吉田陽菜 19-20

2005年8月21日生まれ

ジュニア1シーズン目

所属:名東FSC 猪高中学校

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シーズン獲得賞金:$0

世界ランキング:-

シーズンランキング:-

シーズンベストスコア 169.41  西日本選手権

ショートプログラムシーズンベスト 58.62 西日本選手権

フリーシーズンベスト 115.11 全日本ジュニア

ショートプログラム楽曲: ラ・ラ・ランドより

フリープログラム楽曲: キャッツより

スピンレベル4率 37/42=88.1%

ステップレベル4率 0/14=0.00%

スピンオールレベル4 4/7

スピンステップオールレベル4 0/7

ジャンプ回転不足率  7/70=10.0%

ジャンプ回転不足なし試合 2/7

スピンステップオールレベル4ジャンプの回転不足もなしの試合 0/7

 

 ●吉田陽菜選手の19-20シーズンの戦績

Grade Event Pl Total SP TSS SP TES SP PCS FS TSS FS TES FS PCS
DL 西日本中小学生フィギュア 1 158.77 48.39 25.13 23.26 110.38 62.44 48.94
DL げんさんサマーカップ 3 154.77 49.94 28.54 21.40 104.83 57.83 48.00
RT 中部選手権 1 159.12 56.67 34.25 22.42 102.45 57.98 45.47
RT 西日本選手権 3 169.41 58.62 33.78 24.84 110.79 59.27 51.52
NJ 全日本ジュニア 3 167.86 52.75 28.51 24.24 115.11 64.79 50.32
NC 全日本選手権 19 149.72 50.96 28.18 23.78 98.76 51.34 47.42
IJ 全国中学スケート大会 4 160.59 54.61 30.65 23.96 105.98 57.17 50.81

吉田陽菜選手は、トリプルアクセルを引っ提げて今シーズンジュニアデビューしました。昨シーズンはケガでほとんど試合に出ていませんが、その前2シーズンは全日本ノービスで優勝していた、この世代のトップ選手です。

今シーズンはジュニアグランプリへの派遣無し。まず、そこがちょっと残念だった気はします。

というわけで国内戦が続くわけですが、地方大会前の8月は2試合で150点台。ショートが50点に届かず、ということであまり伸びませんでした。

地方大会は、まず中部選手権は、昨シーズン全日本ジュニア二位の荒木菜那選手に勝っての優勝。得点自体は伸びていないのですが、勝負強いんでしょうか、ショートのリードを守って逃げ切りました、

西日本選手権はシーズンベストの169.41のスコアで3位に入り、順当に全日本ジュニアへ進みます。

その全日本ジュニア。ショートは10位と出遅れ、これは厳しいかなというところからフリーではトリプルアクセルを決め逆転の表彰台。全日本へ進み、世界ジュニアの可能性をつなぎます。

しかし残念ながら全日本ではショートから入れていったトリプルアクセルがフリーも含めて不発。19位に終わり、世界ジュニア代表の切符はつかめませんでした。

年が明けると、中学2年生の吉田陽菜選手には全中があります。ここは160.59というスコアで表彰台には乗れず4位に終わりました。

本来はこの後、全日本ジュニアの成績などから国際大会への派遣があったのですが、3月中盤以降の試合はすべて中止、ということで、結局国内大会のみの出場でシーズンを終えました。

なお、愛知県内のショートのみの試合など、ほかにも出場している大会はありますが、ここからは外しています。

 

●吉田陽菜選手の今シーズンの要素別得点

 

Grade Event Pl Total TES PCS Jump Spin Step
DL 西日本中小学生フィギュア 1 158.77 87.57 72.20 59.51 21.47 6.59
DL げんさんサマーカップ 3 154.77 86.37 69.40 59.93 20.07 6.37
RT 中部選手権 1 159.12 92.23 67.89 65.27 20.16 6.80
RT 西日本選手権 3 169.41 93.05 76.36 65.80 21.06 6.19
NJ 全日本ジュニア 3 167.86 93.30 74.56 66.27 20.94 6.09
NC 全日本選手権 19 149.72 79.52 71.20 49.06 19.70 10.76
IJ 全国中学スケート大会 4 160.59 87.82 74.77 59.36 22.31 6.15

