22-23 三浦佳生

2005年6月18日生まれ

シニア1シーズン目

シーズン獲得賞金:$60,000

世界ランキング:13位

シーズンランキング:8位

シーズンベストスコア 281.53(5位) 四大陸選手権

ショートプログラムシーズンベスト 94.96 スケートアメリカ

フリーシーズンベスト 189.63 四大陸選手権

ショートプログラム楽曲:Michelangelo '70他

フリープログラム楽曲:Beauty and Beast より

スピンレベル4率 32/60 = 53.3%(国際大会:22/33 = 66.7%)

ステップレベル4率 3/18 = 16.7%(国際大会:3/10 = 30.0%)

スピンオールレベル4 1/9(国際大会:1/5)

スピンステップオールレベル4 0/9(国際大会:0/5)

ジャンプ回転不足率 2/104 = 1.92%(国際大会:0/57 = 0.00%)

ジャンプ回転不足なし 7/9(国際大会:5/5)

スピンステップオールレベル4ジャンプ回転不足なし 0/9(国際大会:0/9)

 

○22-23シーズンの戦績

J/S Grade Event Pl Total SP FS
S DL げんさんサマーカップ 3 203.88 80.11 123.77
S RT 東京選手権 2 232.39 82.15 150.24
S Others Japan Open 3 169.94   169.94
S GP Skate America 2 273.19 94.96 178.23
S GP Skate Canada 2 265.29 94.06 171.23
S GPF Grand Prix Final 5 245.74 87.07 158.67
S NC 全日本選手権 6 242.55 71.12 171.43
J IH 全国高等学校総合体育大会 1 230.15 78.89 151.26
S 4CC Four Continents 1 281.53 91.90 189.63
J WJ World Junior 1 264.74 85.11 179.63
S DL リリーカップカナガワ 1 195.70   195.70

昨季、4大陸表彰台上ったし、さあジュニア最終シーズンとして世界ジュニア取って終わるかと思いきや、ケガもあって大惨敗して帰ってきたという、不本意な形で今季シニアに上がってきた三浦佳生選手。今季序盤は国内で始まります。

げんさんサマーカップはフリーでジャンプがさっぱり決まらずトータル203.88 大丈夫??? というシーズン初戦です。2戦目は東京選手権。ショート1転倒、フリー2転倒。転倒以外はまずまず滑ったので232.39までは出ましたがそれでもまだまだと言ったところ。

今期はジャパンオープンに呼ばれました。4回転3本まで来ましたが4本目は不発。それでも169.94まで出してきて、コンスタントにこれが出せるならシニアでも戦えるかな、というところまで来ました。

 

チャレンジャーシリーズの出場はなくグランプリシリーズへ。初戦のスケートアメリカから登場。ショートはほぼノーミスで94.96のパーソナルベストを出して首位に立ちます。フリーは最終滑走で185.42を出せば優勝、162.75以上で表彰台、さあどこに来るか? という美女と野獣は冒頭4回転ループで転倒。この時点で優勝はほぼないかな、となりますが、以降はしっかり滑って178.23はトータル273.19の2位表彰台となりました。

グランプリシリーズは連戦でスケートカナダへ。優勝でファイナル確定、2位でもほぼ確実にファイナルが見えるという試合です。連戦の疲れは見せずにショートは2戦連続ノーミスで94.06と宇野昌磨選手を抑えて首位に立ちます。フリーは最終滑走で179.10で優勝、156.98で2位に入れるというシチュエーション。優勝チャンスも十分ありましたが、サルコウの転倒が痛く171.23はトータル265.29で届かず2位。しかしながらこれでファイナル進出を確定的にしました。

 

少し時間が空いてのグランプリファイナル。ショートプログラムはコンビネーションで転倒が出ましたが87.07で3位スタート。表彰台の可能性を十分に残してフリーへ進みます。184.88を出せば表彰台確定、というフリーでしたが、後半のトーループが2回転になり、最後に飛びなおした4回転トーループは転倒、158.67では届かず245.74で最終的に5位となりました。

 

シーズン後半へ向けてどうなるかが決まっていく全日本。ここでショートから4回転2本を転倒でコンビネーション付かず。まさかの71.12で13位。フリーは前半グループで入ることになります。やるしかないフリー。力入ったか序盤の2つのジャンプはミスが出てマイナス評価になるも以降は完璧。コンビネーションをすべて後半に入れる怒涛の追い上げで171.43まで出してトータル242.55 最終的に6位まで追い上げました。

