全日本選手権18プレビュー1

今年も全日本選手権のシーズンが近づいてきました。

紀平梨花選手の凱旋試合兼羽生結弦選手の三年連続欠場、なんていうところでまずは試合前の話題に事欠かない状態になってますかね。

 

まず、男子シングルについて、見てみたいと思います

今シーズンのISU公認の国際試合の結果を並べて、まず眺めてみましょうか

対象は、グランプリシリーズとジュニアグランプリシリーズ(どちらもファイナル含む)に、チャレンジャーシリーズです。

全日本選手権の出場権を持っている選手のみ、載せています。

 

 

羽生結弦 297.12(106.69(59.09,47.60) 190.43(98.01,92.42)) 優勝 グランプリヘルシンキ

 

羽生結弦 278.42(110.53(62.44,48.09) 167.89(78.25,90.64)) 優勝 ロステレコム杯

宇野昌磨 277.25(88.87(46.63,43.24) 188.38(101.74,88.64)) 優勝 スケートカナダ

宇野昌磨 276.45(92.49(48.91,44.58) 183.96(94.18,89.78)) 優勝 NHK杯

宇野昌磨 276.20(104.15(57.65,46.50) 172.05(83.75,89.30) 優勝 ロンバルディア

宇野昌磨 275.10(91.67(46.88,44.79) 183.43(93.29,90.14)) 2位 グランプリファイナル

羽生結弦 263.65(97.74(52.34,45.40) 165.91(79.01,87.90) 優勝 オータムクラシック

 

友野一希 238.73(82.26(42.47,39.79) 156.47(77.89,78.58)) 3位 ロステレコム杯

田中刑事 221.92(77.53(37.83,39.70) 144.39(64.09,80.30) 3位 オンドレイネペラ杯

友野一希 220.83(81.63(43.67,37.96) 139.20(65.98,74.22)) 9位 スケートカナダ

島田高志郎 220.45(74.78(40.89,34.89) 145.67(73.81,71.86)) 2位 JGPオーストリア

 

友野一希 216.74(75.47(39.07,37.40) 141.27(70.07,72.20)) 5位 ロンバルディア

田中刑事 216.32(79.35(41.23,38.12) 136.97(62.61,74.36)) 8位 フランス杯

島田高志郎 214.38(73.97(38.10,35.87) 140.41(71.55,69.86)) 3位 JGPファイナル

本草太 213.40(74.98(38.58,36.40) 138.42(62.64,75.78)) 6位 NHK杯

島田高志郎 212.95(73.48(39.45,34.03) 139.47(70.11,69.36)) 3位 JGPスロベニア

 

田中刑事 206.82(80.60(42.28,39.32) 126.22(54.92,72.30) 8位 グランプリヘルシンキ

本草太 205.79(72.16(37.07,35.09) 133.63(62.71,70.92)) 9位 フィンランディア杯

日野龍樹 205.15(70.92(37.79,33.13) 134.23(67.15,67.08)) 10位 フィンランディア杯

鍵山優真 202.02(65.10(31.93,33.17) 136.92(69.92,67.00)) 2位 JGPアルメニア

 

本草太 198.92(57.92(25.37,32.55) 141.00(70.40,70.60) 優勝 アジアンオープン

鍵山優真 194.73(75.60(42.86,32.74) 119.13(52.71,66.42)) 4位 JGPカナダ

木科雄登 191.80(68.98(36.59,32.39) 122.82(58.96,64.86)) 3位 JGPリトアニア

佐藤洸彬 185.18(67.38(34.31,34.07) 117.80(53.44,68.36)) 10位 NHK杯

佐藤洸彬 176.30(56.34(27.89,32.45) 119.96(53.06,66,90)) 6位 USインターナショナル

木科雄登 175.80(67.04(33.43,33.61) 108.76(45.56,64.20))  9位 JGPアルメニア

三宅星南 165.19(63.43(33.46,30.97) 101.76(43.14,60.62)) 10位 JGPカナダ

 

 

250点以上を出した選手は二人だけ。羽生結弦選手と宇野昌磨選手だけです。この二人は250点以上を出したことがある、というよりは、250点以下を出したことがない、という表現の方がたぶん適切でしょうか。

