卓球の世界ランキング10月頭の更新が入りました。9月と比べて上位の変動はなし。中国選手4人が上位を占め、5位に張本選手、丹羽選手が11位にいて水谷選手は13位、というあたりはすべて変わっていません。
さて、では東京オリンピックに向けての選考ポイントはどうか? というのを見てみます。
9月はチャレンジャーシリーズのプラス大会がパラグアイで、また、アジア選手権がインドネシアで行われました。そのあたりの結果をまず見ます。
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チャレンジプラス(PAR) |
アジア選手権(INA) |
出場無し |
ベスト4(1170) |
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出場無し |
出場無し |
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丹羽考希 |
ベスト32(330) |
出場無し |
吉村和弘 |
出場無し |
ベスト64(360) |
森園政崇 |
優勝(1100) |
出場無し |
吉村真晴 |
出場無し |
ベスト16(720) |
ポイントを稼いだのはチャレンジプラスで優勝した森園選手とアジア選手権でベスト4まで進んだ張本選手です。
注目される2番手争いでは水谷選手は9月に大会出場無し。丹羽選手はチャレンジシリーズに出場しましたが初戦敗退に終わりポイントを伸ばせませんでした。これで丹羽選手は7大会連続で初戦敗退に終わっており、大変苦しいシーズンが続いています。
これを受けて10月頭のランキング更新時点でのポイントはこうなりました
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当月ポイント |
先月ポイント |
8番目 |
7番目 |
10930 |
10660 |
1080 |
1125 |
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8245 |
8245 |
720 |
900 |
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丹羽考希 |
7690 |
7690 |
675 |
675 |
森園政崇 |
4885 |
4125 |
340 |
450 |
吉村和弘 |
4830 |
4810 |
360 |
540 |
吉村真晴 |
4120 |
3400 |
180 |
340 |
上位6選手まで上げています。チャレンジシリーズ絵優勝した森園選手が5番手から4番手に順位を上げました。3位丹羽選手とのポイント差は2805ポイント、2位水谷選手との差は3360ポイント、大変大きな差があり、年内に追いつくのは大変苦しい情勢です。
今期のポイント獲得大会数がまだ7だった吉村正晴選手は、アジア選手権ベスト16のポイントが丸々加算されて獲得ポイント数は大きく増やしています。
張本選手は3位丹羽選手との差を3240ポイントまで広げて、これはもう当確圏といってよいでしょうか。8番目のポイントが1080ポイントもあり、ワールドツアーではベスト4以上まで進まないとポイントを増やせない、という大変な領域にまですでに来ています。
1週目からワールドツアーがスウェーデンで行われ、2週目はツアーのプラチナ大会がドイツで行われます。3週目にチャレンジシリーズがポーランドであります。
スウェーデンのワールドツアーはすでに終わっていて、張本水谷丹羽三選手は二回戦敗退、森園選手は予選通過後本線一回戦敗退、吉村和弘選手吉村正晴選手はエントリーなしでした。
ドイツのプラチナ大会は張本丹羽水谷三選手は本選から、吉村正晴選手と森園選手は予選から、吉村和弘選手はエントリーなし。
ポーランドでのチャレンジシリーズは上位選手のエントリーなしです
男子は残りは、水谷選手と丹羽選手の二番手争い、というのが注目される部分かと思いますが、ポイントの大きなドイツの大会で両者どこまで勝ち進めるか、というのが今月の注目点になるようです。
また、ツアーファイナルに出場できると、大きなポイントを得られるチャンスが生まれるのですが、このファイナルに出場するためのツアーランキングでは、水谷選手が13位、丹羽選手が19位となっており、16人の枠の内側に水谷選手はいるものの、丹羽選手は入っていない、という状況があります。したがって、丹羽選手が最終的に水谷選手よりポイントを上に持っていくためには、まず、ワールドツアーのランキングポイントを16位以内にして、ファイナルの出場権を得ることが必要になってきます。その辺の観点からも、ドイツのプラチナ大会の二人の結果は、オリンピック出場レースに大変重要になってきそうです。