フィギュアスケート19 チャレンジャーシリーズ前半終了1 女子シングル

19-20シーズンのチャレンジャーシリーズが進んでいます。チャレンジャーシリーズは全10戦あるのですが、フィンランディア杯までの6戦が終わりました。例年、フィンランディア杯までがグランプリシリーズの前哨戦として見られ、残り3~4戦は、グランプリシリーズと被る時期なのでやや格下な試合、という印象になっています。まあ、前半終わったと言っても、すぐ次週、グランプリシリーズのスケートアメリカの裏にあるアイススターには、昨シーズンのヨーロッパ選手権覇者サムドゥロワ選手がエントリーしていたりと、強い選手が全く出ないわけではないのですが、グランプリシリーズの前哨戦感のある試合はフィンランディア杯までで終わりです

 

というタイミングで、グランプリシリーズの前哨戦という役割としてのチャレンジャーシリーズの今季の結果を振り返ってみます。今回も一試合一試合振り返るのではなく、全部まとめて、スコアを並べる形です。

 

Event Pl Name Nation Total SP FS
Nepela Memorial 1 Alexandra TRUSOVA RUS 238.69 74.91 163.78
Finlandia Trophy 1 Alena KOSTORNAIA RUS 234.84 77.25 157.59
Autumn Classic 1 Rika KIHIRA JPN 224.16 78.18 145.98
Lombardia Trophy 1 Anna SHCHERBAKOVA RUS 218.20 67.73 150.47
Autumn Classic 2 Evgenia MEDVEDEVA RUS 217.43 75.14 142.29
Lombardia Trophy 2 Elizaveta TUKTAMYSHEVA RUS 214.38 73.66 140.72
Finlandia Trophy 2 Elizaveta TUKTAMYSHEVA RUS 212.53 72.66 139.87
Nebelhorn Trophy 1 Mariah BELL USA 205.13 68.45 136.68
US International 1 Satoko MIYAHARA JPN 204.30 74.16 130.14
Lombardia Trophy 3 Young YOU KOR 200.89 70.47 130.42
US International 2 Young YOU KOR 199.29 58.04 141.25
Nepela Memorial 2 Kaori SAKAMOTO JPN 194.42 59.97 134.45
Finlandia Trophy 3 Yuhana YOKOI JPN 191.90 65.09 126.81
US International 3 Amber GLENN USA 186.28 66.09 120.19
Nebelhorn Trophy 2 Yelim KIM KOR 186.27 67.06 119.21
Autumn Classic 3 Eunsoo LIM KOR 184.38 56.31 128.07
Lombardia Trophy 4 Yelim KIM KOR 182.60 65.65 116.95
Nepela Memorial 3 Hanul KIM KOR 182.50 62.59 119.91
Finlandia Trophy 4 Jenni SAARINEN FIN 181.20 60.06 121.14
Lombardia Trophy 5 Starr ANDREWS USA 181.18 66.38 114.80
Nebelhorn Trophy 5 Marin HONDA JPN 174.01 58.08 115.93
Lombardia Trophy 8 Wakaba HIGUCHI JPN 164.37 52.33 112.04
Nepela Memorial 6 Mako YAMASHITA JPN 163.54 55.99 107.55

 

180点以上と日本人選手を取り上げています。

180点以上で延べ20人、190点以上述べ13人、200点以上述べ10人です。200点出せれば一流選手、という感じでしょうか。

 

トップスコアは今シーズンからシニアに上がったトゥルソワ選手の238.69 これは、昨シーズンのザギトワ選手の238.43というスコアを上回って、現行ルールでの最高スコアとなっています。これをシニアデビュー戦で出してきました。フリーの163.78がこれまでの最高点の158.50を5点以上上回るハイスコア。やはり四回転がそろうフリーの得点がすごいことになるので、彼女に勝つにはショートプログラムで5点以上のリードが必要になるのかな、という風に見えます。

 

