21-22 吉田陽菜

2005年8月21日生まれ

ジュニア3シーズン目

シーズン獲得賞金:$0

世界ランキング:142位

シーズンランキング:109位

シーズンベストスコア 210.77 (21位) エーニャスプリングトロフィー

ショートプログラムシーズンベスト 73.04 エーニャスプリングトロフィー

フリーシーズンベスト 137.73 エーニャスプリングトロフィー

ショートプログラム楽曲:Shine On You Crazy Diamond

フリープログラム楽曲:Planet Ocean Suite

スピンレベル4率 48/57=84.2% (国際大会:12/12=100%)

ステップレベル4率 5/19=26.3%(国際大会:4/4=100%)

スピンオールレベル4 4/9(国際大会:2/2)

スピンステップオールレベル4  2/9(国際大会:2/2)

ジャンプ要素回転不足率 4/93=4.30%(国際大会:1/20=5.00%)

ジャンプ回転不足なし 5/9(国際大会:1/2)

スピンステップオールレベル4 ジャンプ回転不足なし 1/9(国際大会1/2)

 

○21-22シーズンの戦績

J/S Grade Event Pl Total SP FS
J DL みなとアクルス 1 165.95 41.14 124.81
S DL 木下トロフィー争奪 1 197.16 64.34 132.82
J RT 近畿選手権 3 178.41 54.22 124.19
J RT 西日本選手権 6 162.71 55.44 107.27
J NJ 全日本ジュニア 4 172.55 62.48 110.07
J DL 愛知県代表選考会 6 46.87 46.87  
S NC 全日本選手権 9 187.44 61.35 126.09
J IC Bavarian Open J2 1 194.23 60.73 133.50
S DL 愛知県フィギュア 1 188.80 63.79 125.01
S IC Egna Spring Trophy 1 210.77 73.04 137.73

吉田陽菜選手はジュニア3シーズン目。シニアに上がることも可能な年齢ではありましたがジュニアに残留しました。グランプリ枠がもらえる位置でもないですし、昨年の全日本で順位が高くないのでチャレンジャーシリーズも回してもらえなさそうだったこともあり、ジュニアグランプリ狙いだったと思うのですが、このジュニアグランプリがコロナの影響で日本からは派遣中止に。シーズン前半は国内戦に回ります。

7月のみなとアクルス杯は平凡なスコア。ショートプログラム41.14は今どきなかなか見ないスコアです。ジャンプ3つすべてGOE-5の2転倒でコンビネーションはいらず単独フリップはダウングレード。これより下は存在しない、みたいなひどいシーズンスタートでしたが、フリーはトリプルアクセルをクリーンに決めマイナス要素無し、というよくわからない試合でした。

8月頭にはシニアカテゴリーで木下トロフィーに出場し197.16 パーソナルベスト相当のスコアを出します。全日本でも上位で戦える水準です。

その後ジュニアカテゴリーで近畿選手権、西日本選手権と勝ち上がって全日本ジュニア。ショート3位で優勝を目指す位置でしたがフリーは細かいミスも積み重なり平凡なスコア、トータル4位に終わります。この時期はケガも抱えていたようで調子が上がっていなかったでしょうか。

世界ジュニアを賭けての全日本。ショートはルッツ転倒ながらもシニアルールなので後半のフリップでリカバリー3Tを付けて61.35 13位、ジュニアからの推薦選手中では4番目で折り返します。逆転を賭けたフリー、トリプルアクセルはステップアウトながらも着氷、その後も大きなミスはなく滑りますが、加点を稼げるところまではいかず、本人比ではまずまず程度の出来で126.09 トータル187.44 この時点ではトップになり、あとの選手を待ちます。

結局総合9位 ジュニアの推薦選手からの中では2番目、でももっと上にシニアから来た10代選手はいて、世界ジュニアの枠は2つ、という微妙な位置で試合を終えました。

1日待っての代表発表、結果、補欠、ということになりました。

 

シーズン後半は待望の国際大会派遣です。ジュニアグランプリシリーズに2シーズン派遣が途絶えていたこともあり、ミニマムスコアを全く持っていません。補欠とはいえこれを取りに行かなくてはならず、1月のババリアンオープンのジュニアカテゴリーに出場。ショートでフリップが1回転になるミスもあり60.73とスコア伸びませんがフリーではトリプルアクセルを国際大会初成功。スピンステップオールレベル4で減点要素無し、という素晴らしい出来で133.50という国内大会でも出したことのないパーソナルベスト相当のスコアを出して優勝します。

