22-23 住吉りをん

2003年8月19日生まれ

シニア1シーズン目

シーズン獲得賞金:$18,000

世界ランキング:50位

シーズンランキング:39位

シーズンベストスコア 194.34 (21位) グランプリフランス

ショートプログラムシーズンベスト 72.58 ワールドユニバーシティゲームズ

フリーシーズンベスト 130.24 グランプリフランス

ショートプログラム楽曲:White Flowers Take Their Bath

フリープログラム楽曲:Enchantress

スピンレベル4率 53/63 = 84.1%(国際大会:15/18 = 83.3%)

ステップレベル4率 15/21 = 71.4%(国際大会:6/6 = 100%)

スピンオールレベル4 4/9(国際大会:1/3)

スピンステップオールレベル4  3/9(国際大会:1/3)

ジャンプ要素回転不足率 27/107=25.2%(国際大会:8/30=26.7%)

ジャンプ回転不足なし 0/9(国際大会:0/3)

スピンステップオールレベル4 ジャンプ回転不足なし 0/9(国際大会0/3)

 

○22-23シーズンの戦績

Grade Event Pl Total SP FS
DL 木下トロフィー 2 188.30 65.32 122.98
DL げんさんサマーカップ 3 176.29 55.25 121.04
DL 東京夏季フィギュア 1 191.62 60.77 130.85
RT 東京選手権 2 175.44 54.55 120.89
CC 東日本学生選手権 2 125.35   125.35
GP Grand Prix de France 3 194.34 64.10 130.24
GP NHK Trophy 3 193.12 68.01 125.11
NC 全日本選手権 14 178.03 57.38 120.65
CC 日本学生氷上選手権 7 116.32   116.32
Others World University Games 4 191.48 72.58 118.90
NG 国民体育大会 5 190.65 68.13 122.52
DL 関東学生選手権 1 50.98 50.98  

住吉りをん選手は昨シーズン全日本ジュニア2位、世界ジュニア8位を経て今シーズンからシニアへ上がりました。

シーズン初戦は8月に木下トロフィーから。188.30は昨年の全日本のスコアに近い、本人比ではかなり良い立ち上がりです。翌週のげんさんサマーカップはショートから2転倒して176.29 転倒目立ってもここまでは出るんですね、といったスコア。さらに8月3戦目で東京に帰って東京夏季フィギュア。ショートのダブルアクセルで転倒という、え? みたいな出だしでしたがそれでも191.62 自己最高スコアを出します。昨シーズンから渡辺倫果選手と同じ試合によく出て勝ったり負けたりなのですが、大差だったげんさんサマーカップに続いてここでは僅差ですが2連勝になりました。

チャレンジャーシリーズの派遣はなしで9月10月も国内を転戦する流れになります。なお、グランプリシリーズのアサインは最初に出た時にはフランス1試合だったのですが、このころにNHK杯地元枠に追加が決まり、結果としてグランプリ2戦を確保しました。

ブロック大会、東京選手権は初めてシニアで登場。ショートでコンビネーション入らず、フリーは2転倒。出来は良くないですが175.44の2位。東日本への通過は問題なく、また、フランス杯のスケジュール的に東日本免除のため、全日本出場権をこの時点で獲得となりました。3位に渡辺倫果選手がいまして、また2人並んでるよ、となりながらも今期3連勝です。

10月に入って東日本学生選手権。これはフリーだけですが4回転のアンダーローテーション転倒以外は基礎点削られるミスはなく125.35で2位。優勝は渡辺倫果選手ということで、ここでは今季初めて渡辺選手に負ける形になりました。

念願のグランプリシリーズは11月のフランス杯。今季の国際大会初戦にもなります。海外での実績がほとんどなくランキングが低いので2番滑走で入ったショートプログラム。1.1倍ルッツがダウングレードは痛かったですが64.10の5位でフリーは後半グループに入ることが出来ました。フリーは冒頭4回転、転倒ですが今季初めてqもつかずに十分回っているという判定。以降はよく滑りスピンステップはオールレベル4 130.24と国際大会で初めて130点台に乗せてトータル194.34は国内参考含めても自己ベストのスコアで首位に立ち、残りの4人を待ちます。最終順位は3位。グランプリシリーズデビュー戦で表彰台に乗りました。

