今シーズンはプチ全日本選手権、とも言われるレベルの高い試合になりました。
このサマーカップに、”げんさん”の名が冠されるようになったのは2016年からです。
大会名の頭に冠される、ということは明らかにスポンサーなわけですが、この”げんさん”とは何者でしょう?
「げんさん」は、元三フード株式会社の登録商標です。肉のブランド名というか、元三フードが扱うブランド肉に付けた商標というか。いずれにしても商標です。
というわけで、げんさんサマーカップは、元三フード株式会社の支援で現在は行われています。
元三フード株式会社とはどんな会社か?
明治35年 肉の三共として創業。資本金1,000万円 従業員数220名(パートタイム含む) 滋賀県大津市に本社を置く精肉及び食肉加工品の製造販売と、直営精肉店及び食品スーパーの運営・統括を行う企業です(企業HP 会社案内より)
「げんさん」の店舗はサマーカップが開かれた本社のある滋賀を中心に、京都に数店、大阪に一店舗が広がるくらいです。滋賀にお住まいの方にはなじみがあるのかもしれませんが、それ以外の地域の方にとっては、何それ知らない? というのがほとんどというのが実情でしょう。
年商等の財務情報は得られませんでしたが、従業員数がパートタイマー入れて220名ということは、それほど大きな会社ではない、というのは明白です。年商はおそらく数十億円の前半くらいでしょう。これくらいの規模の企業が、元々は草の根レベルだったフィギュアスケートの一地方大会を支援してくれているわけです。
扱っているお肉は近江牛。肉そのものは高級品なので日常使いでは地元の方でもそれほど頻繁にはお買い上げにならないのではないかと思われますが、コロッケなどの加工品もあるようなのでそちらは日常の食卓にも並ぶのかもしれません。
表彰式などでも登場しているゆるキャラは、「げんさん」の公式ゆるキャラ「ゲンちゃん」
2016年にはゆるキャラグランプリに出場していましたが、結果は577位に終わっています・・・。それに懲りたのか、それ以降は出場している形跡がないですが、げんさんサマーカップのレベルが上がるとともに、フィギュアスケートファンには「ゲンちゃん」の知名度も上がっていると思われるので、再度出場したら今度はトップ100くらいには入って来るのではないでしょうか。もし出場してきたら応援してあげましょう。
滋賀近郊方しか「げんさん」のお肉が手に入らないかというとそうでもありません。「げんさん」は通販があります。ギフト用のすき焼き・しゃぶしゃぶ、焼き肉、あるいはステーキ。このあたりは1kgあたり1万円を超える高級肉。ちょっと気軽には手を出しにくいですが、お中元お歳暮のギフトとしての選択はありでしょうか。コロナで今は身動き取れませんが、帰省先に肉を届けて自分たちがついた夜にしゃぶしゃぶ、なんてのもありでしょう。ファンの選手が優勝していた場合、自分も同じものを食べるんだ、と奮発して自分用に購入、なんてことをしてもいいかもしれません。
手を出しやすいのは加工品。レトルトカレーやお茶漬けなんてのもあります。とはいえさすが高級肉、一箱1,000円から。レトルトカレーで一箱1,000円というのは私は初めて見ました。
もうちょっと値段の安いものとしては、焼き肉のたれがあります。肉はその辺で買ってきて、たれだけこれを使う、というのもいいでしょうか。
こういう会社、選手のセカンドキャリアにどうかな? と思ったりもしましたが、新卒採用はしていない模様。各店の店長候補となる販売スタッフの求人はあるようです。準社員くらいなら働きながらしばらくは競技を続ける、みたいなこともできそうですが、滋賀が拠点の選手はあまりいませんかね。茨木市の求人もあるので、大阪周辺が拠点の方ならありかもしれません。
自称、ではありますが、待遇はそれなりによさそうに謳っています。店長の年収は600~1000万円 マネージャーになると年収1,000万円越え。独身寮は月5,000円でマンションをシェア。結婚したら社員寮で無料で入居可能。社員旅行で海外へ、研修という形で行きます。パートでも勤続6年でグアム旅行へ、などとの情報を付けて求人を出しています。転職サイトでも悪くない評判がありますが、この辺は情報ソースがまだ少ないですので、確度は何とも言えませんけれど。
ボクシング・フィギュアスケート等のスポンサーをしているので、皆が知っている憧れのあの選手に会えます! というようなアピールもありました。こういうことを書いてもウソにならないことが、サマーカップのような元々は小さいローカル大会に協賛することのメリットなのでしょう。
げんさんサマーカップの「げんさん」
こんな会社です。フィギュアスケートのすそ野を支えてくれる一つの会社、一つのお肉。そんな会社を通販でお肉を買うことで支えていくことで、大会の副賞がもう少し豪華になったりしていったらいいな、というようなことを思いました。