最近、カーリングシリーズで続いていますが、今日もカーリングのお話
みなさん、カーリングをやったことありますか?
たぶん、99%以上の人が、やったことがないのではないかと思います
理由は、カーリング場そのものがほとんどないから
テレビで見て、面白そう! やってみたい! と思っても、なかなか気軽にできないんですよね、カーリング
これがフィギュアスケートなら、気軽にトリプルアクセルは飛べないにしても、ある程度気軽に滑ることは出来ます。スケート場なら、どこにでもとは言わないまでも、ちょっと探せば見つけることができる
ところが、カーリング場というのはそんなに気軽に見つかりません。氷が張ってあるだけではだめで、ストーンとサークルとモップが必要です。カーリングはスケートとは共存できないんですね。
ストーンを投げる、という競技の性質上、どうしてもある程度の面積が必要になり、その広めな面積の中に8人しか競技できません。スケート場なら、全体としてある程度の面積は必要ですが、その中に多人数放り込んで、ほれ、うまく滑れ、という扱いができるので、一人当たりの面積はカーリングと比べると小さくて済みます
そんなこともあって、氷を張って一般人を集めて収益を上げる施設、としては、スケート場の方がカーリング場よりもおそらく優先されてしまうのでしょう
結果的に、強い意志を持って、収益力よりも普及のために、というような意思の下でないと、カーリング場は作られない。
全国にあるカーリングの専用施設というのは11件しか確認できません。
他にもあるのかもしれませんが、カーリング連盟のホームページに載っているのは、それがすべてです。11のうち8つが北海道、1つが青森、残りの2つが長野にあります。
専用施設ではないものの、カーリングのできる施設として同ページに挙げられているものは、上記11の他に33あります。33のうち10件は北海道です。関西以西では、京都大阪愛媛島根福岡に一つづつあるだけです。全日本選手権で男女とも西日本ブロック代表が全敗で最下位になるわけだ・・・。まあ一応、中国四国九州に一つづつはあるようではありますが。
首都圏では東京に二つ、神奈川千葉に一つづつ。埼玉にはありません。
こうしてみると首都圏もあまり恵まれた環境ではないわけですね。
というわけで、ちゃんと普及させるためには、そもそもカーリング場が増えないと仕方ないわけです。
どこに作るか?
誰が作るか?
それが問題なわけですが、どこに、はまあ、首都圏に最初は増やすってのが自然でしょうね、人口から考えて。
誰が、の方ですが、カーリング場だけでなく、複数の施設を運営するような形態の方がリスクが少なさそうなので、そういったことをしている企業が作るといいんじゃないかな、と思ったりしています。
ラウンドワン、というやつがありますね
ボウリング、ビリヤード、ダーツ、カラオケ、などを取りそろえたアミューズメント施設。
それらの中の一施設としてカーリングを入れてもらえると、気軽に触れられるんじゃないかな、というイメージです
実際には、すでに存在していたりします
全店舗の中で長野店にだけなようですけど、カーリング施設があります
こういう誰でも立ち寄れるところで、特に指導もなく、道具が置いてあるので遊んでください、という形式だと、おそらくリンクもしっかりとした整備がなされてないですし、ストーンを投げてみて遊んでみた、という程度で、きちんとしたカーリングにはたぶんなってないとは思うのですけど
都内あたりの店舗で、きちんとしたものを2面整備して、1面は好きに遊ぶ、もう1面はインストラクター付きでスクールがある、みたいにすると、それなりにお客さん集まるんじゃないかなあ、と思うんですよね
もう一歩踏み込めば、ラウンドワンでチームを持って、1面で練習している姿がありつつ、もう1面は一般開放、とかだと集客力ありそうですし
カーリングだけを目的に遊びに行くのがハードル高くても、ラウンドワンでカーリングもある、という形式だと、割と入りやすい感じがします
まあ、インストラクターがどうとか、チームを持ってとか、そういうビジネスモデルではないだろうな、とは思うのですが、そんなことをしてみる実験店を持ってみるのはどうでしょう?
2018年3月期では営業利益10%を超えて、営業利益が100億円に達する好調ぶりでしたし、投資余力もあるでしょうから、そんなチャレンジをしてくれたらなあ、と思います