要素別を見ると、全試合ではっきりとTESの方がPCSより高くなっています。PCSは一番いい西日本選手権で76.36 低いと70点を切る水準です。これは五項目で平均6点前後という位置です。PCSだけでもまだまだ伸ばす余地があります。

獲得点数が高いのはやはりジャンプ。全日本ジュニアでは66.27を取りました、ほかの試合でも60点台に乗せることが多いです。この辺のスコアは、今シーズン不調ではあったのですが、坂本花織選手の64.33 宮原知子選手の63.95といったあたりを上回っています。ジャンプだけなら日本のトップ選手と遜色ない部分もあります。

スピンは全中で22.31  22点台あれば170点180点台くらいの選手としてみると遜色ないです。ただ、ほかの試合のように20点前後になると、シニアのそれくらいの選手とは差があるかな、という数字になります。

ステップは6点台。コレオ付きの全日本で10.76 これくらいのスコアだとジュニアの上位の選手と比べても弱い、という水準です。ジュニアでも世界のトップはコレオなしで10点台後半まで出しますし、日本でも、岩野桃亜選手はジュニアグランプリシリーズで10.42の高いスコアを出しています。そのあたりの選手と比べると、はっきり弱点とされる要素になります。

 

●吉田陽菜選手のスケート偏差値

Event Pl Total Jump Base Jump GOE Spin Step PCS
西日本中小学生フィギュア 1 50.18 58.16 49.45 53.35 49.52 45.42
げんさんサマーカップ 3 49.09 56.65 53.86 48.71 47.51 43.58
中部選手権 1 50.27 60.54 53.78 49.01 47.76 42.59
西日本選手権 3 53.07 58.36 60.02 51.99 45.65 48.15
全日本ジュニア 3 52.65 62.11 51.70 51.59 45.19 46.97
全日本選手権 19 47.72 52.41 45.11 47.48 48.71 44.76
全国中学スケート大会 4 50.67 60.23 44.13 56.13 45.95 47.10

トータルスコアが160点前後ですと、偏差値では50前後となります。国際舞台で戦う選手全体と比べて普通くらいのスコアということです。

偏差値が高いのはやはりジャンプ。ジャンプの基礎点は偏差値60を超えてきます。そこに高いGOEを取れた時にトータルスコアが伸びるわけですが、ここは偏差値60まで乗るいい時もあれば、40台前半にまで落ち込むこともあります。

スピンは偏差値50前後。今のところ普通という位置。

ステップは、コレオ補正をしても40台となって弱点です。

PCSもジュニア一年目感がはっきり出ていて、偏差値40台、それも試合によっては前半という低めな扱いになっています。

 

 

 

吉田陽菜スケート偏差値

レーダーチャートは右寄り。ジャンプ偏重型です。

ここまではっきり出る選手も案外珍しい感じがします。まだ先は長いですので、ジャンプを伸ばしつつ他もどう補っていくか、ということになるんでしょうか。

 

●シーズン最高のショートプログラム基礎点構成

Event   Elements    BaseValue   GOE Scores  
全日本選手権 1 3A   8.00   -4.00 4.00 -4.444
全日本選手権 2 3Lo   4.90   0.21 5.11 0.444
全日本選手権 3 FSSp4   3.00   0.26 3.26 0.667
全日本選手権 4 StSq3   3.30   0.38 3.68 1.000
全日本選手権 5 3Lz<+2T 6.62 X -1.62 5.00 -2.889
全日本選手権 6 CSp4   2.60   0.33 2.93 1.111
全日本選手権 7 CCoSp4   3.50   0.70 4.20 1.889
全日本選手権   TES   31.92   -3.74 28.18  

ショートプログラムのシーズン最高は、唯一シニアカテゴリーの試合となった全日本選手権の31.92でした。これは、トリプルアクセルをシニアだとショートから入れられて、それもしっかり回転が足りていて基礎点満額もらえたことによります。

