23-24 青木祐奈

2002年1月10日生まれ

シニア4シーズン目

シーズン獲得賞金:$2,000

世界ランキング:102位

シーズンランキング:59位

シーズンベストスコア 209.37(7位) チャレンジカップ

ショートプログラムシーズンベスト 72.01 チャレンジカップ

スピンレベル4率 58/63 = 92.1%(国際大会:11/12 = 91.7%)

ステップレベル4率 5/21 = 23.8%(国際大会:3/4 = 75.0%)

スピンオールレベル4 6/9(国際大会:1/2)

スピンステップオールレベル4 1/9(国際大会:1/2)

ジャンプ回転不足率 9/111 = 8.11%(国際大会:4/20 = 20.0%)

ジャンプ回転不足なし 4/9(国際大会:0/2)

スピンステップオールレベル4ジャンプ回転不足なし 0/9(国際大会:0/2)

 

○23-24シーズンの戦績

Grade Event Pl Total SP FS
DL アクアカップ FS 4 108.52   108.52
DL げんさんサマーカップ 6 183.14 64.32 118.82
DL 東京夏季フィギュア 4 174.37 62.78 111.59
RT 東京選手権 3 178.66 68.05 110.61
CC 東日本学生選手権 2 112.09   112.09
RT 東日本選手権 1 179.40 62.67 116.73
GP NHK Trophy 5 184.46 58.28 126.18
NC 全日本選手権 9 192.01 61.44 130.57
CC 日本学生氷上選手権 1 193.61 69.53 124.08
NG 国民スポーツ大会 8 167.37 58.41 108.96
IC Challenge Cup 2 209.37 72.01 137.36
DL リリーカップカナガワ 1 125.47   125.47

青木祐奈選手は昨季全日本で7位に入り久しぶりに国際舞台に復帰しました。今期は大学4年生になり去就も注目されるシーズンです。

 

7月頭に千葉でアクアカップのフリーを滑り108.52 練習試合ですね、というような位置付けでしょうか。

8月に入ってげんさんサマーカップ。プチ全日本選手権の様相を呈したメンバーの中で6位に入ります。今期はシーズン序盤から180点台を出してきました。翌週の東京夏季フィギュアはジャンプ決まらず170点台前半にとどまって4位に終わります。

 

9月から国内組はブロック大会が始まります。青木選手は東京選手権に出場。ここは順当に3位に入って東日本選手権へ進みます。10月には東日本学生選手権。これはフリーだけの試合ですが2位に入ります。11月には東日本選手権。ジュニアの時代から勝ったことのない大会でしたが見事初優勝。全日本へ駒を進めます。

 

グランプリシリーズは当初、枠はありませんでした。NHK杯の地元枠争奪戦を勝ち抜いて出場権を得ます。大学4年生にしてグランプリデビューということになります。ショートプログラムは緊張の1番滑走。これを見事なノーミス、ルッツループ完璧、と見えたのですが、物議をかもす判定、アンダーローテーション3つついて58.28 8位スタートとなります。フリーは冒頭ルッツを降りた瞬間、これループ付けると危ない! と見えたところで単独に留め、以降大きなミスなくしっかり滑りました。フリーは126.18 トータル184.46で5位にまで順位を上げました。玉砕覚悟でルッツループ跳びに行って満足、という試合ではなく、しっかり一定の結果を残しました。

 

12月には全日本選手権です。本人の去就を含め、今後の展開がいろいろと決まっていく試合のように感じます。代表選考争いとしては世界選手権向けには2試合平均の上位という項目で5番目で、上2人の代表が先に決まった時に3人目に名前が入る、というところのみです。4大陸では2試合平均の上位6人に名前は入りますが、あまり有力候補の位置には入ってきません。

ショートは18番滑走、第4グループの2番目、有力シニアの中ではかなり早い方の滑走順になります。冒頭のルッツがすっきり決まらずセカンドが付かず。最後のフリップにダブルトーループを付けてリカバリーはしましたが61.44 11位スタートとなります。フリーも第3グループの2番目。冒頭ルッツのセカンドは2回転に留めます。4つ目の要素の単独トーループで減点つきますがあとはしっかり決めていきました。フリー130.57は国内外の試合通じて初の130点台、トータル192.01は昨季を上回りこれも自己最高スコアで首位に立って残り10人を待ちます。