1週挟んでグランプリ2戦目はNHK杯。世界チャンピオン坂本選手やオリンピアンのキムイェリム選手に、またいました渡辺倫果選手あたりと、ファイナル進出も賭けた戦いとなります。2位以内ならファイナル濃厚。3位だとだいぶ苦しい。メンバー的にはなかなか大変です。そんな試合でショートは今季初のノーミスで68.01 パーソナルベストの滑りで3位に付けます。フリーはここでも4回転を入れますが、ダウングレードになって基礎点もらえなかったのは痛かったです。さらに後半のサルコウがダウングレードの転倒。125.11を出してトータル193.12 2戦連続190点台に乗せてこの時点で首位、表彰台を確定させますが、残り2人は200点台。結果3位。2戦連続表彰台でファイナル進出は最終戦の結果待ち、となりますが、結局7位で補欠の1番手。ファイナル進出はなりませんでした。

 

さて、何かを掴みたい全日本。ワールドユニバーシティゲームズの代表には11月の時点で入っていました。年齢的には世界ジュニアもあり得るけれど今期のジュニアはかなり強い。4大陸はワールドユニバーシティゲームズの代表との兼任させてもらえるなら獲りたい。世界選手権だって今季渡辺倫果選手に4勝1敗なんだからチャンスあると思ったっていいよね、みたいな立ち位置での全日本。ところがショートでコンビネーション入らずの57.38で17位スタートでは厳しいです。フリーは第3グループ2番滑走。こんなところでも一緒な渡辺倫果選手の次。ここで4回転トーループ。Qでステップアウトではありますが立ちました。マイナス5が付かない4回転トーループは初。これは大逆転あるか? と期待されたのですが、ルッツでダウングレードの転倒、最後のサルコウもダウングレードの転倒。17位から大ミス2つ入ると逆転は苦しく、トータル178.03は14位。シーズン後半の代表権は、何も得られず終わりました。

 

年明けて全日本学生はフリーのみの試合。1.1倍のところの構成で3連サルコウ型にいじったりしていましたが、全体的にうまくいかず116.32はシーズンワーストで7位に終わります。

大事なのは日本代表として出場するワールドユニバーシティゲームズ。ショートプログラムは今季初、マーク無しのスピンステップオールレベル4で全要素全ジャッジプラス評価の72.58を出しますがこれでも4位。3位キムイェリム選手とは1.15差。上3人が強い試合ですが、チャンスはあります。しかしフリーで4回転転倒はしかたないとして、ルッツも転倒。1.1倍にはすべてアンダーローテーションが付くなどスコアを伸ばせず118.90 トータル191.48で3人残して首位に立つも、そのまま4位で終わりました。

 

残るは国内戦。国体は5位。2月にショートのみの関東学生選手権に出場するも転倒にコンビネーションも決まらず50.98 メンバー的に優勝はしたものの満足いく結果は残せませんでした。

全日本14位だったこともあってB級大会への派遣もなく、このままシーズン終了となりました。

 

○要素別スコア

Event Total TES PCS J Base J GOE Spin Step
木下トロフィー 188.30 100.96 89.34 65.10 0.14 22.69 13.03
げんさんサマーカップ 176.29 90.72 88.57 65.50 -12.08 24.66 12.64
東京夏季フィギュア 191.62 102.16 91.46 62.76 1.14 24.18 14.08
東京選手権 175.44 91.45 85.99 61.80 -7.86 23.54 13.97
東日本学生選手権 125.35 66.49 59.86 50.01 -3.79 11.03 9.24
Grand Prix de France 194.34 99.65 95.69 66.18 -4.10 23.23 14.34
NHK Trophy 193.12 101.95 93.17 62.60 1.96 23.23 14.16
全日本選手権 178.03 87.78 92.25 56.40 -7.30 24.12 14.56
日本学生氷上選手権 116.32 56.88 61.44 42.28 -4.68 10.82 8.46
World University Games 191.48 95.54 97.94 60.86 -4.30 24.54 14.44
国民体育大会 190.65 96.98 95.67 60.34 -1.44 23.55 14.53
関東学生選手権 50.98 24.94 27.04 10.91 -2.93 11.89 5.07

