23-24 蛯原大弥

2008年8月27日生まれ

ジュニア2シーズン目

シーズン獲得賞金:$2,000

世界ランキング:126位

シーズンランキング:74位

シーズンベストスコア 207.17(79位) JGPイスタンブール

ショートプログラムシーズンベスト 76.10 JGPイスタンブール

フリーシーズンベスト 131.07 JGPイスタンブール

スピンレベル4率 42/87 = 48.3%(国際大会:8/12 =66.7%)

ステップレベル4率 0/14 = 0.0%(国際大会:0/2 = 0.00%)

スピンオールレベル4 0/12(国際大会:0/2)

スピンステップオールレベル4 0/12(国際大会:0/2)

ジャンプ回転不足率 24/151 = 15.9%(国際大会:4/20 = 20.0%)

ジャンプ回転不足なし 2/12(国際大会:0/2)

スピンステップオールレベル4ジャンプ回転不足なし 0/12(国際大会:0/2)

 

○23-24シーズンの戦績

J/S Grade Event Pl Total SP FS
J DL アクアカップ SP 4 48.05 48.05  
J DL アクアカップ FS 1 115.54   115.54
J DL 木下トロフィー 3 158.10 50.36 107.74
J DL げんさんサマーカップ 5 151.26 57.36 93.90
J DL 東京夏季フィギュア 1 186.59 61.92 124.67
J JGP JGP Istanbul 3 207.17 76.10 131.07
J RT 東京選手権 3 169.59 54.77 114.82
J JGP JGP Gdansk 3 184.73 60.96 123.77
J DL ウィンタートロフィー 2 121.04   121.04
J RT 東日本選手権 3 176.90 63.76 113.14
J NJ 全日本ジュニア 7 189.39 64.24 125.15
J DL 都民体育大会 1 182.59 62.93 119.66
S NC 全日本選手権 19 192.96 61.85 131.11
J NG 国民体育大会 5 179.62 61.07 118.55
J IJ 全国中学スケート大会 5 175.63 63.14 112.49
J DL リリーカップカナガワ 2 117.60   117.60
J DL サイニチホールディングス杯 2 106.74   106.74

蛯原大弥選手は今期ジュニア2シーズン目。昨季は初の全日本ジュニア出場を果たしたものの28位。全中で4位という実績はありますが、国際大会出場経験はまだありません。

 

今期は7月1日・2日のアクアカップからスタート。昨季も4月、5月の試合にも出ていましたし、まだ、シーズンという概念で1年を考える段階まで来ていなくて、通年試合に出ていて何月くらいにこの試合がある、みたいなところにいるようです。

このアクアカップはショートとフリーがそれぞれ違う試合扱いになります。両方出場して、両方ともトリプルアクセルを入れて、両方ともアンダーローテーションの転倒となりました。

 

8月に入ってげんさんサマーカップと木下トロフィーに出場します。三浦佳生選手が同日に移動を挟んでの2試合ということで話題になっていましたが、蛯原選手もジュニアカテゴリーながら同じように同日2試合です。木下トロフィーのフリーとげんさんサマーカップのショートが同じ日というスケジュールでした。そのスケジュールの中で、げんさんサマーカップのショートで今期トリプルアクセル初成功をします。

さらに翌週は東京夏季フィギュアに出場。1週間に3試合というハードスケジュール。ここはショートのトリプルアクセルがqながらも降り、フリーのトリプルアクセルはGOEプラスの成功ジャンプ。初めてショートフリーで2本、転倒無くトリプルアクセルを降りました。ショートの61.92は自己ベスト相当のスコア。トータルの186.59も初の180点台で自己ベスト相当です。

 

今期はジュニアグランプリシリーズの出場権を勝ち取りました。国際大会デビュー。3戦目のイスタンブールになりました。このショートプログラムトリプルアクセルを冒頭で成功。ISU公認の初成功です。さらにそのあとのジャンプスピンもしっかり決めて行って全要素プラス評価を得て76.10 キスアンドクライで隣に座る岡島先生の、お前ホントか?? と言わんばかりの表情が印象的でした。驚きの首位発進。2位とは0.43差の僅差ですが4位とは11.06差あるので表彰台チャンスは非常に大きいです。フリーは1人残しての登場。108.07以上で表彰台確定という局面です。冒頭のトリプルアクセルが今回はアンダーローテーションの転倒となりました。ただ、すぐ立て直してつぎの3Lz+3Tを平均GOE+2.000の高評価で決めると、以降はループでアンダーローテーションついたところでマイナスありましたが他はプラス評価を受けていきました。フリー131.07でトータル207.17と初の200点超え。1人残して2位で表彰台確定。最終的に3位となりました。

