22-23 イリアマリニン

2004年12月2日生まれ

シニア1シーズン目

シーズン獲得賞金:$81,000

世界ランキング:2位

シーズンランキング:2位

シーズンベストスコア 288.44(3位) 世界選手権

ショートプログラムシーズンベスト 105.90 国別対抗戦

フリーシーズンベスト 194.29 スケートアメリカ

ショートプログラム楽曲:I Put a Spell On You

フリープログラム楽曲:Euphoria

スピンレベル4率 32/45 = 71.1%(国際大会:26/39 = 66.7%)

ステップレベル4率 9/15 = 60.0%(国際大会:8/13 = 61.5%)

スピンオールレベル4 1/7(国際大会:1/6)

スピンステップオールレベル4 0/7(国際大会:0/7)

ジャンプ回転不足率 5/77 = 6.49%(国際大会:5/67 = 7.46%)

ジャンプ回転不足なし 3/7(国際大会:2/6)

スピンステップオールレベル4ジャンプ回転不足なし 0/7(国際大会:0/6)

 

○22-23シーズンの戦績

Grade Event Pl Total SP FS
CS US International 1 257.28 71.84 185.44
Others Japan Open 2 193.42   193.42
GP Skate America 1 280.37 86.08 194.29
GP Grand Prix Espoo 1 278.39 85.57 192.82
GPF Grand Prix Final 3 271.94 80.10 191.84
NC US Championships 1 287.74 110.36 177.38
WC World Championships 3 288.44 100.38 188.06
WT World Team Trophy 2 279.54 105.90 173.64

昨季国内ナショナルながら300点を出して世界を驚かせたマリニン選手。今季から本格的にシニアに上がります。シーズンイン前から4回転アクセルで話題が集まっていました。

 

初戦はUSインターナショナル。ショートは2転倒でボロボロの71.84 これは今回は4回転アクセルは無いな、と思ったフリー。まさかの冒頭、+0.857で4回転アクセルを下ります。史上初の4回転アクセル成功者となりました。

ジャパンオープンで来日。4回転アクセルは転倒せず降りてくれましたがqでGOEマイナス4.600でした。その他のジャンプも転倒無く降りて193.42 今季は日本勢の前に立ちふさがるからね、とさいたまスーパーアリーナで日本の観客を前に挨拶していった形でした。

 

グランプリシリーズはスケートアメリカから。4回転トーループで転倒。ショートはどうもいまいちなのね、という86.08で4位スタート。1位と8.88差。基礎点差で逆転可能な射程圏には付けます。フリーは4回転アクセルを+3.222の高評価で成功。3連続を転倒したものの全体的にいい滑りで194.29を出してトータル280.37 逆転優勝を果たしました。

グランプリ2戦目は最終戦エスポ―。ショートは転倒こそなかったもののミスは嵩み85.57で2位。どうもショートは伸びないマリニン選手。首位とは3.29差ですので十分射程圏。フリーはq3つながらも転倒無く滑り192.82でトータル278.39 逆転優勝でグランプリ2連勝、ファイナルへコマを進めます。

グランプリファイナルもショートはジャンプ全ミスで80.10の5位。どうにもショートが決まらない。1位は宇野選手で19.89差あるとちょっと届かないでしょうか、というフリー。3連続で軽いマイナスがあったくらいであとはすべて決めて技術点は114.88と今季最高まで達します。ただPCS伸びずの191.84でトータル271.94 3位表彰台という結果になりました。

 

年が明けて全米選手権。ここではショートを決めてきました。全米PCSボーナスも入って110.36 圧倒的な首位に立ちます。フリーは気が抜けたのか4回転アクセルの転倒の他、抜け2回転も複数出て177.38 優勝はしたし、ついにショートを決めましたが、2本そろわないね、というのが変わらずの結果ではありました。

 

4大陸はスキップ。世界選手権へ直行します。ショートはミスなく滑り100.38 ISU公認でようやくショートを決め100点スコアラーになりました。2位発進で首位とは4.25差。十分射程圏です。フリーは残り2人で登場。まず195.66がこの時点で首位に立つために必要なので最低ターゲットです。表彰台確定には182.60なので大崩れすると危ないけれど順当にいけばそれは出るだろう、というところ。4回転アクセルはなんとか決めましたが続くフリップ、ルッツはqがついてGOEで大きくマイナス。3連続ではルッツでアンダーローテーションが付くなどジャンプのトータルGOEがマイナスになる出来でスコアは伸ばしきれず188.06 表彰台は確定させたもののこの時点で2位。最終順位は3位。大魚は逸する形になりました。

