21-22 ヴィンセントジョウ

2000年10月25日生まれ

シニア5シーズン目

シーズン獲得賞金:$64,000

世界ランキング:11位

シーズンランキング:1位

シーズンベストスコア 295.56(4位) スケートアメリカ

ショートプログラムシーズンベスト 102.53 クランベリーカップ

フリーシーズンベスト 198.13 スケートアメリカ

ショートプログラム楽曲:ヴィンセント

フリープログラム楽曲:グリーンデスティニーより

スピンレベル4率 36/39=92.3%

ステップレベル4率 10/13=76.9%

スピンオールレベル4 3/6

スピンステップオールレベル4  2/6

ジャンプ要素回転不足率 10/67=14.9%

ジャンプ回転不足なし 2/6

スピンステップオールレベル4 ジャンプ回転不足なし 1/6

 

○21-22シーズンの戦績

Grade Event Pl Total SP FS
IC Cranberry Cup 1 288.26 102.53 185.73
CS Nebelhorn Trophy 1 284.23 97.35 186.88
GP Skate America 1 295.56 97.43 198.13
GP NHK Trophy 2 260.69 99.51 161.18
NC US Championships 3 290.16 112.78 177.38
OG OlympicGames Team 3 171.44   171.44
WC World Championships 3 277.38 95.84 181.54

世界選手権の表彰台経験もあるヴィンセントジョウ選手。ただ、昨シーズンは世界選手権でショート落ちという屈辱を味わっていての今シーズンという流れになっています。

初戦は8月から、国際大会のシーズン開幕戦クランベリーカップ。ここで288.26という高いスコアで優勝。ショートは102.53というパーソナルベスト相当のスコアでした。

世界選手権ショート落ちの関係で、アメリカは3枠目が確定していない状態。その3枠目はネーベルホルン杯で確保する必要があります。自分で責任を取る形でヴィンセントジョウ選手がネーベルホルン杯にエントリー。ショートフリー合わせてqまーく6つと回転不足に苦しみながらも284.23で圧勝。オリンピック3枠目を確保しました。

グランプリシリーズはスケートアメリカから。ここはネイサンチェン選手、宇野昌磨選手といった強い選手が来ているので優勝争いは少し苦しいかな、と思われていたのですが、ショートから大きなミスなく首位に立つと、フリーも4回転5本にトリプルアクセル2本すべて着氷し2位に24.88の大差をつけて優勝。このメンバーにその大差? 今シーズンは強いぞ、というのを印象付けた試合でした。

2戦目のNHK杯は回転不足3つ、ジャンプの抜け、セカンド3回転入らず、などフリーで崩れて2位に終わります。シーズン中盤、一度この辺で調子を落として2月に合わせる、というのはありかな、ということでそれほど心配はしませんでしたが、やっぱり回転不足で苦労するのね、というのも見えました。1位2位でファイナル進出。しかしファイナルは中止となります。

全米選手権は有力選手は3人でまあ余裕かな、と思っていたところに、ジュニアから新星マリニン選手が力を見せてきたので危ういところではあったのですが3位表彰台に何とか残り、無事に代表に選出されました。

 

オリンピックでは団体戦のフリーに登場。この時点で体調崩していたんでしょうか? 4回転5本構成でGOEプラスは1本だけ。171.44で3位。シーズンワーストスコアとなりますが、それでも団体2位以上に貢献しました。ただ、まだメダルをもらえていないようですが。

団体のセレモニーに表れないジョウ選手。 ??? 個人戦の調整を優先した??? と疑問だったのですが、コロナ発症で個人戦欠場と発表。セレモニーもコロナ陽性で出られなかったわけですね。無念の欠場でした。

 

もう仕方ない、世界選手権でオリンピックのリベンジをするしかない。そういう試合でしたがショートでサルコウ回転不足の95.84で6位スタート。フリーは4回転4本構成にしてきたものの、トリプルアクセル2本が来まらず、4回転も回転不足ありと苦しい展開。それでもトータル277.38までは出して残り5人で首位に立ちます。最終的には3位に残って2度目の世界選手権表彰台となりました。

