点台に乗せて残り4人を待ちます。最終的にはショートから1つ順位を上げて4位。表彰台には届かなかったですが一定の結果を残しました。

 

1月に忙しいのが韓国勢。正月早々ナショナルがあります。ショートプログラムを全要素プラス評価で64.93というパーソナルベスト相当のスコアを出したのですがこれでも7位。上にはジュニア勢だけでもシンジア選手、双子の妹キムユジェ選手、2期連続ジュニアグランプリファイナリストのクォンミンソル選手、今期ジュニアグランプリで表彰台に乗っているユンソジン選手と4人もいます。世界ジュニアは3枠。最終グループ前最後の滑走でいい点を出して上位にプレッシャーを掛けたいフリー。ここでまたトリプルアクセルを決めて見せます。以降もほぼミスなく滑りフリー135.80 トータルで200.73と200点に乗せて最終グループを待ちます。最終順位は4位。上にいるジュニア勢はシンジア選手のみ。ということで世界ジュニア代表内定。それも、5位のキムユジェ選手と双子姉妹同時内定を勝ち取りました。

 

1月には4年に1度のイベントユースオリンピックも開催されました。しかも開催地は韓国。キムユソン選手はこれの代表にも選出されています。ここでもショートをしっかり滑って全要素プラス評価でスピンステップオールレベル4 63.64で4位に付けます。またも日本勢を追い上げての表彰台を目指すフリー。3位との点差は3.59差。トリプルアクセル一発で逆転可能な領域。しかしながら三度アクセルで逆転とはいかず転倒。以降も、ユースオリンピックの厳しめ判定もあってアンダーローテーション2つもらうなどスコアは本人比で今一つ伸びずの117.89 トータル181.53 フリーだけなら3位なのですがトータルは1.67差で4位。表彰台には届きませんでした。

 

ジュニアグランプリファイナル4位、ユースオリンピック4位。世界ジュニアこそは表彰台に乗りたい。その意識が強すぎたでしょうか、世界ジュニア、ショートプログラム。ルッツにエッジエラー判定含め、全体的に硬く、加点も伸びず59.58で9位スタートとなります。3位まで7.03差。大逆転が求められるシチュエーションですが、ノーミスなら届かないことも無い。第3グループ5番目に出てきたフリーはトリプルアクセルで転倒、ルッツはエッジエラー、さらに後半のフリップでも転倒して万事休す。フリー111.22は今季ワースト。トータルも170.80にとどまり7人残して8位。最終的には15位に終わり、表彰台は遠く、来期の韓国も2枠に減る結果となりました。

 

○要素別スコア

Event Total TES PCS J Base J GOE Spin Step
JGP Bangkok 189.92 104.96 84.96 69.29 4.10 23.27 8.30
JGP Budapest 176.98 98.49 79.49 67.99 -0.81 22.06 9.25
Junior Grand Prix Final 190.48 107.23 83.25 70.92 4.88 22.99 8.44
Korean Championships 200.73 111.99 88.74 72.23 3.70 24.21 11.85
Youth Olympic 181.53 99.33 83.20 68.82 -0.99 22.78 8.72
World Junior 170.80 92.64 80.16 65.77 -4.02 22.86 8.03

トータルスコアはナショナルで200点を出しています。国際大会ではジュニアグランプリファイナルの190.48が最高。これは今季のジュニアでは5位のスコアにあたります。韓国勢としては2番目です。

技術点もジュニアグランプリファイナルの107.23が最高です。技術点は今季のジュニアで4位になります。PCSの方はナショナルを除くと初戦のバンコクでの84.96が最高です。1項目平均7点程度。PCSは今季のジュニアの中で13位です。技術点に寄り勝ちなジュニアの中でも技術点順位の方がはるかに高く、技術偏重型です。

ジャンプの基礎点はナショナルで72.23 ジュニアルールの国際大会ではやはりファイナルが最高値で70.92あります。これは今季のジュニアで3位、シニア含めた全選手で4位です。ここだけならシンジア選手よりも上で韓国選手として今期の最高です。一方、加点の方はマイナスの試合も多く、出来栄えより基礎点で稼ぐスタイルです。

