先週の西日本選手権に続いて今週は東日本選手権です。これで全日本ジュニアのエントリー選手が固まりますし、シニアの全日本メンバーも決まります。
○女子シングルシニア (上位12名)
Pl | Name | Nation | Total | SP | FS |
1 | 江 川 マリア | 明治大学 | 175.46 | 61.31 | 114.15 |
2 | 青 木 祐 奈 | 日本大学 | 172.62 | 54.51 | 118.11 |
3 | 佐 藤 伊 吹 | 明治大学 | 157.79 | 49.88 | 107.91 |
4 | 松 原 星 | 明治大学 | 154.49 | 53.29 | 101.20 |
5 | 吉 岡 詩 果 | 山梨学院大学 | 153.15 | 53.43 | 99.72 |
6 | 本 田 真 凜 | JAL | 148.97 | 52.34 | 96.63 |
7 | 三 枝 知香子 | 日本大学 | 147.10 | 47.08 | 100.02 |
8 | 川 畑 和 愛 | 早稲田大学 | 139.79 | 55.03 | 84.76 |
9 | 廣 谷 帆 香 | 岩手大学 | 137.29 | 43.10 | 94.19 |
10 | 増 田 未 夢 | 東洋大学 | 134.26 | 48.72 | 85.54 |
11 | 馬 場 はるあ | 早稲田大学 | 126.64 | 45.11 | 81.53 |
12 | 依 田 茉里紗 | 日本大学 | 126.36 | 44.08 | 82.28 |
シニア女子の全日本進出枠は9からグランプリ免除が2人いるので引かれて7位まで通過となります。
優勝は今年福岡から上京してきた江川マリア選手でした。明治大学へ進学して福岡から大移動で環境も大きく変わったタイミングですが、MFアカデミーに入って中庭健介コーチの下、コーチは変わらないというか戻ったというか、そういう形で競技面では多少違和感は少なかったでしょうか。東京選手権からスコアは落としましたがショートのリードを守り切って優勝。初の全日本の切符を掴みました。
2位には青木祐奈選手。ショートはそれほど伸びませんでしたがフリーだけならトップスコアで昨年に続いて2位に入ってきました。昨年の全日本はショート落ちでしたが今回は上位進出から出来れば3年ぶりの国際大会派遣まで狙うような位置になります。
3位には佐藤伊吹選手。大学4年生。今後の去就はわかりませんが区切りの年です。ショート出遅れて際どい位置にいましたが、フリー終わった時点で1位に立ち全日本を確定させました。
4位5位6位とやはり全日本常連組が並びます。松原星選手は5大会連続5回目、大学4年生節目のシーズン。昨シーズン怪我で全日本に出られなかった吉岡詩果選手は2シーズンぶりの全日本復活です。本田真凜選手は相変わらず際どい所で勝ち抜ける勝負強さで全日本出場権獲得。8大会連続全日本という報道もありますが、出場権は8大会連続ですが2シーズン前は棄権しているので出場は2大会連続です。
常連がここまで並んでいましたがボーダーラインの7位には日本大学の三枝知香子選手が入ってきました。昨シーズンは全日本ジュニア22位で今シーズンからシニアに上がって初の全日本出場となります。
全日本表彰台経験のある川畑和愛選手はフリーで伸びず8位に終わり、全日本出場権を得られませんでした。冒頭からジャンプ3つを回転不足で3転倒。以降3回転が決まらずではショートのリードが守り切れない。交通事故からの復活はならずという形になりました。
○女子シングル シニア 要素別スコア(上位12名)
Pl | Name | Total | PCS | J Base | J GOE | Spin | Step |
1 | 江 川 マリア | 175.46 | 83.81 | 56.73 | 2.91 | 22.56 | 12.45 |
2 | 青 木 祐 奈 | 172.62 | 84.60 | 61.56 | -2.24 | 19.10 | 10.60 |
3 | 佐 藤 伊 吹 | 157.79 | 73.73 | 50.03 | -1.67 | 22.83 | 12.87 |
4 | 松 原 星 | 154.49 | 73.53 | 52.55 | -1.56 | 20.75 | 11.22 |