 

1週挟んで東京選手権。ジュニアグランプリがあるので免除ではあったのですが出てきました。ここはショートでアクセル転倒、コンビネーションはセカンドカウントされずの54.77というショートになり、フリーも2転倒となって114.82 トータル169.59とイスタンブールから40点近くスコアを下げてしまいましたが3位表彰台です。

翌週、ポーランドのグダンスクに飛んでのジュニアグランプリ2戦目という強行日程。ここはファイナル進出が懸かります。ショートプログラム、今回は冒頭はダブルアクセルになりました。次のコンビネーションで1つ目のフリップから転倒が痛かった。それにより60.96で7位スタートとなってしまいます。優勝でファイナルですが首位とは15.12差。これは苦しい。3位まででも6.62差あります。フリーは第3グループで登場。トリプルアクセルはqで着氷も乱れましたが何とか降りました。次の3Lz+3Tを平均GOE+2.111で決められるのが強い。フリップでeついたのと最後のサルコウ転倒はもったいなかったですが123.77のフリーでトータル184.73 首位に立って最終グループを待つと、最終順位は3位。2戦連続の表彰台となりました。

 

ファイナル進出はなりませんでしたが、上々の結果を国際大会で残して、10月からは国内戦に入っていきます。

フリーだけのウィンタートロフィーに出場し冒頭のアクセルで転倒。これがダブルアクセルの形で、最後のシークエンスのアクセルが3つ目カウントでキックアウト、というようなこともありましたが、コンビネーション3つをすべて後半に入れる構成で121.04のスコアを見せます。

連戦苦にしないタイプなのか、翌週すぐに東日本選手権です。ショートプログラム、アクセルはダブルにして次のコンビネーション、フリップがeついて63.76の3位発進。フリーもダブルアクセル構成で、フリップもまたeがついたりジャンプが今一つながら113.14得トータル176.90 3位表彰台で全日本ジュニア進出を決めます。

 

全日本ジュニアの時点でシーズンベストは3位。展開次第では優勝して世界ジュニアの代表内定の可能性もひょっとしたらひょっとする、という立場です。また、ユースオリンピックチャンスのある年齢であります。ショートプログラムは5番滑走。ジュニアグランプリ組の中では最初の登場でした。アクセルはダブルにして、コンビネーションのフリップにeが付く、最近の同じ展開で64.24 これで6位スタートとなります。全日本進出枠は8と想定されていて、9位と1.31差という僅差。一方、3位とも4.40差で逆転表彰台も狙える位置です。

フリーは最終グループの1番手。8位以内を確定させるには124.63以上が必要。ここ4試合、そのスコアを超えることは出来ていません。そんな中で冒頭、トリプルアクセルを投入してきましたが、これがダウングレードで転倒という最悪な立ち上がりになります。次の3Lz+3Tは得意、平均GOE+1.571をもらって成功。問題のフリップがまたeをもらいます。非常に厳しい、際どい展開になったのですが、ここから全要素プラス評価を得る滑り。3連続もしっかりつき、2A+3Tも決め、意外とミスが出る最後のサルコウも決めました。点が出るまで分からないという展開でしたが、フリーで125.15 トータル189.39 5人残して2位ということで7位以内を確定。昨季は26位ショート落ちの選手が、1シーズンで全日本進出まで駆け上がりました。最終的に9位とは0.53差。決め手は、PCSが63.94とこれまでの国内での最高スコア61.04を上回ってきたところになりました。

 

都民体育大会での優勝を挟んで全日本へ。代表選考争いではシーズンベストが内定者除いて2番目。2試合平均が内定者除いて3番目。内定済みの中村選手、ジュニアグランプリファイナルを勝ってほぼ当確の中田選手を除いた3枠目を、全日本ジュニア3位の周藤選手と、2試合平均スコアが内定者除いて2位の垣内選手、2人と争う構図となりました。

