22-23 村上遥奈

2008年7月30日生まれ

ジュニア1シーズン目

シーズン獲得賞金:$0(シングル)

世界ランキング:-位

シーズンランキング:-位

シーズンベストスコア 183.71(40位) トリグラフトロフィー

ショートプログラムシーズンベスト 63.16 トリグラフトロフィー

フリーシーズンベスト 120.55 トリグラフトロフィー

ショートプログラム楽曲:Just Wave Hello

フリープログラム楽曲:Australia

スピンレベル4率 30/45 = 66.7%(国際大会:3/6 = 50.0%)

ステップレベル4率 2/8 = 25.0%(国際大会:0/1 = 0.00%)

スピンオールレベル4 2/7(国際大会:0/1)

スピンステップオールレベル4  1/7(国際大会:0/1)

ジャンプ要素回転不足率 6/77=7.79%(国際大会:0/10=0.00%)

ジャンプ回転不足なし 4/7(国際大会:1/1)

スピンステップオールレベル4 ジャンプ回転不足なし 0/7(国際大会0/1)

 

○22-23シーズンの戦績

Grade Event Pl Total SP FS
DL 木下トロフィー 6 153.29 51.86 101.43
RT 近畿選手権 3 150.73 46.22 104.51
RT 西日本選手権 3 167.27 55.39 111.88
DL 京都府中学校体育大会 3 111.18   111.18
NJ 全日本ジュニア 8 163.65 57.52 106.13
NC 全日本選手権 17 163.76 59.23 104.53
IJ 全国中学スケート大会 6 163.23 57.11 106.12
IC Triglav Trophy 2 183.71 63.16 120.55

村上遥奈選手は今季からジュニアにあがりました。昨シーズンは全日本ノービスAで3位。全日本ジュニアは25位でフリーに進めなかった選手です。さあジュニアに上がって・・・、あれ?ペア? ということで森口選手とのペアが今シーズンは活躍の中心でしたが、ここではシングル選手としての村上遥奈選手を振り返ります。

 

初戦は木下トロフィー。ショートフリー2本滑った試合は記録に残る限りではこれがまだ2試合目です。153.29は自己最高スコアでジュニア新シーズンを滑り出しました。

そこから近畿選手権まで試合がなかった・・・、わけではなくてジュニアグランプリシリーズ2戦をペアとしてこなしています。近畿選手権ショートではループを転倒して46.22の9位と出遅れ。フリー大崩れするとブロック落ちがありますよ、というシチュエーションでしたが104.51とフリーの自己最高を更新して総合3位表彰台。しっかり西日本へ進みます。

西日本はショートフリーと大きなミスなくそれぞれ自己最高を更新、初の160点台に乗せて167.27の3位表彰台。これならもしかして全日本まであるか? ペアとシングルダブル全日本あるか? と期待が高まります。

翌週、東日本でペアの試合をこなしてそちらでも全日本ジュニアを確定。まず全日本ジュニアで3日間でシングルとペア4本滑るスケジュールが見えてきます

 

次週に4本滑るのが見えているスケジュールの中で京都中学校大会を滑り111.18これで全中を確保して全日本ジュニアへ。

4本滑るにはシングルでフリーに進むのが前提。昨季の全日本は25位ショート落ちでした。初日にペアショートを滑り、2日目にペアフリーを滑り優勝を確定。ショートは29番滑走なので4時間くらいペアから時間はもらえたでしょうか。この疲れた状態で全要素プラス評価という素晴らしい滑りで57.52 自己最高更新して8位に付けます。全日本進出枠は8 9位との差は0.15 12位まででも2.71差の僅差。これを守り切る必要がある、という難しいフリー。103.96以上で全日本が確定するという中、なぜかダブルアクセルでアンダーローテーション2つでていましたが、他のジャンプではなくダブルアクセルなことで基礎点の削られ方も小さく済み、フリーは106.13で全日本確定、トータル163.65の8位となりました。

 

その次は全日本、ではなくて、ジュニアグランプリファイナルにペアで出場してきます。3位と1.48差の4位を惜しいと見るか素晴らしいと見るか微妙なところですが、フリーだけなら3位でスモールメダルを確保して帰ってきます。