 

○要素別スコア

Event Pl Total TES PCS J Base J GOE Spin Step
Cranberry Cup 1 288.26 163.74 124.52 113.37 12.83 24.14 13.40
Nebelhorn Trophy 1 284.23 153.67 130.56 109.27 4.54 25.33 14.53
Skate America 1 295.56 164.97 130.59 115.50 11.26 23.56 14.65
NHK Trophy 2 260.69 131.81 128.88 93.16 -0.42 24.43 14.64
US Championships 3 290.16 154.36 136.80 107.64 5.15 25.78 15.79
OlympicGames Team 3 171.44 85.24 86.20 66.96 -1.19 11.39 8.08
World Championships 3 277.38 145.63 131.75 104.36 1.85 24.29 15.13

波乱万丈の今シーズン。シーズンベストはスケートアメリカで技術点164.97は今シーズン4位です。PCSはナショナルを除くと世界選手権の131.75が最高。5項目平均9点弱くらいの評価でした。上位の中ではあまり点をもらえていない部分です。

ジャンプの基礎点はスケートアメリカで115.50 これは今シーズンの最高点になります。ジャンプの加点はクランベリーカップで12.83 スケートアメリカも11.26でこの2試合で二桁加点を得ました。

スピンはネーベルホルン杯で25.33まで出ました。ステップ系要素では世界選手権で15.13と15点台に乗せています。

 

○要素別偏差値

Event Pl Total J Base J GOE Spin Step PCS
Cranberry Cup 1 71.53 75.12 70.44 61.28 58.42 61.96
Nebelhorn Trophy 1 70.43 72.50 59.60 65.14 63.30 66.06
Skate America 1 73.51 76.49 68.39 59.40 63.82 66.08
NHK Trophy 2 64.03 62.18 53.11 62.22 63.77 64.92
US Championships 3 72.05 71.45 60.40 66.60 68.74 70.29
World Championships 3 68.57 69.35 56.08 61.77 65.89 66.86

偏差値で表すとスケートアメリカまでの3試合はトータルスコアで偏差値 70にのっています。

ジャンプの基礎点は2試合で偏差値70台後半まで出ました。加点の方も同じ2試合で偏差値70前後ありますが、他は50台にとどまっています。

スピンはいい時で偏差値60台半ば、多くは60前後でまあまあ上位の方の選手、というくらいの水準です。

ステップ系要素は60台前半が多く、世界選手権では半ばまで出ました。PCSも60台半ばです。

21-22シーズン ヴィンセントジョウ要素別偏差値レーダーチャート

レーダーチャートはこうなっていて、右上に偏っています。右下は凹むときも多いですが、伸びるときはもう右側に完全に偏った形です。ジャンプで稼ぐ典型的な形になります。

 

●シーズン最高の基礎点構成

NHK杯 ショートプログラムの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4Lz+3T   15.70   3.61 19.31 3.111
2 4Sq q 9.70   0.28 9.98 0.333
3 FCSp4   3.20   0.91 4.11 2.778
4 3Aq q 8.80 X -0.11 8.69 -0.222
5 CSSp4   3.00   0.77 3.77 2.444
6 StSq4   3.90   1.28 5.18 3.222
7 CCoSp4   3.50   1.15 4.65 3.333
  TES   47.80   7.89 55.69  

ショートプログラムは基礎点47.80までありました。今シーズン2位の基礎点です。ルッツとサルコウの2本の4回転で、セカンド3回転がちゃんとついて、1.1倍はトリプルアクセルという構成です。サルコウをフリップに変えれば基礎点が1.30上がるのですが、サルコウの方を選んでいます。

 