最終順位は9位。代表発表では4大陸選手権の補欠2だけが入りました。

 

年が明けて学生選手権。ショートプログラムでルッツループをしっかり決め、全要素全ジャッジプラス評価、69.53で首位に立つと、フリーのルッツループはアンダーローテーション付きましたが全体的には無難にまとめ124.08 トータル193.61 大学4年生にして学生選手権初戴冠となりました。

 

月末には国体改め国民スポーツ大会。ここは167.37という、あれ? というスコアで8位。少し気が抜けてしまったでしょうか。

2月に入って今シーズンもシーズン後半のB級大会をもらいました。チャレンジカップです。ショートプログラム。ここで人生最高とも言える演技、冒頭でルッツループを決めその後もノーミス。全要素全ジャッジプラス2以上の評価をスピンステップオールレベル4でもらい72.01 なんと坂本花織選手を抑えて首位に立ちます。フリーは最終滑走で登場。冒頭でまたもルッツループを決めて見せます。次のサルコウが2回転になったのはもったいなかったですが、それを引きづって崩れることなく滑り切り、技術点で68.07が人生最高なら、PCSも69.29という高評価を受けてフリー137.36とパーソナルベスト相当のスコアを出し、トータル209.37 先に滑った坂本選手には届きませんでしたが、素晴らしい得点をマークして2位に入りました。

その後、3月に入り現役続行を表明します。4月に入りリリーカップカナガワに出場。フリーだけの試合ですが125点台というまずまずのスコアでシーズンを終えました。

 

○要素別スコア

Event Total TES PCS J Base J GOE Spin Step
アクアカップ FS 108.52 48.75 60.77 32.02 -2.41 10.40 8.74
げんさんサマーカップ 183.14 92.69 90.45 57.75 2.50 20.91 11.53
東京夏季フィギュア 174.37 79.24 95.13 41.40 1.53 23.23 13.08
東京選手権 178.66 88.56 90.10 52.48 2.44 22.25 11.39
東日本学生選手権 112.09 53.81 58.28 34.97 1.04 10.60 7.20
東日本選手権 179.40 89.06 90.34 53.38 0.88 21.66 13.14
NHK Trophy 184.46 93.27 91.19 57.79 -0.09 22.19 13.38
全日本選手権 192.01 95.02 96.99 58.71 -0.33 22.54 14.10
日本学生氷上選手権 193.61 98.49 95.12 61.50 2.44 22.07 12.48
国民体育大会 167.37 80.39 86.98 49.48 -2.03 19.99 12.95
Challenge Cup 209.37 107.97 101.40 61.21 8.80 23.32 14.64
リリーカップカナガワ 125.47 62.60 63.87 42.36 0.40 11.05 8.79

トータルスコアは160点台170点台の試合も目立ちますが、年末年始に190点台を出し、2月の国際大会では200点台まで出しました。ばらつきが非常に大きくなっています。チャレンジカップの209.37はISU非公認ではありますが、今シーズン全選手中7位にあたる高いスコアです。

技術点は90点台が多い中、チャレンジカップでは107.97を出します。今シーズン全選手中10位にあたります。PCSも90点台が多いです。NHK杯91.19で7.5平均を少し超え、全日本は96.99と平均8点超え。チャレンジカップでは101.40と100点に乗せました。この101.40は今シーズン全選手中4位にあたります。

ジャンプの基礎点は50点台が多いです。学生選手権とチャレンジカップは61点台がありました。トリプルアクセル以上のジャンプが無くても60点台後半までは出せますので、ここはそれほど高いとは言えません。

加点の方はわずかなプラス程度の試合が多いです。チャレンジカップの8.80は今期全選手中5位にあたります。

スピンは22点台から23点台。チャレンジカップは23.32が出ました。ステップ系要素は13点台前後が多く、チャレンジカップは14.64 これは今シーズン全選手中9位にあたります。

