中部選手権 スコアは伸びてこず

21-22シーズンの地方大会が始まりました。

まずは中部選手権から。ここは伝統的なフィギュアどころ名古屋を中心とした地区大会なわけですが、少し寂しい結果になってきています。

 

○女子シングルシニア(上位12人まで)

Pl Name 所属 Total SP FS
1 松  生  理  乃 中京大中京高校 201.44 69.48 131.96
2 横  井  ゆは菜 中京大学 176.53 51.45 125.08
3 新田谷      凜 中京大学 169.38 62.20 107.18
4 大  庭      雅 東海東京FH 166.54 58.29 108.25
5 荒  木  菜  那 中京大学 163.47 59.59 103.88
6 山  下  真  瑚 中京大学 144.53 52.55 91.98
7 酒  井  祐  香 中京大学 141.02 44.83 96.19
8 浦  松  千  聖 中京大学 139.71 50.45 89.26
9 永  田  絵美莉 中京大学 133.77 43.86 89.91
10 渡  辺  真  央 中京大学 133.60 48.01 85.59
11 加  藤  利緒菜 中京大学 131.98 55.88 76.10
12 渡  邉  朱  音 椙山女学園大学 127.94 43.61 84.33

女子シングルシニアの西日本への通過枠は11です。ほぼほぼ中京大学選手権、といった装いで11枠はすべてOBまで含めて中京大学関係者が並んでいます。その中で勝ったのは中京大学入学前の付属校在籍松生理乃選手でした。

スコアは200点に乗せてこのメンバーの中では圧勝でした。201.44というスコアは松生選手としては普通程度のスコアかと思います。

2位にはグランプリ組から横井ゆは菜選手。ショートでだいぶやらかしての51.45スタートからフリーで盛り返して2位。170点台半ばというスコアはかなり低いです。なかなかショートフリー2本そろえる姿を見せてもらえません。

3位には二度目の引退発表をした新田谷凜選手。就職先も決まったとのことなので、今度こそ本当に引退でしょうか。こちらはフリーでセカンド3回転入らず、3連続もなしなど伸びてこず160点台のスコアで終わりました。

中部選手権ではグランプリシリーズの表彰台経験者、山下真瑚選手もいたのですが144.53で6位。このスコアだと全日本も危ないという領域になります。シニアデビューシーズン直前の世界ジュニアでは紀平梨花選手の上を行って表彰台に乗っている選手。そろそろ復活してほしいのですが、今回はフリーで2転倒付の回転不足6つなど、出来は散々でした・・・。

女子シングルシニアの西日本通過ラインは131.98となりました。

 

○松生理乃選手のフリー構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores  
1 3A<< <<  3.30   -1.65 1.65 -4.800
2 3Lz   5.90   1.18 7.08 2.200
3 2A   3.30   0.88 4.18 2.600
4 3Lo   4.90   1.14 6.04 2.400
5 FCCoSp4   3.50   0.82 4.32 2.200
6 StSq3   3.30   0.99 4.29 3.000
7 3Lz+3T+2T   12.54 X -0.79 11.75 -1.200
8 3S+3T   9.35 X 1.00 10.35 2.200
9 3F+2T   7.26 X 0.71 7.97 1.400
10 ChSq1   3.00   1.67 4.67 3.200
11 CCoSp4   3.50   1.28 4.78 3.600
12 LSp4   2.70   0.72 3.42 2.600
  TES   62.55   7.95 70.50  

フリーではトリプルアクセル投入もダウングレードとなりました。こうなってしまうとダブルアクセルを普通に入れた方がよい、という風になってきます。山田満知子先生からはやらない方がよかったというようなコメントをもらっていたようですが、私の感覚としては、こういう結果が求められない試合で試していくのは出来がひどくてもありだと思っています。やらない方がよかった、というくらいに出来の悪いジャンプであったことを叱った、みたいな意図も感じたりします。

コンビネーションジャンプはすべて1.1倍のところへ入れました。3連続はGOEマイナスではありますが、セカンド3回転も二つ入り、1.1倍をうまく使えています。GOEで+4に達する要素がなく、+3以上もステップ系とスピンで一つだけと、この辺がトップの選手との差になっているところではあります。

 

○男子シングル シニア

Pl Name 所属 Total SP FS
1 山  本  草  太 中京大学 231.73 81.71 150.02
2 和  田  龍  京 中京大学 137.62 41.98 95.64

男子シングルのシニア部門の出場選手は二人です。西日本への通過枠は6ありますので、全員通過です。

昨シーズンの後半元気のなかった山本草太選手。心配していたのですが出てきました。ショートフリー共にノーミスとはいかなかったものの、四回転サルコウを一本づつは決めて、それなりに元気な姿は見せてくれました。

