本郷理華

主な戦績を記します

基本的に国内は全日本レベルの大会のみです。ただし、最終シーズンは地方大会から入れました。国際大会はチャレンジャーシリーズ以上の格のものを載せてあります。

 

Season

Event

Pl

Total

SP TSS

FS TSS

07-08

全日本ノービス

10

52.78

 

52.78

08-09

全日本ノービス

18

58.98

 

58.98

10-11

全日本ジュニア

19

114.10

39.40

74.70

12-13

JGP Couchevel

2

149.38

53.16

96.22

12-13

JGP Croatia

5

140.97

45.93

95.04

12-13

全日本ジュニア

3

159.34

55.47

103.87

12-13

全日本選手権

5

172.43

56.61

115.82

12-13

World Junior

9

142.62

52.15

90.47

13-14

JGP Mexico Cup

4

147.57

48.09

99.48

13-14

JGP Minsk

3

144.97

50.10

94.87

13-14

全日本ジュニア

1

163.12

52.84

110.28

13-14

全日本選手権

6

176.31

59.25

117.06

13-14

World Junior

8

157.88

51.47

106.41

14-15

Finlandia Trophy

3

153.71

52.11

101.60

14-15

Skate Canada

5

171.47

59.10

112.37

14-15

Rostelecom Cup

1

178.00

59.85

118.15

14-15

Grand Prix Final

6

176.13

61.10

115.03

14-15

全日本選手権

2

188.63

66.70

121.93

14-15

Four Continents

3

177.44

61.28

116.16

14-15

World Championships

6

184.58

62.17

122.41

15-16

Finlandia Trophy

1

187.45

65.75

121.70

15-16

Cup of China

2

195.76

65.79

129.97

15-16

Rostelecom Cup

5

179.12

63.45

115.67

15-16

全日本選手権

4

193.28

68.39

124.89

15-16

Four Continents

3

181.78

64.27

117.51

15-16

World Championships

8

199.15

69.89

129.26

15-16

Team Challenge Cup

8

182.58

60.43

122.15

16-17

Autumn Classic

4

170.34

60.33

110.01

16-17

Skate Canada

6

171.19

65.75

105.44

16-17

Cup of China

5

181.75

63.63

118.12

16-17

全日本選手権

5

194.28

69.20

125.08

16-17

Four Continents

10

167.42

59.16

108.26

16-17

World Championships

16

169.83

62.55

107.28

17-18

Ondrej Nepela Trophy

2

189.98

66.49

123.49

17-18

Skate Canada

6

176.34

61.60

114.74

17-18

NHK Trophy

7

187.83

65.83

122.00

17-18

全日本選手権

6

197.62

70.48

127.14

18-19

Finlandia Trophy

16

133.66

46.54

87.12

18-19

GP Helsinki

10

156.59

51.11

105.48

18-19

全日本選手権

17

163.18

55.93

107.25

20-21

中部選手権

2

176.07

60.29

115.78

20-21

西日本選手権

9

162.07

57.62

104.45

20-21

全日本選手権

18

160.85

59.05

101.80

 

 幼いころから将来を嘱望されていた、というような選手ではありませんでした。

荒川静香さんのパレードで一緒に車に乗っていたり、仙台のリンクが閉鎖されて名古屋移る際に、「スケートへ平気だと思うけど、学校がね、どうかなあ」なんて話していたり、そんな映像が残っているくらいには上位にいる選手ではありましたが、戦績としては大したものはありません。

ノービス時代はノービスBの二シーズン目の10位が最高位です。そもそも出場したのが4シーズン中2シーズンのみ。ジュニアに上がっても一シーズン目は全日本ジュニアで19位。二シーズン目は全日本ジュニアへの出場もできていません。多くのトップ選手は遅くとも中学生のジュニア二年目までにははっきりした実績を残しているのですが、本郷理華さんはその時期まではほぼ無名の状態でした。

ジュニア三シーズン目というのはトップ選手であればシニアに上がるシーズン。この高校生になった12-13シーズンにようやく頭角を現してきました。最近の選手としては遅咲きと言っていいと思います。このシーズンに一気に花開いて、日本のトップクラスに駆け上がりました。このシーズン、世界ジュニアへも初出場。このシーズンからしばらく宮原知子選手と世界大会に出る時期が続きます。