ババリアンオープンに出ていたのでインターハイはなし、国体もなし。2月末に愛知県フィギュアを滑ってこれで今シーズン終わりかな、と思っていたら、全日本9位のご褒美派遣でエーニャスプリングトロフィーのシニアカテゴリーの試合が4月に入りました。シニアなのでトリプルアクセルがショートから入り、平均GOE+3.200という高評価で成功、単独ループがアンダーローテーションという減点はありましたが、それでも73.04という高いスコアを得ます。フリーはトリプルアクセルでqがつきましたが着氷、他の要素もしっかり滑って137.73 これもパーソナルベスト相当のスコアでトータル210.77 国内でも200点に達したことのない選手が、国際大会で210点にまで達してシーズンを終えました。210点まで国際大会で出したのは今シーズン日本人では5人だけになります。

 

○要素別スコア

J/S Event Pl Total TES PCS J Base J GOE Spin Step
J みなとアクルス 1 165.95 89.68 78.27 62.25 -0.46 20.68 7.21
S 木下トロフィー争奪 1 197.16 112.89 84.27 75.00 5.67 21.38 10.84
J 近畿選手権 3 178.41 98.33 80.08 62.94 5.77 21.15 8.47
J 西日本選手権 6 162.71 86.27 77.44 61.94 -2.63 20.51 6.45
J 全日本ジュニア 4 172.55 94.43 78.12 64.14 1.32 21.76 7.21
J 愛知県代表選考会 6 46.87 22.73 24.14 7.88 0.78 10.11 3.96
S 全日本選手権 9 187.44 106.06 82.38 75.68 -3.94 21.73 12.59
J Bavarian Open J2 1 194.23 106.77 87.46 64.73 9.02 23.14 9.88
S 愛知県フィギュア 1 188.80 105.52 84.28 70.44 0.79 22.33 11.96
S Egna Spring Trophy 1 210.77 116.77 94.00 73.74 6.14 23.27 13.62

技術点はいい時と悪い時の差が激しく、ジュニアカテゴリーとは言え80点台で終わる試合もありました。シーズン中盤以降は100点台に乗せ、最後は116.77までもってきています。116.77は日本人選手では3番目、これより上は他はアリサリュウ選手とロシア勢となります。

PCSはまだ伸びておらず、70点台のこともシーズン中盤まではあり、全日本以降は80点台はあり、最後は94点までもってきています。5項目平均で7点台前半が普通で、エーニャスプリングトロフィーでは8点に近いところまで来ました。

ジャンプの基礎点は70点台を普通に見かけます。国際大会では73.74が最高。これは日本人選手の今シーズン国際大会の最高基礎点です。今シーズン全体位で11位、ロシア勢とユヨン選手が上にいます。

ジャンプの加点はマイナスも散見し、一番いい時でババリアンオープンの9.02です。エーニャスプリングトロフィーは素晴らしいトータルスコアでしたが、それでもノーミスではなく、ジャンプの加点は6.14にとどまっています。

スピンは20から21点台で、国際大会では23点台まで乗せてきました。23点台は高いスコアではないですが、まずまずくらい

ステップ系要素はジュニアだとコレオがないので低く出ます。これを有りのシニアの試合で全日本が12点台、エーニャスプリングトロフィーで13点台まで出しました。13点台あれば、それほど高くはないまでも足を引っ張るほどでもないスコアです。

 

○要素別偏差値

J/S Event Pl Total J Base J GOE Spin Step PCS
J みなとアクルス 1 51.71 58.82 51.61 50.07 50.85 48.74
S 木下トロフィー争奪 1 60.18 68.34 61.91 52.25 49.71 52.74
J 近畿選手権 3 55.09 59.33 62.07 51.53 57.59 49.94
J 西日本選手権 6 50.83 58.59 47.97 49.54 49.01 48.18
J 全日本ジュニア 4 53.50 60.23 54.60 53.43 51.33 48.64
S 全日本選手権 9 57.54 68.85 45.77 53.34 56.68 51.48
J Bavarian Open J2 1 59.38 60.67 67.53 57.73 63.00 54.86
S 愛知県フィギュア 1 57.91 64.93 53.71 55.20 54.17 52.74
S Egna Spring Trophy 1 63.87 67.40 62.69 58.13 60.78 59.22

偏差値で見るとトータルスコアは50台中盤から後半が多かったわけですが、210点に乗せたエーニャスプリングトロフィーで63.87と60台中盤というトップ選手感のあるところまで来ました。

