20年シーズン東日本地区大会終了

先週は近畿選手権をもって西日本三地区のブロック大会が終了しましたが、今週は東北・北海道と東京のブロック大会が行われ、東日本三地区のブロック大会が終了しました。

東日本選手権への通過者が決まりましたので並べてみます

 

まずシニアの女子シングル

 

  Event Name Total SP FS
1 東京 永  井  優  香 171.19 61.08 110.11
2 東京 松  原      星 155.69 58.53 97.16
3 東京 佐  藤  伊  吹 155.28 52.40 102.88
4 東北・北海道 渡  辺  倫  果 152.44 54.71 97.73
5 東京 大  矢  里  佳 152.03 51.33 100.70
6 東京 平  金      桐 143.54 53.10 90.44
7 関東 吉  岡  詩  果 141.87 54.92 86.95
8 東京 望  月  美  玖 141.64 49.21 92.43
9 東京 本  田  真  凜 140.95 47.29 93.66
10 東京 青  木  祐  奈 137.61 48.73 88.88
11 東京 佐  上      黎 135.53 49.76 85.77
12 東北・北海道 廣  谷  帆  香 133.99 45.97 88.02
13 関東 河  西  萌  音 130.42 45.06 85.36
14 東北・北海道 三  浦  向日葵 128.32 48.93 79.39
15 東京 船  迫  麗  愛 126.14 46.78 79.36
16 東京 依  田  茉里紗 125.60 39.42 86.18
17 東北・北海道 加  藤  花  怜 124.99 46.85 78.14
18 関東 増  田  未  夢 124.27 46.03 78.24
19 東京 本  田  望  結 123.31 43.91 79.40
20 東京 廣  田  彩  乃 123.25 42.75 80.50
21 東京 三  澤  日向子 121.27 43.71 77.56
22 東北・北海道 中  本  有  咲 121.06 43.01 78.05
23 東京 井  上  千  尋 118.74 45.98 72.76
24 関東 藤  本  梨  乃 115.18 43.69 71.49
25 東京 松  下  紗  千 115.02 41.83 73.19
26 東京 海  津  あすか 112.83 43.83 69.00
27 東北・北海道 大  関  凜  花 112.80 43.80 69.00
28 東京 樋  口  瑞  保 111.98 41.34 70.64
29 関東 佐  藤  紗  菜 111.13 36.06 75.07
30 関東 鈴  木  珠  里 110.49 43.35 67.14

 

地区大会通過者30人を得点順に並べました

 

東は、有力どころが落ちましたってのはなかったように感じます。

トップスコアは永井優香選手。川畑選手が欠場し、本田真凜選手がケガで本調子ではない、となるとこの人が勝つのはまあ順当だった気がします。今シーズンで引退、とのこと。毎シーズンあることですが、この領域の選手が大学卒業とともに引退、というのがフィギュア界の一つの問題点かと思います。昨シーズンは新田谷凜選手が引退を表明して、結局続行していますが、永井選手は、どうだろう。一度はグランプリシリーズの表彰台にまでたっての、今大学四年生、ということなので、永井選手の場合は、表明した通りに引退するのかな、という感じは受けます

 

170点台に乗っている永井選手の下は少し離れて150点台が4人。渡辺倫果選手が復活してきたんでしょうか。二シーズン前はジュニア経由で全日本にまで出場した選手。昨シーズン沈んでいましたが今シーズンはこのスコアが出せればシニアルートで全日本まで進めそうです。

ちょっと残念なのは、2番手のスコアでも155.69 これは西日本だと、全日本進出のボーダーラインの下になる13番目のスコアの156.23を下回っています。いろいろなめぐりあわせにより、今シーズンの全日本枠はこうなっているわけですが、この力関係だと来シーズンの枠はぐっと西日本へ傾く形になります。

 

東日本から全日本への進出枠は9 ボーダーラインの9番目は140.95で本田真凜選手がいます。確か最初は、演技中断の3点減点があって137.95だったはずなのですが、減点3は取り消されたようです。けがが治りきってない選手は曲間違えないといけないルールでもあるんでしょうか? 田中刑事選手もそうでしたが・・・。

まあ、肩の脱臼からまともに練習できていない中の三回転ほとんど無し構成なうえに、曲間違えハプニングでプログラムはほぼ即興、という中でのこのスコアなので、全日本への進出が危ういようなことは基本的にはないと思いますが・・。

演技構成表を見るとなかなか面白く、予定と実施が全然違う。ジャンプの種類が変わるなんてのはよくあることですが、スピンの場所も違えばコレオシークエンスの入るところも全然違う。これ、本人も大変だったんでしょうが、ジャッジの方々も、次の要素何が来るんだ? というのがわからない中での採点で、苦労されたんじゃないかと思います。