2番手はこれもシニアデビュー戦のコストルナヤ選手。234.84は現行ルールで3番目のスコアです。トゥルソワ選手のハイスコアはある程度予想されていましたが、コストルナヤ選手がここまで出してくるとはちょっと思いませんでした。初戦からフリーでトリプルアクセル2本を組み込んでいて、ここで得点を押し上げています。今シーズンのロシア勢は、トゥルソワ選手が抜けていて、世界選手権は後の2枠を5人ほど、トゥクタミシェワ選手、メドベージェワ選手、ザギトワ選手、シェルバコワ選手にコストルナヤ選手で争うのかな、とみていましたが、その中からトリプルアクセル実装で昨シーズンから基礎点を押し上げたコストルナヤ選手が一歩抜け出して、トゥルソワ選手への挑戦権を得たように見えます。

 

3番手に紀平梨花選手が入りました。まだ足の痛みがあって本調子ではなく四回転挑戦も控えているようですが、ショートプログラム78.18は今シーズンのトップスコアです。昨シーズンは、トリプルアクセル2本を武器にショートの失敗をフリーで逆転する、という流れでしたが、今シーズンは逆に、ショートにトリプルアクセルを持っていることを武器に、まずリードしてフリーもノーミスで滑れば逃げ切れる、というシナリオにならないと苦しくなります。最終的にはショート85点フリー160点くらい出ないとワールドでの優勝はなさそうなのですが、その可能性は十分にあるように見受けられます。

 

210点台にはロシア代表を争うシェルバコワ選手、メドベージェワ選手、トゥクタミシェワ選手が並びました。シニアデビュー念のシェルバコワ選手がその中で一番上のスコア。フリーで早々と150点に乗せています。メドベージェワ選手は今シーズンは早々に217点を出して昨シーズン序盤のような、環境変化などに起因した不調状態とはだいぶ異なった出足のように一見見えるのですが、このリストにはない上海の試合では191.78にとどまっています。スピンやステップでレベル4を取れないケースが多い、というのがちょっとに気になるんですよね。

トゥクタミシェワ選手はチャレンジャーシリーズに2戦して、シェルバコワ選手、コストルナヤ選手との直接対決で連敗。グランプリ一戦目のスケートアメリカにエントリーしてるのに、その前週にフィンランドでチャレンジャーシリーズの試合に出る、という相変わらず多忙な多戦スタイルなのですが、今シーズンはトリプルアクセルをついにフリーで2本並べてきています。

 

日露勢に次ぐスコアを出したのはアメリカのマライアベル選手。昨シーズンも終盤には200点台を並べていましたので、それほど驚くことではないでしょうか。今シーズン、アメリカの世界選手権出場枠は2つに減ってますが、いまのところ彼女のが代表最有力という位置にいるんでしょうか。ブレイディテネル選手は、チャレンジャーシリーズには出場しておらず、スケートアメリカが初戦になります。

 

200点以上を出した選手がいるもう一つの国は韓国で、ユヨン選手が200.89を出してきました。彼女もトリプルアクセルをプログラムに組み込んでいて、今シーズン4回飛んで3回は回転が足りる認定ジャンプとして着氷しました。ただし、GOEはまだマイナス評価です。彼女も今シーズンのシニアデビュー組。チャレンジャーシリーズで200点以上を出した9人のうち4人は今シーズンシニアデビューということで、何やら時代が変わるシーズンになりそうな雰囲気がこんなところにも出ています。

韓国勢は180点台付近に名前が並んでいて、トップの少し下の層に厚みがあるのが見て取れます。昨シーズンの世界選手権でイムウンス選手が10位に入ったことで、今シーズンの枠は2つあります。

 

