MKジョンウィルソン杯 悲願の初優勝

グランプリシリーズ4戦目は初のイングランド上陸、イギリスのシェフィールドで行われました。イギリスどうなの? と思いましたが予想外の盛り上がりっぷり。いい大会になったと思います。

 

○女子シングル

Pl Name Nation Total SP FS
1 Mai MIHARA JPN 217.43 72.23 145.20
2 Isabeau LEVITO USA 215.74 72.06 143.68
3 Anastasiia GUBANOVA GEO 193.11 66.82 126.29
4 Young YOU KOR 191.36 61.21 130.15
5 Ekaterina KURAKOVA POL 190.44 63.46 126.98
6 Nicole SCHOTT GER 181.41 60.38 121.03
7 Gabriella IZZO USA 174.10 62.92 111.18
8 Gabrielle DALEMAN CAN 163.77 58.95 104.82
9 Alexia PAGANINI SUI 156.89 54.63 102.26
10 Julia SAUTER ROU 156.46 52.38 104.08
11 Natasha McKAY GBR 155.20 57.62 97.58
12 Bradie TENNELL USA 153.19 56.50 96.69

ついに三原舞依選手がグランプリシリーズ初優勝。ISU公認のグランプリシリーズで8戦中6回4位というなかなかない記録の持ち主ですが、ついに、ついに、優勝しました。4大陸2勝してるので、大きな大会に縁がないわけではないのですが、グランプリシリーズに勝つのは大変でした。

2位にはイザボーレビト選手。200点一桁を続けていましたが、今回一つ突き抜けて210点台半ばまで来たのですが優勝にはわずかに届かず。冒頭でルッツループという難度の高いコンビネーションを入れたのですが、そのあとに単独のトリプルトーループが入ってしまうと、スコア的には価値がなくなります。むしろ3Lz+3Tに単独3Loの方がGOE稼ぐチャンスが大きいので価値が高い。ちょっと構成面ではもったいなかったです。ただ、これで2位が2つでファイナルはほぼ当確です。

3位にはいろいろあってこれがグランプリデビュー戦となったジョージアのグバノワ選手が入ってきました。グランプリシリーズより先にオリンピックに出たという変わった流れですが、コロナに国籍変更まで挟むとこんなことも生じます。ほぼノーミスなのですがGOEが案外稼げないのが弱点です。最終戦フィンランドにファイナルの可能性を残すのですが、もう少し点を取った3位を持っておきたいところでした。

ユヨン選手は4位。ISU公認のグランプリシリーズ5試合で3位4つ。今回も3位? とか思う展開でしたが4位に終わりました。最後のコンビネーションが決まっていれば表彰台、惜しいところでした。3位と4位なのでファイナルは無しです。トリプルアクセルはクリアに決めたのは2シーズン前まで遡りますので、ちょっと計算できなくなっています。韓国も代表争いし烈ですが、勝ち抜いてこられるでしょうか。

ポーランドのクラコワ選手が5位。カール爺さんで表彰台へというところでしたが見た目の印象ほどスコア伸びず届きませんでした。GOEをあまり稼げないのとセカンド3回転が苦手なのが弱点になっています。

今大会はアメリカのブレイディテネル選手の復帰戦でしたが結果は153.19で12位に終わりました。ショートでは3Lz+3Tを飛ぶ意思を見せていましたし、それなりに足の状態は戻っているのかなとも思う一方、従来は入っていたフリップがショートもフリーも入っていないのは元々あまり得意ではないことによるのか、足の状態のせいなのか、何とも言い難いところ。いずれにしても調整不足は明らかで、次のフィンランドでどこまで戻って来るか? そして1月の全米選手権でどこまでできるか? 心配と期待が相半ばしながら見ていくことになります。

 

三原舞依選手のフリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 2A   3.30   0.75 4.05 2.333
2 3Lz+3T   10.10   1.52 11.62 2.667
3 3S   4.30   1.23 5.53 2.889
4 3F!q ! 5.30   -0.83 4.47 -1.444
5 FSSp4   3.00   0.86 3.86 2.778
6 CCoSp4   3.50   1.15 4.65 3.222
7 2A+3Tq q 8.25 x -0.36 7.89 -0.778
8 3Lz+2T+2Lo   9.79 x 1.43 11.22 2.333
9 3Lo   5.39 x 0.77 6.16 1.444
10 StSq4   3.90   1.34 5.24 3.333
11 Chsq1   3.00   1.93 4.93 3.778
12 FCCoSp4   3.50   1.30 4.80 3.667
  TES   63.33   11.09 74.42  

