フィギュアスケートの賞金(18-19シーズン)

今回はフィギュアスケートの大会賞金についてのお話

以下の数字はすべて今シーズンのものです 

世界選手権 賞金総額 $868,000

  男女シングル ペア/アイスダンス
1位 $64,000 $90,000
2位 $47,000 $65,000
3位 $33,000 $45,000
4位 $19,000 $26,000
5位 $11,000 $16,000
6位 $8,000 $10,000

世界選手権の優勝賞金はシングルで$64,000  日本円では700万円ほど、と思えばよいでしょうか。ペアやアイスダンスは一組での賞金なので、一人の取り分は基本的にはその半分になります。
賞金が出るのは上位6位までです

賞金総額として、日本円で1億円にややとどかないくらいの水準です

 

ヨーロッパ/四大陸選手権 賞金総額 $294,000

  男女シングル ペア/アイスダンス
1位 $21,000 $30,000
2位 $16,000 $20,000
3位 $11,000 $12,000
4位 $7,000 $10,000
5位 $5,000 $7,000
6位 $3,000 $5,000

大会の格としては世界選手権に次ぐところの、ヨーロッパ選手権四大陸選手権は同額です。優勝賞金は世界選手権の3位と4位の間くらい。比較としては妥当な感じなんでしょうか

ここでも賞金は6位までしか出ません。賞金総額は日本円換算で3,000万円ちょっとです。

 

世界ジュニア選手権 賞金総額 $140,000

  男女シングル ペア/アイスダンス
1位 $10,000 $15,000
2位 $7,000 $10,000
3位 $5,000 $7,000
4位 $4,000 $5,000
5位 $2,000 $3,000
6位 $1,000 $1,000

世界ジュニアでも賞金が出ます。優勝賞金は世界選手権の5位と6位の間の額です。ジュニアでもチャンピオンなら1万ドルもらえる、というのを大きいとみるか小さいとみるか。

 

そのほかに、エキシビジョン出場費、というものがあります

  メダリスト それ以外
シングル $900 $700
ペア競技 $1,350 $900
ジュニアシングル $400 $200
ジュニアペア競技 $600 $400

エキシビジョン出場でもらえる金額は、はっきり言えば大したことはないですかね。世界レベルの大会でエキシビジョンに出るクラスの選手は、アイスショーでこれより大きな金額をもらっていると思われます。

 

グランプリファイナル 賞金総額 $272,000

  男女シングル ペア/アイスダンス
1位 $25,000 $25,000
2位 $18,000 $18,000
3位 $12,000 $12,000
4位 $6,000 $6,000
5位 $4,000 $4,000
6位 $3,000 $3,000

グランプリファイナルの賞金は、シングル競技とカップル競技で同額です。シングル競技は表彰台に乗ると、大陸選手権の同順位のときよりも賞金が大きくなっています。

 

 

グランプリシリーズ 各大会賞金総額 $180,000  6大会総額$1,080,000

  男女シングル ペア/アイスダンス
1位 $18,000 $18,000
2位 $13,000 $13,000
3位 $9,000 $9,000
4位 $3,000 $3,000
5位 $2,000 $2,000

グランプリシリーズで賞金が出るのは上位5位まで。シングル競技とペア競技で同額です。優勝賞金$18,000というのは、ファイナルの二位の賞金と同額です。比較すると割と高目な印象。グランプリシリーズの優勝で大陸選手権の一位と二位の間の賞金が稼げる、というのは結構大きい気はします

 

グランプリシリーズもエキシビジョン出場費があり、シングル選手は$200、カップル競技は$300もらえます。これは完全にお小遣いレベルですね。

 

 

チャレンジャーシリーズ 年間総合成績 賞金総額CHF42,000

  男女シングル ペア/アイスダンス
1位 CHF4,000 CHF5,000
2位 CHF3,000 CHF4,000
3位 CHF2,000 CHF3,000

チャレンジャーシリーズは年間総合成績で上位三選手のみに賞金が出ます。

CHFはスイスフランです。なぜかチャレンジャーシリーズだけ賞金の通貨が異なっています

 

なお、チャレンジャーシリーズにはエントリーフィーが課せられていて、シングル競技はCHF70 ペア競技はCHF100を支払わないと選手はいけません

 

 

ジュニアグランプリファイナル 賞金総額 $105,000

  男女シングル ペア/アイスダンス
1位 $6,000 $9,000
2位 $5,000 $7,500
3位 $4,000 $6,000
4位 $3,000 $4,500
5位 $2,000 $3,000
6位 $1,000 $1,500

 

ジュニアグランプリシリーズ 賞金総額 $22,500(ペア競技の無い試合は$15,750)

