22-23 坂本花織

2000年4月9日生まれ

シニア6シーズン目

シーズン獲得賞金:$98,000

世界ランキング:1位

シーズンランキング:1位

シーズンベストスコア 228.35(1位) チャレンジカップ

ショートプログラムシーズンベスト 79.24 世界選手権

フリーシーズンベスト 151.50 チャレンジカップ

ショートプログラム楽曲:ジャネットジャクソンメドレー

フリープログラム楽曲:Elastic Heart

スピンレベル4率 53/66 = 80.3%(国際大会 39/51=76.5%)

ステップレベル4率 15/22 = 68.2%(国際大会 11/17=64.7%)

スピンオールレベル4 5/10(国際大会 3/8)

スピンステップオールレベル4 1/10(国際大会0/8)

ジャンプ要素回転不足率 3/114 = 2.63% (国際大会 3/87= 3.45%)

ジャンプ回転不足なし 7/10(国際大会5/8)

スピンステップオールレベル4 ジャンプ回転不足なし 1/10(国際大会0/8)

 

○22-23シーズンの戦績

Grade Event Pl Total SP FS
CS Lombardia Trophy 2 205.33 72.93 132.40
Others Japan Open 1 146.66   146.66
GP Skate America 1 217.61 71.72 145.89
GP NHK Trophy 2 201.87 68.07 133.80
GPF Grand Prix Final 5 192.56 75.86 116.70
NC 全日本選手権 1 233.05 77.79 155.26
CC 日本学生氷上選手権 1 146.62   146.62
Others World University Games 2 217.42 78.40 139.02
NG 国民体育大会 1 238.63 81.50 157.13
IC Challenge Cup 1 228.35 76.85 151.50
WC World Championships 1 224.61 79.24 145.37
WT World Team Trophy 2 218.44 72.69 145.75

坂本選手は相変わらずのハードスケジュール。実はここに載っていないげんさんサマーカップにも8月からエントリーしていましたが学業の都合という名の調整不足で欠場しています。試合に出たのは9月のロンバルディア杯から。フリーで伸びずにまさかの2位。これが坂本選手にとってはあまり影響ないものの、日本の勢力図に大きな影響を与えたりしてましたがそれはまた別のところで。

10月に入ってのジャパンオープンはフリーだけなわけですがしっかり滑っての146.66 これは世界チャンピオンによる国内凱旋試合でもありましたが、やっぱり強いのね世界チャンピオンというところを見せました。

グランプリシリーズは相性のいいスケートアメリカから。ショートでは新鋭レビト選手に肉薄されるも、フリーではしっかり突き放して優勝、グランプリシリーズ2勝目となります。そのままの勢いでNHK杯も勝つかと思いましたが、ここではショートフリーとも伸びずの2位。昨シーズンと比べて不安定さが目立つなあ、という印象が出始めた試合となりました。それでも1位2位でファイナル進出。

久しぶりのグランプリファイナル。ショート首位。フリーも周りがあまり伸びていなかったのでこれは勝ちかな、という流れの中で入っていったのですが、前半のルッツからミスがでて、それでもまだ勝ちペースだったのですが1.1倍のジャンプ3つが全ミス。フリー110点台はシニアデビューシーズンのUSインターナショナル以来という大崩れで総合4位に終わり、表彰台も逃す結果となりました。

不安説もあった全日本。ここでは国際大会と違って怖い怖いジュニアもいます。どうなるかと思われましたがショートからPCS差を生かしてリード。フリーも今シーズン随一の演技で155.26まで出してしっかりと2連覇を果たしました。

シーズン後半は4大陸スキップながらなぜかハードスケジュール。まず学生氷上選手権をこなしてからワールドユニバーシティゲームスへ。ショートで首位に立つとフリーは今季3回目の三原選手との勝負。ここでまさかのループ転倒。元来得意だったループジャンプが今期はNHK杯、グランプリファイナルと1回転になるミスが続いていて、ここでもループ転倒に泣かされ優勝を逃しました。