この状況で、羽生結弦選手が欠場するわけですから、また今年も宇野選手が敵のいない、という状態で戦う形になりそうです。優勝スコアは、276点台なんですかね。何なんでしょう、4試合滑って、最高と最低で2.15しか点差がない宇野選手、というのは。

 

宇野選手の一番低い点数と、他の全選手の一番良い点数の差が、36.37点あります。ちょっと勝負になりません・・・。

 

さて、問題は二位以下。

今年は、国際試合に出ていない有力選手、というのが混ざっているので、国内大会の今シーズンの状況も少し見てみましょうか。

全日本ジュニアの上位6人と、東日本西日本で200点以上を出したor国際大会出場者の点数、と、東異本西日本のジュニアで、全日本ジュニアの上位6人の点数、というのを並べます。

 

高橋大輔 244.67(83.56(41.61,41.95) 161.11(74.61,86.50)) 優勝 西日本選手権

友野一希 233.00(83.27(46.62,36.65) 149.73(77.83,72.90)) 2位 西日本選手権

 

壷井達也 222.79(78.23(43.58,34.65) 144.56(75.46,69.10))  優勝 全日本ジュニア

佐藤駿 222.30(66.01(36.81,29.20) 156.29(87.89,68.40)) 2位 全日本ジュニア

 

島田高志郎 210.03(82.35(45.90,36.45) 127.68(59.58,69.10))  3位 全日本ジュニア

中村優 203.40(78.86(43.91,34.95) 124.54(60.34,64.20))  3位 西日本選手権

壷井達也 202.06(63.79(31.54,32.25) 138.27(68.17,70.10)) 2位 西日本ジュニア

 

木科雄登 198.84(74.26(40.21,34.05) 124.58(57.58,67.00)) 4位 全日本ジュニア

鍵山優真 197.60(60.71(29.01,32.70) 136.89(71.59,66/30)) 5位 全日本ジュニア

三宅星南 197.02(72.73(391.3,33.60) 124.29(57.89,66.40)) 6位 全日本ジュニア

鍵山優真 195.65(631.4(30.59,33.55) 132.51(66.11,67.40)) 優勝 東日本ジュニア

佐藤駿 194.05(71.35(40.45,30.95) 122.70(61.10,61.60))  2位 東日本ジュニア

 

木科雄登 187.50(76.37(41.92,34.45) 111.13(49.13,64.00)) 4位 西日本ジュニア

島田高志郎 185.66(64.50(33.00,33.50) 121.16(55.46,67.70)) 3位 東日本ジュニア

佐藤洸彬 178.89(60.70(28.50,33.20) 118.19(55.19,65.00)) 2位 東日本選手権

三宅星南 172.42(66.54(34.74,31.80) 105.88(43.48,62.40)) 5位 西日本ジュニア

 

今シーズン復帰した高橋大輔選手が、国内大会の最高得点を持っています。

この点数は、国際大会で、羽生選手宇野選手、二人以外の選手が出した最高点よりも上になっています。

つまり、高橋大輔選手は、ごく普通に、表彰台候補の一人、として名前が挙がってきます。

それに次ぐのが、国際大会国内大会、どちらでも230点台を出した友野選手、という風にいまのところはなっています。

 

また、国際大会で220点前後の点までは、オリンピックに出た田中刑事選手や、ジュニアの島田高志郎選手も出してきています。島田選手は全日本ジュニアではフリーで失敗して3位に敗れましたが、優勝と2位は、国際試合の出場がなく、この全日本ジュニアに合わせてきた選手であるのに対し、島田選手は、二週間後のJGPファイナルに目が行く部分もあったでしょうから、全日本ジュニアの負けは、そんなに心配しなくてもいいのかもしれません。

また、ジュニアの試合ではフリーにコレオグラフィックシークエンスがありません。そのため、シニアよりも要素が一つ少なくなっています。時間も伸びて構成も変えないといけない部分も出るので、単純にその分足すのがいいかどうかは分かりませんが、基礎点3.0のコレオシークエンスの分を考えると、島田選手のシーズンベストは、田中選手のシーズンベストよりも実質的に上に来るくらいの位置にいます。

 

その次あたりに、ケガから本格復活途上で、NHK杯でグランプリデビューした山本草太選手と、全日本ジュニアの上位二人、壷井達也選手、佐藤駿選手、このあたりになってくるかと思います。