スピンは22点台が標準で、初戦は23点台までは出ました。ステップ系要素はジュニアルールではブダペストで出した9.25が最高です。

とにかくジャンプで点を取ります、というスタイルです。

 

○要素別偏差値

Event Total J Base J GOE Spin Step PCS
JGP Bangkok 61.55 69.15 64.02 62.14 55.69 54.40
JGP Budapest 56.79 67.76 53.95 57.26 65.00 49.89
Junior Grand Prix Final 61.76 70.89 65.61 61.01 58.82 52.99
Korean Championships 65.53 72.29 63.20 65.93 53.43 57.51
Youth Olympic 58.46 68.64 53.59 60.16 60.20 52.95
World Junior 54.51 65.38 47.38 60.48 54.12 50.44

偏差値で見るとトータルスコアは60前後です。ナショナルで200点に乗せた試合は65まで出ました。

ジャンプの基礎点はいい時で偏差値70に乗ります。一方、加点の方はいい時に60台に乗ってきますが悪い時は平均を割るということになっています。

スピンは60台前半が標準。ステップ系要素はジュニア補正後ですが50台後半から60台といったところ。

PCSはまだジュニア扱いで50前後しかありません。

この高いジャンプの能力を保ったまま、PCSが偏差値60台に乗ってくるようになるとかなり上位で戦えそうです。

 

キムユソン選手の要素別偏差値レーダーチャート23-24

レーダーチャートは右上偏重型。右下が高い時がいい点数になります。

下も左下も伸びません。とにかくジャンプの基礎点で稼いで、決まるか決まらないか、という選手です。

 

●シーズン最高の基礎点構成

ユースオリンピック ショートプログラムの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 2A   3.30   0.47 3.77 1.444
2 3F+3T   9.50   0.61 10.11 1.111
3 FSSp4   3.00   0.34 3.34 1.111
4 3Lz   6.49 x 0.76 7.25 1.444
5 CCoSp4   3.50   0.80 4.30 2.111
6 StSq4   3.90   0.61 4.51 1.556
7 LSp4   2.70   0.54 3.24 2.111
  TES   32.39   4.13 36.52  

ショートプログラムの最高基礎点は32.39でした。今シーズンのトップジュニアはこの基礎点ばかりです。単独ジャンプはルッツ強制。ジュニアなのでアクセルはダブル。コンビネーションはフリップからセカンドに3回転をトーループで付ける。スピンステップオールレベル4 これより基礎点上げるにはコンビネーションを1.1倍に持ってくるか、セカンドループを導入するかになります。キムユソン選手の場合はシニアルールの場合はアクセルをトリプルにする、という選択肢もあり得ますがナショナルではダブルのままを選択していました。

 

JGP ファイナル フリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 3A   8.00   0.80 8.80 1.000
2 3F+3T   9.50   1.06 10.56 2.000
3 3Lze e 4.72   -0.74 3.98 -1.444
4 3Lo+2T   6.20   0.70 6.90 1.444
5 FCCoSp4   3.50   1.00 4.50 2.778
6 3Lo+2A+2A+SEQ   12.65 x 0.84 13.49 1.667
7 3F   5.83 x 0.83 6.66 1.556
8 3S   4.73 x 0.43 5.16 1.111
9 ChSq1   3.00   0.93 3.93 1.889
10 FCSp3   2.80   0.56 3.36 2.000
11 CCoSp4   3.50   0.75 4.25 2.000
  TES   64.43   7.16 71.59  

フリーはジュニアグランプリファイナルで基礎点64.43を出しています。今期の全体の中で5位という高い基礎点です。ルッツのeが解消されればさらに1.18基礎点が上がって65.61になります。またさらにスピンをレベル4で揃えられれば66.01になります。シニアルールでそこにステップレベル4を足せれば69.91の基礎点を構成できる計算です。

2回飛ぶジャンプはフリップとループです。ルッツは苦手なので1回に留めています。

キムユソン選手はここから基礎点を上げる構成を考えるというよりは、この構成でしっかり滑るという段階のように見えます。まずはルッツのエッジ問題をクリアすることが大事で、その上でトリプルアクセルの確率を高めることができれば技術点の面では怖いものなしとなりそうです。