 

国別対抗戦で来日。ショートで105.90と今シーズン全体のショート最高スコアは出しましたが、フリーはさすがに疲れもあったでしょうか、多少構成も下げたりしつつ転倒も2つあり、精彩を欠いた演技で173.64となり、シーズンを終えました。

 

○要素別スコア

Event Total TES PCS J Base J GOE Spin Step
US International 257.28 145.29 114.99 114.37 -5.73 23.26 13.39
Japan Open 193.42 106.84 86.58 86.87 0.15 11.80 8.02
Skate America 280.37 159.22 123.15 117.39 5.73 23.11 12.99
Grand Prix Espoo 278.39 153.62 124.77 115.71 3.87 20.89 13.15
Grand Prix Final 271.94 155.74 116.20 115.71 5.45 20.58 14.00
US Championships 287.74 158.96 130.78 102.79 16.95 24.69 14.53
World Championships 288.44 166.57 121.87 124.46 4.05 24.04 14.02
World Team Trophy 279.54 154.60 126.94 104.77 10.26 24.91 14.66

トータルスコアは初戦こそ257.28でしたが他は280点前後をコンスタントに出しています。300点には届きませんでした。

技術点は150点台が標準で世界選手権では166.57まで出しています。このスコアは今シーズン1位です。ただ2位とは0.56差なので圧倒的1位というほどの差はありません。

PCSは110点台で始まり120点台に乗せました。ナショナルでは130点ありますが、国際大会は120点台までです。126.94は今シーズン12位にあたります。1項目平均8.5を少し下回るところまでは来ました。

ジャンプの基礎点は世界選手権で124.46まで出しています。これはもう圧倒的です。2位は108.24ですので、国別対抗戦以外では国際大会では常に他選手の最高値を超えていたことになります。

ジャンプの加点は国別で二桁に乗せましたが他は全米以外は一桁です。加点はそれほど稼げていない構図です。なので、ジャンプトータルのスコアは128.51の世界選手権で全体1位ですが、2位で126.13があり、大きな差を作ることは出来ていません。

スピンはシーズン後半は24点台を出してきました。これくらい出すと足を引っ張る要素にはなってこないですが、グランプリシリーズの20点台だと上位とははっきり差が出てきます。

ステップ系要素も14点台までは出していますので、足を引っ張るほどの要素ではないです。

 

○要素別偏差値

Event Total J Base J GOE Spin Step PCS
US International 64.92 76.92 46.37 60.59 61.08 56.67
Skate America 71.43 78.85 62.88 60.08 59.13 62.25
Grand Prix Espoo 70.87 77.77 60.20 52.53 59.91 63.36
Grand Prix Final 69.05 77.77 62.47 51.48 64.04 57.50
US Championships 73.51 69.50 79.04 65.45 66.62 67.47
World Championships 73.70 83.38 60.46 63.24 64.14 61.38
World Team Trophy 71.19 70.77 69.40 66.20 67.25 64.84

偏差値に直すとトータルスコアは70前後です。コンスタントに高いスコアを出しています。

ジャンプの基礎点は偏差値70台後半が標準。世界選手権では異常値水準の83.38を叩きだしました。

ジャンプの加点は偏差値60台までです。全米では爆加点もらって偏差値80近い値になっています。

スピンは60台ですが悪い試合は50台前半にとどまっています。

ステップ系要素は偏差値60前後。いい時は60台後半まで出ます。

PCSは60台前半です。ナショナルだけ後半まで出ました。

とにかくジャンプの基礎点で稼ぐスタイルになっています。

22-23シーズン イリアマリニン選手の要素別偏差値レーダーチャート

レーダーチャートは右上にとにかく偏っていますが、右下は全米以外は伸びていません。

このチャートにバランスが取れる日は来るのでしょうか? 来期はリスクを少し下げた構成にする、というように聞いていますが、左下を少し凹ませて右下を伸ばす構図になっていくのかどうか。

