21-22 壷井達也

2002年12月17日生まれ

ジュニア7シーズン目

シーズン獲得賞金:$5,000

世界ランキング:68位

シーズンランキング:46位

シーズンベストスコア 238.34(41位) ババリアンオープン

ショートプログラムシーズンベスト 81.92 ババリアンオープン

フリーシーズンベスト 156.42 ババリアンオープン

ショートプログラム楽曲:The Tree of Life

フリープログラム楽曲:ラフマニノフ前奏曲Op23

スピンレベル4率 39/63=61.9% (国際大会:16/18=88.9%)

ステップレベル4率 1/21=4.76%(国際大会:1/6=16.7%)

スピンオールレベル4 1/9 (国際大会1/3)

スピンステップオールレベル4  0/9(国際大会0/3)

ジャンプ要素回転不足率 1/107=0.93% (国際大会0/30=0.00%)

ジャンプ回転不足なし 8/9(国際大会8/3)

スピンステップオールレベル4 ジャンプ回転不足なし 0/9(国際大会:0/3)

 

○21-22シーズンの戦績

J/S Grade Event Pl Total SP FS
J RT みなとアクルス 1 190.63 71.89 118.74
J RT 近畿選手権 2 173.08 79.51 93.57
S CC 西日本学生選手権 2 127.32   127.32
S DL 全兵庫選手権 1 224.24 78.66 145.58
J RT 西日本選手権 1 221.79 76.37 145.42
J NJ 全日本ジュニア 2 227.60 81.05 146.55
S DL 愛知県代表選考会 1 80.82 80.82  
S NC 全日本選手権 9 235.21 77.31 157.90
S CC 日本学生氷上選手権 2 146.90   146.90
J IC Bavarian Open 1 238.34 81.92 156.42
S IC Coupe du Printemps 2 225.64 77.35 148.29
J WJ World Junior 3 233.82 79.15 154.67

昨年4月から神戸大学へ入学した壷井達也選手。神戸大学は気軽に入れる大学でもなく、その受験準備もあってしばらく練習は出来ていなかったと聞きます。さくしーずんきゅうようしていたわけではないですが、受験を挟んで練習を休んでいた期間もあったため、ある種の復帰シーズンのようなところもありました

初戦は7月頭からみなとアクルス杯。ジュニアに残留してこれがジュニア最終シーズンとなります。スコア的には平凡。試合で始めて4回転サルコウをいれて、回転はqで基礎点満額入りましたが転倒でした。

少し時間をおいて10月に近畿選手権。神戸大学へ進学したこともあり、これまでの中京地域から神戸へ拠点を移しており近畿選手権への登場です。これはスコアが平凡も平凡で173.08 220点台で全日本ジュニア優勝経験のある選手ですが、この時点で、勉学主体でスケートはマイペースな感じでいくのかな、という感じに見えたのも事実です。

シーズン前半は国内ローカル戦を転戦。全兵庫選手権で220点台までシニアルールで出してきて少し復調気配。西日本選手権はジュニアの部で220点台に乗せて問題なく通過。これは世界ジュニアの芽があるかな、というところまで戻ってきます。

ジュニア最終年の全日本ジュニアは2位。この試合でフリーの4回転サルコウをなんとか立ちました。無事に全日本の出場権を得ます。

全日本は2度目の世界ジュニアを賭けた試合。ショートはスコアが伸びず77.31の12位スタート。シニアの出戻り組次第ですが、該当年齢の中では5番目。鍵山選手がもうジュニアは出ないとしても佐藤駿選手が来ると枠に入れないという危ない位置でフリーを迎えます。

この大事なフリーで4回転サルコウを始めて加点をもらう成功ジャンプを決めます。トリプルアクセル2本も決め、全要素プラス評価。パーソナルベスト相当の157.90を出して残りの選手を待ちます。最終順位は9位。ジュニア年齢では4番目で鍵山選手がオリンピック代表などで世界ジュニアには来ませんので無事に代表入り。勝負強さを見せました。