ジャンプの基礎点は60台が標準で、多くの試合で60台後半まであります。明らかな得意分野。一方ジャンプの加点は40台あり60台あり、出来の良さで別れる形です。

スピンはシーズン前半は50前後、年が明けてから50台後半になってきました。本人比ではあまり得意とは言えない要素なようです。

ステップはジュニアカテゴリーの試合はコレオ補正後で計算させたものになります。シーズン前半は50前後が多く平凡。レベルも取れていませんでしたが、それが国際大会2試合では偏差値60超え。国内の試合では取れなかったレベル4を国際大会2試合ではショートフリーと揃えて苦手分野から脱却してきた形になっています。

PCSはまだあまり評価されていないようです。

 

21-22シーズン 吉田陽菜要素別偏差値レーダーチャート

レーダーチャートは比較的右上に伸びがちでしょうか。ババリアンオープンはステップ側にも伸びていてむしろジャンプの基礎点より偏差値高いですが割と例外的です。

国際大会の出場が少ないので国内ローカル試合もショートフリー二つあるものはすべて載せてみましたが、いい時の広がり方と悪い時の縮まり方、ずいぶん差があるなあ、というのも見て取れます。全日本のジャンプのGOEが極めて低いのが残念で、ここでいい結果を出せていれば世界ジュニアでした。

 

●シーズン最高の基礎点構成

○エーニャスプリングトロフィー ショートプログラムの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 3A   8.00   2.40 10.40 3.200
2 3Lz+3T   10.10   1.38 11.48 2.400
3 FSSp4   3.00   0.60 3.60 2.200
4 CSp4   2.60   0.52 3.12 1.600
5 3Lo< 4.31 x -0.52 3.79 -1.400
6 StSq4   3.90   0.91 4.81 2.400
7 CCoSp4   3.50   1.28 4.78 3.600
  TES   35.41   6.57 41.98  

ショートプログラムの基礎点最高は35.41 トリプルアクセルがあるのでここまで来ます。ここは国際大会から拾ってきたのでこうなっていますが、全日本では37.35ありました。今シーズンの国際大会で37.35より上の基礎点構成は、ワリエワ、トゥルソワ、2選手しかいません。国際大会の35.41はループが回転不足。これの回転が足りていれば36.00まで来ます。ここまでくれば後はもう出来栄え勝負です。

 

○エーニャスプリングトロフィー フリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 3Aq q 8.00   -1.33 6.67 -1.600
2 2A+3T   7.50   1.12 8.62 2.600
3 3F   5.30   1.59 6.89 2.800
4 ChSq1   3.00   1.00 4.00 2.200
5 3Lo   4.90   0.98 5.88 2.000
6 CCoSp4   3.50   0.82 4.32 2.400
7 3Lz!q+3T ! 11.11 x -1.38 9.73 -2.400
8 3Lz   6.49 x 1.18 7.67 2.200
9 3S+2T+2Lo   8.03 x 0.72 8.75 1.600
10 StSq4   3.90   0.91 4.81 2.400
11 SSp4   2.50   0.75 3.25 3.200
12 FCCoSp4   3.50   0.70 4.20 2.200
  TES   67.73   7.06 74.79  

フリーの最高基礎点は67.73ありました。今シーズンの日本人選手トップの基礎点構成ですこれより上はロシア勢とユヨン選手だけです。全体で12位の基礎点。

2回飛ぶジャンプはルッツとトーループ。3連続がサルコウ起点で2回転2つ付ける形になっていますが、ダブルアクセル起点で最後に3Sの方が基礎点はあがります。トリプルアクセル持ちは3連サルコウ付きが計算値的には有効です。トリプルアクセルを2本入れる力量もありますが、その場合ルッツを1本にするかトーループを1本にするかを迫られます。トーループ1本の場合は2A-3Tの代替で3A-2Tになるので基礎点の増加は1.80 ルッツの代替の場合は単純には2.10基礎点が上がりますが1.1倍に何を入れるかの関係でもう少し下がりそうです。基礎点増加2点程度なので、よほど自信がないと入れにくいのがトリプルアクセルの2本目です。

あとはスピンにシットスピンが入っているのがやや弱い部分です。スピンは構成次第で合計10.20の基礎点に出来ますが、シットスピンがある関係で9.50にとどまっています。

トリプルアクセル無し勢の今シーズン最高基礎点は63.33でした。それより4.40高い基礎点。トリプルアクセル組は2本入れると70点に乗るところまで基礎点は上げることは可能で、今シーズンの最高は69.79のトゥクタミシェワ選手がいました。70点を大きく超えていくには4回転の投入が求められます。

 

