東京オリンピック関連 ベスト10

やるのかやらないのかはっきりしないままぎりぎりまで来て、多くの競技では無観客だったオリンピックも何とか閉幕しました。

今回は、備忘録的に、個人的に印象に残っているベスト10を記して残しておこうと思います。10個書くと長いので2つに分割しました。

あくまで個人的なベスト10です。かなり偏った視点になっていると思います

 

 

第十位:金メダル数首位をアメリカが守り切る~メダル獲得国・地域が93で過去最多

 アメリカが最終的に金メダル数39で今回も首位を守り切りました。ただ、前回と比べて競技数が増えた割には、前回の46からかなり減っています。最終日に入る前までは実は中国の方が数が上でした。最終日に女子バスケットボール、女子バレーボールなどで金メダルを獲得して何とか逆転。38個の中国の上に出ました。

アメリカが首位なのは3大会連続。2008年の北京オリンピックの際には中国が金メダル数首位でした。アメリカが金メダル数で首位なのはその北京オリンピックを除くと、96年アトランタまでさかのぼって継続しています。冷戦期の米ソ対立時代はソビエト優勢だったのですが、冷戦後はオリンピックもアメリカ一強が続きます。それを、国力の増加と共に今回中国が上回るのか? と見ていましたが、最後の最後に踏みとどまりました。

一方で、競技数の増加もあり、メダルを獲得した国・地域は93と過去最多になりました。金メダル獲得国・地域が65なのも過去最多です。様々な国・地域が何らかの形で活躍できるのは、良いことだと思っています。

 

第九位:29年ぶりベスト8:男子バレーボール

 日本の男子バレーボールチーム。たぶん、全く期待されていなかったような雰囲気でしたが、29年ぶりのベスト8を果たしました。バレーボールと言えば、チャチャチャニッポンな圧倒的ホームの雰囲気が有名ですが、今回は無観客。静かな空気の中でベスト8進出。若干グループ分けに恵まれた感もないではなかったですが、それでもカナダにも勝ってのグループ3位通過は素晴らしい成果だったと思います。

なお、男子の成績が女子の成績を上回ったのは、72年のミュンヘンオリンピックで男子が金メダルを取った時以来でした(女子は銀メダル)

 

第八位:バイルズ選手欠場からの最終種目銅メダル:女子体操

 無敵の女王と思われていたシモーネバイルズ選手が、団体決勝の途中にいきなりメンバーから外れたのでびっくりしました。そして、精神面の不調、ということが公表されます。ここ最近は精神面の不調、というのがスポーツ界の一つのキーワードになってきているようでもあり、バイルズ選手もその波に飲み込まれてしまいました。

個人総合の時なんかはスタンドで笑顔を見せながら観戦してましたので、頑張ればできるんじゃないか? と思ったりもしましたが、体操の場合、心身の状態が整っていない中で無理をすると、本当に比喩でもなんでもなく大けがする危険が極めて高いので仕方なかったんでしょうかね。

なんとか種目別最後の平均台に出てきて銅メダル一個は確保。長期離脱ということではなさそうでよかったですが、東京で本領を見ることができず残念でした。

 

第七位:まさかのアメリカ撃破:3x3 女子

 今大会で初採用の3x3 バスケットボールと名の付く競技で、日本がアメリカに勝つ、なんて光景は前代未聞です。これ、リアルタイムでは見ていないのですが、結果聞いただけで衝撃的でした。まあ、アメリカ的には消化試合だったという現実はあるのですけれど。

アメリカに勝ったのだからベスト4までは残ってほしかったのですが、準々決勝でフランスに負け。ゴールした決めれば追いつけるところまで行ったのですけどねぇ・・・。馬瓜! 決めてよ! という感じではありましたが、ああいうイージーそうに見えるゴール下というのは実際には、背中から感じる圧力とか、出てくることが頭の中でイメージされているブロックとかで、そんなにイージーでもない、というのが現実でしょうし、仕方なかったのでしょうきっと。

 

第六位:ピクトグラム大人気:開会式

 全体的に地味だった開会式のなかで、その地味さと合致しつついい味を出していたのがピクトグラムだったかと思います。オリンピック開会式の演出の中で費用対効果としては近年随一だったのではないでしょうか。非常に楽しめました。あとでyoutubeでまで何度も振り返って見てしまいましたよ。ああいうのでいいと思うんですよね、開会式の演出なんて。国威発揚を目指すようなものはもう必要なくて。日本はそういう時代ではないし。たぶん、次の冬のオリンピックなんかは、国威発揚を目的としたド派手なものが来るんだと思うんですけど。むしろ、あらかじめ、国威発揚なんかを目的とするものではないのであまりお金を掛けずに地味にやります、ただし、面白い演出はしますよ、というようなことを言いきってしまえば、支出も抑えられてよかったんじゃないでしょうか。

バトミントンのところでしくじったのは、日本のバドミントンが苦戦することの予言だったかのようにも、今にして思うと感じてしまいます。

 

第五位からは次回に続きます。