山下真瑚 19-20

2002年12月31日生まれ

シニア2シーズン目

 

所属:中京大中京高校

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シーズン獲得賞金:$2,000

世界ランキング:23位

シーズンランキング:62位

シーズンベストスコア 189.25(36位) NHK杯

ショートプログラムシーズンベスト 66.64 全日本選手権

 (国際大会の最高は65.70 NHK杯)

フリーシーズンベスト 123.55 NHK杯

ショートプログラム楽曲: セビリアの理髪師より Una voce poco fa

フリープログラム楽曲: セントオブウーマン

スピンレベル4率 27/36=75.0%(国際試合14/18=77.8%)

ステップレベル4率 0/12=0.00%(国際試合0/6=0.00%)

スピンオールレベル4 1/6(国際試合1/3)

スピンステップオールレベル4 0/6(国際試合0/6)

ジャンプ回転不足率  12/60=20.0%(国際試合5/30=16.7%)

ジャンプ回転不足なし試合 0/6(国際試合0/3)

スピンステップオールレベル4ジャンプの回転不足もなしの試合 0/6

 

 ●山下真瑚選手の19-20シーズンの戦績

Grade Event Pl Total SP TSS SP TES SP PCS FS TSS FS TES FS PCS
DL げんさんサマーカップ 10 151.11 61.12 32.40 28.72 89.99 38.79 51.20
CS Nepela Memorial 6 163.54 55.99 28.03 28.96 107.55 51.99 56.56
GP Skate America 12 142.40 46.21 20.01 26.20 96.19 46.05 51.14
RT 西日本選手権 6 160.09 58.73 31.53 28.20 101.36 48.56 52.80
GP NHK Trophy 5 189.25 65.70 35.99 29.71 123.55 63.71 59.84
NC 全日本選手権 11 170.75 66.64 36.52 30.12 104.11 47.03 57.08

山下真瑚選手はシニア2シーズン目。今シーズン、記載以外にも愛知県内のローカル大会などに出ていますが、ここに載せる国内の大会はシーズン開幕初戦の他は、全日本選手権につながる大会までとしました、

初戦は8月前半にあるげんさんサマーカップ。ショートの61.12も山下選手からするとそれほど良い点数ではないですが、フリーの89.99はシニアに上がって以来最低という低いスコアでした。どうもこの時点からケガに悩まされていたようで、とにかく心配な立ち上がりでした。

国際大会初戦は9月後半のネペラメモリアル。ショート冒頭のコンビネーションジャンプ転倒で始まって、いいところなく、という感じで163.54の6位。ランキングポイントはある程度確保しましたが、昨シーズン200点に乗せた選手とは思えないスコアになってしまっています。

グランプリシリーズに入ってスケートアメリカはさらに悪化して、ショートで40点台、フリーも100点に届かずのスコアで142.40  タイミング的に出場しないといけなかった西日本選手権も160.09に終わります

今シーズン唯一良かったのはNHK杯。ショートはオール加点のシーズンベスト。フリーもフリップで一つ減点がついた以外はそつなくこなし189.25まで持ってきます。

これくらい回復すれば、全日本は四大陸の出場権くらいまでは狙えるかな? と思ったのですがショートで全要素加点で66点台まで出したものの、フリーで崩れて11位に終わりました。

シーズン後半は、出ようと思えばインターハイなど試合はあったのですが、ケガということで欠場。全日本でシーズン終えることとなりました。

 

●山下真瑚選手の今シーズンの要素別得点

Grade Event Pl Total TES PCS Jump Spin Step
DL げんさんサマーカップ 10 151.11 71.19 79.92 42.86 18.71 9.62
CS Nepela Memorial 6 163.54 80.02 85.52 49.51 19.32 11.19
GP Skate America 12 142.40 66.06 77.34 37.73 17.93 10.40
RT 西日本選手権 6 160.09 80.09 81.00 50.76 19.94 9.39
GP NHK Trophy 5 189.25 99.70 89.55 67.78 20.69 11.23
NC 全日本選手権 11 170.75 83.55 87.20 52.58 20.60 10.37

要素別は、6試合中5試合でTESよりPCSの方が高くなっています。かと言って、PCS寄りの選手、とはちょっといいがたく、シーズンベストのNHK杯では技術点の方がしっかり高くなっていました。ちゃんと滑れば技術点の方が高くなるという選手です。