 

・シーズン最高の基礎点構成

○国別対抗戦 ショートプログラムの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4Lz+3T   15.70   4.11 19.81 3.556
2 4T   9.50   3.26 12.76 3.556
3 CCSp4   3.20   1.10 4.30 3.222
4 3A   8.80 X 2.63 11.43 3.333
5 StSq4   3.90   1.28 5.18 3.333
6 FSSp4   3.00   0.94 3.94 3.000
7 CCoSp4   3.50   1.15 4.65 3.333
  TES   47.60   14.47 62.07  

ショートの最高基礎点は47.60 全米選手権、世界選手権、国別対抗戦、3試合で出していました。シーズン後半はスピンステップでレベル4がしっかり取れてきたとも言えます。

4回転のルッツとトーループ。1.1倍にはトリプルアクセルを入れています。

47.60は今シーズン全体の最高基礎点になります。

この構成だとGOE満点のとき技術点は68.90となり、PCS加味して118.90満点となります。この国別対抗戦ではすべての要素で+3以上の評価だったわけですが、すべて+4とすると技術点は64.64まで出ます。そこまで出せるとPCS45.36で110点に届きます。PCSを9点平均にするのも大変ですが、今後のターゲットスコアはそのあたりなのだろうと思われます。

 

○世界選手権 フリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4A   12.50   0.36 12.86 0.444
2 4Fq q 11.00   -4.40 6.60 -4.111
3 4Lzq q 11.50   -3.61 7.89 -3.111
4 4S   9.70   2.77 12.47 2.889
5 CCSp4   3.20   0.91 4.11 2.778
6 StSq4   3.90   0.84 4.74 2.111
7 4Lz<+1Eu+3S 15.40 X -2.10 13.30 -2.222
8 4T+3T   15.07 X 1.90 16.97 1.889
9 3Lz+3A+SEQ   15.29 X 0.80 16.09 1.111
10 FSSp3   2.60   0.37 2.97 1.444
11 ChSq1   3.00   1.43 4.43 3.000
12 CCoSp4   3.50   1.15 4.65 3.222
  TES   106.66   0.42 107.08  

フリーの最高基礎点は106.66まで出ました。当然のように今シーズン最高の基礎点です。2位でも91.66ですので圧倒しています。

4回転はアクセルを含む5種類6本。2回飛ぶジャンプは4回転ルッツ。トリプルアクセルすら余ります。さらには1.1倍にコンビネーションをすべてつぎ込むという強構成です。ルッツのアンダーローテーションがありますが、これを回り切っていれば基礎点は2.53上がります。さらにスピンのレベル3を4に出来れば0.4基礎点が上がり、全体で109.59まで出ます。

ここからさらに基礎点上げる手としては、3連続の3つ目をサルコウからフリップに変えるとか、3Lz+3Aを3A+3Aに変える、という手立てもあって、そこまですれば基礎点110点を超えていく構成です。

この構成はGOE満点だと46.15の加点が得られて技術点は155.74まで出ます。PCS加味すると255.74満点というとてつもない構成になっています。

 

○平均GOE3.400以上

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
World Team Trophy FS 11 ChSq1   3.00   2.43 5.43 4.667
US Championships SP 2 4T   9.50   4.48 13.98 4.556
US Championships SP 4 3A   8.80 x 3.20 12.00 4.111
US Championships SP 5 StSq4   3.90   1.50 5.40 3.889
Grand Prix Espoo FS 11 ChSq1   3.00   1.86 4.86 3.778
US Championships FS 11 ChSq1   3.00   1.93 4.93 3.778
US International SP 6 CCoSp4   3.50   1.33 4.83 3.714
US Championships SP 7 CCoSp4   3.50   1.25 4.75 3.667
World Team Trophy FS 12 CCoSp4   3.50   1.25 4.75 3.667
US International FS 12 CCoSp4   3.50   1.26 4.76 3.571
World Team Trophy SP 1 4Lz+3T   15.70   4.11 19.81 3.556
World Team Trophy FS 2 4T   9.50   3.26 12.76 3.556
World Team Trophy SP 2 4T   9.50   3.26 12.76 3.556
Skate America FS 12 CCoSp4   3.50   1.20 4.70 3.556
US Championships SP 1 4Lz+3T   15.70   4.11 19.81 3.556
US Championships FS 4 4S   9.70   3.33 13.03 3.444
US Championships FS 12 CCoSp4   3.50   1.20 4.70 3.444