トータルスコアは国際大会3試合で190点台を出しています。国内でも190点台が2試合。190点台の力があり国際大会ではその力をしっかりと発揮してきたとも言えます。

技術点は100点前後が標準。NHK杯の101.95が国際大会の最高です。

PCSの方はワールドユニバーシティゲームズで97.94まで出しました。ISU公認では95.69まで。1項目平均8点前後のところまで出します。

ジャンプの基礎点はグランプリフランスで66.18までありました。今シーズン15位のジャンプ構成です。この試合、4回転が基礎点満額で入っていたのですが、ルッツでダウングレード、トーループが1つアンダーローテーションがありました。ノーミスなら70点台までは出ます。

ジャンプの加点はNHK杯で1.96のプラスですがほとんどの試合でマイナスです。4回転の転倒がほぼ入って来るのに加えて、他のジャンプもミスが出るのでジャンプで加点がなかなか取れません。

スピンは23点台から24点台。ワールドユニバーシティゲームズの24.54は日本人選手の中では5番目でした。

ステップ系要素は14点台でワールドユニバーシティゲームズで14.44がありました。今シーズン12位にあたります。国際大会3試合、ショートフリーすべてステップレベル4なのは素晴らしかったです。

 

○要素別偏差値

Event Total J Base J GOE Spin Step PCS
木下トロフィー 60.98 64.57 56.47 58.88 60.33 57.96
げんさんサマーカップ 57.01 64.96 31.45 65.46 58.58 57.40
東京夏季フィギュア 62.07 62.28 58.52 63.85 65.06 59.50
東京選手権 56.73 61.35 40.09 61.72 64.56 55.52
Grand Prix de France 62.97 65.62 47.79 60.68 66.23 62.57
NHK Trophy 62.57 62.13 60.20 60.68 65.42 60.74
全日本選手権 57.58 56.08 41.24 63.65 67.22 60.07
World University Games 62.03 60.43 47.38 65.06 66.68 64.21
国民体育大会 61.75 59.92 53.24 61.75 67.09 62.56

トータルスコアは60台前半まで出ます。190点台前半だとこれくらい。

ジャンプの基礎点は60台半ばまで。一方でジャンプの加点の方はマイナスが多く平均割れの40台が多いです。NHK杯では60ありました。

スピンは60台前半が標準でいい時は65まで出ます。

ステップ系要素は60台半ばから後半まで出しています。

PCSは60台前半です。

4回転入れようとしているけど、スピンステップの方が確実に点が取れている、というのが現状です。4回転完成した暁には状況がだいぶ変わるとも思われます。

 

22-23シーズン 住吉りをん選手の要素別偏差値レーダーチャート

レーダーチャートは、ジャンプの加点のばらつきが大きく、非常に低い偏差値が出てしまうことも多く、他の要素のばらつきが目立たないチャートになっています。ジャンプの加点以外は割とバランス型です。4回転入れないとどうなるのだろう? と思ったりもしますが、その戦略は総合力で三原選手坂本選手に勝っていかないと世界に出られない、というなかなかいばらの道になりますので、ジャンプで1発入れるという戦略を選ぶ気持ちはわかる気もします。

 

・シーズン最高の基礎点構成

○ワールドユニバーシティゲームズ ショートプログラムの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 2A   3.30   0.86 4.16 2.714
2 3F+3T   9.50   0.95 10.45 1.714
3 FCSp4   3.20   1.02 4.22 3.143
4 3Lz   6.49 x 1.06 7.55 1.714
5 StSq4   3.90   1.40 5.30 3.429
6 CCoSp4   3.50   0.91 4.41 2.714
7 LSp4   2.70   0.86 3.56 3.143
  TES   32.59   7.06 39.65  

ショートプログラムの最高基礎点は32.59でした。今シーズン8位の構成です。NHK杯でもこの基礎点を組めていました。1.1倍に単独ルッツを入れてコンビネーションはフリップから3回転を付ける。スピンステップレベル4で32.59になりました。スピンも基礎点9.40あって、一番高くなる組み合わせです。

冒頭がダブルアクセルなのは将来的にトリプルアクセルも入れたいという意志の表れか、最初は負担の軽いジャンプから入りたいというものか、どちらでしょう?

