22-23 山本草太

2000年1月10日生まれ

シニア7シーズン目

シーズン獲得賞金:$44,000

世界ランキング:15位

シーズンランキング:11位

シーズンベストスコア 274.86 (9位) ワールドユニバーシティゲームズ

ショートプログラムシーズンベスト 101.32 ワールドユニバーシティゲームズ

フリーシーズンベスト 179.49 グランプリファイナル

ショートプログラム楽曲: Yesterday

フリープログラム楽曲: Piano Concerto No. 2

スピンレベル4率 54/66 = 81.8%(国際大会:33/36 = 91.7%)

ステップレベル4率 6/22 = 27.3%(国際大会:2/12 = 16.7%)

スピンオールレベル4 4/11(国際大会:4/6)

スピンステップオールレベル4 0/11(国際大会:0/6)

ジャンプ回転不足率 4/110 = 3.63%(国際大会: 2/60 = 3.33%)

ジャンプ回転不足なし 8/11(国際大会:5/6)

スピンステップオールレベル4ジャンプ回転不足なし 0/11(国際大会:0/6)

 

○22-23シーズンの戦績

Grade Event Pl Total SP FS
DL みなとアクルス 1 271.41 89.68 181.73
DL げんさんサマーカップ 1 263.84 95.15 168.69
RT 中部選手権 1 253.80 94.12 159.68
GP Grand Prix de France 2 257.90 92.42 165.48
GP NHK Trophy 2 257.85 96.49 161.36
GPF Grand Prix Final 2 274.35 94.86 179.49
NC 全日本選手権 5 245.41 86.89 158.52
Others World University Games 1 274.86 101.32 173.54
NG 国民体育大会 2 234.20 82.12 152.08
IC Challenge Cup 2 245.61 84.72 160.89
WC World Championships 15 232.39 75.48 156.91

昨シーズンは全日本選手権8位。グランプリシリーズは2戦出場ありますが、それより1段階上になかなか進めない、という山本選手です。

今シーズンは、今シーズンと呼ぶのかよくわからない、7月1日開幕のみなとアクルス杯から登場。271.41という自己最高スコアを出してあっと言わせます。

8月はげんさんサマーカップ。ここではショート95.15 国内参考とはいえこれも自己最高スコア相当。調子の良さを見せ優勝します。

チャレンジャーシリーズは出ないのかな??? という流れで中部選手権へ。250点台までスコアは落ちてきますがこれも優勝。国内ではまずいい流れで本格シーズンへ入っていきます。

 

グランプリシリーズは3戦目のフランスから。ここまでの調子とメンバーがからすると表彰台チャンスあるかも? という試合です。ショートプログラムサルコウでqが付くくらいでほぼノーミス。92.42で首位に立ちまず初のスモールメダル獲得。フリーは最終滑走で出てきて150.21以上で表彰台、優勝するなら176.57が必要という場面。冒頭のサルコウで転倒。これで優勝は苦しそう。後半に入ってトリプルアクセルが1回転半に。これ以上ミスすると危ないかも、というところから次のコンビネーションは余りが出た3Tをリカバリーで付けカバー。フリーは結局165.48を出してトータル257.90は2位。グランプリシリーズデビューから5シーズン目、最初のエントリーからは7シーズン目で遂に初の表彰台に立ちました。

 

2戦目はファイナル懸かるNHK杯。2位以内で確定、3位でも高確率でファイナルへ進めますが、メンバー的には宇野昌磨選手を中心にかなり強い構成になっています。それでも今シーズンショートが強い。全要素全ジャッジプラス評価の96.49とパーソナルベストを更新して首位に立ちます。フリーは最終滑走。155.35で3位表彰台、158.28で2位に入りファイナルへ、優勝するには183.28とハイスコアが必要。いろいろと頭にあったのでしょうか、前半のトリプルアクセルが転倒、後半のトリプルアクセルも転倒と苦しい流れ、次のコンビネーションでリカバリーと付けた3Tは3つ目の2回飛ぶジャンプとなりキックアウト。だいぶバタバタして、これは届かないか??? と心配された採点でしたが何とか踏みとどまって161.36はトータル257.85で2位。2戦連続表彰台でファイナル進出を決めました。

 

グランプリファイナルは12月。好調キープできるか? というところですがショートプログラムでまたもノーミスの94.86 国内大会から5試合連続で90点台を続け2位発進します。フリーは最後から2番目。155.31で表彰台確定できるので大チャンス、この時点で首位に立つのには177.09が必要なので少し厳しいか、というところでほぼノーミス。179.49のパーソナルベストでトータル274.35 最終的に2位に入り、グランプリファイナルのメダリストとなりました。