 

さて、全日本。ペアもシングルもシニア構成に組み替えて4日間で4本滑るスケジュール。まず調整段階から大変だったと思われます。

初日に女子シングル。ジュニアの8位で全日本進出というのは格付けで言えば最低ランクなわけですが、全要素プラス評価のスピンステップオールレベル4で59.23の自己最高スコアを出して15位で折り返します。翌日ペアのショートを滑り、その次の日にシングルのフリー。さすがにペアとシングルのダブル世界ジュニアは遠そうですので自分の滑りをしてどこまで点を出せるかというシチュエーションです。疲れもあるでしょうか前半のジャンプではアンダーローテーション4つに転倒1つ。しかしそこから立て直し以降はすべてプラス評価でスピンステップはオールレベル4 104.53を出してトータル163.76は17位という形になりました。

翌日4日間で4本目。ペアのフリーを滑り全日本選手権のタイトルを手に入れました。

 

1月には全中があります。昨年8位だったこの試合、今期はまずまずの滑りで6位に入りました。

そしてペアで世界ジュニアへ。ここでは表彰台へあと一歩の4位でした。結果的にこれがペアとしての最後の試合になります。

4月、シングルとして初の国際大会派遣となりました。トリグラフトロフィー。ショートは全要素プラス評価で初の60点台に乗せて63.16 フリーはルッツのqがあったくらいでほぼノーミス。120.55と初の120点台に乗せ、国内でも170点に届いていなかった選手がトータル183.71まで出して2位。島田選手には届きませんでしたがいい形でシーズンを終えました。

 

○要素別スコア

Event Total TES PCS J Base J GOE Spin Step
木下トロフィー 153.29 88.63 64.66 65.06 -0.55 17.96 6.16
近畿選手権 150.73 85.05 66.68 58.86 -1.27 20.16 7.30
西日本選手権 167.27 96.81 70.46 65.06 3.86 20.40 7.49
京都府中学校体育大会 111.18 61.33 49.85 46.27 2.29 8.94 3.83
全日本ジュニア 163.65 92.32 71.33 63.67 1.52 19.37 7.76
全日本選手権 163.76 91.17 73.59 60.80 -2.99 21.16 12.20
全国中学スケート大会 163.23 90.10 73.13 63.88 -0.93 20.20 6.95
Triglav Trophy 183.71 100.14 83.57 65.06 5.65 21.30 8.13

トータルスコアは150点台で始まり、160点台に自力が上がり、最後は180点台が出たという上り調子出来ていました。

技術点は80点台から90点台へ上がり、最後は100点超えています。

PCSは60点台で始まり70点台へ上がって80点台へ。最初は1項目平均5点前後で始まって6点前後にまで上がって国際大会では7点程度にまで上がったという形です

ジャンプの基礎点は60点台半ばまで出ます。加点の方はいい時はプラス悪い時はマイナスという程度でしたが国際大会で5.65まで出ました

スピンは20点台が標準でいい時に21点台。ステップ系要素はジュニアで1つ足りませんが7点台が標準で国際大会で8点台もらったというところまでです、。

 

○要素別偏差値

Event Total J Base J GOE Spin Step PCS
木下トロフィー 49.41 64.53 55.06 43.09 42.73 40.01
近畿選手権 48.56 58.48 53.59 50.44 50.88 41.48
西日本選手権 54.03 64.53 64.09 51.24 52.91 44.23
全日本ジュニア 52.83 63.17 59.30 47.80 54.44 44.86
全日本選手権 52.87 60.37 50.07 53.77 56.60 46.51
全国中学スケート大会 52.69 63.38 54.28 50.57 47.01 46.17
Triglav Trophy 59.46 64.53 67.76 54.24 56.10 53.76