 

シーズン後半は国際舞台を転戦する選手になりました。

学生選手権は2位。その後世界ジュニアのミニマム取得のためにババリアンオープンへ。フリーで国際大会初の4回転を決めるなど、238.34のパーソナルベスト相当のスコアをマークし問題なくミニマムを取得します。

3月には来期にはシニアに上がる有力選手、の立ち位置でクープドプランタンのシニアカテゴリーの試合に登場。友野選手には敗れますが2位にはいり、世界ランキングのポイントを得ました。

本来ならクープドプランタンより前に合った世界ジュニア。これが延期で4月になります。16歳で出場した時は14位に終わった試合。ショートから全要素プラス評価をもらい5位スタート。3位とは2.11差という僅差でフリーを迎えます。大事なフリーで4回転サルコウを着氷。以降も大きなミスなく、3連続で3つ目が2回転になったくらいにまとめ154.67をマーク。最終順位は3位。世界ジュニアの表彰台に乗りました。この表彰台は来期のグランプリシリーズ1枠を確定させますので非常に大きなもの。大事な試合でやはり勝負強さを見せていました。

 

○要素別スコア

Event Pl Total TES PCS J Base J GOE Spin Step
みなとアクルス 1 190.63 98.71 92.92 80.27 -6.45 18.82 6.07
近畿選手権 2 173.08 76.52 99.56 61.81 -8.41 16.23 6.89
西日本学生選手権 2 127.32 61.02 66.30 41.47 4.02 8.97 6.56
全兵庫選手権 1 224.24 116.64 107.60 73.77 10.45 20.33 12.09
西日本選手権 1 221.79 118.44 103.35 77.34 10.79 22.39 7.92
全日本ジュニア 2 227.60 122.80 104.80 84.36 9.18 22.03 7.23
愛知県代表選考会 1 80.82 46.24 34.58 28.81 2.53 10.83 4.07
全日本選手権 9 235.21 127.64 107.57 84.36 11.73 20.30 11.25
日本学生氷上選手権 2 146.90 75.72 73.18 59.95 -1.73 10.71 6.79
Bavarian Open 1 238.34 128.29 110.05 84.36 12.17 23.51 8.25
Coupe du Printemps 2 225.64 120.65 104.99 84.36 2.79 22.01 11.49
World Junior 3 233.82 121.29 112.53 81.06 9.58 23.38 7.27

トータルスコアはババリアンオープンの238.34が最高です。日本勢で9番手。ある種全日本の順位と同じです。技術点は120点台後半まで出ます。PCSは世界ジュニアで110点台に乗りました。5項目平均7.5程度になります。

ジャンプの基礎点は84.36が4試合。これは狙った構成で基礎点を落とさずに実施できた試合が3試合あった、といういみにもなります。ジャンプの加点が二桁に乗った試合が多くあります。国内ローカル試合も多いですがババリアンオープンで12.17 また二桁には届いていませんが世界ジュニアでも9.58と高い評価です。ジャンプの加点で二桁の試合を1シーズンに何度も出せる選手はそう多くはありません。

スピンは世界ジュニアで23.38まで出しました。国際大会では23点台まで出せています。

ステップ系要素はシニアカテゴリーではクープドプランタンで11.49と11点台になっています。

 

○要素別偏差値

Event Pl Total J Base J GOE Spin Step PCS
みなとアクルス 1 44.98 53.93 45.22 44.02 43.17 40.52
近畿選手権 2 40.20 42.11 42.66 35.62 46.28 45.02
全兵庫選手権 1 54.12 49.77 67.33 48.92 52.76 50.48
西日本選手権 1 53.45 52.06 67.77 55.60 52.18 47.60
全日本ジュニア 2 55.03 56.55 65.67 54.44 49.66 48.58
全日本選手権 9 57.10 56.55 69.00 48.82 49.13 50.46
Bavarian Open 1 57.95 56.55 69.58 59.24 54.69 52.14
Coupe du Printemps 2 54.50 56.55 57.31 54.37 50.17 48.71
World Junior 3 56.72 54.44 66.19 58.81 49.94 53.82