帰国して1月3試合目の国体では圧勝。238.63という日本記録を出しますがあまりにも国内参考記録です。そして2月はB級大会でチャレンジカップ。点の出やすい試合ですがここでも228.35という今シーズンの国際大会最高スコアを出します。参考記録ですが2試合連続でGOEマイナス無しという流れで世界選手権へ。

ショートは圧倒して首位。フリーは今シーズンよくある三原選手が首位で待つ流れではなく、いい演技をしたイ・ヘイン選手が首位で待っていてミスが複数出ると危険ですよ、という状況での滑走となります。前半いい滑りでしたが後半に入ってフリップでミスが出ますがそのままコンビネーションで3Tをしっかり付けました。このミスを非常に本人は悔やんでいましたが、結果的にはここでちゃんと3Tが付いたことが明暗を分けています。この3Tが何もつかずに行けば負け、つけても転倒していたら負け。しっかり決めたことで2連覇を果たしました。

4月に国別対抗戦がありましたが、疲れもあったでしょうか、ショートもフリーもミスが出て2位止まりでした。

 

○要素別スコア

Event Total TES PCS J Base J GOE Spin Step
Lombardia Trophy 205.33 101.86 104.47 60.78 5.63 23.02 12.43
Japan Open 146.66 73.48 73.18 45.62 6.54 12.05 9.27
Skate America 217.61 109.55 108.06 59.73 11.44 24.05 14.33
NHK Trophy 201.87 98.85 103.02 59.51 1.31 24.06 13.97
Grand Prix Final 192.56 90.62 101.94 47.34 7.03 21.40 14.85
全日本選手権 233.05 120.05 113.00 65.27 14.58 24.59 15.61
日本学生氷上選手権 146.62 71.64 74.98 41.00 8.46 12.48 9.70
World University Games 217.42 112.21 106.21 65.27 7.83 24.00 15.11
国民体育大会 238.63 123.27 115.36 65.27 16.36 25.93 15.71
Challenge Cup 228.35 117.55 110.80 65.27 14.20 24.97 13.11
World Championships 224.61 114.27 110.34 59.99 14.10 24.62 15.56
World Team Trophy 218.44 110.66 109.78 62.92 8.35 23.94 15.45

今シーズンは12試合に出場。ジャパンオープン、学生選手権はフリーのみ。ワールドチームトロフィーは個人の総合スコアを争う試合ではありませんが、合計をここで記しています。

グランプリファイナルでは19年のフランス杯以来の4年ぶりに国際大会200点割れとシーズンワーストになっています。

技術点はNHK杯、ファイナルの2試合は100点割れ。11月後半から12月前半が一番調子悪かったでしょうか。国際大会ではチャレンジカップの117.55が最高、ISU公認では世界選手権の114.27が最高です。チャレンジカップならシーズン全体で2位ですが、世界選手権だと6番目となります。

PCSは国内参考記録の115.36というすごいのがありますが、国際大会でも110点までもってきています。当然のようにシーズン全体のトップスコアになります。

ジャンプの基礎点はノーミスだと65.27 国際大会ではこれがワールドユニバーシティゲームスとチャレンジカップというISU非公認の試合でしか出ませんでした。ジャンプの基礎点は全体で20位以下、割と平凡な水準になっています。

ジャンプの加点は10点以上が多く、世界選手権でも14.10まで出しました。このスコアで全体1位です。チャレンジカップのスコアなら基礎点、加点のトータルで見てジャンプのスコアが全体4位にまでなります。

スピンは24点台が多いです。国体はちょっと例外。25点台26点台も多いスピンは世界のトップの中では普通レベルです。

ステップは15点台が多く、世界選手権で15.56まで出しました。これは全体2位、ISU公認試合では1位の高い評価でした。

 