 

 

一旦まとめると

宇野選手の優勝は堅そう

高橋大輔友野一希両選手が、それに次ぐ点数を今シーズン持っている

その二人を押しのけて表彰台を狙いたいのが田中刑事選手とジュニアの島田高志郎選手

もう一段階したくらいの位置に、山本草太選手と、ジュニアから壷井達也、佐藤駿の二選手。

 

こんな風に見えます。

 

大きな変動要素としては、高橋大輔選手、どんな状態なんだろう? というのがあります。四回転まで決めてきて、ミスなくこなすと250点台まで出てきて2位に入ってくる可能性を感じるとともに、無理に四回転をショートフリー共に入れ込んで失敗し、それに付随してプログラムコンポーネントも伸びず、後半も体力不足でジャンプがうまくいかず、なんてなると200点台くらいまで落ちてくる、ということもあるでしょうか。この大会で上位を狙う、というのなら四回転なしで、紀平梨花構成で挑むのが良いと思うのですけど、たぶん、目標はそういうことではないんじゃないかと思うので、点を出すことを目指すのではなく、やりたいことをやりたいように、ということになるのかな、と思います

 

友野選手あたりの位置にいる選手にとって、「高橋大輔」という存在がいるのがどう影響するのかは、いまいちわかりません。負けられない、というマイナスのプレッシャーが掛かるのか、負けてられるか、で力になるのか。昔、テニスの伊達公子さんが復帰した時、日本のトップではないけれど、三番手くらいにいて、世界の上位をうかがう、というレベルだった選手が対戦し、負けてしまった、ということがありました。それ以降、その選手は、今一つ伸び切れずに現役生活を終えました。そういうような方向に向かわなければいいな、と思いますが、まあ、余計な心配ですかね。

 

この大会は世界選手権などの代表選考を兼ねています。これがいろいろと状況を複雑化するので面白い要素なわけですが、そちらの方向性の話へ進めていきます。

 

まず、基本的に、「最終選考会である全日本選手権大会への参加は必須である」とされています。ただし、ユニバーシアードについては、その文言の記載がありません。

例外規定として、過去に世界選手権大会3位以内に入賞した実績のある選手は、やむを得ない理由で参加できなかった場合、対象となる大会時の状態を見通して選考することがある、という記載があります。

羽生結弦選手は、これに該当します。過去二年も、ほぼこれと同じ文言の規定により、世界選手権ないしはオリンピックの代表になりました。

今回はどうなんでしょう? 今伝えられている怪我の様子からすれば、世界選手権までには十分に回復する、と判断されそうな気はしますけれど。四大陸選手権はどうでしょう? そのあたりが3番手4番手当たりの選手にとっては重要事項です。 2月4-10という日程。間に合うかもしれませんが、無理に間に合わせることもないでしょう。本人にとっても周りにとっても、他の選手に1枠回しておいた方がよいだろうと思います。また、世界選手権も、状況によっては、出場権を与えない方が良い、という考え方もあると思います。この選手、そうでもして、出られる試合をなくさないと、休まないような気がするので。開催が日本なので、連盟としても羽生選手に出て欲しい、という部分はあるかと思いますが、長い目で見て、休んだ方がいいという判断を下すべき可能性もあります。その辺は、ケガの詳しい状態なんてわからない中で言ってますから、素人のたわごとでしたかないのですけれど。

 

さて、もう一人、代表選考での扱いが分かりにくい選手がいます。高橋大輔選手です。

まず、選考対象になった場合、本人に出る意思があるのか? 復帰会見の時には、国内だけです、と言っていたので意思はないようでしたけれど、それから時間が経ち、ある程度点数が出るようになってきた中で、全日本で表彰台に乗ったとき、どう思うか?