偏差値に直すと、シーズン序盤は40台で平均割れでしたが、シーズン後半は50台半ばという国際大会に出る選手の水準になっていきました。

ジャンプの基礎点は50台半ばで安定していっています。ジャンプの加点は偏差値70近くトップ選手の領域です。ここが強み。

スピンは50台後半。ステップ系要素はジュニアの試合はコレオ補正がされていますが、偏差値50前後の位置です。PCSも50前後。このあたりはジュニア扱いされているように見えます。

21-22シーズン 壷井達也要素別偏差値レーダーチャート

レーダーチャートは右下に伸びます。基礎点がそれほど高いわけではないけれどそれをしっかりとって加点も取ることで日本の上位に戻ってきた、という形です。

 

●シーズン最高の基礎点構成

ババリアンオープン ショートプログラムの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 3A   8.00   2.08 10.08 2.571
2 3F   5.30   1.59 6.89 3.143
3 CCSp4   3.20   0.64 3.84 1.857
4 3Lz!+3T ! 11.11 x 0.83 11.94 1.429
5 CCoSp4   3.50   1.12 4.62 3.143
6 FSSp4   3.00   0.84 3.84 2.857
7 StSq3   3.30   0.86 4.16 2.714
  TES   37.41   7.96 45.37  

ショートのシーズン最高は37.41がありました。実際にはこの上の41.31というのを愛知県選手権で出しています。その時はショートだけの試合で4回転サルコウを入れてみた、というものでした。37.41はババリアンオープンの他に、世界ジュニア、全日本選手権、全日本ジュニアという大事な試合で出しています。4回転無しで1.1倍にコンビネーションを入れ、スピンオールレベル4でステップレベル3という構成です。壺井選手はステップはまだレベル3が標準で4は1度だけ取れたことがある、というレベルです。

4回転をショートから入れられれば愛知県選手権のように40点台の基礎点になっていきます。

 

○クープドプランタン フリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4Sq q 9.70   -4.85 4.85 -4.800
2 3A+2T   9.30   1.33 10.63 1.400
3 3A   8.00   1.60 9.60 2.000
4 CSSp4   3.00   0.20 3.20 0.800
5 3Lo   4.90   1.31 6.21 2.600
6 ChSq1   3.00   1.17 4.17 2.200
7 3F+3T   10.45 x 0.35 10.80 0.800
8 3Lz!+1Eu+3S ! 11.77 x -0.20 11.57 -0.600
9 3F   5.83 x -0.88 4.95 -1.600
10 FCCoSp4   3.50   0.23 3.73 0.800
11 StSq4   3.90   0.39 4.29 1.000
12 CCoSp4   3.50   0.47 3.97 1.200
  TES   76.85   1.12 77.97  

フリーは国内ローカル試合を入れてもクープドプランタンの76.85が最高でした。4回転サルコウが1本あってトリプルアクセル2本。2回飛ぶジャンプはトリプルアクセルトリプルフリップです。この試合はスピンステップオールレベル4 3A+3Tが飛べれば、3Fを2Aに替えて基礎点を0.70上げることは出来ますが、リスクとリターン考えるとそれほど得策でもなさそうです。それよりは4回転サルコウの2本目を入れることを目指す方がリスクは上がりますがリターンの上り幅に対して見合うように感じます。そのためには4S+2Tのコンビネーションが飛べるようになることと、3A+3Tのコンビネーションも跳べるようになることが求められますが、そこまでできると基礎点80点台に出来ます。

 

○平均GOE2.600以上(国際大会と全日本より)