5 | 吉 岡 詩 果 | 153.15 | 78.07 | 44.94 | -4.35 | 22.14 | 12.35 |
6 | 本 田 真 凜 | 148.97 | 79.93 | 39.03 | 2.51 | 17.00 | 10.50 |
7 | 三 枝 知香子 | 147.10 | 71.33 | 48.02 | -2.65 | 19.50 | 10.90 |
8 | 川 畑 和 愛 | 139.79 | 76.40 | 42.99 | -7.81 | 20.74 | 11.47 |
9 | 廣 谷 帆 香 | 137.29 | 58.60 | 53.51 | -0.24 | 19.14 | 7.28 |
10 | 増 田 未 夢 | 134.26 | 60.94 | 44.29 | 0.25 | 17.95 | 10.83 |
11 | 馬 場 はるあ | 126.64 | 63.20 | 41.11 | -3.48 | 17.64 | 9.17 |
12 | 依 田 茉里紗 | 126.36 | 66.19 | 35.80 | -4.06 | 19.25 | 10.18 |
PCSは青木祐奈選手がトップでした。平均7点台ですのでそれほど伸びていないというように見えます。2位に江川マリア選手で本田真凜選手が3番手です。
ジャンプの基礎点も青木祐奈選手がトップ。構成でリードを得ました。江川マリア選手がこれも2番手で、全日本に届きませんでしたがフリー伸びてきた廣谷帆香選手が3番手でした。本田真凜選手は逆にここが弱く13番目です。
ジャンプの加点はほとんどの人がマイナスですが江川選手がしっかりした出来で加点を稼ぎました。2位は本田真凜選手。構成軽めで出来栄えでプラスを得ています。ジャンプのGOEプラスはトータル10位の増田選手までで全体で3人だけとなっています。
スピンは佐藤伊吹選手がトップで江川選手はこれも2位です。吉岡詩果選手までが22点台で3位でした。ステップ系要素も佐藤伊吹選手が1位で、江川マリア選手はこれも2位。各要素2位でトータルスコアだけ1位という江川選手です。吉岡詩果選手がステップも3位でした。
○男子シングル シニア(上位12名)
Pl | Name | Nation | Total | SP | FS |
1 | 大 島 光 翔 | 明治大学 | 198.08 | 75.02 | 123.06 |
2 | 長谷川 一 輝 | 東京理科大学 | 191.17 | 63.72 | 127.45 |
3 | 山 隈 太一朗 | 明治大学 | 184.40 | 69.73 | 114.67 |
4 | 西 山 真 瑚 | 早稲田大学 | 177.12 | 49.49 | 127.63 |
5 | 佐 藤 由 基 | 日本大学 | 155.23 | 54.39 | 100.84 |
6 | 志 賀 海 門 | 法政大学 | 154.91 | 52.87 | 102.04 |
7 | 松 井 努 夢 | 明治大学 | 154.74 | 52.24 | 102.50 |
8 | 國 方 勇 樹 | 日本大学 | 153.97 | 50.53 | 103.44 |
9 | 古 庄 優 雅 | 日本大学 | 145.97 | 41.92 | 104.05 |
10 | 加 藤 海 里 | 岩手大学 | 142.34 | 50.37 | 91.97 |
11 | 門 脇 慧 丞 | 法政大学 | 141.96 | 52.19 | 89.77 |
12 | 大 中 惟 吹 | 東洋大学 | 138.52 | 44.96 | 93.56 |
男子シニアの全日本進出枠は7ありますが、グランプリ免除が3人いるので出場選手からは4位に入らないと全日本へ進めないという厳しい試合となりました。
優勝は男子も明治大学で大島光翔選手。今シーズン200点もだしていますが今回はそこまで届かず198.08 ショートのリードを生かして逃げ切りました。
2位には東京理科大学の長谷川一輝選手が入りました。20年のインターハイ以来の190点台です。3大会連続の全日本切符を掴みました。
3位には山隈太一朗選手。明治大学4年生、節目のシーズン。全日本は5大会連続の切符となります。過去最高位は高校生の時の10位ですが、大学4年生でその成績を超えることを目指すことになります。
