今週は日本からもエントリーがあったチャレンジャーシリーズのアジアンオープントロフィー、世界チャンピオンのシェルバコワ選手がエントリーしたブダペストトロフィーの他にもう一試合、国際B級大会としてベラルーシで開催されたアイススターという試合もありました。
このアイススター、出場選手が少なく、結果として世界ランキングのポイントももらえない試合になってしまっているのですが、開催地の場所柄からか、出場選手が特徴的です。
○女子シングル シニア
Pl | Name | Nation | Total | SP | FS |
1 | Viktoriia SAFONOVA | BLR | 198.08 | 68.68 | 129.40 |
2 | Anastasiia GULYAKOVA | RUS | 183.06 | 62.01 | 121.05 |
3 | Anastasiia SHABOTOVA | UKR | 167.69 | 58.37 | 109.32 |
4 | Milana ROMASHOVA | BLR | 138.94 | 48.47 | 90.47 |
5 | Anastasiya SIDARENKA | BLR | 123.86 | 44.76 | 79.10 |
6 | Aleksandra CHEPELEVA | BLR | 122.25 | 43.01 | 79.24 |
7 | Yasmin TEKIK | KAZ | 91.72 | 29.00 | 62.72 |
女子シングルの優勝はサファノワ選手。ベラルーシの大会でベラルーシの選手が優勝する。目出度し目出度し、という感じではあります。ネーベルホルン杯で3位に入り、ベラルーシにオリンピック枠をもたらした選手でもあります。
この選手、3シーズン前まではロシアの選手として活動していました。2003年5月生まれの18歳。シニアに上がるタイミングでベラルーシ代表の道を選び、ベラルーシ代表としてヨーロッパ選手権に出るようになりました(世界選手権は昨シーズンエントリーしながら欠場)。
2位はロシアのグリヤコワ選手。ロシアの中では目立たない位置に今はいますが、昨シーズンもロステレコム杯では3位に入るなど、19歳になりましたが活躍を続けています。
3位がウクライナのシャボトワ選手。彼女もネーベルホルン杯に出場して5位に入り、ウクライナにオリンピック枠を持ち帰った選手です。2006年1月生まれの15歳。彼女も3シーズン前まではロシアの選手として活動していて、2シーズン前にウクライナ代表を選び、世界ジュニアに出場しています。
○男子シングル シニア
Pl | Name | Nation | Total | SP | FS |
1 | Andrei MOZALEV | RUS | 244.61 | 84.68 | 159.93 |
2 | Konstantin MILYUKOV | BLR | 241.24 | 88.18 | 153.06 |
3 | Aleksandr LEBEDEV | BLR | 167.01 | 56.33 | 110.68 |
4 | Mikalai KAZLOU | BLR | 145.49 | 56.64 | 88.85 |
優勝はロシアからモザレフ選手。ロシアの男子はこの240点~250点台当たりの点数を出す選手が多数いるので大変です。
2位にはベラルーシのミリュコフ選手が入りました。27歳のベテランの選手。これがまた3シーズン前までロシアの選手として活動していた選手です。241.24はパーソナルベスト相当のスコア。昨シーズンの世界選手権にベラルーシ代表として出場し、17位でオリンピック枠を持っています。
そんなわけで、ロシアの衛星国的なベラルーシの大会でベラルーシの選手が活躍しました、なわけですが、それも含めて、元々はロシアでした、みたいな選手たちの集まった試合で、ロシアOB会みたいなことになっていました。