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
Bavarian Open FS 5 3Lo   4.90   1.67 6.57 3.286
Bavarian Open SP 2 3F   5.30   1.59 6.89 3.143
Bavarian Open SP 5 CCoSp4   3.50   1.12 4.62 3.143
Bavarian Open SP 6 FSSp4   3.00   0.84 3.84 2.857
全日本選手権 FS 1 4S   9.70   2.77 12.47 2.778
Bavarian Open SP 7 StSq3   3.30   0.86 4.16 2.714
World Junior FS 5 3Lo   4.90   1.33 6.23 2.667
World Junior FS 6 3F+3T   10.45 x 1.36 11.81 2.667
World Junior FS 10 StSq2   2.60   0.71 3.31 2.667
Coupe du Printemps FS 5 3Lo   4.90   1.31 6.21 2.600
Bavarian Open SP 1 3A   8.00   2.08 10.08 2.571
Bavarian Open FS 6 3F+3T   10.45 x 1.38 11.83 2.571
World Junior SP 2 3F   5.30   1.36 6.66 2.556
World Junior FS 3 3A   8.00   2.06 10.06 2.556
Bavarian Open FS 10 StSq3   3.30   0.79 4.09 2.429
Coupe du Printemps SP 1 3A   8.00   1.87 9.87 2.400
Coupe du Printemps SP 4 3Lz+3T   11.11 x 1.38 12.49 2.400
全日本選手権 SP 2 3F   5.30   1.29 6.59 2.333
全日本選手権 FS 5 3Lo   4.90   1.12 6.02 2.333
World Junior SP 1 3A   8.00   1.83 9.83 2.333
World Junior FS 11 CCoSp4   3.50   0.80 4.30 2.333
全日本選手権 FS 7 3F+3T   10.45 X 1.21 11.66 2.222
World Junior FS 4 CSSp3   2.60   0.59 3.19 2.222
World Junior FS 9 FCCoSp4   3.50   0.80 4.30 2.222
Coupe du Printemps FS 6 ChSq1   3.00   1.17 4.17 2.200

評価の高い要素にジャンプが目立ちます。4回転がまだ1本までなため、3回転ジャンプを多く跳ぶ、ということも理由にあるとは思いますが、低めな基礎点だと加点の幅も小さくなるのですが、それでも1試合でジャンプの加点が二桁になるくらいの評価はもらっているわけで、高難度ジャンプがまだ少ないというだけでジャンプが苦手なわけではなさそうです。全日本もありますが、上の方には国際大会が並んでいるのも上位で戦う選手としてはいい印象を受けます。

 

サルコウから始まる要素

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
みなとアクルス FS 1 4Sq q 9.70   -4.85 4.85 -5.000
近畿選手権 FS 1 4Sq q 9.70   -4.85 4.85 -5.000
西日本学生選手権 FS 1 3S   4.30   1.03 5.33 2.400
西日本学生選手権 FS 7 3S+2T   6.16 X 0.34 6.50 0.800
全兵庫選手権 FS 2 3S   4.30   0.69 4.99 1.600
全日本ジュニア FS 1 4S   9.70   -2.72 6.98 -2.714
愛知県代表選考会 SP 1 4S   9.70   -0.32 9.38 -0.400
全日本選手権 FS 1 4S   9.70   2.77 12.47 2.778
日本学生氷上選手権 FS 1 4Sq q 9.70   -4.85 4.85 -5.000
Bavarian Open FS 1 4S   9.70   0.97 10.67 1.000
Coupe du Printemps FS 1 4Sq q 9.70   -4.85 4.85 -4.800
World Junior FS 1 4Sq q 9.70   0.42 10.12 0.333

4回転サルコウは今シーズンから実戦投入。回転はqまではありますが、基礎点削られるアンダーローテーションはありません。西日本学生や全兵庫選手権の3回転サルコウは4回転にしたかったのかどうか、調整試合で3回転にしたのか、よくわかりません。

4回転サルコウとして全日本ジュニアが初めて転倒せず降りた試合。全日本が初加点。ババリアンオープンや世界ジュニアでも加点。確率はまだ高いわけではないですが大事な試合で決めてきています。

 