冒頭ダブルアクセルという坂本花織型構成で中野チームは今シーズン合わせてきました。実はトリプルアクセル練習中、という話は聞かないですが、あったら面白い。

並び順は変わっていますが飛ぶジャンプの組み合わせは昨シーズンと変わっていません。ノーミス基礎点63.33 昨シーズンと全く同じです。基礎点上げるには、得意のルッツからのコンビネーションを後半に2つ入れるようなことくらいでしょうか。いずれにしてももうほぼ上限まで来ています。基礎点は坂本花織選手より高い。すなわち、基礎点このままでも中野メソッドでGOEを上げていけばもっとスコアは伸ばせるとは言えます。

ここには載せていませんが、PCSが今回フリーで70点を超えてきました。これは17年のワールドチームトロフィー及びジャパンオープン、すなわち旧ルール兼お祭り試合という参考にならないものを除けば初めてのことでした。そちらの方もまだじわじわとスコアが上がっている状態です。これを11月にすでに出していますので、シーズン後半、完成度が上がった状態でチャンピオンシップの代表い選ばれていると、なかなかすごいスコアが出てくる可能性があります。

なお、ショートで最後のジャンプが通常基礎点1.1倍になるところが、前半扱いになり1.1倍にならないというものがありました。最後僅差の勝負でこの1.01点が効いてくる可能性がありましたが、勝ち切りました。1.01足せば、今シーズントップのスコアになるところでした。

 

○女子シングル ショートフリー合わせた要素別スコア

Pl Name Total PCS J Base J GOE Spin Step
1 Mai MIHARA 217.43 104.93 65.13 6.30 25.61 15.46
2 Isabeau LEVITO 215.74 103.49 65.97 7.25 24.94 14.09
3 Anastasiia GUBANOVA 193.11 93.78 64.66 5.21 17.30 12.16
4 Young YOU 191.36 95.58 59.55 3.08 21.09 12.06
5 Ekaterina KURAKOVA 190.44 94.38 61.24 -0.30 22.66 12.46
6 Nicole SCHOTT 181.41 89.15 56.59 3.21 20.82 11.64
7 Gabriella IZZO 174.10 89.03 45.41 5.57 22.47 11.62
8 Gabrielle DALEMAN 163.77 83.93 54.36 -5.09 21.79 10.78
9 Alexia PAGANINI 156.89 78.61 51.92 -0.72 17.30 9.78
10 Julia SAUTER 156.46 77.77 49.51 -0.55 20.79 9.94
11 Natasha McKAY 155.20 82.16 39.93 2.31 19.50 11.30
12 Bradie TENNELL 153.19 86.04 47.70 -8.91 24.22 11.14

三原選手のPCSが104.93まで来ました。レビト選手も103.49で100点超え。坂本花織選手、ヘンドリックス選手とシニアの4強を今シーズン構成する形になってきているようにも見えます。

ジャンプの基礎点はレビト選手が65.97で勝ち。三原選手はショートで1.1倍が入らなかったことが効いてますがそれでも65.13まであり高い基礎点です。基礎点で稼ぐイメージの選手ではないのですが、高難度ジャンプ無し組では三原選手の基礎点を超える選手はほとんどいません。

加点もレビト選手が上で三原選手が2番目で続きます。グバノワ選手も5点を超える加点を得ていました。

スピンは三原選手が25.61でトップ。これは今シーズンのシニアでトップのスコアです。トータルスコアは伸びなかったテネル選手ですがスピンは24.22と高いスコアを出しています。一方表彰台に乗ったグバノワ選手ですがスピンのスコアは17.30 トータルスコアに差があるのでスピンが良くても2位に上がれるわけではないですが、200点には乗せることは出来ました。最上層で戦うにはこの辺を伸ばしたいところです。