シーズン後半は4大陸に3番手で代表入り、世界ジュニアも2番手で代表入り、世界選手権は補欠3番手となりました。

 

17歳なので国内では普通にインターハイに出場。スコアはいまいちですが優勝します。続いて4大陸選手権へ。全日本でしくじったショートですがここでは大きなミスはなく91.90まで出して首位に立ちます。フリー最終滑走。優勝には183.68とパーソナルベストを超える高いスコアが必要になりました。この難しい場面で序盤からいい流れで滑りますが、ヒヤッとしたのが後半、アクセルジャンプの構え、あれ?トリプルアクセルもう2回飛んだけど??? という場面でスリーターンしてトリプルフリップへ。え?え?という感じですが事なきを得て結局ほぼノーミス。189.63のパーソナルベスト更新でトータル281.53を出して優勝。4大陸選手権の再年収優勝記録を更新しました。あのままアクセル跳んでいたら優勝はありませんでした。

 

4大陸チャンピオンとして世界ジュニアへ、というよくわからない不思議な流れになりましたが、昨年取れなかった世界ジュニアを獲りなおしに行きます。この試合はもうある意味でみどころ無いくらいの圧勝。2位と47.06という大差をつけての完勝でした。

 

世界選手権補欠券はそのまま流れてWBC観戦なんてしてましたのでシーズン終わったかと思ったのですが、4月に入って国別対抗戦の裏のスケジュールでリリーカップカナガワに出場し、ノーミス演技でフリー195.70というのを出してシーズンを終えました。

 

○要素別スコア

Event Total TES PCS J Base J GOE Spin Step
げんさんサマーカップ 203.88 99.36 106.52 75.02 -5.12 19.13 10.33
東京選手権 232.39 123.65 112.74 94.65 -2.30 20.98 10.32
Japan Open 169.94 88.62 81.32 62.19 7.93 9.49 9.01
Skate America 273.19 149.62 125.57 108.24 10.89 18.81 11.68
Skate Canada 265.29 142.15 124.14 101.85 3.52 23.15 13.63
Grand Prix Final 245.74 129.03 118.71 94.13 0.21 23.16 11.53
全日本選手権 242.55 128.07 116.48 98.86 -2.89 19.89 12.21
全国高等学校総合体育大会 230.15 116.01 116.14 91.93 -0.63 16.53 8.18
Four Continents 281.53 153.12 128.41 102.27 15.85 22.39 12.61
World Junior 264.74 140.47 124.27 93.27 14.67 22.90 9.63
リリーカップカナガワ 195.70 108.02 87.68 69.50 17.41 11.99 9.12

トータルスコアは初戦に203.88を出した時はどうなることかと思いましたが、4大陸では281.53まで出ました。今シーズン5位のスコアです。

技術点は4大陸で153.12と150点台まで出しました。今シーズン5位のスコアです。

PCSは120点前後が多く、4大陸では128.41まで出しました。今シーズン10位のスコア。1項目平均8点台半ばまでは出ています。

ジャンプの基礎点はスケートアメリカで108.24が出ました。今シーズン2位の高い基礎点になります。加点の方は4大陸選手権の15.85を始め二桁加点が国際大会で3試合ありました。今シーズン6位の加点です。

スピンはグランプリファイナルの23.16が最高でした。本人比ではだいぶ出るようになってきましたが、世界のトップと比べるとまだ平凡です。

ステップ系要素はスケートカナダの13.63が最高でした。

 

○要素別偏差値

Event Total J Base J GOE Spin Step PCS
げんさんサマーカップ 49.86 51.71 47.24 46.55 46.21 50.88
東京選手権 57.90 64.28 51.31 52.84 46.16 55.13
Skate America 69.40 72.99 70.31 45.47 52.77 63.91
Skate Canada 67.17 68.90 59.69 60.22 62.24 62.93
Grand Prix Final 61.66 63.95 54.92 60.25 52.04 59.22
全日本選手権 60.76 66.98 50.46 49.14 55.34 57.69
全国高等学校総合体育大会 57.27 62.54 53.71 37.72 56.07 57.46
Four Continents 71.75 69.17 77.46 57.63 57.29 65.85
World Junior 67.02 63.40 75.76 59.37 67.73 63.02