どの要素もばらつきが大きいですが、ステップ系要素とPCSの評価が割と高く出ています。

 

○要素別偏差値

Event Total J Base J GOE Spin Step PCS
げんさんサマーカップ 59.06 56.82 60.74 52.62 51.86 58.92
東京夏季フィギュア 55.83 39.35 58.75 61.98 59.46 62.78
東京選手権 57.41 51.19 60.61 58.02 51.18 58.63
東日本選手権 57.68 52.15 57.42 55.65 59.75 58.83
NHK Trophy 59.54 56.86 55.43 57.78 60.93 59.53
全日本選手権 62.32 57.84 54.94 59.19 64.46 64.31
日本学生氷上選手権 62.91 60.82 60.61 57.30 56.52 62.77
国民スポーツ大会 53.25 47.98 51.45 48.91 58.82 56.06
Challenge Cup 68.72 60.51 73.65 62.34 67.11 67.94

偏差値で見るとスコアは50台で前半は推移して、全日本から60に乗り、チャレンジカップでは70近いところまで出しています。

ジャンプの基礎点は50台の偏差値が標準で、60に2試合乗せています。加点の方は60前後ですが、チャレンジカップで70台の偏差値が出ました。

スピンは60前後です。これは1番いい試合でも62.34なので60台前半の領域にとどまっています。

ステップ系要素は60前後で、チャレンジカップは60台後半まで出ました。

PCSも60前後、チャレンジカップで60台後半が出ています。

スピンがやや弱いのかな、あとは60台後半の偏差値の力があるようです。

 

青木祐奈要素別偏差値レーダーチャート23-24

レーダーチャートはばらつきが大きいです。どれが、ではなくどの要素もばらつきが大きい。割と、全体的にいい時と全体的に悪い時という形になっていて、ジャンプよかったけどステップ悪いとか、ステップよかったけどジャンプ悪い、みたいな形ではなさそうです。悪い時は全部悪い。普通の時は全部普通。いい時は全部いい。

チャレンジカップがISU公認試合で再現できると、来期はすごいことになります。

 

●シーズン最高の基礎点構成

チャレンジカップ ショートプログラムの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 3Lz+3Lo   10.80   1.18 11.98 2.143
2 2A   3.30   0.73 4.03 2.286
3 FCSp4   3.20   0.77 3.97 2.429
4 CCoSp4   3.50   0.84 4.34 2.429
5 3F   5.83 x 1.38 7.21 2.571
6 StSq4   3.90   1.01 4.91 2.714
7 LSp4   2.70   0.76 3.46 2.857
  TES   33.23   6.67 39.90  

ショートの最高基礎点は33.23がありました。今期の全選手中2位。これより上は、トリプルアクセルをショートから投入した吉田陽菜選手しかいません。

セカンドループを基礎点満額で取っているのが大きいです。1.1倍は単独フリップを入れました。コンビネーションを1.1倍にすればさらに基礎点上がりますが、ハイリスクすぎるので、この構成でルッツループを決める、というのが目指す姿になるのだろうと思います。

 

チャレンジカップ フリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 3Lz+3Lo   10.80   1.30 12.10 2.286
2 2S   1.30   0.18 1.48 1.571
3 2A+1Eu+3F   9.10   1.48 10.58 2.571
4 3T   4.20   0.92 5.12 2.286
5 FCSp4   3.20   0.64 3.84 2.143
6 2A   3.30   0.99 4.29 2.857
7 3Lz+2T   7.92 x 1.06 8.98 1.857
8 3F< 4.66 x -0.42 4.24 -1.000
9 CCoSp4   3.50   0.70 4.20 2.000
10 ChSq1   3.00   1.50 4.50 2.857
11 StSq4   3.90   1.33 5.23 3.571
12 LSp4   2.70   0.81 3.51 3.000
  TES   57.58   10.49 68.07  