ただ、コンビネーションが3回転-2回転で、かつ、回転不足もついていることから、トータルではインパクトがあるほど高いスコアにはなりませんでした。これで3-3で回転足りていたら、基礎点が4.49上がって36.41という、今シーズンその上には3人しかいないという高い基礎点になるところでした。

ジュニアルール試合での最高基礎点は西日本選手権の30.49 ステップがレベル2ですが、他はミスなく、ジュニアとしては高めな基礎点を取っていました。

 

●シーズン最高のフリープログラム基礎点構成

Event   Elements    BaseValue   GOE Scores  
全日本ジュニア 1 3A   8.00   1.12 9.12 1.429
全日本ジュニア 2 3Lz+3T   10.10   0.83 10.93 1.286
全日本ジュニア 3 3S   4.30   0.60 4.90 1.429
全日本ジュニア 4 3Lo   4.90   -0.10 4.80 -0.143
全日本ジュニア 5 SSp4   2.50   0.40 2.90 1.429
全日本ジュニア 6 CCoSp4   3.50   0.28 3.78 0.857
全日本ジュニア 7 StSq2   2.60   0.47 3.07 1.857
全日本ジュニア 8 3F!+2T+2Lo ! 9.13 X 0.00 9.13 0.000
全日本ジュニア 9 2A+3T< 7.33 X -1.41 5.92 -4.286
全日本ジュニア 10 3Lz! ! 6.49 X -0.24 6.25 -0.429
全日本ジュニア 11 FCCoSp4   3.50   0.49 3.99 1.286
全日本ジュニア   TES   62.35   2.44 64.79  

フリーの最高基礎点は全日本ジュニアの62.35 これは高い基礎点で、今シーズン国際試合でこれより高い基礎点を出した選手は13人しかいません。ジュニアでは3人だけです。

トリプルアクセルが入り、しっかり着氷して、スピンもすべてレベル4など、回転不足1つあるくらいでほかはしっかりこなせていることから高い基礎点となっています。

二つ跳ぶジャンプはルッツとトーループ。1.1倍部分にコンビネーション二つを含め高めな基礎点のものが配置されています。

回転不足になった3Tがしっかり飛べていれば0.92基礎点が上がって63.27にまですることが出来ていました。

 

●平均GOE+1.800以上

Event     Elements    BaseValue   GOE Scores  
全国中学スケート大会 FS 11 FCCoSp4   3.50   1.05 4.55 3.000
中部選手権 SP 2 2A   3.30   0.88 4.18 2.600
全国中学スケート大会 SP 2 2A   3.30   0.77 4.07 2.400
全国中学スケート大会 FS 5 SSp4   2.50   0.58 3.08 2.400
西日本選手権 SP 2 2A   3.30   0.79 4.09 2.286
西日本選手権 FS 1 3A   8.00   1.92 9.92 2.286
全日本ジュニア SP 2 2A   3.30   0.73 4.03 2.286
中部選手権 SP 3 FSSp4   3.00   0.60 3.60 2.200
中部選手権 FS 5 SSp4   2.50   0.58 3.08 2.200
全国中学スケート大会 FS 7 StSq2   2.60   0.52 3.12 2.200
西日本選手権 SP 5 3Lo   5.39 X 0.98 6.37 2.143
全日本選手権 FS 5 SSp4   2.50   0.57 3.07 2.000
全国中学スケート大会 SP 3 FSSp4   3.00   0.60 3.60 2.000
全国中学スケート大会 SP 7 CCoSp4   3.50   0.70 4.20 2.000
全日本選手権 SP 7 CCoSp4   3.50   0.70 4.20 1.889
西日本選手権 FS 7 StSq2   2.60   0.52 3.12 1.857
全日本ジュニア FS 7 StSq2   2.60   0.47 3.07 1.857
中部選手権 SP 4 StSq3   3.30   0.55 3.85 1.800
中部選手権 FS 8 3F   5.83 X 0.88 6.71 1.800
中部選手権 FS 9 2A+3T   8.25 X 0.84 9.09 1.800
全国中学スケート大会 SP 4 StSq2   2.60   0.43 3.03 1.800
全国中学スケート大会 FS 10 2A+3T   8.25 X 0.84 9.09 1.800