ショートプログラムは5番滑走。トリプルアクセルがダウングレードの転倒となります。全日本はシニアルール。苦手のフリップを回避して単独ループを飛んで、得意の3Lz+3Tを後半に入れてスコアの上積みを図りますが61.85と微妙なスコア。フリーへの通過は危ないかとも思われましたが、なんとか強豪始まる第4グループの前に通過は確定。結局24位というぎりぎりでした。

ショート終わって、垣内選手が21位で64.58あり2.73差。周藤選手が74.61の13位で12.76差。周藤選手優位でフリーへ、というところだったのですが、周藤選手が練習中のケガでまさかの欠場。世界ジュニア代表争いは垣内選手と一騎打ちの様相となっていきます。

フリーは1番滑走。冒頭のトリプルアクセルを決め、次のコンビネーションも決め、問題のフリップも!で留めます。残念だったのは後半のコンビネーション、セカンドがアンダーローテーション付きました。減点つくのはそれくらい。131.11は自己最高スコア。トータル192.96まで出して、あとは結果待ち。最終順位は19位。垣内選手は18位。世界ジュニア代表争いは、3枠目が垣内選手に、蛯原選手は補欠1 垣内選手との点差は3.34 ショートフリーの合計で技術点は勝っていたのですが、PCS差で敗れました。

 

1月は国民スポーツ大会。ショートも今一つ点が伸びませんでしたが、フリーでアンダーローテーション4つ取られて苦しみました。179.62で5位に終わります。

2月に入って全中。1年生で14位。2年生は4位。3年生になった今回は表彰台に乗っておきたいところ。ショートプログラムトリプルアクセル転倒したものの後はしっかり滑って63.14の3位スタート。フリーはトリプルアクセル封印しましたが、2つ目のルッツからのコンビネーションで-2.400付いたのが痛く、後半はルッツで転倒。得意のルッツが2本決まらなかったのが痛く112.49でとどまりトータル175.63 残念ながら5位に終わりました。

 

4月に入ってフリーだけの試合、リリーカップカナガワに登場。ここでトリプルアクセル2本構成を試します。1本目、セカンドに2Tを付けてコンビネーションを初成功。2本目は転倒となりました。後半も2つのジャンプで転倒、合計3転倒ですが、ナイスチャレンジではありました。

5月にはやはりフリーだけの試合、サイニチホールディングス杯に登場。ここではトリプルアクセルからの3連続を試し、3つ目のサルコウで転倒。2本目のトリプルアクセルもアンダーローテーションで転倒。さらには、初の4回転トーループチャレンジもしますが、アンダーローテーションの転倒。3転倒ではありますが、これも来期につなげるナイスチャレンジでした。

 

今期はショートだけ、フリーだけの試合をすべてカウントすると14試合に出場。大きな経験を積みました。

 

○要素別スコア

Event Total TES PCS J Base J GOE Spin Step
アクアカップ SP 48.05 24.44 24.61 21.83 -7.17 8.22 1.56
アクアカップ FS 115.54 61.86 54.68 48.74 -1.65 10.44 4.33
木下トロフィー 158.10 80.63 78.47 66.55 -7.71 15.43 6.36
げんさんサマーカップ 151.26 74.97 79.29 62.80 -10.37 17.74 4.80
東京夏季フィギュア 186.59 102.25 84.34 74.07 1.50 19.82 6.86
JGP Istanbul 207.17 104.49 104.68 72.81 1.74 21.72 8.22
東京選手権 169.59 86.64 85.95 69.59 -11.08 20.83 7.30
JGP Gdansk 184.73 90.64 96.09 64.85 -3.59 21.49 7.89
ウィンタートロフィー 121.04 61.00 61.04 43.49 2.93 10.08 4.50
東日本選手権 176.90 87.15 89.75 62.12 -1.17 19.58 6.62
全日本ジュニア 189.39 94.97 95.42 65.30 1.97 20.53 7.17
都民体育大会 182.59 93.98 89.61 68.49 -1.92 19.56 7.85
全日本選手権 192.96 102.06 91.90 70.17 1.68 19.84 10.37
国民体育大会 179.62 88.50 91.12 68.62 -5.22 18.42 6.68
全国中学スケート大会 175.63 86.82 90.81 66.89 -6.52 19.66 6.79
リリーカップカナガワ 117.60 62.32 58.28 55.22 -5.60 9.37 3.33
サイニチホールディングス杯 106.74 57.82 51.92 57.59 -11.69 8.75 3.17