全日本進出圏の4位にはショート10位からフリー1位の大逆転で西山真瑚選手が飛び込んできました。東京選手権で210点台を出し好調だったはずがショート49.49 好調さを台無しにしかけたところからの大逆転で初の全日本切符です。今季でシングル競技は終えてアイスダンスに専念すると宣言しており、シングルでは最初で最後の全日本ということになります。
○男子シングルシニア 要素別スコア(上位12名)
Pl | Name | Total | PCS | J Base | J GOE | Spin | Step |
1 | 大 島 光 翔 | 198.08 | 100.17 | 75.19 | -5.58 | 18.07 | 11.23 |
2 | 長谷川 一 輝 | 191.17 | 93.34 | 65.18 | 0.55 | 20.38 | 11.72 |
3 | 山 隈 太一朗 | 184.40 | 98.26 | 54.29 | -2.98 | 22.58 | 12.25 |
4 | 西 山 真 瑚 | 177.12 | 108.09 | 39.76 | -1.63 | 20.94 | 10.96 |
5 | 佐 藤 由 基 | 155.23 | 86.92 | 44.65 | -1.44 | 15.18 | 9.92 |
6 | 志 賀 海 門 | 154.91 | 76.84 | 56.77 | -1.63 | 15.37 | 8.56 |
7 | 松 井 努 夢 | 154.74 | 85.25 | 48.21 | -6.01 | 18.28 | 9.01 |
8 | 國 方 勇 樹 | 153.97 | 81.34 | 51.60 | -8.38 | 20.59 | 9.82 |
9 | 古 庄 優 雅 | 145.97 | 79.25 | 48.18 | -1.87 | 13.35 | 9.06 |
10 | 加 藤 海 里 | 142.34 | 78.33 | 46.43 | -3.00 | 12.78 | 9.80 |
11 | 門 脇 慧 丞 | 141.96 | 85.69 | 38.38 | -7.27 | 17.45 | 9.71 |
12 | 大 中 惟 吹 | 138.52 | 76.83 | 50.53 | -4.68 | 7.57 | 8.27 |
要素別ではアイスダンサー西山真瑚選手がPCSは断トツの1位。ただ108点は1項目平均7点を少し超えるくらいでそれほど高いものではありませんでした。
ジャンプの基礎点は大島選手が1位で長谷川選手が2位。順位通りです。西山選手はショートのジャンプ全ミスでジャンプ基礎点は16位とひどいことになっています。
ジャンプのGOEは長谷川一輝選手が全選手中唯一のプラスでした。
スピンは山隈太一郎選手が22点台で1位。西山選手が2位で続きます。
ステップ系要素も山隈選手が1位。長谷川選手、大島選手と上位の選手が並びます。西山選手はアイスダンサーながらステップ系要素で4番目、そのあたりは悔しそうでした。
○女子シングル ジュニア(上位15名)
Pl | Name | Nation | Total | SP | FS |
1 | 中 井 亜 美 | MFアカデミー | 185.86 | 63.59 | 122.27 |
2 | 奥 野 友莉菜 | 駒場学園高校 | 173.66 | 63.02 | 110.64 |
3 | 髙 木 謠 | MFアカデミー | 168.71 | 60.29 | 108.42 |
4 | 千 葉 百 音 | 東北高校 | 167.43 | 66.37 | 101.06 |
5 | 穂 積 乃 愛 | 駒場学園高校 | 161.45 | 52.86 | 108.59 |
6 | 田 邊 桜 香 | 星槎国際横浜 | 149.13 | 50.12 | 99.01 |
7 | 今 関 友梨香 | MFアカデミー | 138.87 | 47.00 | 91.87 |
8 | 中 尾 歩 | 埼玉アイスアリーナFC | 138.03 | 46.40 | 91.63 |
9 | 瀬 川 穂 乃 | 仙台FSC | 130.90 | 48.49 | 82.41 |
10 | 長 岡 柚 奈 | 藤女子 | 129.87 | 52.88 | 76.99 |