○平均GOE2.500以上

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
Egna Spring Trophy SP 7 CCoSp4   3.50   1.28 4.78 3.600
近畿選手権 SP 1 2A   3.30   1.10 4.40 3.400
Bavarian Open J2 FS 10 SSp4   2.50   0.92 3.42 3.400
Bavarian Open J2 SP 7 CCoSp4   3.50   1.17 4.67 3.200
Egna Spring Trophy SP 1 3A   8.00   2.40 10.40 3.200
Egna Spring Trophy FS 11 SSp4   2.50   0.75 3.25 3.200
木下トロフィー争奪 SP 6 StSq2   2.60   0.78 3.38 3.000
西日本選手権 SP 6 StSq2   2.60   0.78 3.38 3.000
Bavarian Open J2 SP 3 FSSp4   3.00   0.90 3.90 3.000
西日本選手権 SP 4 CSp4   2.60   0.78 3.38 2.857
西日本選手権 SP 7 CCoSp4   3.50   0.98 4.48 2.857
近畿選手権 SP 6 StSq3   3.30   0.99 4.29 2.800
近畿選手権 FS 10 SSp3   2.10   0.56 2.66 2.800
Bavarian Open J2 FS 1 3A   8.00   2.13 10.13 2.800
Bavarian Open J2 FS 7 3Lz   6.49 x 1.77 8.26 2.800
Egna Spring Trophy FS 3 3F   5.30   1.59 6.89 2.800
木下トロフィー争奪 FS 10 StSq2   2.60   0.69 3.29 2.600
近畿選手権 SP 7 CCoSp4   3.50   0.82 4.32 2.600
近畿選手権 FS 4 3Lo   4.90   1.31 6.21 2.600
近畿選手権 FS 9 StSq3   3.30   0.88 4.18 2.600
Bavarian Open J2 SP 6 StSq4   3.90   1.04 4.94 2.600
Bavarian Open J2 FS 9 StSq4   3.90   1.04 4.94 2.600
Egna Spring Trophy FS 2 2A+3T   7.50   1.12 8.62 2.600
全日本ジュニア SP 1 2A   3.30   0.86 4.16 2.571
みなとアクルス FS 9 StSq2   2.60   0.65 3.25 2.500

スピンは偏差値的には得意な要素とは言えないのですが、一つ一つの要素で見た時には高い評価を受けていることも多いです。ジャンプではアクセルジャンプが高評価な位置にあって、エーニャスプリングトロフィーのショートのトリプルアクセルは平均GOE+3.200ありました。今シーズンの国際大会でこれより評価の高いトリプルアクセルは、ワリエワ選手のものしかありません。

 

トリプルアクセルを含む要素

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
みなとアクルス FS 1 3A   8.00   1.60 9.60 2.000
木下トロフィー争奪 SP 1 3A   8.00   -2.67 5.33 -3.400
木下トロフィー争奪 FS 1 3A   8.00   1.60 9.60 1.800
近畿選手権 FS 1 3A+3T   12.20   1.33 13.53 1.800
近畿選手権 FS 2 3A   8.00   1.60 9.60 1.800
西日本選手権 FS 2 3A   8.00   1.76 9.76 2.286
全日本ジュニア FS 2 3A   8.00   1.28 9.28 1.571
全日本選手権 SP 1 3A   8.00   -2.17 5.83 -2.667
全日本選手権 FS 1 3A   8.00   -1.71 6.29 -2.111
Bavarian Open J2 FS 1 3A   8.00   2.13 10.13 2.800
愛知県フィギュア SP 1 3A   8.00   0.96 8.96 1.143
愛知県フィギュア FS 1 3A   8.00   -1.28 6.72 -1.571
Egna Spring Trophy SP 1 3A   8.00   2.40 10.40 3.200
Egna Spring Trophy FS 1 3Aq q 8.00   -1.33 6.67 -1.600

今シーズンのトリプルアクセル要素。多数のトリプルアクセルを飛んでいるのですが、驚くべきことに、回転不足がqで1回あるのみで、基礎点が削られるアンダーローテーションもダウングレードも1度もありません。ただ、ここに載らない、抜けで1回転になる、というようなものはありました。また、GOE-5もなし。つまり、トリプルアクセル要素で転倒がありません。これだけの数を飛んで一番悪いスコアでも5.33 ダブルアクセルでは出すことのできない得点を稼いでいますので、安心してトリプルアクセルを構成に組み込むことができます。これは圧倒的な強みです。

 