 

そのシーズンに飛躍してファイナルの表彰台に立つと、シーズン後半苦労する。そんな法則があるようなないような気がしていますが、全日本は後半にどこへ派遣されるかが決まる大会。過去最高位はジュニア時代の6位。シニアに上がってからはまだ7位までしかありません。今季好調だったショート、サルコウが2回転になりまさかの0点。それでも86.89の3位スタート。首位は100点超えで遠いですが、2位とは0.80差、一方6位までも5.50差なので僅差の中で最終グループの中に集まっています。フリー、2人残して登場、首位に立つには163.96が必要ですが、これくらいまでなら十分出せます、という領域。そんな中で冒頭サルコウがまたも2回転に、次のトーループは転倒。以降立て直したものの4回転2本ミスするとなかなか厳しく158.52はトータル245.41 この時点で3位、最終的に5位に終わりました。

代表選考、非常に難しい状況でしたが4大陸の補欠2と、念願の世界選手権の代表に選ばれました。

 

年が明けて、これは11月時点で代表に決まっていたワールドユニバーシティゲームズに出場します。このショートプログラムを全要素全ジャッジ+2以上のスピンステップオールレベル4 完璧な演技で101.32を出して、ISU非公認ながら初の100点超えを果たします。2位とは16.84差と大差をつけてのフリーは142.51出せば優勝という余裕のあるシチュエーション。冒頭サルコウ2回転になるなどいくつかミスは出ましたが173.54でトータル274.86 2位に30点以上の大差をつけて大学世界一のタイトルを勝ち得ました。

 

1月末には国体、2月にはチャレンジカップと小さめな試合ですがどちらも2位でスコアも伸びていなかったのが気になる中で世界選手権を迎えます。出場選手中ではシーズンベスト4位。表彰台も狙える位置だったのですが、ショートプログラム、4回転トーループはクリーンに決まらずセカンドが2回転に。サルコウは何とか耐えたもののトリプルアクセルで転倒。75.48で17位スタートという痛い洗礼を浴びます。フリーは第2グループ2番滑走。4回転サルコウの転倒に始まり、以降も今一つジャンプがしっくり決まらず156.91までしかスコアを伸ばせずトータル232.39 最終的に15位。満足いかない結果でシーズンを終わる形となりました。

 

○要素別スコア

Event Total TES PCS J Base J GOE Spin Step
みなとアクルス 271.41 143.11 130.30 97.81 7.48 23.91 13.91
げんさんサマーカップ 263.84 142.07 121.77 95.57 11.03 22.06 13.41
中部選手権 253.80 141.18 113.62 105.21 1.99 20.49 13.49
Grand Prix de France 257.90 136.59 122.31 96.05 3.63 23.00 13.91
NHK Trophy 257.85 136.53 123.32 96.86 2.37 24.82 12.48
Grand Prix Final 274.35 155.54 118.81 102.65 15.23 24.65 13.01
全日本選手権 245.41 124.31 122.10 84.55 -0.49 25.27 14.98
World University Games 274.86 147.53 127.33 94.25 13.16 25.52 14.60
国民体育大会 234.20 116.48 119.72 88.29 -8.02 22.83 13.38
Challenge Cup 245.61 126.19 120.42 88.70 0.76 23.51 13.22
World Championships 232.39 116.11 118.28 93.04 -10.71 21.37 12.41

トータルスコアは270点台を国内外の試合で3回出したのですが、230点台の国内外でのシーズン最低を世界選手権で出してしまったという痛さもありました。グランプリファイナルとワールドユニバーシティゲームズで結果を出しているのですが、全日本と世界選手権の伸びなさが痛かったです。

技術点は110点台から150点台まであります。グランプリファイナルの155.54は今シーズン4位の高い技術点です。

PCSは国際大会では120点前後でワールドユニバーシティゲームズでは127.33まで出ました。1項目平均8点前後が多いですが、8.5平均あたりまでユニバで出した形です。

ジャンプの基礎点は国際大会ではグランプリファイナルで102.65と100点を超えました。今シーズン5位にあたる基礎点になります。

ジャンプの加点は世界選手権の-10.71は痛すぎますが、グランプリファイナルでは15.23まで出していて今シーズン8位の加点になっていました。

スピンはISU公認ではNHK杯の24.82が最高。ワールドユニバーシティゲームズの25.52もあります。25.52なら今シーズン7位の高評価です。

ステップ系要素は全日本の14.98が最高。国際大会では14.60まででISU公認試合だと13.91が最高になっています。

 