ここでは全日本ジュニアにつながる地方大会と全日本、あとは全中のみから拾い上げました。

評価が高いのはスピンとジャンプ。ジャンプはダブルアクセルが目立ちます。そんな中にトリプルアクセルが一つ混ざっていたりもします。

最高のGOEで+3まで。まだ、各要素の評価という点では上位の選手と差があるのかな、というのはこの辺から感じられます。

 

トリプルアクセル

Event     Elements    BaseValue   GOE Scores  
西日本中小学生フィギュア FS 1 3A   8.00   -4.00 4.00 -5.000
げんさんサマーカップ FS 1 3A   8.00   1.28 9.28 1.600
中部選手権 FS 1 3A<< ! 3.30   -1.65 1.65 -5.000
西日本選手権 FS 1 3A   8.00   1.92 9.92 2.286
全日本ジュニア FS 1 3A   8.00   1.12 9.12 1.429
全日本選手権 SP 1 3A   8.00   -4.00 4.00 -4.444
全国中学スケート大会 FS 1 3A   8.00   -4.00 4.00 -5.000

吉田陽菜選手の武器、トリプルアクセル。今シーズンは要素として7回入ってダウングレードが1つありますが、あとの6回は回転は足りているとして認定されました。ただ、加点を得た成功ジャンプは3本だけです。また、全日本のフリーでは、1Aになってしまったものもあったので、それも含めると成功率は3/8ということになります。

この確率がこの先上がっていって、フリーで2本いれられるようになっていくのか? あるいは、体の成長とともに成功率が下がってしまうのか? 大きな注目点になるのだろうと思います。

 

●3連続ジャンプ

Event     Elements    BaseValue   GOE Scores  
西日本中小学生フィギュア FS 8 3F+2T+2Lo   9.13 X 0.71 9.84 1.400
げんさんサマーカップ FS 9 2A+3T+2T   9.68 X 1.01 10.69 2.400
中部選手権 FS 10 3Lz<!+2T+2Lo   8.49 X -0.94 7.55 -2.000
西日本選手権 FS 8 3F!+2T+2Lo ! 9.13 X -0.21 8.92 -0.429
全日本ジュニア FS 8 3F!+2T+2Lo ! 9.13 X 0.00 9.13 0.000
全日本選手権 FS 11 1Lz+2T+2Lo   3.96 X -0.27 3.69 -1.556
全国中学スケート大会 FS 8 3F!+2T+2Lo ! 9.13 X 0.00 9.13 0.000

3連続ジャンプは要素が一定しませんし、要素順も一定していません。

フリップから4回、ルッツから2回にダブルアクセルからセカンドで3回転を付けるものまであります。ただ、7試合すべてでちゃんと3連続の要素がありました。

加点がついたのはシーズン序盤の2試合のみ。ルッツからの2回は回転不足か1回転になるかの失敗ジャンプになっています。フリップからは!が3つついています。

 

●セカンド三回転

Event     Elements    BaseValue   GOE Scores  
西日本中小学生フィギュア FS 2 3Lz+3T   10.10   0.59 10.69 1.000
西日本中小学生フィギュア FS 9 2A+3T   8.25 X 0.98 9.23 2.200
げんさんサマーカップ FS 9 2A+3T+2T   9.68 X 1.01 10.69 2.400
中部選手権 SP 1 3Lz!+3T ! 10.10   0.59 10.69 0.800
中部選手権 FS 3 3S+3T   8.50   0.00 8.50 0.000
中部選手権 FS 9 2A+3T   8.25 X 0.84 9.09 1.800
西日本選手権 SP 1 3Lz!+3T ! 10.10   -0.24 9.86 -0.286
西日本選手権 FS 2 3Lz!+3T ! 10.10   -0.12 9.98 -0.286
全日本ジュニア FS 2 3Lz+3T   10.10   0.83 10.93 1.286
全日本ジュニア FS 9 2A+3T< 7.33 X -1.41 5.92 -4.286
全日本選手権 FS 2 3Lz+3T   10.10   0.67 10.77 0.889
全日本選手権 FS 9 2A+3T   8.25 X 0.66 8.91 1.444
全国中学スケート大会 SP 1 3Lz!+3T< ! 9.26   -0.59 8.67 -0.800
全国中学スケート大会 FS 2 3Lz+3T   10.10   0.79 10.89 1.200
全国中学スケート大会 FS 10 2A+3T   8.25 X 0.84 9.09 1.800