この構成はGOE満点の時に技術点46.49になり、PCS加味すると86.49満点の構成です。

 

○グランプリフランス フリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4T F 9.50   -4.75 4.75 -5.000
2 3Lo   4.90   1.12 6.02 2.222
3 FCCoSp4   3.50   0.80 4.30 2.333
4 3F+3T< 8.66   -0.83 7.83 -1.556
5 3Lz   5.90   1.01 6.91 1.778
6 StSq4   3.90   1.23 5.13 3.222
7 2A+3T   8.25 x 0.90 9.15 2.000
8 3Fq q 5.83 x -2.35 3.48 -4.333
9 3S+2T+2Lo   8.03 x -0.55 7.48 -1.222
10 LSp4   2.70   0.66 3.36 2.333
11 ChSq1   3.00   1.14 4.14 2.333
12 CCoSp4   3.50   0.85 4.35 2.333
  TES   67.67   -0.77 66.90  

フリーは67.67まで基礎点はありました。今シーズン3位の構成になります。アンダーローテーションが1つあるのですが、これをしっかり飛べていれば0.84基礎点が上がって68.51になります。それでも今シーズン3位相当です。

トリプルアクセル1本組の吉田陽菜選手のマックス基礎点にノーミスでも届かないという計算なわけですが、2本飛ぶジャンプがフリップとトーループでルッツではないことと、1.1倍構成が相対的にやや弱いことによります。

4回転が決めきれないのはある程度仕方ないと思われます。それでも基礎点満額取れれば要素として4.75 減点1考慮しても3.75分は点が取れるわけで、入れない時と比べて技術点的には大きな痛手ではありません。問題は、他のジャンプでミスが出ることで、それらをしっかり決められるかどうかの方が課題になってきます。

68.51になるノーミス構成として、GOE満点の場合96.67の技術点になり、PCS加味すると176.67満点となります。平均GOE+3.000で技術点85.07なわけですから、4回転が1本入ることで、フリー160点台というのが現実的にあり得るスコアとして視界に入れられるわけです。

 

○平均GOE2.800以上(国際大会+全日本より)

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
NHK Trophy FS 10 LSp4   2.70   0.96 3.66 3.556
Grand Prix de France SP 7 LSp4   2.70   0.96 3.66 3.444
NHK Trophy SP 7 LSp4   2.70   0.96 3.66 3.444
World University Games SP 5 StSq4   3.90   1.40 5.30 3.429
Grand Prix de France FS 6 StSq4   3.90   1.23 5.13 3.222
World University Games SP 3 FCSp4   3.20   1.02 4.22 3.143
World University Games SP 7 LSp4   2.70   0.86 3.56 3.143
全日本選手権 FS 6 StSq4   3.90   1.23 5.13 3.111
Grand Prix de France SP 5 StSq4   3.90   1.17 5.07 3.111
Grand Prix de France SP 1 2A   3.30   1.04 4.34 3.111
NHK Trophy FS 7 2A+3T   8.25 X 1.26 9.51 3.000
全日本選手権 SP 5 StSq4   3.90   1.17 5.07 3.000
NHK Trophy SP 3 FCSp4   3.20   0.96 4.16 3.000
全日本選手権 SP 7 LSp4   2.70   0.81 3.51 3.000
NHK Trophy SP 5 StSq4   3.90   1.11 5.01 2.889
全日本選手権 FS 3 FCCoSp4   3.50   1.00 4.50 2.889
全日本選手権 FS 12 CCoSp4   3.50   1.00 4.50 2.889