○要素別偏差値

Event Total J Base J GOE Spin Step PCS
Lombardia Trophy 66.60 60.35 67.72 59.98 57.63 68.96
Skate America 70.66 59.33 79.61 63.42 66.18 71.57
NHK Trophy 65.46 59.11 58.87 63.45 64.56 67.90
Grand Prix Final 62.38 47.24 70.58 54.58 68.53 67.12
全日本選手権 75.76 64.73 86.04 65.22 71.95 75.16
World University Games 70.60 64.73 72.22 63.25 69.70 70.22
国民体育大会 77.61 64.73 89.69 69.70 72.40 76.87
Challenge Cup 74.21 64.73 85.26 66.49 60.69 73.56
World Championships 72.97 59.58 85.06 65.32 71.72 73.22
World Team Trophy 70.93 62.44 73.28 63.05 71.23 72.82

偏差値はフリーのみの試合は外して載せています。国民体育大会はとんでもない数字になっていますが、これはまあ国内参考記録かと思います。

トータルスコアは全日本以降は偏差値7 0以上をキープしました。ジャンプの基礎点は一番いい時で64.73と60台前半にとどまります。世界選手権のようにミスが出ると偏差値50台になりますし、グランプリファイナルでは平均以下となりました。

ジャンプの加点は偏差値80台半ばをコンスタントに出すという異常値みたいなレベルです。スピンは60台半ば。本人比ではあまり得意ではない要素になります。

ステップ系要素は70前後の評価が多いです。

PCSは70台前半にシーズン中盤以降はなりました。

 

22-23シーズン 坂本花織選手の要素別偏差値レーダーチャート

レーダーチャートで偏差値を見ると右下に突き出た形です。ジャンプの加点が生命線。優勝したのはスケートアメリカ、全日本、世界選手権の3試合。この3試合でジャンプの加点が大きかったという形で、試合結果とジャンプの加点がそのまま相関しています。

 

・シーズン最高の基礎点構成

○世界選手権ショートプログラムの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 2A   3.30   1.37 4.67 4.111
2 3Lz   5.90   1.94 7.84 3.222
3 FCSp4   3.20   0.91 4.11 2.778
4 CCoSp4   3.50   1.05 4.55 3.000
5 3F+3T   10.45 X 1.89 12.34 3.556
6 StSq4   3.90   1.62 5.52 4.111
7 LSp4   2.70   1.08 3.78 3.889
  TES   32.95   9.86 42.81  

ショートプログラムの最高基礎点は32.95 これは昨年と同じです。ダブルアクセル構成で1.1倍にコンビネーションを入れてフリップからだとこうなります。今季はトリプルアクセルをショートからしっかり基礎点満額取りましたという選手が少ないのでこの基礎点で全体4位になります。

この構成の技術点満点は46.85という計算になります。PCS加味すると86.85満点の構成です。

 

全日本選手権フリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 2A   3.30   1.65 4.95 4.889
2 3Lz! ! 5.90   1.01 6.91 1.778
3 3S   4.30   1.41 5.71 3.333
4 CCoSp4   3.50   0.90 4.40 2.667
5 3F+2T   6.60   1.44 8.04 2.667
6 StSq4   3.90   1.45 5.35 3.778
7 3F+3T   10.45 X 1.82 12.27 3.444
8 FSSp4   3.00   0.81 3.81 2.556
9 2A+3T+2T   9.68 X 1.50 11.18 3.556
10 ChSq1   3.00   1.86 4.86 3.778
11 3Lo   5.39 X 1.61 7.00 3.222
12 FCCoSp4   3.50   1.00 4.50 2.889
  TES   62.52   16.46 78.98  

フリーの最高基礎点は62.52でこれも昨シーズンと変わりません。今シーズンは結局これが出たのは国内だけで、ここでは全日本選手権を持ってきました。国際大会では62.02が最高でジャパンオープンとワールドユニバーシティゲームスで出していて、その下で61.22をチャレンジカップで出しました、ISU公認ではワールドチームトロフィーの59.67が最高で、個人戦ではスケートアメリカの59.57が最高です。ISU公認でしっかりと基礎点60点超えた試合は無かったという結果になりました。