偏差値で見るとトータルスコアは60台が多いですが4大陸で70台に乗りました。

ジャンプの基礎点は60台が多く、スケートアメリカで70台に乗っています。

ジャンプの加点は50台が多いですがいい時は70台と高評価です。

スピンは30第40台も目立ちますがいい時は60に乗るようになってきました。

ステップ系要素も660台に乗る試合がありますが、世界ジュニアはジュニア補正入っているのであまり参考にはならないでしょうか。

PCSも60台に乗るようになってきました。

ジャンプで偏差値 70台の高評価、ほかはほどほど、というのが現状のようです。

 

22-23シーズン 三浦佳生選手の要素別偏差値レーダーチャート

レーダーチャートで見ると右寄りなのですが、ジャンプの加点は凹むことも多いです。

悪い時はした全体が凹む、みたいな形になることもあります。

 

・シーズン最高の基礎点構成

スケートカナダ ショートプログラムの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4S+3T   13.90   1.39 15.29 1.444
2 3A   8.00   2.29 10.29 2.778
3 FCSp4   3.20   0.55 3.75 1.556
4 4T   10.45 x 0.68 11.13 0.556
5 CSSp4   3.00   0.64 3.64 2.111
6 StSq4   3.90   1.17 5.07 3.000
7 CCoSp4   3.50   0.60 4.10 1.667
  TES   45.95   7.32 53.27  

ショートプログラム最高基礎点は45.95がありました。今シーズン3位の基礎点です。

4回転はサルコウトーループの2本、1.1倍は4回転のトーループ、スピンステップオールレベル4で45.95です。基礎点をここから上げていくには、ループ以上の4回転に組み替えていく、ということになるかと思います。

この構成はGOE満点の時に技術点66.35になり、PCS加味して116.35満点になります。100点が十分に出せる構成です。

 

スケートアメリカ フリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4Lo F 10.50   -5.25 5.25 -4.889
2 4T+3T   13.70   3.26 16.96 3.444
3 4S   9.70   3.19 12.89 3.222
4 FCSp3   2.80   0.52 3.32 1.889
5 3A   8.00   -1.94 6.06 -2.222
6 StSq2   2.60   0.74 3.34 2.889
7 4T   10.45 x 1.49 11.94 1.556
8 3A+2A+SEQ   12.43 x 1.71 14.14 2.111
9 3F+1Eu+3S   11.11 x 0.08 11.19 0.111
10 CSSp2   2.30   0.26 2.56 1.222
11 ChSq1   3.00   1.00 4.00 2.111
12 CCoSp4V   2.63   0.53 3.16 1.889
  TES   89.22   5.59 94.81  

フリーはスケートアメリカの89.22が最高基礎点でした。今季4位の基礎点です。

4回転は3種類4本、2回飛ぶジャンプは4回転トーループトリプルアクセル。セカンド3回転、シークエンスアクセル、3連サルコウとコンビネーションもうまく使えています。

スピンステップのレベルが取れていない分基礎点が削られていて、オールレベル4なら92.49まで出ます。

3連続をフリップから入れていますが、ルッツからにすることで基礎点を上げることは可能です。ただ、三浦選手はルッツがおそらく苦手。国際大会でGOEプラスのルッツを飛んだことはありません。国内では飛んでいましたが!e頻発。安定度考えるとフリップからという選択になるのだろうと思います。というわけでおそらく4回転のルッツの習得、というのも見込み薄で、ループの次はフリップとなって、宇野選手の構成に近づいていくのだろうと思われます。

上記のスピンステップオールレベル4で92.49の構成の場合、GOE満点だと技術点は132.04となりPCS加味すると232.04満点です。200点は十分手が届く構成です。

 

○平均GOE3.000以上(国際大会と全日本より)

