西日本選手権直前 21シーズンスコアランキング

先週の東日本選手権に続いて、次は西日本選手権です。東西両選手権を経て全日本の出場権がそれぞれ埋まっていきます。

というわけで、東日本直前と同様に、今回もエントリー選手の今シーズンのスコアランクを見ていきます。

 

○女子シングル シニア エントリー26選手

  Event Name 所属 Total SP FS
1 げんさんサマーカップ 山下真瑚 中京大学 186.98 58.90 128.08
2 中部選手権 新田谷凜 中京大学 169.38 62.20 107.18
3 中部選手権 大庭雅 東海東京FH 166.54 58.29 108.25
4 全岡山選手権 三宅咲綺 岡山理科大学 165.26 63.42 101.84
5 近畿選手権 籠谷歩未 同志社大学 163.87 56.80 107.07
6 中部選手権 荒木菜那 中京大学 163.47 59.59 103.88
7 全兵庫選手権 野口望々花 関西学院大学 160.14 52.84 107.30
8 近畿選手権 白岩優奈 関西大学 159.99 51.89 108.10
9 飯塚アイスパレス杯 永見千代乃 ノートルダム清心女子大学 156.99 53.50 103.49
10 中四国九州選手権 野比 福岡大学 153.13 52.95 100.18
11 中四国九州選手権 竹野仁奈 筑紫女学園大学 147.09 48.89 98.20
12 中四国九州選手権 伊勢桃菜 広島スケートクラブ 144.85 45.15 99.70
13 げんさんサマーカップ 松千 中京大学 143.32 53.19 90.13
14 中部選手権 酒井祐香 中京大学 141.02 44.83 96.19
15 近畿選手権 森下実咲 関西大学 139.31 49.47 89.84
16 近畿選手権 加藤日向子 同志社大学 135.68 48.66 87.02
17 中部選手権 永田絵美莉 中京大学 133.77 43.86 89.91
18 中部選手権 渡辺真央 中京大学 133.60 48.01 85.59
19 中部選手権 加藤利緒菜 中京大学 131.98 55.88 76.10
20 近畿選手権 高村幸来 臨海フィギュアSC 131.81 48.72 83.09
21 全兵庫選手権 小嶋孝夏 西宮甲英高等学院 129.63 43.83 85.80
22 中四国九州選手権 田村綾音 広島文化学園大学 127.86 44.01 83.85
23 近畿選手権 片平陽冬 立命館大学 117.66 40.24 77.42
24 近畿選手権 三善友奈 立命館大学 117.10 41.90 75.20
25 中四国九州選手権 西坂美柚 九州大学 114.74 36.60 78.14
26 近畿選手権 井上晴絵 立命館大学 114.28 38.35 75.93

エントリーは26人。全日本への通過枠は本来15あるのですが、グランプリシリーズやチャレンジャーシリーズへの派遣により、三原舞依、松生理乃、河辺愛菜、横井ゆは菜の四選手が免除になったため、出場選手からの通過枠は11になります

大会前の時点での11番目のラインは147.09 実際の試合でこれより通過ラインが上がるかどうか?

スコアトップは山下真瑚選手で実績からすると妥当であり順当な点数でもあるのですが、ちょっと心配もあって、先週の西日本学生選手権でフリーだけのスコアですが90.09で8位という結果でした。回転が足りた3回転が一つもないという状態。その前の中部選手権もフリーの3回転はすべて回転が足りておらずトータル144.53 このスコアだと通過ラインに達していません。かなり状態が悪そうで心配です。

その下は160点台に6人続きます。今シーズンで引退を発表した新田谷凜選手がランクは2番目。まあ160点台で終わる選手ではないのでこの辺でスコアを伸ばしてくるのかどうか。

先週の西日本学生で優勝と好調なのが籠谷歩未選手。神戸の中野門下生で坂本花織選手と同学年。中野組の三番手格のこの選手が全日本の前半グループでいい結果を出していくと、後半に待つ三原・坂本両選手に勢いをつなげていくなんてことになるかもしれません。

150点台にいるのが、かつては世界ジュニアで4位まで行った白岩優奈選手。グランプリ常連組でもあったのですが、あまり調子が上がっていません。今シーズンはまだセカンド3回転が一つも入らず、単独の三回転も回転不足が多く苦しんでいます。

竹野姉妹がその下。姉はユニバーシアードがあるので、二人出場権を取れても姉妹全日本は微妙なのですが、妹はボーダーライン上になります。姉が枠内にいればボーダーラインが一人分下がる、というのはありますが、いずれにしても際どい位置にいます。

 