11 | 入 江 美 友 | Mエイトクラブ | 127.25 | 47.01 | 80.24 |
12 | 藤 沼 聖 空 | 埼玉アイスアリーナFC | 126.13 | 47.73 | 78.40 |
13 | 花 田 実 優 | 宇都宮フィギュアC | 125.05 | 39.74 | 85.31 |
14 | 石 田 真 綾 | 埼玉アイスアリーナFC | 122.19 | 41.70 | 80.49 |
15 | 鳥 居 琴 子 | 明治神宮外苑FSC | 121.86 | 43.76 | 78.10 |
女子のジュニアは全日本ジュニア進出枠が12 そこにシードの千葉百音選手もいるので13位まで全日本ジュニアへ進めます。
優勝したのはジュニアグランプリファイナルを決めている中井亜美選手でした。フリーでトリプルアクセルを決めての逆転優勝でした。
2位には奥野友莉菜選手。ショートから自己最高スコア、フリー初の110点台、トータル初の170点台で2位に入ってきました。昨シーズンの全日本ジュニアは12位。高校生になった今シーズン、もう一段階上まで行けるかどうか。
MFアカデミーからもう一人表彰台。髙木謠選手が3位に入ってきました。168.71は自己最高スコア。東京選手権から大きくスコアを上げて表彰台です。昨シーズン全日本ジュニア10位ですから今シーズンは全日本への進出も見据える位置にいます。
シードの千葉百音選手は4位でした。ショート首位からフリーで崩れてしまいました。注目の4回転投入は無し。ダウングレードでの転倒2にアンダーローテーション2つ、失うものの無い試合で4回転を入れなかったのは体調ないしは調子がもともと悪かったでしょうか。
○中井亜美選手のフリーの構成
Elements | BaseValue | GOE | Scores | AvGOE | |||
1 | 3A | 8.00 | 1.60 | 9.60 | 2.143 | ||
2 | 3Lz+3T | 10.10 | 1.18 | 11.28 | 1.857 | ||
3 | 3Lo+2A+SEQ | 8.20 | 0.88 | 9.08 | 1.857 | ||
4 | FSSp4 | 3.00 | 0.66 | 3.66 | 2.286 | ||
5 | 2A | 3.30 | 0.59 | 3.89 | 1.714 | ||
6 | 3F+1Eu+3S< | < F | 10.16 | X | -2.65 | 7.51 | -5.000 |
7 | CCoSp4 | 3.50 | 0.70 | 4.20 | 2.000 | ||
8 | 3Lo | 5.39 | X | 0.98 | 6.37 | 2.143 | |
9 | 3Lz | 6.49 | X | 1.18 | 7.67 | 2.143 | |
10 | LSp4 | 2.70 | 0.38 | 3.08 | 1.286 | ||
11 | ChSq1 | 3.00 | 1.20 | 4.20 | 2.429 | ||
TES | 63.84 | 6.70 | 70.54 |
冒頭、トリプルアクセルを決めました。今シーズンは5回飛んでGOEプラスの成功は2回目、GOEマイナスの着氷が2回、アンダーローテーションが1回ありますが転倒はまだありません。5回飛んで最低点は4.64 十分計算できるジャンプになっています。
今回もったいなかったのは3連続ジャンプ。ここで転倒が出ています。これがクリーンに決まっていれば技術点が70点台後半まで出ているところでした。
基礎点は63.84 サルコウの回転不足分で0.95引かれているのでノーミス基礎点は64.79になり、ジュニアグランプリで優勝した時はその基礎点が出せていました。
2回飛ぶジャンプはルッツとループ。今シーズンすでに2回転倒のある3連続を組み替えて、3Lo+2A+2Aを作り、3F+2Tにし、単独2Aを3Sに置き換えた方が、1.1倍に何を置くかで少し変わりますが、基本的には1Euを2Tに置き換える形になるので基礎点はあがります。
フリーのベストスコアはジュニアグランプリグダンスクで出した136.90で技術点は76.85ありました。今回の滑りを見ていても3連続をしっかり決めていれば技術点はそこまで出る計算です。シニアルールでステップ分入ればノーミスで技術点80点に乗る選手です。そうするとトータル140点と言いたいところですが、国内ではなかなかPCSが出ないので、合計点の方はそこまで行くにはもう少し年齢を重ねる必要があるかもしれません。