偏差値として見ると平均割れから始まって50台前半くらいに上がって、国際大会で一気に60近いところまで上がった形でした

ジャンプの基礎点はコンスタントに60台前半ですのでしっかり取れている方の要素になります。加点についても平均割れはなく50台は常にあっていい試合は60台が出ます。

スピンは50前後でまだあまり上手とは言えない評価になっているようです。

ステップ系要素はジュニア補正も強いので何とも言い難い部分はありますが、50前後が多く、それほど得意な要素にはなっていないようです

PCSは国内の評価では平均にまだまだ届かないという扱いでしたが、国際大会で平均超えるところまで出ました。

今のところジャンプで点を取っている、というジュニアによくあるスタイルになっています。

 

22-23シーズン 村上遥奈選手の要素別偏差値レーダーチャート

レーダーチャートは右寄りです。ステップはいい時に伸びるので多少ふくらみがありますがPCSはだいぶ凹んでいます。ジャンプの加点が凹むときもありますが、それでも基本的には右寄りが強い形になっています。スピンステップPCSと年齢を経るごとに伸びていくのではないかと思われます。

 

・シーズン最高の基礎点構成

全日本選手権 ショートプログラムの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 3Lz+3T   10.10   0.67 10.77 1.111
2 2A   3.30   0.47 3.77 1.333
3 FCSp4   3.20   0.37 3.57 1.111
4 CCoSp4   3.50   0.40 3.90 1.111
5 3Lo   5.39 X 0.42 5.81 0.778
6 StSq4   3.90   0.45 4.35 1.111
7 LSp4   2.70   0.27 2.97 1.000
  TES   32.09   3.05 35.14  

ショートプログラムの最高基礎点は全日本選手権でした。シニアの試合ですがシニア構成にしたということでもなく、ジュニア構成と同じで臨んでノーミスのスピンステップオールレベル4で32.09を出しています。ループをフリップに変えれば基礎点上げられるわけですが、フリップの!率は5割を超えているので、おそらく苦手意識があると思われ、ジュニア構成のままにしたのではないかと考えられます。トリグラフトロフィーでは同じ構成でスピンステップのレベル3があって基礎点31.19でした。

この構成だとGOE満点の時技術点は45.79となりPCS加味して85.79満点となります。

 

○西日本選手権 フリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 3Lz+3T   10.10   0.83 10.93 1.429
2 3F   5.30   0.64 5.94 1.143
3 2A   3.30   0.26 3.56 0.857
4 3Lz   5.90   0.47 6.37 1.000
5 LSp4   2.70   0.32 3.02 1.286
6 3S+3T   9.35 X 1.03 10.38 2.429
7 FSSp4   3.00   0.30 3.30 1.000
8 3Lo   5.39 X 0.49 5.88 1.000
9 2A+2T+2Lo   6.93 X 0.13 7.06 0.429
10 ChSq1   3.00   0.60 3.60 1.143
11 CCoSp4   3.50   0.28 3.78 0.857
  TES   58.47   5.35 63.82  

フリーの最高基礎点は西日本選手権での58.47がありました。2回飛ぶジャンプはルッツとトーループ。スピンオールレベル4で58.47です。ステップレベル4取ればシニア構成で62.37に出来ます。全日本ではその構成でしたが回転不足があり58.11になっていました。トリグラフトロフィーも同じ構成でスピンレベル3があり57.77です。

シニア構成で62.37まであれば、ダブルアクセル組の中では標準的くらいな構成にまでなっているので、あとは出来栄え勝負で戦えます。スピンが9.20なので1番高い構成と比べて1.00落ちます。この辺と1.1倍にルッツやフリップを持ってこられるように強められると63点台くらいまでは出せる構成ではあります。

この構成にステップまで入れた時にGOE満点で技術点は87.87になり、PCS加味して167.87満点の構成となります。

 