トリプルアクセルを含む要素

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
みなとアクルス SP 1 3A   8.00   0.53 8.53 0.600
みなとアクルス FS 2 3A   8.00   -1.60 6.40 -2.000
みなとアクルス FS 6 3A+REP   6.16 X -2.67 3.49 -3.400
近畿選手権 SP 1 3A   8.00   1.87 9.87 2.400
近畿選手権 FS 2 3A<< <<  3.30   -1.65 1.65 -5.000
全兵庫選手権 SP 1 3A   8.00   1.92 9.92 2.400
全兵庫選手権 FS 1 3A   8.00   2.08 10.08 2.600
西日本選手権 SP 1 3A   8.00   0.32 8.32 0.429
西日本選手権 FS 1 3A+2T   9.30   1.76 11.06 2.143
西日本選手権 FS 2 3A   8.00   1.60 9.60 2.143
全日本ジュニア SP 1 3A   8.00   2.40 10.40 3.000
全日本ジュニア FS 2 3A+2T   9.30   1.28 10.58 1.571
全日本ジュニア FS 3 3A   8.00   1.60 9.60 2.000
愛知県代表選考会 SP 2 3A   8.00   1.87 9.87 2.000
全日本選手権 SP 1 3A   8.00   1.71 9.71 2.111
全日本選手権 FS 2 3A+2T   9.30   1.03 10.33 1.333
全日本選手権 FS 3 3A   8.00   1.37 9.37 1.667
日本学生氷上選手権 FS 2 3A+2T   9.30   2.13 11.43 2.600
日本学生氷上選手権 FS 3 3A   8.00   -4.00 4.00 -5.000
Bavarian Open SP 1 3A   8.00   2.08 10.08 2.571
Bavarian Open FS 2 3A+2T   9.30   1.60 10.90 2.143
Bavarian Open FS 3 3A   8.00   0.64 8.64 0.857
Coupe du Printemps SP 1 3A   8.00   1.87 9.87 2.400
Coupe du Printemps FS 2 3A+2T   9.30   1.33 10.63 1.400
Coupe du Printemps FS 3 3A   8.00   1.60 9.60 2.000
World Junior SP 1 3A   8.00   1.83 9.83 2.333
World Junior FS 2 3A+2T   9.30   1.26 10.56 1.556
World Junior FS 3 3A   8.00   2.06 10.06 2.556

トリプルアクセルはショートで飛んでフリーも2本飛ぶジャンプです。

今シーズン28回飛んでダウングレードの転倒が1、それ以外の転倒が1、それ以外のGOEマイナスは2、あとの24回は加点付きの成功ジャンプです。失敗している4つのジャンプは壺井選手にとっては比較的重要度の低い試合であり、大事な試合の成功率は100% 計算できるジャンプになっています。

昨シーズン1度3A+3Tも成功させていますし、4回転2本目を入れられるようになってきたら、3A+3Tが標準装備ですぐにいられるのではないか、と思えるトリプルアクセルの成功率になっています。

 

○3回転-3回転の要素

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
みなとアクルス SP 4 3Lz+3T   11.11 X 1.18 12.29 1.600
みなとアクルス FS 3 3F+3T   9.50   -1.06 8.44 -2.000
近畿選手権 SP 4 3Lz+3T   11.11 X 1.38 12.49 2.200
西日本学生選手権 FS 3 3F+3T   9.50   0.64 10.14 1.200
全兵庫選手権 SP 4 3Lz+3T   11.11 X 1.06 12.17 1.800
全兵庫選手権 FS 3 3F+3T   9.50   0.64 10.14 1.200
西日本選手権 SP 4 3Lz+3T   11.11 X 1.30 12.41 2.143
西日本選手権 FS 3 3F+3T   9.50   -0.11 9.39 -0.143
全日本ジュニア SP 4 3Lz+3T   11.11 X 1.77 12.88 3.000
全日本ジュニア FS 6 3F+3T   10.45 X 1.17 11.62 2.286
愛知県代表選考会 SP 4 3Lz+3T   11.11 X 0.98 12.09 1.800
全日本選手権 SP 4 3Lz!+3T ! 11.11 X -0.25 10.86 -0.444
全日本選手権 FS 7 3F+3T   10.45 X 1.21 11.66 2.222
日本学生氷上選手権 FS 7 3F+3T   10.45 X 1.24 11.69 2.200
Bavarian Open SP 4 3Lz!+3T ! 11.11 x 0.83 11.94 1.429
Bavarian Open FS 6 3F+3T   10.45 x 1.38 11.83 2.571
Coupe du Printemps SP 4 3Lz+3T   11.11 x 1.38 12.49 2.400
Coupe du Printemps FS 7 3F+3T   10.45 x 0.35 10.80 0.800
World Junior SP 4 3Lz!+3T ! 11.11 x 0.25 11.36 0.556
World Junior FS 6 3F+3T   10.45 x 1.36 11.81 2.667