評価の1番高い要素は国別対抗戦のコレオがいました。他の試合でもコレオは意外と高い評価を受けています。コレオシークエンスの+4.667というのは今シーズン全体のコレオの中で3位の高評価です。

他はCCoSpもいますが、やはりジャンプが目立ちます。ただ、全米選手権の評価が多いです。それを除くと国別対抗戦の4Lz+3Tが+3.556で最高評価でした。全米と国別が高評価で高い。本来狙っている試合では1つ1つの要素の出来はそれほどでもなかった、というところはあったかもしれません。

 

○4回転アクセル

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
US International FS 1 4A   12.50   1.00 13.50 0.857
Japan Open FS 1 4Aq q 12.50   -5.83 6.67 -4.600
Skate America FS 1 4A   12.50   4.11 16.61 3.222
Grand Prix Espoo FS 1 4Aq q 12.50   -3.75 8.75 -3.111
Grand Prix Final FS 1 4A   12.50   3.04 15.54 2.333
US Championships FS 1 4Aq Fq 12.50   -6.25 6.25 -5.000
World Championships FS 1 4A   12.50   0.36 12.86 0.444
World Team Trophy FS 1 4A< < F 10.00   -5.00 5.00 -5.000

4回転アクセルをUSインターナショナルで史上初、決めました。

それ以降も全試合でフリー冒頭で跳び、8回中転倒は2回だけ。アンダーローテーションも1回のみ。qでGOEマイナスも2回ありますが、4回はGOEプラスの成功ジャンプ。4回転アクセルの成功率5割というトンでもない結果を残しました。

 

○4回転ルッツ

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
US International SP 1 4Lz< F 9.20   -4.60 4.60 -4.857
US International FS 3 4Lz F 11.50   -5.75 5.75 -5.000
US International FS 7 4Lz+1Eu+3S   17.93 x -0.46 17.47 -0.286
Japan Open FS 3 4Lz   11.50   2.30 13.80 2.200
Japan Open FS 7 4Lzq+1Eu+3S q 17.93 X -0.38 17.55 -0.600
Skate America SP 1 4Lzq+3T q 15.70   -0.66 15.04 -0.556
Skate America FS 3 4Lz   11.50   1.81 13.31 1.444
Skate America FS 7 4Lz<+1Eu+3S< F 14.45 x -4.60 9.85 -5.000
US Championships SP 1 4Lz+3T   15.70   4.11 19.81 3.556
US Championships FS 3 4Lz   11.50   3.61 15.11 3.000
World Championships SP 1 4Lz+3T   15.70   3.45 19.15 3.000
World Championships FS 3 4Lzq q 11.50   -3.61 7.89 -3.111
World Championships FS 7 4Lz<+1Eu+3S 15.40 X -2.10 13.30 -2.222
World Team Trophy SP 1 4Lz+3T   15.70   4.11 19.81 3.556
World Team Trophy FS 3 4Lz   11.50   3.61 15.11 3.111
World Team Trophy FS 7 4Lz<+REP < F 7.08 X -4.60 2.48 -5.000

4回転ルッツはショートは冒頭に、フリーでは3番目で単独、7番目では3連続で跳ぶ要素になっています。

ショートでは2試合以外は入れて5回飛んで転倒1、残りの4回はGOEプラスで、そのうち3本はプラス3を超える成功ジャンプでした。

フリーは11本のうち転倒2、コンビネーションで後から転倒1、アンダーローテーション3、それ以外でGOEマイナス2、GOEプラスの成功要素は4回。すべて単独の時でした。さすがに後半に3連続で入れる4回転ルッツというのは厳しかったようです。

奈緒国別対抗戦ショートの4Lz+3Tは+3.556となっており、今シーズンの全4回転ルッツの中での最高評価となっていました。

 