○要素別偏差値

Event Total J Base J GOE Spin Step PCS
みなとアクルス 68.90 66.31 65.40 62.80 63.60 67.14
げんさんサマーカップ 66.77 64.87 70.51 56.51 61.17 61.31
中部選手権 63.93 71.05 57.49 51.18 61.56 55.73
Grand Prix de France 65.09 65.18 59.85 59.71 63.60 61.68
NHK Trophy 65.08 65.70 58.04 65.89 56.65 62.37
Grand Prix Final 69.73 69.41 76.56 65.31 59.23 59.28
全日本選手権 61.57 57.81 53.92 67.42 68.80 61.53
World University Games 69.87 64.03 73.58 68.27 66.96 65.11
国民体育大会 58.41 60.21 43.07 59.13 61.03 59.91
Challenge Cup 61.62 60.47 55.72 61.44 60.25 60.39
World Championships 57.90 63.25 39.19 54.17 56.31 58.92

偏差値で取ると、トータルスコアは60台が標準で70近いところまで出ているのですが、世界選手権では60割れしていました。

ジャンプの基礎点も60台で70近いところまで出せています。加点の方は世界選手権で30台というひどいのがある一方で、グランプリファイナルは70台後半までありました。

スピンは60台が標準ですが世界選手権はこれも50台に落ち込んでいます。

ステップ系要素も60台が標準ながら世界選手権で50台です。

PCSも同様で60台出す力ありながら50台で終える試合もありました。

22-23シーズン 山本草太選手の要素別偏差値レーダーチャート

レーダーチャートで表すと、世界選手権の小ささが目立ちます。

グランプリファイナルは右寄りなのですが、ワールドユニバーシティゲームズあたりは左寄りです。右下のばらつきが大きいですが、それ以外のところもばらつきが大きいです。

すべてがいいとこどりのスコアが出るなら300点近いところまで見えるわけですが、なかなかそうはなってきていないようです。

 

・シーズン最高の基礎点構成

○ワールドユニバーシティゲームズ ショートプログラムの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4T+3T   13.70   2.85 16.55 3.000
2 4S   9.70   3.30 13.00 3.429
3 FCSp4   3.20   0.83 4.03 2.571
4 3A   8.80 x 2.08 10.88 2.714
5 CSSp4   3.00   1.20 4.20 4.000
6 StSq4   3.90   1.48 5.38 3.857
7 CCoSp4   3.50   1.19 4.69 3.286
  TES   45.80   12.93 58.73  

ショートプログラムの最高基礎点はワールドユニバーシティゲームズで45.80がありました。グランプリフランスでも45.80を出しています。

4回転2本サルコウトーループ、セカンド3回転もついて1.1倍はトリプルアクセル、スピンステップオールレベル4で45.80です。これは今シーズン5位の基礎点でした。サルコウトーループで出せる基礎点ですので、もう少し下の順位になって来るかと思えたのですが、意外とこの2種類だけで5番目まで来ています。

ここから基礎点上げるには、1.1倍にコンビネーション入れていくという手もあって、その入れ替えをすると0.57基礎点は上がります。リカバリー効かなくなるのでハイリスクローリターンにも見えます。あとは、4回転フリップの完成を待つ、ということになるのでしょう。

この構成でGOE満点取ると技術点は66.20まで出るので、PCS加味すると116.20満点です。サルコウトーループの構成で110点出すには神業演技の演技が必要そうです。

 

○グランプリファイナル フリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4S   9.70   2.49 12.19 2.556
2 4T+3T   13.70   1.90 15.60 2.000
3 4T   9.50   2.71 12.21 2.778
4 3A+1Eu+3S   12.80   1.37 14.17 1.667
5 FCSp4   3.20   0.78 3.98 2.444
6 StSq3   3.30   0.94 4.24 2.778
7 3Aq q 8.80 x -0.69 8.11 -0.889
8 3F+2A+SEQ   9.46 x 1.21 10.67 2.333
9 3Lz! ! 6.49 x 0.34 6.83 0.556
10 ChSq1   3.00   1.43 4.43 2.778
11 CSSp4   3.00   0.99 3.99 3.333
12 CCoSp4   3.50   0.95 4.45 2.778
  TES   86.45   14.42 100.87  

フリーの最高基礎点は86.45でした。今シーズン6位の基礎点です。高難度4回転無く、サルコウトーループの基本側2種でもしっかり滑るとこれくらいの基礎点までは出ます。2回飛ぶジャンプは4回転トーループトリプルアクセル。セカンド3回転あり、3連サルコウ付いてシークエンスアクセルもあり。コンビネーションもうまく使えています。