トータルスコアは国内のジュニア戦では180点台まで、全日本で190点台があります。国際大会で200点台を出しました。207.17は今期のジュニア選手の中で15位のスコアです。

技術点は100点超えが3試合あります。イスタンブールの104.49は今期のジュニア選手の中で17位です。PCSはそのイスタンブールだけ104.68と100点超えです。2番目にいいのがグダンスクの96.09 他、国内戦多数ですが、国際大会の方がPCSの評価が高く出る選手です。1項目平均7点で105点なので、それに近い水準までイスタンブールでは評価されました。今期のジュニア選手の中で17位。技術点もPCSも同等に評価を受けている選手のようです。

ジャンプの基礎点は東京夏季フィギュアで74.07というのがありました。国際大会では72.81が最高です。加点の方は大きなマイナスの試合も目立ちます。まだ高難度ジャンプが安定しないのも影響しています。ただ、JGPイスタンブール、全日本ジュニア、全日本選手権といった試合ではプラスを得ていますので、大事な試合で大崩れしない、と言えるかもしれません。

スピンは19点台が多く、国内では20点台が最高ですが、国際大会2戦で21点台を出しています。

ステップ系要素はジュニアカテゴリーの試合では、やはり国際大会2戦がいい点が出ていて、イスタンブールでは8点台が出ています。

 

○要素別偏差値

Event Total J Base J GOE Spin Step PCS
木下トロフィー 36.43 44.89 42.00 32.96 39.04 31.59
げんさんサマーカップ 34.66 42.64 38.71 40.89 25.57 32.14
東京夏季フィギュア 43.79 49.39 53.40 48.04 42.10 35.51
JGP Istanbul 49.11 48.64 53.70 54.57 53.56 49.09
東京選手権 39.40 46.71 37.83 51.51 47.63 36.58
JGP Gdansk 43.31 43.87 47.10 53.78 52.47 43.35
東日本選手権 41.29 42.23 50.10 47.22 42.19 39.12
全日本ジュニア 44.51 44.14 53.99 50.48 44.93 42.90
都民体育大会 42.76 46.05 49.17 47.15 51.14 39.03
全日本選手権 45.44 47.06 53.63 48.11 45.07 40.55
国民スポーツ大会 41.99 46.13 45.09 43.23 39.68 40.03
全国中学スケート大会 40.96 45.09 43.48 47.49 42.97 39.83

トータルスコアはイスタンブールで平均近いところまで出してきました。

ジャンプの基礎点も40台で、50に近い水準まで出している試合もあります。加点の方はJGPイスタンブール、全日本ジュニア、全日本、大事な試合で平均を超えました。

スピンは50台前半あたりまでは出す力があるようです。

ステップ系要素は国際大会では50台前半を確保しました。

PCSはまだ40台ですが、これもイスタンブールで平均近いところまで来ています。

おおよそ50前後、平均前後の力を持っているようです。

 

蛯原大弥選手の要素別偏差値レーダーチャート23-24

レーダーチャートは、比較的右による試合が多いですが、結果を残したイスタンブールでは右上左上が多少へこみますがバランスよい形でした。

 

●シーズン最高の基礎点構成

JGPイスタンブール ショートプログラムの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 3A   8.00   0.91 8.91 1.222
2 3F+3T   9.50   0.23 9.73 0.444
3 CCSp3   2.80   0.24 3.04 0.778
4 3Lz   6.49 x 1.26 7.75 2.111
5 StSq3   3.30   0.71 4.01 2.111
6 FSSp4   3.00   0.86 3.86 2.889
7 CCoSp4   3.50   0.65 4.15 1.889
  TES   36.59   4.86 41.45  

ショートプログラムは36.59の基礎点がありました。トリプルアクセルにフリップからコンビネーションを飛んで、1.1倍に単独ルッツを飛びます。スピン1つレベル3にステップレベル3で36.59です。スピンステップオールレベル4なら37.59の基礎点に出来ます。ただ、まだステップレベル4実績はありませんので、そこまでは現状は難しいとは思われます。