PCSは一番いいNHK杯で89.55 これは各要素7.5平均程度のスコアとなります。上位陣とはだいぶ差があるのが現実です。

スピンは20.69が最高。日本の上位は24点台、世界では27点台までいることを考えるとこれも低め。トータルスコアのシーズンベストは30位台なのに、スピンのスコアのベストは160位台になりますから、本人比で苦手要素と言えそうです。

ステップ系要素はNHK杯の11.23が最高。ここも、日本のトップイコール世界のトップが15点台出すのと比べて差があります。

今シーズンはケガの影響でジャンプが安定しなかったようですが、一番いい試合では67.78までは獲っています。これは、ザギトワ選手の67.80とほぼ並ぶ数字。本調子でないなかでもそれくらいのスコアは出せていて、やはり得意はジャンプ、というのが見て取れます。

 

 ●山下真瑚選手のスケート偏差値

Event Pl Total Jump Base Jump GOE Spin Step PCS
げんさんサマーカップ 10 48.10 42.98 57.20 44.20 43.55 50.48
Nepela Memorial 6 51.48 49.12 53.90 46.22 50.65 54.16
Skate America 12 45.73 47.68 36.73 41.61 47.08 48.79
西日本選手権 6 50.54 50.11 53.71 48.28 42.51 51.19
NHK Trophy 5 58.47 58.11 64.09 50.76 50.83 56.80
全日本選手権 11 53.44 49.94 57.31 50.46 46.94 55.26

偏差値で表すと、トータルスコアは50前後になってしまっています。シーズンベストのNHK杯で58.47  ケガさえなければ偏差値60くらいの選手なのかな、という風に見えます。

ケガの影響でジャンプがしっかり決まらなかったことで、ジャンプの偏差値も低めですが、何とか決めてきたNHK杯は基礎点で60近く、GOEでは65に近い偏差値となりました。

スピンステップは良くて偏差値50程度。本人比苦手で全選手中で普通、というくらいの位置にいます。

 

 

 

山下真瑚スケート偏差値

レーダーチャートで見ると、いい試合は右寄り、ジャンプよりというチャートです。

国内大会は全日本だけ載せています。

 

●シーズン最高のショートプログラム基礎点構成

Event   Elements    BaseValue   GOE Scores  
NHK Trophy 1 3Lz+3T   10.10   1.43 11.53 2.444
NHK Trophy 2 2A   3.30   0.85 4.15 2.667
NHK Trophy 3 FCSp4   3.20   0.37 3.57 1.222
NHK Trophy 4 3Lo   5.39 X 0.42 5.81 0.778
NHK Trophy 5 SSp4   2.50   0.32 2.82 1.222
NHK Trophy 6 StSq3   3.30   0.71 4.01 2.111
NHK Trophy 7 CCoSp4   3.50   0.60 4.10 1.556
NHK Trophy   TES   31.29   4.70 35.99  

ショートプログラムは31.29が最高基礎点でした。良くもなく悪くもなくくらいなスコアです。坂本花織選手の31.49の少し下。

坂本花織選手と構成は似ていて、差がついているのはスピンの部分です。構成にシットスピンを入れている数少ない選手の一人なのですが、このシットスピンがレベル4で基礎点2.5と低めです。坂本選手のレイバックスピン2.7との0.2の差が、ショート全体の基礎点差となってます。

ジャンプは単独ジャンプにループを選んで、これを1.1倍に入れています。フリップにすればもう少し点が上がりますが、後述するようにフリップは苦手。コンビネーションの1.1倍化の方がもしかしたら早いかもしれません。

 

●シーズン最高のフリープログラム基礎点構成

Event   Elements    BaseValue   GOE Scores  
NHK Trophy 1 3Lz+3T   10.10   1.60 11.70 2.667
NHK Trophy 2 2A   3.30   0.85 4.15 2.444
NHK Trophy 3 3Lo   4.90   0.98 5.88 1.889
NHK Trophy 4 3S+2T+2Lo   7.30   0.49 7.79 1.222
NHK Trophy 5 FCSp4   3.20   0.18 3.38 0.556
NHK Trophy 6 ChSq1   3.00   0.50 3.50 0.889
NHK Trophy 7 3Lz+2T   7.92 X 0.84 8.76 1.444
NHK Trophy 8 3F<! ! 4.66 X -0.85 3.81 -2.000
NHK Trophy 9 SSp4   2.50   0.32 2.82 1.222
NHK Trophy 10 StSq3   3.30   0.42 3.72 1.444
NHK Trophy 11 2A   3.63 X 0.57 4.20 1.667
NHK Trophy 12 CCoSp4   3.50   0.50 4.00 1.333
NHK Trophy   TES   57.31   6.40 63.71  