セカンド三回転のジャンプは、基本的にはルッツからとダブルアクセルからです。ショートは3Lz-3Tが基本構成。

ルッツの!が目立ちます。ただ、回転不足になったのは1回だけ。むしろ、3-3の要素に出来なかった、というものがショートでは多くあるように見えます。

ダブルアクセルからのものは回転不足が1つありますが、あとの5回はGOE+1以上付く成功ジャンプです。2A-3Tは計算できるジャンプにある程度なっていそうです。

 

●単独のルッツとフリップ

Event     Elements    BaseValue   GOE Scores  
西日本中小学生フィギュア SP 1 2Lz+COMBO   2.10   -1.05 1.05 -4.600
西日本中小学生フィギュア FS 10 3Lz<! ! 5.19 X -0.94 4.25 -2.200
げんさんサマーカップ FS 2 3Lz   5.90   0.35 6.25 0.600
げんさんサマーカップ FS 8 2F! ! 1.98 X -0.25 1.73 -1.400
中部選手権 FS 2 3Lz! ! 5.90   -0.59 5.31 -0.800
中部選手権 FS 8 3F   5.83 X 0.88 6.71 1.800
全日本ジュニア FS 10 3Lz! ! 6.49 X -0.24 6.25 -0.429
全日本選手権 FS 8 1F! ! 0.55 X -0.06 0.49 -1.000
全国中学スケート大会 FS 9 3Lz< 5.19 X -2.36 2.83 -5.000

単独のルッツフリップは案外多くありません。コンビネーションで使うケースが多い模様。

コンビネーションの時もそうだったのですが、ルッツでもフリップでも!が目立ちます。ルッツフリップのエッジの明確さというのが足りない、とジャッジからは認識されているようです。

成功率もジャンプ得意型選手としては低めかな、と見えます。ルッツは6回中1回、フリップも3回中1回しかGOEプラスがありません。

ルッツフリップの単独、あるいはコンビネーションをしっかり成功させていくことが、全体のスコアを上げていくためには、トリプルアクセル以上に重要な課題になっているように見えます。

 

●単独のループとサルコウ

Event     Elements    BaseValue   GOE Scores  
西日本中小学生フィギュア SP 5 3Lo   5.39 X 0.98 6.37 2.000
西日本中小学生フィギュア FS 3 3S   4.30   0.43 4.73 1.200
西日本中小学生フィギュア FS 4 3Lo   4.90   0.49 5.39 1.200
げんさんサマーカップ SP 5 3Lo   5.39 X -0.61 4.78 -1.250
げんさんサマーカップ FS 3 3S   4.30   0.52 4.82 1.200
げんさんサマーカップ FS 4 3Lo   4.90   0.98 5.88 2.000
中部選手権 SP 5 3Lo   5.39 X 0.65 6.04 1.400
中部選手権 FS 4 3Lo   4.90   0.65 5.55 1.400
西日本選手権 SP 5 3Lo   5.39 X 0.98 6.37 2.143
西日本選手権 FS 3 3S   4.30   0.69 4.99 1.571
西日本選手権 FS 4 3Lo   4.90   0.78 5.68 1.429
全日本ジュニア SP 5 3Lo   5.39 X -0.10 5.29 -0.286
全日本ジュニア FS 3 3S   4.30   0.60 4.90 1.429
全日本ジュニア FS 4 3Lo   4.90   -0.10 4.80 -0.143
全日本選手権 SP 2 3Lo   4.90   0.21 5.11 0.444
全日本選手権 FS 3 3S   4.30   0.43 4.73 0.889
全日本選手権 FS 4 3Lo   4.90   0.49 5.39 0.889
全国中学スケート大会 SP 5 3Lo< 4.31 X -0.26 4.05 -0.600
全国中学スケート大会 FS 3 3S   4.30   0.57 4.87 1.400
全国中学スケート大会 FS 4 2Lo   1.70   0.06 1.76 0.600