ここから基礎点上げるには、ジュニアルールでは1.1倍にコンビネーションを持っていくという形になるかと思います。全日本では1.1倍にコンビネーション入れていますので、ルッツから飛べるルールの時にはその入れ方を選ぶのではないかと思われます。

 

JGPグダンスク フリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 3Aq q 8.00   -3.31 4.69 -4.111
2 3Lz+3T   10.10   1.26 11.36 2.111
3 3Fe e 4.24   -0.73 3.51 -1.667
4 CCSp3   2.80   0.08 2.88 0.222
5 3Lo   4.90   1.12 6.02 2.333
6 3Lz+2A+2T+SEQ   11.55 x 0.59 12.14 0.889
7 2A+3Tq q 8.25 x -0.60 7.65 -1.444
8 FSSp4   3.00   0.64 3.64 2.111
9 3S< F 3.78 x -1.72 2.06 -5.000
10 ChSq1   3.00   0.79 3.79 1.556
11 CCoSp4   3.50   0.60 4.10 1.667
  TES   63.12   -1.28 61.84  

フリーはグダンスクで63.12の基礎点がありました。トリプルアクセル1本で2回飛ぶジャンプはルッツとトーループ。フリップにeがついてスピンは1つレベル3で63.12です。

リリーカップカナガワではトリプルアクセル2本構成で67.12の基礎点を出しています。さらにサイニチホールディングス杯ではトリプルアクセル2本に4回転トーループを入れて、アンダーローテーションは付きましたが68.99の基礎点になっています。来期はその4回転1本、トリプルアクセルトリプルルッツが2本づつで、3連3サルコウにセカンド3Tありシークエンスアクセルあり、という構成が目指すところなのだろうと思われます。

 

○平均GOE2.100以上

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
JGP Istanbul SP 6 FSSp4   3.00   0.86 3.86 2.889
JGP Gdansk SP 6 FSSp4   3.00   0.81 3.81 2.667
ウィンタートロフィー FS 10 ChSq1   3.00   1.50 4.50 2.600
JGP Gdansk SP 5 StSq3   3.30   0.80 4.10 2.444
アクアカップ FS FS 10 ChSq1   3.00   1.33 4.33 2.400
JGP Istanbul FS 8 FSSp4   3.00   0.73 3.73 2.333
JGP Gdansk FS 5 3Lo   4.90   1.12 6.02 2.333
全日本ジュニア SP 5 StSq2   2.60   0.57 3.17 2.286
JGP Istanbul FS 10 ChSq1   3.00   1.21 4.21 2.222
東京夏季フィギュア FS 3 3F   5.30   1.06 6.36 2.200
国民体育大会 FS 10 ChSq1   3.00   1.17 4.17 2.200
全日本ジュニア FS 10 ChSq1   3.00   1.00 4.00 2.143
東日本選手権 SP 4 3Lz   6.49 X 1.18 7.67 2.143
JGP Istanbul SP 4 3Lz   6.49 x 1.26 7.75 2.111
JGP Istanbul SP 5 StSq3   3.30   0.71 4.01 2.111
JGP Gdansk SP 4 3Lz   6.49 x 1.35 7.84 2.111
JGP Gdansk FS 2 3Lz+3T   10.10   1.26 11.36 2.111
JGP Gdansk FS 8 FSSp4   3.00   0.64 3.64 2.111

蛯原選手の評価の高い要素はスピンがいました。フライングシットスピンで+2.889という評価を受けています。他にステップやコレオ、ジャンプも混ざってきていて、どの要素もバランスよく評価されているようです。

蛯原選手は今期国際大会は2試合、一方国内の試合は12試合出ているのですが、上記には国際大会の要素が多く入っています。

 

○4回転トーループ

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
サイニチホールディングス杯 FS 2 4T< < F 7.60   -3.80 3.80 -5.000

5月のサイニチホールディングス杯で4回転トーループにチャレンジしましたがアンダーローテーションの転倒となりました。来期、成功していくことができるでしょうか?