フリーの基礎点最高は57.31 このスコアは、190点を出す選手としては低めだなという印象になります。

2回飛ぶジャンプはルッツだけ。コンビネーションの二つ目にもう一回3Tを付けたいというのが本当にやりたい構成なのかな? というのがその辺から感じられます。昨シーズンはそういう構成で3Lz-3Tが二つ入る試合が多かったです(一つは3連続でもう一つ2Tがつく)。

また、上位選手は三連続ジャンプを1.1倍のところに入れることが多いのですが、山下選手はそうはなっていない構成です。1.1倍のところの構成がやや弱い。その辺が上位との差になっている部分でもあります。

200点に乗せる選手は、フリーの基礎点は60点台に乗っていることがほとんどですし、山下選手自身も昨シーズンスケートカナダで200点に乗せた時は基礎点61点台ありました。

上記の57.31も、2Tが3Tに一つ変われば60点台に乗りますし、基本的にはそれくらいの構成を作りたいんだろうな、と思われます。

 

●平均GOE+1.800以上

Event     Elements    BaseValue   GOE Scores  
NHK Trophy SP 2 2A   3.30   0.85 4.15 2.667
NHK Trophy FS 1 3Lz+3T   10.10   1.60 11.70 2.667
Nepela Memorial SP 2 2A   3.30   0.86 4.16 2.571
NHK Trophy SP 1 3Lz+3T   10.10   1.43 11.53 2.444
NHK Trophy FS 2 2A   3.30   0.85 4.15 2.444
全日本選手権 SP 2 2A   3.30   0.90 4.20 2.444
全日本選手権 SP 6 StSq2   2.60   0.67 3.27 2.333
Nepela Memorial FS 3 3Lo   4.90   1.08 5.98 2.143
NHK Trophy SP 6 StSq3   3.30   0.71 4.01 2.111
全日本選手権 SP 4 3Lo   5.39 X 1.12 6.51 2.111
全日本選手権 SP 7 CCoSp4   3.50   0.80 4.30 2.111
全日本選手権 SP 1 3Lz+3T   10.10   1.35 11.45 2.000
全日本選手権 SP 5 SSp4   2.50   0.54 3.04 2.000
Skate America FS 2 2A   3.30   0.61 3.91 1.889
NHK Trophy FS 3 3Lo   4.90   0.98 5.88 1.889
Nepela Memorial SP 6 StSq3   3.30   0.59 3.89 1.857
Nepela Memorial FS 2 2A   3.30   0.59 3.89 1.857
Nepela Memorial FS 11 3S   4.73 x 0.77 5.50 1.857

ここは、げんさんサマーカップと西日本選手権といった、全日本以外の国内試合は外しました。

山下選手の中で評価が高い要素はやはりジャンプです。上の方にはダブルアクセルと3Lz-3Tが並びます。ケガさえなければ3Lz-3Tがショートフリーで3回出てくる上に加点が大きい、という強力構成が組めるんでしょうか。

今シーズンは調子が良くなかったこともあって、全体的に加点は小さかったように見えます。平均GOEが+3を超える要素がない、というのは上位で戦うには苦しいところ。

 

●3連続ジャンプ

Event     Elements    BaseValue   GOE Scores  
NHK Trophy FS 4 3S+2T+2Lo   7.30   0.49 7.79 1.222
西日本選手権 FS 4 3S+2T+2Lo   7.30   0.34 7.64 0.714
全日本選手権 FS 1 3Lz<+3T+2T 10.22   0.13 10.35 0.333

3連続ジャンプはサルコウからの2T,-2Loが基本でシーズン序盤は入れていましたが、全日本は3Lz-3T-2Tの昨シーズンの構成に戻そうとしました。

6試合出て3連続ジャンプが3つしかない、ということは3試合では入れられなかったということになります。山下選手の場合、序盤に3連続を入れているので、後半にリカバリーすることも理論的には可能なわけですが、そういう形にもなっていません。ジャンプ苦しんだんだなあ、というのが感じられる一つの部分でもあります。

 

