全日本ジュニア18プレビュー

まず、ジュニアグランプリシリーズの結果を並べます

 

横井ゆは菜 184.09(57.62(32.99,25.63)) 126.47(71.32,55.15)) 3位(7)

 

荒木菜那 176.50(60.93(36.19,24.74) 115.21(62.75,52.46)) 5位(5)

吉岡詩果 175.19(59.95(34.24,25.71) 115.24(64.96,50.28)) 6位(5)

住吉りをん 174.96(55.07(32.12,24.95) 119.89(64.97,54.92)) 3位(4)

川畑和愛 173.84(58.89(31.98,26.91) 114.95(60.37,54.58)) 5位(1)

横井ゆは菜 173.15(51.65(28.28,24.37) 121.50(66.41,55.09)) 6位(1)

住吉りをん 171.65(59.80(33.78,26.02) 111.85(58.19,53.66)) 4位(6)

 

川畑和愛 167.49(66.85(38.64,28.21) 100.64(46.77,55.87)) 5位(6)

荒木菜那 165.80(63.06(37.23,25.83)) 102.74(51.02,53.72)) 5位(7)

吉岡詩果 165.42(56.11(32.55,23.56) 113.71(63.02,50.69)) 3位(2)

 

青木祐奈 154.24(54.81(28.58,26.23) 99.43(47.78,51.65)) 7位(4)

岩野桃亜 153.94(53.49(27.04,26.45) 100.45(49.81,51.64)) 5位(3)

滝野莉子 147.07(50.00(25.92,25.08) 97.07(48.6,49.61)) 7位(2)

横井きな結 126.98(45.68(23.59,22.09) 81.30(37.50,44.80)) 14位(3)

 

 

 

続いて、地方大会の結果です

東日本西日本と各地方大会で150点以上のスコアを並べてみます

 

横井ゆは菜 187.65(66.16(38.76,27.40) 121.49(64.96,56.53)) 優勝(中京)

 

横井ゆは菜 176.41(60.03(33.71,26.32) 116.38(62.14,54.24)) 優勝(西日本)

川畑和愛 173.55(58.69(34.13,24.56) 114.86(61.42,53.44)) 優勝(東日本)

荒木菜那 172.71(63.17(38.13,25.04) 109.54(59.62,49.92)) 2位(西日本)

 

長縄和奏 168.23(57.67(34.79,22.88) 110.56(61.90,48.66) 2位(中京)

滝野莉子 166.29(56.49(30.29,26.20) 109.80(58.27,52.53)) 優勝(関西)

河辺愛菜 166.13(54.50(32.04,22.46) 111.63(62.56,49.07)) 2位(関西)

住吉りをん 163.62(57.32(33.28,24.04) 106.30(56.98,50.32)) 2位(東日本)

岡田芹菜 162.76(57.75(36.19,21.56) 105.01(59.81,45.20)) 3位(西日本)

岩野桃亜 161.69(61.97(34.77,27.20) 99.72(45.59,54.13)) 3位(関西)

松生理乃 161.50(57.48(35.96,21.52) 104.02(57.22,46.80)) 4位(西日本)

笠掛梨乃 161.12(57.38(33.02,24.36) 103.74(56.22,47.52)) 5位(西日本)

滝野莉子 160.86(57.27(31.83,25.44) 103.59(53.27,50.32)) 6位(西日本)

 

本田望結 157.11(52.21(28.15,24.06) 104.90(53.70,51.20)) 4位(関西)

笠掛梨乃 155.55(60.55(35.89,24.66) 95.00(46.40,49.60)) 3位(中京)

松千聖 153.59(57.93(36.13,21.80) 95.46(51.52,44.94)) 4位(中京)

千葉百音 152.65(51.38(31.66,19.72) 101.27(55.43,45.84)) 3位(東日本)

青木祐奈 152.50(55.89(31.21,24.68) 96.61(46.93,49.68)) 4位(東日本)

青木祐奈 152.28(50.65(27.23,24.42) 101.63(52.57,49.06)) 優勝(関東)

横井きな結 151.28(52.90(30.50,22.40) 98.38(55.11,44.27)) 5位(中京)

松千聖 151.04(50.57(29.13,21.44) 100.47(55.67,44.80)) 7位(西日本)

江川マリア 150.71(47.76(26.88,20.88) 102.95(56.83,46.12)) 優勝(中四国九州)

本田望結 150.62(51.43(28.39,23.04) 99.19(49.43,49.76)) 8位(西日本)

渡辺倫果 150.54(46.81(25.17,22.64) 103.73(58.09,46.64)) 5位(東日本)

岩野桃亜 150.20(54.68(28.80,25.88) 95.52(45.88,50.64)) 9位(西日本)

 

記載がある中で、横井きな結選手と江川マリア選手に河辺愛菜選手は、全日本ジュニアへの出場権がありません。

 

 