○男子シングル シニア エントリー12選手

  Event Name 所属 Total SP FS
1 木下トロフィー争奪 森口澄士 木下アカデミー 203.64 71.70 131.94
2 飯塚アイスパレス杯 須本光希 関西大学 193.46 65.74 127.72
3 中四国九州選手権 杉山匠海 岡山大学 181.21 58.13 123.08
4 近畿選手権 櫛田一樹 関西学院大学 175.82 65.22 110.60
5 全岡山選手権 木科雄登 関西大学 151.07 59.61 91.46
6 飯塚アイスパレス杯 古家龍磨 九州工業大学 150.51 51.20 99.31
7 近畿選手権 辻村岳也 同志社大学 146.27 47.22 99.05
8 中四国九州選手権 鈴木零偉 広島スケートクラブ 140.70 46.22 94.48
9 中部選手権 和田龍京 中京大学 137.62 41.98 95.64
10 全岡山選手権 東健太 川崎医療福祉大学 133.30 48.43 84.87
11 げんさんサマーカップ 前川裕士 大阪市立大学FSC 114.90 39.96 74.94
12 中四国九州選手権 早川晃太郎 国際医療福祉大学 107.12 35.58 71.54

男子シングルのシニアは全日本への進出枠が14 ただし、グランプリシリーズ、チャレンジャーシリーズへの派遣により、田中刑事、山本草太、友野一希、本田ルーカス剛史、三宅星南の5選手は西日本免除になったため、実際の枠は9になります。

200点超えは一人。その森口澄士選手はユニバーシアード代表のため全日本の出場は微妙です。ジュニアグランプリファイナルの銅メダリスト須本光希選手がスコア2番手。そのレベルの選手が200点をまだ今シーズン出していないというのは少し寂しい感じはします。

 

○女子シングルジュニア エントリー31選手

  Event Name 所属 Total SP FS
1 近畿選手権 櫛田育良 木下アカデミー 183.47 62.80 120.67
2 近畿選手権 柴山歩 木下アカデミー 179.97 64.20 115.77
3 近畿選手権 吉田陽菜 木下アカデミー 178.41 54.22 124.19
4 近畿選手権 大門桜子 木下アカデミー 169.52 58.52 111.00
5 近畿選手権 田中梓沙 木下アカデミー 166.07 58.59 107.48
6 中四国九州選手権 江川マリア パピオフィギュアクラブ 160.60 59.18 101.42
7 みなとアクルス 横井きな結 中京大中京高校 154.39 56.48 97.91
8 中四国九州選手権 岡本真綸 岡山理大附高校 151.72 50.82 100.90
9 近畿選手権 清水咲衣 大阪スケート倶楽部 147.97 51.04 96.93
10 中四国九州選手権 鴨井彬莉彩 パピオフィギュアクラブ 141.74 52.18 89.56
11 近畿選手権 岩崎陽菜 なみはやクラブ 140.38 54.14 86.24
12 げんさんサマーカップ 田村珠里亜 愛知みずほ大瑞穂高 134.34 50.76 83.58
13 全兵庫選手権 高橋萌 神戸クラブ 133.85 49.77 84.08
14 全兵庫選手権 緒方美揺 ひょうご西宮FSC 133.66 47.93 85.73
15 近畿選手権 吉本玲 神戸クラブ 133.19 49.02 84.17
16 木下トロフィー争奪 柚木心結 京都宇治FSC 132.71 46.88 85.83
17 中部選手権 後藤千弦 グランプリ東海クラブ 131.51 48.41 83.10
18 中部選手権 森実愛 名古屋FSC 130.42 49.78 80.64
19 中四国九州選手権 村岡那菜 就実学園 129.40 43.84 85.56
20 飯塚アイスパレス杯 横田胡幸 香川フィギュアC 127.14 44.35 82.79
21 中部選手権 大坪瑚子 邦和SC 122.16 44.94 77.22
22 中部選手権 高岡もも 邦和SC 120.71 41.76 78.95
23 中部選手権 山𥔎藍香 誉高校スケート部 120.69 41.42 79.27
24 中部選手権 磯村彩姫 中京大学 119.54 43.75 75.79
25 中四国九州選手権 永川実咲 飯塚フィギュアクラブ 119.29 44.25 75.04
26 中部選手権 服部杏奏 オリオンFSC 117.34 43.23 74.11
27 中部選手権 吉井絹恵 中京大学 117.08 43.27 73.81
28 飯塚アイスパレス杯 杉原舞香 沖学園 111.38 42.63 68.75
29 全岡山選手権 片山緋奈子 倉敷FSC 111.00 44.29 66.71
30 中四国九州選手権 佐藤葵 飯塚フィギュアクラブ 109.44 40.47 68.97
31 飯塚アイスパレス杯 木村芽愛 香川フィギュアC 108.36 36.09 72.27

女子シングルのジュニアはエントリー31選手と最多です。全日本ジュニアへの進出枠は14ありますが、吉田陽菜選手が昨年全日本ジュニア2位の実績によりシード扱いなので枠外扱いになります。

スコアランクの上位には木下アカデミー勢が並んでいます。吉田陽菜選手は3番手で178.41しかありませんが、これはあくまでジュニアカテゴリーの試合の結果のみで並べたもので、シニアの試合を含めると197.18を持っている吉田陽菜選手が群を抜いてトップに来ます。