○平均GOE2.000以上

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
Triglav Trophy FS 6 3S+3T   9.35 x 1.29 10.64 3.200
Triglav Trophy FS 5 LSp3   2.40   0.72 3.12 3.200
Triglav Trophy SP 7 LSp3   2.40   0.72 3.12 2.800
西日本選手権 FS 6 3S+3T   9.35 X 1.03 10.38 2.429
Triglav Trophy FS 11 CCoSp4   3.50   0.82 4.32 2.400
Triglav Trophy FS 10 ChSq1   3.00   1.17 4.17 2.400
Triglav Trophy FS 3 2A   3.30   0.77 4.07 2.400
全国中学スケート大会 FS 6 3S+3T   9.35 X 0.86 10.21 2.200
Triglav Trophy SP 2 2A   3.30   0.66 3.96 2.200
全国中学スケート大会 FS 5 LSp4   2.70   0.54 3.24 2.200
全日本ジュニア FS 6 3S+3T   9.35 X 0.86 10.21 2.000
Triglav Trophy FS 2 3F   5.30   1.06 6.36 2.000
全国中学スケート大会 FS 3 2A   3.30   0.66 3.96 2.000
Triglav Trophy SP 6 StSq3   3.30   0.66 3.96 2.000
全国中学スケート大会 SP 4 CCoSp3   3.00   0.60 3.60 2.000
全国中学スケート大会 FS 7 FSSp4   3.00   0.60 3.60 2.000
全日本選手権 FS 12 LSp4   2.70   0.54 3.24 2.000
全国中学スケート大会 SP 7 LSp4   2.70   0.54 3.24 2.000
全国中学スケート大会 SP 6 StSq2   2.60   0.52 3.12 2.000

今季国内の大会ではまだGOE+3.000以上という要素はありませんでしたが、国際大会で高い評価を受けてきました。

最高評価がレイバックスピンもありますが、3S+3Tという1.1倍コンビネーションで取れているところが面白いです。3S+3Tは国内の試合でもここに載って来る高評価が多く得意なジャンプのようです。ペアで3S+3T+2Aを入れているのは村上選手のこの3S+3Tの評価の高さからきているのでしょうおそらく。

ここにあるのはトリグラフトロフィーと全中が多いです。これはシーズン後半に1つ1つの要素の質が上がった、という意味だとすると、先行き楽しみだなあ、と受け取ることができます。

 

○セカンド3回転を含む要素

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
木下トロフィー SP 1 3Lzq+3T q 10.10   -0.94 9.16 -1.571
木下トロフィー FS 1 3Lz+3T   10.10   0.59 10.69 1.000
木下トロフィー FS 6 3S+3Tq q 9.35 X -0.43 8.92 -1.000
近畿選手権 FS 1 3Lz+3T   10.10   0.79 10.89 1.400
近畿選手権 FS 6 3S+3T   9.35 X 0.86 10.21 1.800
西日本選手権 SP 1 3Lzq+3T q 10.10   -0.94 9.16 -1.571
西日本選手権 FS 1 3Lz+3T   10.10   0.83 10.93 1.429
西日本選手権 FS 6 3S+3T   9.35 X 1.03 10.38 2.429
京都府中学校体育大会 FS 1 3Lz+3T   10.10   0.59 10.69 1.000
京都府中学校体育大会 FS 6 3Sq+3T q 9.35 X -0.72 8.63 -1.400
全日本ジュニア SP 1 3Lz+3T   10.10   0.35 10.45 0.571
全日本ジュニア FS 1 3Lzq+3T q 10.10   -0.83 9.27 -1.286
全日本ジュニア FS 6 3S+3T   9.35 X 0.86 10.21 2.000
全日本選手権 SP 1 3Lz+3T   10.10   0.67 10.77 1.111
全日本選手権 FS 1 3Lz<+3T< 8.08   -2.09 5.99 -4.333
全日本選手権 FS 7 3S+3T   9.35 X 0.74 10.09 1.667
全国中学スケート大会 SP 1 3Lzq+3Tq q 10.10   -1.97 8.13 -3.200
全国中学スケート大会 FS 4 3Lz<+3T 8.92   -0.78 8.14 -1.400
全国中学スケート大会 FS 6 3S+3T   9.35 X 0.86 10.21 2.200
Triglav Trophy SP 1 3Lz+3T   10.10   0.39 10.49 0.600
Triglav Trophy FS 1 3Lz+3T   10.10   0.59 10.69 1.000
Triglav Trophy FS 6 3S+3T   9.35 x 1.29 10.64 3.200