これより基礎点上げるには、コンビネーションをすべて1.1倍に入れるとか、ルッツを1.1倍に入れるとかありますが、その辺細かく積み上げるよりは出来栄え勝負の方が点が出しやすいのだろうと思われます。

この構成の時の技術点満点は88.57になり、PCS加味すると168.57満点となります。この構成でいい時は150点台出せるわけですから恐ろしい。

ショートとフリー合わせて255.42満点の構成です。現実的に、240点くらいまでならまったくありえなくはないのかなあ、とは思います。

 

○平均GOE4.000以上(国際大会+全日本選手権)

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
全日本選手権 FS 1 2A   3.30   1.65 4.95 4.889
World Team Trophy SP 1 2A   3.30   1.51 4.81 4.444
World Championships FS 1 2A   3.30   1.46 4.76 4.444
Challenge Cup FS 1 2A   3.30   1.52 4.82 4.429
World Team Trophy FS 1 2A   3.30   1.46 4.76 4.333
Skate America FS 1 2A   3.30   1.41 4.71 4.333
NHK Trophy FS 1 2A   3.30   1.41 4.71 4.333
Challenge Cup SP 1 2A   3.30   1.45 4.75 4.286
全日本選手権 SP 1 2A   3.30   1.41 4.71 4.222
World University Games SP 6 StSq4   3.90   1.56 5.46 4.143
Lombardia Trophy SP 1 2A   3.30   1.32 4.62 4.143
Challenge Cup SP 6 StSq3   3.30   1.32 4.62 4.143
World Championships SP 6 StSq4   3.90   1.62 5.52 4.111
World Team Trophy SP 6 StSq4   3.90   1.62 5.52 4.111
World Championships SP 1 2A   3.30   1.37 4.67 4.111
NHK Trophy SP 1 2A   3.30   1.32 4.62 4.111
Japan Open FS 1 2A   3.30   1.32 4.62 4.000
World University Games SP 1 2A   3.30   1.32 4.62 4.000
World University Games FS 1 2A   3.30   1.32 4.62 4.000
World University Games SP 7 LSp4   2.70   1.08 3.78 4.000

平均GOE4.000で切ってこれだけ並ぶ選手は他にいません。

上の方にはダブルアクセルが並びます。全日本のフリー冒頭のダブルアクセルは満点扱いとなりました。国際大会でダブルアクセルで平均GOE+4.000以上を今シーズン出したのは坂本花織選手以外にいません。

ダブルアクセルの他ではステップの評価が高いです。世界選手権で平均GOE+4.111 ワールドユニバーシティゲームスで+4.143ですが、これらは今シーズン国際大会で全体2位にあたるステップの評価です。

 

○3回転-3回転の要素

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
Lombardia Trophy SP 5 3F+3T   10.45 x -0.53 9.92 -0.857
Japan Open FS 7 3F+3T   10.45 X 1.59 12.04 3.000
Skate America FS 7 3F+3T   10.45 x 1.44 11.89 2.556
NHK Trophy SP 5 3Fq+3T< 9.53 X -2.35 7.18 -4.222
NHK Trophy FS 7 3Fq+3Tq q 10.45 X -2.35 8.10 -4.222
Grand Prix Final SP 5 3F+3T   10.45 x 1.89 12.34 3.556
全日本選手権 SP 5 3F+3T   10.45 X 1.97 12.42 3.778
全日本選手権 FS 7 3F+3T   10.45 X 1.82 12.27 3.444
日本学生氷上選手権 FS 7 3F+3T   10.45 X 1.77 12.22 3.200
World University Games SP 5 3F+3T   10.45 x 2.01 12.46 3.857
World University Games FS 7 3F+3T   10.45 x 1.70 12.15 3.286
国民体育大会 SP 5 3F+3T   10.45 X 2.47 12.92 4.600
国民体育大会 FS 7 3F+3T   10.45 X 2.47 12.92 4.600
Challenge Cup SP 5 3F!+3T ! 10.45 x 0.74 11.19 1.429
Challenge Cup FS 7 3F+3T   10.45 x 1.91 12.36 3.571
World Championships SP 5 3F+3T   10.45 X 1.89 12.34 3.556
World Team Trophy SP 5 3Fq+3Tq q F 10.45 X -2.65 7.80 -5.000
World Team Trophy FS 7 3F+3T   10.45 X 1.97 12.42 3.778