日本勢では宮原知子選手も順当に200点に乗せて204.30を出しました。国際大会の連続200点記録はこれで13まで続いています。ただ、フリーの130.14というスコアはオリンピックシーズンのケガ明け試合であったNHK杯の126.75以来の低いスコアです(ジャパンオープン除く)。このフリー、時差の関係で同日にあったトゥルソワ選手のフリー163.78の数時間後だったんですね。情報聞いていたかどうかわかりませんが、聞いていたとしたら、なんらかの精神的な影響があってもおかしくなかったでしょうか。このフリーは回転不足が目立っただけではなく、昨シーズンは全試合全要素でレベル4だったスピンで、一つレベル3と取りこぼすという珍しいことも起きました。宮原選手は今シーズン環境が変わったようですが、ここから調整していってどこまで伸ばせるでしょう? 現役最多のグランプリファイナル4年連続出場を5年に延ばせるかどうか。

 

 

坂本花織選手は、まあいつものことといえばいつものことなんでしょうが、チャレンジャーシリーズはあまり出来が良くなく194.42に終わっています。チャレンジャーシリーズの位置づけ、というのも各選手違いますし、まあ最初は悪くても、という選手がいるのもトップクラスならそりゃそうだよね、で終わらせといていいような気はしますが、本人はきっと中野先生に怒られてるんだろうな・・・。トリプルアクセル実装はあるか?

 

昨シーズンの日本勢は3強+1という感じでしたが、今シーズンは3強とその下の差が開いてしまった感じがします。+1だった三原選手がシーズン序盤は休養確定。グランプリ2戦目はエントリーが残ってますがこれもどうなるかわかりません。全日本の5番手6番手で、グランプリ表彰台経験のある樋口選手、山下選手は今シーズン初戦は160点台という低調なスコアに終わっています。白岩選手はチャレンジャーシリーズにエントリーがあったものの欠場。本田真凛選手も伸び切らず170点台に留まっています。そういった関係で、日本女子で、昨シーズンチャレンジャーシリーズに出ていた選手は今シーズンのチャレンジャーシリーズでは全員が得点を落とす、あるいは欠場という形になりました。トゥルソワ選手らの4回転時代突入のあおりを受けて、各選手練習からそちらへ舵を切り時間を割かざるを得ない部分があって、一旦全体のバランスが崩れる、というようなことが起きた結果なんでしょうか。

 

そんな中で今シーズンシニアに上がってきた新顔の横井ゆは菜選手が191.90のパーソナルベストを出して日本勢の4番手に入ってきました。4番手にいると四大陸選手権には出られる可能性が高いので、この位置までまず上がってくることも重要です。また、今シーズン横井選手が得ていたグランプリシリーズの枠は本来1つで、そこに地元枠としてNHK杯に入れてもらえたので2試合になった、という現実があります。190点台のシーズンベストスコアを出したことで、来シーズンはベストスコア上位24位以内でグランプリ1枠、という優先度の高い位置に入れる可能性が高くなり、結果として来シーズンは2枠を得られる可能性が高くなりました。国際試合に弱い印象のある選手で、この直前の中部選手権に失敗していたので心配だったのですが、一つ結果を出した形になりました。

 

昨シーズンの上位選手ではザギトワ選手、トゥルシンバエワ選手、ブレイディテネル選手といったところはチャレンジャーシリーズへの出場がありません。トゥルシンバエワ選手は上海での招待試合に出場して186.09の2位でしたが、グランプリ初戦のスケートアメリカは欠場を表明しましたので状態はあまりよくないのでしょう。ザギトワ選手はジャパンオープンに出場し、これはフリーだけですが154.41、ブレイディテネル選手も同様に124.91のスコアでした。ザギトワ選手は順調。テネル選手は、いつも波がある選手で大事な時しか活躍しない印象なので、ジャパンオープンならまあこんなもんなのかな、という気はします。

 

 

以下、要素別を見ていきます

 