●セカンド三回転

Event     Elements    BaseValue   GOE Scores  
NHK Trophy SP 1 3Lz+3T   10.10   1.43 11.53 2.444
NHK Trophy FS 1 3Lz+3T   10.10   1.60 11.70 2.667
げんさんサマーカップ SP 1 3S+3T   8.50   0.86 9.36 2.000
西日本選手権 SP 1 3Lz+3T< 9.26   -2.95 6.31 -5.000
西日本選手権 FS 1 3Lz+3T   10.10   1.06 11.16 1.571
全日本選手権 SP 1 3Lz+3T   10.10   1.35 11.45 2.000
全日本選手権 FS 1 3Lz<+3T+2T 10.22   0.13 10.35 0.333

コンビネーションは基本が3Lz-3Tです。サマーカップはシーズン初戦で、足の具合も悪かったのか例外的に3S-3Tにしています。

3Lz-3Tで決まればGOE+2台が出るので、大きな得点源になってます。これがショートフリーで合計3つ出せるようになると強いのですが今シーズンはそこまではいかず。それができたのが昨シーズンのスケートカナダで、200点到達の原動力となっていました(その時はすべてGOE+3台)

 

●単独のルッツとフリップ

Event     Elements    BaseValue   GOE Scores  
Nepela Memorial SP 1 3Lz   5.90   -2.95 2.95 -5.000
Nepela Memorial FS 1 3F!<< <<  1.80   -0.90 0.90 -5.000
Skate America SP 1 3Lz   5.90   -1.69 4.21 -2.889
Skate America FS 1 3F   5.30   -2.65 2.65 -5.000
Skate America FS 7 3Lz   6.49 x -1.69 4.80 -2.889
NHK Trophy FS 8 3F<! ! 4.66 X -0.85 3.81 -2.000
げんさんサマーカップ FS 4 2F   1.80   0.00 1.80 0.000
西日本選手権 FS 7 3Lz<< <<  2.31 X -1.05 1.26 -5.000
西日本選手権 FS 8 2F   1.98 X 0.11 2.09 0.429
全日本選手権 FS 7 3Lz< 5.19 X -0.40 4.79 -0.889
全日本選手権 FS 8 3F<<! ! 1.98 X -0.87 1.11 -4.000

単独三回転の成功率が残念ながらあまり高くない今シーズンでした。ルッツは本当はコンビネーションにしたいのかと思いますが、単独になっていたのが5回あり、ダウングレード1に回転不足1、転倒2などですべてGOEはマイナスです。

もっとつらいのが実はフリップで、これはもともと単独ジャンプとして入れている要素なはずですが、6試合で6回飛んで、2回転になったのが二つ、ダウングレード二つ、回転不足1に転倒は2 回転が足りて着氷したフリップジャンプというのが実はありません。

昨シーズンはフリップジャンプの成功もゼロではなかったので、全く飛べないということではないのですが、計算の出来るジャンプではなく、とても確率は低いというのは現実として認めなくては行けなさそうです。

 

●単独のループとサルコウ

Event     Elements    BaseValue   GOE Scores  
Nepela Memorial FS 3 3Lo   4.90   1.08 5.98 2.143
Nepela Memorial FS 11 3S   4.73 x 0.77 5.50 1.857
Skate America FS 3 3Lo   4.90   0.84 5.74 1.667
Skate America FS 11 3S< 3.78 x -1.33 2.45 -3.778
NHK Trophy SP 4 3Lo   5.39 X 0.42 5.81 0.778
NHK Trophy FS 3 3Lo   4.90   0.98 5.88 1.889
げんさんサマーカップ SP 4 3Lo   5.39 X 0.98 6.37 2.000
げんさんサマーカップ FS 1 3Lo   4.90   0.10 5.00 0.200
げんさんサマーカップ FS 3 3Lo<<+REP <<  1.19   -0.78 0.41 -4.600
げんさんサマーカップ FS 8 2S   1.43 X -0.08 1.35 -0.600
西日本選手権 SP 4 3Lo   5.39 X 1.27 6.66 2.571
西日本選手権 FS 3 3Lo   4.90   1.18 6.08 2.429
全日本選手権 SP 4 3Lo   5.39 X 1.12 6.51 2.111
全日本選手権 FS 3 3Lo   4.90   0.98 5.88 1.778
全日本選手権 FS 11 3S< 3.78 X -0.49 3.29 -1.222