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
Four Continents FS 11 ChSq1   3.00   2.00 5.00 4.000
World Junior FS 1 3A+1Eu+3S   12.80   2.97 15.77 3.778
Skate America SP 1 4S+3T   13.90   3.60 17.50 3.667
Four Continents FS 1 3A+1Eu+3S   12.80   2.86 15.66 3.667
Four Continents FS 7 4T   10.45 x 3.66 14.11 3.667
World Junior SP 1 3Lo   4.90   1.68 6.58 3.556
Skate America FS 2 4T+3T   13.70   3.26 16.96 3.444
Four Continents FS 2 4T+3T   13.70   3.12 16.82 3.444
Skate America SP 4 4T   10.45 x 3.26 13.71 3.444
Skate Canada FS 5 3A   8.00   2.74 10.74 3.444
World Junior SP 2 3A   8.00   2.74 10.74 3.333
Skate America FS 3 4S   9.70   3.19 12.89 3.222
Four Continents SP 2 3A   8.00   2.51 10.51 3.222
Four Continents FS 12 CCoSp4   3.50   1.15 4.65 3.222
Skate America SP 6 StSq3   3.30   1.04 4.34 3.222
Japan Open FS 5 3A+1Eu+3S   12.80   2.67 15.47 3.200
World Junior FS 5 3A   8.00   2.40 10.40 3.111
World Junior SP 6 StSq4   3.90   1.23 5.13 3.111
Four Continents SP 6 StSq3   3.30   1.04 4.34 3.111
全日本選手権 SP 2 3A   8.00   2.40 10.40 3.000
Skate Canada SP 6 StSq4   3.90   1.17 5.07 3.000
World Junior FS 6 ChSq1   3.00   1.50 4.50 3.000

三浦佳生選手の最高評価要素は4大陸選手権のコレオでした。意外感ありますが、ジャンプすべてノーミスで来て、あとはしっかり締めればたぶん優勝という流れでのコレオが本人も気持ちが入り、ジャッジから見ても印象よく高評価につながったのではないかと思われます。

このコレオが例外で、あとはジャンプ要素が並んでいます。トリプルアクセルや4回転で+3台を並べられるのが三浦選手の強みです。

 

○4回転ループ

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
Japan Open FS 1 4Lo   10.50   0.00 10.50 0.200
Skate America FS 1 4Lo F 10.50   -5.25 5.25 -4.889

今季4回転ループの投入はシーズン序盤のみ。ジャパンオープンで成功させましたがスケートアメリカでは転倒。その後は4回転ループの投入はありませんでした。

 

○4回転サルコウを含む要素

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
げんさんサマーカップ SP 1 4S   9.70   1.94 11.64 1.800
げんさんサマーカップ FS 3 4S F 9.70   -4.85 4.85 -5.000
東京選手権 SP 1 4S+3T   13.90   2.26 16.16 2.400
東京選手権 FS 3 4S   9.70   2.59 12.29 2.600
Japan Open FS 3 4S   9.70   1.94 11.64 2.000
Skate America SP 1 4S+3T   13.90   3.60 17.50 3.667
Skate America FS 3 4S   9.70   3.19 12.89 3.222
Skate Canada SP 1 4S+3T   13.90   1.39 15.29 1.444
Skate Canada FS 3 4S F 9.70   -4.85 4.85 -5.000
Grand Prix Final SP 1 4S+3T F 13.90   -4.71 9.19 -4.778
Grand Prix Final FS 3 4S   9.70   -0.55 9.15 -0.444
全日本選手権 SP 1 4S F 9.70   -4.85 4.85 -5.000
全日本選手権 FS 3 4S   9.70   2.22 11.92 2.333
全国高等学校総合体育大会 FS 3 4S   9.70   0.32 10.02 0.200
Four Continents SP 1 4S   9.70   -2.22 7.48 -2.111
Four Continents FS 3 4S   9.70   -0.42 9.28 -0.222
World Junior FS 3 4S   9.70   2.63 12.33 2.667
リリーカップカナガワ FS 3 4S   9.70   2.91 12.61 3.000

4回転サルコウはショートでは冒頭に出来ればコンビネーションで入れたい、フリーは3番目の要素に単独で入れる、というのが基本です。

ショートは7本中転倒2回。その他GOEマイナスが1回です。コンビネーションで入ってGOEプラスになったのは3回でした。

フリーは11回飛んで転倒2回。その他のGOEマイナスが1回で、8回はGOEプラスの成功ジャンプになっています。ステップアウト的なミスは少ないのですが、18回中4回が転倒で2割を超える転倒率は意外な感じはあります。

4大陸選手権はショートフリー共に軽いGOEマイナスなのでいい出来ではありませんでしたが、これが転倒にならなかったのが逃げきれた要因とも言えます。

 

トーループで始まる要素(国際大会と全日本より)