四回転の要素

Event   Name Nation   Elements    BaseValue GOE Scores
Nepela Memorial FS Alexandra TRUSOVA RUS 1 4Lz   11.50 3.22 14.72
Lombardia Trophy FS Anna SHCHERBAKOVA RUS 1 4Lz   11.50 2.53 14.03
Nepela Memorial FS Alexandra TRUSOVA RUS 2 4T+3T   13.70 2.66 16.36
Nepela Memorial FS Alexandra TRUSOVA RUS 3 4T   9.50 3.23 12.73

四回転はショートプログラムに入れられないルールなので、すべてフリーで入ってきた要素です

四回転を組み込んだのは二人。すべてGOEがプラスの成功ジャンプなあたりが恐ろしいです。トゥルソワ選手は1つのプログラムで3回四回転を決めました。ジャパンオープンでは4本入ってましたが、ここではチャレンジャーシリーズだけ拾い上げているので入ってきません。

それにしてもGOEがものすごい。単独の四回転トーループなんか、平均GOEが3.286と3を超えてきています。コンビネーションでも平均GOE2.714 着氷できるとかそんなレベルではなく、普通の選手が3回転をきれいに飛んだ、というのと同じ水準で4回転をきれいに飛んでいます。

 

トリプルアクセル

Event   Name Nation   Elements    BaseValue GOE Scores
Finlandia Trophy FS Alena KOSTORNAIA RUS 1 3A+2T   9.30 2.67 11.97
Finlandia Trophy FS Elizaveta TUKTAMYSHEVA RUS 1 3A+2T   9.30 1.73 11.03
Autumn Classic FS Rika KIHIRA JPN 1 3A+2T   9.30 0.80 10.10
Lombardia Trophy FS Elizaveta TUKTAMYSHEVA RUS 1 3A+2T   9.30 -1.28 8.02
Autumn Classic SP Rika KIHIRA JPN 1 3A   8.00 3.04 11.04
Finlandia Trophy SP Elizaveta TUKTAMYSHEVA RUS 1 3A   8.00 1.60 9.60
Finlandia Trophy FS Elizaveta TUKTAMYSHEVA RUS 2 3A   8.00 1.60 9.60
Lombardia Trophy FS Elizaveta TUKTAMYSHEVA RUS 2 3A   8.00 0.64 8.64
Lombardia Trophy SP Elizaveta TUKTAMYSHEVA RUS 1 3A   8.00 -0.80 7.20
US International FS Young YOU KOR 1 3A   8.00 -0.80 7.20
Lombardia Trophy SP Young YOU KOR 1 3A   8.00 -1.12 6.88
Lombardia Trophy FS Young YOU KOR 1 3A   8.00 -2.56 5.44
Autumn Classic FS Rika KIHIRA JPN 2 3A< < 6.40 0.00 6.40
Finlandia Trophy FS Alena KOSTORNAIA RUS 2 3A< < 6.40 -0.11 6.29
US International SP Young YOU KOR 1 3A< < 6.40 -3.20 3.20

トリプルアクセルがこんなに並ぶ時代になりました。並んでいる名前は四つです。

コンビネーションで飛んでの最高点はコストルナヤ選手。彼女はトリプルアクセルを組み込んできたことで、少し前に書いた、トゥルソワ選手の四回転に勝つには、最低線トリプルアクセル3本+高PCSが必要、というのを満たした選手になってきました。トリプルアクセルというジャンプの、前に向かって踏み切るというほかのジャンプにはないある種の勇ましさが生む美しさ、というのは浅田真央さんの時代から感じられるものでしたが、そのあたりはコストルナヤ選手にはとてもよく似合うような気がしています。四回転よりトリプルアクセルが似合っている。

トリプルアクセルとしてのGOE最高点は昨シーズン、時代を変えていった紀平選手でした。平均GOE+3.714

ここに並んでいる4選手は、トリプルアクセルに挑戦中、ではなくて、すでに試合で複数回着氷~加点、という形で組み込んでいる水準にあります。これだけ並びだすと、周りも、最低線トリプルアクセルは飛ばないと、とい風になっていくんでしょうね