こうやって見ると、横井ゆは菜選手が完全に頭一つ抜けていますね

ジュニアグランプリシリーズで180点台を出したのは彼女一人だけ

国内の地方大会でも180点台は彼女だけですし、中京、西日本と二試合出た悪い方の試合でも、他の選手の一番いい成績より高い点数になっています

フリーで120点台を国内外で3回出しています。他の選手でフリー120点台を出した選手はいません

 

順当にいけば横井選手が勝つ可能性がはっきり高そうですが、対抗馬としては昨年三位の荒木菜那さんと、ジュニアグランプリ、地方大会と好成績を上げた川畑和愛さんになりそうです

 

全日本ジュニアで優勝すれば世界ジュニアの出場権が確定しますが、世界ジュニアの出場枠は三つ。

残りの二つは全日本選手権などの成績を加味して争うわけですが、ここで表彰台に乗っておくと有利になるのも事実です

 

表彰台争いには、ジュニアグランプリ2戦で170点台を出している住吉りをん選手も絡んでくるかと思います

 

ジュニアグランプリや地方大会で160点台170点台を出した選手は他にもいるのですが、上記の4人と比べると、どうも安定感に欠ける、という結果が見えてきています

ただ、逆に見ると、直近の成績が悪くても、一発で結果を出して上位までくるかもしれない、という選手が何人もいる、ということでもあったりします

実績とも掛け合わせると、笠掛梨乃選手、滝野莉子選手、岩野桃亜選手あたりが、それに続く層になるでしょうか

全日本選手権に進めるのは上位6人までです

表彰台に乗れないまでも、6位までに入ってくることが大変重要で、その辺は熾烈な争いになります

 

ジュニアの有名人と言えば、本田望結さんがいます

ベストスコアは近畿選手権で出した157.11

150点台後半まで今シーズンは伸ばしてきました

出場選手の中では国内で今シーズン出したスコアとしては11番目になります

優勝争いに絡むにはかなり遠いですし、表彰台争いにも絡むのは厳しそうです

ただ、全日本へ進める6位までの争いには、かろうじて絡むことができる可能性はあるかもしれない、というところにはいます

150点台で6位に入れるとはちょっと思えませんが、160点台後半までくれば、6位争いならできると思われます

150.62で終わった西日本ジュニアでは、ショートフリー合わせて回転不足が4つありました

157.11の関西ジュニアでも回転不足4つ

この、回転不足を減らすことが出来さえすれば、160点台の後半までは見えています

チャンスはあるにはあります

 

この大会では、初めて、本田姉妹が同一カテゴリーで直接対決します

妹の紗来選手は、近畿ノービスでは100.74と100点超えのスコアを出しました

この点数がベースにあって、ジュニアカテゴリーではジャンプ要素が一つ増えますし、コンビネーションの数も一つ増やせます

つまり、単純積み上げで考えると、100点台後半までフリーで出せる、ということになります

ショートさえしっかり滑ってくれば、妹が勝つんじゃ・・・、という可能性がかなりあったりします

 

本田望結さんの不利なところは、コンビネーションの二つ目に三回転がつけられない、というのがあります。

妹の紗来さんは、小5にしてトリプルルッツトリプルトーループを飛びます

この差は大きいです

プレゼンテーションスコアに差があるので、勝負にならないということはないですし、二人ともミスがまだまだ出るので、どちらかが圧倒的に強い、というような状況でもないです

ミスの少ない方が勝つ

それくらいの拮抗したレベルにありそうですが、やや妹の紗来さんの方が有利に見えます

もしかしたら、フリーは二人して第三グループに入って、続けて滑るなんてこともあるかもしれません。

 

 

優勝スコアはどれくらいでしょう?

ここ二シーズンは190点台、その前は樋口新葉選手が180点台後半のスコアで二連覇しています

今シーズンは、横井ゆは菜選手がしっかり滑れば190点前後の優勝スコアになると思います

そろそろショートフリーしっかり揃えて、しっかり勝つ横井ゆは菜さんを見たいです

 

優勝スコアが180点前後まで落ちてくると、荒木さん、川畑さんにもチャンスが出てきそうです

 

表彰台ラインが昨年は177.07、一昨年は176.23 その前が177.40

多少ルールは変わっていますが、今年も170点台後半になるのではないでしょうか

170点くらいまで表彰台スコアが下がってくると、多くの選手にチャンスが出てくるのですが、そこまで下がることはなく、170点台後半に今年もなるでしょう

 

全日本へ進む6位のスコアは、昨年が167.52 一昨年は165.41 その前が168.88

今シーズンもやはり160点台後半、というあたりになるでしょう

この辺のスコアは、安定的に出せる、という選手はかなり限られていますが、出す可能性がある、という選手は多数います

本田望結選手もそうですし、妹の紗来選手もそうですし、ノービスチャンピオンの手嶋里佳選手もありえます

ノービスの選手は6位に入っても、全日本への出場権というのはもらえないのですが、昔の浅田真央さんのころのように、飛び級で12歳でも全日本へ、という芽があると面白いのですけどね

 

難しいとは思いますが、一人一人が納得いく滑りが出来たらな、と思います