スケートアメリカ フリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4Lz   11.50   3.45 14.95 3.111
2 4F! ! 11.00   1.41 12.41 1.222
3 4Sq q 9.70   0.42 10.12 0.444
4 4Tq q 9.50   -0.14 9.36 -0.111
5 ChSq1   3.00   1.57 4.57 3.111
6 4Sq+3T q 15.29 x 0.14 15.43 0.222
7 3A+1Eu+3S   14.08 x 1.83 15.91 2.333
8 FCSp4   3.20   0.64 3.84 1.889
9 CSSp3   2.60   0.45 3.05 1.556
10 3A+2T   10.23 x 0.91 11.14 1.111
11 StSq4   3.90   1.11 5.01 2.778
12 CCoSp4   3.50   0.90 4.40 2.667
  TES   97.50   12.69 110.19  

フリーの基礎点は97.50まで出ました。これは今シーズン全体でトップの基礎点です。2位のネイサンチェン選手で94.34ですから3.16上になります。

4回転5本にトリプルアクセル2本構成。スピンがレベル3という取りこぼしはありますが、それでもここまで基礎点が出ています。2回飛ぶジャンプは4回転のサルコウトリプルアクセル。1.1倍にコンビネーションをすべて詰め込んだ形。現在持っているカードでこれより上に持っていく構成はなかなか厳しいと思われます。まあ、4回転ルッツの1.1倍化とかありますけれど。

 

○平均GOE3.400以上

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
US Championships SP 1 4Lz+3T   15.70   5.59 21.29 4.778
US Championships SP 6 StSq4   3.90   1.78 5.68 4.556
US Championships SP 4 3A   8.80 x 3.31 12.11 4.111
Nebelhorn Trophy FS 12 CCoSp4   3.50   1.40 4.90 4.000
US Championships FS 12 CCoSp4   3.50   1.40 4.90 4.000
Cranberry Cup SP 4 3A   8.80 x 2.93 11.73 3.800
US Championships SP 3 FCSp4   3.20   1.19 4.39 3.778
US Championships SP 7 CCoSp4   3.50   1.30 4.80 3.778
US Championships FS 11 StSq4   3.90   1.50 5.40 3.778
Nebelhorn Trophy SP 6 StSq4   3.90   1.50 5.40 3.750
Nebelhorn Trophy SP 7 CCoSp4   3.50   1.34 4.84 3.750
US Championships FS 2 4F   11.00   4.09 15.09 3.667
World Championships SP 6 StSq4   3.90   1.39 5.29 3.556
Nebelhorn Trophy FS 1 4Lz   11.50   4.03 15.53 3.500
Nebelhorn Trophy FS 11 StSq3   3.30   1.16 4.46 3.500
World Championships SP 4 3A   8.80 x 2.74 11.54 3.444
World Championships FS 12 CCoSp4   3.50   1.20 4.70 3.444
Cranberry Cup SP 7 CCoSp4   3.50   1.28 4.78 3.400

評価の高い要素として上に並ぶのが、ナショナル選手権とネーベルホルン杯クランベリーカップ、というのはちょっと寂しいでしょうか。最高評価は全米選手権のショート冒頭4回転ルッツからのコンビネーション。ネイサンチェン選手へのチャレンジ、というジャンプでした。

 

○ルッツを含む要素

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
Cranberry Cup SP 1 4Lz+3T   15.70   3.07 18.77 2.800
Cranberry Cup FS 1 4Lz   11.50   -0.77 10.73 -0.200
Nebelhorn Trophy SP 1 4Lzq+3T q 15.70   -0.38 15.32 -0.250
Nebelhorn Trophy FS 1 4Lz   11.50   4.03 15.53 3.500
Nebelhorn Trophy FS 10 3Lz+1Eu+3S   11.77 x 1.48 13.25 2.375
Skate America SP 1 4Lz+3T   15.70   3.61 19.31 3.222
Skate America FS 1 4Lz   11.50   3.45 14.95 3.111
NHK Trophy SP 1 4Lz+3T   15.70   3.61 19.31 3.111
NHK Trophy FS 1 1Lz   0.60   0.01 0.61 0.111
US Championships SP 1 4Lz+3T   15.70   5.59 21.29 4.778
US Championships FS 1 4Lz   11.50   -3.29 8.21 -2.778
US Championships FS 6 4Lz+REP   8.86 x -5.75 3.11 -4.889
OlympicGames Team FS 1 4Lzq q 11.50   -1.81 9.69 -1.444
World Championships SP 1 4Lzq+3T q 15.70   -0.49 15.21 -0.333
World Championships FS 1 4Lz   11.50   2.96 14.46 2.667
World Championships FS 10 3Lz+1Eu+3S   11.77 x 1.01 12.78 1.778