ステップ系要素では三原選手が15.46 これは今シーズンの最高スコアになります。ステップはショートでは三原選手以外全員レベル3、フリーも三原選手とレビト選手だけレベル4と、レベル4があまり取れていませんでした。

 

○男子シングル

Pl Name Nation Total SP FS
1 Daniel GRASSL ITA 264.35 86.85 177.50
2 Deniss VASILJEVS LAT 254.56 83.01 171.55
3 Shun SATO JPN 249.03 82.68 166.35
4 Koshiro SHIMADA JPN 247.17 80.84 166.33
5 Tatsuya TSUBOI JPN 226.13 76.75 149.38
6 Roman SADOVSKY CAN 219.35 89.49 129.86
7 Jimmy MA USA 214.47 77.72 136.75
8 Morisi KVITELASHVILI GEO 195.25 56.42 138.83
9 Tomoki HIWATASHI USA 188.73 66.68 122.05
10 Corey CIRCELLI CAN 182.81 62.97 119.84
11 Graham NEWBERRY GBR 180.42 64.30 116.12
12 Edward APPLEBY GBR 180.13 62.52 117.61

イタリアのグラスル選手がグランプリシリーズ初優勝です。パーフェクトの出来ではありませんし、昨年のいい時と比べると構成も落としていますが、それでも今回のメンバーの中では力的に頭一つ抜けていたという形でした。これでグランプリ2戦終了。ファイナル進出には優勝が必須という中でしっかり優勝。高確率でファイナルに進めるのですが、今シーズンは混戦なのでNHK杯の順位の並び次第では1位4位でもファイナル進めない可能性も残ります。

2位にはラトビアのデニスバシリエフス選手が入りました。2016年にグランプリデビューから7シーズン目にして初表彰台です。年を超えてから本気出す、という印象があるのですが、今回は結果を出してきました。年々少しづつ力を付けてきている感じがあるので、4回転サルコウを決められればヨーロッパ選手権で勝つチャンスもあるのかもしれません。

佐藤駿選手が3位に入りました。ファイナルを狙うにはできれば2位に入っておきたかったのですが3位でもチャンスは残ります。4回転ルッツを決めていれば2位でした。最終戦でマリニン選手を下して優勝すればファイナル、メッシング選手に勝って2位までくれば自身のスコアとNHK杯次第ではチャンスがある、という位置に残りました。

島田高志郎選手が4位。表彰台とは1.86差。バシリエフス選手と2人で表彰台に乗ればランビエール先生もうれしかったでしょうが、わずかにそこまでは届きませんでした。惜しいと言えば惜しいですが、初戦大崩れしての9位からよく持ち直したとも言えます。世界ランキングが低いのでこの試合も失敗すると来期のグランプリ枠が危ういようにも感じたのですが、このパーソナルベストの247.17でシーズンベストランク13位まで入ってきました。シーズン終わるまで24位以内で残れるかは微妙な線ですが、少なくとも来期も1枠は回ってきそうな雰囲気を感じられる結果を出せたと思います。イギリスでチャップリンよかったです。先へつながる希望が持てた試合でした。

日本からもう一人壷井達也選手も5位に入りました。スコア的にはあまり伸びていませんが、理論上、5位だと次戦優勝でファイナルの可能性も残ります。

今大会でただ一人のグランプリ優勝経験者クビテラシビリ選手はショートから大崩れしての8位に終わりました。波が激しい選手なのでよく見かける光景な気もしますが、いずれにしてもファイナルはこれでなくなっています。

 

○佐藤駿選手のフリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4Lzq F 11.50   -5.75 5.75 -5.000
2 4T+2T   10.80   1.49 12.29 1.667
3 3A+1Eu+3S   12.80   1.60 14.40 2.000
4 FCSp4   3.20   0.55 3.75 1.778
5 4T   9.50   2.71 12.21 2.889
6 CSSp4   3.00   0.86 3.86 2.889
7 3A   8.80 x 1.71 10.51 2.111
8 3F!+2T ! 7.26 x 0.00 7.26 0.000
9 3Lo   5.39 x -1.26 4.13 -2.556
10 StSq2   2.60   0.56 3.16 2.111
11 ChSq1   3.00   0.86 3.86 1.778
12 CCoSp4   3.50   0.85 4.35 2.333
  TES   81.35   4.18 85.53  