フリーは57.58の基礎点がありました。2回飛ぶジャンプはルッツとフリップ。スピンステップオールレベル4ですが、単独フリップでアンダーローテーション付いています。これを基礎点満額取れれば1.17基礎点が上がって58.75に出来ます。また、サルコウが2回転になっているのですがこれが3回転なら3.00基礎点上がって61.75にまではなります。全日本では後半フリップは基礎点満額取って、冒頭のセカンドループが2回転になって58.55の基礎点でした。

ルッツループ持っていて、2回飛ぶジャンプがルッツとフリップなのに、ノーミス基礎点が61点台と意外に伸びてきません。1.1倍のジャンプが2つしかない、というのも結構大きいです。これはこの試合で3つ入らなかったというものではなく、シーズン通して1.1倍はジャンプ2つという構成にしています。

また、2A+1Eu+3Fという3連続は、非常に特徴的で個性の現れで良さそうなのですけど、基礎点的には3F+2A+2Tにした方が0.80高い基礎点になりますし、ループ好きなら3F+2A+2Loにしてさらに0.40基礎点高くもできます。高難度ジャンプ無しでオイラー入れる構成は基礎点的には不利になってしまう現実があります。

セカンドループあり、3連でフリップありと非常に個性的な構成なのですが、基礎点的には残念ながらあまり有利な構成とは言えない現実があります。

 

○平均GOE2.800以上

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
Challenge Cup FS 11 StSq4   3.90   1.33 5.23 3.571
全日本選手権 FS 11 StSq4   3.90   1.39 5.29 3.556
日本学生氷上選手権 FS 11 StSq3   3.30   1.21 4.51 3.400
東日本選手権 FS 11 StSq3   3.30   1.12 4.42 3.286
全日本選手権 FS 10 ChSq1   3.00   1.57 4.57 3.222
日本学生氷上選手権 SP 6 StSq2   2.60   0.87 3.47 3.200
アクアカップ FS FS 10 ChSq1   3.00   1.67 4.67 3.200
東京選手権 SP 7 LSp4   2.70   0.81 3.51 3.000
東京夏季フィギュア SP 6 StSq3   3.30   0.99 4.29 3.000
リリーカップカナガワ FS 10 ChSq1   3.00   1.50 4.50 3.000
Challenge Cup FS 12 LSp4   2.70   0.81 3.51 3.000
東京夏季フィギュア FS 11 StSq3   3.30   0.99 4.29 3.000
東京夏季フィギュア FS 10 ChSq1   3.00   1.50 4.50 3.000
東日本選手権 FS 10 ChSq1   3.00   1.50 4.50 3.000
リリーカップカナガワ FS 11 StSq3   3.30   0.99 4.29 3.000
全日本選手権 SP 6 StSq3   3.30   0.94 4.24 2.889
東日本選手権 SP 6 StSq3   3.30   0.92 4.22 2.857
Challenge Cup SP 7 LSp4   2.70   0.76 3.46 2.857
Challenge Cup FS 6 2A   3.30   0.99 4.29 2.857
Challenge Cup FS 10 ChSq1   3.00   1.50 4.50 2.857
東京選手権 SP 4 CCoSp4   3.50   1.05 4.55 2.800
日本学生氷上選手権 FS 10 ChSq1   3.00   1.50 4.50 2.800
国民体育大会 SP 7 LSp4   2.70   0.81 3.51 2.800
東京夏季フィギュア SP 7 LSp4   2.70   0.81 3.51 2.800
東京選手権 SP 6 StSq3   3.30   0.88 4.18 2.800

青木選手の評価が高い要素はステップです。チャレンジカップでは+3.571が付きました。ISU非公認ではありますが、今期の全選手中8位にあたります。ただ、ステップはレベル4率が25%のため、評価は高いけれどスコアが伸びていない、ということも多いです。

昨季は平均GOEで+3.000以上というのは国内戦でもほとんどなかったのですが、今期はステップ、コレオ、レイバックスピンでは数多く並べました。そのあたりの要素の評価が昨季と比べて高くできているようです。

 

