各都道府県単位の総合体育大会が開かれてきています。愛知、東京、兵庫、大阪あたりが面白いことが多いわけですが、それと並んで京都も面白いメンバーが出てきます。木下アカデミーお膝元ですからね。というわけで、フリーだけの試合ですが、今回は京都府総体の結果を見てみます。
○女子シングル シニア
Pl | Name | 所属 | TSS | TES | PCS |
1 | 柴 山 歩 | 木下アカデミー | 125.98 | 72.37 | 53.61 |
2 | 河 辺 愛 菜 | 木下アカデミー | 125.23 | 67.29 | 58.94 |
3 | 籠 谷 歩 未 | 同志社大学 | 115.86 | 62.67 | 53.19 |
4 | 本 田 真 凜 | JAL | 106.73 | 50.26 | 57.47 |
5 | 田 中 梓 沙 | 木下アカデミー | 100.46 | 48.78 | 52.68 |
6 | 白 岩 優 奈 | 関西大学 | 100.15 | 45.82 | 55.33 |
7 | 加 藤 日向子 | 同志社大学 | 90.78 | 44.37 | 46.41 |
8 | 井 上 晴 絵 | 立命館大学 | 78.79 | 40.92 | 37.87 |
9 | 藤 由妃乃 | 同志社大学 | 77.39 | 39.85 | 38.54 |
10 | 田 淵 理 子 | 立命館大学 | 47.56 | 20.96 | 31.60 |
優勝したのはジュニア一年目の柴山歩選手でした。確認できている範囲では初めてのシニアルールの試合です。全要素全ジャッジプラス評価で技術点は72.37に達しました。125.98というスコアはジュニアからの推薦出場で全日本に出るメンバーの中では今シーズン2番目のスコアです。トップスコアは吉田陽菜132.82というのを持っています。吉田陽菜選手がシニアルールでショートフリーとノーミスしたら今のジュニアでは島田麻央選手含めてだれも勝てません。ただ、吉田陽菜選手は最近調子を落としているかもしくは問題を抱えているかで今一つ点が出ていません。世界ジュニアの代表争いで面白い位置に入ってきました
河辺愛菜選手が2位。トリプルアクセルはqマーク付きの転倒でした。先週はショートだけの試合でトリプルアクセルを抜いて64.24 2週で合わせて190点ほど。オリンピック代表争いとして見ると物足りないけれど、世界ジュニアへ回る可能性を考えると十分な点だったりもします。
3位に籠谷歩未選手。神戸組の3番手の選手ですね。坂本花織選手曰く ぶちょー。同志社大学では部長なわけではなさそうですけれど。115.86はシーズンベスト。調子が上がっているのでしょうか。全日本の前半グループでこの選手が好結果を出すと、後半の三原舞依選手、坂本花織選手にいい雰囲気でつながっていく、というように感じています。
4位には本田真凜選手。先週の名古屋と違って京都は縁もゆかりもない場所ではなく本来地元ですので特に違和感はありません。106.73はシーズンベスト。冒頭に2A+3Tをなんとか着氷しました。フリップで転倒。それでも今シーズン初めて回転の足りた3回転が3種類3本まで来ました。3回転の数が足りてきたのでショート通過の芽が出てきています。意外と海外では勝負強かった本田真凜選手、国内では弱いというのが全盛期からあった姿なのですが、今年はしぶとく東日本を逆転で通過したりしていますし、どちらの姿が今年の全日本では見られるでしょうか?
5位には田中梓選手。ジュニア1年目で世界ジュニアを目指す一人です。今回は転倒、抜け、回転不足が並び点が伸ばせませんでした。
6位に白岩優奈選手。今シーズンスコアが伸びてこないですね。回転が足りた3回転は冒頭のサルコウだけ。3連続は入らず。非常に心配です。
もう一人、吉田陽菜選手がエントリーしていたのですが出場しませんでした。先週はショートだけの試合で46.87 ジュニアシニアの2カテゴリーにエントリーしていましたが、ジュニアだけ出てシニアは欠場。世界ジュニアの代表権がかかった全日本。あと10日ほどに迫ってきていますが、合わせてきてもらえるでしょうか。
○男子シングル シニア
Pl | Name | 所属 | TSS | TES | PCS |
1 | 森 口 澄 士 | 木下アカデミー | 140.43 | 70.61 | 69.82 |
2 | 福 田 志 門 | 京都アクアリーナSC | 88.28 | 39.96 | 48.32 |
男子のシニアは出場2名でした。西日本選手権を1位通過した森口澄士選手が140.43のシーズンベストをマークしました。全部確認は出来ていませんが、パーソナルベスト相当だと思われます。昨年の全日本では12位で強化指定選手になっています。フリー140点が出せると200点に乗ってトップ10入り、というのも見えてきました。
○女子シングル ジュニア
Pl | Name | 所属 | TSS | TES | PCS |
1 | 櫛 田 育 良 | 木下アカデミー | 110.39 | 59.79 | 51.60 |
2 | 島 田 麻 央 | 木下アカデミー | 103.55 | 55.22 | 49.33 |
3 | 村 上 遥 奈 | 木下アカデミー | 97.98 | 55.11 | 43.87 |
4 | 大 門 桜 子 | 木下アカデミー | 92.32 | 44.38 | 48.94 |
5 | 柚 木 心 春 | 京都宇治FSC | 69.25 | 31.05 | 39.20 |
6 | 賀 陽 夢 音 | 京都アクアリーナSC | 67.66 | 34.53 | 34.13 |
女子のジュニアは櫛田育良選手が勝ちました。0.67ポイント差で全日本の切符が取れなかった、という選手。フリーの構成は最初の二つで三回転-三回転を飛ぶ、というものなのですが、今回は二つ目の3S+3Tで転倒となりました。この二つの三回転三回転を成功させると120点まで出してくる選手なのですが、今回は110点で終わりました。
島田麻央選手が今回は2位です。4回転は久しぶりに回転不足でした。スコア的に痛かったのはおそらくそれよりも後半のトリプルルッツでダウングレードの転倒となったところかと思います。しばらく目標にする試合がない、という立場ですが、次は全中が目標になるでしょうか。そのあと、2月か3月に国際大会への派遣があると思われます。
3位には村上遥奈選手。全日本ノービスAで3位の選手。フリー97.98はパーソナルベスト相当。ただ、ノービスルールの96.55を持っていますので実質的にはそちらの方がよかったでしょうか。
4位は大門桜子選手。全日本ジュニアは9位でした。フリップ、ルッツ、ループと冒頭のジャンプ三つが決まらずスコアが伸びませんでした。
○男子シングル ジュニア
Pl | Name | 所属 | TSS | TES | PCS |
1 | 芳 岡 優 希 | 木下アカデミー | 83.35 | 42.69 | 42.66 |
2 | 磯 和 大 智 | 京都宇治FSC | 82.52 | 37.84 | 44.68 |
3 | 石 原 弘 斗 | 京都宇治FSC | 79.68 | 37.86 | 42.82 |
4 | 磯 和 大 雅 | 京都宇治FSC | 67.69 | 29.67 | 40.02 |
男子のジュニアも木下アカデミー勢が優勝しました。
全日本選手権が迫ってきました。来週も福岡の大会に竹野仁奈選手がエントリーしていたりしていますが、それを除くとほぼ全日本前の試合は終わったと思います。ユニバーシアードは残念ながら中止になってしまいましたし。というわけで、ある意味ではオリンピック本番より大事なナショナル選手権を楽しみに待ちましょう。全日本と同じ週にロシアもあります