ループとサルコウで並べていますが、この二つだとループの方が得意そうですトリプルループは11回飛んで1回はダウングレードになる失敗がありますが、あとは成功ジャンプです。GOEは基本的に+2台まで出ます。ループからのコンビネーションにして1.1倍に3連続入れる、なんてしたらもう少し全体の基礎点高められたりするような気がしないでもない。

サルコウは意外と成功率低く、4回飛んで2回転になったのが1回、回転不足2回で成功したのは1回だけ。この辺ももう少し安定感欲しいんでしょうか。

 

●ステップシークエンスとコレオシークエンス

Event     Elements    BaseValue   GOE Scores  
Nepela Memorial SP 6 StSq3   3.30   0.59 3.89 1.857
Nepela Memorial FS 6 ChSq1   3.00   0.60 3.60 1.000
Nepela Memorial FS 10 StSq3   3.30   0.40 3.70 1.143
Skate America SP 6 StSq3   3.30   0.38 3.68 1.111
Skate America FS 6 ChSq1   3.00   0.14 3.14 0.333
Skate America FS 10 StSq3   3.30   0.28 3.58 0.778
NHK Trophy SP 6 StSq3   3.30   0.71 4.01 2.111
NHK Trophy FS 6 ChSq1   3.00   0.50 3.50 0.889
NHK Trophy FS 10 StSq3   3.30   0.42 3.72 1.444
げんさんサマーカップ SP 6 StSq2   2.60   0.16 2.76 0.600
げんさんサマーカップ FS 6 ChSq1   3.00   0.90 3.90 1.800
げんさんサマーカップ FS 10 StSq2   2.60   0.36 2.96 1.400
西日本選手権 SP 6 StSq2   2.60   0.78 3.38 3.143
西日本選手権 FS 6 ChSq1   3.00   0.20 3.20 0.571
西日本選手権 FS 10 StSq2   2.60   0.21 2.81 0.857
全日本選手権 SP 6 StSq2   2.60   0.67 3.27 2.333
全日本選手権 FS 6 ChSq1   3.00   0.71 3.71 1.111
全日本選手権 FS 10 StSq3   3.30   0.09 3.39 0.111

ステップシークエンスはレベル3が基本的ですが、国内大会ではレベル2も目立ちます。昨年も含め、まだレベル4を取ったことがありません。GOEは+1台が多く、時折+2台まで伸びるというくらいな位置です。

コレオシークエンスの評価があまり高くありません。GOEは+0台になっていて、加点がほとんどとれていません。

ステップ系要素は、シニアの上位と戦っていくには、まだまだ、という現実があります。

 

また、具体的に記しませんが、スピンのレベル4率もシニアのトップとしてはあまり高くない75%にとどまっています。スピンも、レベル4なことが多いけれど、安定して常にレベル4でレベル3なときは取りこぼし、と言えるほどのレベル4率にはなっていません。

スピンステップでレベルを上げる、というのも一つの課題として残っているようです。

 

現行ルールでは7人、ISU公認では6人しかいない、日本人の200点スコアラーの一人です。ジュニア最終シーズンには世界ジュニアでトゥルソワ選手、コストルナヤ選手に次ぐ3位表。下には、イムウンス、横井ゆは菜、紀平梨花、ユヨンといった錚々たるメンバーを抑えて表彰台に乗っていました。昨シーズンはグランプリデビュー戦で表彰台。今年もその勢いで行ってほしかったのですが、ケガがだいぶ響いてしまったようでした。

 

ステップの点の伸びなさなど含め、まだなんとなくジュニア感は残っているのですが、16歳でのシーズンですから、普通の日本人考えたら、ジュニアなんですよねあたりまえに。

宇野選手が抜けたことで、山田真知子先生というか樋口先生というか、のチームの筆頭格になりました。山田先生のところは、ジュニアのうちにジャンプ、表現は年齢を経てから、というような方針で昔は育てているようなことをおっしゃっていましたが、今も同じでしょうか。そうなると、山下選手も、この先、表現面での進歩も見られて、二十歳ごろになるとトータルバランスの優れた全体のレベルの高い選手、となっていくようにも感じられます。

ショートフリーで合わせて3本の3Lz-3Tが決まると、特にフリーで後半3Lz-3Tなんかが決まってくると盛り上がるので、来シーズンはケガからの復活を期待したいです。