ただ、逆に言うと、安定感があまりなく、出るときの点は突出しているけれど失敗も多く付け入るスキがある、とも言えるわけで、特にショートの失敗が目立ちます。ショートをうまく乗り切れば、成功率の高くなっているトリプルアクセルを場合によっては2本入れて域に突き放すこともでき、そうなると誰も太刀打ちできなくなります。

ジュニアカテゴリーの試合のみのスコアで見ればトップにいるのは櫛田育良選手で、その次に柴山歩選手が続きます。二人とも今シーズンからジュニアに上がった選手。ショートが鬼門になりがちなノービス上がりの選手ですが、この二人は60点台を出してきていて、それほどショートを苦にしていません。優勝争いはこの辺の180点前後の実績のある選手たちまででしょうか?

全日本ジュニアのボーダーラインはいまのところ133.19となっています。ここに合わせてきている選手が多いと思いますのでもう少しラインが上がっていく可能性もあって、結果としてシニアの全日本と、ジュニアの全日本ジュニアのボーダーラインがほとんど変わらない、となっていく可能性もありそうです

 

○男子シングル ジュニア エントリー30選手

  Event Name 所属 Total SP FS
1 みなとアクルス 壷井達也 神戸大学 190.63 71.89 118.74
2 近畿選手権 中村俊介 木下アカデミー 183.91 68.81 115.10
3 げんさんサマーカップ 吉岡希 西宮甲英高等学院 176.66 69.13 107.53
4 げんさんサマーカップ 田内誠悟 名東FSC 169.23 60.73 108.50
5 近畿選手権 片伊勢武 神戸クラブ 165.78 64.79 100.99
6 近畿選手権 垣内珀琉 ひょうご西宮FSC 159.64 53.10 106.54
7 木下トロフィー争奪 朝賀俊太朗 木下アカデミー 158.55 52.64 105.91
8 近畿選手権 森本涼雅 木下アカデミー 152.14 47.61 104.53
9 中四国九州選手権 垂水爽空 パピオフィギュアクラブ 151.25 57.81 93.44
10 中四国九州選手権 松岡隼矢 沖学園 150.11 57.77 92.34
11 近畿選手権 小林隼 滋賀短期大学附属高校 146.07 52.06 94.01
12 西日本中小学生競技会 三島舞明 名古屋FSC 144.86 48.18 96.68
13 げんさんサマーカップ 誉田知己 愛知みずほ大瑞穂高 142.61 47.13 95.48
14 近畿選手権 小島志凰 浪速中・高スケート部 138.75 46.17 92.58
15 全岡山選手権 樋口温之 岡山SC 132.20 47.35 84.85
16 飯塚アイスパレス杯 三島悠生 広島スケートクラブ 131.74 49.47 82.27
17 中部選手権 中野瑠伽 名東FSC 128.40 46.47 81.93
18 近畿選手権 磯和大智 京都宇治FSC 127.32 39.34 87.98
19 飯塚アイスパレス杯 戸田晴登 北九州FSC 121.07 37.81 83.26
20 中四国九州選手権 篠原大輝 香川フィギュアC 121.05 44.89 76.16
21 中四国九州選手権 鈴木空 就実学園 118.36 47.73 70.63
22 近畿選手権 磯和大雅 京都宇治FSC 116.73 45.50 71.23
23 げんさんサマーカップ 定山照永 臨海フィギュアSC 115.58 40.61 74.97
24 げんさんサマーカップ 末国太樹 広島スケートクラブ 114.78 40.96 73.82
25 近畿選手権 石原弘斗 京都宇治FSC 114.72 42.05 72.67
26 近畿選手権 織田信義 大阪スケート倶楽部 114.21 42.56 71.65
27 中四国九州選手権 松下大地 熊本バンビーニクラブ 110.01 39.91 70.10
28 近畿選手権 佐藤光 ひょうご西宮FSC 108.52 43.57 64.95
29 近畿選手権 生田琉悟 大阪スケート倶楽部 102.59 37.60 64.99
30 近畿選手権 森岡知也 京都アクアリーナSC 100.44 36.88 63.56

男子シングルのジュニアの全日本ジュニアへの進出枠は17あります。

スコアランクトップは神戸大学に通う壷井達也選手。全日本ジュニアの優勝経験もあり、世界ジュニア出場経験もあります。190.63というのは本人比で見ると寂しいスコアですが、実際には全兵庫選手権のシニアカテゴリーの試合に出て224.24を出しています。二週続けての試合になるわけですが、そういう意味では西日本選手権は眼中にない、ということなのかな、とも思います。3枠ある世界ジュニアの出場枠では三浦佳生選手に次ぐ有力候補かと思います。

その他上位の選手も、枠が17ありますので順当に勝ち抜いていくのではないかと思われます。

 

西日本選手権は11月5日、男子ジュニアのショートプログラムからスタートです。シニアの男女が5日6日で決着。男子のジュニアは5日7日、女子のジュニアは6日7日というスケジュールになっています