 

 

ショートフリー合わせて、技術点が110点以上

Event Pl Name Nation Total TES PCS
Nepela Memorial 1 Alexandra TRUSOVA RUS 238.69 141.05 97.64
Finlandia Trophy 1 Alena KOSTORNAIA RUS 234.84 129.02 105.82
Lombardia Trophy 1 Anna SHCHERBAKOVA RUS 218.20 123.24 94.96
Autumn Classic 1 Rika KIHIRA JPN 224.16 121.56 102.60
Lombardia Trophy 2 Elizaveta TUKTAMYSHEVA RUS 214.38 118.38 96.00
Finlandia Trophy 2 Elizaveta TUKTAMYSHEVA RUS 212.53 112.03 100.50
Lombardia Trophy 3 Young YOU KOR 200.89 111.49 89.40

ちょっと視点を変えて、一つ一つの要素ではなく、もう少しまとまりで見てみます

技術点合計で110点以上という高いスコアを出したのは6人で7例。これは、四回転とトリプルアクセルのところに名前があった6人と完全に一致します。技術点出すには高難度ジャンプが必須、という構図。

なかでもトゥルソワ選手だけ130点はおろか140点も超えていて圧倒的です。

演技構成点よりの印象なコストルナヤ選手が、技術点でも2番手につけていて、総合力もちゃんと高いよ、今シーズン勝っちゃうかもよ? という雰囲気を出してきました

 

ショートフリー合わせてスピンが23.0以上

Event Pl Name Nation Total Spin
Finlandia Trophy 1 Alena KOSTORNAIA RUS 234.84 25.98
Autumn Classic 4 Karen CHEN USA 173.66 25.14
Nepela Memorial 1 Alexandra TRUSOVA RUS 238.69 25.12
Autumn Classic 2 Evgenia MEDVEDEVA RUS 217.43 24.32
Lombardia Trophy 1 Anna SHCHERBAKOVA RUS 218.20 24.21
Autumn Classic 1 Rika KIHIRA JPN 224.16 23.87
Nebelhorn Trophy 1 Mariah BELL USA 205.13 23.77
US International 1 Satoko MIYAHARA JPN 204.30 23.56
Lombardia Trophy 5 Starr ANDREWS USA 181.18 23.46
US International 2 Young YOU KOR 199.29 23.34
Finlandia Trophy 3 Yuhana YOKOI JPN 191.90 23.28
Autumn Classic 11 Chloe ING SGP 147.85 23.14

スピンはあまり点差がつかないようになっています。トップスコアはコストルナヤ選手。2番目にトータルスコアは170点台ながらカレンチェン選手が入ってきていたりします。昨シーズンは1試合出てショートだけで棄権し、あとはお休みだったのですが、今シーズン復調してくれますでしょうか。

トータルスコアで上位にいる選手の中ではトゥクタミシェワ選手の名前がないでしょうか。

ジャンプではやや見劣りし始めてしまってますが宮原選手はこういうところでは名前が上の方に入ってきます。シニアデビューの横井選手も入ってくるんですね。

驚いたのは、トータルスコア147.85のシンガポールの選手。正直なところ全く知らない選手で、グランプリシリーズへのエントリーもないのですが、こういった全体では上位に及ばないけれど、ある特定の要素ならトップに引けを取らない、という選手もいます。頑張ってほしいな、東南アジア

 

 