次に、連盟が選ぶのか? というのがあります。世界選手権、ないしは四大陸選手権に出るためには、ISU公認試合で、ミニマムポイント、と呼ばれる点数を超える得点を出したことがある必要があります。これは昔のポイントは使えませんので、今シーズン復帰して国際大会に出ていない高橋選手は、条件を満たしていません。ただ、選考にあたっては、ISUの定める獲得期限日までにミニマムポイント獲得を条件として選考することがある、という条項があります。この条項は死に文でもなくて、以前ペアなりアイスダンスなりで、実際に適用されました。ただ、男女シングルでは、これが適用された例はなかったかと思います。実は昨シーズン、ひょっとしたら山本草太選手が表彰台に乗って、これが起きるんじゃないか? なんてことも思いましたが、そこまでは届きませんでした。昨年のそれより確率高そうな高橋大輔選手の場合、どうなるのか? ちょっと楽しみだったりします。

 

さて、そういう二つの不確定要素があるなかで、全日本選手権という大会の順位争いと、その先に続く国際大会への選考レース、という二つが並行して行われます。

世界選手権の代表選考は以下のようになっています

 

① 全日本選手権大会優勝者を選考する。

② 以下のいずれかを満たすものから総合的に判断して1名先行する。

A)全日本選手権大会2位、3位

B)ISUグランプリファイナル出場者上位2名

C)全日本選手権大会終了時点でのISUワールドスタンディング上位3名

➂ 以下のいずれかを満たすものから総合的に判断して、①②で選考された選手を含め3名に達するまで選考する。

A) ②のA)からC)に該当し、②の選考から漏れた選手

B) 全日本選手権大会終了時点でのISUワールドランキング上位3名

C) 全日本選手権大会終了時点でのISUシーズンベストスコア上位3名

 

今の段階で②のB)は宇野選手が該当します。

ISUワールドスタンディング上位3名は、宇野、羽生、田中

ISUワールドランキング上位3名は、宇野、羽生、田中

ISUシーズンベストスコア上位3名は、羽生、宇野、友野

となっています。

 

これ以外の選手は、表彰台に乗らないと、選考対象になりません。まあ、代表は単純に、優勝した宇野選手、ケガ救済条項から羽生選手、もう一人は二位になった選手になると思いますが、高橋大輔選手が二位になったらどうしますかね? というのは見ものです。

 

また、羽生選手を選ぶ場合は、②で選ぶのか、➂で選ぶのか、というのも一つ問題になります。なぜか? というと、宇野選手が優勝して、二位三位にジュニアの選手が入ったり、高橋大輔選手が入って国際大会への出場の意思がないと言った場合は、②の対象になるのは、羽生選手と田中選手だけになります。②の段階では全日本に出た選手を優先して、➂で羽生選手を選ぶ、という流れの場合、例えば友野選手が4位で田中選手が20位とかでも、代表は宇野、田中、羽生、という数え方になります。一方、②の段階で羽生選手を選ぶという流れなら、➂の段階で、田中選手と友野選手の両者が該当するので、どちらを選ぶか検討する、ということになります。

まあ、そんな物議をかもすような状態にならないためには、田中選手、友野選手、どちらかあるいは両方が、表彰台に乗って、きっちり代表を決める、となればいいわけですけど。

 

四大陸選手権の選考もあり、こちらにはさすがに羽生選手は入ってこないと思いますので、枠が少し広い、という状況に見えます。こちらの選考は、今シーズンは多少緩くて、全日本で10位以内に入れば選考対象になります。また、優勝者が必須のような書かれ方をされていないので、代表三人が三人とも国際大会の経験の浅い選手、みたいなこともありえます。以前は、四大陸選手権の代表も、一人目は全日本優勝者で固定されていた時期もあったのですが、今シーズンはそうはなっていない、ということです。連盟としても、羽生選手、宇野選手は、もう四大陸は卒業で、もう少し下の層にこのレベルの大会を経験させたい、という思いがあるでしょうか。

実は最近、四大陸選手権は日本選手勝ってないんですけどね。直近では2014年、ソチ直前の無良選手にまでさかのぼります。羽生選手は17年の2位、宇野選手も昨年の2位が最高順位です。宇野選手が出場を希望するかどうかで、枠がまた一つひろがるかどうか。

その辺があるので、最終グループに入れるかどうか、あたりの選手も、一つでも上に入るのが結構大事になってきます。ジュニアカテゴリーですが、島田選手あたりが表彰台、あるいはそこまでいかなくても4番あたりにまでくれば、四大陸の代表に入ってくるかもしれません。逆にシニアに上がっている山本選手あたりは、島田選手には負けたくない。そんな構図です。 

 

世界ジュニアは枠が二つ。一つは、全日本ジュニア優勝者の壷井選手で確定です。

もう一つは、つぎのA)からE)のいずれかを満たした選手が選考対象です

 

A)全日本ジュニア3位以内 (佐藤駿、島田高志郎)

B)JGPファイナル出場者 (島田高志郎)

C)全日本の上位3名

D)ISUシーズンワールドランキング上位3名 (島田高志郎 鍵山優真 木科雄登?)