ステップがレベル3なのでこれを4に出来ると87.05に基礎点は上がります。またスピンの基礎点合計が9.70ですが、マックスは10.20まで出せますので、あと0.50上昇の余地はあります。

他は、3連続がトップオブトップと比べるとやや弱いので、ここをもう少し強くすることもあり得るでしょうか。それでも伸びて1点くらいかと思いますので、リカバリー余地を残すのと比べてリスクとリターンがどうか? となってきます。

それ以上基礎点を上げていくには4回転フリップの投入ということになって来るかと思われます。

この構成でスピンステップレベル4でGOE満点取ると技術点は124.30まで出ますのでPCS加味して224.30満点となります。

 

○平均GOE3.300以上(国際大会と全日本より)

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
全日本選手権 SP 5 CSSp4   3.00   1.24 4.24 4.111
World University Games SP 5 CSSp4   3.00   1.20 4.20 4.000
World University Games FS 11 CSSp4   3.00   1.20 4.20 4.000
World Championships SP 5 CSSp4   3.00   1.16 4.16 3.889
World University Games SP 6 StSq4   3.90   1.48 5.38 3.857
全日本選手権 SP 6 StSq4   3.90   1.45 5.35 3.778
World University Games FS 10 ChSq1   3.00   1.80 4.80 3.714
World Championships FS 10 ChSq1   3.00   1.79 4.79 3.667
Grand Prix de France SP 5 CSSp4   3.00   1.07 4.07 3.667
NHK Trophy SP 5 CSSp4   3.00   1.07 4.07 3.667
全日本選手権 SP 7 CCoSp4   3.50   1.25 4.75 3.556
World Championships FS 11 CSSp4   3.00   1.07 4.07 3.556
全日本選手権 FS 11 CSSp4   3.00   1.03 4.03 3.556
Grand Prix de France SP 6 StSq4   3.90   1.39 5.29 3.444
全日本選手権 FS 12 CCoSp4   3.50   1.15 4.65 3.444
World University Games SP 2 4S   9.70   3.30 13.00 3.429
Challenge Cup FS 10 ChSq1   3.00   1.70 4.70 3.429
World Championships SP 6 StSq3   3.30   1.13 4.43 3.333
NHK Trophy SP 6 StSq3   3.30   1.08 4.38 3.333
Grand Prix Final FS 11 CSSp4   3.00   0.99 3.99 3.333

高評価要素はスピンが並びます。種類も決まっていてCSSp 足替えのシットスピンが得意です。今シーズン国際大会でこのスピンのGOE+4.000以上は4人のみでした。

ステップやコレオも高い評価を受けています。一方、ジャンプは余り高い評価がなく、ワールドユニバーシティゲームズのショートのサルコウくらいです。

 

○4回転フリップ

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
中部選手権 FS 1 4F F 11.00   -5.50 5.50 -5.000

今シーズン公式戦で4回転フリップを1度試みました。回転は回り切って基礎点満額入っていますが転倒で終わっています。公式戦初回で回転十分ですので、シーズンオフに確度を上げて来期には計算できる要素として入ってくる可能性もあるのかもしれません。

 

サルコウで始まる要素(国際大会と全日本より)

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
Grand Prix de France SP 2 4Sq q 9.70   -0.69 9.01 -0.778
Grand Prix de France FS 1 4S F 9.70   -4.85 4.85 -5.000
NHK Trophy SP 2 4S   9.70   1.94 11.64 2.111
NHK Trophy FS 1 4S   9.70   2.63 12.33 2.556
Grand Prix Final SP 2 4S   9.70   1.25 10.95 1.222
Grand Prix Final FS 1 4S   9.70   2.49 12.19 2.556
全日本選手権 SP 2 2S* * 0.00   0.00 0.00  
全日本選手権 FS 1 2S   1.30   0.06 1.36 0.556
World University Games SP 2 4S   9.70   3.30 13.00 3.429
World University Games FS 1 2S   1.30   0.10 1.40 0.714
Challenge Cup SP 2 4S< 7.76   -2.17 5.59 -2.714
Challenge Cup FS 1 4S   9.70   1.94 11.64 2.143
World Championships SP 2 4S   9.70   -0.69 9.01 -0.667
World Championships FS 1 4S F 9.70   -4.85 4.85 -5.000