評価が高い要素はレイバックスピンとステップです。レイバックスピンは国際大会3試合でショートの最後のものはすべて+3以上の評価でした。

ステップの評価が割と高いのにコレオが1つも入ってこないというのも意外です。特に、フリーはステップとコレオで後ろにある要素の方が高いGOEが出やすい、という傾向が一般的にあり、住吉選手もステップが6番目、コレオは11番目ですからコレオの方が点が出やすそうなのですが、コレオの評価は今一つ伸びていません。

ジャンプからはダブルアクセル系のものが+3以上を出してきています。

 

○4回転トーループ

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
木下トロフィー FS 1 4Tq q F 9.50   -4.75 4.75 -5.000
げんさんサマーカップ FS 1 4T< < F 7.60   -3.80 3.80 -5.000
東京夏季フィギュア FS 1 4T<< << F 4.20   -2.10 2.10 -5.000
東京選手権 FS 1 4Tq q F 9.50   -4.75 4.75 -5.000
東日本学生選手権 FS 1 4T< < F 7.60   -3.80 3.80 -5.000
Grand Prix de France FS 1 4T F 9.50   -4.75 4.75 -5.000
NHK Trophy FS 1 4T<< << F 4.20   -2.10 2.10 -5.000
全日本選手権 FS 1 4Tq q 9.50   -2.31 7.19 -2.333
日本学生氷上選手権 FS 1 4T<< << F 4.20   -2.10 2.10 -5.000
World University Games FS 1 4T< F 7.60   -3.80 3.80 -5.000
国民体育大会 FS 1 4T<< << F 4.20   -2.10 2.10 -5.000

4回転トーループは今シーズン、フリーの冒頭に必ず入れてきました。抜けになって3回転や2回転になったものも無し。必ず4Tという要素が入っています。

ダウングレードが4回、アンダーローテーションが3回、qが3回、マーク無しは1つだけ。11回飛んで転倒10回で立てたのは1回だけです。スコア的には基礎点満額入れば転倒でもほぼ痛手はなく、4回転回避時と同水準の技術点にたどり着けます(PCSは多少痛む)。

あとは、当たり前ですが、立てるといいのですけど、なかなか難しいですねえ。

 

○セカンド3回転を含む要素

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
木下トロフィー FS 4 3F+3T   9.50   0.74 10.24 1.429
木下トロフィー FS 7 2A+3T   8.25 X 0.84 9.09 2.000
げんさんサマーカップ FS 4 3F+3T   9.50   1.06 10.56 1.800
げんさんサマーカップ FS 7 2A+3T   8.25 X 1.26 9.51 2.800
東京夏季フィギュア FS 4 3F+3T   9.50   1.41 10.91 2.600
東京夏季フィギュア FS 7 2A+3T   8.25 X 1.68 9.93 3.600
東京選手権 FS 4 3F+3T< 8.66   -0.53 8.13 -0.800
東京選手権 FS 7 2A+3T   8.25 X 0.84 9.09 2.000
東日本学生選手権 FS 4 3F+3T   9.50   0.53 10.03 1.200
東日本学生選手権 FS 7 2A+3T   8.25 X 0.98 9.23 2.400
Grand Prix de France SP 2 3F+3T   9.50   1.36 10.86 2.556
Grand Prix de France FS 4 3F+3T< 8.66   -0.83 7.83 -1.556
Grand Prix de France FS 7 2A+3T   8.25 x 0.90 9.15 2.000
NHK Trophy SP 2 3F+3Tq q 9.50   -0.38 9.12 -0.778
NHK Trophy FS 4 3F+3T   9.50   1.29 10.79 2.444
NHK Trophy FS 7 2A+3T   8.25 X 1.26 9.51 3.000
全日本選手権 FS 4 3F+3T   9.50   0.83 10.33 1.667
全日本選手権 FS 7 2A+3T   8.25 X 0.66 8.91 1.556
日本学生氷上選手権 FS 4 3F+3T   9.50   0.88 10.38 1.600
日本学生氷上選手権 FS 8 2A+3T< 7.33 X -0.67 6.66 -1.800
World University Games SP 2 3F+3T   9.50   0.95 10.45 1.714
World University Games FS 7 2A+3T< 7.33 x -0.47 6.86 -1.286
国民体育大会 SP 2 3F+3T< 8.66   -1.06 7.60 -2.000
国民体育大会 FS 4 3F+3T   9.50   1.06 10.56 1.800
国民体育大会 FS 7 2A+3T< 7.33 X -0.67 6.66 -1.800

4回転が決まらないとして、次の得点源セカンド3回転はどうか?