 

トリプルアクセル

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
アクアカップ SP SP 1 3A< < F 6.40   -3.20 3.20 -5.000
アクアカップ FS FS 1 3A< < F 6.40   -3.20 3.20 -5.000
木下トロフィー SP 1 3A< 6.40   -3.20 3.20 -5.000
木下トロフィー FS 1 3A<< << F 3.30   -1.65 1.65 -5.000
げんさんサマーカップ SP 1 3A   8.00   0.00 8.00 0.200
げんさんサマーカップ FS 1 3Aq q F 8.00   -4.00 4.00 -5.000
東京夏季フィギュア SP 1 3Aq q 8.00   -2.93 5.07 -3.800
東京夏季フィギュア FS 1 3A   8.00   1.07 9.07 1.400
JGP Istanbul SP 1 3A   8.00   0.91 8.91 1.222
JGP Istanbul FS 1 3A< F 6.40   -3.20 3.20 -5.000
東京選手権 SP 1 3A< < F 6.40   -3.20 3.20 -5.000
東京選手権 FS 1 3A F 8.00   -4.00 4.00 -5.000
JGP Gdansk FS 1 3Aq q 8.00   -3.31 4.69 -4.111
全日本ジュニア FS 1 3A<< << F 3.30   -1.65 1.65 -5.000
都民体育大会 SP 1 3Aq q F 8.00   -4.00 4.00 -5.000
全日本選手権 SP 1 3A<< << F 3.30   -1.65 1.65 -5.000
全日本選手権 FS 1 3A   8.00   0.57 8.57 0.778
国民体育大会 FS 1 3A< 6.40   -2.35 4.05 -3.800
全国中学スケート大会 SP 1 3A< < F 6.40   -3.20 3.20 -5.000
リリーカップカナガワ FS 1 3A+2T   9.30   1.07 10.37 1.400
リリーカップカナガワ FS 2 3Aq q F 8.00   -4.00 4.00 -5.000
サイニチホールディングス杯 FS 1 3A+1Eu+3Sq q F 12.80   -4.00 8.80 -5.000
サイニチホールディングス杯 FS 3 3A< < F 6.40   -3.20 3.20 -5.000

トリプルアクセルは昨季から入れ始めて23年4月のリリーカップで初めて成功した、現在習得中のジャンプです。今期もショートフリーで冒頭に飛んでいましたが、時折封印することもありました。

今期23回飛んで、転倒が14回あります。GOEプラスの成功ジャンプは5回。成功率は20%を少し超えるくらいです。

 

○3連続ジャンプ

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
JGP Gdansk FS 6 3Lz+2A+2T+SEQ   11.55 x 0.59 12.14 0.889
東日本選手権 FS 6 3Lz+2A+2T+SEQ   11.55 X 0.59 12.14 1.000
全日本ジュニア FS 6 3Lz+2A+2T+SEQ   11.55 X 0.71 12.26 1.286
全日本選手権 FS 6 3Lz+2A+2T+SEQ   10.50   0.93 11.43 1.556
国民体育大会 FS 7 3Lzq+2A+2T+SEQ q 11.55 X -0.79 10.76 -1.400
リリーカップカナガワ FS 8 3Lz+2A+2A+SEQ   13.75 X 0.98 14.73 1.600
サイニチホールディングス杯 FS 1 3A+1Eu+3Sq q F 12.80   -4.00 8.80 -5.000

3連続ジャンプは基本的にはルッツから飛んでいます。ダブルアクセルを1つ入れて最後はダブルトーループですが、4月のリリーカップではダブルアクセル2つを入れました。5月に入ってサイニチホールディングス杯では冒頭にトリプルアクセルから入れることを試みています。

今期はフリーを14回滑ったのですが3連続が入ったのは7回なので半分です。入った時は5回成功なので成功率は高いです。ダブルトーループを1.1倍に入れると1.43点。3連続をしっかり入れる率を高めていきたいところかと思われます。

 

今期は多数の試合に出場した蛯原選手。特にジュニアグランプリシリーズ2戦表彰台は素晴らしい結果でした。来期も似たようなスケジュールになっていくのではないかと思われますが、来期はシーズンに入る前から世界ジュニアの代表争いの一角である、という認識を本人も周りも持って入っていく初めてのシーズンになるのではないかと思われます。トリプルアクセルに次いで、4回転も5月には実戦チャレンジしてきていますので、この2種が決まってくると、世界ジュニアの前にジュニアグランプリファイナルも可能性あるかと思われます。