 

○山本草太選手のフリー構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores  
1 4S+2T   11.00   2.26 13.26 2.400
2 4S< 7.76   -2.33 5.43 -2.800
3 3A+1Eu+3S   12.80   -0.80 12.00 -1.400
4 2A   3.30   0.22 3.52 0.400
5 FCCoSp4   3.50   0.82 4.32 2.400
6 StSq3   3.30   0.88 4.18 2.600
7 3F+2T   7.26 X 1.06 8.32 1.800
8 3Lo   5.39 X 0.49 5.88 1.200
9 3Lz! ! 6.49 X -1.38 5.11 -2.400
10 CSSp3   2.60   0.69 3.29 2.600
11 ChSq1   3.00   1.50 4.50 3.000
12 CCoSp4   3.50   1.05 4.55 3.200
  TES   69.90   4.46 74.36  

本草太選手は四回転サルコウ2本構成。1本目は見事に決めましたが、2本目は回転不足となりました。セカンド3回転も入らず。2回飛んだジャンプは4回転サルコウ種類ですので、トリプルアクセルをもう一本入れる余地はあります、というか4つ目の要素はおそらくトリプルにしたいのだろうと思われます。こうしてみると、まだ手持ちのカードの中で基礎点を上積みできる余地はあります。スケートカナダへ向けて、もう一段上の構成まで組めるようになってくると面白いです

 

○女子シングルジュニア(上位11人)

Pl Name 所属 Total SP FS
1 横  井  きな結 中京大中京高校 146.13 56.02 90.11
2 後  藤  千  弦 グランプリ東海クラブ 131.51 48.41 83.10
3 森      実  愛 名古屋FSC 130.42 49.78 80.64
4 田  村  珠里亜 愛知みずほ大瑞穂高 124.70 46.14 78.56
5 大  坪  瑚  子 邦和SC 122.16 44.94 77.22
6 高  岡  も  も 邦和SC 120.71 41.76 78.95
7 山  𥔎  藍  香 誉高校スケート部 120.69 41.42 79.27
8 磯  村  彩  姫 中京大学 119.54 43.75 75.79
9 服  部  杏  奏 オリオンFSC 117.34 43.23 74.11
10 吉  井  絹  恵 中京大学 117.08 43.27 73.81
11 山  根  有加里 名東FSC 109.57 39.85 69.72

女子シングルジュニアの西日本への通過枠は10です。

横井姉妹の妹、きな結選手が初優勝。ただ、スコアは146.13と今一つ。昨年の全日本ジュニアでは11位相当です。ショートで50点を超えたのが横井きな結選手一人だけ。フリーで100点を超えた選手がなく、90点に達したのもやはり横井きな結選手一人だけ。吉田陽菜選手が関西へ移り、松生選手がシニアへ抜け、すっかり寂しくなってしまいました。

女子ジュニアの西日本への通過ラインは117.08でした。

 

○男子シングル ジュニア

Pl Name 所属 Total SP FS
1 田  内  誠  悟 名東FSC 152.53 59.16 93.37
2 誉  田  知  己 愛知みずほ大瑞穂高 137.91 45.62 92.29
3 三  島  舞  明 名古屋FSC 137.31 51.09 86.22
4 中  野  瑠  伽 名東FSC 128.40 46.47 81.93
5 三  原  庸  汰 ノイエス金沢FSC 115.17 41.08 74.09
6 彦  阪  昇  吾 静岡西FSC 110.03 36.39 73.64
7 村  上  晴  哉 グランプリ東海クラブ 78.50 25.19 53.31

男子シングルのジュニアの西日本への進出枠は4でした。

優勝した田内選手は昨シーズン全日本ノービスAで2位の今シーズンからジュニアに上がった選手です。全日本ジュニア優勝経験のある壺井達也選手は、今シーズンもジュニア出の競技を表明していますが、神戸大学へ進学した関係で、中部選手権ではなく近畿選手権へのエントリーとなっています。

 

○女子シングル ノービスA(上位8人)

Pl Name 所属 Total TES PCS
1 和  田  薫  子 グランプリ東海クラブ 99.18 53.58 45.60
2 上  園  恋  奈 グランプリ東海クラブ 81.22 43.86 37.86
3 矢  口  真  央 スペリオール愛知FSC 79.98 39.81 40.67
4 岡  田  芽  依 ポラリス中部FSC 69.67 34.30 35.87
5 森  田  愛  華 グランプリ東海クラブ 64.82 33.09 31.73
6 菰  原  皐  月 グランプリ東海クラブ 61.63 25.47 36.66
7 渡  瀬  陽  香 邦和SC 59.91 29.91 30.00
8 山  寺  由  夏 グランプリ東海クラブ 59.20 26.90 32.80