○3回転-3回転を含む要素

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
みなとアクルス FS 2 3Lz+3T   10.10   0.89 10.99 1.667
木下トロフィー争奪 SP 2 3Lz+3T   10.10   0.98 11.08 1.800
木下トロフィー争奪 FS 2 3Lz+3T   10.10   0.98 11.08 1.800
近畿選手権 SP 2 3Lz!q+3T ! 10.10   -1.38 8.72 -2.400
近畿選手権 FS 1 3A+3T   12.20   1.33 13.53 1.800
西日本選手権 SP 2 3Lzq+3T q 10.10   -0.35 9.75 -0.714
西日本選手権 FS 8 3S+3Tq+2T* * 9.35 X -0.60 8.75 -1.429
全日本ジュニア SP 2 3Lz+3T   10.10   1.06 11.16 1.714
全日本ジュニア FS 6 3Lz!q+3T ! 11.11 X -1.18 9.93 -2.143
全日本選手権 SP 5 3F+3T   10.45 X 0.76 11.21 1.333
全日本選手権 FS 8 3Lz+3T   11.11 X 0.93 12.04 1.556
Bavarian Open J2 SP 2 3Lz+3T   10.10   1.18 11.28 2.200
Bavarian Open J2 FS 6 3Lz!+3T ! 11.11 x 0.59 11.70 0.800
愛知県フィギュア SP 2 3Lz!<+3Tq ! 8.92   -2.36 6.56 -4.571
愛知県フィギュア FS 7 3Lz+3T   11.11 X 0.71 11.82 1.143
Egna Spring Trophy SP 2 3Lz+3T   10.10   1.38 11.48 2.400
Egna Spring Trophy FS 7 3Lz!q+3T ! 11.11 x -1.38 9.73 -2.400

3回転-3回転も着氷率は高いです。7月のみなとアクルス杯のショートはひどいことになっていましたが、それ以外はショートフリーに1つづつ、リカバリーのこともありますが3-3がしっかり入っています。シーズン中盤以降はフリーの3-3は1.1倍に入れる形になってきました。GOEマイナスはそれなりに目立つので安定度が高いとまでは言いにくいですが、小さなミスで抑えることができる程度には決めてきています。回転不足も愛知県フィギュアのショートであったくらいで、他は基礎点が削られる形にはなっていません。

 

○3連続ジャンプ

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
みなとアクルス FS 8 3S+2T+2Lo   8.03 X 0.54 8.57 1.333
木下トロフィー争奪 FS 9 3S+2T+2Lo   8.03 X 0.86 8.89 1.600
西日本選手権 FS 8 3S+3Tq+2T* * 9.35 X -0.60 8.75 -1.429
全日本ジュニア FS 8 3S+2T+1Lo   6.71 X 0.09 6.80 0.143
全日本選手権 FS 9 3S+2T+2Lo   8.03 X -0.12 7.91 -0.333
Bavarian Open J2 FS 8 3S+2T+2Lo   8.03 x 0.43 8.46 1.000
愛知県フィギュア FS 9 3S+2T+2Lo   8.03 X 0.26 8.29 0.714
Egna Spring Trophy FS 9 3S+2T+2Lo   8.03 x 0.72 8.75 1.600

3連続ジャンプはサルコウからのもの、西日本ではリカバリーで3回転がついてますが、基本的には2回転を2つ付けます。トリプルアクセル持ちなので2A起点で最後3Sにすると8.91の基礎点を作れるので有効ではあるのですが、リカバリーでセカンド3Tを付けることまで考えるとこの構成の方が自然に入れられていいのかもしれません。

どの試合も安定していて、大きな加点も無いですが、減点の時も小さなものでとどまっています。

 

ジュニア残留したのにジュニアグランプリシリーズへの派遣が取りやめになるという不運に見舞われた今シーズン。世界ジュニアを目指すコースでしたが、ケガもあって調子が上がらず全日本ジュニアは4位、全日本は9位。補欠にとどまりました。

来シーズンはどうするか? ジュニアか?シニアか? グランプリの枠は普通には回ってこない。NHK杯地元枠を争うことは出来るとは思います。全日本9位ならチャレンジャーシリーズ周りもさせてもらえるかもしれない。一方、ジュニアグランプリシリーズの日本の枠は7試合×1 1試合目は確実にあると思いますが2試合目は1試合目次第でしょうか。力的にはファイナルまでありそうにも感じます。どちらを選ぶか? シニアデビューシーズンにNHK杯に地元枠で出て、トリプルアクセルを引っ提げて全日本チャンピオンに挑戦、という紀平梨花コースも面白いですが、全日本ノービスB、ノービスAと優勝経験していて、全日本ジュニアも勝てると、浅田真央さんに続いて2人目、と思いきや昨シーズン先に島田麻央選手に越されましたが、それでも3人目でそちらのコースでも面白い。

いずれにしても来シーズンは前半から国際大会への出場があると思いますので期待したいです