○女子シングルジュニア 要素別スコア(上位12名)
Pl | Name | Total | PCS | J Base | J GOE | Spin | Step |
1 | 中 井 亜 美 | 185.86 | 79.46 | 70.43 | 6.03 | 21.75 | 9.19 |
2 | 奥 野 友莉菜 | 173.66 | 84.55 | 58.12 | 0.51 | 22.29 | 9.19 |
3 | 髙 木 謠 | 168.71 | 76.53 | 61.94 | 0.30 | 22.16 | 8.78 |
4 | 千 葉 百 音 | 167.43 | 80.86 | 59.07 | -2.05 | 23.33 | 8.22 |
5 | 穂 積 乃 愛 | 161.45 | 76.48 | 52.01 | 2.21 | 23.12 | 7.63 |
6 | 田 邊 桜 香 | 149.13 | 69.94 | 45.95 | 2.95 | 22.16 | 8.13 |
7 | 今 関 友梨香 | 138.87 | 67.20 | 46.47 | -0.50 | 20.03 | 6.67 |
8 | 中 尾 歩 | 138.03 | 60.32 | 55.32 | -4.19 | 19.65 | 6.93 |
9 | 瀬 川 穂 乃 | 130.90 | 60.34 | 51.69 | -6.44 | 20.18 | 7.13 |
10 | 長 岡 柚 奈 | 129.87 | 66.26 | 47.10 | -7.94 | 19.22 | 7.23 |
11 | 入 江 美 友 | 127.25 | 59.73 | 41.26 | 0.97 | 19.03 | 6.26 |
12 | 藤 沼 聖 空 | 126.13 | 57.73 | 51.55 | -5.73 | 18.98 | 6.60 |
要素別でみるとPCSはジュニアグランプリ組を押しのけて奥野友莉菜選手がトップでした。
ジャンプの基礎点はトリプルアクセルを入れている中井選手が圧倒。2番目に同じMFアカデミーの髙木選手が続きます。
ジャンプの加点も中井選手が一人だけ一桁後半で抜けています。千葉選手はフリーで失敗がかさみGOEはマイナスでした。
スピンは千葉百音選手がトップでこの辺はさすがです。2番目に穂積乃愛選手も23点台で続きます。23点台が出せるとグランプリシリーズでも遜色ないという水準です。中井選手はここが21点台です。ジュニアグランプリでは23.93まで出ていますので、決して点が取れない要素なわけではないですが今回は伸びませんでした。
ステップ系要素は中井選手と奥野選手が同点でトップでした。千葉選手はショートでレベルを取り損ねフリーのコレオも少し精彩を欠いていて点が伸びませんでした。
○男子シングル ジュニア(上位12名)
Pl | Name | Nation | Total | SP | FS |
1 | 中 田 璃 士 | MFアカデミー | 187.70 | 70.05 | 117.65 |
2 | 菊 地 竜 生 | 目黒日本大学高等学校 | 176.50 | 62.27 | 114.23 |
3 | 周 藤 集 | MFアカデミー | 169.32 | 54.94 | 114.38 |
4 | 蛯 原 大 弥 | 明治神宮外苑FSC | 160.80 | 54.80 | 106.00 |
5 | 木 村 智 貴 | 西武東伏見FSC | 153.83 | 49.66 | 104.17 |
6 | 北 村 凌 大 | 日本大学 | 153.21 | 53.36 | 99.85 |
7 | 本 田 大 翔 | 東北高校 | 152.51 | 49.77 | 102.74 |
8 | 小田垣 櫻 | 目黒日本大学高等学校 | 148.28 | 50.35 | 97.93 |
9 | 鈴 木 零 偉 | 法政大学 | 142.77 | 52.65 | 90.12 |
10 | 藤 城 柊 治 | ID学園高等学校 | 142.03 | 53.09 | 88.94 |