女子シングルのノービスAは全日本ノービス進出枠は7でした。

優勝はグランプリ東海の和田薫子選手。昨シーズンは全日本ノービスAで6位という実績ある選手です。ここ一年ほど100点前後の試合が続いています。全日本ノービスでも表彰台候補です。

 

和田薫子選手の構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores  
1 3Lz!<+3T< ! 8.08   -1.73 6.35 -3.600
2 3Lo   4.90   0.98 5.88 2.000
3 3F   5.30   1.06 6.36 2.000
4 3S   4.30   0.86 5.16 2.000
5 FSSp4   3.00   0.90 3.90 3.000
6 StSq2   2.60   0.61 3.21 2.600
7 LSp4   2.70   1.08 3.78 3.800
8 2A+3T<+2T 8.76 X -0.11 8.65 -0.600
9 3Lz! ! 6.49 X -0.20 6.29 -0.400
10 CCoSp3   3.00   1.00 4.00 3.200
  TES   49.13   4.45 53.58  

和田薫子選手は3回転5種類を構成に入れています。2回飛ぶジャンプはルッツとトーループトリプルアクセル以上の高難度がありませんが、三回転までの選手としてはトップ選手の構成です。1.1倍が二つしかありませんが、これはノービスルールで2つしかそもそも入りません。コンビネーションが二つなのも同様です。

ルッツに2つ!がついていますが、今シーズンの他の試合ではフリップに!がついていたこともありました。ルッツフリップの跳び分けは今一つしっかり出来ていない模様。今回h回転不足が三つありました。この状態で99点まで来ていますので、ノーミスまで行ければ4回転持ちの島田麻央選手とも一勝負、というところまで行きます。おそらくかなりの確率で全日本ジュニアにまで進めると思うのですが、今の名古屋勢のジュニアの中では、和田薫子選手が全日本ジュニアでも最上位まで行くかもしれません。

 

○男子シングル ノービスA

Pl Name 所属 Total TES PCS
1 神  谷  帆  鷹 名古屋FSC 82.47 37.63 45.34
2 佐  藤  和  那 邦和SC 78.28 35.12 43.16
3 花  井  広  人 邦和SC 75.59 35.43 40.66
4 寺  島  光  射 名東FSC 60.03 23.03 37.00

男子シングルのノービスAは全日本ノービス進出枠が6ありますので、出場全選手が全日本ノービスの出場権を得たことになります。

優勝した神谷選手は昨シーズン全日本ノービスBで4位でした。

 

○女子シングル ノービスB(上位6人)

Pl Name 所属 Total TES PCS
1 星  碧  波 グランプリ東海クラブ 61.45 27.05 34.40
2 森  岡      凛 グランプリ東海クラブ 54.81 25.31 30.00
3 青  山  柚  希 邦和SC 53.76 22.56 31.20
4 花  井  咲  良 邦和SC 52.05 24.68 27.87
5 佐  藤  心  春 邦和SC 42.71 18.87 25.34
6 広  瀬  來  愛 グランプリ東海クラブ 40.18 14.01 26.67

ノービスBの中部選手権からの全日本進出枠は5でした

優勝は今シーズンがノービス1年目の星碧波選手。昨年暮れ頃からノービスBの競技会に出るようになってきていますが、61.45というのはパーソナルベスト相当のスコアです。プログラム中の一番難しいジャンプはダブルアクセルですが、qマーク付きながらなんとか基礎点満額もらえました。

全日本ノービス進出は、グランプリ東海から2人、邦和から3人ですが、成績上位はグランプリ東海が占める構図となりました。

 

○男子シングル ノービスB

Pl Name 所属 Total TES PCS
1 竹  中      慎 アテナ豊橋FSC 53.69 23.19 31.50
2 三  浦  琉  生 グランプリ東海クラブ 49.39 17.23 32.16
3 青  木  蓮  耶 グランプリ東海クラブ 47.15 13.99 33.16
4 丸  山  喜  生 アイリスFSC 45.39 14.55 30.84
5 岡  本  陽  輝 アズライト浜松FSC 32.26 11.08 21.18
6 折  田  都  羽 ノイエス金沢FSC 30.65 9.47 22.18

男子シングルのノービスBは全日本ノービスへの進出枠が5 残念ながら1名はずれることになります。

今回のメンバーはまだ3回転ジャンプが要素に入ってきていませんが、優勝した竹中選手は、2A+1Eu+2Sというダブルアクセルからの3連続コンビネーションをいれ、技術点を稼ぎました。

 

全体的に、スコアがちょっと寂しいかなあ、特にジュニア。シニアももうちょっと出せるはずの選手が多いのになあ・・・、という印象の中部選手権でした。