4回転サルコウはショートフリーで1回づつ単独で跳ぶ要素です。主要大会で14本飛んで2回転になったのが3回、アンダーローテーションが1回、転倒が2回、それ以外のGOEマイナスが2回あってGOEプラスの成功ジャンプは6回と5割を切っています。グランプリファイナルで2本決めたのは大きかったですが、全日本は2本飛んで合計で1.36点しか入らなかったりと波がありました。

 

トーループで始まる要素(国際大会と全日本より)

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
Grand Prix de France SP 1 4T+3T   13.70   3.12 16.82 3.222
Grand Prix de France FS 2 4T+3T   13.70   2.71 16.41 2.778
Grand Prix de France FS 3 4T   9.50   2.31 11.81 2.333
NHK Trophy SP 1 4T+3T   13.70   2.71 16.41 2.778
NHK Trophy FS 2 4T+3T   13.70   1.36 15.06 1.444
NHK Trophy FS 3 4T   9.50   1.36 10.86 1.444
Grand Prix Final SP 1 4T+3T   13.70   2.71 16.41 2.778
Grand Prix Final FS 2 4T+3T   13.70   1.90 15.60 2.000
Grand Prix Final FS 3 4T   9.50   2.71 12.21 2.778
全日本選手権 SP 1 4T+3T   13.70   2.71 16.41 2.778
全日本選手権 FS 2 4Tq q  F 9.50   -4.75 4.75 -5.000
全日本選手権 FS 3 4T+3T   13.70   -1.76 11.94 -1.889
World University Games SP 1 4T+3T   13.70   2.85 16.55 3.000
World University Games FS 2 4T+3T   13.70   2.09 15.79 2.143
World University Games FS 3 4T   9.50   2.28 11.78 2.286
Challenge Cup SP 1 4T+3T   13.70   3.04 16.74 3.286
Challenge Cup FS 2 4T< F 7.60   -3.80 3.80 -5.000
Challenge Cup FS 3 2T+2T   2.60   0.05 2.65 0.429
World Championships SP 1 4T+2T   10.80   -2.31 8.49 -2.444
World Championships FS 2 4T+2T   10.80   -1.22 9.58 -1.111
World Championships FS 3 4T   9.50   2.04 11.54 2.111

4回転トーループはショートでコンビネーション、フリーでも2回飛ぶジャンプです。

主要大会でショートは7回飛んで世界選手権以外の6回はセカンドで3回転ついてのGOEプラスと成功ジャンプです。主要大会以外でもすべて4-3でショートは成功させて一番悪くても平均GOE+2.600でしたので、非常に高い安定感があったのですが、これを世界選手権で決められなかったのは驚きであり残念でした。

フリーは主要大会で14本飛んで転倒が2、1つ目2回転になったのが1つあり、それ以外のGOEマイナスは2回あって、GOEプラスの成功ジャンプは9回です。ショートほどの成功率ではないですが、成功する方が普通になっています。

 

○3連続ジャンプ

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
みなとアクルス FS 4 3A+1Eu+3S   12.80   2.13 14.93 2.800
げんさんサマーカップ FS 4 3A+1Eu+3S   12.80   -1.33 11.47 -1.000
中部選手権 FS 4 3A+1Eu+3S   12.80   2.13 14.93 2.400
Grand Prix de France FS 4 3A+1Eu+3S   12.80   -0.11 12.69 -0.222
NHK Trophy FS 9 3Lz!+1Eu+3S ! 11.77 X -0.17 11.60 -0.333
Grand Prix Final FS 4 3A+1Eu+3S   12.80   1.37 14.17 1.667
全日本選手権 FS 4 3A+1Eu+3S   12.80   1.49 14.29 1.889
World University Games FS 4 3A+1Eu+3S   12.80   1.60 14.40 2.000
国民体育大会 FS 4 3Aq+1Eu+3S q 12.80   -1.33 11.47 -1.800
Challenge Cup FS 4 3A+1Eu+3S   12.80   1.44 14.24 1.714

3連続ジャンプは4つ目の要素でアクセルから入れるが基本です。世界選手権だけ入っていませんが、他の10試合では入りました。GOEプラスの成功ジャンプは6回なので成功率5割ですが、マイナスの場合も軽いマイナスになっていて転倒などは無いです。安定していると言っていいと思います。

 

今季大躍進を見せた山本草太選手。ただし、最後は悔しい形で終わりました。大躍進だったのか、本来いるべきところへ戻ってきたのか、難しいところですが、シニアに上がって7シーズン、長い苦労が報われてきたというのは言っていいと思います。

まだ終わりではありません。気づけば23歳ですが今季の結果があれば、次のオリンピックまでは目指していけるのだろうと思います。日本は男子も激戦ですが、来期も世界の舞台での活躍を期待したいです。