E)ISUシーズンベストスコア上位3名 (島田高志郎 鍵山優真 木科雄登?)

 

DとEで木科選手に?が付いているのは、実際には須本選手が上位3名に入るのですが、全日本選手権の出場権がないので入れていないためです。世界ジュニアの選考は、全日本選手権への出場が必須なのですが、選考対象条項の上位3名という表現は、全日本選手権への出場する選考対象の中で、ということが暗黙の了解として含まれるのかどうかが判定できないのです。

 

まあ、その辺は細かい話なのですが、ここまでの状況を見ると、世界ジュニアの2枠目は島田選手が有利に見えます。ただ、全日本ジュニアは3位だった。全日本でも佐藤選手に負けるようだと、世界ジュニアの選考としては苦しくなります。佐藤選手は14歳ながら全日本ジュニアでは四回転二本にトリプルアクセル二本を下りました。島田選手と佐藤選手の一騎打ち感が強いですけど、どちらも世界ジュニアで見たいなあ。二人と比べると、やや得点力で落ちていますが、鍵山選手も、ショートのいい点とフリーのいい点を足すと210点台に乗せることは出来る、という計算なので、そこまで島田佐藤選手が落ちてくれば、チャンスがあると思います。

 

もう一つ、代表選考の対象として、ユニバーシアードというのがあります。これは、出場を希望した選手の中から選ばれるのですが、誰が希望をしているのかは分かりません。前回の時は、事前に希望を出す形で、選ばれたら断れません的なことが書かれた条項があったのですが、今シーズンの選考基準にはその記載はなくなっています。(派遣基準が公開され、選考された選手は辞退して他の大会に出場することは出来ない旨、記載されました)

ようは、今回は、世界選手権に選ばれるくらいの成績を出せたら、ユニバーシアードの方は出ない、というようなことを後からできる(前回はそれは出来なかった)、ということになります

対象としては、中京大学大学生であるところの宇野昌磨選手も含まれますが、出場を希望しているような気は・・、しませんね。

前回は男子はデニス・テンさん、女子はラジオノワが優勝と、トップ選手も何人か混ざってきます。今シーズンはロシアのクラスノヤルスクで開催。ロシアからはそれなりのトップ選手が来そうです。開催時期は3/2-12ですが、その中のいつがフィギュア競技なのかは確認できていません。世界フィギュアが3/18-24なので、ちょっと微妙な時期の開催です。

 

大学生年代の上位選手としては友野一希選手なのですが、世界フィギュアを見据えていると、出場は希望しないですかね。ユニバーシアードはわかりにくいのですが大学院生も可なので、田中刑事選手も権利はあります。前回は田中選手が出てデニス・テンに次ぐ二位。ただ、そのあと四大陸、世界選手権と、あまりいい演技ができませんでした。たぶん、この辺が、選考のための条項が前回と違っている理由の一つのような気がします。今回は、世界選手権に選ばれたら、ユニバーシアードは出ない、というでしょうきっと。(最初から候補として挙がることを希望しないでしょう、に訂正します)

 

そうなってくると浮かんでくるのは山本草太選手。ISUの大会ではないですが、国際大会の経験を積む、という点ではちょうどいい、とも思えます。その下からだと、大学を卒業した年でも可なので、日野龍樹選手も権利があります。また、国際大会に出ていませんが、西日本三位で、近畿選手権と二試合続けて200点を超えている中村優選手あたりもチャンスがあります。ユニバーシアードはこれくらいの位置の中堅選手たちにとってのちょうどいい目標になります。本田家長男の本田太一選手あたりも、今シーズンはこの辺が目標になりますかね。190点台のスコアを西日本で出してますから、チャンスはある中の一人かと思います。

追記:ユニバーシアードの枠は三つ、となっているので、この層の選手たちから複数派遣されるものと思われます。

 

 男子シングルは以上です。