翌シーズンは全日本ジュニアで優勝。このソチオリンピックシーズンは世代交代を目の前に控えていた時期でもあり、次世代のエース候補として名乗りを上げた形でした。世界ジュニアは8位。宮原選手と二人で世界ジュニアの枠を3枠に取り戻して後輩たちに引き継ぎました。

 

シニアに上がって14-15シーズン。ここで驚きの、ロステレコム杯優勝。11番滑走で滑り終え、控室で最終滑走のスコアを発表を聞いた後にぽつりと一言、「優勝しちゃった・・・」とつぶやいた姿が印象的でした。本人も驚きのグランプリ初優勝。これが、日本女子のグランプリシリーズの毎シーズン優勝記録をこの先までしばらく繋げます(コストルナヤトゥルソワシェルバコワに止められる19年まで)。この優勝によりグランプリファイナルにも出場。日本女子のグランプリファイナル連続出場記録を繋げることにもなりました。

全日本は2位。結局この2位が最高順位でした。ショート首位でしたが勝ち切れず。回転不足4つが重くのしかかりました。この試合はテクニカルスペシャリストが非常に厳しく物議をかもしていました。この試合勝ったのは宮原知子選手。この試合の勝ち負けというのがこの先の一つの別れ道だった部分はあったのかもしれません

年が明けての四大陸選手は3位表彰台。シニアのチャンピオンシップのメダリストとなりました。そして世界選手権は6位入賞。中学三年生まで国内でも無名だった選手が、高校三年生の時点では世界のトップ選手の仲間入りをしていました

 

大学生になった翌シーズンは、世界選手権6位の実績をもって、グランプリシリーズでもシード選手ですし、すっかり世界のトップ選手としてのシーズンとなります。浅田真央さんの復帰戦として注目された中国杯では自己ベストを更新しての2位。この試合は浅田真央さんだけでなく、世界選手権メダリストのラジオノワさん、ポゴリラヤさんもいたのですが、それらを抑えての浅田真央さんとのワンツー。引退後のテレビ出演などでも思い出の試合としてこの試合を上げていたようです。優勝した浅田真央さんとの点差は1.72 フリーはほぼミスのない演技で逆転したか? と思うような出来でした。

 

全日本は4位と表彰台を逃しますが、四大陸選手権では二年連続の3位表彰台。世界選手権も8位に入ります。このシーズンが本人にとって、一番、世界のトップで戦ったという実感のあったシーズンだったのでしょうか。引退発表直後に更新したインスタグラムでは、このシーズンの写真が主に使われていたように見られました。ひとつ前の世代のトップ、浅田真央さんと世界を転戦し、一つ下の世代の樋口新葉選手らと国内では戦い、いつものように宮原選手と枠取りに奔走する。自信を得て、刺激も多くて、充実したシーズンだったのだと思われます。

 

平昌オリンピックの代表有力候補と思われていたのですが、流れが変わってしまったのがそのプレシーズンでしょうか。シーズン前半も振るいませんでした。中盤の山場全日本ではショートこそ2位で折り返したものの、フリーは伸びず総合5位。チャンピオンシップの代表の座を逃します。結果的に宮原選手のケガ欠場で代役は回って来るのですが、世界選手権も16位と振るわず。ケガもあったようで、女子シングルで3シーズン続けて結果を出すことの困難さというのが本郷選手にも見られた形になってしまいました。

 

その流れのままのオリンピックシーズン。恩師、長久保先生がこのシーズンに入る直前に退任するなど、運にも恵まれませんでした。やはり前半は振るわず。代表候補として名前の挙がることも残念ながら減ってきた中での全日本。正直、もうチャンスはないんだろうな、という空気の中で出てきた29番滑走 カルミナ・ブラーナ。人生唯一のショート70点台をこの試合でマークします。代表切符には手が届かなかったけれど、トップスケーターとして、人生最高のきらめきを、大事な場面で見せてくれた、素晴らしいものだったと思います

 

その後はカナダに拠点を移したり、休養を挟んだりしながら静かに時間が流れていき、21年6月、引退を発表しました。

世界選手権6位の実績もあるので、グランプリシリーズのカムバック権2枚持っていますし、シーズン最初に引退を公表してもう一シーズン滑る、という形であってくれればよかった、とも思いますが、コロナの現実を考えると仕方なかったでしょうか。

 

今までお疲れさまでした

そして、ありがとうございました