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
Japan Open FS 2 4T   9.50   0.00 9.50 -0.200
Japan Open FS 7 2T   1.43 X 0.13 1.56 1.000
Skate America SP 4 4T   10.45 x 3.26 13.71 3.444
Skate America FS 2 4T+3T   13.70   3.26 16.96 3.444
Skate America FS 7 4T   10.45 x 1.49 11.94 1.556
Skate Canada SP 4 4T   10.45 x 0.68 11.13 0.556
Skate Canada FS 2 4T+3T   13.70   1.22 14.92 1.111
Skate Canada FS 7 4T   10.45 x -2.31 8.14 -2.222
Grand Prix Final SP 4 4T   10.45 x 1.63 12.08 1.778
Grand Prix Final FS 2 4T+3T   13.70   2.71 16.41 2.778
Grand Prix Final FS 7 2T   1.43 x 0.00 1.43 0.111
Grand Prix Final FS 9 4T F 10.45 x -4.75 5.70 -5.000
全日本選手権 SP 4 4T+COMBO F 10.45 X -4.75 5.70 -5.000
全日本選手権 FS 2 4T   9.50   -2.17 7.33 -2.333
全日本選手権 FS 7 4T+3T   15.07 X 1.76 16.83 2.000
Four Continents SP 4 4T+3T   15.07 x 2.71 17.78 2.889
Four Continents FS 2 4T+3T   13.70   3.12 16.82 3.444
Four Continents FS 7 4T   10.45 x 3.66 14.11 3.667
World Junior FS 2 4T   9.50   -0.27 9.23 -0.333
World Junior FS 7 4T+3T   15.07 x 2.71 17.78 2.889

4回転トーループはショートでは1.1倍のところに単独で、フリーは2番目と7番目に入ってどちらかがコンビネーションという要素です。試技数が多いので主要大会だけ抜き出しています。

ショートプログラムは主要5試合で全日本は転倒、他はGOEプラスです。フリーは15回試みて2回転になったのが2回、転倒が1回、それ以外のGOEマイナスが2回で10回は成功ジャンプでした。全日本とグランプリファイナルの転倒が痛手でした。

 

○3連続の要素

Event     Elements   Base   GOE Scores AvGOE
げんさんサマーカップ FS 10 3Lo+1T+1Lo   6.38 X 0.16 6.54 0.400
Japan Open FS 5 3A+1Eu+3S   12.80   2.67 15.47 3.200
Skate America FS 9 3F+1Eu+3S   11.11 x 0.08 11.19 0.111
Skate Canada FS 1 3A+1Eu+3S   12.80   1.26 14.06 1.556
Grand Prix Final FS 5 3A+1Eu+3S   12.80   0.11 12.91 0.111
全日本選手権 FS 8 3A+1Eu+3S   14.08 X 1.94 16.02 2.556
全国高等学校総合体育大会 FS 1 3A+1Eu+3S   12.80   2.40 15.20 3.000
Four Continents FS 1 3A+1Eu+3S   12.80   2.86 15.66 3.667
World Junior FS 1 3A+1Eu+3S   12.80   2.97 15.77 3.778
リリーカップカナガワ FS 1 3A+1Eu+3S   12.80   2.67 15.47 3.400

3連続は序盤は結構試行錯誤もありました。3A+1Eu+3Sが基本ですがいれる位置は日によって違っていましたが、シーズン後半は冒頭に入れることで落ち着きました。

この3連続の成功率が高く、GOEはすべてプラスです。その中でも+3.000以上を5試合で出しています。

今期3連続で平均GOE+3.000以上の評価を国際大会で出した選手は5人。その中でも3回出したのは三浦選手だけです。世界ジュニアの+3.778は今季の3連続の最高評価でした。

 

今季シニアに上がり、世界選手権の出場は逃しましたが4大陸選手権と世界ジュニアのタイトルを獲りました。満足いく結果だったのか不満なのか、何とも言い難いところ。ジャンプの三浦選手なのですが、4大陸も世界ジュニアも4回転は2種類3本で獲りました。ループの本格投入はまだなされていません。4回転フリップも練習中ということで、完成形は4種類5本となって来るのかと思いますが、そこまで行くと宇野選手と構成で並び、コンビネーションの安定度分上、ジャンプでは上へ行ける。

まだ高校3年生、ミラノオリンピックは20歳で迎えます。その頃に日本のエース格にまでなっているかどうか。エース格まで行くなら、スピンステップのレベルも上げないといけないのですが、まだ時間はあります。