 

かつての全日本ノービス優勝者の青木祐奈選手は、全日本ボーダーラインの下になる10番目のスコア。昨シーズンケガで欠場してからの復帰戦。今一つな出来な感じですが、東日本でもう少し復調すれば全日本カムバックが十分ある位置、と思ってよいのでしょうか。

関東選手権で今一つだった吉岡詩果選手も含め、この三人が東日本で復調してくると、全日本へのボーダーラインが一気に上がっていく、という可能性もありそうではあります

 

注目されている本田望結選手は全体19番手の123.31 全日本ボーダーとは17点ほど差があります。構成が・・・。三回転のジャンプがエッジジャンプしか入っておらず、トーループも含めてトゥジャンプが一つもありません。ショートフリー含めて。フリーでは最後の方のジャンプ、一回転になってましたが、おそらく予定要素としてダブルルッツとダブルフリップでした。なんでしょうこれ、ケガでもしているのか、ジャンプの調子のせいなのか。ルッツとフリップはもともとちゃんと三回転が飛べていないのですが、トーループはさすがに普通に飛べるはずなわけで。

東日本ではトーループまでは入れてきて、フリーで単独二回転を要素からなくしてノーミス近い演技が出来ればトータル140点から150点は出せるのでチャンスはあるのですが、逆にショートからフリップやルッツを三回転に入れる博打構成を組んでうまくいかないと、ショート落ちの危険もある、みたいな立ち位置になるかと思います

 

 続いてジュニア

  Event Name Total SP FS
1 東京 住  吉  りをん 155.23 57.80 97.43
2 東北・北海道 千  葉  百  音 151.52 55.29 96.23
3 関東 鈴  木  な  つ 142.21 53.85 88.36
4 東京 元  榮  愛  子 137.63 50.65 86.98
5 関東 髙  橋      舞 136.92 42.23 94.69
6 東京 穂  積  乃  愛 135.92 42.57 93.35
7 東北・北海道 瀬  川  穂  乃 131.23 48.61 82.62
8 関東 田  邊  桜  香 125.61 48.43 77.18
9 東北・北海道 聖  前  埜乃華 121.85 42.73 79.12
10 東北・北海道 中  川      涼 120.67 43.26 77.41
11 東京 奥  野  友莉菜 120.43 44.37 76.06
12 東北・北海道 柚  木  心  結 117.48 44.86 72.62
13 関東 三  枝  知香子 117.39 42.19 75.20
14 東北・北海道 長  岡  柚  奈 115.14 43.74 71.40
15 東京 生  方  日  凜 113.53 39.34 74.19
16 関東 石  田  真  綾 113.49 43.24 70.25
17 関東 沼  田  有  樹 113.15 41.64 71.51
18 関東 吉  野  汐  香 112.59 44.14 68.45
19 東京 齋  川  怜  子 112.04 41.98 70.06
20 東京 髙  砂  真  優 111.89 40.47 71.42
21 東北・北海道 勝  長  あすみ 108.09 38.90 69.19
22 東京 堀  川  美  咲 105.10 40.93 64.17
23 東京 増  渕  彩  月 104.25 36.05 68.20
24 東京 横  谷  杏  林 104.20 38.06 66.14
25 東北・北海道 藤  﨑      鈴 102.85 37.31 65.54
26 東北・北海道 宮  本  藍  里 102.51 39.95 62.56
27 東北・北海道 園  田  真  央 97.73 39.17 58.56
28 東北・北海道 岡  垣  ゆかり 97.13 36.99 60.14
29 東北・北海道 伊  吹  有  紗 96.65 35.96 60.69
30 東北・北海道 千  葉  広  美 95.11 36.34 58.77

 

ジュニアも昨シーズン実績のある二人が順当に上から二つ並んでいます

ただ、この二人も含め、フリー100点越えが一人もいないのは寂しい感じがします

ジュニアの東日本からの全日本への進出枠は厳しくて、7しかありません。7番手スコアは131.23 西日本はボーダーの18番目が123.89でしたので、東の方が結構厳しい、という水準になっています

 

ジュニアは全体トップが中部の松生選手で183.31と抜けていましたが、その次が150点台になります。シードの吉田陽菜選手含め、150点台の選手が世界ジュニアの二枠目の椅子を争う、という未来が見えるわけですが、東京優勝の住吉選手と東北・北海道優勝の千葉選手の二人は、その争いの中心になっていく選手なのかな、という風に見えます