東京で夏季フィギュアが行われていたのと同じスケジュールで大阪でも全大阪Ⅱ選手権が行われていました。こちらは今回は各部門でフリーのみの実施となっています。
○男子シングル(シニア)
Pl | Name | 所属 | TSS | TES | PCS |
1 | 友野一希 | セントラルスポーツ | 151.48 | 78.78 | 73.70 |
2 | 三宅星南 | 関西大学 | 119.19 | 53.29 | 67.90 |
3 | 前川裕士 | 大阪市立大学FSC | 74.59 | 30.29 | 45.30 |
出場したのは3人。友野一希選手が151.48のスコアで一位でした。げんさんサマーカップではショートこそ88.99と良いスコアでしたが、フリーは140.50と伸びていなかったのですが、今回は150点台には乗せています。
今シーズンから本格的にシニアに上がる三宅星南選手が119.19で2位のスコア。四回転サルコウを一本着氷はしたのですが、トリプルアクセルで転倒するなどしてあまりスコアは伸びませんでした。
男子シングルでは須本光希選手もエントリーしていたのですが滑走しませんでした。Twitterでは元気に甲子園を応援しているようなので、ケガとかそういうことでは特にないですかね。飯塚杯では滑っていましたし。
○女子シングル(シニア)
Pl | Name | 所属 | TSS | TES | PCS |
1 | 高村幸来 | 臨海フィギュアSC | 81.00 | 41.68 | 40.32 |
2 | 森下実咲 | 関西大学 | 73.36 | 29.48 | 44.88 |
3 | 三善友奈 | 臨海フィギュアSC | 69.72 | 33.80 | 35.92 |
4 | 滝野莉子 | 関西大学 | 50.37 | 16.53 | 37.84 |
女子シングルは4人。フリーなのですが100点を超えるスコアを出した選手はいませんでした。滝野莉子選手はジュニアグランプリの出場経験もありますし、昨シーズンはあの熾烈な西日本選手権を勝ちぬいて全日本に出場した選手なのですがどうしてしまったのでしょう? 3回転のジャンプが一つも回転が足りることもなく全く入りませんでした。ケガでもしてるでしょうか、心配です。
また、グランプリシリーズの常連だった白岩優奈選手がエントリーしていたのですが結局欠場しました。ここ数シーズン今一つ元気がないですし、先日のげんさんサマーカップでも精彩を欠いた演技でした。かなり心配です。
○友野一希選手選手の構成
Elements | BaseValue | GOE | Scores | ||||
1 | 4T+2T | 10.80 | 1.90 | 12.70 | 2.000 | ||
2 | 4S | 9.70 | 1.36 | 11.06 | 1.400 | ||
3 | 4T | 9.50 | -0.76 | 8.74 | -0.800 | ||
4 | 3F | 5.30 | 0.53 | 5.83 | 1.000 | ||
5 | StSq2 | 2.60 | 0.68 | 3.28 | 2.600 | ||
6 | FSSp3 | 2.60 | 0.36 | 2.96 | 1.400 | ||
7 | 1A | 1.21 | X | -0.02 | 1.19 | -0.200 | |
8 | 3A+1Eu+3S | 14.08 | X | 1.28 | 15.36 | 1.600 | |
9 | 3Lz!+2T | ! | 7.92 | X | 0.12 | 8.04 | 0.200 |
10 | FCCoSp2V | 1.88 | 0.34 | 2.22 | 1.800 | ||
11 | CCoSp2 | 2.50 | 0.30 | 2.80 | 1.200 | ||
12 | ChSq1 | 3.00 | 1.60 | 4.60 | 3.200 | ||
TES | 71.09 | 7.69 | 78.78 |
逆に、四回転三本揃って、あれ、150点?? と思ったのですが、トリプルアクセルが一本抜けて一回転半になり点がほとんど入っていません。さらに、スピンはレベル4無し。ステップはレベル2 レベルの取りこぼしがはなはだしいです。四回転三本で力を使い果たしてしまったでしょうか。
ただ、そうであったとしても、四回転三本着氷できたというのはやはり大きいです。げんさんサマーカップではショートでジャンプ3種類しっかり決めて88.99 プログラムの中で四回転をしっかりそろえることができるようになってきています。全日本まであと四か月。その中で、その他の要素もしっかりこなせるようになっていけばフリーで170点台後半まで見えてきてトータル270点に近いところまで可能になってきます。ここまでくればオリンピック三枠目のチャンスが出てきます。
もう一つ要素として底上げするなら、余っているトリプルトーループをセカンドジャンプに付けること。これでさらに基礎点が伸びてきます。
外野が言うのは簡単ですが、実際にそれを実現するのは簡単なことではないのでしょう。ただ、それでも、一度もそろえることが出来ていなかった四回転三本をしっかり着氷できるようになる、というところよりはハードルは低いと思われます。
以上、全大阪Ⅱ選手権でした。