ルッツは基本的に4回転ルッツですが、フリー後半に3回転から3連続で入れることもありました。

回転不足で減点されたことがルッツは今シーズンありませんでした。Qまではありますが、4回転のルッツでしっかり基礎点取れるのは大きいです。NHK杯で抜けて1回転になった、ということだけはありましたけれど。

4回転ルッツとして飛ぼうとしたのは14回。1回は1回転になり抜け。1度は転倒。それ以外でGOEマイナスは5回で、加点までしっかり得られたのは7回。成功率は5割ですが、転倒しなければトリプルルッツよりいい、という見方をすれば14分の12で成功、と言えるかもしれません。

 

○フリップから始まる要素

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
Cranberry Cup FS 2 4F   11.00   2.93 13.93 2.400
Skate America FS 2 4F! ! 11.00   1.41 12.41 1.222
NHK Trophy FS 2 4F   11.00   3.30 14.30 2.889
US Championships FS 2 4F   11.00   4.09 15.09 3.667
OlympicGames Team FS 2 1F   0.50   -0.01 0.49 -0.667

フリップはそれほど飛んでいませんでしたが実は5分の4という高い成功率です。オリンピックで抜けて1回転になったのは残念でした。2つ目の要素で8割の成功率で跳べるジャンプですから、ショートに入れてもよかったのかもしれないというように感じました。

 

サルコウを含む要素

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
Cranberry Cup SP 2 4S   9.70   2.91 12.61 3.200
Cranberry Cup FS 3 4S   9.70   1.94 11.64 2.000
Cranberry Cup FS 6 4S<+3T 13.16 x -1.55 11.61 -2.000
Nebelhorn Trophy SP 2 4Sq q 9.70   0.32 10.02 0.375
Nebelhorn Trophy FS 2 4Sq q 9.70   0.32 10.02 0.375
Nebelhorn Trophy FS 6 4Sq+3T< 14.37 x -2.43 11.94 -2.375
Skate America SP 2 4Sq q 9.70   -0.14 9.56 0.000
Skate America FS 3 4Sq q 9.70   0.42 10.12 0.444
Skate America FS 6 4Sq+3T q 15.29 x 0.14 15.43 0.222
NHK Trophy SP 2 4Sq q 9.70   0.28 9.98 0.333
NHK Trophy FS 3 4S< 7.76   -0.67 7.09 -0.889
NHK Trophy FS 6 4S<+1T 8.98 X -2.22 6.76 -2.889
US Championships SP 2 4Sq   9.70   2.91 12.61 3.000
US Championships FS 3 4S   9.70   3.46 13.16 3.333
OlympicGames Team FS 3 4S< 7.76   -0.78 6.98 -1.000
OlympicGames Team FS 6 4S+3T   15.29 x 1.11 16.40 1.111
World Championships SP 2 4S< 7.76   -0.56 7.20 -0.778
World Championships FS 2 4S   9.70   3.05 12.75 3.111
World Championships FS 6 4S<+2T 9.97 x -1.66 8.31 -2.111

4回転サルコウは、ショートでも飛び、フリーで2本飛ぶジャンプなので、一番多く今シーズン飛んだジャンプでした。これが今一つしっかり決まってくれませんでした。17回飛んで回転不足の減点が6回、qマークが6回。回転に苦しみました。一応転倒は無く、結果的にGOEプラスは12回ありましたので、悪いわけではないのですが、何とかわずかなプラス側ということが多く、得点源としてはやや弱くなっていました。

 