○3回転-3回転

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
アクアカップ FS FS 4 3F+3Loq q 10.20   -0.18 10.02 0.000
げんさんサマーカップ SP 1 3Lz+3Lo   10.80   0.39 11.19 0.600
東京選手権 SP 1 3Lz+3Lo   10.80   1.57 12.37 2.200
東日本学生選手権 FS 1 3Lz+3Loq q 10.80   -1.38 9.42 -2.200
NHK Trophy SP 1 3Lz<+3Lo< 8.64   -1.69 6.95 -3.556
日本学生氷上選手権 SP 1 3Lz+3Lo   10.80   0.98 11.78 1.800
日本学生氷上選手権 FS 1 3Lz+3Lo< 9.82   -1.18 8.64 -2.200
国民体育大会 FS 1 3Lz+3Loq q 10.80   -0.20 10.60 -0.400
Challenge Cup SP 1 3Lz+3Lo   10.80   1.18 11.98 2.143
Challenge Cup FS 1 3Lz+3Lo   10.80   1.30 12.10 2.286
リリーカップカナガワ FS 7 3Lz+3Loq q F 11.88 X -2.95 8.93 -5.000

青木選手はセカンドトーループは入れず、セカンドループで3-3を飛びます。基本的にはショートフリー共に冒頭でルッツループですが、ルッツ跳んだ瞬間に回避するということも多いようです。今期はGOEプラスでクリーンに決めたのは5回あります。チャレンジカップではショートフリー共に決めました。今期セカンド3Loのジャンプを決めたのは全選手中2人だけ。ISU公認試合で決めた選手はおらず、2回決めたのは青木選手のみ。フリーの+2.286が今季最高の評価です。ISU非公認ですが、3Lz+3LoをGOEプラスで22歳1か月で決めたのは、国際大会の最年長記録となります。

 

○3連続の要素

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
げんさんサマーカップ FS 3 2A+1Eu+3F   9.10   1.24 10.34 2.200
東京夏季フィギュア FS 3 2A+1Eu+3F   9.10   1.24 10.34 2.400
東京選手権 FS 3 2A+1Eu+3F! ! 9.10   0.88 9.98 1.200
東日本学生選手権 FS 3 2A+1Eu+2F! ! 5.60   -0.22 5.38 -0.600
東日本選手権 FS 3 2A+1Eu+3F   9.10   1.27 10.37 2.429
NHK Trophy FS 3 2A+1Eu+3F! ! 9.10   0.38 9.48 0.778
全日本選手権 FS 3 2A+1Eu+3Fq q 9.10   0.00 9.10 0.000
日本学生氷上選手権 FS 3 2A+1Eu+3Fq q 9.10   -1.24 7.86 -2.600
国民体育大会 FS 3 2A+1Eu+3F! ! 9.10   0.53 9.63 0.800
Challenge Cup FS 3 2A+1Eu+3F   9.10   1.48 10.58 2.571
リリーカップカナガワ FS 3 2A+1Eu+3F! ! 9.10   0.35 9.45 0.800

3連続ジャンプはダブルアクセル起点でオイラー挟んでフリップを飛びます。今期10回飛んでGOEプラスは8回。成功率8割でほぼ計算できる要素です。今期3連続で最後に3回転フリップを飛ぶ要素を国際大会で見せたのは青木祐奈選手とクラコワ選手の2人だけ。クラコワ選手はルッツからですので難易度が上ですが、GOEプラスの幅はISU非公認ではありますが青木選手の方が上でした。

 

今期は大学4年生にしてグランプリデビューを果たしました。ノービス時代に覇を競っていた本田真凜選手は今季で引退。スケート選手も、輝く時期は人によって違ってくるんだなあ、といろいろ考えてしまうところでもありました。いろいろ迷いはあったようですが来期も競技続行。今期のNHK杯が普通の審判団だったらもう少しスコア出ていて、シーズンベストランクにより来期のグランプリシリーズが見えたのですが、残念ながらそうはならずシーズンベストランクは32位。世界ランクもまだ低い。来期前半のスケジュールはまだ見えませんが、続けるからには国際舞台で見たい選手です。オリンピックまであと2シーズン。来期、国際舞台に定着出来ればまだチャンスはあります。