○4回転フリップ

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
Grand Prix Espoo FS 2 4F   11.00   3.30 14.30 3.000
Grand Prix Final FS 2 4F   11.00   3.30 14.30 3.111
US Championships FS 2 4F   11.00   3.61 14.61 3.000
World Championships FS 2 4Fq q 11.00   -4.40 6.60 -4.111

フリップは意外と試行回数の少ない要素でした。シーズン序盤は入れていません。4本飛んで3本成功です。今シーズン4回転フリップをGOEプラスで成功させたのは3人。その中で2位の評価になっています。

 

○4回転サルコウ

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
US International FS 4 4S   9.70   0.97 10.67 1.000
Japan Open FS 4 4Sq q 9.70   -0.65 9.05 -0.600
Skate America FS 4 4S   9.70   2.63 12.33 2.778
Grand Prix Espoo SP 2 4S   9.70   2.49 12.19 2.556
Grand Prix Espoo FS 4 4Sq q 9.70   -0.14 9.56 -0.222
Grand Prix Final SP 2 4Sq q 9.70   -0.83 8.87 -0.889
Grand Prix Final FS 4 4S   9.70   1.80 11.50 1.778
US Championships FS 4 4S   9.70   3.33 13.03 3.444
World Championships FS 4 4S   9.70   2.77 12.47 2.889
World Team Trophy FS 4 4S   9.70   2.91 12.61 3.000

4回転サルコウはフリーで4番目に飛ぶ要素です。ショートで2本目に入れることもあります。すべて単独で跳びました。

10本飛んでGOEマイナスは3回。成功率は7割ですが、GOEマイナスはすべて1以内ですので、崩れることなく入れられるジャンプとも言えます。

 

○4回転トーループ

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
US International SP 2 4Tq+COMBO F 9.50   -4.75 4.75 -5.000
US International FS 2 4T   9.50   2.85 12.35 3.000
Japan Open FS 2 4T   9.50   2.85 12.35 3.000
Skate America SP 2 4T F 9.50   -4.75 4.75 -5.000
Skate America FS 2 4T   9.50   3.12 12.62 3.333
Grand Prix Espoo SP 1 4Tq+3Tq q 13.70   -2.44 11.26 -2.556
Grand Prix Espoo FS 3 4T   9.50   2.44 11.94 2.556
Grand Prix Espoo FS 7 4T+1Eu+3S   15.73 x 2.58 18.31 2.778
Grand Prix Final SP 1 4T+3T   13.70   -2.85 10.85 -3.000
Grand Prix Final FS 3 4T   9.50   2.71 12.21 2.889
Grand Prix Final FS 7 4T+1Eu+3Sq q 15.73 x -0.68 15.05 -0.556
US Championships SP 2 4T   9.50   4.48 13.98 4.556
World Championships SP 2 4T   9.50   2.71 12.21 2.889
World Championships FS 8 4T+3T   15.07 X 1.90 16.97 1.889
World Team Trophy SP 2 4T   9.50   3.26 12.76 3.556
World Team Trophy FS 2 4T   9.50   3.26 12.76 3.556

4回転トーループはショートで入れてフリーでも2本入れるのが標準的です。

ショートは7本飛んで転倒2、それ以外のGOEマイナスが2でプラス評価は3回だけでした。ただ、年が明けてからのシーズン後半はすべて成功ジャンプです。

フリーは9本のうち3連続にしているファイナルだけ軽いマイナスがありますが、他の8回はすべてGOEプラスの成功ジャンプでした。得意とか不得意とかいうよりも、普通に飛べるジャンプということなのだろうと思いますが、ショートでいまいち決まっていなかったのは、ミス出来ないプレッシャーなのでしょうか。

 

4回転アクセルで世を騒がせたマリニン選手。4回転ゴッド、と名乗っていましたが、ゴッド級なのはアクセルくらいで、あとは人間最上位級くらいだったように数字を見ていると感じます。基礎点すごいですが加点はまだ足りないです。さすがにあの構成をノーミスは出来ない。次に打つ手はPCSを伸ばすのか、ノーミス目指すのか。来期はあそこまでのリスクは負わないと言っていたようなので、少し構成下げてミス率下げて加点を伸ばしつつPCSをもう少し積みたい、という戦略になるのだろうと思います。どこでバランスとるか? というのはありますが、やはりチャンピオン候補であるのは間違いないかと思われます。