佐藤駿選手は今回は4回転3本構成でした。2回飛ぶジャンプは4回転トーループトリプルアクセル。昨シーズンはフリップも跳んでいましたがケガの影響もあるとのことで今回は無しです。サルコウはジュニア時代に入れていたことはありますが最近は跳んでいません。トゥ系の4回転3種類を持っている選手、ということになります。

4回転ルッツの転倒はもったいなかったですが、もう1つ、セカンド3Tが入らなかったのもスコア的には残念でした。ショートでもそこでミスが出ているので、今回2位まで入れなかった理由はセカンド3Tにあったとも言えます。

基礎点は81.35 ステップレベル2を4に出来れば82.65にまではなります。4回転に3Tを付けられれば2.9基礎点が上がって85.55というのがこの構成でのノーミス基礎点かと思います。さらに3F+2Tを3F+2Aに出来れば2.2基礎点が上がって87.75までもっていくことができます。さらに4Fも持っているわけですから、ノーミス基礎点90点が本来はあるはずです。実際、昨シーズンのフランス杯では87.84の基礎点、お祭り試合ですがジャパンオープンでは90.54の基礎点構成を組んでいます。今回の試合はまだまだ回復途上の余力ある構成でした。

 

○島田高志郎選手のフリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 3S   4.30   0.37 4.67 0.889
2 4T   9.50   3.26 12.76 3.333
3 3A+3T   12.20   -1.49 10.71 -1.333
4 3Lo   4.90   -1.40 3.50 -2.778
5 StSq3   3.30   0.75 4.05 2.333
6 FSSp4   3.00   0.77 3.77 2.667
7 3A+1Eu+3S   14.08 x 2.17 16.25 2.667
8 ChSq1   3.00   1.07 4.07 2.222
9 3F   5.83 x 1.29 7.12 2.444
10 3Lz+2A+SEQ   10.12 x 1.43 11.55 2.444
11 CCoSp2   2.50   0.46 2.96 1.889
12 FCCoSp4   3.50   0.80 4.30 2.222
  TES   76.23   9.48 85.71  

島田選手は4回転2種類でサルコウトーループを1本づつ飛ぶ構成ですが、今回はサルコウが3回転になりました。結果として2回飛ぶジャンプはトリプルアクセルトリプルサルコウになっています。最後のジャンプで予定ではセカンド3Tを付けるはずだったのですがこれを飛ぶと2回飛ぶジャンプが3種類目になるということで冷静に2Aに切り替えて回避しました。おそらく4回転が3回転になった時にこうする、という練習を積んできていたのだろうと思われます。

基礎点は76.23 これは過去最高の基礎点になっています。スピンステップレベル4に出来ればこの構成のまま基礎点が1.60あがって77.83になります。4回転サルコウが入ると83.23で基礎点80点乗り。さらに最後の2Aを3Tに戻して84.22にまで基礎点は上げられます。今回フリー166.33というパーソナルベストを出しましたが、ノーミスなら180点近いところまでは4回転2本でも出せる計算です。

 

○壷井達也選手のフリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4S F 9.70   -4.85 4.85 -5.000
2 3A   8.00   1.37 9.37 1.778
3 3A+1Eu+2S   9.80   0.23 10.03 0.333
4 FSSp4   3.00   0.64 3.64 2.111
5 StSq2   2.60   0.41 3.01 1.556
6 3Lo   4.90   1.47 6.37 3.000
7 3F+3T   10.45 x 0.83 11.28 1.556
8 3F   5.83 x 0.83 6.66 1.556
9 3Lz+2T   7.92 x 1.43 9.35 2.444
10 CCoSp4   3.50   0.65 4.15 1.889
11 ChSq1   3.00   1.07 4.07 2.222
12 FCCoSp3   3.00   0.64 3.64 2.111
  TES   71.70   4.72 76.42  