11 | 矢 島 司 | 駒場学園高校 | 140.56 | 47.81 | 92.75 |
12 | 田 中 蓮 音 | 東大和FSC | 138.50 | 44.28 | 94.22 |
男子ジュニアの全日本ジュニア進出枠は9です。
優勝はジュニアグランプリ2戦に出場した中田璃士選手でした。スコアはジュニアグランプリで出した200点には届かずの187.70 フリーではジャンプが今一つ決まらずスコアが伸ばせませんでしたが国内では過去最高のスコアです
2位にはジュニアグランプリ組に割って入ってきた菊地竜生選手。176.50は自己最高スコアです。昨シーズン全日本ジュニア8位ですからジュニアグランプリ級の力はもともとある選手。高校3年生になった今シーズン、枠が拡がった全日本ジュニア→シニアのコースに乗って初の全日本まで進めるでしょうか。
3位はジュニアグランプリ組の周藤集選手が入っています。169.32は本人比で平凡なスコア。ショートフリーで3回飛んだルッツがすべて1回転になったのが非常に痛かったです。それでも東日本初の表彰台に乗り順当に全日本ジュニアへ駒を進めています。
全日本ジュニア出場枠9でボーダーラインは142.77 結果的にわずか0.74差で運命を分ける形となりました。
○男子シングルジュニア 要素別スコア(上位12名)
Pl | Name | Total | PCS | J Base | J GOE | Spin | Step |
1 | 中 田 璃 士 | 187.70 | 99.92 | 61.43 | 0.75 | 17.37 | 8.23 |
2 | 菊 地 竜 生 | 176.50 | 86.58 | 73.43 | -1.87 | 11.16 | 7.20 |
3 | 周 藤 集 | 169.32 | 98.67 | 46.11 | -2.54 | 18.93 | 9.15 |
4 | 蛯 原 大 弥 | 160.80 | 81.58 | 57.02 | -2.75 | 18.72 | 7.23 |
5 | 木 村 智 貴 | 153.83 | 85.58 | 48.59 | -3.62 | 18.36 | 6.92 |
6 | 北 村 凌 大 | 153.21 | 89.00 | 46.94 | -4.45 | 15.80 | 6.92 |
7 | 本 田 大 翔 | 152.51 | 80.57 | 51.12 | -0.37 | 16.79 | 5.40 |
8 | 小田垣 櫻 | 148.28 | 82.91 | 45.39 | 0.71 | 13.06 | 7.21 |
9 | 鈴 木 零 偉 | 142.77 | 80.75 | 48.17 | -5.34 | 15.48 | 5.71 |
10 | 藤 城 柊 治 | 142.03 | 74.58 | 45.05 | -1.97 | 18.14 | 6.23 |
11 | 矢 島 司 | 140.56 | 79.01 | 41.74 | -1.28 | 15.37 | 5.72 |
12 | 田 中 蓮 音 | 138.50 | 78.67 | 43.37 | -1.30 | 12.24 | 6.52 |
PCSは昨シーズンまでノービスだった中田選手がトップです。2番目に周藤選手でジュニアグランプリ2人が高いPCSを得た形となりました。
ジャンプの基礎点は菊地竜生選手が圧倒。ただ一人、ショートフリーでトリプルアクセル3本をしっかり決めていることによります。ジャンプの加点の方はプラスになったのが全体で2人だけで、優勝した中田選手が0.75でトップでした。スピンは周藤選手がトップで4位の蛯原選手が2番目です。菊地選手はレベル1が2つに1V1つと基礎点から稼げず、スピンだけのスコアはフリー進出24人中23位。ここで中田選手と大きな差が付きました。
ステップ系要素は周藤選手がトップです。
スピンステップで稼ぐ周藤選手、ジャンプで稼ぐ菊地選手を総合バランスで中田選手が上回ったという形になりました。
これで東日本はシングル4つのカテゴリーのうち3つをMFアカデミー勢が優勝した形になりました。西日本ではやはり3カテゴリーを木下アカデミー勢が制しています。西も東もアカデミーの名に恥じない結果を出していますが、今後はこのアカデミーに人が集まる時代になっていくのでしょうか。