ループとサルコウは成功率が低くはありません。

ループはショートフリーで1回づつ、7試合で14回飛んで、回転不足1、2回転になったのが1で、12回はきちんと飛べました。ただ、12回のうち3回はGOEマイナスではあります。

サルコウは単独で飛んだのは6回で、すべて回転は足りていて、GOEもすべてプラスの成功ジャンプです。

ルッツフリップと、ループサルコウの間には、成功率としてはかなりの差があります。

 

●ステップシークエンスとコレオシークエンス

Event     Elements    BaseValue   GOE Scores  
西日本中小学生フィギュア SP 4 StSq2   2.60   0.61 3.21 2.400
西日本中小学生フィギュア FS 7 StSq2   2.60   0.78 3.38 3.000
げんさんサマーカップ SP 4 StSq2   2.60   0.39 2.99 1.500
げんさんサマーカップ FS 7 StSq2   2.60   0.78 3.38 3.000
中部選手権 SP 4 StSq3   3.30   0.55 3.85 1.800
中部選手権 FS 7 StSq2   2.60   0.35 2.95 1.200
西日本選手権 SP 4 StSq2   2.60   0.47 3.07 1.714
西日本選手権 FS 7 StSq2   2.60   0.52 3.12 1.857
全日本ジュニア SP 4 StSq2   2.60   0.42 3.02 1.714
全日本ジュニア FS 7 StSq2   2.60   0.47 3.07 1.857
全日本選手権 SP 4 StSq3   3.30   0.38 3.68 1.000
全日本選手権 FS 7 StSq3   3.30   0.42 3.72 1.000
全日本選手権 FS 10 ChSq1   3.00   0.36 3.36 0.556
全国中学スケート大会 SP 4 StSq2   2.60   0.43 3.03 1.800
全国中学スケート大会 FS 7 StSq2   2.60   0.52 3.12 2.200

ステップはまだレベル4がありません。レベル2が標準で、レベル3は3回だけ取れた、という水準です。GOEは+1台が多いです。レベルでGOE+1台だと3点ほどしか入りませんので、レベル4で高GOEの5点台取る選手と比べるとやはり差が出ます。

 

スピンはレベル4率が88.1%と、トップ選手に近い確率でレベル4を取ることが出来ています。GOEが高いかというとそうでもないので、次の課題は出来栄えをどう伸ばすか、というところかと思いますが、レベル4が取れていれば、大きな穴というほどではないです。

 

 

名古屋の門奈先生門下生。トリプルアクセルを武器にするという、名古屋伝統の系譜を引き継いできたというか、これから引き継いでいく選手のように感じます。最近は関西にトリプルアクセルも持っていかれてしまっている感じはありますが、元々はトリプルアクセルと言えば名古屋でした。

ノービスBでもAでも全日本優勝経験があります。次は全日本ジュニア。一年は表彰台に乗って、二年目どうなるか。この先十分に勝っていくチャンスはありそうです。

残念ながら今シーズンは国際試合の出場無し。なので、世界ランキングは付いていません。

年齢的には二シーズン後、北京オリンピックシーズンにシニアに上がることは出来るのですが、来シーズン多少活躍したくらいでは、グランプリの枠も手に入らないでしょうし、現実的ではない。世界ジュニアで表彰台に上がるくらいが最低限必要になってきます。

そうなると、北京オリンピックをジュニアのまま迎えて、目指すは4年後、ということになります。

 

日本の女子シングルには一つの伝統があります。オリンピック選考会となる全日本選手権において、フリー最終グループに入り、そのシーズンの世界ジュニアに出場した選手は、次のオリンピックの代表になる。

ソルトレイクからその伝統は始まりました。安藤美姫浅田真央村上佳菜子宮原知子。そして、平昌オリンピックの最終選考会でフリー最終グループに入り、表彰台にも上ったのが紀平梨花選手でした。

日本の女子シングルが常に世界のトップに選手を送り続ける流れがこうして作られています。北京オリンピックの代表選考会。吉田陽菜選手がその伝統を引き継ぎ、次のオリンピックの代表になっていく。そんな将来像が実現していく可能性も感じます。