○4回転トーループを含む要素

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
Cranberry Cup FS 4 4T   9.50   1.90 11.40 1.800
Nebelhorn Trophy FS 4 4Tq q 9.50   0.00 9.50 0.000
Skate America FS 4 4Tq q 9.50   -0.14 9.36 -0.111
NHK Trophy FS 4 4Tq q 9.50   0.27 9.77 0.222
US Championships FS 4 4Tq   9.50   -1.63 7.87 -1.222
OlympicGames Team FS 4 4T< 7.60   -1.30 6.30 -1.667
World Championships FS 4 4Tq q 9.50   -0.68 8.82 -0.667

4回転トーループはショートで飛ばずフリーで1度だけ入っているので、シーズン通じての回数はそれほどありません。7回飛んで、回転不足で減点が1回、qマーク4回で、GOEマイナスが4回あり、加点を得られたのは7分の2。一番成功率の低い4回転になっていました。不思議なものです。

 

トリプルアクセルを含む要素

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
Cranberry Cup SP 4 3A   8.80 x 2.93 11.73 3.800
Cranberry Cup FS 7 3A+2T   10.23 x 1.60 11.83 1.800
Cranberry Cup FS 10 3Aq+1Eu+3S   14.08 x -2.13 11.95 -2.600
Nebelhorn Trophy SP 4 3A   8.80 x 2.40 11.20 3.125
Nebelhorn Trophy FS 3 3Aq q 8.00   -0.53 7.47 -0.500
Nebelhorn Trophy FS 7 3Aq+2T q 10.23 x -0.67 9.56 -0.875
Skate America SP 4 3A   8.80 x -0.23 8.57 -0.111
Skate America FS 7 3A+1Eu+3S   14.08 x 1.83 15.91 2.333
Skate America FS 10 3A+2T   10.23 x 0.91 11.14 1.111
NHK Trophy SP 4 3Aq q 8.80 X -0.11 8.69 -0.222
NHK Trophy FS 7 3Aq+1Eu+3Sq q 14.08 X -2.51 11.57 -3.111
NHK Trophy FS 10 3A< 7.04 X -2.38 4.66 -3.556
US Championships SP 4 3A   8.80 x 3.31 12.11 4.111
US Championships FS 7 3A+1Eu+3S   14.08 x 0.46 14.54 0.556
US Championships FS 10 3Aq F 8.80 x -4.00 4.80 -5.000
OlympicGames Team FS 7 3A+1Eu+3S   14.08 x 1.03 15.11 1.222
OlympicGames Team FS 10 3A+2T   10.23 x 0.57 10.80 0.667
World Championships SP 4 3A   8.80 x 2.74 11.54 3.444
World Championships FS 3 3A   8.00   -2.97 5.03 -3.667
World Championships FS 7 3A<+3Tq 11.66 x -1.55 10.11 -2.444

トリプルアクセルはショートで当然飛び、フリーも2本入るジャンプでした。20回飛んで、回転不足が2回、qマーク5回。やはり回転に苦しんでいます。転倒は1度だけでしたが、GOEプラスになったのは10回と5割です。

 

ジャンプで稼ぐスタイルのヴィンセントジョウ選手ですが、トリプルアクセルに4回転のトーループサルコウといった、男子の上位の選手の多くが飛んでくるジャンプの成功率が今一つで、そこで加点を稼ぐことが今一つ出来ていない今シーズンでした。そこで安定して点を稼いでいれば、もう一段階上のレベルで勝負出来ていたようにも感じます。

2000年生まれでまだ21歳です。オリンピックはあと2回くらいは十分に出られる年齢ですが、そうはいっても個人戦直前のコロナ離脱は残念でした。来シーズンは、学業専念で休養? などという話も聞きますがどうなるのでしょう? 気づけば濱田組男子の筆頭扱い。日本とアメリカ、アメリカにいる時間の方が長いのではないかと思いますが、それでも木下グループの一員であり、濱田先生が試合では張り付いています。男子のトップが出てこない濱田組。手本として4回転を見せてくれるといいのですが、しばらくは大学通いで日本には来ないのでしょうか。こちらはネイサンチェン選手と違って、休養でも戻ってくる可能性が高いと思いますので、お戻りの日をお待ちしております。