ショートフリー合わせてステップとコレオで13.5以上

Event Pl Name Nation Total Step
US International 1 Satoko MIYAHARA JPN 204.30 15.84
Finlandia Trophy 1 Alena KOSTORNAIA RUS 234.84 15.42
Autumn Classic 1 Rika KIHIRA JPN 224.16 15.25
Nebelhorn Trophy 1 Mariah BELL USA 205.13 15.17
Autumn Classic 2 Evgenia MEDVEDEVA RUS 217.43 14.36
Nepela Memorial 1 Alexandra TRUSOVA RUS 238.69 14.13
Lombardia Trophy 2 Elizaveta TUKTAMYSHEVA RUS 214.38 14.12
Nebelhorn Trophy 5 Marin HONDA JPN 174.01 13.82
Autumn Classic 4 Karen CHEN USA 173.66 13.73
Finlandia Trophy 6 Eva Lotta KIIBUS EST 162.77 13.69
Nebelhorn Trophy 3 Nicole SCHOTT GER 177.76 13.65
Finlandia Trophy 4 Jenni SAARINEN FIN 181.20 13.58
Lombardia Trophy 1 Anna SHCHERBAKOVA RUS 218.20 13.58
Nepela Memorial 4 Lara Naki GUTMANN ITA 178.12 13.47
Finlandia Trophy 3 Yuhana YOKOI JPN 191.90 13.44
Lombardia Trophy 3 Young YOU KOR 200.89 13.41
Finlandia Trophy 2 Elizaveta TUKTAMYSHEVA RUS 212.53 13.31
Lombardia Trophy 5 Starr ANDREWS USA 181.18 13.07
US International 4 Ting CUI USA 177.47 13.03

ステップ系のスコアは宮原知子選手がトップでした。さすがです。そしてここでも2番目に入るコストルナヤ選手。シニアデビュー戦でステップ系スコアが全体2番目という恐ろしさ。紀平選手も強いですね。

そして、近年不振ですが、本田真凛選手もこういうところなら上位に顔を連ねます。ジャンプ決まればなあ・・・。トリプルアクセルとは言わないので、ルッツまで決めてもらって200点台までまず乗せてもらえたらいいなあ、と思います。

その下当たりにはヨーロッパの中堅選手が並ぶんですね。ジャンプでは、身体能力ではかなわないけれど、こういった滑る美しさではトップに引けを取らないよ、という選手がロシア以外のヨーロッパには何人もいる、ということです。こういった人たちが生きる場が広がっていくと、フィギュアスケートというスポーツがもっと発展していく気はするのですけれど、どうしたらいいんでしょうね?

 

ショートフリー合わせて演技構成点95点以上

Event Pl Name Nation Total TES PCS
Autumn Classic 2 Evgenia MEDVEDEVA RUS 217.43 109.59 107.84
Finlandia Trophy 1 Alena KOSTORNAIA RUS 234.84 129.02 105.82
US International 1 Satoko MIYAHARA JPN 204.30 101.54 102.76
Autumn Classic 1 Rika KIHIRA JPN 224.16 121.56 102.60
Finlandia Trophy 2 Elizaveta TUKTAMYSHEVA RUS 212.53 112.03 100.50
Nepela Memorial 2 Kaori SAKAMOTO JPN 194.42 97.18 98.24
Nebelhorn Trophy 1 Mariah BELL USA 205.13 107.01 98.12
Nepela Memorial 1 Alexandra TRUSOVA RUS 238.69 141.05 97.64
Lombardia Trophy 2 Elizaveta TUKTAMYSHEVA RUS 214.38 118.38 96.00

演技構成点のトップはメドベージェワ選手。元々点は出ていた選手ですが、オリンピックでザギトワ選手に敗れてから、演技という点ではより評価が上がったように感じられます。

そして、シニアデビューのコストルナヤ選手がここでも2番目に名を連ねるという・・・。これでも、シニアデビューキャップがかかってるはずなんですけどね。シーズン終盤にはどこまで行くんでしょう。

三番手四番手に宮原選手紀平選手が続いています。坂本選手も6番手。日本の三強はPCSもちゃんと高い数字を出してきています。

日露以外ではマライアベル選手が8番手。ステップと合わせてこちら側の評価が高い選手です。

トゥルソワ選手もトップではないですが、悪くない評価でこういったところでも名前は連ねます。

 

 

以上、チャレンジャーシリーズ前半の女子シングルについてでした