ゴールデンスピン チャレンジャーシリーズ終了

毎年グランプリファイナルの真裏で行われてきたチャレンジャーシリーズ最終戦ゴールデンスピン。今年はグランプリファイナルが延期になったので、もしかしたら豪華メンバーがここに回ってきたりするかな? という期待も少しあったのですが、そんなことはなく、普通のチャレンジャーシリーズメンバーでした。

 

○男子シングル(上位10人)

Pl Name Nation Total SP FS
1 Keegan MESSING CAN 255.07 90.26 164.81
2 Andrei MOZALEV RUS 252.15 80.71 171.44
3 Jimmy MA USA 250.97 80.84 170.13
4 Deniss VASILJEVS LAT 250.07 84.46 165.61
5 Aleksandr SELEVKO EST 238.42 80.54 157.88
6 Brendan KERRY AUS 231.36 84.36 147.00
7 Kevin AYMOZ FRA 229.42 70.35 159.07
8 Morisi KVITELASHVILI GEO 226.61 58.53 168.08
9 Georgii RESHTENKO CZE 224.48 72.58 151.90
10 Conrad ORZEL CAN 219.20 78.85 140.35

キーガンメッシング選手が優勝。チャレンジャーシリーズでは3シーズンぶり2度目の優勝です。255.07はシーズンベスト。このスコアで今シーズンのカナダ勢の中でトップのスコアとなりました。カナダのオリンピック枠は2つ。枠を2つにした立役者であること。過去の実績が十分あること。今シーズンもカナダ勢でトップの成績を収めていること。平昌オリンピックに続いて2回目のオリンピック出場にかなり近づいているように見えます。

ロシアのモザレフ選手が2位。252.15はパーソナルベストになります。ロシアの代表枠を争う一人。ロシアは大変です。この252.15は今シーズン7番目のスコアになります。7番目では全然話にならないかと言うとそうでもなくて、260点を超えているのは2人しかおらず、250点台だけで5人いる状態です。大混戦という状態なので全くどうなるかわかりません。

アメリカのジミーマ選手が3位。250.97はパーソナルベストでした。アメリカ勢の中で今年4番目のスコアですのでオリンピックの芽も見えてきたか? と言いたいところですが、3番手のジェイソンブラウン選手で264.20あります。チャンスは出てきたかもしれないですが、まだ苦しいというのも否めない位置です。

ラトビアのバシリエフス選手は4位でした。オリンピック出場は固いという立ち位置の選手。四回転が欲しいのですが今回もダウングレードでした。

フランスのケビンエイモズ選手が7位にいます。2シーズン前のグランプリファイナル銅メダリスト。今シーズンは調子が上がってきません。

2週間前のロステレコム杯で優勝したクビテラシビリ選手が8位。ショートでジャンプ三つをすべて転倒するという大失敗をしましてこんなことになりました。安定しないですね・・。

 

○女子シングル 上位10人

Pl Name Nation Total SP FS
1 Anastasiia GUBANOVA GEO 184.29 65.68 118.61
2 Amber GLENN USA 183.36 64.45 118.91
3 Niina PETROKINA EST 182.57 61.35 121.22
4 Gabriella IZZO USA 167.96 62.91 105.05
5 Marilena KITROMILIS CYP 166.95 58.71 108.24
6 Maia MAZZARA FRA 162.79 50.39 112.40
7 Hanna HARRELL USA 158.89 57.30 101.59
8 Kailani CRAINE AUS 158.65 53.22 105.43
9 Kristina SHKULETA-GROMOVA EST 157.08 51.56 105.52
10 Gerli LIINAMAE EST 152.01 54.03 97.98

ゴールデンスピンと言えばトゥクタミシェワ選手、というイメージがあるのですが、グランプリファイナルにエントリーしている年はさすがに出てきません。

というわけで今回の優勝はジョージア所属になったグバノワ選手でした。チャレンジャーシリーズ初優勝。スコア的にはフィンランディア杯の方が203.91とかなり出ていたのですが、あちらはグランプリ開幕前の豪華メンバーの試合。というわけでメンバーの違いからスコアを落としながらも優勝です。

2位にはアメリカのアンバーグレン選手。ショートのトリプルアクセルは回転不足でした。シーズンベストはスケートアメリカの201.02なのでそことのスコア差はだいぶありますが、チャレンジャーシリーズ初表彰台となりました。オリンピック代表の可能性はある選手。このスコアだと厳しいですが、来月の全米選手権が大勝負です。

3位はエストニアのペトロキナ選手。今シーズンはチャレンジャーシリーズ巡りで3位2位3位とすべて180点台で表彰台に乗りました。前週にはエストニア選手権でエバロッタキーバス選手に勝って優勝したようなのですが、もしかしてオリンピックの代表になるのでしょうか? 

 

 

こんな形でチャレンジャーシリーズも終了しました。

これでシーズン前半は終了です。いわゆるB級大会は通常なら年内にまだいくつか残っているはずなのですが今シーズンはコロナの影響なのでしょう、キャンセルが相次ぎ年内はもうなし。次は1月のヨーロッパ選手権となります。