セカンド3回転はショートでは冒頭でルッツから。フリーでは冒頭ルッツからのものと1.1倍のサルコウからの2つ跳びます。

3-3が入らなかったのは近畿選手権のショートの1回だけで、他はしっかり3-3になっています。

ルッツからは15回飛ぼうとして1回が3-3にならず、アンダーローテーション2つ、qなどでGOEマイナス4つでGOEプラスの成功ジャンプは8回で成功率は5割を少し超えます。

サルコウからは8回飛んでqの2回がGOEマイナスになっていてGOEプラスの成功ジャンプは6回。成功率75%です。

大失敗がほぼないので、ある程度計算できる要素になっていそうです。

 

○3連続の要素

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
木下トロフィー FS 9 2A+2T+2Lo   6.93 X -0.33 6.60 -0.857
西日本選手権 FS 9 2A+2T+2Lo   6.93 X 0.13 7.06 0.429
京都府中学校体育大会 FS 9 2A+2T+2Lo   6.93 X 0.22 7.15 0.600
全日本ジュニア FS 9 2A<+2T+2Lo 6.20 X -0.53 5.67 -1.857
全日本選手権 FS 9 2A+2T+2Lo   6.93 X 0.14 7.07 0.556
全国中学スケート大会 FS 9 2A+2T+2Lo   6.93 X -0.11 6.82 -0.200
Triglav Trophy FS 9 2A+2T+2Lo   6.93 x 0.33 7.26 1.200

3連続ジャンプは近畿選手権以外の7試合はしっかり入りました。GOEプラスは4回なので成功率は5割です。

ダブルアクセルからの2回転2つ付きという負担の軽い入れ方になっているのですが、成功率はそれほど高くはなっていません。体力的に苦しくなってくるあたりですので、その辺の影響でしょうか。ジャンプの最後の要素に入れているのでリカバリー効かないのですが、その割にはしっかり7試合入っていたと思います。

ペアでは3S+3T+2Aを飛んでいるわけですから、3連続をもっと難易度の高いものにする、ということはそれ単独で取り出せばできるのだろうと思われるのですが、体力的な面と他の部分との構成の兼ね合いで2Aからの軽い3連続になっているのだろうと思われます。

 

○転倒した要素

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
近畿選手権 SP 5 3Lo F 5.39 X -2.45 2.94 -5.000
全日本選手権 FS 2 3F!< ! F 4.24   -2.12 2.12 -5.000

今季ジャンプ要素は77回ありましたが転倒は2回だけでした。転倒しない、というのは強みです。

 

今期はシングルとペアの2刀流で1シーズン過ごした村上遥選手。シングル選手としての出場試合は8試合、そのうちショートフリーしっかりそろったのが7試合ありました。これだけでも標準程度試合に出ているわけですが、ペアの方が7試合出場しているのでトータル15試合出場した形です。2試合は同じ大会なので本人感覚としては13試合かもしれませんが、同じ大会で2種目出るというのがそもそも異例です。もし将来、オリンピックなんかに出ることになって、団体戦個人戦とスケジュールがうんぬんかんぬんとかなっても、4日で4回とか3日で4回滑ったのと比べれば全然問題ない、思えたりするかもしれません。

世界ジュニア4位までいったペアが解散。残念ですが、3シーズンはちょっと待てないというのは現実的な判断かと思います。次のオリンピックも無しですから、村上選手にとっても森口選手にとってもちょっと継続は難しいでしょう。ある意味で世界で一番年齢制限のとばっちりを受けた2人なような気がします。ペアとシングルはその辺は別ルールでいいんじゃ・・、と思いました。

来期はシングル専念。今季前半の実績からすると国内ジュニアでは5,6番手になりますが、トリグラフトロフィーで出した国際大会のスコアからすると、4番手。世界ジュニア3枠を争う有力選手になってきます。まずその前に、来期はジュニアグランプリシリーズにシングルでの派遣は確実ですので、少なくとも日本では史上初、世界的に見てもたぶんいないんじゃないかなという、ジュニアグランプリシリーズに2種目で出場経験のある選手になります。出場経験だけでなく、2種目で表彰台経験まで、さらには2種目のファイナル経験者となって行けることまで期待しています。