3回転-3回転はショートもフリーも1.1倍に入れてきています。ルッツから入れる選手が多いですが、坂本選手はフリップからです。

転倒は国別のショートのみですが、スケートアメリカのショートやグランプリファイナルのフリー、世界選手権のフリーでは3-3になりませんでした。ファイナルと世界選手権なので大事な試合のフリーでしっかり入らなかったということになります。

NHK杯も評価低かったですが、その他の試合では平均GOE+3を超える評価を3-3で取っています。これはなかなか出せるものでもないです。

 

○3連続ジャンプ

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
Lombardia Trophy FS 9 2A+3T+2T   9.68 x 1.26 10.94 2.857
Japan Open FS 9 2A+3T+2T   9.68 X 1.26 10.94 3.200
NHK Trophy FS 9 2A+3T+2T   9.68 X 1.20 10.88 2.889
Grand Prix Final FS 9 2A+2T+2T* * 5.06 x 0.38 5.44 1.111
全日本選手権 FS 9 2A+3T+2T   9.68 X 1.50 11.18 3.556
World University Games FS 9 2A+3T+2T   9.68 x 1.09 10.77 2.429
国民体育大会 FS 9 2A+3Tq+2T q 9.68 X 0.28 9.96 0.600
Challenge Cup FS 9 2A+3T+2T   9.68 x 1.34 11.02 3.000
World Championships FS 9 2A+3T+2T   9.68 X 1.26 10.94 3.111

3連続ジャンプは1.1倍に2A+3T+2Tで入れてきます。スケートアメリカ、国別対抗戦など3連続入らない試合もありました。

しっかり入った試合では平均GOEが+3.000を超えてきています。3連続ジャンプで平均GOE+3.000以上を国際試合で出したのは、今シーズンは坂本花織選手のみでした。

 

今シーズンは苦しみながらも全日本、そして世界選手権を連覇しました。1つ1つの要素で取れる加点が大きいので、ミスなく滑るとやはり強い。一方で、昨シーズンと比べるとミスが出る試合が多かったのも確かでした。

高難度ジャンプに挑戦しないのか? という声も結構あるように聞こえます。昨シーズン終わりには高難度ジャンプが欲しいと中野先生も言っていたような記憶があります。高難度ジャンプを組み込もうとしないのはチャレンジ精神がないのか? 案外そうとも言えないとも思っています。トリプルアクセルに挑戦します、と言う方がたぶん気分的にはやりやすくて、それよりも、今ある構成でさらに完成度を上げて点を出すことを目指す方が精神的には難しいように感じます。今の構成の満点は253.27 これを目指して少しづつ完成度を上げていく。加点を増せるようにしていく。PCSを上げていく。大変難しいことをしようとしているように見えます。

まあ、あのダブルアクセルを飛ぶ坂本選手なので、トリプルアクセルを飛ぶ姿を見てみたいのも確かではありますけれど。

来シーズン、他競技ではロシア勢復帰も画策されているようですが、フィギュアスケートは他とは違う事情もあります。まだ戻ってこないんじゃないかな。ただ、それでも、楽なシーズンにはならないでしょう。世界選手権と全日本選手権、どちらの3連覇のハードルが高いか微妙なところですが、世界選手権の方が偉業度は高いです。今世紀はまだ女子ではだれも成し遂げていない世界選手権3連覇。1966-1968年のペギーフレミングさん以来56年ぶりの3連覇なるか、というシーズンへ進んでいくことになります。