ショートでは2つ目の要素でフリップにつなげて飛ぶのが標準ですが、これがなかなか決まってきません。今シーズンショートプログラムを10回滑って、予定通りフリップから3-3が入ったのは4回だけです。フリーの方は11回滑って4つ目の要素のフリップからの3-3は10回入って2回アンダーローテーションありますが8回はGOEプラスの成功です。

フリーは2A+3Tも入れていて、これは11回中3回アンダーローテーションついていて8回はGOEプラスの成功ジャンプです。ショートの3-3が大きな課題になっているようでした。

 

○3連続ジャンプ

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
木下トロフィー FS 8 3F+2T+2Lo   9.13 X 0.42 9.55 0.857
げんさんサマーカップ FS 8 3F+2T+2Lo   9.13 X 0.53 9.66 1.000
東京夏季フィギュア FS 8 3Fq+2T+2Lo< 8.76 X -1.59 7.17 -2.600
東京選手権 FS 8 3F+2T+2Lo   9.13 X 0.53 9.66 1.200
東日本学生選手権 FS 9 3Sq+2T+2Lo q 8.03 X -0.86 7.17 -2.200
Grand Prix de France FS 9 3S+2T+2Lo   8.03 x -0.55 7.48 -1.222
NHK Trophy FS 8 3F+2T+2Lo   9.13 X -1.06 8.07 -2.000
全日本選手権 FS 8 3Fq+2T+2Loq q 9.13 X -2.04 7.09 -3.667
日本学生氷上選手権 FS 7 2A+1Eu+1S   4.62 X -0.55 4.07 -1.800
World University Games FS 8 3S+2T+2Lo< 7.66 x -0.60 7.06 -1.286
国民体育大会 FS 8 3S+2T+2Lo   8.03 X 0.57 8.60 1.400

3連続はフリップから2回転を2つ付けるが標準でしたが、シーズン後半はサルコウ3つ目や、サルコウ起点などの組み換えも検討されていました。

この3連続はGOEプラスになったのが3回だけ。国際大会3試合はすべてGOEマイナスでした。もう少し高評価が欲しい要素だったかと思われます。

 

シニアデビューシーズンでグランプリシリーズ2戦連続表彰台。素晴らしい結果を残したように見えるのですが、全日本以降が今一つ望んだ結果が出ないシーズンとなってしまいました。全日本14位でもB級大会の1つくらいは派遣して来期につなげてランキングを上げてほしいと思うのですが、そうもいかないんですかね。来期の強化指定選手からも外されてしまいました。グランプリシリーズ2戦表彰台が強化指定してもらえないという、すごい国です。結構大盤振る舞いな印象だったのですが、それでもはいらないか ・・・。

グランプリ2戦表彰台ながら、来期のグランプリシリーズどうだろう?? という位置づけだったりします。シーズンベストは20位ですので、来期1枠は優先的に回ってくるはずではあるのですが、日本勢の中では9位。まあジュニアが2人いるので来期のグランプリ候補の中では7番目ではあるのですが、その上6人の中にいない紀平梨花選手、樋口新葉選手がどうなってくるかが大きく影響しそうです。B級大会もチャレンジャーシリーズも派遣がなかったので世界ランキングも50位と低め。どうなるかわかりません。

4回転チャレンジ中。これまで国際大会で4回転を決めた20代の女子選手はいません。8月に二十歳になって来シーズンは戦っていくわけですが、4回転を初成功させて最高齢記録を更新できるでしょうか? これが決まると、来期の勢力図がまたずいぶん変わって来るかと思います。