 

○平均GOE2.300以上

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
Youth Olympic FS 11 CCoSp4   3.50   1.05 4.55 3.000
JGP Bangkok SP 7 LSp4   2.70   0.81 3.51 2.889
World Junior SP 7 LSp3   2.40   0.72 3.12 2.889
JGP Budapest SP 6 StSq4   3.90   1.06 4.96 2.778
Junior Grand Prix Final FS 5 FCCoSp4   3.50   1.00 4.50 2.778
Junior Grand Prix Final SP 7 LSp4   2.70   0.73 3.43 2.667
World Junior SP 5 CCoSp4   3.50   0.95 4.45 2.667
World Junior FS 11 CCoSp4   3.50   0.90 4.40 2.667
JGP Bangkok FS 5 FCCoSp4   3.50   0.95 4.45 2.667
Korean Championships SP 5 CCoSp4   3.50   0.91 4.41 2.571
Korean Championships FS 6 FCCoSp4   3.50   0.91 4.41 2.571
Korean Championships FS 12 CCoSp4   3.50   0.91 4.41 2.571
JGP Budapest FS 5 FCCoSp3   3.00   0.81 3.81 2.556
JGP Budapest FS 9 ChSq1   3.00   1.29 4.29 2.556
Youth Olympic FS 9 ChSq1   3.00   1.21 4.21 2.556
JGP Bangkok FS 9 ChSq1   3.00   1.29 4.29 2.556
World Junior FS 5 FCCoSp4   3.50   0.85 4.35 2.444
JGP Budapest SP 5 CCoSp4   3.50   0.90 4.40 2.333

キムユソン選手は今季の最高評価はユースオリンピックのフリー最後の足替えコンビネーションスピンで平均GOE+3.000がありました。ISU公認ではレイバックスピンで+2.889があります。

並んでいるのはほとんどがスピンです。スピンが得意、というにはもう少し加点が欲しいので、他の要素より評価が高い、というくらいでしょうか。

コレオも+2.5程度までは出しています。一方、トリプルアクセルを飛んでいてジャンプが得意なように見えるのですが、飛ぶジャンプの評価はそれほど高くないようです。最高でも+2.222にとどまります。ジャンプを決めるだけでなく、加点を得られるジャンプにしていくこともこの先求められそうです。

 

トリプルアクセル

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
JGP Bangkok FS 1 3A   8.00   1.26 9.26 1.556
JGP Budapest FS 1 3Aq F 8.00   -4.00 4.00 -5.000
Junior Grand Prix Final FS 1 3A   8.00   0.80 8.80 1.000
Korean Championships FS 1 3A   8.00   1.28 9.28 1.571
Youth Olympic FS 1 3A< F 6.40   -3.20 3.20 -5.000
World Junior FS 1 3Aq F 8.00   -4.00 4.00 -5.000

今期、キムユソン選手はフリー冒頭でトリプルアクセルを必ず飛んできました。6回飛んで成功は3回。成功率5割です。回転不足で基礎点まで削られたのは1回だけ。着氷できるかどうかという点ではまだ安定感はないですが、十分3回半回り切るということは出来ているようです。来期もこのトリプルアクセルを武器にしていくものと思われます。

 

○3回転-3回転の要素

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
JGP Bangkok SP 2 3F+3T   9.50   1.21 10.71 2.222
JGP Bangkok FS 2 3F+3Tq q 9.50   -0.91 8.59 -1.667
JGP Budapest SP 2 3F+3T   9.50   0.53 10.03 0.889
JGP Budapest FS 2 3F+3T   9.50   0.91 10.41 1.667
Junior Grand Prix Final SP 2 3F+3T   9.50   0.61 10.11 1.111
Junior Grand Prix Final FS 2 3F+3T   9.50   1.06 10.56 2.000
Korean Championships SP 2 3F+3T   9.50   0.95 10.45 1.714
Korean Championships FS 2 3F+3T   9.50   0.95 10.45 1.857
Youth Olympic SP 2 3F+3T   9.50   0.61 10.11 1.111
Youth Olympic FS 2 3F+3T   9.50   0.98 10.48 1.889
World Junior SP 2 3F+3T   9.50   0.98 10.48 1.778
World Junior FS 2 3F+3T   9.50   0.98 10.48 1.778