3回転-3回転はショートフリーで1度づつ入ります。フリーではフリップから。ショートは今シーズンは単独ジャンプがフリップ指定だったこともありルッツからです。

今シーズンは20回飛んでGOEマイナスが3回。高い成功率を誇っています。

 

○3連続の要素

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
みなとアクルス FS 7 3Lz!+1Eu+3S ! 11.77 X -0.20 11.57 -0.400
全兵庫選手権 FS 8 3Lz+1Eu+3S   11.77 X 1.18 12.95 2.000
西日本選手権 FS 7 3Lz+1Eu+3S   11.77 X 1.77 13.54 3.000
全日本ジュニア FS 7 3Lz!+1Eu+3S ! 11.77 X 0.47 12.24 0.714
全日本選手権 FS 8 3Lz!+1Eu+3S ! 11.77 X 0.42 12.19 0.667
日本学生氷上選手権 FS 8 3Lz+1Eu+3S   11.77 X 1.38 13.15 2.400
Bavarian Open FS 7 3Lz!+1Eu+3S ! 11.77 x 0.35 12.12 0.857
Coupe du Printemps FS 8 3Lz!+1Eu+3S ! 11.77 x -0.20 11.57 -0.600
World Junior FS 7 3Lz!+1Eu+2S ! 8.47 x -1.35 7.12 -2.333

今シーズンフリーを滑ったのは11回。3連続が入ったのはそのうち9回でした。近畿選手権と西日本学生で3連続が入らなかったわけですが、壺井選手にとっては重要度の低い試合でした。3連続が入った9回の中では世界ジュニアだけ3つ目が2回転になっています。実はこれが3回転ちゃんと飛べていれば2位になれたはずでした。そういう意味では惜しい失敗ではあります。

また、ルッツからの3連続ですが!のオンパレード。2連続コンビネーションでもそうですが、ルッツの方がエッジにチェックが付きやすい壺井選手です。

 

18年に全日本ジュニアを制して以降、ケガもありやや低調だった壷井選手。それが今シーズン、神戸大学に入学し一気にトップに戻ってきました。正直なところ、ちょっと難しいかなこの先、と思っていたのですが、申し訳ありません見る目がありませんでした。

18年に全日本ジュニアを勝った時もそうでしたが、本命視されてはいない試合でミスなく滑り好成績を収めていく。今シーズンも大事な試合で好成績を収めました。世界ジュニア表彰台。これは非常に大きく、来シーズンのグランプリシリーズ1枠を確定させます。シニアの国際舞台につながりました。勝負強い選手という印象が今シーズン特につきました。

また、もう一つ、シニアに上がるに際してシスメックス社と契約することが出来ました。これも世界ジュニアではっきり結果を残したというのが大きいのではないでしょうか。神戸の中野組。坂本選手三原選手に続いて3人目の契約です。

ある意味では今シーズン一番飛躍した、スケート人生の別れ道で先につながる重要な結果を出したのが壺井選手だったのかもしれない、とも感じた世界ジュニアでした。来シーズン、グランプリシリーズでの活躍、期待しております。