壷井選手は4回転サルコウを今回は入れてきましたが転倒でした。ショートでは決めていますので、4回転がしっかり構成に入るところまで戻してきたと言えると思います。

2回飛ぶジャンプはトリプルアクセルトリプルフリップでした。セカンド3Tは入りましたが、3連続は2Sではなくて3Sにしたかったところです。

基礎点は71.70 スピンステップレベル4なら73.50に基礎点はできます。3連続のサルコウを3回転に出来れば76.50まで上がります。余っているダブルアクセルを3Lz+2Tのところで3Lz+2Aとして入れればさらに2.20基礎点を上げて78.70にまでできます。4回転増やさずに基礎点上げられるのはそのあたりまで、あるいは3Aからの3連続も1.1倍に入れれば基礎点80点近いところまでは来ますが、80点を超えていくには4回転もう1本が求められる形になります。

 

○男子シングル ショートフリー合わせた要素別スコア

Pl Name Total PCS J Base J GOE Spin Step
1 Daniel GRASSL 264.35 124.18 100.97 3.33 24.19 12.68
2 Deniss VASILJEVS 254.56 128.51 84.18 3.29 25.42 14.16
3 Shun SATO 249.03 121.00 95.85 -1.23 23.29 11.12
4 Koshiro SHIMADA 247.17 118.06 93.13 1.00 22.81 12.17
5 Tatsuya TSUBOI 226.13 111.24 81.56 1.84 22.25 10.24
6 Roman SADOVSKY 219.35 121.85 74.08 -11.79 25.77 13.44
7 Jimmy MA 214.47 113.72 71.75 -5.27 21.33 12.94
8 Morisi KVITELASHVILI 195.25 111.10 57.27 -1.49 18.17 11.20
9 Tomoki HIWATASHI 188.73 106.52 68.04 -12.14 17.29 11.02
10 Corey CIRCELLI 182.81 104.31 56.26 -9.19 21.93 11.50
11 Graham NEWBERRY 180.42 100.65 55.75 -6.80 20.74 12.08
12 Edward APPLEBY 180.13 95.42 61.18 -3.60 18.30 8.83

要素別ではPCSでバシリエフス選手がグラスル選手を上回るスコアでした。128.51は今シーズンここまでで4位の高いスコアです。グラスル選手が2番手でショート1位だったサドフスキー選手が3番目で続きます。佐藤駿選手も平均8.0を上回る121.00まで出してきました。

ジャンプの基礎点はグラスル選手がトップで100点超え。グラスル選手は2戦連続100点超えで、今シーズン100点超えを出している4人の中の1人となっています。佐藤駿選手が2番手で、島田高志郎選手も3番手で続き90点を超えるところまで出しています。

ジャンプの加点はグラスル選手がトップでバシリエフス選手が2位ですが、一桁前半の小さなところにとどまりました。

スピンはサドフスキー選手がトップ。フリーは大崩れしてしまいましたがスピンはすべてレベル4。25.77は今シーズントップのスピンのスコアです。バシリエフス選手も25点台でこの大会で2番目ですし、今シーズン全体でも2位のスコア。スピン上手がこの試合に集まっていました。

ステップ系要素はバシリエフス選手がトップ。サドフスキー選手が2番手で、他は12点台以下とあまり伸びませんでした。

 

次週5戦目はいよいよNHK杯です。メンバーがとんでもないことになっています。

まず男子、初戦優勝が宇野昌磨選手とアダムシャオイムファ選手、初戦2位の山本草太選手、初戦3位のチャジュンファン選手、マッテオリッツォ選手、友野一希選手と表彰台6人が集まってファイナル進出を争います。

女子も初戦優勝の坂本花織選手と渡邊倫果選手、初戦2位のスターアンドリュー選手、キムイェリム選手、さらに初戦3位のアンバーグレン選手に住吉りをん選手とこちらも表彰台6人がファイナル進出を争います。最終戦の顔ぶれを見る限りではNHK杯から勝ち上がれそうなのは3人までかなという風に見えます。

優勝持っている選手は表彰台で確定、4位でもほぼ当確、5位だとどうか? でも可能性結構あるという強い立場。2位のある選手は2位でほぼ当確で3位で可能性残り、4位だと苦しい。3位持っている選手は優勝で確定で2位で可能性が出てくる、3位では苦しいです。