  男女シングル ペア/アイスダンス
1位 $2,000 $3,000
2位 $1,500 $2,250
3位 $1,000 $1,500

ジュニアグランプリシリーズも賞金が出ます

ジュニアグランプリシリーズの優勝がグランプリシリーズの5位並み、ジュニアグランプリファイナルの優勝がグランプリファイナルの4位並み。これを高いとみるか安いとみるか。

日本人選手がヨーロッパで試合、なんて場合、優勝しても往復の交通費が出ない、という計算だったりします(選手の渡航費は派遣する連盟が出すはずではありますが)

 

 

世界国別選手権 賞金総額$1,000,000

  チーム総額
1位 $200,000
2位 $170,000
3位 $160,000
4位 $150,000
5位 $140,000
6位 $130,000

最後に、国別対抗戦も結構大きめな賞金が出ます。6位までしか賞金が出ない、というよりは、出場全チームに賞金が出る、という意味合いとしてとらえられます。そして、一応順位によって額に差はつけたけれど、他の大会と比べるとその差は極めて小さいものです。

一チームは人数で見ると8人になるので、実質的には$15,000程度がまず最低限の出場報酬としてあって、それプラス成績で上積みがあるよ、という感じでしょうか。出場するだけで世界選手権5位相当の賞金以上のものが少なくとも稼げますので、年間優秀国の選手たちへのシーズン最後のご褒美的な側面が実質的にはありそうです。一方で、試合が一試合増える負担、というのがあること自体は否めませんけれど。

 

 

上記チーム以外でエキシビジョンにのみ招かれ参加した選手に総額$50,000が支払われます

シングルスケーター2名 $10,000づつ ペア/アイスダンス 1組づつ $15,000

 

 

今シーズンの賞金大会は以上です

日本国内の試合に賞金は出ません

 

賞金総額を計算すると、$4,190,250とCHF42,000になります(エキシビジョン関係は除きます)

CHFはスイスフランで、実質的には1CHFはほぼ1ドルに近い水準です

1ドル=1CHF=110円で計算すると465,547,500円すなわち4.66億円ほどになります

シニア分だけで見ると$3,800,800CHF42,000で1ドル=1CHF=110円の場合、423,500,000円となります

 

この金額を大きいとみるか小さいとみるか

 

 

1選手が稼げる最高額は、理論上、チャレンジャーシリーズのチャンピオン、グランプリシリーズ2勝+ファイナル優勝+四大陸/ヨーロッパ選手権優勝+世界選手権優勝+国別対抗戦優勝国に所属、というものになります。ペア競技で賞金独り占めの方がシングル競技より大きい金額になりますが、常識的にペア競技は二等分と考えると、シングル競技の方が稼げます。

CHF4,000+$18,000*2+$25,000+$21,000+$64,000+$200,000/8 = CHF4,000+$171,000

となります

国別対抗戦は男女シングルで4名、ペア・アイスダンスで合計8人なので8人均等割りとしています

 

1ドル=1CHF=110円の場合、19,250,000円で、1925万円が最大値ということになります。

今シーズンは紀平梨花選手がここまで、$18,000*2+$25,000+$21,000=$82,000 8万2,000ドルを稼いでいて、1$=110円とすると902万円相当の獲得賞金です

世界選手権で優勝し、国別対抗戦も優勝すれば$171,000となり、チャレンジャーシリーズ以外での満額獲得となります。可能性は、国別対抗戦で男子シングルが本気メンバーで参加すれば結構あり得るでしょうか

 

ただ、いずれにしても、フィギュアスケーターは、賞金だけで稼げる金額は、2,000万円を超えること理論上ありえない、ということになっています

 

 

また、外国選手については把握できていませんが、日本の連盟所属の選手は、賞金等の取扱い規定により、10%が連盟に控除される、ということになっています

一方で、褒賞金規定があり、連盟から成績に応じて授与されるものもあります

  オリンピック 世界選手権大会
1位 500万円 100万円
2位 200万円 75万円
3位 100万円 50万円

世界選手権大会は、世界選手権だけではなく、グランプリファイナルも該当し、国別対抗戦も該当する、とされています。国別対抗戦を世界大会としてスケート連盟が重視していて褒賞金も出している、というのは少々意外な感じはします

 

ちなみに褒賞金は、当該選手の指導者にも支払われ、選手の半額が支給されます。ただし、1競技で複数の選手が該当する成績を収めた場合は、褒賞金は1名分です。

宮原/紀平、坂本/三原、なんてところでは十分起こりえる事象です

 

オリンピックのあるシーズンなら、褒賞金まで入れれば、2,000万円まで稼ぐことは可能でしょうか

 

日本の中では人気の高いフィギュアスケートですが、世界の様々なスポーツの中で見ると、集客力というか集金力はそれほど高くなく、選手に直接的に回ってくる金額は、それほどでもないようです

 

以上、フィギュアスケートの賞金のお話でした