コンビネーションジャンプではショートもフリーもフリップからの3-3を飛びます。6試合で12回飛んでGOEプラスが11回。残りの1回もqがついてのわずかなGOEマイナスになった程度です。トリプルアクセルもありますが、この3-3の高い成功率が今期キムユソン選手を支えていました。

 

○3連続ジャンプ

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
JGP Bangkok FS 7 3F+2T+2Lo   9.13 x 0.76 9.89 1.444
JGP Budapest FS 7 3F+2T+2Lo   9.13 x 0.30 9.43 0.556
Junior Grand Prix Final FS 6 3Lo+2A+2A+SEQ   12.65 x 0.84 13.49 1.667
Korean Championships FS 7 3Lo+2A+2A+SEQ   12.65 x 0.98 13.63 1.857
Youth Olympic FS 6 3Lo+2A+2A<+SEQ 11.92 x -0.63 11.29 -1.333
World Junior FS 6 3Lo+2A+2A+SEQ   12.65 x 0.84 13.49 1.667

3連続ジャンプはシーズン序盤はフリップから、シーズン中盤以降はループからのアクセル2本となりました。6回飛んでGOEプラスが5回。1度だけ3つ目がアンダーローテーション付いてGOEマイナスとなっています。これも高い成功率です。やはりジャンプは得意。ただ、できれば加点をさらにほしい、というところになります。

 

○ルッツが入る要素

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
JGP Bangkok SP 4 3Lz! ! 6.49 x 0.08 6.57 0.111
JGP Bangkok FS 3 3Lze e 4.72   -0.54 4.18 -1.111
JGP Budapest SP 4 3Lze e 5.19 x -0.67 4.52 -1.333
JGP Budapest FS 3 3Lze e 4.72   -0.94 3.78 -2.000
Junior Grand Prix Final SP 4 3Lz! ! 6.49 x -0.17 6.32 -0.333
Junior Grand Prix Final FS 3 3Lze e 4.72   -0.74 3.98 -1.444
Korean Championships SP 4 3Lz! ! 6.49 x 0.12 6.61 0.286
Korean Championships FS 3 3Lz! ! 5.90   -0.59 5.31 -1.143
Youth Olympic SP 4 3Lz   6.49 x 0.76 7.25 1.444
Youth Olympic FS 3 3Lz! ! 5.90   -0.25 5.65 -0.444
World Junior SP 4 3Lze e 5.19 x -0.74 4.45 -1.667
World Junior FS 3 3Lze e 4.72   -1.01 3.71 -2.111

キムユソン選手の問題はルッツです。今季6試合でショートフリー1回づつ、合計12回飛んでいます。そのうちeがついたのが6回、!が5回。何のマークもつかなかったのは1回だけです。驚きのe率50% かなりの重症です。トリプルアクセルがあるのでルッツはあきらめる、という選択肢も無くはないのでしょうが、ジュニアの時点でそれはさすがにその判断は逃げになってしまいそうです。なんとかジュニアの間にルッツのエッジ問題をクリアできると未来が拡がります。

 

今期一気に飛躍したキムユソン選手。ジュニアグランプリファイナル、ユースオリンピックと2つの4位を獲りましたが、世界ジュニアは結果が出ませんでした。双子のお姉さんとダブル世界ジュニアも達成しましたが来期は2枠に減ります。シンジア選手もいる中、来期も双子世界ジュニアはなかなか厳しい。

まだジャンプ偏重、トリプルアクセル偏重、それも跳んで降りるだけの基礎点偏重なところがありますが、これが、トリプルアクセルを保持したまま出来栄えが上がっていくと上位で戦える選手になって行けそうです。

島田麻央選手と同じジュニア2シーズン目でしたのでミラノオリンピックは権利がありません。6年後を目指して、じっくりと力を付けていく時期なのだろうと思われます。